FXのスプレッドは、買値と売値の差額で取引時のコストとなるものです。
FX取引ではポジションを持ち、手仕舞いをする際は反対売買(買いポジションであれば売り、売りポジションであれば買い)が必要であり、スプレッドが実質的な手数料となります。
もし、スプレッドを理解せずに取引をしている場合、余計なコストを支払っているかもしれません。
本記事では、FXのスプレッドとは?といった基本的なところから、特徴、スプレッドを抑えるために重要なポイント、スプレッド以外の手数料など幅広く解説していきます。
- FXのスプレッドは売値と買値の差額のこと
- FXでスプレッドが広がる理由は流動制の低下など
- FXのスプレッドが変動しやすいタイミングは朝方など
- FXのスプレッドの注意点は原則固定スプレッドも変動するという点など
- スプレッドが狭くおすすめのFX会社はGMOクリック証券
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目次
FXのスプレッドとは
FXのスプレッドとは「買値と売値の差額」のことで、手数料の一種です。
FXではドル円、ユーロ円など、取引で売買する「通貨ペア」と呼ばれる組み合わせが存在します。
取引画面の通貨ペアを見ると「買い(Bid):129.895円 売り(Ask):129.900円」のように、若干の差があることがわかります。
この場合は、買値と売値の差額である「0.005円」がスプレッドということです。
もし1万通貨を売買する場合は「1万 × 0.005円 = 50円」が、実質的な取引コストになります。
スプレッドの単位は「pips」で表されることが多いです。
pipsとは「1円の100分の1」の単位なので、0.005円であれば「0.5pips」ということになります。
ユーロドル、ポンドドルなど外貨の通貨ペアの場合は「各通貨の1万分の1」の単位となることも覚えておきましょう。
スプレッドはユーザーが負担しなければならないコスト、またはFX会社の儲けとなり、狭いほど手元に多くの利益を残すことができます。
スプレッドは通貨ペアや時間帯によっても変動するので、取引前には必ず確認するようにしてください。
FXのスプレッド3つの特徴
ここでは、FXのスプレッドの特徴を解説していきます。
- 通貨ペアごとに異なる
- FX会社ごとに異なる
- 相場状況や時間帯によって変動する
各FX会社では原則スプレッドが設定されていますが、状況によって変動することがあります。
特徴を知らないままで取引を行うと、通常よりも多くのコストを支払ってしまうことがあるので、必ず理解しておくようにしてください。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
通貨ペアごとに異なる
スプレッドは通貨ペアごとに異なります。
ドル円やユーロ円、ユーロドルなど取引するユーザーが多い人気の通貨は狭く、ブラジルレアルや南アフリカランド、など流通量の少ない新興国通貨ペアはスプレッドが広い傾向にあります。
スプレッドは取引のたびにかかるコストのため、新興国通貨ペアは短期売買には向いていないといえるでしょう。
ただ、新興国通貨ペアは、買いポジションを持つことでもらえる「スワップポイント」が比較的高く設定されています。
スワップポイントはポジションを持っている限り、原則毎営業日(FX会社によって異なる)に口座へ振り込まれます。
新興国通貨ペアはスプレッドは広いもののスワップポイントが高いので、長期投資には比較的向いていることも合わせて覚えておきましょう。
FX会社ごとに異なる
スプレッドはFX会社ごとに設定されています。
国内の主なFX会社のドル円、ユーロ円の原則スプレッドは以下の通りです。
証券会社名 | ドル円 | ユーロ円 |
SBI FX | 0.18pips | 0.48pips |
GMOクリック証券 (FXネオ) | 0.2pips | 0.5pips |
みんなのFX | 0.2pips | 0.4pips |
DMM FX | 0.2pips | 0.5pips |
パートナーズFX nano | 0.0pips (時間帯やポジションの大きさによって異なる) | 0.2pips (時間帯やポジションの大きさによって異なる) |
(円が絡む通貨ペアでは「銭」が使われることがありますが、今回は表現を統一するために「pips」を使用しています。)
ここで紹介しているスプレッドはあくまで「原則」であり、次に紹介する相場状況や時間によっても変動します。
