お金を借りるときに審査に通らない原因は?審査なしでお金を借りる方法

「お金を借りたいけど審査に落ちてしまう」

「どうしたら審査に通る?」

お金が必要なときに銀行や消費者金融のカードローンに申し込んでも、審査に通らないケースは少なくありません。

審査に通過したい場合は、落ちてしまう理由をしっかりと把握した上で申し込むことが重要です。

本記事ではお金を借りる際に、審査に通らない理由についてわかりやすく解説していきます。

「お金を借りたいのに審査に通らない」と悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • お金を借りたいのに審査に通らない理由はたった5つ
  • 信用情報に問題がある場合は開示請求で落ちた理由を探ることもできる
  • アイフル・プロミス・アコムなら電話連絡による在籍確認なしで借りられる
  • 公的融資制度や質屋を利用すれば審査なしでお金を借りられる
  • 審査なしでお金を借りられる貸金業者は違法業者
  • ヤミ金や個人融資はトラブルのリスクがあるため利用を避ける

※本記事では営業所に貸金業務取扱主任者を置き、財務局や都道府県に登録され、法定利率貸金業法を遵守している正規の業者を紹介しています。また当サイトのランキングは消費者金融利用者へのアンケート結果と、各消費者金融の公式サイトの最新情報を参考に独自で作成されております。

お金を借りたいけど審査に通らないたった5つの理由

銀行カードローン消費者金融カードローンの審査基準は公開されていません。

各金融機関の申込条件や審査の流れから、最低限満たす必要がある条件がわかります。

審査に通らない理由として、主に以下の5つが挙げられます。

お金を借りたいけど審査に通らないたった5つの理由
  • 返済能力を超えた借入希望をしている
  • 安定した収入がない
  • 勤続年数が短い
  • 信用情報に問題がある
  • 在籍確認の電話対応ができない

カードローンやクレジットカードの審査の落ちる原因は、現在の状況が上記のどれに該当するのかを確認することが重要です。

審査に通らない5つの理由について解説していきます。

それぞれの内容を確認し、該当しないように注意した上で審査に申し込みましょう。

返済能力を超えた借入希望をしている

返済能力を超えた借入額を希望すると、審査に通る可能性は低くなります。

審査に通らない場合は、希望した借入額が無理なく返済できる金額かどうかを確認しておきましょう。

借入希望額が年収の3分の1を上回っている場合、「総量規制」というルールによって審査に通過できません。

総量規制とは?

総量規制とは消費者の過度な借り入れを防ぐために、貸金業者に対して「年収の3分の1以上の金額を貸し付けてはいけない」と定めたルールのことです。

消費者金融カードローンやクレジットカードのキャッシングは総量規制の対象となるため、年収の3分の1以上の借入額を申し込むことはできません。

つまり、10万円を借りる場合は、年収が30万円より多い必要があります。

また、銀行カードローンは総量規制の対象外ですが、独自で総量規制と同じようなルールを設けています。

まずは、ご自身の年収と借入希望額のバランスをチェックし、総量規制に該当しないかを確認しましょう。

また、すでに複数の借入先からお金を借りている場合、「お金に困っているのではないか」と疑われ、返済能力が低いと判断されます。

審査に通る可能性が低くなってしまうため、できるだけカードローンの申込先は1社に絞りましょう。

安定した収入がない

毎月の収入が安定していなかったり、収入が無かったりする場合も、カードローンの審査に通りにくくなります。

なぜなら、不安定な収入の人に貸し付けを行うと「貸し倒れ」になるリスクがあるためです。

貸し倒れとは?

