FXをはじめると必ず聞く単語に「証拠金」があります。
取引の際には必ず出てくる言葉ですが、意味が分からなくとも取引できるため、多くの方はよく理解していないのが実情です。
しかし、証拠金の仕組みが分からないと、適切な運用が出来ずに損失を出してしまうこともあり得ます。
証拠金について正確に理解すれば、FXそのものの仕組みを理解することにも繋がり、取引や資金管理を適切に行えるようになります。
この記事では、証拠金について分かりやすく詳しく解説しておりますので、この機会に理解しておきましょう。
- FXの証拠金とは、FX取引のレバレッジ取引をする際に担保となるお金のことです。
- もっと単純に表現するなら、「口座に入っている残り残高=証拠金」と思って頂ければ分かりやすいでしょう。
- 証拠金を使うことで、FXでは自分が持っている金額以上の資金を運用し、短期間で大きな利益を狙うことが出来ます。
- 証拠金維持率が低下すると、強制的に決済されるロストカットという制度がある。
証拠金を使うことで、FXでは自分が持っている金額以上の資金を運用し、短期間で大きな利益を狙うことが出来ます。
初心者の方でも分かりやすいように説明しますので、ご安心くださいね。
目次
FXの証拠金とは
FXの証拠金を理解する際には、証拠金維持率という概念も併せて理解する必要があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
FXの証拠金とは
FXの証拠金とは、ポジションを建てる際に必要となる資金のことです。
要するに、FX口座にある口座残高のことであり、10万円を入金したら「証拠金:10万円」、100万円を入金すると「証拠金:100万円」ということになります。
FXの取引では、この証拠金を担保として会社に差し出すことで、為替取引を行うことが出来ます。
FXの証拠金維持率とは
FXの取引をする際には「証拠金維持率」という言葉の理解も重要になってきます。
FXでポジションを持つために最低限必要な証拠金を必要証拠金と言い、純資産に対する必要証拠金の割合のことを証拠金維持率と呼びます。
証拠金維持率は以下の計算式で求めることが出来ます。
証拠金維持率(%)= 純資産 ÷ 必要証拠金 × 100%
FX会社には、各会社ごとにポジションを保持するために最低限必要な証拠金維持率が定められています。
証拠金維持率が設定された割合を下回ると、ポジションを強制的に決済さてしまい損失が確定します。
専門用語が並びイメージしづらくなってしまったと思うので、具体的な数字を挙げて説明します。
例えば、レバレッジ25倍で100万円分のポジションを所有しているとします。
このとき、必要証拠金は4万円のため、4万円の残高があれば証拠金維持率は100%になります。
他のケースについてもいくつか挙げておきます。
資金が2万円であれば、証拠金維持率は50%
(2万円 ÷ 4万円 × 100 = 50%)
資金が1万円であれば、証拠金維持率は25%
(1万円 ÷ 4万円 × 100 = 50%)
このように実際に数字で考えると、分かりやすくなると思います。
FXの証拠金維持率が低いおすすめ口座3選
ポジションを継続保有するための、必要証拠金が低いおすすめのFX会社をピックアップしました。
コチラを参考に、有利な条件でトレードできる会社を選んでみてください。
GMOクリック証券(FXネオ)
- FX取引高が世界でナンバー1の取引所
※ファイナンス・マグネイト社調べ(2020年1月~2021年12月) - 手数料がとにかく安い
- 業界最安値レベルのスプレッド(ドル円原則固定対象外)
- 取引システムやスマホアプリが使いやすい
- スピード口座開設!最短当日から取引可能
- 大口注文でも500万通貨まで原則スプレッド固定
GMOクリック証券(FXネオ)の証拠金維持率 | ロスカット/アラート |
100% | ロスカットアラート |
50%未満 | 自動ロスカット |
特典情報
口座を新規開設し、お取引すると最大300,000円がキャッシュバックとして受け取れる特典を実施中です。
具体的な条件は以下の通りです。
※新規約定のみ対象
ポジションを持つだけでキャッシュバックを受け取れる、お得な特典ですね。
GMOクリック証券のメリットとデメリットについても、簡単にまとめました。
メリット
業界最大手企業の一つのため、資金管理・サポート体制・取引ツールの使いやすさなど、総合的にみてオススメできる取引所と言えます。
資金管理については、4つの銀行「三井住友銀行」・「みずほ信託銀行」・「三井住友信託銀行」・「日証金信託銀行」と信託保全契約を結び資金を預けています。
そのため、万が一GMOクリック証券が破綻しても預けた資金が無くなることはありません。
