- 「FXの小額取引はどのくらい利益が出る?」
- 「できるだけ少額でトレードできるFX業者はどこ?」
FX会社にもよりますが、数円程度から始められます。
しかし、少額取引は一度の取引利益が少なく、資金管理をしっかりと行わないと失敗しやすいため、注意点や成功のコツを理解してから始めることが大切です。
本記事ではFXの少額取引におすすめのFX会社や選び方、少額取引によくある失敗例と成功のコツなどを解説します。
FXを始めたいけどリスクを取りたくない人、借金するのではないかと心配している人、少額でも稼げるか気になる人は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
- FXは5円から始められる!
- 少額取引は損失を抑えることができるので練習に最適
- 少額取引するなら取引単位と取引コストでFX会社を選ぼう
- 少額取引は資金管理とルールが無いと失敗しやすい!
- 少額取引ではレバレッジを抑えて取引しよう!
- 少額取引ができるおすすめFX会社はSBIFXトレード
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目次
FXはいくらから始められる?
FXを始めとする投資は、最低でも数万円必要だと思っている人が多いでしょう。
FX会社によりますが、最小で5円から始められます。
小額で取引できるFX業者は以下の通りです。
少額から始められると言っても、利益を出すにはレバレッジをかけたり、通貨ペアを厳選したりする必要があります。
入金が不安な方は、デモトレードができるFX会社を選んで練習するのも手です。
- レバレッジをかける
- 最低取引単位を見る
- 通貨ペアによってはより少額で始められる
それぞれの理由を詳しく解説していきます。
レバレッジをかける
国内FX会社では最大25倍のレバレッジをかけてトレードできるため、取引資金が少なくても取引を始められます。
レバレッジとは、証拠金として預けたお金を担保に、資金の何倍以上の金額を取引できる仕組みを指します。
例えば、証拠金が10万円でレバレッジが5倍の場合、最大で「50万円分」の取引が可能です。
この「レバレッジ」を利用すると、最低取引単位に達するまでの資金を少なくできます。
レバレッジなし:1×(125÷1)=125 1通貨の取引に125円が必要
レバレッジ5倍:1×(125÷5)=25 1通貨の取引が25円で済む
レバレッジを最大限生かすことで、必要資金を25分の1に抑えられるため、FXは他の金融商品よりも少額で取引できます。
最低取引単位を見る
近年では、最低取引単位が小さいFX会社が多くなってきていることから、より少額での取引が可能です。
1,000通貨から取引できるFX会社が多い傾向がありますが、最近では1通貨から取引できる会社も増えてきています。
最低取引単位 | 必要なお金 (レバレッジ1倍) | 必要なお金 (レバレッジ25倍) |
---|---|---|
1通貨 | 125円 | 5円 |
100通貨 | 12,500円 | 500円 |
1,000通貨 | 125,000円 | 5,000円 |
10,000通貨 | 1,250,000円 | 50,000円 |
1通貨のFX会社であれば、最低数円程度から始められます。
ただし、最低取引単位が低いと得られる利益も小さくなってしまうため、稼ぎやすさを追求したい人は1,000通貨から始めるのがおすすめです。
1,000通貨の場合に必要な証拠金や損益計算に関しては、「FXの1,000通貨とは?証拠金はいくらいくら必要?」にて解説しています。
通貨ペアによってはより少額で始められる
FXでは取引通貨ペアごとにも必要証拠金が異なり、安い通貨ペアを選ぶことで少額資金から始められます。
通貨ペア | 必要証拠金(1通貨) |
---|---|
メキシコペソ/円 | 1円 |
トルコリラ/円 | 1円 |
南アフリカランド/円 | 1円 |
豪ドル/円 | 4円 |
米ドル/円やユーロ円などのメジャー通貨よりも、メキシコペソ/円やトルコリラ/円などのマイナー通貨の方が少ない証拠金で取引が可能です。
なお、取引に必要な証拠金は通貨ペアの価格によって変化するため、毎取引前にチェックすることをおすすめします。
FXは少額からだといくら稼げる?