貸したお金が返済されなくなってしまう状態のことです。

例えば、収入がない無職の方がお金を借りる際には、返済能力がないと見なされて審査に通ることができません。

専業主婦の方はお金を借りることができますが、利用できるカードローンは極端に少ないです。

また、自営業者は状況によって収入が低くなったり、無収入になったりするリスクがあるため、審査に通りにくいことが特徴です。

ご自身の収入がない場合や収入が不安定な職業に就いている場合は、審査に通る可能性が低いことに注意が必要です。

一方で、収入が低くても安定した収入を得ていれば、アルバイトやパート、派遣社員、学生がお金を借りることもできます。

安定した収入があることを示すためにも、収入証明書類を準備しておきましょう。

また、一部の銀行カードローンでは、本人に収入がない専業主婦の方でも契約できる場合があります。

例えば、楽天銀行が提供しているカードローン「楽天銀行スーパーローン」は申込条件に以下の記載があります。

カードローンにお申込いただける方

以下のすべての基準を満たす方

(中略)

(3)お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または、専業主婦の方

引用:楽天銀行「カードローン商品概要」

カードローンの審査に通らずに悩んでいる専業主婦の方は、専業主婦でも申し込めるカードローンを利用しましょう。

勤続年数が短い

勤め先への勤続年数が短い場合も、審査に落ちる可能性が高くなるため注意しましょう。

勤続年数が短いと収入の安定性を確認しにくい上に、「すぐに退職する可能性がある」と判断されてしまうためです。

例えば、転職をしてから3ヶ月しか経過していない場合、「今後も安定した収入が得られるか疑わしい」と判断され、審査で不利になります。

反対に10年以上同じ企業に勤めている場合は、「退職の可能性が低く、今後も安定して収入を得られるだろう」と判断され、審査に通りやすくなります。

高収入を得られる企業であっても、勤続年数が短い場合は審査に落ちる可能性がある点に注意が必要です。

一般的には、勤続年数が1年以上あると審査に通りやすい傾向にあります。

転職してから数ヶ月しか経っていない場合は1年経過するまで待つか、審査が甘いと言われているカードローンでお金を借りることを検討する必要があります。

信用情報に問題がある

カードローンの審査は信用情報機関への申込者の信用情報が照会されるため、信用情報に問題がある場合は審査に通らない可能性が高いです。

信用情報とは?

過去のクレジットやローンの契約・申し込みに関する情報のこと。

信用情報は「JICC」「CIC」「全国銀行個人信用情報センター」などの信用情報機関に一定期間登録されている。

信用情報機関に情報照会を行えば、申込者が他社に申し込んでいる内容も確認できます。

そのため、短期間に複数のカードローンやクレジットカードを申し込んでいる場合、「申込ブラック」の状態になる可能性があります。

申込ブラックとは?

申込ブラックはカードローンやクレジットカードの申し込みが複数あることでマイナスイメージを与えてしまい、新規で申し込んでも審査に通らない状態のことです。

また、信用情報機関には申し込みに関する情報だけでなく、過去の延滞や債務整理なども記録されます。

各情報は一定期間残り続けるため、情報が残っている間は審査に通らない可能性が高いです。

株式会社日本信用情報機構(JICC)株式会社シー・アイ・シー(CIC)全国銀行個人信用情報センター
申し込みに関する情報照会日から6ヶ月以内照会日から6ヶ月以内本人開示の対象は1年以内、会員への提供は6ヵ月以内
延滞に関する情報延滞の解消から5年以内延滞の解消から5年以内延滞の解消から5年以内
債務整理に関する情報5年以内5年以内5年〜10年

過去に延滞や債務整理などをしている場合、上記の期間内は審査に通らない可能性があるため自身の信用情報をしっかりと把握しておきましょう。

開示請求をすることで審査に落ちた原因を探ることもできる

信用情報機関に登録されている信用情報は、本人からの申し込みによって情報開示ができます。

情報開示とは、お客様ご本人のお申し込みにより、CICに加盟している会員会社(クレジット会社等)との契約内容や支払い状況等の信用情報を確認できる制度です。お客様の情報が現在、信用情報機関に登録されているのか、またはどのように登録されているかを確認していただくことができます。