トレード開始できるまでのスピード感も魅力的で、スマホからの簡単な本人確認で口座解説でき、最短当日からトレード可能なスピード感も魅力ですね。
24時間、お問い合わせフォームやフリーダイヤルでお問い合わせ出来るので、困ったときにも迅速に解決することが出来ます。
デモ口座があるので、入金せずにトレードを試すことできるのも、嬉しい点です。
デメリット
ロスカット手数料が 1取引単位(10,000通貨)あたり500円(税込)、0.1取引単位(1,000通貨)あたり50円(税込)かかる点はデメリットです。
ロスカット手数料無料の会社も多いため、小額とは言え手数料が発生するのは少し気になりますね。
>>>GMOクリック証券の公式サイト<<<
LIGHT FX
出典:lightfx.jp/
- 取引手数料無料
- 1000通貨から取引出来て、初心者にもやさしい
- 初心者向け、上級者向け2種類の取引ツール
- 直感的に使いやすいスマホアプリ
- 約定力が高く、値段が滑らない。
- スプレッドが狭い(米ドル円0.2銭、ユーロ円0.4銭)
メリット
LIGHT FXの一番の特徴は、初心者にでも使いやすいトレード環境にあります。
最小取引単位数が1,000通貨のため、10万円以下の小額資金からでも気軽にトレードが出来ます。
また、スワップポイントが業界最高水準の点に定評があり、長期トレードをするにはもってこいです。
資金管理のに関しては信託保全が取り入れられており、顧客の資金自社で管理せず、三菱UFJ銀行に預けられます。
そのため、万が一LIGHT FXが破綻しても顧客の資産は守られます。
安心してお金を預けられますね。
デメリット
LIGHT FXは初心者でも使いやすいようにと情報をあえて限定し、必要最小限にしています。
そのため、中級者~上級者にとっては情報が限定的で、取引ツールの機能も少ないと感じられる可能性があります。
また、デモ口座が無い点もデメリットと言えるでしょう。
LIGHT FXの証拠金維持率 | ロスカット/アラート |
証拠金維持率120%以下 | ロスカットアラート |
100%未満 | 自動ロスカット |
キャンペーン情報
出典:lightfx.jp/campaign/
取引のロット数に応じてキャッシュバックが貰えるキュンペーンが行われています。
具体的には以下のような内容です。
出典:lightfx.jp/images/campaign/
ポジションを持つことでキャッシュバックが貰えるお得な内容です。
開催期間:2021年10月1日(金)~2021年12月31日(金)
トライオートFX
出典:invast.jp/triauto/
- インヴァスト証券が運営
- 簡単お手軽に自動売買をスタートできる
- スプレットが非常に狭い!
- 売買手数料、両替手数料、口座解説手数料など各種取引手数料が完全無料
- スマホアプリが使いやすい!自動売買もアプリからOK!
- 感情に左右されず、合理的なトレードが可能!
LIGHT FXの証拠金維持率 | ロスカット/アラート |
証拠金維持率150%以下 | プレアラート |
120%未満 | アラート |
100% | ロスカット |
キャンペーン情報
口座開設し取引することで、キャッシュバックが貰えるキャンペーン実施中です。
出典:invast.jp/triauto/service/campaign/newaccount_2001/
詳細は以下のようになります。
自動売買取引
入金条件 | 取引条件(新規約定) | プレゼント金額 |
---|---|---|
500万円 | 50万通貨以上 | 30,000円 |
300万円 | 30万通貨以上 | 20,000円 |
100万円 | 5万通貨以上 | 10,000円 |
マニュアル(手動)取引
取引条件(新規約定) | プレゼント金額 |
---|---|
1,000万通貨以上 | 20,000円 |
250万通貨以上 | 5,000円 |
50万通貨以上 | 1,000円 |
入金&取引をすることで現金が貰えるキャンペーンですので、新規口座解説するなら今が非常にお得です。
メリット
選択できる自動売買システムは、24戦中19勝と非常に高い勝率を誇っています。
そのため、高い勝率を維持しながら確実に資産を増やせるのが最大のメリットです。
人間が自分の判断でトレードすると、感情がコントロール出来ずに損しがちです。
その点自動売買であれば、機械的にトレードが出来るので最も結果を残しやすいと言えますね。
自動売買システムは通貨ペアごとのパフォーマンスが確認できるので、過去のデータを元に、勝率の高いトレードをすることが出来ます。
売買手数料無料、スプレッド極狭(ドル円0.3銭)など売買に掛かる費用が格安なのも嬉しいですね。
信託保全の仕組みが取り入れられているのも安心材料です。
