「ローンを借りているが返済が大変になってきた。」
「ローンの借り換えをしたい!」
毎月にかかるローンの返済額によって、経済的な負担が重くなり、ゆとりある生活がほとんどできないと、多くの人は悩みを抱いています。
そんなときにおすすめするのが、フリーローンで他のローンの借り換えを行うことです。
フリーローンで他のローンの借り換えを行うことで、毎月のローンの返済額を減らすことが見込めます。
なぜ返済額を減らせるのかというと、今まで返済してきたローンの金利が高く、借り換え予定のフリーローンの金利が低いので、その金利を抑えることで、毎月の返済額を減らせるという仕組みだからです。
今回はフリーローンで借り換えして、毎月のローンの返済額を減らせる方法について、解説していきます。
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目次
フリーローンで低金利での借り換えは可能!しかし審査を通る必要がある
フリーローンでの借り換えは可能です。
これはフリーローンを提供している銀行の多くが、借り換えは可能だと、公式で明言しているからです。
フリーローンはもともと、事業用途を除き、様々な用途に利用できます。
様々な用途に利用できるということは、借り換えに利用しても問題はないということです。
しかし、フリーローン全てに審査があります。
つまり、審査なしでお金を借りることができません。
それ以前に、どの金融機関のフリーローンを利用すればいいのかも気になるところです。
そこで、フリーローンはどの金融機関が良いのか、フリーローンの審査基準について、簡単ですがまとめてみました。
フリーローンの借り換えは金利の低い銀行を利用するのが一般的
フリーローンの借り換えは、金利の低い銀行を利用するのが一般的となっています。
消費者金融など、ノンバンク系のフリーローンでも借り換えは可能ですが、これはおすすめできません。
ノンバンク系の金利は高く、借り換えしても支払いの負担が逆に大きくなるからです。
フリーローンの借り換えは金利の低い銀行を利用します。
審査は早くて5日、遅くて2週間かかるので、審査の結果が出るまで待ちましょう。
銀行カードローンは消費者金融より金利が低いため、審査が厳しい傾向にあります。
どうしても借り換えしたい方は今のカードローンよりも金利を抑えることができるおすすめカードローンに借り換えることを検討しましょう。
フリーローンの審査基準を簡単にまとめてみた
フリーローンの審査基準を簡単にまとめて説明すると、以下の通りとなります。
- 年収が一定以上にあるか(※200万円以上が望ましい)
- 勤続年数が長いか(※1年以上が望ましい)
- 過去に金融事故を起こしていないか
- 年齢が20歳以上であるか
ひとつでも欠けていたら、フリーローンの審査通過は難しいです。
特に「過去に金融事故を起こしていないか」というポイントに注目していただきたいのですが、過去に金融事故を起こした時点で、フリーローンの審査通過は不可能だと思ってください。
なぜかというと、仮に申込者が審査基準を満たしたとしても、計画的に支払ってくれるとはかぎらないからです。
フリーローンの借り換えのやり方をまとめてみた
フリーローンの借り換えのやり方は2つあります。2つのやり方を紹介していきます。
消費者金融から銀行に借り換えする場合
消費者金融は金利が高いので、銀行のフリーローンの借り換えはおすすめできます。
やり方は、消費者金融のローンから銀行のフリーローンに借り換えするだけです。
例えば、消費者金融で金利18%のカードローンを利用したとします。
利用する銀行のフリーローンは13%です。
銀行のフリーローンで消費者金融のカードローンを一括返済し、借りた金額は変わらないが、金利が低くなったので毎月に支払うローンの返済額を抑えることが見込めます。
金利の高い銀行から金利の低い銀行に借り換えする場合
やり方は、現在利用している銀行のローンを別の銀行のフリーローンで返済し、借り換えするというものです。
しかし、銀行同士の借り換えはおすすめできません。
なぜかというと、もともと金利の低い銀行同士の借り換えにメリットはないからです。
また、ろうきんや農協なども低金利なフリーローンやカードローンを提供しています。
そのため、農協組合に加入している方は農協からお金を借りる方法を、一般勤労者や勤務先が労働組合に加入している方はろうきんからお金を借りる方法も検討してみると選択肢が広がります。
フリーローンで低金利で借り換えするときのデメリット・注意点は?
フリーローンで借り換えするときの注意点は、以下の通りです。
- ローンの種類によって借り換えは逆効果になる場合がある
- 複数のローンを借り換えで一括に返済する方法がある
注意点を次に挙げて、解説していきます。
ローンによって借り換えは逆効果になる
なぜ逆効果になるのかというと、フリーローンの金利が現在支払い続けているローンの金利より高くなることがあります。
例えば、現在支払っているローンの金利が11%で、借り換えを予定している銀行のフリーローンの金利が10%とします。
単純に考えれば、金利の低い銀行のフリーローンに借り換えすれば、月々にかかる返済額を抑えることが期待できるでしょう。
