アコムのおまとめローン(商品名:借換え専用ローン)は、複数の金融機関や消費者金融カードローンからの借り入れを一本化し、毎月の金利や返済の負担を軽減できる金融商品です。
複数の会社からお金を借りているため、返済の負担が大きい…
借入先が多くて返済先の管理が難しい。返済効率が悪くて悩んでいる
アコムのおまとめローンを活用できれば、上記のような悩みを解消できる可能性があります。
本記事は、複数の借り入れによる悩みをお持ちの方のために、おまとめローンのメリット・デメリット、申込方法から審査、利用方法までを詳しく解説!
「借り換えで複数借入の問題をすっきり解決したい」という方は、ぜひ参考にしてください。

T.saegusa
1級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。メガバンクにて7年間、法人営業として投資信託・融資・保険の提案業務、事業承継サポートを担当。退職後の現在、FPとして個人向け相談(資産運用・保険診断・相続対策等)に対応。並行して金融系コンテンツに特化したWebライターとして活動中。
目次
アコムのおまとめローンとは?
アコムのおまとめローン(借換え専用ローン)は、アコム株式会社が提供する複数の借り入れをひとつにまとめることができる金融商品です。
おまとめローンの大きな特徴は、複数の貸金業者からの借り入れを一本化することで、毎月の返済金額や金利負担を軽減できることにあります。
【毎月の返済額の軽減イメージ】
条件:借入先が3社(A社、B社、C社)で、借入残高が120万円の場合
【借入状況(A社、B社、C社の借入額と金利、返済額)】
借入先 | 借入利率(実質年率) | 借入残高 | 毎月の返済額(約定返済金額) | 毎月の返済金額合計 |
---|---|---|---|---|
A社 | 16.0% | 30万円 | 9,000円 | 36,000円 |
B社 | 17.0% | 40万円 | 12,000円 | |
C社 | 18.0% | 50万円 | 15,000円 |
【おまとめローンで借入先3社(A社、B社、C社)をまとめた場合】
借入先 | 借入利率(実質年率) | 借入残高 | 毎月の返済金額 |
---|---|---|---|
アコム 借換え専用ローン | 15.0% | 120万円 | 24,000円 |
以下の項目に該当する方は、アコムのおまとめローンを検討する価値があります。
- 複数の借り入れをまとめて毎月の返済金額を見直したい
- 借り入れを一本化して金利を軽減したい
なお、アコムのおまとめローンは、通常のカードローンと以下のような違いがあります。
アコム おまとめローン | アコム カードローン | |
---|---|---|
追加借入 | 不可 | 利用限度額の枠内で可能 |
総量規制 | 総量規制の対象外 | 総量規制の対象 |
資金使途(融資資金の使い道) | 貸金業者債務の借換え限定 | 原則自由 |
申し込みを検討する場合は、「おまとめローン」「カードローン」の違いを理解することが大切です。
商品名 | 借換え専用ローン |
---|---|
融資限度額 | 1万円〜300万円 |
実質年率 | 7.7%〜18.0% |
審査時間 | 最短20分 |
他社解約 | 規定はなし |
総量規制 | 対象外 |
返済期間・回数 | 最長12年3ヶ月・最大146回 |
返済方式 | 元利均等返済方式 |
借換対象 | 消費者金融からの借入 クレジットカードでのキャッシング |
貸付対象 | 20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方(10代申込不可) |
遅延損害金(年率) | 20.0% |
担保・連帯保証人 | 不要 |
収入証明書 | 給与所得者は以下の収入証明書どれか1点が必要 ・源泉徴収票(最新のもの) ・市民税・県民税額決定通知書 (最新年度のもの) ・給与明細書 ・所得証明書(最新年度のもの) 個人事業主は以下の書類が必要 ・確定申告書 ・事業計画等の届出書(当社所定の用紙) |
提出書類 | 本人確認書類 ・転免許証(表・裏) ・保険証(表・裏) ・パスポート(写真・住所記載部分) ・個人番号カード(表面のみ) |
返済方法 | 提携ATM 銀行振込 ネットバンキング |
運営会社 | アコム株式会社 |
- フリーコール:0120-07-1000
- アコム総合カードローンデスク:0120-629-215(平日9:00~18:00)
- アコムプッシュホンサービス24:0120-134-567
- ショッピングデスク:03-3537-2366
- お客さま相談センター:0120-036-390
アコムのおまとめローンは審査が甘い?
