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ビジネスローンで審査落ちする理由は?審査落ちしないためのポイントを解説

ビジネスローンで審査落ち

比較的審査が甘い資金調達手段として、ビジネスローンがあると聞きました。

しかし、審査落ちしてしまい動揺しています……。

ビジネスローンで審査落ちする事業者は少なくないのでしょうか?

このように、ビジネスローンで審査落ちし、落胆している事業者も多いでしょう。

この記事ではビジネスローンの審査に落ちる理由から審査落ちしないためのポイントなどをお伝えします。

審査落ちした事業者向けに、他の資金調達手段についても解説しているので、事業資金が必要な場合は必見です。

ビジネスローンの審査落ちについてざっくり言うと
  • ビジネスローンの審査に落ちる理由は、返済能力を十分に示せなかったり、スコアリングシステムの基準に満ちていなかったりすること
  • 起業から1年未満の事業者や信用情報に傷がついている事業者は、スコアリングシステムの基準に満たない
  • ビジネスローンで審査落ちすることを避けるためにも、借入希望額を少なめにすることが重要
  • ビジネスローン専門業者は、柔軟な審査をしていることが多い
  • ビジネスローンで審査落ちした事業者には、借入にならないファクタリングがおすすめ

目次

ビジネスローンの審査に落ちる理由

ビジネスローンの審査に落ちてしまったという経験を持つ事業者も多いでしょう。

実は、審査落ちする事業者には共通する理由があります。

ここでは、ビジネスローンの審査に落ちる理由をお伝えするので、参考にしてください。

1.申し込み書類にミスがある

申し込み書類を提出する前に、記載内容にミスがないか必ず確認しましょう

記入漏れや明らかな記入ミスがあった場合、ビジネスローンの業者から問い合わせがあるはずです。

しかし年収や業歴などの数字に記入ミスがあった場合、虚偽申告を疑われる可能性があります

その場合、ビジネスローン業者が申込者に問い合わせることなく、審査落ち扱いとなってしまうでしょう。

このようなことが起きないよう、日頃から申し込み書類にミスがないか確認する癖をつけておくことをおすすめします。

2.返済能力を示せない

銀行融資を受けるよりも審査に通りやすいと言われるビジネスローンですが、返済能力を示せない事業者にお金を貸してくれることはありません。

お金を貸す以上、必ず回収する必要があるのは当然のことです。

つまり、返済能力を疑われると審査落ちする可能性が高くなります

業績不振でもビジネスローンの審査に通ることはあります。

そのような場合、事業計画書を提出するなど、審査する側が事業に将来性を感じられる資料を作成しておくことがポイントです。

審査に通りやすくするためにも、下記のポイントを踏まえた事業計画書を作成しましょう。

事業計画書のポイント
  • 企業概要
  • 事業内容
  • 自社の特徴や強み
  • 市場
  • ビジネスモデル
  • 事業を継続する上で予測される困難
  • 資金計画