実際に少額資金で取引するとしたら、いくら稼げるのか気になる人もいるでしょう。
そのため、ここからは以下の金額別でいくら稼げるかシミュレーションしてみました。
- 1,000円の場合
- 1万円の場合
- 10万円の場合
それぞれの金額別で解説していくので、どのくらいから始めるか、ぜひ参考にしてください。
1,000円の場合
FXを1,000円で始めようとした場合、最低取引単位が100通貨以下に設定されているFX会社がおすすめです。
1,000円で取引した際の、場面別の獲得利益目安は以下のようになります。
獲得pips数 | レバレッジ1倍 | レバレッジ5倍 | レバレッジ25倍 |
---|---|---|---|
1pips | 0.06円 | 0.33円 | 1.67円 |
10pips | 0.6円 | 3.3円 | 16.7円 |
50pips | 3円 | 16.5円 | 83.5円 |
100pips | 6円 | 33円 | 167円 |
pipは「percentage in point」の頭文字をとったもので、通貨の共通単位としてFXで使用されるものです。
例えば、米ドル/円の場合、1pip=0.01円(1銭)を表しており、100pipsで1円となります。
1,000円での取引では、大きくても数百円程度の利益が目安となるでしょう。
反対に損失の目安も同じくらいになるため、お試しで取引したい人や取引経験を積みたい人は1,000円から始めるのがおすすめです。
1万円の場合
1万円でFXを始めようと考えている場合も、最低取引単位が100通貨以下に設定されているFX会社がおすすめです。
10,000円で取引した際の、場面別の獲得利益目安は以下のようになります。
獲得pips数 | レバレッジ1倍 | レバレッジ5倍 | レバレッジ25倍 |
---|---|---|---|
1pips | 0.67円 | 3.35円 | 16.7円 |
10pips | 6.7円 | 33.5円 | 167円 |
50pips | 33.5円 | 165円 | 838円 |
100pips | 67円 | 333円 | 1677円 |
1万円以上の資金でレバレッジを掛ければ、1,000円程度の利益が狙えるでしょう。
ただし、ハイレバレッジで100pips以上逆行してしまうと、数千円程度損失が出てしまう危険性があります。
10万円の場合
FXで10万円程度の資金があれば、どの国内FX会社でも満足して取引できるでしょう。
10万円で取引した際の、場面別の獲得利益目安は以下のようになります。
獲得pips数 | レバレッジ1倍 | レバレッジ5倍 | レバレッジ25倍 |
---|---|---|---|
1pips | 6円 | 30円 | 150円 |
10pips | 60円 | 300円 | 1,500円 |
50pips | 300円 | 1,500円 | 7,500円 |
100pips | 600円 | 3,000円 | 15,000円 |
10万円以上の資金で大きい値幅を狙えれば、1万円以上の利益を上げることも可能です。
米ドル/円以外にも必要証拠金が安い通貨ペアで取引すれば、さらに大きな利益を狙った取引も可能なため、さまざまな通貨ペアでトレードしてみましょう。
元手10万円でFXトレードする際の注意点やコツは「FXは元手10万円から始めても稼げる?ちゅういてんや稼ぐ手法を解説!」をご覧ください。
少額から始めたい人におすすめなFX会社の3つの選び方
FXを少額資金から始めたい人は、会社選びから以下の部分に注目しておくことが大切です。
- 取引単位が少ないか
- 取引コストが安いか
- キャンペーンが達成できそうか
それぞれの選び方を解説していくので、ぜひ参考にしてください。
取引単位が少ないか
前述したように、FX会社によって最低取引単位は異なります。
基本的に最小取引単位が低い会社ほど、少額でトレードを始めることが可能です。
主要なFX会社の最小取引単位は、以下のようになります。
FX会社 | 最低取引単位 | 必要資金目安 |
---|---|---|
SBI FXトレード | 1通貨 | 5円~10円 |
松井証券FX | 1通貨 | 5円~10円 |
マネーパートナーズ | 100通貨 | 500円~1,000円 |
みんなのFX | 1,000通貨 | 5,000円〜1万円 |
1通貨から対応している「SBI FXトレード」や「MATSUI FX」では、ドル円で6円程度からポジションを持てます。
1,000通貨の「みんなのFX」でも、1万円程度があればどの通貨ペアでも取引が可能です。
なるべくリスクを抑えて取引したい人は、FX会社を選ぶ際に必ず最低取引単位を確認するようにしてください。
取引コストが安いか
多くのFX会社では取引手数料が無料である代わりに、スプレッドを設けています。
スプレッドとは、買値と売値の差額であり、ユーザーが負担しなければならない取引コストを指します。
スプレッドが狭いほど有利に取引を始められるため、取引環境が優れた会社で取引したい人はスプレッドにも注目してみましょう。
FX会社 | スプレッド |
---|---|
SBI FXトレード | 米ドル円:0.18銭 ユーロ円:0.48銭 ポンド円:0.88銭 |
松井証券FX | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 ポンド/円:0.6銭 |
マネーパートナーズ | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.4銭 ポンド/円:0.7銭 |
みんなのFX | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.4銭 ポンド/円:0.8銭 |
米ドル/円のスプレッドではSBIFXトレードが0.18銭と一番狭く、ポンド/円では松井証券の0.6銭がもっとも狭く設定されていることが分かるでしょう。
また、FX会社によっては銀行口座からFX口座へ入金や出金する際に、手数料がかかることがあります。
GMOクリック証券やみんなのFXでは何度入出金しても手数料無料なので、無駄なコストを抑えたい人におすすめです。
他にも、FXではどのような手数料がかかるのか気になる方は「FX手数料は本当に無料?FX取引でかかる手数料一覧」をご覧ください。
キャンペーンが達成できそうか
国内FX会社では、取引量に応じてキャッシュバックがもらえるキャンペーンが開催されています。
最大キャッシュバック金額を得るには非常に多くの資金と取引量が多いため、少額資金では完全に達成するのは難しいでしょう。
しかし、1,000通貨以上の取引の場合、条件次第では数千円から数万円程度のキャッシュバックを受け取れる可能性があります。
キャッシュバックがいくらかもらえれば、わずかでも資金を増やして取引できるため、FX会社を選ぶ際はキャッシュバックに注目するのもおすすめです。
少額取引におすすめなFX会社5選!
