M&Aクラウドは、M&A仲介会社ではなく、買い手と売り手が直接やり取りすることができるM&Aのマッチングプラットフォームです。
その中でも特徴的なのが、一般的なマッチングサイトとは異なり、売り手ではなく、「買い手」が相手を募集する形式になっていることです。
今回は、そんな一見変わったシステムのM&Aクラウドのメリットやデメリット、料金や使い方についても詳しく解説していきます。
この記事を読めば、あなたがM&Aクラウドを利用すべきかどうかが分かります。
5分程度で読める記事となっていますので、是非最後までご覧ください。
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目次
M&AクラウドってどんなM&A仲介サービス?
そもそも、M&AクラウドとはどんなM&A仲介サービスなのでしょうか。
M&Aのマッチングプラットフォームは他にも多く存在していますが、それらとM&Aクラウドの違いはあるのでしょうか。
このような疑問をお持ちの方も多いと思います。
そこで、ここでは、M&Aクラウドの詳しい内容についてみていきましょう。
- M&Aクラウドのサービス内容
- 買い手からではなく、売り手からアプローチできる
- 直接コミュニケーションをはかれる
- スピード感を持ってM&Aを進めらる
M&Aクラウドのサービス内容
M&Aクラウドは、M&Aを行いたい売り手と買い手が直接コミュニケーションを取ることができるマッチングプラットフォームのことです。
扱っている業界や業種は以下の通りです。
- IT
- EC
- 建築
- 商社
- 広告
- メディア
- 飲食店
- 人材
- アパレル
- 不動産
- WEBマーケティング
- 美容
- ホテル
- 医療・介護
- 製造業
- プロダクション
買い手ではなく、売り手側からアプローチできる
M&Aクラウドでは、買い手側が求人広告のような形で売り手を募集するため、売り手側は、買い手の企業名や求めている売り手などを把握しやすいという特徴があります。
また、売り手側もしっかりと自分の今まで守ってきた企業を預けたり、シナジーを生み出すためには、どのような業界や規模感の会社に預けるのが良いかを自分で吟味することが可能です。
直接コミュニケーションがはかれる
M&Aクラウドでは、売り手と買い手が直接面談をすることができます。
M&A仲介会社の場合では、トップ面談の際でしか直接やり取りをする場面はありません。
そのため、初期の段階で売り手と買い手が直接やり取りができるのはM&Aクラウドならではの特徴だと言えます。
スピード感を持ってM&Aを進められる
M&Aクラウドでは、売り手を募集している買い手側の情報が詳しく提示されていることや、カジュアル面談が簡単にできることなどから、全体としてスピード感を持ってM&A自体を進めることができます。
実際に、マッチング後の約1週間後にはカジュアル面談に入っていることも多いです。
M&Aは相手選びが一番重要だと言っても過言ではありません。
そのため、M&Aクラウドの、より多くの気になる会社と会ってみることができる点は非常におすすめできます。
運営会社の概要
M&Aクラウドは、株式会社M&Aクラウドが運営しています。
M&Aクラウドのサービス自体は、2018年5月からスタートとまだまだ新しいサービスですが、リリースから3ヶ月ほどで9億円超えの成約をするなど、実績は十分だと言えるでしょう。
以下、運営会社の概要を一覧表にまとめたものです。
会社名 | 株式会社M&Aクラウド |
---|---|
代表取締役CEO/COO | 及川厚博/前川拓也 |
会社設立 | 2015年12月7日 |
資本金 | 3億1,373万円(資本準備金を含む) |
電話番号 | 03-6431-8460 |
お問い合わせ先 | info@macloud.jp |
主要取引先銀行 | みずほ銀行 |
顧問税理士事務所 | 吉田正人公認会計士税理士事務所 |
所在地 | 東京都新宿区新宿一丁目34-16 清水ビル3階 |
M&Aクラウドの良い評判・口コミ
次に、M&Aクラウドの良い評判・口コミについて、紹介していきます。
M&Aクラウドの良い評判・口コミについては、主に以下の4つがありました。
- 手数料がかからない
- M&Aの成約までが早い
- 自社にピッタリの相手を見つけることができる
- 出資企業を見つけることができる
M&Aクラウドの良い評判①:手数料がかからない
M&Aクラウドでは、売り手は一切手数料等はかかりません。
手数料の他に、売り手に関しては、着手金や成約手数料も無料となっています。
そのため、コストをかけたくない経営者様には特におすすめできます。
