掛け捨て保険は支払った保険料が戻らない代わりに、毎月の保険料が安くなっており保障内容もほとんど変わりません。
そこでこの記事では「3種類の掛け捨て保険(生命保険、終身医療保険、がん保険)の相場」をご紹介します。
さらに掛け捨て保険がおすすめな人・注意点についても解説しています。
掛け捨て保険の相場を確認し、ご自身や家庭へ重い負担にならないかよく確認してみましょう。

- 掛け捨て保険とは、戻ってくるお金が無い保険商品のこと。
- 掛け捨ての保険の保険料相場は数百円から数千円くらい。
- 掛け捨て保険は大きな保障を手軽な値段で備えられるメリットがある。
- ただし更新型の保険の場合は、定期的に見直さなければ保険料が高額になるリスクがある
- 保険料は、年齢・性別・保険期間・保険金額によって変わので注意が必要
- 保険見直しラボなどの無料保険相談サービスを活用して、保険の見直しをするのがおすすめ。
目次
掛け捨て保険とは
こちらでは、掛け捨て保険の特徴と種類を解説します。
掛け捨て保険の特徴
掛け捨て保険は、中途解約または保険満期となった場合に、払い込んだ保険料が1円も戻らない商品です。
そのため、保障内容を手厚くしても保険料は比較的安く済みます。
掛け捨て保険の保険期間は、例えば10年・20年で満期となる「年満期」、60歳・65歳等で満期となる「歳満期」に分かれています。
主に年満期を選んだ場合は、満期となっても契約終了とはならず自動更新されます。
ただし、保険料は年齢が上がった分だけ割高となります。
掛け捨て保険の種類
掛け捨て保険の種類は豊富で、次のような商品が販売されています。
- 生命保険(死亡保険):被保険者が死亡・高度障害状態となった時に保険金が下りる。定期保険・収入保障保険が該当。
- 医療保険:被保険者が病気・ケガで治療した時に給付金が受け取れる。定期医療保険・終身医療保険の終身払タイプが該当。
- がん保険:被保険者が悪性または初期のがんで治療した時に給付金が受け取れる。定期がん保険・終身がん保険の終身払タイプが該当。
生命保険(死亡保険)でも、終身保険の終身払タイプは販売されていますが、終身払タイプでも中途解約した場合は解約返戻金が受け取れます。
そのため、終身保険の終身払タイプの場合は掛け捨て型保険ではありません。
【種類別】掛け捨て保険の保険料相場は?
保険料は、年齢・性別・保障(保険)金額の設定等でそれぞれ異なります。
こちらでは、各保険商品の保険料相場を解説していきます。
一般家庭が毎月支払う保険料はどれぐらい?
民間の生命保険会社、県民共済・生協など、JA、簡保、かんぽ生命等に加入している世帯が支払う年間保険料は、それぞれ次の通りです。
世帯主年齢別 | 年間払込保険料 | 月額振込保険料 |
---|---|---|
~29歳 | 233,000円 | 19,416円 |
30~34歳 | 298,000円 | 24,833円 |
35~39歳 | 380,000円 | 31,667円 |
40~44歳 | 345,000円 | 28,750円 |
45~49歳 | 427,000円 | 35,583円 |
50~54歳 | 483,000円 | 40,250円 |
55~59歳 | 453,000円 | 37,750円 |
60~64歳 | 439,000円 | 36,583円 |
65~69歳 | 338,000円 | 28,166円 |
70~74歳 | 299,000円 | 24,916円 |
75~79歳 | 353,000円 | 29,416円 |
80~84歳 | 295,000円 | 24,583円 |
85~89歳 | 365,000円 | 30,416円 |
90歳~ | 225,000円 | 18,750円 |
全体 | 382,000円 | 31,833円 |
出典:生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」
表を見ると、保険料は世帯主50~54歳時点が最も高く年間483,000円、逆に最も少ないのは90歳~の年間225,000円です。
掛け捨て「生命保険」の保険料相場
実は掛け捨て型生命保険(死亡保険)の保険料平均は、どの公的資料・私的団体の資料にも明確な金額は掲示されていません。
そのため、各年代・性別の設定保険金額を確認し、各生命保険会社の販売する掛け捨て型生命保険の保険料から目安を算定する必要があります。
掛け捨て型生命保険に該当するのは、定期保険・収入保障保険ですので、下記の3商品の保険料を参考に毎月の保険料目安を算定してみます。
- アクサダイレクト生命:アクサダイレクトの定期保険2
- オリックス生命:死亡保険ファインセーブ
- ライフネット生命:かぞくへの保険
生命保険文化センターによれば、令和元年度の生命保険加入金額(死亡保険金額)の平均は次の通りです。
生命保険加入金額平均 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳代 | 1,330万円 | 735万円 |