結論、アコムのおまとめローンの審査は、甘くありません。
その理由は、ローンなどの融資の審査は、ローンの限度額が大きくなるほど慎重に行われる傾向にあるためです。
おまとめローンは、「複数の貸金業者からの借り入れを一つにまとめる」という性質上、限度額が数十万から数百万と大きくなります。
その分、アコムが負う貸倒れリスクも高くなるため、審査が厳しくなるというわけです。
なお、おまとめローンの審査通過が厳しい人には、以下のような共通する特徴があります。
- 信用情報に事故情報(※)が登録されている
- 希望限度額に対して収入が低い
- 安定した収入を継続して得られていない
- まとめる他社借入件数・借入額が多すぎる
※延滞、債務整理などのネガティブな情報
アコムに限らず、金融機関は融資の審査基準を公開していないため、具体的に「この条件にあてはまらなければ審査に通る」といった条件はありません。
しかし、上記の特徴にあてはまる場合は、前述の「貸倒れリスクが高い」と判断される可能性があるため、審査通過が難しい傾向にあります。

アコムのおまとめローンを利用したほうがいい方
アコムのおまとめローンの特徴をご紹介しましたが、「実際に、自分に適しているのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
ここでは「アコムのおまとめローンを利用した方がよい方」に共通する特徴を3つ、具体的に解説します。
上記の特徴にあてはまる方は、以下の解説をぜひ参考にして下さい。
上限金利の18%で借りている方
カードローンやクレジットカードのキャッシングによる借り入れを、「上限金利18.0%」で利用している方に、アコムのおまとめローンは適しています。
その理由は、複数の借り入れをまとめることで適用金利を下げられる可能性が高いためです。
ローンなどの金融商品は、原則「利用限度額が大きくなればなるほど、適用される金利は低くなる」という仕組みとなっています。
つまり、複数の借り入れを一本化し、利用限度額を大きい金額でまとめることができれば、従来よりも適用金利を下げられる可能性があるというわけです。
また、利息制限法で上限金利は以下の通り制限されています。
借入残高 | 上限金利 |
---|---|
10万円以下 | 20.0% |
10~100万円 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
上記の表を踏まえると、借入残高が「100万円以上」の場合、適用される上限金利は「15.0%」です。
おまとめローンを活用して借入残高を「100万円以上」にできれば、適用金利を確実に「15.0%以下」に下げられることを覚えておきましょう。
返済に専念したい方
アコムのおまとめローンは返済に専念したい方におすすめの金融商品です。
アコムのおまとめローン(借換え専用ローン)は、その商品名が示す通り、借入金の資金使途は「貸金業者債務の借換え」に限定されます。
そのため、おまとめローンは追加の借り入れが不可、返済だけに専念することが可能です。
借換え専用ローンの注意事項※本商品は、ご返済のみとなります。追加のお借入はできません。
引用元:アコム公式サイト|借換え専用ローン
カードローンのような「急な出費や不測の事態に対応できる金融商品」の場合、追加借入ができないことはおまとめローンのデメリットとなりかねません。
しかし、借り換えを目的としたローンの場合、追加融資が受けられないことが「気持ちを返済に集中させる」ことにつながるため、メリットとなり得ます。
複数の借入先があり「返済を進めても、空いた借入可能枠で追加借入してしまう」といった悩みをお持ちの方に、おまとめローンはおすすめです。
借入総額が100万円以上300万円未満の方
「借入総額が100万円以上300万円未満」の方がアコムのおまとめローンで借り換えた場合、上限金利は「15.0%(※)」となります。
※利息制限法 第一条 による制限のため
また、アコムの金利はおまとめローンの場合「借入総額が100万円以上300万円未満」のケースで適用される幅は「年7.7%〜年15.0%」です。
これらを踏まえ、下記に該当する方は、おまとめローンの利用を検討するとよいでしょう。