しかし、金利の低いはずの銀行のフリーローンを利用し始めると、金利が12%となっています。
なぜ金利が12%になっているのかというと、フリーローンは借り入れた金額が少なければ少ないほど、金利が高くなるからです。
ローンによって、借り換えが逆効果になる場合があるので、借り換えを利用する際はフリーローンで借り換えしたときの金利をチェックしましょう。
複数のローンを借り換えでまとめて返済する方法がある
支払っているローンが複数ある場合、借り換えでまとめて返済することが可能です。
具体的に説明しますと、複数のローンの返済額を合わせて50万円だった場合、フリーローンを50万円で借り入れすることで、まとめて返済することが可能となります。
つまり、総額返済額と同額の借入を、フリーローンで行うということです。
しかし複数のローンの金利にバラつきがあり、フリーローンの利用にメリットあるのかと悩む方もいるでしょう。
これは、利便性の意味でメリットがあるといえます。
なぜかというと、複数のローンの支払いを一本化することで、支払いの煩わしさが軽減されるため。
銀行が提供するフリーローンの多くが、借入限度額が300万円~800万円を提示しているので、大きい額を借り入れることができるでしょう。
ただし、借入額が大きければ大きいほど、審査が厳しくなることをご理解ください。
おまとめローンについて
複数あるローンをまとめて返済するとき、おまとめローンでの借り換えは有効的です。
フリーローンとおまとめローンの違いは、用途にあります。
フリーローンは事業関連を除き、用途に制限はありません。
おまとめローンの場合は、借り換えに特化した金融商品なので、借り換え以外の用途は認められないのです。
ちなみに、おまとめローンを提供している金融機関は、東京スター銀行やプロミスなどが挙げられます。
フリーローンの審査|提出書類や年齢制限、審査時間や借入可能額はいくらまで?
ここではフリーローンの審査についてご紹介します。
フリーローンの提出書類や年齢制限、審査時間や借入可能額について一般的に言われている情報をまとめました。
詳しい内容は申し込む会社によって異なるため、申し込み時にはホームページから確認をするのがおすすめです。
必要な提出書類は?
フリーローンの申込みに必要な提出書類は、申し込むごと会社ごとに違うため、申し込む会社のホームページを確認してみましょう。
フリーローンは一般的に提出しなくてはいけない必要書類が多いと言われています。
金融機関により異なりますが、収入証明書は審査の過程で基本的に提出を求められる書類です。
特に見積書や契約書など、ローンの使用用途を明確に示す書類が必要になってきます。
準備するのは大変ですが、偽造するとローンに申し込めませんし、万が一審査に通っても不正が発覚し次第ローンを強制解約される恐れがあるためやめましょう。
必要書類の準備は低金利で借り入れするために必要な手順です。
一般的な年齢制限は?
フリーローン申し込み時の年齢制限は、一般的に下限が20歳以上、上限が65~70歳程度に設定されている場合が多いです。
完済時の年齢は70~80歳が目安だと捉えておきましょう。
審査時間はどれくらい?
一般的に、カードローンよりもフリーローンの方が審査終了までに時間がかかります。
今すぐにお金が必要な方はカードローンを選択しましょう。
フリーローンの場合、仮審査と本審査の2回の審査があり、保証期間に申込者の信用情報がしっかりチェックされます。
また、使用用途が分かる書類の提出が求められ、フリーローンを融資する条件に当てはまっているかも確認する必要があります。
審査時間の目安として、イオン銀行のフリーローンでは、
事前審査の結果は、通常3日から7日でご回答いたします。 正式審査の結果は必要書類がすべてイオン銀行に到着してから、1~2週間程度でお知らせいたします。
引用:https://www.aeonbank.co.jp/loan/netfree_loan/
とされています。
他の金融機関で全ての手続きが完了するまで長くて1カ月かかると明示されているところもあり、急ぎで融資を必要としている場合は注意が必要です。
フリーローンを申し込む場合は期間に余裕をもって申し込みましょう。
借入可能額はいくらまで?
フリーローンの借入可能額は申込者個人の年収などの信用情報などにより変わります。
しかし、上限の目安として賃貸業法の総量規制というものがあります。
これは多重債務を防ぐため、賃貸業者のローン利用者は年収の3分の1以上は借入れができないというものです。
この計算には他社で借りているローンも含まれます。
既にほかの賃貸業者から借り入れを行っている場合は年収の3分の1からその金額を引いた数字が新たに借り入れできる最大の金額です。
金融機関のうち、銀行や信用組合は賃貸業者に当たらないため総量規制の対象外とされます。
銀行でフリーローンの契約をする場合の上限は独自に設定されてはいますが、一般的にだいたい年収の金額以上を借りることは難しいです。
以上の情報から、自分の年収の金額を元に計算してみましょう。
フリーローンでの借り換えでおすすめの銀行10選
フリーローンの借り換えでおすすめの銀行を10種類、特徴を含めて紹介していきます。
1:イオン銀行の「フリーローン・目的型ローン」