30歳代 | 2,331万円 | 1,013万円 |
40歳代 | 2,205万円 | 818万円 |
50歳代 | 1,992万円 | 824万円 |
60歳代 | 1,192万円 | 655万円 |
出典:生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」
上記の生命保険加入金額(死亡保険金額)の平均を各保険商品の月払保険料に当てはめれば次の通りです。(いずれも保険期間10年の場合)
生命保険加入金額平均 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳代 | 生命保険加入金額:約1,300万円
月払保険料:1,095円~1,264円 |
生命保険加入金額:約700万円
月払保険料:453円~594円 |
30歳代 | 生命保険加入金額:約2,300万円
月払保険料:2,090円~3,796円 |
生命保険加入金額:約1,000万円
月払保険料:830円~1,376円 |
40歳代 | 生命保険加入金額:約2,200万円
月払保険料:3,902円~8,258円 |
生命保険加入金額:約800万円
月払保険料:1,210円~2,086円 |
50歳代 | 生命保険加入金額:約2,000万円
月払保険料:8,070円~1,264円 |
生命保険加入金額:約800万円
月払保険料:2,194円~3,620円 |
60歳代 | 生命保険加入金額:約1,200万円
月払保険料:11,410円~27,568円 |
生命保険加入金額:約650万円
月払保険料:2,944円~6,734円 |
なお、保険期間が歳満期(例:60歳・65歳で保険満期等)、年満期(例:10年・20年で保険満期等)の、選択によっても月払保険料は変わってきます。
掛け捨て「終身医療保険」の保険料相場
掛け捨て型終身医療保険とは、終身払(一生涯保険料を払い続けるタイプ)の商品のことです。
こちらも保険料平均は、どの公的資料・私的団体の資料にも明確な金額は掲示されていません。
そのため、各年代・性別の設定給付金額(入院給付金額)を確認して、各生命保険会社の販売する掛け捨て型終身医療保険の保険料から目安を算定する必要があります。
掛け捨て型終身医療保険である、下記の3商品の保険料を参考に毎月の保険料の目安を算定してみます。
- アクサダイレクト生命:アクサダイレクトの終身医療
- メディケア生命:新メディフィットA
- SBI生命:終身医療保険「も。」
生命保険文化センターによれば、令和元年度の疾病入院給付金日額の平均は次の通りです。
疾病入院給付金日額平均 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳代 | 9,000円 | 7,800円 |
30歳代 | 11,000円 | 9,000円 |
40歳代 | 10,900円 | 9,000円 |
50歳代 | 11,700円 | 9,500円 |
60歳代 | 10,600円 | 9,300円 |
出典:生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」
上記の疾病入院給付金日額の平均を各保険商品の月払保険料に当てはめれば次の通りです。(いずれも終身払・60日型・特約無しの場合)
疾病入院給付金日額平均 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳代 | 疾病入院給付金日額:9,000円
月払保険料:1,584円~2,916円 |
疾病入院給付金日額:7,800円
月払保険料:1,560円~2,584円 |
30歳代 | 疾病入院給付金日額:11,000円
月払保険料:2,541円~3,796円 |
疾病入院給付金日額:9,000円
月払保険料:2,079円~1,376円 |
40歳代 | 疾病入院給付金日額:10,900円
月払保険料:3,432円~6,578円 |
疾病入院給付金日額:9,000円
月払保険料:2,556円~4,626円 |
50歳代 | 疾病入院給付金日額:11,700円
月払保険料:5,328円~10,080円 |
疾病入院給付金日額:9,500円
月払保険料:3,900円~7,100円 |
60歳代 | 疾病入院給付金日額:10,600円
月払保険料:8,943円~11,780円 |
疾病入院給付金日額:9,300円
月払保険料:5,562円~9,063円 |
なお、1回の入院日数制限(例:30日・60日・100日等)、特約の有無によっても月払保険料は変わってきます。
掛け捨て「がん保険」の保険料相場
掛け捨てがん保険の保険料平均も同様に、各年代の設定給付金額(入院給付金額)を確認して、各生命保険会社の販売する掛け捨て型がん保険の保険料から目安を算定する必要があります。
