mt4はFXや株価指数などを取引できるツールで、海外の会社によって開発・管理されています。
国内FX会社のツールと比較すると仕様や画面が異なるので、使いづらさを感じて敬遠している人も多いかもしれませんが、その認識では非常にもったいないといえるでしょう。
mt4はカスタマイズ性に優れ、多くの機能を実装したツールであり、取引の幅が大きく広がります。
上記のようにお考えの方には、今すぐに記事を読み進めてください。
金融先物取引業協会が、2022年の個人投資家のFX取引高が初の「1京円」突破を発表したように、年々取引額は増え続けています。
mt4はご自身のFX取引に大いに活用できることでしょう。
- mt4は、FX取引をするためのツール
- 多くのチャートツールやテクニカル分析ツールが搭載されていて、カスタマイズ性にもすぐれている
- 無料でダウンロードすることができる
- 最初は使いこなすのが難しいが、慣れてくれば気にならない
- mt4に対応している国内業者は『楽天証券』、『GMOクリック証券』
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目次
FXのmt4とは?
mt4とは、世界中で最も多くのユーザーに利用されているFX専用の取引ツールです。
ロシアのMetaQuotes Software(メタクオーツ・ソフトウェア)社が提供しています。
mt4は非常に多くの機能を持っており、他のFX業者が提供している取引ツールに比べて、圧倒的に使いやすいんですよ。
また、拡張性にも優れており自由度の高い売買を行うことができます。
たとえば自分で作成した自動売買プログラムを使って自動取引を行ったり、自分で作成したテクニカル指標を使って細かいテクニカル分析ができるようになります。
しかも、自分のFX口座を持っていれば無料でmt4をダウンロードして使うことができる点も魅力です。
FX初心者はもちろん、その拡張性の高さから中・上級者にもおすすめできるツールです。
mt4の使い方
ここでは、mt4の基本的な操作方法をまとめました。
- アプリをダウンロードしログインする
- 各画面の説明
- 通貨ペアを追加する
- 画面を整理する
- チャートの背景やローソク足の設定を変更する
- テクニカル分析を表示・設定変更・消去する
- 実際に取引する
mt4はPCとスマートフォン両方で利用できますが、今回はPC版のMacを例にして解説していきます。
アプリをダウンロードしログインする
mt4を利用するには、アプリをダウンロードする必要があります。
まずは、Googleの検索画面から「mt4 アプリ」「mt4 ダウンロード」と入力して公式ページを探しましょう。
公式ページを見つけられたら「Windows」「Mac」もしくは「Linux」のOSを選んで、アプリをダウンロードします。
アプリをダウンロードすると「ID」「パスワード」「サーバー」の3つの入力を求められます。
このうちIDとパスワードは、ユーザー登録時に発行・設定を行います。
まだユーザー登録をしていない方は、新規登録画面に進むようにしてください。
また、サーバーについては、FX会社ごとに決められています。
例えば海外FX会社の「XM」では「XM-Trading〇〇(数字)」のような名前がついています。
サーバーの名前がわからない方は、各FX会社からきているメールを検索して確認するようにしてください。
各画面の説明
mt4にログインすると、下記のような画面が表れます。
それぞれの機能の概要は以下の通りです。
- ツールバー:各チャートの設定や時間足の変更など、細かな設定を行うためのメニューバーです。
- 気配値:各通貨ペアの価格が確認できる一覧表です。
- ナビゲーター:口座情報や、テクニカル分析の数値や線の太さを設定できます。
- チャート:各通貨ペアのチャートです。
- ターミナル:口座残高や現在保有中のポジションや損益などを確認できます。
初回ログイン時には上記の項目がデフォルトで表示されていますが、必要ないものは削除することも可能です。
それぞれのタブの左上にある「×」マークを押す、もしくはメニューバーの「表示」から操作してみてください。
間違えて消してしまった時も、同様にメニューバーの「表示」から項目を選び再表示させましょう。
通貨ペアを追加する
メニューバーの「ファイル(F)」をクリックし「新規チャート(N)」を選択し、対象の通貨ペアを追加しましょう。