- 金利:3.8%~13.5%
- 融資限度額:700万円
イオン銀行が提供する「フリーローン・目的型ローン」は、事業関連を除き、原則自由となっています。
原則自由なので、借り換え目的で利用することが可能です。
特徴は、手続きが簡単なところです。
インターネットで申し込みが可能になっているので、わざわざ来店する必要がありません。
無担保無保証でフリーローン・目的型ローンを申し込めるのも、また魅力です。
2:トマト銀行のトマト・借換え専用フリーローン「ひとまとめ」

- 金利:4.8%、6.8%、9.8%、13.8%(※固定金利)
- 融資限度額:800万円
トマト銀行が提供するフリーローンは、借り換え専用です。
複数利用しているローンをひとつにまとめて借り換えを行うことで、確実な返済計画を立てることができます。
特徴は、固定金利にあります。
固定金利は変動金利と異なり、金利が変動しません。
金利が変動しないので、計画性の高い返済を行えるというメリットはありますが、金利が下がることがないというのがデメリットであります。
無担保無保証で利用でき、インターネットで申し込むことができるので、来店してフリーローンの利用手続きを行う必要はありません。
3:北海道銀行のフリーローン

- 金利:3.8%~14.0%
- 融資限度額:300万円
北海道銀行が提供するフリーローンは事業関連の用途を除き、使い道は自由です。
借り換えを理由に、フリーローンを利用しても問題はありません。
北海道銀行のフリーローンの特徴は、スピード審査にあります。
審査期間は3日~4日と、銀行の中でも審査期間は早い方です。
銀行によって、審査期間が1週間~2週間かかることがあります。
もうひとつの特徴は、申し込みに対するハードルの低さです。
無担保無保証を原則とし、インターネットで申し込めるのですが、北海道銀行のフリーローンの公式サイトでは、「年収や職業に関係なく申し込める」と明言しています。
しかし、フリーローンを支払えるだけの安定した年収がなければ、審査の通過は見込めないでしょう。
4:北日本銀行のフリーローン「アスモ」

- 金利:3.0%~14.5%
- 融資限度額:1,000万円(※パート・アルバイト・専業主婦または主夫・年金受給者は50万円を上限としている)
北日本銀行が提供するフリーローン「アスモ」は、事業関連の用途を除き、使い道は自由となっており、借り換えに利用することが可能です。
特徴は、申し込みに対するハードルの低さにあります。
北日本銀行のフリーローン「アスモ」は、パートやアルバイト、専業主婦または主夫、年金受給者でも利用が可能。
ただしその場合では、融資限度額が1,000万円ではなく50万円になっていることを注意しなければなりません。
無担保無保証を原則としているので、保証人や担保がなくても、申し込みが可能となっています。
5:中国銀行の「おまとめフリーローン」

- 金利:6.8%~14.5%
- 融資限度額:500万円
中国銀行が提供するおまとめフリーローンは、借り換えに特化した金融商品です。
ただのフリーローンも扱っているのですが、借り換えを目的にフリーローンを利用するなら、おまとめフリーローンがおすすめとなります。
特徴は、申し込みに対するハードルの低さにあり、アルバイトやパート、派遣社員など、正社員以外でも気軽に申し込むことが可能です。
無担保無保証ですので、保証人がいなくても申し込めます。
6:りそな銀行の「フリーローン」

