最近の日本はキャッシュレス化が進み、クレジットカードまたは電子マネーに対応する店舗が増えている傾向にあります。
電子マネーはクレジットカードと違って、審査を必要とせず、現金などをチャージすれば、すぐに使用できます。
電子マネーで買い物すれば、現金を財布から取る手間と、お釣りを手渡される手間がなくなり、会計で待たされる時間の短縮が見込めるのです。
しかし、電子マネーの種類が多く、どれを選べばいいのかと悩む方がいるでしょう。
そこで今回は、
- 人気なものでおすすめの電子マネーにはなにがあるのか
- どこを比較しながら選べば失敗しないのか
- 利用前に知っておくべきことはなにか
などについて、わかりやすく解説いたします。
コレであなたも、快適な電子マネー生活がおくれますよ!
では早速紹介していきます。
目次
電子マネーのおすすめ8選はコレだ!
今回紹介するおすすめ電子マネーのは、次にあげる8つとなります。
この辺りは主要な電子マネーとなりますので、比較する際はぜひチェックしておきたい電子マネーとなるでしょう。
上の8つの電子マネーの詳細は、後半でそれぞれのメリットとデメリットを挙げながら、わかりやすく紹介しています。
今はこのまま読み進めていきましょう。
ではこれらの電子マネーは、あなたにとって本当に価値があるものなのか、その点を次では紐解いていくことにしましょう。
またそれ以降は、上に挙げた人気の電子マネー8つの中から、自身に合うものを見つけるための選び方についても解説しています。
ムダな手続きを増やさないためにも、ぜひ目を通すようにしてみてください。
電子マネーのメリットとデメリットは?どんな人におすすめ?
まずは電子マネーを利用することが、本当に自身にとって最良の選択なのかについてみていきましょう。
ここでは、先にメリットとデメリットを挙げて、その上でどういった人なら、電子マネーの恩恵を受けやすいのかについて紹介していきます。
では早速みていきましょう。
電子マネーのメリットとデメリット
電子マネーを利用するメリットは、以下の6つが挙げられます。
- 支払いがスムーズ
- お釣りはない
- 少額でも気にせず利用できる
- カードまたはスマホで管理できる
- ポイントが貯まる
- 更新にかかる手数料がかからない
メリットを見てみると、利便性の向上がとくに目立つ内容となっているのがわかります。
一方のデメリットはというと、以下の5つとなります。
- セキュリティが非常に弱い
- 盗難や紛失などがあった場合の補償がない
- 一部を除いて払い戻しができない
- 互換性がない
- 残高を把握しにくい
電子マネーのデメリットを中心に説明しますが、電子マネーカードおよびおサイフケータイの機能が入ったスマホが盗難または紛失してしまうと、残高の有無に関しての補償がありません。
残高の把握についてですが、おサイフケータイであれば、種類によりますが、残高を把握することが可能です。
しかし、電子マネーカードの場合は残高を把握しにくく、残高を確認したい場合は、対応の店舗などで確認する必要があります。
確かに、電子マネーは便利ではありますが、、反対にこういったデメリットがあることを覚えましょう。
どのような人がおすすめか
電子マネーは特にこのような人がおすすめです。
- 少額でキャッシュレス決済を済ませたい人
- 交通機関をよく利用する人
- あまり現金を持ち歩きたくない人
普段から電車やバスなどの交通機関を利用する人にとっては、電子マネーは欠かせない存在といえるでしょう。
いかがでしょうか?もしあなたが、これらにあてはまっていたのなら、電子マネーでお得な生活ができるかもしれません。
では次に、電子マネーを利用するうえで、事前にしておいた方がいい内容について紹介していきます。
電子マネーの基礎知識から学ぼう
電子マネーを挙げて紹介する前に、まずは電子マネーの基礎知識からご説明させていただきます。
電子マネーとは一言で説明すると、「電子化されたお金」です。電子マネーを利用して買い物をすることで、現金を使わずに支払いが可能となります。
電子マネーを利用するには、以下の3つの条件が必要となります。
- 電子マネーカードまたはおサイフケータイが必要
- 電子マネーをチャージする必要がある
- その店舗が電子マネーに対応していること
電子マネーのチャージ方法について注目していただきたいのですが、チャージ方法は通常、一部の電子マネー対応店のレジまたは端末機器を利用することで、現金を電子マネーに変えられます。
一方、クレジットカードの場合だと、インターネット上でチャージ可能です。ただし、電子マネーカードとおサイフケータイによっては、チャージ方法が異なります。
また、おサイフケータイの場合、登録されたクレジットカードですぐにチャージが可能です。
