日々の暮らしの中で、電気代は毎月必ずかかってくるもので、その金額に負担を感じる方も多いでしょう。
この記事では、以下の悩みについて答えていきます。
- どこから電気代を見直せばいいのかわからない
- すぐできる簡単な節約術はないの?
- お金のかからない方法も知りたい
電気は日々の生活の中でも、比較的簡単に節約することができますし、逆に電気代を一切節約しなければ、ずっと無駄に使っている電気の料金を電力会社に支払っている状態となります。
電気代は料金が高くなりがちなので、安く済むのであればそれが一番です。
ただし過度な節電はかえって体を崩したり、生活に支障が出たりしてしまうので、安易に知識もなく電気を節約するのはおすすめできません。
そこで今回は、無理なく電気代を大幅に節約できる方法について調べてみました。では紹介していきます。
目次
大きなところから電気代節約!まずは契約を見直そう
電気代の節約をする際は、まず契約から見直していきましょう。契約内容によっては、大幅な節約が期待できます。
また、たった一度の見直しをするだけで、その節約効果が持続しますので、一番はじめに取り掛かるべきこととなります。
具体的に見直しをする契約内容は、次の通りです。
- 電気の契約アンペアを下げる
- 夜間に電気を使用するプランに変更する
では、順に詳しく見ていきましょう。
電気の契約アンペアを下げて節約
電気のアンペアは、数値が大きくなればなるほど値段も高くなります。
なのでアンペアを下げれば当然値段が安くすむので、大きく電気代を節約することができます。
電力会社によっても違いはありますが、10アンペア下げることで1ヶ月あたり約200〜250円安くでき、人によっては年間5,000円以上も電気代の節約が可能です。
また適切なアンペア数としては、エアコンとドライヤーを同時に使用するとブレーカーが落ちるくらいがちょうどいいとされています。
と思われるかもしれませんが、この度々落ちてしまうくらいの電力というが大事なのです。
多くの人は面倒なことをやりたがらないので、度々落ちてしまうブレーカーに最初は苛立ってしまうかもしれません。
しかし何日か過ごしているうちに、自然とブレーカーが落ちないように電気を節約するようになります。
契約中のアンペア数が分からない場合は、請求書や明細書などで確認できますので、一度きちんと目を通しておきましょう。
夜間に電気を使用するプランで節約
一般的に電気料金は使用する人が多い日中は高く、逆に少ない夜間は安くなっており、ほとんどの電力会社が夜間割引を行っています。
たとえば、TEPCO(東京電力エナジーパートナー)の夜トクプランの場合では、以下の時間帯が安くなります。
夜に一番電気を使う方や、日中あまり家にいない方におすすめです。
しかし、いくら夜間割引で安いからといって、あまり大きな音のする家電製品を使用すると、近所迷惑になる可能性もあるので注意が必要です。
自宅の壁の騒音防止レベルや、地域の騒音レベルをきちんと確認した上で利用しましょう。
普段の生活で電気代節約!0円でできる簡単な方法
契約内容を見直したら、次は普段の生活をどう過ごせば、より電気代を節約できるのかが疑問となるでしょう。
そこでここでは、0円で今すぐにでも実践できる、5つの電気代の節約術について紹介していきます。
では順にみていきましょう。
ムダな待機電力をカットして節約
待機電力(Stand-by power)とは、コンセントに繋がれている家電製品をすぐに使えるように、電源を切った状態であっても消費してしまう電力のことをいいます。
つまり、家電製品はコンセントに繋げたままだと、いくら節電で電源を切っても微量の電力は常に消費されているということになります。
この待機電力が消費する電力は1ヶ月でおよそ全体の10%です。
毎月約10%もの電力を節約できれば、年間の電気料金を大幅に削減することができます。
待機電力を切る方法は二通りあり、一つはコンセントから毎回抜く方法と、節電タップを使って切る方法です。
特に節電タップは、タコ足型で同時に複数の待機充電を切ることができたりなど、使いやすいのでおすすめです。
冷蔵庫の使い方を見直して節約
冷蔵庫と冷凍庫の2つの機能を正しく理解し、上手に使うことで電気代を節約することができます。
まず大事なこととして、「ドアの開け閉め」があります。
冷蔵庫や冷凍庫内を工夫し温度調整して温度を保っても、ドアを何度も開け閉めしていては、せっかくの冷気が外へ逃げてしまいます。
なので極力冷気が逃げないように、最小限のドアの開閉に留めましょう。
また冷蔵庫と冷凍庫とでは、効果的な使い方に大きな違いがあるため、注意が必要です。
次では、それぞれの効果的な使い方について順に紹介していきます。
冷蔵庫の効率的な使い方
まず、冷蔵庫の本質は中の物を冷やすことです。
たとえば、ひとつの部屋に大勢の人がいる中でクーラーを使用しても、さほど涼しくは感じませんが、少人数だとすぐに涼しさを感じることができます。