- 複数借入の借入残高合計が「100万円以上300万円未満」
- 現在の複数借入で適用されている金利の大半が「15.0%以上」
- 現在の借入で「適用金利7.7%以下」の商品がない、または1件程度
なお、アコムのおまとめローンの利用限度額は「1万円〜300万円」の間で設定されます。
そのため、複数の借入残高の合計金額が「300万円以上」の場合、アコムのおまとめローン単体で借り入れをまとめることはできません。
借入残高の合計が300万円以上ある場合は、アコム以外の金融機関が提供するおまとめローンの利用をご検討下さい。
アコムのおまとめローンのメリット
アコムのおまとめローンには、以下のような3つのメリットがあります。
ここでは、上記のメリットについて具体的にわかりやすく解説します。
毎月の返済負担を軽減することができる
アコムのおまとめローンで複数借入をまとめた場合、以下のような効果が得られるため、毎月の返済負担を軽減することができます。
- 適用金利が下がる可能性がある
- 毎月の返済金額が少なくなる可能性がある
- 返済期間・返済回数を延ばせる可能性がある(※1、※2)
※1 返済期間:借入日から最長12年3ヵ月
※2 返済回数:最大146回
おまとめローンで複数借入をまとめた場合、借入限度額・借入残高の金額が大きくなるため、借り換え前より金利が下げられる可能性があります。
おまとめローンの活用で「毎月の利息の発生を抑えられる」「毎月の約定返済額が少なくなる」などのメリットが期待できることを覚えておきましょう。
また、複数の借り入れをまとめることで「返済回数を複数から1回に変更できる」ため、返済手続きにかかる時間や労力、手数料を軽減することもできます。
返済管理が楽になる
複数社から借り入れしている場合、返済日や毎月の約定返済額がバラバラなため、返済管理が面倒という問題があります。
しかし、アコムのおまとめローンを活用すると、以下のような複数借入に関する返済管理の問題は一気に解決可能です。
- 返済日が借入先、金融商品ごとにバラバラ
- 約定返済の金額が借入先、金融商品ごとに異なる
- ひと月の内に返済日が複数あるため、返済が面倒
- 返済日忘れや残高不足などの返済ミスが起きやすい
おまとめローンで複数の借り入れをまとめてしまえば、約定返済は月に1度のみ。
さらに、返済方法を口座引き落とし(自動返済)に設定しておけば、返済にかかる手間はほとんどかからなくなります。
複数借入による返済管理の煩雑さにお悩みの方は、おまとめローンの活用がおすすめです。
総量規制の対象外
「複数の借入を一本化したいけど、総量規制に抵触するのでまとめられない……」
「総量規制を考慮して銀行カードローンを検討したが、審査通過できなかった……」
複数社からの借入があり、かつ借入残高の多い方の中には、上記のような総量規制に関する悩みをお持ちの方も少なくないようです。
しかし、おまとめローンは「総量規制の例外貸付」に分類されるため、総量規制の対象外となり、制限は受けないという特徴があります。
総量規制を気にしておまとめローンの利用をためらっていた方は、安心して申込みを検討してください。
アコムで借入中におまとめすることもできる
アコムのおまとめローンは、すでにアコムのカードローンなどで借入中の方でも申し込み可能です。
「アコム以外の貸金業者からの借り入れと、アコムの借入を一本化して返済に集中したい!」という方は、ぜひおまとめローンの利用を検討してみてください。
なお、アコムを利用中の方がおまとめローンに申し込む場合は、事前にアコムのフリーコールへ電話が必要です。
※既にアコムをご利用中の方は、お申し込みの前に0120-07-1000にお電話ください。
引用元:アコム公式サイト|借換え専用ローン
申し込み前の電話を活用することで、複数借入の悩みや不安、おまとめローンに関する疑問などを解消できます。
複数社からの借り入れ・借り換えについてわからない点がある方は、申し込み前の電話でオペレーターにどんどん質問して、的確なアドバイスをもらいましょう。
アコムのおまとめローンのデメリット
アコムのおまとめローンには、次の3つのデメリットがあります。
しかし、これらのデメリットは「金融商品としての欠点、短所」ではなく、「申込みや契約にあたって気をつけるべき点」と言えるものです。