掛け捨て型がん保険に該当するのは、定期保険・終身払の終身がん保険ですので、下記の3商品の保険料を参考に毎月の保険料の目安を算定してみます。
- アクサダイレクト生命:アクサダイレクトのがん定期(保険期間10年)
- チューリッヒ生命:終身ガン治療保険プレミアムZ(終身払・ガン入院特約付帯)
- アフラック生命生命:生きるためのがん保険Days1
生命保険文化センターによれば、平成30年度のがん入院給付金日額の平均は次の通りです。
がん入院給付金日額平均 | 世帯主 |
---|---|
20歳代 | 10,250円 |
30歳代 | 8,800円 |
40歳代 | 9,900円 |
50歳代 | 10,416円 |
60歳代 | 9,200円 |
出典:生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」
上記のがん入院給付金日額の平均を各保険商品の月払保険料に当てはめれば次の通りです。
疾病入院給付金日額平均 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳代 | 疾病入院給付金日額:10,250円
月払保険料:520円~3,294円 |
疾病入院給付金日額:10,250円
月払保険料:520円~3,406円 |
30歳代 | 疾病入院給付金日額:8,800円
月払保険料:2,541円~4,866円 |
疾病入院給付金日額:8,800円
月払保険料:2,079円~5,027円 |
40歳代 | 疾病入院給付金日額:9,900円
月払保険料:3,432円~7,787円 |
疾病入院給付金日額:9,900円
月払保険料:2,556円~6,787円 |
50歳代 | 疾病入院給付金日額:10,416円
月払保険料:5,328円~13,189円 |
疾病入院給付金日額:10,416円
月払保険料:3,900円~8,451円 |
60歳代 | 疾病入院給付金日額:9,200円
月払保険料:8,943円~20,536円 |
疾病入院給付金日額:9,200円
月払保険料:5,562円~10,370円 |
なお、保険期間が定期か終身か、特約の付加の有無でも月払保険料は変わってきます。
掛け捨て「生命保険」について
こちらでは、掛け捨て生命保険の特徴、メリット・デメリット、おすすめ商品について解説します。
掛け捨て生命保険の特徴
掛け捨て生命保険(死亡保険)とは、被保険者が死亡・高度障害状態となったとき、保険金が下りる商品です。
主に、定期保険・収入保障保険が該当します。
被保険者の一定期間にわたる死亡・高度障害が保障されます。
保険料は返還されないので、保険金額を高く設定しても終身保険と比べて保険料が1/10~1/5程度に抑えられます。
保険期間は年満期・歳満期が選べ、どちらかと言えば年満期の方が保険料は安くなっています。
掛け捨て生命保険のメリット・デメリット
掛け捨て生命保険(死亡保険)のメリットは、保険金額を高めに設定しても保険料があまり重い負担にはならないことです。
例えば、保険金額2,000万円で、保険期間10年、加入年齢が30歳の場合は月払保険料が1,800円~2,500円程度となります。
しかし、終身保険で同じく保険金額2,000万円で設定すると、加入年齢が30歳でも月払保険料が30,000円~35,000円程度となります。
このように、掛け捨て生命保険(死亡保険)は、大きな保障を手軽な金額で備えることが出来るのが大きな特徴です。
保険料の支払いにあたっては、保険会社または代理店に現金を持参したり、指定口座への振込み、口座振替などで行われるほか、契約者の利便性から次のような方法が可能な場合もあります。
1.クレジットカードでの支払い
2.勤務先や所属団体の給与天引き(チェック・オフ)
3.コンビニエンスストアでの支払い
一方のデメリットは、保険満期または中途解約をしても保険料が返還されない点です。
また保険満期になり自動更新できる場合、契約継続を繰り返すとすると保険料がどんどん高くなっていきます。
さらにその更新も一定の年齢(例:85歳・90歳等)で終了となり、以後の継続はできなくなります。
掛け捨て型の生命保険なので、解約・満期時に戻ってくるお金がない事や、同じ保障内容で更新を続けていくと保険料が高くなっていき、一定の年齢に達すると更新することすら出来なくなる。
おすすめの掛け捨て生命保険
掛け捨て生命保険(死亡保険)では、オリックス生命「死亡保険ファインセーブ」がおすすめです。
保険期間(保険料払込期間)が多様に選べ、ご自身のニーズに合わた保険契約が出来ます。
保障内容
オリックス生命の「死亡保険ファインセーブ」の基本的な保障内容は次の通りです。
- 死亡保険金:被保険者が死亡した場合に下りる、200万円~5,000万円まで100万円単位で選択可。
- 高度障害保険金:被保険者が高度障害となった場合に下りる、200万円~5,000万円まで100万円単位で選択可。
※高度障害とは、回復の見込みが極めて困難または不可能な症状、失明や両手足の欠損、常時寝たきりの状態で介護が必要等があげられる。