FX会社 | SBI FXトレード | 松井証券FX | マネーパートナーズ | GMOクリック証券 | みんなのFX |
最低取引単位 | 1通貨 | 1通貨 | 100通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
通貨ペア | 34通貨ペア | 20通貨ペア | 28通貨ペア | 20通貨ペア | 34通貨ペア |
スプレッド | 米ドル円:0.18銭 ユーロ円:0.48銭 ポンド円:0.88銭 | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 ポンド/円:0.6銭 | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.4銭 ポンド/円:0.7銭 | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭原則固定 ポンド/円:0.9銭 | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.4銭 ポンド/円:0.8銭 |
自動売買 | |||||
デモトレード | |||||
最短口座開設日数 | 当日 | 2営業日 | 即日 | 当日 | 当日 |
公式サイト | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
少額から始めたい方は、SBI FXトレードがおすすめです。
より多くのFX会社を比較検討したい方は「FXおすすめ口座14社を比較【2024年最新】人気ランキングや初心者に最適なFX会社を解説」をご覧ください。
SBIFXトレード
運営会社 | SBI FXトレード株式会社 |
スプレッド | 米ドル円:0.18銭 ユーロ円:0.48銭 ポンド円:0.88銭 |
最低取引単位 | 1通貨 |
取引通貨ペア | 34通貨ペア |
取引ツール | Rich Client Next、WEB NEXT、スマホアプリ |
スワップポイント | 米ドル円:234円 ユーロ円:189円 ポンド円:266円 |
最短口座開設日数 | 当日 |
口コミ・評判 | SBI FXトレードの評判を見る |
- 1通貨単位から取引を始められる!
- 業界最狭水準のスプレッド!
- 積立FXを利用できる!
SBIFXトレードは、1通貨単位から取引できる数少ない大手FX会社で、100円などの少額資金から始められます。
米ドル/円のスプレッドは業界最狭水準の0.18銭となっており、その他のメジャー通貨も同様に狭く設定されているため、スキャルピング取引にも向いているでしょう。
さらに定期購入を申し込むだけで、自動で毎月通貨を購入してくれる積立FXがあるため、チャートを監視する時間がない方でも安心です。
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MATSUI FX (松井証券)
運営会社 | 松井証券株式会社 |
スプレッド | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 ポンド/円:0.6銭 |
最低取引単位 | 1通貨 |
取引通貨ペア | 20通貨ペア |
取引ツール | FXトレーダーアプリ |
スワップポイント | 米ドル円:230円 ユーロ円:180円 ポンド円:219円 |
最短口座開設日数 | 2営業日 |
口コミ・評判 | MATSUI FXの評判を見る |
- 1通貨から取引できる!
- レバレッジをコースで選択できる
- サポート体制が充実している!
松井証券は1通貨から取引が可能で業界最狭水準のスプレッドでもあるため、少額資金かつ低コストでトレードを始められます。
さらに、レバレッジを4つのコースから選択し、資金に合わせて変更するだけで資金管理が行えることから、リスク計算が苦手な人におすすめです。
また、AIチャットは24時間相談可能で、対人でも平日7:00~24:00まで対応しているため、初めてのFX取引で分からない点があった時でも心配はありません。
マネーパートナーズ
運営会社 | 株式会社マネーパートナーズ |
スプレッド | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.4銭 ポンド/円:0.7銭 |
最低取引単位 | 100通貨 |
取引通貨ペア | 28通貨ペア |
取引ツール | クイック発注ボード |
スワップポイント | 米ドル円:232円 ユーロ円:194円 ポンド円:210円 |
最低口座開設日数 | 当日 |
- 100通貨から取引できる!