これと同じで、冷蔵庫の中にたくさん物が入っていると冷蔵庫が冷えるのに時間がかかり、結果として多くの電力を使ってしまいます。
つまりは密度を減らせばいいので、冷蔵庫内に物を入れ過ぎないことが電気代を浮かす上で最も重要なこととなります。
また、冷蔵庫内の温度調整設定は夏は「高」に、冬は「低」に設定しておきましょう。
中の物が少なく、風の通りが良ければ設定温度が低くても、しっかりと温度を保つことができます。
冷凍庫の効率的な使い方
冷凍庫は冷蔵庫とは異なり、中の物を凍らせるのが本質です。
また冷蔵庫とは違い、中の物を少なくして使用していると返って電力を使ってしまいます。
冷凍庫は、中に物がたくさん入っている状態の方が早く凍りやすいため、なるべく隙間がないように入れましょう。
テレビをこまめに消して節約
ついつい疲れているときは、テレビを点けっぱなしにして寝てしまうことがあります。
少しの間でも見ないのであれば、テレビを消す癖をつけることが大切です。
また長時間見ないのであれば、待機電力のことも考え、主電源から切るようにするといいでしょう。
そうすることで液晶テレビは年間約700円、プラズマテレビは約4,000円の節約になります。
エアコンの使い方を見直して節約
エアコンは、時期によっては電気代の中でも高くつくことが多いものです。
ただし、少しの工夫と手間をかければ、しっかりと電気代を節約することができます。
では早速、その方法について見ていきましょう。
エアコンの温度設定を見直す
エアコンを使用する時は冷房は28℃、暖房は20℃と設定することで、年間2,000円の節約が可能です。
それだけだと夏場は暑いという方は、エアコンと同時に扇風機やサーキュレーターを併用すると、エアコンの冷気が部屋全体に行き渡り、快適に過ごすことができます。
フィルターはこまめに掃除する
エアコンのフィルターは、2週間〜1ヶ月に1度は掃除をしましょう。
掃除機で吸ったり、水洗いが可能なメーカーのものは水洗いをして、キレイなフィルターを保つことも節電に繋がります。
フィルターにホコリやタバコのヤニが付いていたりすると、その汚れで目詰まりし、風量が落ちてしまいます。
そうなれば、同じ温度設定にしていても、効き目を感じなくなるのです。
エアコンの電源はつけたり消したりしない
そしてもう1つ大切なポイントは、エアコンの電源をこまめに点けたり消したりしないことです。
これまでの家電製品とは違い、エアコンの場合は電源を入れたり消したりする時に一番電力を使います。
なので、またすぐ使う可能性があるのなら、エアコンは何度も点けたり消したりせずに、点けっぱなしで「自動運転」が最も節約できる方法です。
パソコンの電力を抑えて節約
パソコンもエアコンと同じで、起動やシャットダウン時に電力を使います。
パソコンは90分以内であれば、シャットダウンするよりもスリープ状態にした方が電気代を節約することができ、90分以上パソコンを使わないのであればシャットダウンする方が節約できます。
用途に応じてスリープとシャットダウンを使い分けて節電しましょう。
またパソコン自体も、デスクトップのパソコンよりもノートパソコン方が消費電力が少なく省エネです。
特にこだわりがないのであれば、自分のパソコンの使用頻度によって、最適な方を選ぶのもいいかもしれません。
便利アイテムを活用して電気代節約!低コストな方法
すぐ実践できる電気代の節約方法について理解できたところで、次は便利アイテムを使った節約方法についてみていきましょう。
この方法も簡単に実践ができるよう、コストがそこまでかからないものを紹介しています。
それでも電気代の節約効果は大きいので、ぜひ試してみてください。
では早速紹介していきます。
照明の電気をLEDにして節約
まだ家の電球をLED電球に替えていない方も少なくありません。
購入する際は、白熱電球より少し割高なLED電球ですが、実際に使用してみるとその節約効果に驚くでしょう。
LED電球を新たに購入する代金は必要となりますが、実は年間で見てみると電気代はもちろん、総合計ではLED電球の方が安いです。
最初の1年は白熱電球・LED電球どちらもあまり金額に差はありませんが、これが2年・3年・4年と続くと、白熱電球よりもLED電球の方が断然安くなります。
また電球の交換も、白熱電球に比べLED電球は寿命が約40,000時間と圧倒的に長く、一度買い替えてしまえば交換の手間もかかりません。
冷暖房グッズを使用する
真夏や真冬などでは、ついエアコンやストーブなどの電化製品に頼りがちですが、冷暖房グッズを活用することで、電化製品を使用なくても不快感を感じない程度の温度を保つことができます。
ここでは、夏と冬におすすめのグッズを紹介しておきます。
★夏のおすすめグッズ
冷感敷きパッドは、体から出る熱を拡散させる放熱性の高い繊維を使っており、
- 熱がこもりにくい
- ベタつかない
- 速乾性がある
という特徴を持つので、夏にピッタリのベットカバーです。