引用:CIC「情報開示とは」

現在どのような情報が登録されているのかをチェックすることで、審査に落ちた理由を探ることが可能です。

例えば「借り入れが複数あって現在の借入状況が分からなくなってしまった」などの場合は、開示請求をしましょう。

各社の契約額や残高、返済の状況などを把握できるため、次の申し込みまでにどうすれば審査に通りやすくなるか対策を練ることができます。

ただし、それぞれの信用情報機関で以下のように特徴が異なるため注意が必要です。

信用情報機関特徴
株式会社日本信用情報機構(JICC)消費者金融が多く加盟している
株式会社シー・アイ・シー(CIC)クレジットカード会社や消費者金融が多く加盟している
全国銀行個人信用情報センター銀行や信用金庫が多く加盟している

消費者金融からの借り入れはJICCやCIC、銀行からの借り入れは全国銀行個人信用センターに開示請求するとよいでしょう。

また、開示請求はインターネットや郵送で手続きを進められます。

いずれかの方法で開示請求手続きを行い、審査に通らない理由を探ってみましょう。

在籍確認の電話対応ができない

職場への在籍確認が取れない場合も、カードローンの審査に通ることができません。

在籍確認とは?

申込時に申告された勤務先に本当に勤めているかを確認する手続きのこと。

消費者金融や銀行のカードローン審査は、申込者が安定した収入を得ていることを確認するために必ず在籍確認を行います。

職場への電話で在籍確認が行われることが多いため、本人が電話に出るか、職場の人が「〇〇は外出中です」などと在籍を証明する必要があります。

以下のように、電話での在籍確認ができなかった場合は審査に通ることができません。

電話での在籍確認ができないケース
  • 「すでに退職した」という回答が得られた
  • 電話に出た人が申込者の名前を知らず、「分からない」と答えた
  • 「個人情報を教えられない」と確認を断られた
  • 電話が繋がらなかった

上記のように電話をしても申込者が在籍していることを確認できなければ、審査は通過できません。

従業員が多い会社だと、電話に出た人が申込者の名前を知らない可能性もあるため、申し込みの際に所属する部署を伝えておきましょう。

また、「職場に電話をかけられてくない」という方は、書類提出で在籍確認が完了する消費者金融をおすすめです。

今すぐお金が必要な場合でも、消費者金融であれば土日にお金を借りることもできます。

銀行カードローンは基本的に職場に電話連絡による在籍確認が実施されるので、休日に審査に通ることができません。

電話連絡による在籍確認がなしでお金を借りられるカードローン

在籍確認の際に電話連絡なしで審査ができるカードローンは、以下の4つです。

電話連絡による在籍確認がなしでお金を借りられるカードローン
  • スピーディーにお金を借り入れたいなら最短20分融資のアイフル※
  • 金利を低く抑えたいなら上限金利が17.8%のプロミス
  • 簡単な手続きで借りたいなら2ステップで申し込めるアコム
  • バレずに借りたいならWEB完結で申し込めるSMBCモビット

※申込状況によっては希望に添いかねます。

審査に通るカードローンを選ぶ際には、各社の審査通過率や借入限度額などを確認しておくことが重要です。

審査通過率(2022年10月)勤務先へ電話連絡借入限度額
アイフル35.2%原則実施なし
審査状況により実施する場合がある
800万円まで
プロミス41.5%原則実施なし
審査状況により実施する場合がある
500万円まで
アコム40.5%原則実施なし
実施が必要になる場合でも同意なく実施されることはない
800万円まで
SMBCモビット非公開WEB完結申込により勤務先へ電話連絡がなしに
審査の結果により必要と判断された場合に実施される場合がある
800万円まで

ここでは、それぞれのカードローンの特徴について解説していきます。

スピーディーにお金を借り入れたいなら最短20分融資のアイフル

アイフルの特徴
  • WEB申込を利用すれば最短20分で融資を受けられる※
  • 申込後に電話をかければ審査を優先してもらえる
  • スマホアプリではカードレスで借り入れ・返済ができる
  • 初めての利用なら契約日の翌日から30日間無利息
  • 職場や自宅への電話連絡は原則なし