ここでは、3つのデメリットを具体的に解説しますので、申込みを検討する際の参考にしてください。
おまとめ対象外のローンもある
アコムのおまとめローンの資金使途は「貸金業者債務の借換え」に限定されています。
おまとめローンの場合、借換えの対象となるのは「消費者金融からの借り入れ」「クレジットカードでのキャッシング」に限られます。(※参考:アコム公式サイト|借換え専用ローン)
銀行カードローンやクレジットカードのショッピング利用は、「おまとめ対象外」となるため注意しましょう。
申し込みがネットで完了できない
アコムをはじめ、大手消費者金融のカードローンはネット上で手続きを完了できるため、利便性が高く、申し込みから融資までスムーズに進みます。
しかし、アコムのおまとめローンは「ネットでは手続きを完了できない」というデメリットがあるので注意が必要です。
※ネット申込み後に届くメールに対応窓口の電話番号記載あり
申込み手続きの過程で「電話応対が必須」という点は、ネットでの取引に慣れた方にとっては少々わずらわしいと感じるかもしれません。
しかし、電話でのやりとりには「オペレーターへ質問することで、疑問や不安を解消できる」というメリットもあります。
電話応対が必須という点をデメリットとして捉えるのではなく、視点を変えて「申し込みに関する疑問を解消するよい機会」と考えましょう。
申込み手続きについては、後述の「アコムのおまとめローンの申し込みから返済までの流れ」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
追加借入ができない
アコムのおまとめローンは、複数社からの借り入れに困っている方の負担軽減するため、法に基づいて提供されている金融商品です。
・本商品は貸金業法施行規則第10条の23第1項 第1号の2(約定に基づく返済により借入残高を段階的に減らしていくための借換え)に基づきご提供しております。
引用元:アコム公式サイト|借換え専用ローン
そのため、「貸金業者債務の借り換え」のための借り入れが完了した後は、追加で借り入れを行うことはできません。
おまとめローンは、限度額の枠内で追加融資が受けられるカードローンと異なり、「不測の事態や急な出費には対応できない」ことを覚えておきましょう。
アコムのおまとめローンの申し込みから返済までの流れ
アコムのおまとめローンの申込み先は、「すでにアコムを利用中かどうか」によって異なります。
はじめてアコムに申し込む場合 | インターネット+コールセンター(※1)店舗 |
---|---|
すでにアコムを利用中の場合 | コールセンター:フリーコール(※2) |
※1 申込み後に届くメール記載の電話番号に電話をかけ手続き
※2 電話番号:0120-07-1000
ここでは、もっとも利便性が高い申込み方法として「インターネット+コールセンター(電話)」の流れをご紹介します。
申し込み
申し込みは、アコムの申込み専用フォームから行います。
専用フォームからの手続きは24時間365日いつでも可能なので、ご自身の都合のよいタイミングで手続き可能です。
申し込みフォームの記入・送信が完了すると、アコムから登録メールアドレスへ「申し込みの確認」のメールが届きます。
メールに「申込み手続きに関する電話窓口」の電話番号が記載されているので、電話をして申込み手続きを完了させましょう。
なお、通勤時間などスキマ時間を利用した申込みも可能ですが、申込みの不備(※)を防ぐため、まとまった時間を確保して手続きすることをおすすめします。
※誤字脱字、記入漏れ、本人確認書類の画像不明瞭など
本人確認書類の提出
申込み手続きが完了すると、登録したメールアドレス宛に「本人確認書類提出の手続き方法」が記載されたメールが届きます。
メール内容を確認後、記載された方法にしたがって本人確認書類の提出を行いましょう。
本人確認書類の提出方法は「スマホアプリ・Webから提出」「店舗で提出」が選択できます。
ただし、アコムは「スマホアプリ・Webから提出」を推奨(※)していますので、「スマホアプリ・Webから提出」の選択がおすすめです。
※参考:アコム公式サイト|必要書類はどうやって提出すればいいですか?