電子マネーの種類によっては、オートチャージもできるでしょう。
しかし、電子マネーカードの場合だと、パソコンと「パソリ」というSony製品の非接触ICカードリーダーが必要となるだけでなく、手間がかかることが多いです。
とはいえ、自宅でチャージができるようになるため、わざわざチャージしに店舗などに足を運ぶ必要は無くなるのは、大きなメリットとなるでしょう。
次は電子マネーの選び方についてです。その選び方のポイントを次より挙げて、詳しく解説していきます。
電子マネーの選び方とは
人気の電子マネーの中から、自身に合うものを選び抜くためには、以下のことに注目して選ぶことが大切です。
- 電子マネーの種類と生活スタイルが一致しているか
- ポイント還元率はどの程度か
- 複数の電子マネーを組み合わせのも手
これらについては、この後わかりやすく解説していきます。
電子マネーの種類とライフスタイルが一致しているか
電子マネーは、大体以下の3種類ほどのカテゴリーに分けることができます。
- ショッピング系
- 交通系
- 後払い系

電子マネー自体はその数も豊富で、どれを選べばいいのかさえ悩んでしまうほどです。その選び方について考えるとしたら、まずは自分の日常生活を基準とします。
自分は普段から「交通機関を使っている」、「コンビニで買い物している」となった場合、ショッピング系と交通系に利用できる電子マネーを選択します。
さらに、自分が普段利用する交通機関とコンビニは、どのような電子マネーに対応しているのかと考えると、おのずと選択肢が絞られるのです。
ポイント還元率はどの程度か
電子マネーもクレジットカードと同様に、利用額に応じてポイントが付与されるものです。
この付与されるポイントが、いくらごとに1ポイントなのかはしっかりと把握しておくといいでしょう。
また「1ポイント=1円」として利用できるのかも確認してみると、さらに良いです。
複数の電子マネーを組み合わせのも手
電子マネーには、それぞれに特徴があり、なにもムリにひとつに絞りこむ必要はありません。
基本的には、用途に合わせて使い分けていくのが賢い利用方法ともいえるでしょう。
そのため、先に紹介したライフスタイルに一致している電子カードであれば、ムダになることはほぼないです。
電子マネーの発行手続きも、そう複雑なことはしないので、気軽に申し込んでみることをおすすめします。
ここまでで選び方については以上です。次からは、冒頭で紹介した人気がある「おすすめの電子マネー8つ」について、詳しく紹介していきます。
これまで紹介した選び方を参考にしながら、自身に合う電子マネーを見つけてみてください。
では早速、一つ目から紹介していきます。
おすすめの電子マネー①:楽天Edy(エディ)
楽天Edyの加盟店数は全国で約46万店舗とされており、楽天会員数が約1億人以上と言われております。
私たち消費者にとっても身近な存在で、ほとんどのコンビニに対応しているだけでなく、一部のスーパーでも多く見られ、近年ではネットショッピングにも対応されるようになりました。
自動販売機など、一部の機器にも対応されるようにもなってきています。
ちなみに、楽天カード(楽天のクレジットカード)は楽天Edyの機能が搭載されているので、楽天カードでも楽天Edyをそのまま利用できます。
楽天Edyのメリット
- 身近な存在なために利用しやすい
- 楽天スーパーポイントが貯まる
注目していただきたいのが、楽天スーパーポイントにあります。楽天スーパーポイントは、楽天に関連する様々なサービスに利用可能です。
200円毎に1ポイントが貯まるのですが、楽天カードを買い物などに利用すると、ポイント2倍や3倍、100円に1ポイントなど、ポイントを効率良く貯めることが可能です。
なお、楽天会員登録して、ポイントカードの利用登録をしないと、楽天スーパーポイントを楽天Edyで貯めることができません。
楽天Edyのデメリット
楽天Edyのデメリットで大きな問題となるものは特にありませんが、強いて言うなら、以下の2点が上がるでしょうか。
- チャージが面倒
- 楽天Edyに対応していない店舗がある
チャージが面倒という部分については、他の電子マネーと同じです。
楽天Edyに対応していない店舗は少なからず存在しております。
おすすめの電子マネー②:Suica(スイカ)
SuicaはJR東日本の交通系電子マネーで、普段から電車やバスなどを利用する方には欠かせない存在と言っても過言ではないでしょう。加えて、Suica対応の店舗であれば、そのSuicaで買い物が可能です。
Suica(スイカ)のメリット
- タッチ&ゴーだけで改札機を簡単に通過できる
- 乗り越しした場合でもSuicaと改札機だけで自動精算が可能
- 利用可能なエリアが北海道から九州
