ホーム保険・年金 生命保険の「変換権(コンバージョン)」は経営者の数十年かけたストーリー 2022年3月1日 生命保険営業の現場経験の長い人も、お客さんから「この保険にはコンバージョンはついてるの?」と聞かれることはごく稀です。 しかしながら、変換権という機能は覚えておいて絶対に損はありません。 もくじ保険会社は、いつどの保険にいくらの金額に変換した方がよいとは言ってはくれないから。変換権とは契約時の経営者が40歳、死亡保険金1億円の場合変換権の活用の流れ制度上の注意点さらにもう1ステップの変換権の活用術保険・お金・家計の相談はほけんのぜんぶ 保険会社は、いつどの保険にいくらの金額に変換した方がよいとは言ってはくれないから。 変換権とは 保険加入後に「健康状態の追加告知なし」で、現在加入中の保険を終身保険や養老保険などに変更できる制度です。 経営者が保険加入後に謝絶体になってしまったとしても、このコンバージョンを行うことで保障を継続できます。 ※謝絶体とは:健康状態を理由に保険加入できない体況のこと 変換前契約は収入保障保険や定期保険であることが多く、変換後契約は終身保険や養老保険であることが多いです。 契約時の経営者が40歳、死亡保険金1億円の場合 たとえば、保険契約する期間を全部で30年間としましょう。 40歳で起業し、事業保障目的で掛け捨ての定期保険(死亡保険金1億円)に法人契約で加入した場合を考えてみます。 28年間会社経営は色々あったものの順調で、後継者も見つかり、ご自身の退職日を迎えることができました。 68歳の社長は、退職金を多額に受け取ることもあり、相続対策として個人で1億円の死亡保障を持ちたいと考えています。 しかし、さすがに年齢が年齢なので、保険に新規加入できない健康状態になってしまっていました。。。 こんなときに役に立つのが、変換権なのです。 変換権の活用の流れ まず、法人契約の定期保険を個人に名義変更します。 保険契約の買取価格は買取時の解約返戻金額で決まりますから、掛け捨てで解約返戻金のない定期保険は0円で買い取ることができます。 この定期保険を個人契約に切り替えたら、そこですぐ終身保険にコンバージョンです。 変換ですから、健康状態の診査はありません。 68歳年齢での保険料で計算されますので、保険料は割高ですが、謝絶体でも終身保険に新規加入できます。 28年前に法人で加入した定期保険を、個人の相続対策に使い回すことができるのです。 いかがでしょう、なかなか素晴らしい制度ではないでしょうか? 制度上の注意点 ・そもそも変換制度のない保険会社がある 商品として掛け捨て商品しか持っていない保険会社に多いです。 ・保険会社ごとに条件がある 「変更可能期間は、現在の保険の契約満了2年前まで、被保険者年齢が75歳まで」など。 ・変換できる保険金額は変換時の保険金額が上限 「変換時死亡保険金と変換時解約返戻金を相殺した金額」が上限となる保険会社もあります。 ・変換できなくなる保険会社が多い 最初の保険加入時に体況診査で引っかかって特別条件がついてしまう場合などです。 しかし、中には特別条件がついても変換できる保険会社も実は存在します。 ・変換後契約に保険料の安い定期保険や収入保障保険を選択できる保険会社もある ごく僅かですが存在します。変換後の保険料負担を抑えたいときに有効です。 さらにもう1ステップの変換権の活用術 相続対策が目的の場合です。 変換時に証券分割できる保険会社があります。 この保険会社を活用すれば、ご家族の相続人ごとに、死亡保険金を自由自在に割り当てられるのです。 相続時の生命保険の死亡保険金は、法定相続人ごとに500万円の非課税枠がありますから、非課税枠分だけ保険契約を複数に分割するという技も行えるのです。 起業した時の法人契約の生命保険が、最後は経営者の相続人のお役に立つという、数十年かけたストーリーの完成です。 保険・お金・家計の相談はほけんのぜんぶ お金に関する相談はほけんのぜんぶが便利です。 ファイナンシャルプランナーが、保険、家計、ライフプランニング、住宅ローン、教育資金、老後資金といった多岐に渡るお金の相談に無料で応じてくれます。 多くのサービスは保険の相談に特化していますが、ほけんのぜんぶはお金にまつわる相談ができることで人気を集めています。 また、自宅や、オフィスの近くカフェなど好きな場所にファイナンシャルプランナー来てくれるのも魅力です。 また、保険の相談であればオンライン面談も可能となっています。 関連記事|生命保険ランキング 20代におすすめの生命保険ランキング 生命保険会社の信用格付けランキング 人気のがん保険おすすめランキング|特徴、選び方、注意点 おすすめの収入保障保険を徹底比較 おすすめの死亡保険|仕組みと選び方紹介 死亡保険の種類と特徴を比較|おすすめランキングと選び方も解説 生命保険の見直し|10万円得する方法 損害保険会社のワーストランキング|自動車保険を検討中の方必見 生命保険の選び方|ライフステージ別Q&A 関連記事|保険商品の口コミ・評判 ジブラルタ生命の評判・口コミ プルデンシャル生命はやばい?