相場状況や取引時間によって変動する
スプレッドは、以下の条件や時間帯の時に変動することがあります。
- 重要な経済ニュースが発表される前後
- 売買が集中し値動きが大きい時間帯
- 週末の取引時間終了後
特に、スプレッドが広がりやすいのは、毎月第一金曜日の21時半(冬時間は22時半)に行われる雇用統計の発表や、年に8回行われるFOMCが挙げられます。
両者とも米国に関する数字の発表ですが、ドルだけでなく、ユーロやポンド、オーストラリアドルなど、他の通貨の値動きにも大きな影響を及ぼします。
FXのトレードを行う方は、最低限この2つの日程は覚えておくようにしましょう。
また、経済ニュースがなくても、一日の中で注文が集中して値動きが大きくなる際にスプレッドが広がることがあります。
主な時間帯は、日本の市場が開く朝8時頃、ロンドン市場が開く午後4時(冬時間5時)頃、ニューヨーク市場が開く午後9時(冬時間10時)頃です。
ただ、これらの時間帯は重要な経済ニュースが発表されるときと比較すると、スプレッドが開く幅は狭めで、取引への影響は少ないことが多いです。
値動きが大きくなりトレンドが出始める時間帯なので、積極的に取引をして利益を狙っていきましょう。
最後に、毎週の取引が終わる時間帯(土曜日の朝5時頃)にスプレッドが広がることがあります。
これは海外FX会社でよく見られる傾向で、週明け大きな値動きがあった際に対応するために行っていると考えられます。
ロスカットラインを現在価格の近くに設定している場合は、清算されてしまうこともあるので注意してください。
スプレッドと取引手数料の違い
本記事でも説明しているように、スプレッドとは買値と売値の差額のことです。
一方で取引手数料とは「取引時に一律でかかる手数料」のことをいいます。
取引にかかるコストという点では同じですが、それぞれ意味が異なることを理解しておきましょう。
取引手数料を設定しているのは海外FX会社が多く、ほとんどの国内FX会社では無料です。
ただ、FXプライム by GMOのように「1千通貨単位(1万通貨以下)の取引では3pips(銭)の手数料」がかかるところもあります。
この手数料はポジションを持つ時と決済時、両方のタイミングでかかるので注意しましょう。
FX取引でスプレッド以外にかかる5つの手数料
ここでは、FX取引で発生するスプレッド以外の手数料を解説していきます。
- 口座管理手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
- 取引手数料
- ロスカット手数料
主に上記5つの手数料があります。
それぞれどのタイミングで発生するか、いくらくらいか、節約するにはどうすれば良いか、詳しく見ていきましょう。
口座管理手数料
口座管理手数料とは、取引口座を持っている人が支払う手数料です。
多くのFX会社では無料としていますが、IG証券のように条件付きで無料としていることがあります。
IG証券では、半年間取引がないと「月額550円」の口座管理手数料がかかりますが、口座にお金が入っていない場合は徴収されません。
口座管理手数料がある場合は、そのルールを理解し無駄な出費が発生することのないように対応していきましょう。
入金手数料
入金手数料とは、FX口座へ入金する際に発生する手数料です。
入金は銀行口座から振り込むことが一般的で、FX会社の口座に振り込んで個人口座に振り替えてもらう「通常入金」と、提携先の銀行から直接個人口座に振り込みすぐに入金が反映される「クイック・ダイレクト(会社によって呼び方は異なる)入金」の2つがあります。
どちらの方法でも無料、もしくは数十円程度であることがほとんどなので、あまり気にすることのないコストといえるでしょう。
出金手数料
出金手数料とは、FX口座から自分の銀行口座へ振り込む際に発生する手数料です。
この手数料も多くのFX会社で無料ですが、中には松井証券 FXのように即時出金の場合のみ有料(1回/330円)としているところもあるので、口座開設申し込み前にはチェックしておきましょう。
また、FX会社の中では、外貨に両替できるサービスを運営していることがあります。
外貨で出金する場合は、別途手数料がかかるので注意してください。
取引手数料
取引手数料は、取引の際に一律でかかる手数料です。
「スプレッドと取引手数料の違い」の見出しで説明しているように、多くの国内FX会社では無料としています。
海外FX会社のロースプレッド口座では、この手数料が発生することがあります。
ロスカット手数料