初回ログイン時には、4つの通貨ペアが表示されています。
もし他の通貨ペアを表示させたい時は、左上の「ファイル(F)」をクリックし「新規チャート(N)」を選択してください。
新規チャート(N)を選択するとドル円(USDJPY)やユーロ円(EURJPY)、ユーロドル(EURUSD)などの主要な通貨ペアが表示されます。
もし、これらの中に自分が表示させたい通貨ペアがなければ、下の「Forex 2」や「Spot Metals」などに入っている可能性があります。
画面を整理する
画面を整理する際にはメニューバーの「ウィンドウ」を選択し、好きな整列方法を選択しましょう。
通貨ペアを複数表示させると、チャートが重なって画面が見づらくなります。
mt4では自動で整列する機能がついており、簡単な手順でチャートを整理できます。
メニューバーの「ウィンドウ」を選択すると「ウィンドウの整列」「重ねて表示」「水平分割」などの整列方法が表示されるので、適当なものを選んでみましょう。
特にこだわりのない方は「ウィンドウの整列」で問題ありません。
自分でウィンドウの大きさを調整して整理することもできますが、この機能を使う方が圧倒的に早く確実です。
通貨ペアを増やす・減らすときは必ず使うので、ぜひ覚えておくようにしてください。
チャートの背景やローソク足の設定を変更する
チャートの細かな設定手順は以下の通りです。
- 変更するチャートをアクティブにする
- メニューバーの「チャート」から「プロパティ」を選択
- ポップアップ画面が表示される
- 各設定を行う
mt4のチャートを見た時に背景が見づらい、ローソク足を変えたいなどと感じたことはありませんか?
変更する場合は対象のチャートをアクティブにした状態で、メニューバーの「チャート」から「プロパティ」を選択してください。
すると「色の変更」と「全般」のタブがついたポップアップ画面が表示されます。
「色の変更」では背景色やローソク足の変更、「全般」ではローソク足の形状(バーチャート、ローソク足など)や自動スクロールの有無を設定できます。
それぞれの項目から自分の好みの色や仕様に変更してみてください。
この方法でチャートの基本的な変更を行うことができますが、反映されるのはアクティブにしたチャートのみです。
他の非アクティブなチャートにも同様の変更を行いたい場合、一から各項目を設定しなおすのはかなり面倒です。
そのような時は「定型として保存する」機能を使いましょう。
まずは保存したいチャートをアクティブにして、メニューバーの「チャート」から、「定型チャート」「定型チャートとして保存」を選択し、わかりやすい名前をつけて保存しましょう。
保存が完了すると「.tpl」という拡張子のファイルが作成されます。
そして、変更したいチャートをアクティブにして、再びメニューバーの「チャート」から、「定型チャート」「読み込み(L)」を選択すると、先ほど名前をつけたファイルを確認できます。
そのファイルを選択するとチャートに設定が反映されるので、変更する手間を大幅に省くことができるでしょう。
テクニカル分析を表示・設定変更・消去する
次にテクニカル分析について解説します。
ここではメニューバーから表示・設定変更・消去する方法を例にしています。
- 変更するチャートをアクティブにする
- メニューバーの「挿入」から「インジケータ」を選択
- 移動平均線、ボリンジャーバンドなど表示させたいテクニカル分析を選択
- 変更するチャートをアクティブにする
- メニューバーの「チャート」から「表示中のインジケータ」を選択
- 設定変更したいテクニカル分析を選択して、各パラメータを編集
- 変更するチャートをアクティブにする
- メニューバーの「チャート」から「表示中のインジケータ」を選択
- 消したいテクニカル分析を選択して削除
mt4でテクニカル分析を表示させるには、まず変更したいチャートをアクティブにしてからメニューバーの「挿入」から「インジケータ」を選びます。
すると移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表、MACDなど、テクニカル分析の一覧が英語で表記(Macの場合)されます。
この中から自分の表示させたいものを選びましょう。
表示させたテクニカル分析の設定を変えるもしくは削除したい場合は、メニューバーの「チャート」から「表示中のインジケータ」を選択し「編集」か「削除」をクリックします。