- 外貨両替を低コストで行える!
- 連続予約機能で自動売買できる!
マネーパートナーズの初心者向け口座「パートナーズFXnano」を利用すれば、100通貨から取引できるため、FXを10円から始められます。
決済時に外貨ポジションを買取ることで、低コストで日本円から両替できる点から、海外にたくさん行く人にもおすすめのFX会社です。
連続予約注文機能をうまく活用すれば、相場を監視できない時間でも自動で取引を行えるため、日中に忙しい会社員や主婦などにもおすすめのサービスになります。
GMOクリック証券
運営会社 | GMOクリック証券株式会社 |
スプレッド | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭原則固定 ポンド/円:0.9銭 |
最低取引単位 | 1,000通貨(※南アフリカランド/円・メキシコペソ/円) |
取引通貨ペア | 20通貨ペア |
取引ツール | GMOクリックFX・はっちゅう君FX+ |
スワップポイント | 米ドル円:250円 ユーロ円:181円 ポンド円:265円 |
最短口座開設日数 | 当日 |
口コミ・評判 | GMOクリック証券の評判を見る |
- 大手グループの傘下会社だから安心!
- 1,000通貨から取引できるから少額資金で始めやすい!
- 業界最小水準のスプレッド!
GMOクリック証券は、GMOインターネットグループの傘下会社が運営しており、安全性が非常に高いため、初めてFX会社を利用する人でも安心です。
最低取引単位が1,000通貨に設定されていて、数千円程度の少額資金から始められます。
また、米ドル/円が0.2銭、ユーロ/円が0.6銭などと主要通貨のスプレッドは業界最小水準に設定されているため、取引コストが気になる方でも心配ありません。
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みんなのFX
運営会社 | トレイダーズ証券株式会社 |
おすすめ度 | |
スプレッド | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 ポンド/円:0.9銭 |
最低取引単位 | 1,000通貨(※南アフリカランド/円・メキシコペソ/円) |
取引通貨ペア | 20通貨ペア |
取引ツール | GMOクリックFX・はっちゅう君FX+ |
スワップポイント | 米ドル円:205円 ユーロ円:143円 ポンド円:230円 |
最短口座開設日数 | 当日 |
口コミ・評判 | みんなのFXの評判を見る |
- 取扱通貨ペアの種類が豊富
- 業界最小水準のスプレッド!
- 最短1時間で口座開設できる!
みんなのFXは取引通貨ペアを大手FX会社の中でも比較的多く取り扱っているため、幅広い取引スタイルに対応可能です。
メジャー通貨のスプレッドは業界最狭水準となっており、特にユーロ/ドルやポンド/ドルなどのドルストレート通貨は非常に低い数値となっています。
みんなのFXでは、業界初の郵送受取不要で口座開設が可能で、最短1時間で取引を始められるため、今すぐFXを始めたい人におすすめです。
FXの少額トレードのよくある5つの失敗例
ここからは、FXトレードによくある失敗例をいくつか紹介します。
- 資金に見合わない取引量
- 高いレバレッジでの取引
- 取引ルールを決めていない
- 感情的なトレード
- 損切りを素早く行えない
それぞれの失敗例を解説していきます。
資金に見合わない取引量をしてしまう
FXの少額取引で、すぐに資金をなくしてしまう原因の1つが「資金に見合わない取引量でトレードする」ことです。
資金に対して多すぎる通貨量で取引してしまうと、わずかな価格変動でロスカットされる危険性が上がります。
もちろんですが少額資金で効率良く稼ぐためには、少しでも多い通貨量で取引することも大切です。
しかし、FXで安定して利益を上げていくためには、数十pips以上の価格変動にも耐えられるように、余裕を持った取引量に設定する必要があります。
高いレバレッジでの取引をしてしまう
取引量と同じくレバレッジも高く設定し過ぎると損失が大きくなりやすく、すぐにロスカットされてしまうため、非常に危険です。
始めた間もない頃に、高いレバレッジでうまくいっても、一度の取引で大きな損失を出してしまうと、せっかく増えた利益も無駄になってしまいます。
そのため、少額資金の間はレバレッジを抑えて取引し、資金効率よりも低リスクでの運用を意識することが大切です。
取引ルールを決めていない
具体的な取引プランを立てずに、値ごろ感で適当にトレードを行ってしまうと、大きな損失を出してしまう可能性があるため非常に危険です。
チャート分析をしながら、エントリーや損切りの条件は最低限決めておく必要があります。
