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「これから仮想通貨・ビットコインはどうなるの?」経済アナリストの森永さんに本音を聞いてみた! 後編

経済アナリスト 森永卓郎さんとは?

プロフィール
東京大学経済学部卒業。
日本専売公社、日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局、三井情報開発(株)総合研究所、(株)UFJ総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株))を経て、
現在では経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。
マクロ経済・計量経済・労働経済・教育計画、オタク文化論などを専門としている。
テレビ番組などのコメンテーターなども務め、現在も多数のメディアに出演中。

仮想通貨以外でおすすめな投資商品・金融商品

仮想通貨以外で、初心者の方におすすめな投資・金融商品などはありますでしょうか。

マネーグロース編集部

森永さん

どの程度のリスクを取れるかによると思います。

完全なギャンブルを「公営ギャンブル」と位置付けるとすると、その次から仮想通貨、FX、株式投資、投資信託と続きます。

森永さん

私は今、すべてキャッシュポジションにしています。

ノーベル経済学賞を受賞した、ロバートシラー氏による指標「シラーPER」によると、現在の株価は非常に割高なのが分かります。

2000年に発生したITバブルは「約79ヶ月」で崩壊、またリーマンショック前の金融バブルは「約52ヶ月」で崩壊しました。

今回の株式バブルは、現時点までで既に「85ヶ月」ほど継続しており、いつ崩壊しても不思議ではない状況です。

なるほど。現在の株価は、実際の価値よりもかなり割高に価格推移しているのですね。

マネーグロース編集部

森永さん

バブルの崩壊を予測するのは、不可能に近いです。例えるならば「地震予知」と似ています。

政府によると、首都直下地震は30年以内に、7割の確率で発生すると発表されています。ただし地震がいつ発生するかどうかは、明確には分かりません。

株式バブルも同様に、いつ崩れるかどうかは、正確には把握できないのです。

仮に株価が暴落した場合、仮想通貨もつられて暴落してしまうのでしょうか。

マネーグロース編集部

森永さん

株価の暴落に巻き込まれる可能性もあります。ただ世界中を金融不安が襲った場合、逆に仮想通貨に需要が向かう可能性も考えられます。

どうしても投資をしたいのであれば「金」などもおすすめです。

金ですか!

マネーグロース編集部

森永さん

百数十年前、カリフォルニアでゴールドラッシュが発生した際は、たくさんの金が取れました。しかし現在では、産出量が大幅に減っています。

金融系の資産などと比較すると、やはり金の価値は安定しています。

ただ金の場合は配当もありませんし、泥棒に遭うリスクも高くなります。泥棒が一番好物にしているのって、実は金なんです。

金融資産と違って実態があるので、盗みやすそうなイメージがあります。

マネーグロース編集部

森永さん

竹下内閣の時、ふるさと創生事業の一環として、いろんな市町村に1億円が配られました。

その1億円で、金の延べ棒や金の観音様をが作られたのですが、その大部分が泥棒に盗まれてしまいました。

金は簡単に潰すことができ、潰れたら足がつきません。

そういった意味で、金を保有するのはある一定のリスクがあったりします。

金は、アクセサリーや装飾品としても用いられる一方で、古くから信頼できる資産として考えられていました。

両者の本質的な違いは、どういった点なのでしょうか?

マネーグロース編集部

森永さん

私は4000万円分の金を実際に持ったことがあるのですが、とても持ち歩くことはできません。ただし金4000万円分だと、ポケットに入るくらい簡単に

持ち運ぶことが可能です。

有事の際、金は持ち運ぶことができるため、長い間信頼できる資産としての地位を保ってきました。

仮想通貨の持つ希少価値について

金と似たように、ビットコインにも発行上限が存在しています。2140年には、マイニングによるビットコインの新規発行枚数がゼロになると言われています。

ビットコインの新規発行枚数が少なくなれば、価格は上昇、また安定するのでしょうか。

マネーグロース編集部

森永さん

恐らく、マイニングによる発行枚数がゼロになる前に、マイニング参加者は減少します。マイニングによる報酬レートも大きく下がることになるでしょう。

その結果、誰でも容易にマイニングに参入できそうな環境が整ってしまい、「51%攻撃」などの不正が発生してしまう可能性が高まるでしょう。

森永さんが注目する仮想通貨

ビットコイン以外で、森永さんが注目している仮想通貨はありますでしょうか。

マネーグロース編集部

森永さん

仮想通貨ではないのですが、中国の人民元にはかなり注目しています。実際、中国国民にはデジタル人民元が試験的に発行され、実証実験が行われています。

ビットコインなどとは異なり、デジタル人民元にはしっかりと資産の裏付けがあります。