保険内容
多彩な保険期間(保険料払込期間)が選べます。
- 契約年齢:15歳~75歳
- 保険期間(保険料払込期間):年満了10年~35年(5年刻み)、歳満了60歳~90歳(5歳刻み)
- 保険満了年齢:90歳
保険料例
こちらでは月払保険料例を挙げて、各年齢の保険料を見てみましょう。
契約例:保険金額1,000万円・保険期間10年の場合
年齢/性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 1,690円 | 1,460円 |
40歳 | 2,670円 | 2,150円 |
50歳 | 5,020円 | 3,450円 |
掛け捨て「終身医療保険」について
こちらでは、掛け捨て終身医療保険の特徴、メリット・デメリット、おすすめ商品について解説します。
掛け捨て終身医療保険の特徴
掛け捨て終身医療保険とは、生命保険協会「主な個人保険商品の種類」によると、終身払という一生涯にわたり保険料を払い続けるタイプの商品です。
終身医療保険は、年払済・歳払済という短期払で契約できる商品もあります。
こちらは払込終了後に解約すれば、保険料の一部が戻ります。(入院給付金日額×10倍と設定している商品が多い)
しかし、終身払を選んだ場合は、保険料は戻らないものの短期払より割安な保険料で一生涯のサポートが受けられます。
掛け捨て終身医療保険のメリット・デメリット
掛け捨て終身医療保険は、一生涯保険料を払い続けるので毎月の保険料が割安となります。
保障内容をかなり充実させても、保険料は短期払の2/3程度に抑えられる点がメリットです。
もちろん、保障内容は短期払と何ら変わりありません。
しかし、一生涯払い続けない限り、一生涯の保障を継続できない点はデメリットです。
一生涯払い続けると長期間の支払いで、短期払の保険料総額を大きく上回るケースも想定されます。
払い込む保険料が多額に上ってまで保障継続すべきなのか、一定の期間や年齢に達した時に保険の見直しをした方が無難です。
解約しない限り一生涯保険料を支払うことになるので、定年後など収入が減ったときでも支払える保険料にしておかねければいけない。
また、90歳~95歳以上の年齢になると、短期払いよりも総支払保険料が高くなる可能性がある。
おすすめの掛け捨て終身医療保険
出典:SBI生命公式サイト
掛け捨て終身医療保険では、SBI生命の終身医療保険「も。」がおすすめです。
SBI生命の終身医療保険「も。」は、特約で在宅医療給付金が受け取れる珍しい商品です。
より柔軟な治療サポートが受けられます。
保障内容
SBI生命の終身医療保険「も。」の保障内容は次の通りです。
- 疾病・災害入院給付金:1回の入院で支払限度は60日型・120型が選べ、通算支払限度は1,095日。
- 手術・放射線治療給付金:手術1回につき入院給付日額の5倍から40倍の給付金が受け取れる。
- 通院特約(疾病・災害通院給付金):入院給付金日額の60%で30日が支払上限、通算支払限度は1,095日。
- 在宅医療特約(在宅医療給付金):基本的に入院給付金日額の6倍(ただし6万円限度)、満70歳以上は在宅医療給付金月額の50%を給付。保険期間を通算して36カ月分が支払限度。
- 先進医療特約(先進医療給付金):通算して2,000万円が支払限度。
保険内容
終身払込または歳払込満了(歳払済)のいずれかが選べます。
- 契約年齢:満20歳~満69歳
- 保険期間(保険料払込期間):終身払込、歳払込満了60歳~75歳(5歳刻み)
- 保険期間:終身
保険料例
こちらでは月払保険料例をあげて、各年齢の保険料を見てみましょう。
契約例:入院給付金日額10,000円(60日型)、終身通院特約・先進医療特約ありの場合
年齢/性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 4,007円 | 3,925円 |
40歳 | 5,377円 | 4,791円 |
50歳 | 7,401円 | 6,347円 |
掛け捨て終身医療保険の相談なら
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掛け捨て「がん保険」について
こちらでは、掛け捨てがん保険の特徴、メリット・デメリット、おすすめ商品について解説します。
掛け捨てがん保険の特徴
掛け捨てがん保険とは、がんの入院・手術治療がサポートされる定期または終身払タイプの商品です。
定期がん保険では、保険満期・中途解約の際もちろん保険料が戻りません。
ただし、終身がん保険は終身払タイプのみ保険料が返還されません。
短期払なら終身医療保険の場合と同様、解約の際に保険料の一部が戻ります。
こちらも終身払を選んだ場合、保険料は戻らないものの、短期払より割安な保険料で一生涯のがん治療サポートが受けられます。
掛け捨てがん保険のメリット・デメリット
掛け捨てがん保険は、定期保障または一生涯保険料を払い続ける仕組みとなるので毎月の保険料は割安となります。