さらに、M&AクラウドではM&Aの知識が豊富なアドバイザーへも無料で相談することができるため、サポート面が不安な方も安心して利用していただけます。
M&Aクラウドの良い評判②:M&Aの成約までが早い
M&Aクラウドの良い評判2つ目は、M&A成約までのスピードが早いことです。
サービス内容の部分でも少し触れましたが、たくさんの買い手から自分で合いそうな企業を選んで、最短1週間以内に面談をするところまで進むことができます。
そうすることで、たくさんの企業とカジュアル面談をして実際に人柄や温度感などを確かめることできます。
さらに、そもそもどのような規模感か決めている方、扱っている業務領域を絞っている方にとっては最初からマッチしそうな企業にアタックすることができるので、その分時間の短縮が可能です。
M&Aクラウドの良い評判③:自社にピッタリの相手を見つけることができる
M&Aクラウドの良い評判3つ目は、自社にピッタリの相手を見つけることができるということです。
買い手側が、細かい企業情報から、M&Aに関する方針や、M&Aによって成し遂げたいことなどを明確に記述しています。
他にも、買収の対象企業の業種やどのような領域の会社を求めているかどうかなども一目見れば分かる状態になっています。
そのため、買い手のプロフィールを見るだけで、売り手側は自社とマッチするかどうかを吟味することができるのです。
M&Aクラウドの良い評判④:出資企業を見つけることができる
M&Aクラウドの良い評判4つ目は、出資企業を見つけることができるという点です。
M&Aをするか、資金調達をしてもらうか迷っている経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
M&Aクラウドでは、買収だけでなく、出資をしてもらうこともできます。
出資企業を探している経営者の方は、会社の特徴の所に、はじめから「出資も検討します」という表示がある企業を探してみるのがおすすめです。
事業/会社売却の相手を探す!M&Aクラウドのイマイチな評判・口コミ
反対に、M&Aクラウドにイマイチな評判はあるのでしょうか。
マッチングプラットフォームはお手軽ですが、その分専門的な部分においてはM&A仲介会社より劣ってしまいがちです。
M&Aクラウドのイマイチな評判については、以下の2つがありました。
- M&Aアドバイザーに任せられない
- 会員制のマッチングプラットフォームに比べてやや雑然としている
M&Aクラウドのイマイチな評判①:M&Aアドバイザーに任せられない
M&Aクラウドでは、オプションとしてM&Aアドバイザーが仲介のサポートをしてくれる制度があります。
しかしながら、M&A仲介会社のように、1から10まで全部任せて安心!というわけにはいきません。
M&Aを検討されている経営者様の中には、戦略的なM&Aを繰り返している方もいらっしゃいますが、事業承継のために人生1回目のM&Aをされる方も、もちろんいらっしゃると思います。
そのような大事な機会に、準備不足や知識不足で失敗をしたくはありませんよね。
そこでM&Aアドバイザーは非常に大きな役割を担うことになるので、もともとついていた方が良い方には、M&Aクラウドはあまりおすすめできません。
M&Aクラウドのイマイチな評判②:会員制のマッチングサイトに比べてやや雑然としている
M&Aクラウドのイマイチな評判の2つ目は、会員制のマッチングサイトに比べてやや雑然としていることです。
もちろん大手企業や、売上をしっかり上げている優良企業など、買い手は十分信用に値するような企業ばかりがM&Aクラウドには掲載されています。
ただ、完全審査制をとっている他のM&Aマッチングプラットフォームに比べると、厳選されたとまではいかない企業が入っていることも否めません。
事業/会社売却の相手を探す!評判・口コミから分かったM&Aクラウドを利用するのがおすすめな会社
ここでは、M&Aクラウドの良い評判・イマイチな評判の内容からわかった、M&Aクラウドの利用をおすすめできる会社の特徴を紹介していきます。
M&Aクラウドの利用をおすすめできる会社の特徴は、以下の4つです。
- スタートアップなど資金調達が必要な会社
- スピード感を持ってM&Aを進めたい会社
- イグジットを考えている会社
- M&Aに資金を充てるのが難しい会社
M&Aだけではなく、資金調達もできるところがM&Aクラウドの魅力だと言えます。
また、たくさんの会社と比較したうえで、かつスピードを意識したM&Aを行いたい会社にとっても、M&Aクラウドはおすすめです。
さらに、売り手は完全無料で使えると言った点も特徴としてあげられますので、イグジットを考えている会社や資金をM&Aに多く費やすのが難しいという会社も、M&Aクラウドに向いているでしょう。
事業/会社売却の相手を探す!M&Aクラウドの使い方手順5ステップ!