エントリーや損切りの条件を決めておかないと、いざ相場が大きく動いた際にうまく対応できずに、その時々の勘や運頼みになってしまうでしょう。
そのため、初めは運よく利益を上げられていたとしても、長期的に稼ぎ続けるのは非常に難しくなってしまいます。
具体的な取引ルールの例には以下のようなものがあります。
- 損切りを2%以内にする
- 移動平均線を使ったエントリー方法を取り入れる
- 移動平均線を使った決済方法にする
続いて、取引ルールの例を詳しく紹介します。
取引ルールの例①損切りを2%以内にする
損切りを決めるためのルールの一つに、2%ルールがあります。2%ルールは、預けた証拠金に対して2%の損失が発生した場合に損切りを行うものです。例えば、証拠金が100万円だとすると、2%ルールでは2万円の損失が出た時点で損切りをします。
例えば、10%の損失を出してしまった場合に連続して5回損失が続くと、証拠金は50万円まで減少します。一方で、2%の損失で切れば連続して5回損失が続いても、証拠金は90万円残ります。
証拠金を50%まで減らしてしまうと、同じ取引量での取引ができなくなり、損失を埋めることすらも難しくなります。
また、レバレッジを活用している場合はさらに大きな損失を出す可能性もあります。
はじめのうちは、損切りラインを2%と決めてみるのがおすすめです。
取引ルールの例②移動平均線を使ったエントリー方法を取り入れる
エントリー方法はトレーダーによって変わりますが、初心者は移動平均法がおすすめです。
25日移動平均線(短期線)が75日移動平均線(中期線)を上から下に抜ける際に交わることを「デッドクロス」と呼びます。
デッドクロスの後は価格が下がる可能性があるため、売ることで利益を高められると言われます。
もちろん、デッドクロス後に価格が上がってしまうこともあるため、損切りラインの設定をしながら目安にして取引するのがおすすめです。
取引ルールの例③移動平均線を使った決済方法にする
初心者は、決済方法も移動平均線を使うとよいでしょう。
売りのポジションで含み益がある場合、ゴールデンクロスが出たら決済を行います。
ゴールデンクロスとは、25日移動平均線(短期線)が75日移動平均線(中期線)を下から上に抜けるタイミングです。
一方で、買いのポジションで含み益がある場合はデッドクロスが出たら決済を行います。
感情的なトレードをしてしまう
取引経験が少ない頃は、取引で損失が出てしまった後に資金を失ったショックから冷静な判断ができなくなってしまう傾向があります。
失った資金を取り戻すためにすぐに取引を行ったり、そろそろ価格が上がりそうだから買うなどの感情的な判断でトレードを繰り返したりするのは非常に危険です。
運よく資金を取り戻せる可能性もありますが、感情的な取引はいずれ大きな損失を生む原因につながります。
損切りを素早く行えない
FX初心者や少額取引で見られる失敗の多くは、含み損を決済したくないから損切りせずに損失を広げてしまうことです。
損失を確定したくないからといって損切りしないで放置しておくと、一度の取引で資金すべてを失ってしまう危険性があります。
損切りしてしまうことで一時的に資産は減ってしまいますが、将来的に資産を増やしていく過程として損切りは絶対に必要な判断です。
少額でFXトレードを成功させる3つのコツ
先ほど紹介した失敗例をふまえて、FXで成功するコツを紹介します。
- レバレッジを抑える
- 損切り位置を決めておく
- メジャー通貨で取引する
レバレッジを抑える
FX初心者が少額で安定したトレードを行うためには、レバレッジを抑えて取引するのが重要です。
国内FXではレバレッジを最大25倍までかけることができますが、高く設定し過ぎるとすぐにロスカットが行われてしまい、満足な取引を行えません。
そのため、FXの強みを生かしつつ、リスクも抑えられる「レバレッジ3倍~5倍」で取引するのがおすすめです。
将来的にFXでもっと利益を上げていきたいと考えている人は、ある程度トレードに慣れてきた後に少しずつレバレッジを上げていくといいでしょう。
損切り位置を決めておく
取引を行う前に、あらかじめ損切り位置を決めておくことで、万が一値動きが逆行した場合でも冷静にトレードを行えます。
FXで、損切りは利益を安定して積み上げていくうえで一番大切なポイントです。
損切りは一時的に資金が減ってしまうため、ネガティブな印象がありますが、「大きな損失を未然に防げる」など大きなメリットがあります。
小さな損失であれば、次の取引で大きく利益を取り戻せる可能性も十分あるため、利確決済と同じように確実に損切りを行っていきましょう。
メジャー通貨で取引する
少額でFXトレードを成功させるためには、米ドル/円やユーロ/円などのメジャー通貨で取引するのが重要です。