※申込状況によっては希望に添いかねます。

アイフルは「すぐにお金が必要」という方におすすめの消費者金融です。

以前は、審査や融資速度が最短25分でした。

しかし、WEB申込であれば最短20分で融資を受けられるサービスに改良があったため、借り入れるまでの手続きをスピーディーに進めることができます。

また、審査時にはアイフルの在籍確認を書類提出へ変更できる点もメリットです。

申込みの時に、自宅や勤務先(在籍確認)へ確認の電話がかかってくるのですか?

お申込みの際に自宅・勤務先へのご連絡は行っておりません。在籍確認が必要な場合でも、お客様の同意をいただかない限り実施いたしません。

引用:アイフル「よくある質問」

WEB申込なら郵送物も一切ないため、職場や家族にバレずに借りられる点が大きな魅力です。

さらに初めてアイフルを利用する場合は、契約日の翌日から30日間無利息になるサービスも提供しています。

周囲にバレず、スピーディーにお金を借り入れたい方はアイフルの利用をおすすめします。

>>>アイフルの公式サイトはこちら

金利(実質年率)3.0%〜18.0%
借入限度額800万円まで
融資スピード最短20分※申込状況によっては希望に添いかねます。
審査通過率(2022年10月)35.2%
無利息期間初めての利用なら契約日の翌日から30日間無利息
勤務先への電話連絡原則実施なし
審査状況により実施する場合がある
担保・連帯保証人不要

金利を低く抑えたいなら上限金利が17.8%のプロミス

電話連絡による在籍確認をなしでお金を借りられるプロミス
プロミスの特徴
  • 上限金利が17.8%とほかのカードローンに比べると低い
  • 申し込みから借り入れまでアプリで完結できる
  • 「インターネット振込」を利用すれば最短10秒で振込可能
  • 勤務先への電話連絡も原則なし
  • オリコン顧客満足度調査ノンバンクカードローン初回利用4年連続第1位

プロミスは金利を安く抑えられることが特徴の消費者金融です。

プロミスの金利年17.8%とほかのカードローンよりも低く設定されており、返済の負担を軽減することができます。

以下の表は、大手消費者金融のカードローンで設定されている金利です。

消費者金融金利
プロミス4.5%〜17.8%
アイフル3.0%〜18.0%
アコム3.0%〜18.0%
SMBCモビット3.0%〜18.0%
レイク4.5%〜18.0%

少しでも金利を抑えてお金を借りたい方は、プロミスのカードローンがおすすめです。

また、在籍確認で勤務先に電話がかかってくることもないため、職場に借り入れがバレる心配もありません。

オリコン顧客満足度調査の「ノンバンクローン初回利用」では4年連続第1位となっており、初めてカードローンを利用する方も安心です。

「金利を安く抑えたい」「カードローンを初めて利用する」という方は、プロミスの利用をおすすめします。

>>>プロミスの公式サイトはこちら

金利(実質年率)4.5%〜17.8%
借入限度額500万円まで
融資スピード最短25分
審査通過率(2022年10月)41.5%
無利息期間初回利用日の翌日から30日間無利息
勤務先への電話連絡原則実施なし
審査状況により実施する場合がある
担保・連帯保証人不要

簡単な手続きで借りたいなら2ステップで申し込めるアコム

電話連絡による在籍確認をなしでお金を借りられるアコム
アコムの特徴
  • 申し込みから借り入れまで2ステップで完了し、借入時間は最短30分
  • 勤務先への電話連絡は同意なく実施されることがない
  • 借入限度額が最大800万円に設定されている
  • 初回契約日の翌日から30日間無利息
  • 審査通過率がカードローンの中でも高め