「スマホアプリ・Webから提出」は、本人確認書類の画像を撮影し、スマホアプリまたはPCから画像データをアップロードするという流れとなります。
審査・在籍確認
本人確認書類の提出完了後は、融資実施の可否を判断する審査が行われます。
アコムの審査に通過すると、登録メールアドレス宛に「契約手続きのお願い」メールが届くので、メールの到着を待ちましょう。
在籍確認に関しては、アコムの公式サイトに「原則、在籍確認の電話は実施しない」と明記されています。
Q.勤務先に在籍確認の電話がかかってきますか?A.原則、実施しません。もし実施が必要となる場合でも、お客さまの同意を得ずに実施することはありませんので、ご安心ください。
引用元:アコム公式サイト|【アコム公式FAQ】勤務先に在籍確認の電話がかかってきますか?
しかし、借換えローンの場合は希望限度額が大きくなるケースが多いため、慎重な審査の一貫として在籍確認が実施される可能性が高いと予想されます。
在籍確認が実施される場合は、事前に登録した電話番号に「在籍確認に同意を求める連絡」が入ります。
審査完了メールが届くまでは、アコムからの在籍確認の電話連絡に備えておきましょう。
契約手続き
審査完了後「契約手続きお願い」のメールが届いたら、記載されたURLから契約手続きを行いましょう。
手続きが完了後は、そのまま「振り込みで借りる(銀行振込による借り入れ)」の利用が可能となります。
返済
アコムでは、以下の6つの多彩な返済方法が用意されています。
ライフスタイルや都合に合わせ、あなたに適した返済方法を選択できます。
- インターネットバンキング
- アコムATM
- 提携ATM
- アコム指定の銀行口座への振込
- 口座振替(自動引き落とし)
また、アコムのコールセンターでは「一時的な返済の減額」に関する相談にも対応しています。
病気などの不測の事態で返済が厳しく「今月はいつもの金額の返済が難しい」といった場合は、悩む前に早めの相談がおすすめです。
※参考:アコム公式サイト|返す
アコムのおまとめローンの申し込みに必要な書類
アコムのおまとめローンに必要な書類は、原則「本人確認書類」となります。
ただし、以下のケースに該当する場合は「収入証明書」の提出も求められるので、事前準備が必要です。
- 希望限度額が50万円を超える場合
- アコムの希望限度額と他社借入の合計額が100万円を超える場合
ここでは、「申し込みに必要な書類とは具体的に何か」について、詳しく解説します。
本人確認書類
アコムの申し込みで認められる本人確認書類は、以下の4つです。
- 運転免許証(表・裏)※推奨
- 保険証(表・裏)
- パスポート(写真・住所記載部分)
- 個人番号カード(表面のみ)
上記、いずれも有効期限内のものに限られます。
また、以下に該当する場合は別途「公共料金の領収書」または「住民票の写し」いずれかの補助書類の提出が求められます。
- 本人確認書類に記載された住所が現住所と異なる場合
- 本人確認書類に現住所の記載がない場合
手続きをスムーズに完了させるためにも、本人確認書類は申込み手続き前にしっかり揃えておきましょう。
収入証明書
アコムで収入証明書として認められる書類は、以下の5つです。
- 源泉徴収票 ※推奨
- 市民税・県民税額決定通知書
- 所得証明書
- 確定申告書・青色申告書・収支内訳書
- 給与明細書
収入証明書は、書類によって認められる条件が異なります。
以下で確認すべきポイントを解説していますので参考にしてください。
源泉徴収票
源泉徴収票は、1年間の収入・控除額・納付した所得税などが記載されている書類のため、アコムでは収入証明書としての提出が推奨されています。
「源泉徴収票以外の書類でなければ困る」といったケースを除き、できるだけ源泉徴収票を提出することをおすすめします。
市民税・県民税額決定通知書
市民税・県民税額決定通知書は、会社員の場合は勤務先を通じて、個人事業主の場合は郵送で受け取る書類です。
お手元の書類を提出する場合は、最新のものであるかどうかを確認しておきましょう。