クロス円やドルストレートなどのメジャー通貨は、マイナー通貨と比較して取引量が多いため、値動きが安定しており突発的な価格変動が多くありません。
また、経済指標や要人発言などの最新情報を調べやすく、社会情勢的観点から相場の値動きを分析することも比較的簡単です。
さらに、メジャー通貨の方がスプレッドが狭く設定されているため、短期的なトレードでも有利に取引を始められます。
将来的に値動きの激しいマイナー通貨で取引したい人でも、まずはメジャー通貨で取引経験を積んでから通貨ペアを変えていくのがおすすめです。
少額でFXを始めるまでの手順
FXの始め方は、簡単4ステップです。
少額取引を開始するにはFX会社の口座を開設する必要があります。
口座開設をするためには、まずFX会社のサイトにアクセスします。
すると、目立つ場所に口座開設をするためのボタンがあるので、これをクリックしましょう。
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FX会社で口座開設をする時には、基本情報を入力するだけでなく、本人確認書類とマイナンバー確認書類を提出する必要があります。
本人確認書類は、FX会社によって違いはありますが、基本的に顔写真ありが1種類、顔写真なしは2種類必要です。
マイナンバー書類は、「個人番号カード(裏面)」「通知カード」などの中から1種類の提出が必要です。
多くの場合、必要書類をスマホで撮影し、アップロードすることで提出できます。
口座開設ができたら口座に証拠金を入金するようにしましょう。
ネットバンキングの機能を使えば、登録した銀行口座からネット上でFX口座に入金を行えます。
GMOクリック証券の即時入金サービスでは、24時間いつでも口座に入金できるため、取引機会を逃す心配はありません。
ここまでの手順がすべて完了したら、いよいよ取引を開始できます。
好みの通貨ペアを選んで、実際に注文してみましょう。
少額資金から始める3つのメリット
ここからは、FXを少額資金から始めるメリットを紹介します。
- 損失を抑えられる
- 取引経験を積める
- 精神的に余裕を持てる
それぞれのメリットを説明していくので、少額から始めるか迷っている人はぜひ参考にしてください。
損失を抑えられる
少額資金でFXを始めることで、いきなり損失が出てもわずかな金額で抑えられるメリットが生まれます。
経験や知識の少ない初心者の間は、取引で失敗しやすく損失が大きくなってしまう傾向があり、すぐに退場してしまう危険性もゼロではありません。
1通貨から対応しているFX会社では損失を数円程度に抑えられるため、すぐに退場せずに資金が残りやすくなります。
そのため、いきなり資金を失うのが怖い人は、少額資金から始めてみましょう。
取引経験を積める
少額での取引は、FXの練習に最適な手段でしょう。
FXはデモトレードでも取引経験を積めますが、あくまでバーチャル資金であるため、実際に取引する際の緊張感やリアリティはありません。
そのため、デモトレードでうまく利益を上げられても、リアルトレードでは想像通りにならない傾向があります。
しかし、少額資金でも自分のお金を使って取引することで、損失を最小限に抑えながらリアルトレードの緊張感を体感できます。
取引でうまく利益を上げられれば、取引経験を積みながら資金を増やすことも可能なため、投資経験がない人でも実際に少額から取引してみるのがおすすめです。
精神的に余裕を持てる
少額資金から始めれば、あらかじめ想定できる損失が数円程度と少ないため、精神的に余裕を持った取引が可能です。
FX初心者の中には、損失を避けたい気持ちから多少の価格変動でも正常な売買判断ができなくなってしまう人も少なくないでしょう。
正常な売買判断ができないと、ずっと損切りを行えずに損失を拡大させてしまったり、わずかな利益で利食いしてしまったりしてしまう可能性があります。
そのため、FX初心者やこれからFX取引を始める人は、少額資金で取引計画通りにトレードできるようになってから、資金を増やしていくのをおすすめします。
FXを少額から始める3つのデメリット
FXを少額で始めるメリットがたくさんある一方で、デメリットもいくつか存在します。
- 利益が少ない
- 資金管理次第ではロスカットされやすい
- 緊張感がない
それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。
利益が少ない
FXの損益はポジションの大きさに比例するため、少額資金で取引すれば損失を抑えられますが、その分利益も減ってしまいます。
特にスキャルピングやデイトレードなどの短い時間軸で小さな値幅を狙う手法では、まとまった資金で取引しないと、大きな利益を期待できません。
例えば100pipsなど大きな値幅を狙っても、1通貨で取引した場合の利益はたった「1円」です。