アコムは申し込みから借り入れまで2ステップで完結し、簡単な手続きでお金を借りられる消費者金融です。

申込時に必要書類を提出して審査に通過したら、すぐに借り入れることができます。

最短30分で借り入れができ、希望に応じてカードレスで手続きすることが可能です。

また、アコムの在籍確認は原則として勤務先への電話連絡がなく、実施が必要になるケースでも申込者の同意なく実施されることはありません。

周囲の人にお金を借り入れていることをバレる心配がない点も、アコムのカードローンを利用するメリットとして挙げられます。

「職場に借り入れをバレたくない」「手続きが分かりやすいカードローンを利用したい」という方は、アコムの利用がおすすめです。

>>>アコムの公式サイトはこちら

金利(実質年率)3.0%〜18.0%
借入限度額800万円まで
融資スピード最短30分
審査通過率(2022年10月)40.5%
無利息期間初めての利用なら最大30日間無利息
勤務先への電話連絡原則実施なし
実施が必要になる場合でも同意なく実施されることはない
担保・連帯保証人不要

バレずに借りたいならWEB完結で申し込めるSMBCモビット

電話連絡による在籍確認をなしでお金を借りられるSMBCモビット
SMBCモビットの特徴
  • WEB完結申込なら郵送物や勤務先への電話連絡が行われない
  • カードレスですぐにお金を借り入れられる
  • ネット申込後にコールセンターに電話をかけると、すぐに審査に対応してくれる
  • 全国の提携ATM約120,000台で利用可能
  • 利息の返済でTポイントが貯まり、貯まったポイントは返済に使える

SMBCモビットWEB完結申込の利用で郵送物や電話連絡なしで申し込めるカードローンです。

職場へSMBCモビットの在籍確認の電話がかかってこないため、周囲にバレずにお金を借りることができます。

社会保険証もしくは組合保険証を持っていて、以下の銀行に口座を持っている方はWEB完結申込を利用できます。

WEB完結申込を利用できる銀行
  • 三井住友銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • みずほ銀行
  • ゆうちょ銀行

また、審査が最短30分で完了するため、スピーディーに借り入れられる点もSMBCモビットのメリットです。

急ぎの場合は、ネット申込後にコールセンターに電話をかけると優先的に審査を受けられ、手続き完了から最短3分で口座にお金が振り込まれます。

「電話での在籍確認を避けたい」「スピーディーにお金を借りたい」という方は、SMBCモビットの利用がおすすめです。

>>>SMBCモビットの公式サイトはこちら

金利(実質年率)3.0%〜18.0%
借入限度額800万円まで
融資スピード最短30分
審査通過率非公開
無利息期間なし
勤務先への電話連絡WEB完結申込により勤務先へ電話連絡がなしに
審査の結果により必要と判断された場合に実施される場合がある
担保・連帯保証人不要

審査なしでお金は借りられる?審査に通らなくてもお金を用意できる3つの方法

銀行や消費者金融のカードローンでは、審査なしでお金を借りることができません。

なぜなら、貸金業者からの借り入れについて定めた「貸金業法」によって、審査を行わなければならないと定められているためです。

第十三条 貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。

引用:e-GOV「貸金業法」

「お金を借りたいけれど審査に通らない」という場合は、以下の3つの方法を検討しましょう。

審査に通らなくてもお金を用意できる3つの方法
  • 公的融資制度を活用する
  • 質屋を利用する
  • 家族や知り合いから借りる

消費者金融や銀行のカードローンで審査に通らなかった場合は、上記の方法を試してみましょう。

公的融資制度を活用する

お金を借りられずに生活が苦しい場合は、国からの公的融資制度を利用しましょう。

カードローンの審査とは違い、貸付条件を満たせばお金を借りることができます。

例えば生活福祉資金貸付制度は、以下のような世帯を対象に貸し付けを行う公的制度です。

低所得者世帯必要な資金をほかから借りることが困難な世帯
障害者世帯身体障害者手帳や療育手帳などの交付を受けた者が属する世帯
高齢者世帯65歳以上の高齢者の属する世帯