顧客から預かっている資産は三井住友銀行に預けられるので、万が一会社が会社が破綻しても資金が守られます。
デメリット
デモ口座が無いところや、FXのスキルが身につかないことがデメリットと言えるかもしれません。
デモ取引が出来れば、無料で自動売買システムを動かし、本当に利益が出るのかを確かめることが出来ます。
しかし、トライオートFXではデモ口座がありません。
そのため、まずは小額資金で運用してみて、結果を確かめてから本格的に運用したほうがいいでしょう。
また、FXのスキルがつかないのも、人によってはデメリットに成り得ます。
トライオートFXでは、取引はシステムに任せることになるので、チャートの見方や売買のスキルは一切身に付きません。
そのため、自分の裁量でのトレードを身に着けたい場合には不向きと言えるでしょう。
FXの証拠金制度のメリット・デメリット
証拠金制度にはメリット、デメリットが存在しますのでそれぞれを簡単に解説します。
メリット:少ないお金でたくさんのお金を取引できる
FX取引においては、証拠金制度のおかげで本来は所持していないお金を運用することが出来ます。
そのため、うまくトレードすればレバレッジなしの取引では絶対に出せない、大きな利益を出すことが可能になります。
例えば、本来であれば利益が10万円の取引の場合、レバレッジが25倍であれば250万円の利益になります。
本来の利益(10万円)× 25倍=250万円
ということですね。
このように資金が少なくても資金効率を大きく上げ、短期間で大きな利益を出すことが出来る可能性があるのが証拠金取引のメリットです。
もしもレバレッジという仕組みが存在しなければ、資金が少ない人や短期間で利益を出したいトレーダーにとって、FXは存在価値が無いものになってしまうでしょう。
レバレッジ無しで100万円の資金を運用して、ドル円が100円から101円に値動きしても1万円しか儲かりません。
スキャルピングやデイトレなど短期間での取引の場合、レバレッジを掛けなければほとんど儲からないので、FXをやる意味が無くなってしまいます。
FXが多くの人に愛され、たくさんの人がトレードしているのは、レバレッジの制度によって短期間・小資金でも利益を出せるからです。
日本の取引所では25倍までレバレッジを上げることが可能であり、大きくすればするほど資金効率は良くなります。
デメリット:実質的なお金の前借りである
証拠金制度のおかげで、短期間・小資金でも大きな利益をだせる可能性があるというメリットがある一方、デメリットもあります。
FXの証拠金取引では、本来は所持してないお金を運用することが出来ます。
このようなことが可能になる理由は、FX会社からお金を借りて運用しているからです。
例えば、資金が10万円でレバレッジ25倍だと250万円を運用可能ですが、この時大部分はFX会社から借りる形になります。
そのため、証拠金取引の際には一度の取引で全ての資金を失ってしまうなど、大きな損失を被る危険があります。
為替レートの動き次第では、自分の証拠金以上の損失を出してしまう可能性もあり、全資産を超えたマイナスになってしまうことも。
こうなると追証(おいしょう)と行って、追加でFX口座にお金を入金しなければいけません。
証拠金取引には、こういったリスクがあることは理解しておく必要がありますね。
FXの証拠金とロスカットの関係
証拠金取引を行う際には、ロスカットという言葉の理解も重要になってきます。
ロスカットについても、詳しく解説していきます。
ロスカットとは
ロスカットとは、証拠金維持率が各FX会社が定める一定の割合を下回った際に強制的に決済されてしまうことです。
FXでは、ポジションを建てたのちに、レートが予想とは反対の方向に動くことが良くあります。
この際にポジションを持ったままだとどんどん損失が拡大してしまい、最悪の場合証拠金を全額失うだけでなく、借金を背負うことになります。
こういった状況を防ぐために導入されているのがロスカットです。
FX会社には各会社ごとに個別のロスカットルールが設定されています
証拠金維持率がその会社によって定められた割合より低くなってしまうと、強制ロスカットになり損失が確定するのです。
例えば、FX会社のA社では以下のようなルールが定められているとします。
この時に、以下の条件でポジションを持ったとします。
- 1ドル/100円
- レバレッジ25倍
- 1万通貨(1万ドル)を100万円分購入
この時に必要な証拠金は100万円÷25 = 4万円です。
つまり
- 証拠金が4万円だと証拠金維持率が100%
- 証拠金2万円だと証拠金維持率が50%
FX会社のロスカットの基準については、以下のようになります。
- 証拠金維持率100%であれば、証拠金4万円以下で強制決済で損失確定