- 金利:6.0%~14.0%
- 融資限度額:500万円
りそな銀行が提供するフリーローンは、原則として使い道が自由で、借り換えを目的に利用することができます。
ただし、事業に関連した用途に利用できないことをご理解ください。
りそな銀行のフリーローンの特徴は、最長10年までに毎月定額返済を利用できることにあります。
しかも、固定金利なので、より確実かつ計画的な返済を可能にしているのです。
利用状況に応じて、繰上返済も可能としているので、臨機応変に対応できます。
無担保無保証を原則としているだけでなく、アルバイトやパートなどでも申し込めるので、申し込みに対するハードルの低さも、特徴のひとつだと言えるでしょう。
7:横浜銀行の「カードローン」

- 金利:年1.5%~14.6%(変動金利)
- お借入限度額:10~1,000万円(10万円単位)
横浜銀行が提供しているカードローンは、他の銀行が提供するカードローンと同様に、事業関連を除いて使い道は自由です。
他のローンの借り換えを目的に、カードローンを利用しても問題はありません。
ちなみに、お借入限度額100万円以下の場合、金利(年利)14.6%となります。
お借入限度額が高ければ高いほど、金利を低く抑えることが可能になるのです!
8:楽天銀行の「スーパーローン」

- 金利:1.9%~14.5%
- 融資限度額:800万円
次に紹介する楽天銀行では、「スーパーローン」というカードローンを提供しています。
このローンの最大限度額は800万円で、金利も他行とあまりかわらないレベル。
またスーパーローンでは、楽天会員であれば、そのランクによって審査が優遇されます。
さらに、楽天銀行の口座がなくても利用できるなど、利用する上で使い勝手が良く設定されているのが特徴です。
またカードローンという特性上、利用限度額内であればいつでも提携ATMから利用が可能。
その際の利用手数料が、なんと0円で利用できてしまうのです。
もし楽天会員なら、候補として是非いれておきたいローンとなるでしょう。
9:常陽銀行の「フリーローン」

- 金利:3.975%~11.95%
- 融資限度額:500万円
常陽銀行の「フリーローン」は、基本的に資金使途は自由で、借り換えにももちろん利用できます。
金利は変動金利ではありますが、上限金利も低く設定されており、使い勝手もいいのではないでしょうか?
また融資額も最大500万円で、最長10年で返済計画をたてることも可能です。
手続きもインターネットから申込みができ、手間もかかりません。
まずはweb診断も公式HPにありますので、自身が対象となるのか、試してみるといいでしょう。
10:じぶん銀行の「じぶんローン」

- 金利:2.2%~17.5%
- 融資限度額:800万円
最後に紹介するのは、じぶん銀行の「じぶんローン」です。
このローンも事業性資金以外であれば使い道は自由で、10万円から借りることができます。
またこのローンは、少々ローンの金利が高めの設定となっています。
しかし、auユーザーで「借り換えコース」を選択した場合であれば、なんと「1.7%~12.5%」の金利で利用することができてしまうのです。
これはかなりの低金利ですね!
さらにこちらもカードローンという特性上、全国のコンビニのATMからいつでも利用できてしまいます。
返済額も1,000円からでいいので、あまり負担をかけたくないという方にもおすすめのローンといえるでしょう。
絶対に借りられる極甘審査ファイナンスはどこ?
極甘審査ファイナンスとは、柔軟な対応でお金を貸してくれる中小消費者金融のことです。
残念ながら、どんな人でも絶対に借り入れができる極甘審査ファイナンスは存在しません。
しかし、中小消費者金融は銀行のフリーローンや大手の消費者金融の審査に落ちてしまった人も借り入れができる可能性があります。
なぜなら、中小消費者金融は独自の審査基準を取り入れているためです。
なかにはブラックであったにも関わらず、独自審査の基準にとおったため借り入れすることができたという声も。
どこからもお金を借りられなかった場合の手段として、極甘審査ファイナンスの存在を知っておいてもいいかもしれません。

金利を見極めてフリーローンの借り換えは行おう
本記事ではフリーローンで借り換えし、月々の返済額を減らす方法を紹介しました。
金利の高い消費者金融でローンを支払い続けているとき、金利の低い銀行のフリーローンでの借り換えは効果的だと言えます。
借入額は変わりませんが、金利が低い分、支払いの負担軽減が可能となるのです。
また、複数のローンを利用しているときでも効果的です。
融資限度額300万円以上のフリーローンを提供している銀行が多いので、フリーローンであえてまとめて支払うというやり方があります。
月々の返済額を少しでも減らせるのなら、銀行のフリーローンで借り換えすることをおすすめします。

宮野茉莉子
1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士、証券外務員一種、中学高校社会科教員免許