生活福祉資金貸付制度には以下の4種類があります。

融資される資金の種類資金の内容
総合支援資金・生活の建て直しに必要な生活費用
・賃貸契約を結ぶために必要な費用
・滞納している公共料金等の立替費用
・債務整理をするために必要な経費など
福祉資金・生業を営むために必要な費用
・福祉用具等の購入に必要な費用
・介護サービスや障害者サービス等を受けるために必要な費用
・冠婚葬祭に必要な費用など
教育支援資金・低所得者世帯に属する者が高校や大学に修学するために必要な費用
・低所得者世帯に属する者が高校や大学への入学に際して必要な費用など
不動産担保型生活資金・低所得の高齢者世帯に対し、居住用不動産を担保として生活資金を貸し付ける資金
・要保護の高齢者世帯に対し、居住用不動産を担保として生活資金を貸し付ける資金など

生活福祉資金貸付制度は、市区町村社会福祉協議会で受け付けています。

制度を利用して融資を受けたい方は、お住まいの自治体の市区町村社会福祉協議会に相談しましょう。

質屋を利用する

質屋は物品を担保に融資が行われる仕組みであるため、審査を受けずにお金を借りることができます。

カードローンの審査に通らない場合は、質屋を利用して借り入れることを検討しましょう。

質屋では自身が所有する物品を預けて査定を受け、査定額に応じてお金を借りられます。

期日までに借入金と利息を返済すれば預けた物品を返してもらうことができ、期日に間に合わなければ物品の所有権は質屋に移転します。

質屋に所有権が移転した場合はお金の返済は不要となりますが、預けた物品は返ってこないため注意が必要です。

質屋では以下のような物品を担保にお金を借りることができます。

質屋で預けられる物品
  • ブランドバッグ
  • アクセサリー
  • 腕時計
  • 宝石・貴金属類
  • 財布
  • ブランド小物
  • パソコン・スマートフォン
  • ゲーム機

質屋で借りられるお金は物品の価値に応じて変動するため、まとまった金額を借りるためには価値が高い物品を預ける必要があります。

物品の状態が悪かったり、偽物のブランド品だったりする場合は、預かってもらえない可能性がある点に注意が必要です。

また、質屋は金利が高いこともあり、物品を手放したくない方にはカードローンがおすすめです。

家族や知り合いから借りる

家族や知り合いからお金を借りる場合は、審査を受けずにお金を借りることができます。

ほかにどこからも借りられない場合は、最終手段として家族や知り合いに相談してみましょう。

家族や知り合いから借りる場合は、返済期間や金利、返済方法などを融通してくれる可能性があります。

場合によっては、カードローンを契約するよりも有利な条件で借りられるかもしれません。

ただし、友達からお金を借りるなど個人間でお金の貸し借りをするとトラブルになる可能性が高いため、借用書を作成しておくことが重要です。

借用書とは?

借用書とはお金や物品の貸し借りがあったことを証明する書類のことです。

口約束だけでお金を借りようとすると、相手は「返済してくれないのではないか」と不安を感じてしまいます。

借用書を作成しておくことで、信頼してもらえる可能性も高まり、トラブルも避けることができます。

家族や知り合いからお金を借りたい場合は、自身から借用書を準備した上で頼みましょう。

お金を借りる審査に通らない方に向けた注意事項

カードローンなどの審査に通らずに追い込まれている場合であっても、借りてはいけない業者が存在します。

お金を借りる審査に通らない方は、以下の3点に注意しておきましょう。

お金を借りる審査に通らない方に向けた注意事項
  • 審査なしでお金を借りられる貸金業者は違法業者
  • ヤミ金を利用するとトラブルに巻き込まれる
  • 個人融資の利用も避ける