所得証明書
所得証明書は市区町村が発行する、「所得額」が記載された書類を指します。
所得証明書は、市区町村役場や税務署などで申請が必要となり、手続きに際して本人確認書類や手数料が必要です。
源泉徴収票など他の書類が手元にある場合は、他の書類の提出を優先することをおすすめします。
確定申告書・青色申告書・収支内訳書
自営業者・フリーランスの方など、個人事業主の方の場合は、「確定申告書・青色申告書・収支内訳書」を収入証明書として提出することができます。
提出時は、マイナンバー(個人番号)の記載箇所を見えないよう加工する必要があるので注意しましょう。
給与明細書
給与明細書は、会社員の方にとっては特に用意のしやすい収入証明書の一つです。
他の収入証明書と異なり「直近2ヶ月分」が必要な点に注意しましょう。
アコムのおまとめローンでは契約違反に気を付けたい
アコムのおまとめローンを利用する場合、アコムとの信頼関係を良好に保つため「借換え専用ローン契約条項」の遵守が重要です。
「借換え専用ローン契約条項」には、返済方法や暗証番号の管理、届け出事項の変更などに関する「約束事」が明記されています。
これらの約束事を破ることは契約違反を意味し、違反した場合は次のようなペナルティが科せられるため注意が必要です。
ここでは、上記のようなペナルティを科せられる契約違反の具体例について、詳しく解説します。
住所や勤務先の変更手続きを怠った場合
住所や勤務先が変わった場合は、速やかに変更手続きを行う必要があります。
この変更手続きを長期間行わなかった場合、最悪、「残債の一括返済」となるケースがあるので注意が必要です。
第7条(届出事項の変更)会員は、当社に届出ている氏名、住所、電話番号、携帯電話番号、勤務先、勤務地または振替口座等に変更があった場合は、すみやかに当社に所定の届出書または当社が適当と認める方法により届出るものとします。
引用元:アコム公式サイト|借換え専用ローン契約条項(ON)
住所や勤務先の変更が重視される理由のひとつとして、住所(居住実態)や勤務先が融資の審査の際、慎重に調査される項目であることが挙げられます。
住所や勤務先が変更となった場合、必要に応じて再審査の上、利用限度額の見直しなどが行われるケースがあります。
長期間変更手続きを行わなかった場合、「再審査を回避するために、故意に届け出をしなかった」と判断される危険性があるので注意しましょう。
また、家計が破綻し返済できなくなった方の中には、住所変更をせずに所在不明となり、アコムからの借入を踏み倒そうとする人も見受けられます。
こういった悪質な債務者への対抗策として「契約条項」を定め、厳しく対処しているという一面もあります。
住所や勤務先が変わった場合は、できるだけ速やかに変更手続きを取りましょう。
申し込みに際して虚偽の申告をしたことが判明した場合
消費者金融の融資の可否は、申込み情報や信用情報を元にした審査によって判断されます。
そのため、契約後に虚偽申告が発覚した場合、「正常な審査を妨害した」「信用度著しくが低い」と判断され、会員資格喪失などの処分が行われます。
また、会員資格喪失とあわせ、残債の一括返済などの厳しい措置を受けるため注意が必要です。
第10条(退会および会員資格の喪失等)2.当社は、会員が次のいずれかに該当する場合には、会員に通知することなくカードの利用を停止し、会員資格を喪失させることができるものとします。なお、当社が会員資格を喪失させた時点において残債務がある場合、会員は第25条の規定に基づく遅延損害金を付加して返済するものとします。
(1)申込書の記載事項等について、会員が当社に虚偽の申告をしたことが判明したとき
引用元:アコム公式サイト|借換え専用ローン契約条項(ON)
申し込みを行う際は、虚偽申告がもたらすデメリットを十分に理解し、事実だけを正確に申告するようにしましょう。
なお、契約後の虚偽申告の発覚は、契約中に行われる「途上与信(中間審査)」で発覚するケースが多くなっています。