事業計画書には自社の特徴や強みだけでなく、競合や市場情報なども盛り込む必要があります。

また予測される困難について記載した上で、対策も記載しましょう。

リスク対策をきちんと記載することで、危機管理能力があることをアピールできます

また、資金計画には具体的にどんなことに資金が必要になるのかを記載します。

返済能力があることを示すためにも、収支計画や損益計画を記載した上で、利益がどのくらい出るのか記載しましょう。

3.スコアリングシステムの基準に満たない

素早い審査と振込が魅力的なビジネスローンは、審査にスコアリングシステムを導入していることがほとんどです。

スコアリングシステムとは?
事業者を数値化した上で、基準を満たしているか否か判断するシステムのことを言います。

つまり、スコアリングシステムを導入することによって、人間の目で審査する手間が省かれるため最短即日で振込を実行できるのです。

スコアリングシステムを導入している場合、素早い審査が可能になります。

しかし、基準に満たない場合、どれだけ審査を受けても審査落ちすることになるでしょう。

そのためビジネスローンに審査落ちした事業者は、スコアリングシステムで審査通過できる基準に満ちていなかった可能性があります。

年齢制限に当てはまる

どんなビジネスローンも、年齢制限があります。

多くの場合は、20歳から69歳に該当する事業者が申し込み可能な対象者です。

未成年がビジネスローンに申し込めないのは当たり前のことですが、70歳以上の方も申し込めません。

つまり、審査に通過するためには20歳から69歳に該当する必要があります。

起業してから1年経過していない

残念ながら企業してから1年経過していない場合は、スコアリングシステムで弾かれてしまいます。

これは、法人でも個人事業主でもフリーランスでも同様です。

つまりビジネスローンの審査に通る上で、業歴はかなり重視される項目だと言えるでしょう。

起業して1年未満の場合は特に、廃業する可能性が高いとみなされてしまいます。

どうしてもビジネスローンを借りたい場合は、起業後1年経過してから申し込むようにしましょう。

信用情報に傷がついている

信用情報に傷がついている場合、確実にスコアリングシステムで弾かれることになります。

下記の事柄に一つでも当てはまる場合は、信用情報に傷がついている可能性があるため注意が必要です。

信用情報に傷がつく場合の一例
  • 債務整理をしたことがある
  • 携帯電話の料金を滞納していたことがある
  • 多重申し込み

上記に当てはまる場合、信用情報に傷がついている可能性があります。

金融事故を起こした場合、その情報は最低でも5年間保管されることになります。

つまり金融事故を起こしてから5年間はスコアリングシステムに弾かれる可能性があります。

税金を滞納している

税金に滞納がある場合も、審査落ちする可能性が高まります。

当然のことながらビジネスローン業者は、貸し倒れリスクのない事業者に貸したいはずです。

そのため、国民の義務でもある税金を滞納していると返済能力を証明できないのです。

ビジネスローンで審査落ちしないためのポイント

ビジネスローンで審査落ちしないためにできる対策はたくさんあります。

ここでは、事業資金が必要な方向けに審査落ちしないポイントを解説していきます。

1.スコアリングシステムの条件に通るようにする

先ほども紹介したようにビジネスローンの審査に通過するためには、スコアリングシステムの条件に通る必要があります。

確認ポイント
  • 年齢は20歳以上69歳未満か
  • 起業してから1年以上経過しているか
  • 信用情報に傷がついていないか
  • 税金に滞納がないか

ということを確認しましょう。

なお、起業してから1年以上経過している必要があるということは、申し込み時に法人であれば決算書、個人事業主であれば確定申告書を提出しなければなりません。

そのため毎年、申告書類は正確に記入し提出するようにしておきましょう。

2.借入希望額を少なめにする

借入希望額も審査の通過可否に大きな影響を与えます。