お金を借りられずに困っている方は、上記の3点に注意しましょう。

審査なしでお金を借りられる貸金業者は違法業者

「審査なしで借りられる」と宣伝している貸金業者が存在しますが、違法業者であるため注意が必要です。

貸金業法で「審査なしで借りられる」「審査が甘い」という広告をしてはいけないと定められています。

第十六条 貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、貸付けの利率その他の貸付けの条件について、著しく事実に相違する表示若しくは説明をし、又は実際にものよりも著しく有利であると人を誤認させるような表示若しくは説明をしてはならない。

〜中略〜

前項に定めるもののほか、貸金業者、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、次に掲げる表示又は説明をしてはならない。

〜中略〜 三 借入れが容易であることを過度に強調することにより、資金需要者等の借入意欲をそそるような表示又は説明

引用:e-GOV「貸金業法」

上記の通り「借入れが容易であることを過度に強調すること」は、貸金業法に抵触します。

消費者金融や銀行に申し込んで審査に通らないと、「審査不要」「審査が甘い」と宣伝している業者に申し込みたくなる気持ちが芽生えるでしょう。

しかし、審査なしで融資を行う業者は違法であり、トラブルに発展するリスクがあるため利用は避けましょう。

どうしても審査に通りたい場合は、審査通過率や口コミからキャッシング審査が甘いとわかる会社を検討する必要があります。

ヤミ金を利用するとトラブルに巻き込まれる

ヤミ金からお金を借りてしまうと、トラブルに巻き込まれてしまう可能性が極めて高くなります。

カードローンの審査に通らない場合であっても、ヤミ金には絶対に手を出さないようにしましょう。

例えば、通常の貸金業者は利息制限法で定められた金利にしたがってお金を貸し付けています。

第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。

一 元本の額が十万円未満の場合 年二割

二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分 三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分

引用:e-GOV「利息制限法」

上記のように年15〜20%の金利が上限となっていますが、ヤミ金業者は上限金利を守りません。

法外な金利を請求されて返済総額が膨らんでいき、返済しても借金が減らない状態になってしまいます。

また、借入金の返済について過度な取り立てを行う点もヤミ金の特徴です。

家族に対して執拗に電話を繰り返したり、頼んでいない出前などを自宅に届けたりと、精神的に追い込んできます。

さまざまなトラブルに巻き込まれるリスクがあるため、ヤミ金の利用は絶対に避けましょう。

ヤミ金を見分けるポイントとしては「貸金業登録を受けているか」という点が挙げられます。

業者のホームページで貸金業登録番号をチェックしたり、金融庁ホームページの貸金登録業者情報検索サービスに登録されているキャッシングがおすすめです。

個人融資の利用も避ける

インターネット掲示板やSNSなどでお金を借りられる「個人融資」も、利用を避けましょう。

正規の貸金業者ではないため、トラブルに巻き込まれるリスクが高いです。

個人間融資は貸金業者から借り入れるわけではないため、上限利息が貸金業者とは異なります。

第五条 金銭の貸付けを行う者が、年百九・五パーセント(二月二十九日を含む一年については年百九・八パーセントとし、一日当たりについては〇・三パーセントとする。)を超える割合による利息(債務の不履行について予定される賠償額を含む。以下同じ。)の契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

引用:e-GOV「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」

貸金業者は年15〜20%が上限ですが、個人から借りる場合は年109.5%が上限であるため、金利負担が大きくなる可能性が高いです。

また、個人間融資にはヤミ金業者が紛れ込んでいるケースも少なくありません。

違法な取り立てや法外な金利請求をされたり、ヤミ金業者に個人情報が渡ってしまったりとトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。

個人間融資でトラブルに遭っても、はっきりとした事件性がなければ警察は介入できません。

泣き寝入りになってしまう可能性もあるため、少額融資を受ける場合でも個人間融資でお金を借りるのも避けましょう。

この記事の監修者

宮野茉莉子

1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士証券外務員一種中学高校社会科教員免許