保障内容をかなり充実させても、保険料はかなり抑えられる点がメリットです。
しかし、定期タイプの場合は保険期間が限定され、終身払タイプでは一生涯払い続けない限り一生涯の保障が継続できない点はデメリットです。
そのため、一定の保険期間が経過や、一定の年齢に達した場合、保険の見直しを行った方が無難です。
医療保険と同様に、終身払いをすると一生涯保険料を払い続けなければいけなくなる。
また、定期がん保険の場合は更新毎に保険料が高くなっていく。
おすすめの掛け捨てがん保険
掛け捨て終身医療保険では、アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん定期」がおすすめです。
格安な保険料で一定期間のがん治療サポートを厚くできます。
医療保険と併用したい場合や、一定年齢の間にがん治療サポートを受けたい人に最適です。
保障内容
アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん定期」の保障内容は次の通りです。
- がん入院給付金:入院の際、日額1万円~2万円(5,000円単位)給付、日数無制限サポート。
- がん診断給付金:医師からがんと診断確定された場合、保険期間1回のみ100万円~200万円で設定可。
- がん手術給付特約:手術の際、1回10万円給付、回数無制限サポート。
- がん先進医療特約:通算500万円が支払限度。
- がん退院療養特約:退院時1回10万円給付、回数無制限サポート。
保険内容
終身払込または歳払込満了(歳払済)のいずれかが選べます。
- 契約年齢:(男性)満20歳~満69歳・(女性)満20歳~満49歳
- 保険期間:10年
保険料例
こちらでは月払保険料例を挙げて、各年齢の保険料を見てみましょう。
契約例:入院給付金日額10,000円、特約なしの場合
年齢/性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 650円 | 650円 |
40歳 | 970円 | 970円 |
50歳 | 1,780円 | – |
掛け捨て保険がおすすめな人と注意点
こちらでは、掛け捨て保険がおすすめな人と注意点について解説します。
掛け捨て保険がおすすめな人
掛け捨て保険がおすすめな人の特徴は主に3つあります。
- 保険料をなるべく安く抑えたい人
- 貯蓄目的ではなく、万が一の時に備えたい人
- ライフプランに合わせて保険に加入したい人
保険料をなるべく安く抑えたい人
貯蓄型に比べて、掛け捨て型の保険は保険金額に対して保険料がとても安くなっています。
まだ若くて収入が多くないがために、お金に余裕のない人は掛け捨て保険がおすすめです。
そして配偶者や子供がいない場合は、保険料の負担が軽い医療保険に加入して病気やケガのリスクに備えておきましょう。
貯蓄目的ではなく、万が一のときに備えたい人
教育費や住宅ローンの支払いなど万が一の時に備えたい人は掛け捨て保険がおすすめです。
貯蓄目的の人は、解約返戻金や満期返戻金のある積み立て型の保険が向いています。
貯蓄目的がないならば、わざわざ高額な保険料を払ってまで積み立て型の保険に入る必要はないでしょう。
ライフプランに合わせて保険に加入したい人
掛け捨て型の保険は保険期間が一定であり、設定によっては短いスパンで保険期間が満了になります。
設定によっては短いスパンで保険期間が満了になるため、ライフプランが変わったとしても保険期間の満期がきたときに別の生命保険に加入することができます。
しかし積み立て型の終身保険だと保障が一生涯続くため、保険内容を変えたくても中々難しいです。
ライフプランの変化に応じて保険を対応させたい方は、掛け捨て型の保険がおすすめになります。
掛け捨て保険の注意点
掛け捨て保険の注意点は主に2つです。
- 加入したまま放置しない
- 医療・がん保障は75歳前後で見直す
加入したまま放置しない
定期タイプの掛け捨て型保険商品の場合は、一定期間という保障の期限があっても、保険契約者の方から契約終了の意思表示をしない限り契約は更新される場合が多いです。
楽だからと保険継続を放置したままだと、更新の度にどんどん保険料が上がっていきます。
それでも許容範囲なら良いのですが、前述した通り一定の年齢になれば契約は更新されず、保険は終了します。(85歳・90歳の場合が多い)
いざサポートを必要とする場面で保険終了となっていたことに気付き愕然とする事態も考えられます。
このようなことが無いよう、ご自身で保険見直しの期間を定め、契約終了するか継続するかを判断した方が良いでしょう。
医療・がん保障は75歳前後で見直す
こちらは定期または終身で終身払の商品を選んだ場合も同様に、75歳前後で保険を見直すべき時期と考えられます。
なぜなら、75歳以降では「後期高齢者医療制度」が利用でき、公的医療保険が基本的に1割負担となるからです。
1割負担なら民間保険は必要無し?