- 定期券の機能が追加可能
- Suicaに対応する店舗だと買い物に利用できる
- MySuicaやSuica定期券は紛失しても保障してもらえる
- スマホとSuicaが一体化した「モバイルSuica」がある
Suica1枚あれば、全てとは言えませんが、北海道から九州までの多くの交通機関を利用できます。
タッチ&ゴーだけで改札機を簡単に通ることができるので、並んで待つという概念がありません。
普段から仕事などで交通機関を利用する場合は、定期券が欠かせないのですが、そのSuicaに定期券の機能を追加することが可能です。
My SuicaやSuica定期券は、利用者の個人情報を登録するという機能が搭載されているため、紛失した場合は、その情報を基に再発行が可能です。
加えて、残高もそのまま引き継がれます。
Suica(スイカ)のデメリット
- クレジットカードではないのでチャージしないと利用できない
- 全ての交通機関が対応しているとは限らない
- モバイルSuicaにビューカード以外で登録すると年会費1,030円(税込)かかる
- 対応していない機種がある
注目していただきたいのが、モバイルSuicaに対応していない機種があるというところです。
キャリアの最新機種であれば、ほとんど対応しているものではありますが、MVNOの格安スマホの場合だと、利用できる機種がキャリアと違って少ないのが現状です。
おすすめの電子マネー➂:WAON(ワオン)
WAONは、イオンが提供するショッピング系電子マネーです。
イオン系統の店舗だけでなく、一部のコンビニでも対応されています。しかし、注目していただきたいのが、WAONカードの種類です。
WAONカードは通常、イオンの窓口などで、300円(税込)で購入できます。以降は現金をチャージして、繰り返しで使用し続けられます。
一方、イオンカードやイオンカードセレクトと言った、イオン提供のクレジットカードにもWAONの機能があります。
そのクレジットカードにWAONカードとして現金をチャージすることも可能です。
もうひとつ、チャージ機能がない単なるWAONポイントカードがあるのですが、これは電子マネーとは言えず、単なるポイントカードです。
WAON(ワオン)のメリット
- WAONカード自体のデザインの種類が豊富
- WAON対応のレジ、WAONチャージャーmini、イオン銀行ATMでチャージが可能
- WAONポイントに関連する特典やキャンペーンが充実している
200円毎に1ポイントが貯まるのですが、特典やキャンペーンなどで、貯まるポイントの量が増える場合があります。
WAON(ワオン)のデメリット
- 300円(税込)でWAONカードを購入しなければならない
- WAONに対応していない店舗は使用できない
デメリットは非常に少ないです。
WAONカードを300円で購入すれば、後は使い放題なので、そのデメリットは解消されます。
おすすめの電子マネー④:Apple Pay(アップルペイ)
Apple Payは、Apple社が提供する後払い形式の電子マネーですが、どちらかと言えば、クレジットカードの要素が強いです。
なぜかと言いますと、クレジットカードを登録しないと、ApplePayを利用できないからです。
ちなみに、ApplePayに対応していれば、プリペイドカードでも登録が可能であります。
Apple Pay(アップルペイ)のメリット
ApplePayのメリットをまとめると、
- ApplePayひとつで様々な支払いに対応
- 複数のクレジットカードを一元的に管理できる
- Suicaを登録できるので交通系の電子マネーとして利用できる
となります。
ApplePayはSuicaだけでなく、iDやQUICPayなど、様々な電子マネーに対応することが可能です。
Apple Pay(アップルペイ)のデメリット
Apple Payのデメリットをまとめると、
- iPhone7以降しか対応していない
- 利用できる店舗が他の電子マネーより少ない傾向にある
- クレジットカードが必要
となります。
クレジットカードがない場合は、プリペイドカードを代用することで利用することができます。
対応しているプリペイドカードは、VISAやマスターカードと言った国際ブランド付きでチャージができるプリペイドカード(au WALLET)に限定されます。
おすすめの電子マネー⑤:nanaco(ナナコ)
nanacoはセブン&アイが提供するショッピング系電子マネーで、全国に展開するセブンイレブンはもちろん、対応する様々な店舗に利用できます。
楽天Edyほどではありませんが、対応する店舗は約38万8千だとされています。※2018年12月末時点
nanaco(ナナコ)のメリット