ロスカット手数料とは、各FX会社が定める証拠金維持率を割り、ポジションが強制決済をされた際に発生する手数料です。
証拠金維持率とは、現在の評価額に対していくらの証拠金(口座資金)を持っているかの割合のことで、以下のように計算できます。
レバレッジ25倍口座で資金5万円、1ドル=100円の時に1万通貨購入した時の、証拠金維持率計算方法
・1万通貨(購入量) × 4円(1ドルあたりの必要証拠金) = 4万円
・5万円(口座資金) ÷ 4万円(必要証拠金) × 100% = 125%
証拠金維持率は125%です。
ここから1ドル=98円になった場合は、以下のようになります。
・1万通貨(購入量) × -2円(値動き) = -2万円(損失)
・5万円(口座資金) – 2万円(損失) = 3万円(評価額)
・3万円(評価額) ÷ 4万円(必要証拠金) × 100% = 75%
含み損が増えると、証拠金維持率は下がります。
国内のFX会社では、ロスカットを証拠金維持率50%以下に設定しているところが多いです。
設定している割合を下回った場合は、自動でポジションが清算されるだけでなく、ロスカット手数料を別途請求されることがあります。
評価額が必要証拠金を下回っている(証拠金維持率100%以下)場合は危険水域といえる状況なので、口座資金を増やす、前もってロスカットする、などして対応するようにしてください。
FX取引でスプレッド抑えるための3つのポイント
続いて、スプレッドを抑えるポイントを紹介していきます。
- スプレッドの狭いFX会社を選ぶ
- 無駄な売買はしない
- 取引通貨ペアに気をつける
それぞれ詳しく解説していきます。
スプレッドの狭いFX会社を選ぶ
スプレッドは、FX会社によって大きく異なります。
例えば、ドル円では原則スプレッド「0.2pips」前後が一般的ですが、中には「0.4pips」以上としているところもあります。
スプレッドは取引結果にも影響してくるので、口座開設前には必ず確認しておきましょう。
無駄な売買はしない
スプレッドは、取引の度に発生するコストです。
売買が増えるとその分スプレッドの負担が発生するので、無駄な取引は控えるべきです。
初心者の時には、ポジションを持った後に値動きを見ている中で、損切りしたり新たにポジションを持ち、売買回数を増やした経験がある人も多いことでしょう。
何度も売買を繰り返す内に、スプレッドはコストとして加算されていきます。
FX取引の際は必ずルールを決めて、売買の回数が極力少なくなるように心がけましょう。
取引通貨ペアに気をつける
ブラジルレアルや南アフリカランドなどの新興国通貨、トルコリラやメキシコペソなど流通量が少ない通貨は、比較的スプレッドが広い傾向にあります。
こうした通貨は短期で何度も売買を行うことは避け、スワップポイントを獲得しながら長期で利益を狙うといいでしょう。
スプレッドが狭いおすすめFX会社3選
数あるFX会社の中でも、特にFXのスプレッドが狭くてお得に利用することが出来るFX会社は以下の3つです。
それぞれのFX会社について詳しく見ていきましょう。
GMOクリック証券

- 大手GMOグループが運営
- 取引ツールが使いやすい
- 主要通貨ペアのスプレッドが狭い
GMOクリック証券は大手GMOグループが運営する、FX会社です。
大手が運営する会社なだけあって実績も安定しています。
気になるGMOクリック証券のFXのスプレッドも、主要通貨ペアからマイナーな通貨まで好水準で取引することができ、使い続けるには打って付けのFX会社です。
どこで口座開設するか迷っている方は、GMOクリック証券を選んでおけば間違いないでしょう。
最低取引単位 | 1,000通貨 ※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位 |
スプレッド (原則固定) | 米ドル / 円:0.2銭 ユーロ / 円:0.5銭 ポンド / 円:0.9銭 |
通貨ペア | 20通貨ペア |
特典 | 新規FX口座開設+お取引で 最大300,000円キャッシュバック |
参照元:GMOクリック証券の評判・口コミからわかるメリット・デメリットまとめ-BOX-MEDIA
外貨ex byGMO
- GMOインターネットグループが運営
- スプレッドが狭く、初心者も始めやすい
- 1,000通貨から取引でき、少額から始められる
外貨ex byGMOは利用者からの満足度の高さが特徴的なFX口座です。
1,000通貨の小さめの取引単位で取引が可能な点も特徴的です。
米ドル/円のスプレッドが0.2銭原則固定など最狭レベルになっていて、スプレッドの点でも取引しやすくなっています。