寝苦しい夜でも、一枚敷くだけで冷んやり感を感じられ快適に寝ることができます。
冷感敷きパッドの値段は、1,500円〜3,000円程度が相場で、「冷感敷きパッド+扇風機」を併用すればエアコンを使用しなくてもより涼しくなり節電が可能です。
熱帯夜などの時は無理をせずエアコンを使用しましょう。熱中症になる危険があります。
すだれは細かく割った竹を原料とし、熱を通しにくくする性能があります。また隙間から涼しい風を取り込むこともできます。
すだれを使用することによって風情があり、夏の窓辺に使ってみると良いとされている節電アイテムの一つです。
すだれは、霧吹きなどで水をかけることで更に涼しさは倍増するので、エアコンの利用を控えることができます。
サイズによっても値段は異なりますが、1,000円〜3,000円程度が相場です。
★冬のおすすめグッズ
発熱インナーは、ユニクロが「ヒートテック」という名前で販売しブームになった、発熱効果のある洋服です。
体から発熱する水蒸気を熱エネルギーに変換してくれる素材を使用しているので、着るだけで暖かくなるという優れものです。
しまむらやイオンなどでも、プライベートブランドとして売り出されているので、自分に合うものを探してみましょう。
昔の湯たんぽとは違い、最近の湯たんぽはおしゃれなデザインも多くあるため、女性に人気の暖房グッズです。
お湯を入れたり、ジェル状の湯たんぽをレンジで温めるタイプの商品も多くあります。
エアコンやヒーターのように、空気を乾燥させずに局部を集中的に温めることができるため、便秘や生理痛・肩こりなどの改善にもなります。
家電製品の見直しで電気代節約!費用はかかるが効果大!
家電製品を買い替える時期はいつでしょうか。多くの方は、家電製品が壊れた時に買い替えるのではないでしょうか。
もしあなたもそうであれば、損をしている可能性があります。
長く使っていたものには愛着もでますし、使い勝手も慣れている方がいいかもしれませんが、壊れるまでには何年もかかるものです。
今使用しているものが何年も昔の家電であれば、最新の家電と比較した際に、多くの電力を消費している可能性があります。当然、電気代もその分多く払っていることとなるでしょう。
ましてや、その家電が10年近く前のものではなおさらです。資金に余裕があれば思い切って買い換えることも検討してみましょう。
予算があまりない場合では、最新のものでなくても、2〜3年前の家電製品であれば中古やリサイクルショップなどで、お手頃な価格で購入することもできます。
電気代の見直しを機に、一度チェックしてみてもいいかもしれません。
雰囲気を変えて電気代をさらに節約しよう
夏場に涼しさを味わうちょっとした方法をここでは紹介しておきます。
ここで紹介する内容についても、簡単に取り組むことができるので、気になった方は実践しみましょう。
雰囲気を変えるだけでも、意外と効果は出るものです。では早速みていきましょう。
首に凍らしたタオルを巻こう
首には太い血管が通っているため、そこを冷やしてあげることで全身が冷やされます。
「凍らしてると固いのでは?」と感じるでしょうが、夏場はすぐ柔らかくなるので、案外ちょうど良くなるものです。
もしそれが苦手と感じるのであれば、100円ショップでジェル状の首巻アイテムも売っていますので、上手く活用するようにしましょう。
この方法については、屋外の作業でも使えるので、夏場の必須アイテムとなりそうです。
打ち水をしてみよう
お金をかけずにできる夏の涼しくする方法で、昔ながらの方法である「打ち水」。
家の前の道路や庭などに打ち水をするだけで、まいた水が蒸発し気化熱が生じることで周辺の温度を下げてくれます。
暑さ対策で最もお金がかからず、手軽に行える日本古来の伝統ある方法です。
今も打ち水を行っている家庭も少なくないので、一軒家の方は試してみてはいかがでしょうか。
風鈴の音で涼しくなろう
便利グッズや水などの他にも、涼しさを感じる方法はあります。それは「聴覚で涼を感じる」ことです。
風鈴は耳ごごちの良い音色で、私たちに「涼」を感じさせてくれます。
また風鈴は、手軽に100円ショップなどで購入することができ、可愛いものから風流なものまで種類も豊富にあります。
ちょっとしたインテリアのついでに、耳から涼んでみてもいいかもしれません。
ちょっと見直せば電気代は大きく節約できる
電気代の高い家電と、効果的な節約方法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
家電製品の節電方法で大事なのは、それぞれの正しい節約方法を知ることです。
テレビはこまめに消すことで節電できますが、エアコンやパソコンなどは逆に電力を使うように、家電製品一つ一つの知識が必要となります。
また、まだ使える家電製品であっても買い替えたほうが、これから先節電しながらお得に使用できるものもあります。
適切な温度や電力量、割引になる時間帯などを上手く活用して、電気代をどんどん節約していきましょう。