虚偽申告をして申込み審査にパスしても、後々嘘は必ず発覚することを覚えておきましょう。
借入金を借換え先への返済以外に利用した場合
アコムのおまとめローン(借換え専用ローン)は、その名の通り借換えを目的としたローンです。
そのため、資金使途は「借入金は借換え先の返済のみに利用する」旨が契約条項に明記されており、借換え先への返済以外の利用は契約違反となります。
第26条(誓約)会員は、次の事項を誓約のうえ、借換え専用ローンの入会を申込むものとします。
(1)本契約が成立した場合には、借入金額を事前に当社に届出た借換え先への返済のために利用し、当該目的以外には利用しないこと。
引用元:アコム公式サイト|借換え専用ローン契約条項(ON)
おまとめローンで借りたお金を借り換え以外に利用した場合、強制退会や残債の一括返済などのペナルティが科せられることを覚えておきましょう。
アコムのおまとめローンの返済方法
アコムのおまとめローンの返済方法には、以下の5つがあります。
- インターネットバンキング
- アコムATM
- 提携ATM
- アコム指定の銀行口座への振込
- 口座振替(自動引き落とし)
ここでは、上記の中で特に利便性が高い返済方法として「指定口座への振込」「アコムATM」「提携ATM」「口座振替」の4つを紹介します。
ライフスタイルや活動範囲にあわせて、あなたに合った返済方法を選択しましょう。
指定口座への振り込み
「指定口座への振り込み(振込で返す)」は、アコムの指定する専用口座へ直接振込を行い返済する方法です。
- PCまたはスマートフォンからマイページにログイン
- お金を返すの項目から「振込で返す」を選択
- 振込先銀行口座情報(※1)の表示を確認
- 確認した口座へ返済額を直接振り込む(※2)
※1 銀行支店名・口座番号
※2 振込手数料は振込側の負担
振込先の指定口座の口座番号は顧客ごとに異なります。
口座番号は、必ずマイページから上記の方法で確認するようにしましょう。
また、返済期日(振込期日)もマイページの「次回のご返済」から確認できます。
アコムATM
アコムATMは、ローンカードを利用した返済が可能です。
アコムのATMの場所や営業時間は「店舗・ATM検索」から確認ができるので、事前にチェックしておくとよいでしょう。
- アコムATMにローンカードを挿入
- 4桁の暗証番号を入力する
- 「<ご返済>カードローン/ショッピング」を選択
- 現金を投入口に入れて「読取」を選択
- 画面の「ご返済金額」に間違いなければ「確認」選択
- 明細書とローンカードの受け取り
アコムATMからの返済は手数料無料、返済期日前の返済もできるので、行動範囲にある場合は上手に活用することをおすすめします。
また、アコムのATMはローンカードを使わない「カードなし返済」も可能です。
ただし、カードなし返済の場合、以下の個人情報の入力が必要なため、手続きに少々手間と時間がかかることを覚えておきましょう。
提携ATM
コンビニATMなどの提携ATMは、ローンカードを利用した返済が可能です。
また、セブン銀行ATMの場合はローンカードだけでなく、スマホアプリを使った返済(スマホATM取引)にも対応しています。
ここでは、セブン銀行ATMとスマホアプリを利用した返済方法をご紹介します。
- アコムのスマホアプリを起動させる
- アプリログイン後「スマホATM取引で返す」を選択
- セブン銀行ATMの画面左上「スマートフォンでの取引」を選択
- ATM画面上に表示されたORコードをアプリで読み取る
- ATM画面から暗証番号を入力
- 現金をATMの投入口に入れて返済
なお、ローンカードを利用した返済はカード挿入後、画面の指示にしたがって各項目をタッチしていけば簡単に手続きを完了できます。
セブン銀行を含む提携ATMからの返済は、以下の手数料がかかる点に注意しましょう。
取引(返済)金額10,000円以下 | 110円 |
---|---|
取引(返済)金額10,001円以上 | 220円 |
口座振替