返済実績のない事業者がいきなりまとまった金額の借入を受けようと思っても、審査が厳しくなることが予測されます。

MEMO
実績がない場合は特に、借入希望額を少なめにすることで、ビジネスローン業者が借入実行するハードルを下げられるでしょう。

そのため、いきなり借入可能額目一杯借りるのではなく、まずは少額を借りて返済実績を積むことがポイントです。

ビジネスローン業者から信頼を得た上で、まとまった金額を借り入れた方が審査に通りやすくなります。

3.担保を設定する

担保を設定することで、審査落ちしにくくなります。

ビジネスローン業者としては、担保を設定できる事業者に借入してもらった方が安全なのです。

担保を設定できる事業者に借入してもらった方が安全な理由とは?
貸し倒れとなった場合でも担保を売却することで、現金に変えられるからです。

ビジネスローン業者にとってリスクの低い契約となるほど、審査落ちする可能性が低くなると言っても過言ではありません。

なお、一般的に担保として設定できるものは下記のものになります。

担保に設定できるものの一例
  • 建物
  • 土地
  • 株券
  • 国債

建物や土地だけでなく、車なども担保に設定できます。

ご自身が担保となるものを所有していない場合は、家族の建物や土地などを担保として設定することも可能です。

4.保証人を立てる

保証人を立てることで審査落ちしにくくなるケースもあります。

多くのビジネスローンは保証人不要で利用できますが、あえて保証人を立てることで印象アップをはかれます。

なお借入額が高額になる場合も保証人を建てた方が審査に有利になるでしょう。

5.返済能力があることを証明する

赤字決算の事業者でもビジネスローンの審査に通過することがあります。

申し込み時点で赤字を抱えている事業者は、下記のポイントを意識しましょう。

返済能力があることを証明する
  • 赤字の原因を解明し、伝える
  • 赤字から回復する見込みがあることを論理的に伝える

上記の内容を伝えることで、赤字決算でも審査に通過する可能性を高めることが可能です。

根拠となる資料を一緒に提出した上で、返済能力を証明できれば審査に通過できるかもしれません。

6.ローンなどの借入状況を整理する

どんな事業者でもビジネスローンに申し込むと、ローンなどの借入状況を確認されます。

そのため複数の業者からローンを借り入れている場合は、おまとめローンを利用するなど返済を一箇所にまとめることで、印象を良くすることが可能です。

複数の業者から何本も借入しているよりも、一本化させた方が印象が良くなるということを覚えておきましょう。

7.個人的なステータスも影響することを知っておく

これからビジネスローンの審査に申し込もうとしている事業者は、個人的なステータスが審査に影響するということを知っておきましょう。

個人的なステータスとは?
  • 不動産を持っているか
  • 持ち家なのか賃貸なのかなど、住居のタイプ
  • 居住年数

当然のことながら、不動産を所有している方が審査に有利です。

また住居のタイプも審査に影響します。

基本的には賃貸よりも持ち家の方が印象アップにつながります。

賃貸の場合は家賃が高額なほど印象がアップし、家賃が安かったり団地だったりするほど、印象が下がるようです。

なお居住年数が長い方が、収入が安定していると考えられるため有利になる可能性が高くなっています。

注意点としては、引っ越し直後にビジネスローンの審査に申し込まないことです。

引っ越しに多額な資金を注ぎ込むのであれば、そのお金をビジネスに回せたはずだと考える業者が多いため、審査落ちする可能性が高くなると言われています。

審査落ちしにくいビジネスローンの特徴

このように、審査が柔軟なビジネスローンに申し込みたいと考える方は少なくありません。

ここからは、審査落ちしにくいビジネスローンの特徴を紹介するので、参考にしてください。

1.大手以外の消費者金融

ビジネスローンに限ったことではありませんが、大手は明確な審査基準を設けているため、審査落ちする可能性も高くなります。

その点、ノンバンクと呼ばれる大手以外の消費者金融の方が、柔軟な審査をしている可能性があります。

ノンバンクとは?