- 貯まったポイントは次回に使える(100円で1ポイント)
- おサイフケータイであれば、発行手数料が無料
- キャンペーンによっては貯まるポイントが増額する
nanaco(ナナコ)のデメリット
カードが1枚300円(税込)で販売または発行されるぐらいしか、デメリットはありません。
もうひとつのデメリットを挙げるなら、対応店舗が楽天Edyほどではないということですが、この部分は他の電子マネーと同じであると言えます。
おすすめの電子マネー⑥:Pasumo(パスモ)
Pasumoは、株式会社パスモが提供する交通系の電子マネーです。
使い方は上述に紹介したSuicaとほぼ同じです。
Pasumo(パスモ)のメリット
- 利用エリアが北海道から九州までの電車やバスで利用可能
- 簡単に利用できて簡単にチャージが可能
- 利用すればするほどポイントが貯まる
- Suicaでは利用できない部分をPasumoで補うことが見込める
- Pasumo対応店舗であれば買い物できる
Pasmoも、suicaと同様に全国の公共交通機関で利用が可能です。
チャージについても、コンビニや駅の券売機で簡単にチャージができるため、通勤中にサッとチャージできてしまうでしょう。
だというのであれば、Pasmoのオートチャージ機能を利用するといいです。
クレジットカードを登録しておくと、残高が一定額になった時点でチャージされます。
Pasumo(パスモ)のデメリット
Pasumoが持つ唯一のデメリットは、Suicaのようなモバイル版がないというところでしょう。
もう少しデメリットを深掘りすれば、ApplePayにも対応していません。
おすすめの電子マネー⑦:iD(アイディー)
iDは、NTTドコモが提供している電子マネーですが、主に3種類のタイプがあります。
後払い式と前払い式、そして即時引き落としのデビット式です。
スーパーやコンビニやレストランなど、対応されている店舗のカテゴリーが多いという一面を持ちます。
2019年2月時点で、加盟店舗数が87.1万店以上とされています。
iD(アイディー)のメリット
- 対応店舗数が電子マネーの中でも圧倒的多いとされる
- 後払い式と前払い式とデビット式という3種類の支払い方法が選べる
- ApplePayに対応している
後払い式はクレジットカードが必要になりますが、チャージしなくても良いというのが大きなメリットです。
前払い式はチャージしなければならず、デビット式は口座内の残高が必要になりますが、逆に考えれば、金銭的に管理しやすいという一面を持ちます。
iD(アイディー)のデメリット
iDのデメリットは、日本国内でしか利用できないというところです。
しかし、他の電子マネーでも同じことですので、普段から海外旅行をしない人にとっては、特別気にする必要はないといえるでしょう。
おすすめの電子マネー⑧:PayPay(ペイペイ)
PayPayは、PayPay株式会社が提供する電子マネー決済サービスで、特徴はQRコードまたはバーコードで支払いを済ませることが可能であるという部分です。
PayPay(ペイペイ)のメリット
- QRコードまたはバーコード決済なのでおサイフケータイ機能を持たないスマートフォンでも対応可能
- チャージ方法が銀行振込、Yahoo!マネー、クレジットカードの3種類
- ヤフーカードは対応可能
インターネットバンキングを利用しているのであれば、家にいながら銀行振込でチャージすることが可能です。
Yahoo!マネーでも同様にあります。
PayPay(ペイペイ)のデメリット
- クレジットカードの国際ブランドで対応しているのはVISAとマスターカードに限定される
- 利用店舗がまだ少ない
- パソコンでPayPayの設定を操作できない
- セキュリティに不安な一面を持っている
PayPayは、ヤフーカードというクレジットカードであればもちろん登録可能ですが、その他のクレジットカードの場合だと、VISAとマスターカードしか登録できません。
そして注目していただきたいのが、セキュリティについてです。
2018年12月に、クレジットカードの不正利用が多発したという事件が発生しました。
PayPayは現在でも、3Dセキュアこと本人認証サービスを導入するなど、その対策に追われているとのことです。
自身に合った電子マネーを選んで便利生活をはじめよう
決済を含むおすすめの電子マネー8つを紹介しましたが、電子マネーの種類が多く、迷ってしまう方も案外多いものです。
しかし、自分の日常生活で、普段から利用しているコンビニや交通機関などと照らし合わせてあげれば、自分が必要としている電子マネーがわかってくるでしょう。
紹介した8つの中から複数選んでも問題はなく、ショッピング系と交通系それぞれの電子マネーを持ち合わせたほうが適切だといえます。