そのため、大きな利益を求めるのであれば、証拠金を入れてポジションを大きくする必要があります。
しかし、利益を追求した分だけリスクもともなうため、トレードに慣れて自信がついてきてから徐々にポジションのサイズを調整していきましょう。
資金管理次第ではロスカットされやすい
FXではレバレッジをかけて取引することで、少額資金でも大きな利益を狙えるメリットがありますが、損失も大きくなるため、資金管理が重要です。
取引資金に見合わないくらい大きな利益を求めて、レバレッジや取引量を大きく設定し過ぎると、わずかな価格変動でロスカットされる危険性があります。
ロスカットとは、損失の拡大を防ぐために、一定の損失が発生するとFX会社によって強制決済が行われる仕組みです。
特に初心者の間は、一度ロスカットされてしまうと感情的な取引を繰り返してしまいやすいため、資金に対して余裕を持って取引することが大切です。
FXで安定的に利益が出るようになるまでは、低レバレッジで取引量を抑えてポジションを持つように意識しましょう。
緊張感がない
少額で取引することで余裕が生まれることは、反対に緊張感が減ってしまうことも意味しています。
わずかな価格変動で数万円減小する取引と、数円程度の微減が起こる取引を比較してしまうと、後者の方が圧倒的に楽に感じられるでしょう。
少額取引の感覚のまま大きな資金でのトレードに移ってしまうと、緊張感や恐怖心がまったく異なるため、冷静な判断ができずに大損してしまうリスクがあります。
そのため、今後大きな資金で取引するために少額で練習したい人は、将来のトレードをイメージしながら少しずつ資金を増やして取引するようにしましょう。
FXを少額でする場合に気を付けるべき3つの注意点
FXを少額でする場合に気を付けるべき注意点は以下の3つです。
- 大きな利益を狙いすぎない
- いきなりいくつもの通貨ペアに手を出さない
- 事前に利益確定や損失確定の注文を入れる
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
大きな利益を狙いすぎない
1万円を拠出金とする段階では大きな利益を得ることは難しいです。
少額のうちに数倍から数十倍に資金を増やすことは困難なうえ、大きな利益を得ようとすればその分損失のリスクも高まります。
利益を追い求めるよりも、まずは取引に慣れて少ない利益を積み重ねていくことに焦点を当てましょう。
いきなりいくつもの通貨ペアに手を出さない
FXではさまざまな通貨ペアを取引できますが、初心者の場合は何種類もの通貨ペアではなく、一部の主要な通貨ペアから取引を始めることがおすすめです。
マイナーな通貨ペアはスプレッドが広くなる傾向があり、価格変動も激しいことが多いため、初心者にとっては難易度が高くなります。
はじめのうちは、米ドル円やユーロ円などの取引量や情報の提供が多い通貨ペアからスタートしましょう。
事前に利益確定や損失確定の注文を入れる
初心者のうちは、利益を追い求めてトレードのタイミングを引き延ばしてしまうことがよくあります。例えば、「もう少し待てば相場が逆転するかもしれない」「もっと大きな利益を狙えるはず」などのような考えも湧いてくるでしょう。
しかし、感情的にトレードを判断するのではなく、あらかじめ決めたルールにしたがって冷静に利益確定や損失確定の注文を出すことが重要です。
また、指値注文や逆指値注文、OCO注文などを活用すると事前に指定したレートでの決済を予約できます。
FX初心者が少額トレードする場合はいくらから始めるべき?
FX初心者が上顎トレードを始める場合、いくらから始めるべきなのでしょうか。
ここでは、少額トレードを始める目安の資金を紹介します。
これからFXを始めようと考えている方はぜひ参考にしてください。
FXの少額トレードの目安は10万円
FX取引を行う資金の目安は、10万円以上とするとよいでしょう。少ない資金では緊張感が生まれず、真剣に取引を行うことが難しくなるからです。
取引の練習をするだけであれば1通貨単位の取引でも十分ですが、リアルトレードでの心理状況を経験するためにも1,000通貨単位での取引をおすすめします。
実際の取引に近い状況でトレードを行うことで、よりリアルな経験を積めるでしょう。
なぜ10万円が目安なのか
米ドル/円の取引では、1ドル100円の場合、レバレッジをかけずに1,000通貨の取引を行うために必要な資金は10万円です。
また、レバレッジをかけたい場合でも必要な資金を口座に入れておけば、最大で3倍までレバレッジをかけた取引を余裕を持って行えます。
もちろん、10万円は一つの基準にすぎないため、無理なく始められる金額で始めても問題ありません。
FXの少額取引についてのよくある質問
最後に、FXの少額取引についてよくある質問をいくつか紹介します。
- FXを少額から始めるのは危険と言われるのはなぜ?