銀行以外の金融機関のことをノンバンクと言います。

具体的には、

  • 消費者金融
  • クレジットカード会社
  • 信販会社
  • リース会社

上記に該当する会社のことをノンバンクと呼びます。

ノンバンクの中でも大手以外の消費者金融の方が、柔軟に審査している可能性があります。

審査落ちしないか不安な場合は、銀行系ではなくノンバンク系で申し込みましょう。

2.上限金利が高めに設定されているビジネスローン

基本的に上限金利が高めに設定されているビジネスローンは、審査が柔軟だと言われています。

審査を柔軟にすると貸し倒れリスクが高まりますが、上限金利を高めにすることで利益を得ているのです。

とはいえ、下記でお伝えする最大利息を上回る金利を提示された場合、その業者と契約するのは危険です。

絶対に契約せず、他の業者をあたるようにしましょう。

借入金額毎の最大利息とは?
  • 10万円未満:最大20%
  • 10万円以上100万円未満:最大18%
  • 100万円以上:15%

3.ビジネスローンの専門業者

消費者金融の中にも、ビジネスローンの専門業者と、ビジネスローンと一般消費者向けのローンを扱う業者の2種類が存在します。

少しでも審査落ちする確率を下げたいのであれば、ビジネスローンの専門業者に申し込みましょう。

ビジネスローンの専門業者ということは、貸し倒れリスクを回避するためのノウハウが豊富なため、他社と比較すると審査に柔軟性がある可能性があります。

また事業者にビジネスローンを借りてもらわない限り利益が出ないため、他社で審査落ちするような事業者でも借入できるかもしれません。

審査落ちが心配な場合は、ビジネスローンの専門業者で申し込むのも一つのポイントです。

4.担保や保証人が不要なビジネスローン

先ほど担保を設定したり保証人を立てたりすることで、審査に有利になることがあるとお伝えしました。

しかし審査通過するための条件が揃っている場合は、担保や保証人が不要なことを売りにしているビジネスローンに申し込むのもおすすめです。

というのも、担保や保証人が不要な場合、事業や代表者本人の信用で審査に通る可能性もあるからです。

なお担保や保証人が不要な分、審査スピードも早くなるため一刻も早く事業資金を調達したい場合には最適でしょう。

ビジネスローンの審査の甘さを強調する闇金に要注意

審査の甘いビジネスローンを求めるあまり、闇金と契約してしまわないか不安な方も多いでしょう。

事実、優良なビジネスローン業者ではなく闇金と契約してしまう事業者もいます。

間違えて闇金と契約してしまうと、様々なトラブルに発展してしまうでしょう。

闇金と契約した場合に起こり得ること
  • 法外な利息を要求される
  • 完済したにもかかわらず、未完済として扱われる
  • 家や会社などに取り立てが来る

このようなトラブルに巻き込まれないためにも、契約者自身が闇金を見極める目を持つことが重要です。

そこで、ここからは闇金の特徴をお伝えするので参考にしてください。

登録貸金業者検索サービスを確認する

闇金なのか優良業者なのか見分ける一番簡単な方法は、登録貸金業者検索サービスを確認することです。

優良業者であれば、もれなく金融庁の検索サービスに登録されています。

つまり、会社名で検索してヒットしなければその業者は闇金ということになります。

どの事業者も必ず契約前に登録貸金業者検索サービスを利用して、闇金でないことを確認しましょう。

審査が甘いことを売りにしている

闇金は広告やホームページで自ら「審査が甘い」ということを宣伝しています。

優良業者が自ら審査が甘いことを強調することはありません。

つまり、審査が甘いと自ら断言している時点で闇金である可能性が高くなります。

気をつけたい文言
  • 審査が甘い
  • 即決で借入可能
  • 他社で審査落ちした事業者も借入可能
  • 弱者の目線に立ちます

このようなニュアンスの文言を見かけたらその業者とは契約しないようにしましょう。

最大金利を超えている

先ほどお伝えしたようにビジネスローンは出資法により、最大金利が定められています。

下記の金利を超えてくる場合は、闇金なので絶対に契約しないようにしましょう。

借入金額毎の最大利息とは?
  • 10万円未満:最大20%
  • 10万円以上100万円未満:最大18%