高齢になれば公的な医療負担は、現在の基本3割負担→2割負担→1割負担とかなり軽減されます。
掛け捨て型保険は保険料を払い続けないと保障が継続できないので、年金収入となってからも続ける意味があるのか、よく検討してみましょう。
年金収入を生活費に充てたい人は、無理に掛け捨て型保険を継続する必要はありません。
ただし公的保険は保険診療が適用範囲
とはいえ、公的医療保険の負担がどんどん軽減されていっても、公的給付の対象となるのは保険診療部分だけです。
保険診療外の医療サービスである「差額ベッド代」「先進医療費」分は適用外となります。
この差額ベッド代とは、有料病室を使う場合の料金です。
公的医療保険が適用される病室(いわゆる大部屋)もありますが、どの医療機関でも大部屋は満室になっているケースが多いです。
入院する必要がある場合、丁度良く空室があるかどうかはわかりません。
このような保険診療の範囲外の医療サポートも、これまで通り維持したいなら民間保険を継続した方が無難です。
公的医療保険の負担が軽減される年齢までに、ご自身で民間保険の継続または終了を決めておきましょう。
定期型の医療保険の場合は、自動継続される商品が多いため、放置すると知らず知らずのうちに高額な保険料になっていたり、継続できなくなることもある。
また、医療保険やがん保険に関しては、75歳という後期高齢者になったタイミングで今後の医療保障について考えるのが無難と言える。
保険相談検討者
松葉 直隆
保険相談窓口を利用すれば掛け捨て保険選びは簡単になる
掛け捨て保険は特徴が様々なことや条件によって返戻率が大きく異なることから、一人一人適切な保険が異なります。
必要な時に必要な金額を用意するためにも、ファイナンシャルプランナーと相談して適切な保険を見つけるのがおすすめです。
保保険相談窓口を利用することで中立な立場からアドバイスもらうことができます!
なぜ保険相談窓口を使ったほうがいいの?
保険に入りたいなら直接保険会社に行けばいいのに、なぜ保険相談窓口が存在し、利用する人が増えているのでしょうか。
- FPに相談しながら複数の保険を見比べることができる
- 二重に保障されている部分などを見つけてもらえる
- 何度でも無料で相談可能
FPに相談しながら複数の保険を見比べることができる
生命保険だけでも全国に約40社の保険会社があり、それぞれの会社に10~50個の保険商品を扱っているため、最大2,000個の保険商品の中から自分に合った保険を選ぶことになります。
保険を見比べるために保険会社に足を運んでも、勿論その保険会社は他社の保険のことは紹介してくれません。
気になる会社に1社ずつ足を運ぶ手間を省いてくれるのが保険代理店なのです。
さらに、保険代理店ではFP(ファイナンシャルプランナー)が直接相談に乗ってくれるため、複数の保険の比較に加えて家計に関するアドバイスまでもらうことが出来ます!
一人一人に適した保険アドバイスがもらえる
膨大な数ある保険商品に複数加入する場合、二重の保障がされている、保障が抜けてしまっているなどの事態が発生していることがあります。
これらの問題点を発見し、あなたにとって本当に必要なものを教えてくれます。
何度でも無料で相談可能
前述のような、保険の見直しに対して手厚いサポートをしてくれる保険代理店ですが、なんといくら相談しても無料なのです!
「新しい保険に入ることを考えている」「ライフステージが変わったため、保険を見直したい」などとお考えの方は、ぜひ気軽に一度保険相談窓口を利用してみることをおすすめします。
【困ったら】おすすめの無料保険相談の厳選3選
保険選びで誰かに相談したい・専門家のアドバイスが欲しいと言う方も多いでしょう。
そのような方には、保険見直しラボなどの無料の保険相談サービスをおすすめしています。
ここからは、記事監修を務める保険のプロもおすすめの無料保険相談サービスを紹介します。
- 仕事などの都合で店舗の営業時間に間に合わない
- 妊娠中や小さな子供が居て遠出が難しい
- 直近にならないと予定がわからない
- 近くに店舗型の相談所がない
- 調べるのが面倒
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それでは、おすすめの保険相談をご紹介いたしましょう。
保険見直しラボ|全国どこでも訪問相談が可能
保険相談の中でも、利用者の口コミが最も良いのが保険見直しラボです。
- 取扱保険会社約36社と保険を比較するには十分な量
- 経験歴の長いベテラン相談員が多数在籍しているので、保険のトレンドや保険料を抑えるノウハウを知っている
- 相談員全員がすべての保険を取り扱える(これが意外と珍しいんです)
保険見直しラボは、全国に約70拠点展開している国内最大級の訪問型保険代理店。
平均業界歴12年以上のベテランファイナンシャルプランナーが来てくれます!