- 証拠金維持率50%であれば、証拠金2万円以下で強制決済で損失確定
ロスカットになると損失が確定してしまうため、ネガティブな印象をお持ちの方も多いです。
しかし、実はロスカットはトレーダーを守るために存在しており、ありがたいものなのです。
もしもロスカットが存在せず、レートが想定と反対の方向に動き続けた場合、損失が無限に拡大してしまうことになります。
こうなると、証拠金を全て失ってしまい、さらには借金を背負うリスクもあります。
実際、株式の信用取引ではロスカットが存在しないケースが存在します。
この場合、証券会社が損失確定してくれないので、トレーダーが自分で損切りの決断をしなくてはいけません。
しかし、人間は損失の確定を受け入れるのは困難なため、なかなか損切する決断が出来ない可能性が出てきます。
こうなってしまうと、ついつい追加で資金を投入することで粘ってしまい、損失が相当に大きくなってしまうことが良くあります。
ロスカットの制度のおかげで、証拠金が0になる前に強制決済されるため、余程、値動きが急で無い限りトレーダーの資金がマイナスになることがありません。
ちなみに、会社によってはマージンコールと言って、証拠金維持率が基準値を下回っていることを知らせる仕組みが備わっていることがあります。
マージンコールを受けたら、追加で証拠金を入れるか、所有中のポジションを一部決済し証拠金維持率を上げる必要があります。
もしマージンコールを受けても放置し続けると、強制的にロスカットされてしまい、損失が確定することになります。
各FX会社の必要証拠金維持率一覧
必要な証拠金維持率は、各FX会社によって異なります。
詳しくは以下の表をご覧下さい。
上記表を見ていただければ分かるように、必要証拠金維持率は会社によって大きな差があります。
必要証拠金維持率が高いほどロスカットされやすくなりますが、早めにロスカットしてくれるため口座に資金が残りやすくなります。
ダメージを最小限に抑えてくれるおかげで、証拠金が口座に残った状態で取引が終わります。
一方、証拠金維持率が低い会社は、ロスカットされにくいことがメリットに成り得ます。
例えば買いポジションを保有していて、レートが下がったことによりロスカットされてしまったとします。
その直後にレートが反転し、上に向かいはじめたとしたら「ロスカットさえされなければ儲かってたのに」とかなり悔しい思いをするでしょう。
このように、証拠金維持率が低い会社を選ぶことで利益が得られる場面も存在します。
どちらにもメリット、デメリットがありますので、好みの証券会社を選ぶのがベストです。
取引する会社のロスカットラインをしっかりと把握し、適切な資金管理をすることが大切です。
FXの必要証拠金の計算シミュレーション
FXの証拠金は以下の計算式で算出することが可能です。
証拠金維持率(%)= 純資産 ÷ 必要証拠金 × 100%
この計算式に基づき、計算シミュレーションをしてみましょう。
シミュレーションは、国内取引所のレバレッジ(MAX:25倍)でドル円の取引を行った状況を想定し行います。
買いポジション
まずは買いポジションのケースです。
- 通貨ペア:ドル円
- ドル円のレート:109.154
- レバレッジ:25倍
- Lot(取引量):10
- 純資金額:100万円
必要証拠金:436,616円
ロスカットライン50%:202,356円
上記のようになります。
売りポジション
次に売りポジションのケースも見てみましょう。
- 通貨ペア:ドル円
- ドル円のレート:109.154
- レバレッジ:25倍
- Lot(取引量):10
- 純資金額:100万円
必要証拠金:436,556円
ロスカットライン50%:233,606円
以上のように、買いの場合と売りの場合で、必要証拠金が変わることがあるので注意しましょう。
シミュレーションは各FX会社で用意されているシミュレーターを利用することで、無料で行うことが出来ます。
(シミュレーション参考:https://fx.dmm.com/)
FXの証拠金とは?|まとめ
FXの証拠金とは、トレードに必要な資金のことです。
証拠金の仕組みを使うことで、少ない資金でもレバレッジをかけたトレードをすることができ、効率良く資金を増やすことが出来ます。
もちろん、その半面リスクも大きくはなるので、証拠金やロスカットについて理解をしっかりしたうえで、トレードに望みましょう。
FX会社によって、ロスカットとなる証拠金維持率は異なってきます。
証拠金維持率が設定が高いほどロスカットになりやすくなりますが、強制決済後にFX会社に資金が残りやすくなります。
証拠金維持率が低いほどロスカットされにくくりますが、強制決済されてしまった後に残る資金は小さくなります。
そのため、それぞれのFX会社の特徴を理解し、自分にあった会社を選ぶようにしましょう。