  • 100万円以上:15%

特に注意したいのは、最大利息を少々超えた利息を請求してくる闇金が多いことです。

上記の範囲をたとえ1%でも超えている場合は、闇金なので気をつけましょう。

固定電話ではなく090から始まる番号

闇金は住所など実態を知られることを恐れるため、固定電話を引いていません。

090から始まる携帯電話の番号を記載している業者は、確実に闇金です。

仮にホームページがきちんとしていても、090から始まる番号を記載している時点で闇金であることに変わりありません。

不要なトラブルに巻き込まれないためにも、固定電話を引いていない闇金と契約するのは止めましょう。

ビジネスローンで審査落ちした事業者が資金調達する方法

ビジネスローンで審査落ちした場合、審査が甘いと宣伝する闇金と契約しそうになってしまう事業者がいるかもしれません。

しかし先ほどもお伝えしたように、事業資金の借入に成功したとしても、後々トラブルに発展し事態が悪化してしまいます。

そこでここからは、ビジネスローンで審査落ちした事業者が資金調達する方法をお伝えしていきます。

闇金と契約しなくても、他に手立てがあるということを知っておきましょう。

1.他社に申し込む

一度審査落ちした場合は、原因を解明した上で他社に申し込むという手があります。

その際、審査落ちしたときと同じ状況だと審査に通過する可能性は低くなります。

同じことを繰り返さないためにも、必ずなぜ審査落ちしたのかという原因を突き止めて改善することが重要です。

注意
他社で申し込む場合、6ヶ月以内に4社以上に申し込むとブラック状態となる可能性が高くなります。

短期間でやたらと申し込みばかり重ねないよう、注意が必要です。

2.カードローンを利用する

ビジネスローンで審査落ちした場合、カードローンを利用するという手もあります。

両者の違いは、ビジネス目的のローンであるかどうかということです。

カードローンで借入たお金を人件費や運転資金として使うことは禁止されています。

そのため手元にあるお金をビジネスにまわし、カードローンで借り入れたお金を生活費に回すようにしましょう。

3.補助金や助成金などを利用する

提出書類の準備に時間がかかるため、すぐに事業資金を用意しなくてはならない場合には向かない方法ですが、補助金や助成金などを利用するという手もあります。

業種によっては、国や自治体の補助金もしくは助成金の対象となることがあるでしょう。

様々な補助金や助成金が展開されているため、日頃から確認しておくことをおすすめします。

4.クラウドファンディングを試す

最近は足りない事業資金をまかなうためにクラウドファンディングを利用する事業者も増えてきています。

クラウドファンディングサイトで事業にかける想いや理念などを記載し、共感した人から資金を募る方法です。

クラウドファンディングを呼びかける事業者は、資金提供者にサービスや商品などのお礼を準備する必要があります。

目標金額を集めるためにも、うまく事業内容や資金提供者にどんなリターンがあるのか伝えられるかが重要です。

5.ファクタリングを利用する

法人と取引があり売掛け債権が発生している場合は、その売掛け債権を売却することで売掛金を早期回収できるファクタリングを利用するという手もあります。

ファクタリングはビジネスローンと異なり、借入ではありません。

売却なので、利息が発生しないというメリットがあります。

ビジネスローンよりも審査通過率が高いと言われているため、審査落ちした事業者でもファクタリングで資金調達できる可能性があるのです。

ファクタリングの仕組み
  1. 売掛け債権をファクタリング会社に売却する
  2. ファクタリング会社が手数料を引いた上で売掛金を入金する
  3. 取引先から入金があったら、そのままファクタリング会社に送金する

大まかな流れは上記の通りです。

手数料は発生しますが、金利が発生しないため売掛金を送金すれば契約が終了します。

ビジネスローンで審査落ちした事業者はファクタリングに申し込むべき

ここからは、ビジネスローンの審査に落ちた事業者におすすめするファクタリングについて詳しく解説していきます。

審査基準や利用するメリット・デメリット、審査通過率などをお伝えするので、借入にならない資金調達手段を探している事業者は必見です。

ファクタリングの審査基準とは?