取扱保険会社数は36社と、保険を広く比較するには十分の量です。
他社にはない保険見直しラボの特徴は、会社として強引な保険勧誘をしないと宣言をしていること。
相談だけしたいのに保険加入を勧められそうで怖いという方こそ利用してみてください。
保険代理店では定番のプレゼントキャンペーンですが、保険見直しラボでは以下のプレゼントがもらえます。
【保険見直しラボの無料相談の流れ】
保険見直しラボは、自宅、勤務先など都合の良い場所まで相談員が来てくれます。
保険の見直しに関するアドバイスはもちろん、加入を検討している保険の診断もしてくれます。
保険に関する知識がない方でも、保険の基礎からしっかり話してくれるので安心です。
一人一人の希望やライフプランに合わせて複数社の保険商品の中から、比較検討して最適な保険の提案をしてもらえます。
保険見直しラボ 利用者の口コミ
以前、保険ショップで相談しましたが、
提案内容に納得がいかず、ネットで他の保険相談ができるサービスを探しました。 色々な比較サイトを見てみましたが、業界歴の平均がここまで長いところはなく、ベテランに相談したいと思い、申込みすることに決めました。
結果は保障もしっかりしている上に保険料も安く大満足でした。
ご紹介された方は、以前外資系金融機関出身で、保険の知識はもちろんですが、保険以外の知識も豊富な方で今回の保険見直しだけではなく、今後ともお付き合いしたいと思っております。
出典:保険見直しラボ
保険ライフ|保険相談+iDeCo・NISAなどの相談
- 保険ライフは保険相談+iDeCo・NISAなどの相談も対応している
- 運営会社は保険代理店では珍しい上場企業(ブロードマインド)
- 最大50の保険会社から比較提案してもらえる
- 金融知識豊富のプロのFPが 2,000名以上在籍。相談内容に合わせて利用者に最適なFPを紹介
- 外出不要のオンライン保険相談にも対応
- 保険相談は何度でも無料で利用できる
保険ライフは、お客様満足度95%・相談件数10万件以上と非常に人気で実績のある無料保険相談です。
保険ライフの最大の特徴としては、最大50社の保険会社から比較検討出来る事です。
またマネーセミナーの講師陣も全国に多く在籍しており、保険以外の資産運用(老後資金・教育資金)の相談も 無料で対応してくれます。
- お客様満足度95%・相談件数10万件以上
- 取扱会社数が業界最大級の50社以上
- 保険の知識が豊富なFP数2,000人以上
保険ライフでは不満があれば、担当者を変更できる「ストップコール制度」もありますのでぜひ活用しましょう。
保険ライフのキャンペーンで、保険相談すると全員に1,000円分の電子ギフト(スターバックス・ドトール・ミスタードーナッツ・大手コンビニ・ウーバーイーツ等で使用可能)がもらえます。
無料で利用でき、今ならプレゼントも貰えるので、ぜひ保険ライフで保険相談してみましょう。
保険ライフの無料相談は、以下の通りで約1分ほどで完了します。
保険ライフのスタッフが、WEBフォーム上での記入していた内容から最適なFPをマッチングしてくれます。
保険ライフのFPは、2,000名以上在籍しており、相談満足度も95%と非常に高評価です。
金融知識が豊富で保険選びで実績のあるFPがあなたの悩みを解決してくれます。
自宅やカフェ、オンラインと好きな場所で保険相談することが可能です。
保険だけでなく、お金に関する将来の不安なども相談できるので積極的に相談しましょう。
料金 | 無料 |
---|---|
店舗数 | 20店舗 |
取り扱う保険の種類 | 生命保険、医療保険、がん保険、学資保険 個人年金保険、自動車保険、火災保険、地震保険など |
取り扱い保険会社数 | 50社以上 |
受付時間 | 24時間・365日 |
オンライン相談 | 可能 |
保険は難しいので、オンライン相談だと理解できるか不安でした。 しかし、担当の方は保険の仕組みからわかりやすい説明をしていただきました。
自分たちに本当に必要な保障や、求めている商品を押し売りされることなく、自分で選択することができました。
出典:保険ライフ
保険は難しいので、オンライン相談だと理解できるか不安でした。イチから丁寧にお話してくださり、とてもわかりやすかったです。
不安に思うことがないほど、十分な説明や提案が安心して相談できました。
第一印象や接客態度もとても良かったです。
出典:保険ライフ
ほけんのぜんぶ|FP資格取得率100%
ほけんのぜんぶは、札幌、仙台、埼玉、東京、神奈川、金沢、名古屋、京都、大阪、兵庫、広島、愛媛、福岡、沖縄など26か所に拠点があり、全国どこでもFPの派遣が可能な保険代理店です。
- 全国どこでも足を運んでくれる(離島を除く)
- 41社の保険会社の商品を扱い、商品を一気に比較できる