口座振替(自動引き落とし)は、返済期日(毎月6日)に、指定した金融機関の口座から返済金額が引き落とされる返済方法です。
- PCまたはスマートフォンからマイページにログイン
- 「口座振替(自動引き落とし)の申込」を選択
- 引き落としを希望する金融機関口座(※)を登録
- 「金融機関サイトへ」を選択
- 金融機関のサイト上で手続きを行う
- 手続き完了後「収納企業に戻る」を選択
- アコムのマイページで申込み完了画面を確認
※口座振替対応の金融機関は「対応金融機関一覧」で確認可能
口座振替による返済には、以下のようなメリットがあります。
他の返済方法にこだわりがなければ、口座振替を選択するのがベターだと言えるでしょう。
アコムのおまとめローンによくある質問
ここでは、アコムのおまとめローンの申込みや利用に関する「よくある質問」をご紹介します。
申込み検討段階の疑問や不安を解消できる内容となっていますので、ぜひ参考にして下さい。
- アコムでおまとめ後に他社で借り入れはできる?
- アコムのおまとめローンの利用・返済期間中であっても、他社ローンへ申し込むこと自体は可能です。
また、借換え専用ローン契約条項にも「他社借入禁止」とする記載はないため、他社ローンへの申し込みは契約違反にもあたりません。
ただ、申込完了後の借り入れは「申し込み先の審査結果」に左右されるため、一概に「他社で借り入れができる」とは言えないというのが実情です。
特に、おまとめローンはその性質上、数十万から数百万円といった大きな金額の借り入れになるケースが多いため、審査に大きな影響を与えると予想されます。
おまとめローンの残債がまだ多く残っている場合は、他社に借り入れの申し込みを行っても審査通過は難しいと考えておく方がよいでしょう。
- おまとめローンではまとめて返済することはできる?
- アコムのおまとめローンは、以下の方法で繰り上げ返済(任意返済)や一括返済が可能です。
・インターネット返済
・ATMでの返済
・振込での返済なお、一括返済は「一括返済予定日当日の借入残高」を正確に調べ、差額がでないよう返済する必要があります。
返済予定日当日の借入残高は、以下の問い合わせ先から確認できるので手続き前にチェックしておきましょう。
・マイページ(会員サイト)
・アコムATM・提携ATM
・アコムプッシュフォンサービス24(※1)
・アコム総合カードローンデスク(※2)
※1 電話番号:0120-134-567/24時間対応(自動音声)
※2 電話番号:0120-629-215/受付時間:平日9:00~18:00
- 電話による在籍確認はある?
- アコムでは、電話による在籍確認は原則として行っていません。
しかしながら、審査の内容や状況によっては電話で在籍確認をとるケースがあるので、実施された場合の心構えはしておきましょう。
在籍確認が行われる場合は、事前にアコムから申込者本人へ「在籍確認の同意」をとるための電話連絡が入ります。
やむを得ない事情で在籍確認を避けたい場合は、この電話連絡の際にオペレーターへ相談してみてください。
在籍確認が必要と判断された場合であっても、電話による口頭確認以外の方法(特定書類の提出など)で対応してもらえる可能性があります。
アコムのおまとめローンまとめ
アコムのおまとめローン(借換え専用ローン)は、複数のローンを一本化し、毎月の返済金額や金利負担を軽減できるローンです。
アコムのカードローンとは性質が異なり、借入限度額も大きくなる傾向にあるため、審査は通常のカードローンよりも厳しくなる傾向にあります。
しかし、審査に通過し借換えが成功すれば、複数社からの借り入れに関する悩みが解消できるため、申し込みを検討する価値は十分あると言えるでしょう。
現時点で複数借入による返済の負担にお困りの方は、アコムのおまとめローンの利用をぜひご一考ください。

宮野茉莉子
1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士、証券外務員一種、中学高校社会科教員免許