先ほどお伝えしたように、ビジネスローンの審査基準は多岐にわたりますが、ファクタリングの審査基準はいたってシンプルです。

ファクタリングの審査基準
  • 取引先の信用
  • 取引先との継続した取引期間
  • 売掛金の支払日

他にも審査基準はありますが、重要視されるのは上記3つのポイントとなります。

つまり、申し込む事業者の状態よりも取引先の信用や取引期間、売掛金の支払日がいつなのかということが重視されるのです。

そのため事業者が赤字超過していたり、税金を滞納していたりしても審査に通る可能性があります。

この点がビジネスローンとは大きく異なる点です。

なおファクタリングには2社間取引と3社間取引という2種類の取引方法があります。

取引の種類とは?

2社間取引は、ファクタリング会社と申し込んだ事業者の2社間で契約します。

3社間取引は、ファクタリング会社と申し込んだ事業者に加え、取引先の3社間で契約します。

2社間取引の方がファクタリング会社が売掛金を回収する際のリスクが高くなるため、審査の難易度や手数料が高くなります。

しかし、ファクタリングを利用する事業者の多くは2社間取引を望むのが現実です。

2社間取引を望む事業者が多い理由とは?
取引先を挟むことなく、ファクタリング会社と契約が完結するため内密に取引できるからです。

ファクタリングの利用を取引先に知られた場合、資金繰りの悪化を疑われる可能性があります。

そういったことが関係して、内密に取引を完了したいと考える事業者が少なくないのです。

ファクタリングで資金調達するメリット

事業資金が必要な場合に、ファクタリングという手段を利用するメリットは以下の通りです。

ファクタリングで資金調達するメリット
  • 数時間で入金してくれる場合がある
  • 審査難易度が下がる
  • 法人と取引があり、売掛け債権が発生していれば申し込める
  • 2社間取引を利用すれば取引先に内密で売掛金を早期回収できる
  • 申し込む事業者の業績が良好でなくても、資金調達に成功する可能性が高い
  • 担保や保証人が不要で、用意できたからといって審査に有利になることもない
  • 借入とは異なるため、信用情報に傷がつくこともない

主にこのようなメリットがあります。

ファクタリング会社によっては、申し込んでから最短2時間など数時間以内に振込対応してくれることがあります。

すぐに事業資金が必要な事業者にとっては、ファクタリングほど利便性の高い資金調達手段はないでしょう。

なお、法人との取引で売掛け債権さえ発生していれば、個人事業主やフリーランスも申し込み可能です。

事業形態や規模にかかわらず利用しやすいのもファクタリングのメリットだと言えるでしょう。

ビジネスローンで審査落ちした事業者の中には、業績不良に悩む方も少なくないはずです。

その点ファクタリングであれば、赤字決算が連続していたり、税金滞納があったりする事業者でも資金調達に成功していることが珍しくありません。

そういったことからも、業績に悩む事業者ほどファクタリングの利用をおすすめします

ファクタリングで資金調達するデメリット

上記でお伝えしたようにメリットの多いファクタリングですが、当然デメリットもあります。

ファクタリングで資金調達するデメリット
  • 3社間取引を利用する場合、取引先に通知される
  • 債権譲渡登記の有無に注意が必要
  • 手数料がかかる
  • 長期的な資金調達には不向き

3社間取引とは取引先を含んだ契約となるため、必ず取引先に通知されます。

その場合、「手数料を支払ってまでファクタリングするということは、資金繰りが悪化しているのでは?」と懸念される恐れがある点に注意が必要です。

特に取引先がファクタリングという手段に馴染みがない場合に、余計な心配や誤解を招く恐れがあります

3社間取引を利用するのであれば、取引先にきちんと説明するなど、誤解されないような対策が必要です。

また2社間取引で内密に取引したい事業者は、債権譲渡登記の有無にも気を配りましょう

登記情報は誰でも閲覧可能なためその可能性は低いと言えど、登記情報からファクタリングしたことを知られてしまう恐れがあります。

契約前にファクタリング会社に債権譲渡登記は必須なのか確認しましょう。

なお一般的な利用手数料は以下の通りです。

あまりにも手数料が高い会社と契約すると、資金繰りがさらに悪化してしまうでしょう。

数社に見積りを依頼して、契約条件の良い会社と契約することがポイントです。

一般的な利用手数料
  • 2社間取引で10%から30%程度
  • 3社間取引で1%から10%程度

ファクタリングの審査通過率とは?