- FPの資格取得率が100%
ほけんのぜんぶの最大の特徴として、在籍している相談員の100%が国家資格であるFPの資格を所持しているという点です。
ほけんのぜんぶは比較的新しいサービスなので、口コミや実績は保険見直しラボには及びませんが、お金に関する相談には定評があります。
ほけんのぜんぶでは以下のプレゼントがもらえます。
ほけんのぜんぶ 利用者の口コミ
よく分からなかった保険のしくみや内容が納得のいくものに 皆入っているからと、何となく加入した保険でしたが、毎月結構な額を払っていることに気付き本当に必要なのか、また、自分の加入している保険のことがいまいちよく分からないと思っていました。
そんな時にネットでほけんのぜんぶのサイトを見つけて相談してみようと利用しました。
実際に相談した方は、物腰が柔らかく、FPの方も経験豊富な感じで、分からないことにも丁寧に説明していただき、やっと保険のことが理解した気持ちになりました。
結果、今後のことを考えて別の保険の方がいいかもと思い、紹介していただいたプランに加入しました。大満足です。
もっと早く知っていたら良かったと思います。
保険の専門家が厳選した無料の保険相談についてご紹介しました。
無料の保険相談について、より詳細に解説した記事もあるのでぜひ確認してみましょう。
掛け捨て保険の相場に関してよくある質問
こちらでは、掛け捨て保険に関するよくある質問に関して解説をします。
Q.支払った保険料は本当に戻ってこないの?
掛け捨て保険は、やはり加入中の保険商品が保険満期になった時や、中途解約したという際に払い込んだ保険料は戻りません。
ただし、ご自身が中途解約する場合に、これまでどのような方法で払い込んできたか、今一度確認してみましょう。
もしも皆さんの中に払い込み方法(回数)を月払ではなく、半年払や年払で払い込んでいる人がいるなら、未経過分の保険料が戻る可能性はあります。
この未経過分の保険料とは、保険料期間中の経過月数に至らない保険料分のことです。
ご自身が中途解約した場合のタイミングによっては、保険会社からまとまった保険料が返還されることでしょう。
半年払・年払という形で、一気に払い込んでいた商品を中途解約する場合、まず加入先の保険会社の担当者へ、どれくらい未経過分の保険料があるか問い合わせてみましょう。
Q.掛け捨て型保険はもったいない?
掛け捨て型保険は保険料を積み立てて、うまく運用して利益をあげる仕組みの商品ではありません。
加入後に保障が活用できないまま、契約が終了することもあります。
そして主に掛け捨て型保険で終身タイプ(終身払)の中に「健康祝金」や「健康還付給付金」として、保険料の一部がリターンされる商品が登場しました。
これらのサービスは、保険料のごく一部~保険料の全額部分(特約は含まず)が受け取れるなど、新しい工夫・発想で注目されています。
注意点として保険期間中に給付金を受け取れば、リターンされないか、受け取った給付金額を差し引いた分だけ返還されるという制約もあります。
保障が必要な時には、しっかり給付金を請求することが大切です。
ただし公的医療保険のサポートだけで十分と感じたら、むやみに民間保険の給付を受けない方が無難です。
Q.20代の保険加入率は?
生命保険文化センターの令和元年度「生活保障に関する調査」によると、20代の生命保険加入率は男性で58.5%、女性で59.9%でした。
また、他の年代に比べて、20代の生命保険加入率がもっとも低いことが分かっています。
掛け捨て保険の相場を知り、後悔のない保険選びをしていきましょう
掛け捨て保険の保険料は、加入年齢・性別・保障内容・払込期間等でかなり差が出てきます。
ご自身の家計に無理のない備えとなるかどうか、保障内容の他に掛かる保険料も慎重に見積もって申し込みを行いましょう。
また、掛け捨て保険の保険料で不安を感じたら「無料保険相談窓口」に一度相談してみてはいかがでしょうか。
保険スタッフが掛け捨て保険について有益なアドバイスをしてくれる上、保険を契約するときにも説明をしてくれるので安心です。
対応するスタッフは保険の知識を有する方々ばかりです。
相談だけなら何回でも無料なので、じっくり質問するには最適なサービスと言えます。
- 掛け捨て保険とは、戻ってくるお金が無い保険商品のこと。
- 掛け捨ての保険の保険料相場は数百円から数千円くらい。
- 掛け捨て保険は大きな保障を手軽な値段で備えられるメリットがある。
- ただし更新型の保険の場合は、定期的に見直さなければ保険料が高額になるリスクがある
- 保険料は、年齢・性別・保険期間・保険金額によって変わので注意が必要
- 保険見直しラボなどの無料保険相談サービスを活用して、保険の見直しをするのがおすすめ。