使い方が比較的簡単で見やすいと言われているM&Aクラウドですが、実際どのようなステップで進んでいくのでしょうか。
ここでは、M&Aクラウドの使い方をステップごとに説明していきます。
買い手企業は名前や情報などを大きく掲載していますが、売却側では、自社の情報を載せるかどうかは自分で判断することができます。
また、一部スカウト機能などもありますが、自社情報の「売却・調達情報」を入力しなければ特定されることはありませんので、ご安心ください。
事業/会社売却の相手を探す!M&AクラウドでのM&A成約事例3選
ここまでM&Aクラウドの評判やおすすめできる会社などを紹介してきましたが、実際にM&Aクラウドで成約した事例が気になりますよね。
そこで、この章では、M&Aクラウドを利用して実際にM&Aを成功させた会社の事例を見ていきましょう。
- アントレ×WILLFU
- サイバーステップ×virtual spaces
- カオナビ×はれると
アントレ×WILLFU
2021年4月に成約した事例です。
元々個人向けに開業支援を行っていた株式会社アントレが、学生向けに起業スクールを運営しているWILLFUの株式を100%取得し、完全子会社化しました。
これまでは学生向けのスクール、ミドルシニア向け支援とそれぞれ別方法でアプローチしていましたが、今後はミドルシニア層×起業スクールなども行っていくことができる環境になりました。
また、お互いに資金の面やノウハウの面でメリットを感じられているようです。
サイバーステップ×virtual spaces
2020年7月に成約した事例です。
2000年に設立し、オンラインゲームの開発・提供をしているサイバーステップ株式会社に2020年にVTuber事業を主に立ち上げたvirtual spacesが株式譲渡を行いました。
一番人気のオンラインクレーンゲームでは世界中にユーザーを持っているサイバーステップと組むことで、スピード感を持って事業展開ができるようになりました。
さらに、こちらの事例では、クロージングまでを1ヶ月ほどで終えるというM&A仲介会社を通してでは難しいスピードで完了しました。
カオナビ×はれると
2020年8月、コロナ禍真っ最中に成約した事例です。
クラウド人材システムのサービスを提供している「カオナビ」が、農業の労働効率を上げるための支援をしている株式会社はれるとに出資を決めました。
これにより、株式会社はれるとは、農業の労働効率向上支援サービス「agri-board」により力を入れて事業拡大を図ることが可能になりました。
このように、新しい事業を創出・成長させるための資金調達の場としても、M&Aクラウドは実際に利用されています。
事業/会社売却の相手を探す!M&Aクラウドの評判についてよくある疑問4選
ここでは、M&AクラウドやM&Aクラウドの評判について、よくある疑問を集めました。
ここまでこの記事をお読みになってくださった方の中には、
という方もいらっしゃると思います。
そこで、この章では疑問に対して丁寧にお答えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
- M&Aクラウドはどんな業界に向いている?
- M&Aクラウドの買い手には、どんな企業がある?
- M&AクラウドとM&A仲介会社との違いは?
- M&Aクラウドを使うときにかかる料金は?
M&Aクラウドはどんな業界に向いている?