どのファクタリング会社と契約するかによっても異なりますが、多くの会社のホームページを見ると、審査通過率が90%を超えていることも珍しくありません

つまり、ファクタリングとは審査通過率が高く柔軟性のある資金調達手段だと言えるでしょう。

事業資金が必要で法人との取引における売掛け債権が発生しているのであれば、最初からファクタリングに申し込まれることをおすすめします。

ビジネスローンの審査落ち関してよくある質問に回答

最後に、ビジネスローンの審査落ちに関してよくある質問に回答していきます。

 

ビジネスローンに審査落ちした理由は開示される?

残念ながら審査落ちした理由が開示されることはありません。

これはビジネスローンに限った話ではなく、銀行融資やカードローンなども同様です。

仮に審査落ちした理由を教えて欲しいと問い合わせたとしても、その理由を開示してもらえることはないでしょう。

申し込み直して他社で審査を受ける場合は、自社で審査落ちした理由を解明することが重要です。

この記事でお伝えした審査に落ちる理由を参考に、改善点を探ってみましょう。

 

個人事業主がビジネスローンで審査落ちしない方法は?

個人事業主向けのビジネスローンに申し込むことがポイントです。

ビジネスローンに申し込みたい個人事業主は必ず、個人事業主向けのローンなのかどうか確認しましょう。

なお、個人事業主としての業歴が長い方が審査での印象が良くなります。

必ず借入できるビジネスローンは存在しませんが、審査落ちしない条件をクリアすることで借入しやすくなるでしょう。

 

ビジネスローンの審査に通過した場合、即日で借入できる?

審査に通過した場合、最短即日で借入することは可能です。

どんなビジネスローンに申し込むかによっても異なりますが、最短即日で融資することを売りにした商品もあります。

事業資金の確保を急いでいる場合は、スピーディーな対応を売りにするビジネスローンに申し込みましょう。

 

ビジネスローンではなくファクタリングに申し込んだ方が良い事業者とは?

借入したくない事業者や将来的に銀行融資を受けたい事業者です。

先ほどお伝えしたようにファクタリングは売掛け債権を売却する取引なので、借入とは異なります。

そのため信用情報を傷つけることがありません

つまり、将来的に銀行融資を受けたい場合、ファクタリングを利用した方が審査に不利になるような履歴を残すことがないためメリットが多いでしょう。

その他にも、業績が振るわない事業者もファクタリングを利用するべきです。

業績不振に悩む事業者は特に、信用の高い法人との取引で発生した売掛け債権を売却しましょう。

そうすることで自社の状況が振るわなくても審査通過する確率を上げることが可能です。

資金調達にはビジネスローンを利用しよう

この記事ではビジネスローンに審査落ちする理由や、審査落ちしにくいビジネスローンの特徴などを紹介してきました。

ビジネスローンの審査に落ちる理由は申し込み書類のミスやスコアリングシステムの基準に満たないなど、様々な理由が考えられます。

審査落ちする可能性を少しでも減少させるためにも、借入機希望額を少なめにしたり、ローンの借入状況を整理したりと、できる対策は全て行いましょう。

その上で、ビジネスローン専門業者など審査落ちしにくい条件が揃った業者に申し込むのもポイントです。

自社の業績が振るわなかったり、返済能力を証明することが難しかったりする事業者は、ファクタリングに申し込むのも良いでしょう。

法人との取引で売掛け債権が発生していれば、自社の業績が悪くても審査に通過する可能性があります。

特に借入を避けたい事業者や将来的に銀行融資を受けたい事業者には、ファクタリングがおすすめです。

この記事が、事業資金の調達を検討する事業者の参考になれば幸いです。