Trading Viewや国内FX会社が提供しているツールでは、直接クリックすると編集や削除ができますが、mt4はやや手順が多いです。
よく使う手順なので、何回か繰り返して覚えてしまいましょう。
実際に取引する
最後に、実際に取引する手順を紹介します。
- 左上の空欄に取引数量を入力する
- 「SELL」もしくは「BUY」を選択する
- ワンタッチ取引にチェックを入れてOKを押す(初回のみ)
- チャート上で右クリックして「注文発注」を選択
- 指値・逆指値価格を入力
- 「新規注文」を選択
mt4では簡単な手順で売買ができます。
成行の場合は、左上の価格が常に動いてる部分を確認してください。
空欄に取引数量を入力し、「SELL(売り)」もしくは「BUY(買い)」を選択します。
指値と逆指値注文の場合は、 チャート上の右クリックで「注文発注」を選択してから取引画面に飛びましょう。
そして、数量とこの価格であれば売りたい・買いたいという価格など、必要な情報を入力し「発注」を押すと注文が行われ、下のターミナルに表示されます。
あとは、指定した価格に到達すると自動で注文が成立し、右端の「×」を選択すると注文の取り消しが行われます。
mt4の4つのメリット
mt4には以下のようなメリットがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
豊富なテクニカル分析
mt4には、なんと50種類以上のインジケーターが搭載されています。
インジケーターとは、テクニカル分析をする時に指標となる補助的なツールのことで、移動平均線・RSI・ボリンジャーバンドなどが含まれます。
もちろん、この他にもたくさんのインジケーターをmt4で使うことができます。
このインジケーターやテクニカル指標を使うことで、さまざまな角度から相場を分析できるようになるでしょう。
また、インターネット上で配布されているインジケーターを導入したり、プログラミングを駆使して新たに自分で開発することも可能です。
mt4にはデフォルトで多くの機能が実装されていますが、自分次第でさらに拡張することができます。
チャートの細かな設定ができる
mt4はカスタマイズ性にも優れています。
ローソク足の形、自動スクロールの有無、チャートの表示範囲など、細かい点まで自分好みに設定することができます。
国内FX会社のツールでは、ここまで詳細の設定ができるものは少なく、多くはカスタマイズ性が低いです。
自分好みの設定にして、mt4を使いこなしていきましょう。
自動売買が利用できる
mt4には自動売買(EA)ツールを導入することができます。
自動売買ツールとは、決まった条件や相場状況で人の判断を介すことなく自動で売買を行うツールで、無料から有料のものまで数多く存在します。
自動売買ツールを活用すると、自分の時間を使うことなく、完全放置で利益を狙うことが可能です。
さらに、mt4にはバックテスト機能もあるので、過去の相場でどれほどの利益を出せていたかを検証することもできます。
自動売買ツール導入前には、ぜひ活用していきましょう。
取引が簡単
mt4では、数量を入力し「SELL」もしくは「BUY」を選択するだけで取引ができます。
国内FX会社では、一般的に「取引→数量の入力→取引区分の入力→規約の同意」など、複数の手順を必要としますが、mt4ではたった2つの動作で完了します。
特にスキャルピングなど短い時間での取引では、少しの操作の遅れが損失・利益の明暗を分けるかもしれません。
mt4には短い手順で、すぐに取引できるメリットがあります。
mt4のデメリット
mt4はメリットの多いツールである一方で、デメリットも存在します。
各デメリットを詳しく紹介していきます。
操作方法にクセがある
mt4は海外の会社が開発・管理するツールであり、日本人向けに作られていません。
国内FX会社のツールは、絵やイラストで直感的に操作できたり、チャートをクリックして直接編集できるものが多いです。
しかし、mt4では多くの場合メニューバーを経由しての操作を必要とします。
慣れるまではしばらく時間がかかることでしょう。
チャートの設定やテクニカル分析の表示・編集など、よく使う機能は一つ一つ手順を確認しながら覚えていくようにしてください。
対応している国内FX会社が少ない