M&Aクラウドは、ずばりIT系の企業に向いていると言えます。
なぜなら、IT案件の割合が50%を超えており、他社と比較してもかなりIT関係の案件が多いと言えるからです。
ただ、買い手企業としては、記事上部の説明にもある通り、不動産業界から商社、飲食業界など様々な業種との案件がありますので、IT以外の業界の方もご利用いただけます。
M&Aクラウドの買い手には、どんな企業がある?
M&Aクラウドの買い手には、多くの優良企業があります。
現在売り手を募集している企業だと、例えば、以下のような企業があります。
- 株式会社オズビジョン
- 株式会社Robot Home
- 株式会社エイシス
- AOI TYO Holdings株式会社
- イデア・コンサルティング株式会社
- 株式会社Funkit
など399件の案件が掲載中
M&A仲介会社との違いは?
M&AクラウドとM&A仲介会社との違いは、誰が主体で動くのかというところです。
M&A仲介会社の場合は、M&Aアドバイザーが、売り手・買い手それぞれのスケジュールや希望に合わせて動いてくれます。
さらに、M&Aを進めていく上で必要な書類や契約についても整えてくれるので、通常の業務に集中して取り組むことができるというポイントがあります。
反対にM&Aクラウドでは、特に仲介するスタッフはいないため、企業同士が直接やり取りをすることができます。
そのため、M&Aクラウドの場合、お互い顔を合わせないことによる相違などが少ないことも特徴としてあげられます。
M&Aクラウドを利用するときにかかる料金は?
M&Aクラウドは、売り手側は完全無料ですが、買い手側には料金がかかります。
プラットフォーム利用手数料とは?
買い手側にかかる料金は、「プラットフォーム利用手数料」になります。
具体的な金額については、規模やM&Aの形によって異なるため一概には言えませんが、手数料は3%ほどかかります。
仲介会社とは違って、仲介手数料がかからない点は、コストを下げることのできるポイントになりますね。
最低報酬は?
最低報酬は、150万円ほどに設定されています。
M&A仲介会社では、最低報酬を2,500万円に設定している会社もあるため、それを考えると報酬額も非常に安いので、中小企業やスタートアップでも手を出しやすくなっています。
最低報酬が高いことはM&A業界の課題だとM&Aクラウドの代表は考えており、ITを活用することで人件費を抑えることに成功しています。
事業/会社売却の相手を探す!M&Aクラウドと併用をおすすめできるM&A仲介会社
M&Aクラウドに、料金やスピードといった面で魅力を感じているものの、実際にM&Aを進めるとなると心配な面もあるかと思います。
そこで最後に、M&Aクラウドと併用をおすすめするM&A仲介会社をいくつか紹介していきます。
日本M&Aセンター
日本M&Aセンターは、M&A業界の中でも歴史があり、かつ実績もナンバーワンの大手M&A仲介会社です。
中小企業に特化して案件を扱っています。
また、東証一部上場企業でもあるため、信頼性は他のM&A仲介会社と比べても抜群で、事業承継を得意としています。
日本M&Aセンターの実際の評判は? 口コミから分かる強み・弱みから特徴までまるっと解説!
ストライク
ストライクは、国内ではじめてM&A市場である「SMART」をネット上に作成しました。
新しいデータの蓄積×マッチングを活用して、スピード感のあるM&Aを可能にしています。
また、全国各地に拠点網があるので、日本全国どこでも対応できます。
大手ですが新しいことに挑戦している会社です。
M&Aアドバイザー
M&Aアドバイザーでは、M&Aに関するプロがお相手探しから成約まで一気通貫でサポートしています。
そのため、M&A全体をスピード感を持って進めることができます。
相談から成約完了まで無料の完全成功報酬型M&A仲介会社です。
まずは、相談から無料で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
事業/会社売却の相手を探す!M&Aクラウドの評判・口コミのまとめ
M&Aクラウドの評判・口コミをはじめ、M&Aクラウドの特徴や成功事例などを紹介してきました。
M&AクラウドとM&A仲介会社の違いについては、大きくM&A成約までのスピード、サポート体制などがありました。
自社の規模やM&Aを進めたい速度、M&Aの目的などを加味しながら、M&AクラウドやM&A仲介会社を使いわけてみてくださいね。
心配であれば、複数の会社に無料相談してみるのもおすすめです。
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