最低取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド (原則固定) | 米ドル / 円:0.2銭 ユーロ / 円:0.5銭 ポンド / 円:0.9銭 |
通貨ペア | 24通貨ペア |
特典 | 新規FX口座開設+お取引で 最大300,000円キャッシュバック |
ヒロセ通商

- 主要通貨のスプレッドが狭い
- スキャルピングを公認している
- 高金利通貨のスワップポイントが高い
- スマホアプリから取引できる
ヒロセ通商は、顧客満足度が高いFX業者です。
2021年オリコン顧客満足度ランキングでは、総合1位に輝いています。
スキャルピングを公認していることが大きな特徴で、短期売買をしたい方には特におすすめです。
最低取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド | 米ドル / 円:0.2銭 ユーロ / 円:0.4〜0.7銭 ポンド / 円:1.0銭 |
通貨ペア | 51通貨ペア |
FXのスプレッドに関連する5つの専門用語
ここでは、FXのスプレッドに関連する5つの専門用語を解説していきます。
- レバレッジ
- ロスカット
- pips
- クロス円
- スワップポイント
この5つは頻繁に目にする単語です。
これからFXを始める方は、必ず意味を理解しておきましょう。
レバレッジ
レバレッジとは「てこの原理」を意味する言葉で、金融取引では「資金の借入をして、口座資金以上のポジションを持てること」をいいます。
通常、国内FX会社では口座資金の25倍までレバレッジをかけ、ポジションを持つことができます。
レバレッジをかけることで、資金効率が良くなり大きなリターンを期待できる反面、損失も大きくなる、諸刃の剣であることには注意が必要です。
また、レバレッジをフルに使うと証拠金維持率が下がり、急激な価格の変動があった場合は、ロスカットにかかってしまうこともあります。
取引の際は、レバレッジに対してどれほどのポジションを持つかを気にするようにしましょう。
ロスカット
ロスカットとは、損失の拡大を回避するために、FX会社側で保有ポジションを強制的に清算することです。
FXではレバレッジをかけて取引することが一般的であり、意図しない方向に値動きがあった場合、口座資金以上の損失を出すことがあります。
国内FX会社では、損失が膨らみ決められた証拠金維持率を割ってしまうと、自動的にポジションが清算される仕組みを導入しています。
ロスカットが行われる時は、口座資金の多くを失うことになり、次のチャンスにエントリーできないケースも出てくるでしょう。
高いレバレッジをかけている場合は、自分の持っているポジションがいくらになるとロスカットにあってしまうか、逐一チェックするようにしてください。
pips
pipsとは「percentage in point」から来ている言葉で、1円の100分の1を表す言葉です。
1pip=0.01円、10pips=0.1円、100pips=1円となります。
スプレッドや価格の変動時に用いられる言葉で、日本円が絡む通貨ペアでは「銭」が使われることもあります。
pipsはユーロドル、ポンドドル、ユーロオーストラリアドルなど、円が絡まない通貨ペアの場合は1万分の1の単位となるので注意しましょう。
クロス円
クロス円とは「ドル円以外の円が絡む通貨ペア」のことをいいます。
具体的には、ユーロ円、ポンド円、オーストラリアドル円、カナダドル円などがあります。
クロス円の通貨ペアは比較的値動きが大きく、利益も損失も大きくなりやすいことが特徴です。
取引をする時は、レバレッジや証拠金維持率を計算した上でポジションを持つようにしましょう。
スワップポイント
スワップポイントとは「2カ国間の金利の違いによって得られる利益や支払い」のことです。
各国の通貨には、それぞれ金利が設定されており、低金利通貨で高金利通貨を買うとスワップポイントを受け取ることができます。
高いスワップポイントを獲得できる通貨ペアには、メキシコペソ円、トルコリラ円、南アフリカランド円などがあります。
ただ、上記のような通貨ペアの売りポジションを持った場合には、スワップポイントを支払わなければなりません。
これはマイナススワップと呼ばれ、長期で保有するほど支払額も大きくなります。
FXのスプレッドについてよくある質問
最後に、FXのスプレッドに関してよくある質問と回答をまとめました。
スプレッドと取引手数料の違いは?