海外FX会社はmt4に対応していることが多いですが、国内FX会社ではその数は限られます。
国内で対応している主な会社は、以下の通りです。
- 楽天FX
- OANDA Japan
- 外貨ex byGMO
- JFX
今後mt4を使って取引していきたい方は、上記の会社での申し込みが必要です。
取引単位が分かりづらい
国内FX会社では「1取引単位=1万通貨」であることが多いですが、海外FX会社では考え方が異なることが多いです。
例えば、海外FX会社のXMでは、FXは「1取引単位=10万通貨」日経225は「1取引単位=1円」です。
ドル円が1ドル130円のときの1取引単位では「1,300万円」のポジションを持つことになります。
取引を行う前には、各FX会社の公式サイトで取引単位を必ず確認するようにしてください。
mt4に対応しているおすすめ口座を紹介
mt4を利用するには、mt4に対応しているFX会社の口座を開設しなければいけません。
しかし、mt4が使える国内業者は限られています。
今回はmt4に対応している国内FX業者の中から3社を紹介します。
楽天証券
- 日本経済新聞が無料で購読できる
- カスタマーサービスが充実している
取り扱い通貨 26通貨ペア
取引最小単位 1,000通貨単位
楽天証券では口座を持っていれば誰でも「日経テレコン」というサービスが利用できます。
これは日本経済新聞の記事が無料で読めるサービスです。
トレードをする時には情報は欠かせません。
FXに必要な情報が無料で読めてしまうのでトレードを有利に行うことができるでしょう。
また、楽天証券は充実したカスタマーサービスを行っています。
3年連続で最高位の評価である「三つ星」を受賞しているんですよ。
トレードのやり方が分からない初心者でもサポートが受けられて安心です。
GMOクリック証券
- 高水準のスワップポイント
取り扱い通貨 20通貨ペア
最低取引単位 1,000通貨(※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位)
GMOクリック証券は日本のFX業者で人気が高いのが特徴です。
つまり、多くの人がGMOクリック証券を使ってFXを行っているということであり、信頼感の高さがうかがえます。
GMOクリック証券の特徴は、スワップポイントが他の業者に比べて高いことです。
スワップポイントとは、取引している通貨間の金利差を調整するための差分です。
日本円のような低金利の通貨を売り、新興国などの高金利の通貨を買うことで金利の差分を受け取ることができます。
スワップポイントはポジションを持った状態で日付をまたいだ時に付与されます。
つまり、ポジションを持ち続けている限りスワップポイントが毎日もらえるのです。
高水準のスワップポイントを受け取り続けることでどんどん利益が積みあがっていきます。
スワップポイントを主体としたトレードがしたい方にはおすすめの会社です。
mt4についてのよくある質問
ここでは、mt4の利用を考えている方によくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
- mt4のメリットは?
- mt4のデメリットは?
mt4のメリットは?
mt4の最大のメリットは豊富なテクニカル分析です。
mt4には50種類以上のインジケーターが搭載されており、さまざまな角度から相場を分析することが可能です。
他にも多くのメリットがありますが、詳しくは「mt4の4つのメリット」をご覧ください。
mt4のデメリットは?
mt4のデメリットはやはり、操作方法にクセがあるということです。
mt4は日本人向けに作られたものではないので、慣れるまでにはどうしても時間がかかってしまうでしょう。
他にも国内FX会社の対応が少ないなど、いくつかデメリットがあります。
詳しくは「mt4のデメリット」をご覧ください。
FXのmt4を利用してみよう!
mt4はカスタマイズ性が高く、世界中のトレーダーに利用されています。
国内FX会社のツールと仕様が異なるので、最初は使いづらさを感じるかもしれませんが、活用することで取引の幅が大きく拡がることでしょう。
mt4に対応している国内FX会社で口座を作れば、無料で利用することができます。
ぜひ本記事の内容をご自身のFX取引に役立ててみてください。
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