- 少額から取引できる自動売買はありますか?
- FXの少額取引に適した手法はありますか?
- FXの少額取引の利益は確定申告する必要がある?
- FXで少額から億を達成できますか?
少額取引に関する疑問点や不安点を解決してから、快適にFXを始めましょう。
- FXを少額から始めるのは危険と言われるのはなぜ?
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FXを少額から始めるのが危険と言われるのは、「ロスカットされやすいから」です。
少額で高いレバレッジや見合わないロット数で取引を行うと、わずかな価格変動で強制決済されてしまうでしょう。
正しい資金管理で取引を行えば、取引経験を積めたり、価格変動に慣れたりなど少額で行うメリットも多くあります。
FXを始めたての頃は、資金に関わらず取引で資金を失いやすいため、取引経験を積むためにも少額から始めるのがおすすめです。
- 少額から取引できる自動売買はありますか?
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少額で自動売買を運用したい人は、みんなのFXがおすすめです。
みんなのFXでは、SNS感覚で誰でも簡単に稼いでいる優秀なトレーダーと同じ自動売買で取引できます。
また難しい設定はなく、3ステップですぐに取引できるのもうれしいポイントです。
今なら、新規口座開設キャンペーンを開催しているため、気になる方は今すぐみんなのFXで自動売買を始めてみてください。
- FXの少額取引に適した手法はありますか?
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FXの少額取引にもっとも適した手法は、スイングトレードだと考えられます。
スキャルピングなどの取引時間が短い手法は、一度の利益が小さくなってしまい、資産を増やすには高い勝率を保たなければいけません。
一方で、スイングトレードは数日から数週間にかけて取引するため、一度の利益を伸ばしやすく、低い勝率でも資産を増やしていけます。
ただし、FXではどの取引手法を選んでも必ず不利になることはなく、あくまで自分に合った手法を用いることが一番大切です。
これからFXを始める人は、さまざまな手法を試してみて、自分に合った取引手法を用いるようにしましょう。
- FXの少額取引の利益は確定申告する必要がある?
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仮にFXの少額取引でも、利益額によっては確定申告を行う必要があります。
確定申告が必要な条件は、主に以下の通りです。
確定申告が必要な条件- FXの利益が20万円を超えた「給与所得2,000万円以下の会社員」と「年金収入400万円以下の年金生活者」
- 学生、主婦は利益が48万円を超えた場合
条件に該当していても確定申告をしなかった場合、脱税とみなされ罰則を受ける可能性もあるため注意が必要です。
- FXで少額から億を達成できますか?
- FXで少額から億を達成することは理論的には可能です。
ただし、少額から億を達成する場合は時間をかけるか高いレバレッジで挑戦するかしかありません。
レバレッジを高くして挑戦する場合は短期間で大きく稼ぐことも可能ですが、その分負けた時のリスクも高まるため注意しましょう。
まとめ
- 少額取引におすすめのFX会社はSBIFXトレード!
- 少額取引したい場合は「最低取引単位の低さ」でFX会社を選ぼう!
- 少額取引は損失を抑えられるから取引経験を積みやすい!
- 少額取引はレバレッジと取引量を抑えて取引しよう!
おすすめランキング1位はSBIFXトレード!
この記事では、本記事ではFXの少額取引におすすめのFX会社や選び方、少額取引によくある失敗例を解説しました。
少額でFXを始めることで損失を最低限に抑えられるため、FX初心者でも余裕を持って取引経験を積みながら、利益をコツコツと増やせます。
しかし、利益を追求し過ぎてレバレッジや取引量を上げ過ぎると、わずかな価格変動でロスカットされるため、非常に危険です。
そのため、レバレッジと取引量のどちらも高く設定し過ぎないようにバランスよく調整して取引するようにしましょう。
また、少額取引したい場合は、最低取引単位と取引コストに注目してFX会社を選ぶのがおすすめです。
今回紹介したおすすめのFX会社や選び方を参考に、ぜひ自分に合ったFX口座で少額取引を始めてみてください。