スプレッドとは「買値と売値の差」で、取引手数料とは「取引のたびに一律でかかる手数料」のことです。
多くの国内FX会社では、通貨ペアごとにスプレッドを設定し、取引手数料は無料としています。
取引時にはスプレッドがコストとしてかかる、と理解しておくといいでしょう。
ただ、設定されているスプレッドは、あくまで「原則」であり、相場状況や時間によって変動することがあります。
スプレッドを抑えるにはどうしたらいい?
スプレッドを抑えるためには、以下3つのポイントに気をつけましょう。
①スプレッドの狭いFX会社を選ぶ
②無駄な売買はしない
③取引通貨ペアに気をつける
スプレッドはFX会社ごとに異なります。
口座開設をする際は、各社が公開している原則スプレッドを確認するようにしてください。
また、スプレッドは取引のたびに積み重なっていくコストです。
計画性なく売買を行っていたため、思ったより利益が手元に残らなかった、といった事態に陥ることもあるので注意しましょう。
そして、スプレッドは取引通貨によっても異なります。
高金利通貨が絡む通貨ペアは、比較的スプレッドが広く設定されているので、短期的な売買には向いていません。
スプレッドが狭い通貨ペアは?
スプレッドが狭い通貨ペアはドル円、ユーロ円、ユーロドル、オーストラリア円などが挙げられます。
国内FX会社では、ドル円「0.2pips」ユーロ円「0.5pips」ユーロドル「0.4pips」オーストラリア円で「0.6pips」ほどであることが多いです。
初心者は、スプレッドが狭い通貨ペアから取引を始めるといいでしょう。
スプレッドが安定する時間帯は?
取引量が少なく、値動きの小さい時間帯にスプレッドは安定する傾向にあります。
具体的には、ニューヨークの取引時間が終わった後の「早朝6時〜7時頃」や、日本市場の取引がひと段落する「午後1時〜2時」頃は取引量が少なく、値動きも小さいです。
ただ、こうした時間帯が取引に向いているわけではありません。
一般的に取引量が少ない時間帯は、トレンドが出づらく次の値動きが読みづらいことが多いです。
各国の市場が開く朝8時頃、午後4時(冬時間5時)頃、午後9時(冬時間5時)頃から取引を始めるのがおすすめです。
スプレッドによる手数料の計算方法は?
スプレッドによる実際の手数料は「購入量 × pips ÷100」で計算することができます。
ドル円やユーロ円など円が絡む通貨ペアの場合、小数点の第二位の単位が1pipsになります。
例えば「買い(Bid):130.202円 売り(Ask):130.205円」の場合のスプレッドは「0.3pips」です。
ここで1万通貨の売買を行うと「1万 × 0.3 ÷ 100 = 30円」が、実質的な取引のコストとしてかかります。
ユーロドルやポンドドルなど、円が絡まない通貨ペアの場合は、小数点の第四位の単位が1pipsとなるので、間違えないようにしましょう。
FXではスプレッドを抑えて取引しよう
FXでは主にスプレッドが取引コストとしてかかります。
国内のFX会社では、ドル円で「0.2pips」ユーロ円で「0.4pips」前後と非常に低く抑えられているので、あまりコストを気にせずに取引できることでしょう。
ただ、スプレッドは相場状況や時間帯によって変動することがあります。
FOMCや米国の雇用統計発表の際や、突発的で重大な政治のニュースが発表された際は、取引が集中しスプレッドが広くなることが多いです。
慣れないうちはスプレッドが狭い時間帯に限定して、取引を行っていくといいでしょう。