評判・口コミ ソニー生命の評判・口コミ|魅力・デメリット解説 オリックス生命の商品別の口コミ・評判 楽天生命の評判は悪い?口コミから分かった真実暴露 住友生命「1UP(ワンアップ)」の特徴と保障内容 メットライフ生命は大丈夫?加入前にチェックするべきポイント オリックス生命の特徴・評判 アフラック生命の解約方法と注意点 メットライフ生命のがん保険「ガードエックス」の特徴 ソニー生命の変額保険4つを徹底比較 関連記事|保険相談窓口 おすすめの保険相談窓口ランキング ほけんの窓口の評判・口コミって最悪?裏事情・からくり紹介 ほけんのぜんぶの口コミ・評判 関連記事|学資保険 返戻率の高いおすすめの学資保険ランキング フコク生命の学資保険「みらいのつばさ」 ソニー生命「学資保険スクエア」が絶対にお得な理由 おすすめの個人年金保険ランキング|メリットデメリットを解説 第一生命の学資保険「子ども応援団」「Mickey」の特色・口コミ 日本生命の学資保険「ニッセイ学資保険」の特徴・注意点 住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」の特徴・保障内容 関連記事|共済 都民共済の評判|コスパ最強の魅力と内容を暴露 JA共済の知っておくべき保障内容 共済と保険の違いは?どっちがおすすめ? JA共済は解約返戻金が受け取れる!? 関連記事|個人年金保険 個人年金保険vsiDeCo|違いやメリット・デメリット JA共済の個人年金「ライフロード」の特徴・評判 終身個人年金保険はどこがお得?シミュレーション比較 おすすめの個人年金保険ランキング コメントを残すメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目ですコメント * 名前 メール サイト email confirm* post date* 日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)
保険加入後に「健康状態の追加告知なし」で、現在加入中の保険を終身保険や養老保険などに変更できる制度です。
経営者が保険加入後に謝絶体になってしまったとしても、このコンバージョンを行うことで保障を継続できます。
※謝絶体とは:健康状態を理由に保険加入できない体況のこと
変換前契約は収入保障保険や定期保険であることが多く、変換後契約は終身保険や養老保険であることが多いです。
契約時の経営者が40歳、死亡保険金1億円の場合
たとえば、保険契約する期間を全部で30年間としましょう。
40歳で起業し、事業保障目的で掛け捨ての定期保険(死亡保険金1億円)に法人契約で加入した場合を考えてみます。
28年間会社経営は色々あったものの順調で、後継者も見つかり、ご自身の退職日を迎えることができました。
68歳の社長は、退職金を多額に受け取ることもあり、相続対策として個人で1億円の死亡保障を持ちたいと考えています。
しかし、さすがに年齢が年齢なので、保険に新規加入できない健康状態になってしまっていました。。。
こんなときに役に立つのが、変換権なのです。
変換権の活用の流れ
まず、法人契約の定期保険を個人に名義変更します。
保険契約の買取価格は買取時の解約返戻金額で決まりますから、掛け捨てで解約返戻金のない定期保険は0円で買い取ることができます。
この定期保険を個人契約に切り替えたら、そこですぐ終身保険にコンバージョンです。
変換ですから、健康状態の診査はありません。
68歳年齢での保険料で計算されますので、保険料は割高ですが、謝絶体でも終身保険に新規加入できます。
28年前に法人で加入した定期保険を、個人の相続対策に使い回すことができるのです。
いかがでしょう、なかなか素晴らしい制度ではないでしょうか?
制度上の注意点
・そもそも変換制度のない保険会社がある
商品として掛け捨て商品しか持っていない保険会社に多いです。
・保険会社ごとに条件がある
「変更可能期間は、現在の保険の契約満了2年前まで、被保険者年齢が75歳まで」など。
・変換できる保険金額は変換時の保険金額が上限
「変換時死亡保険金と変換時解約返戻金を相殺した金額」が上限となる保険会社もあります。
・変換できなくなる保険会社が多い
最初の保険加入時に体況診査で引っかかって特別条件がついてしまう場合などです。
しかし、中には特別条件がついても変換できる保険会社も実は存在します。
・変換後契約に保険料の安い定期保険や収入保障保険を選択できる保険会社もある
ごく僅かですが存在します。変換後の保険料負担を抑えたいときに有効です。
さらにもう1ステップの変換権の活用術
相続対策が目的の場合です。
変換時に証券分割できる保険会社があります。
この保険会社を活用すれば、ご家族の相続人ごとに、死亡保険金を自由自在に割り当てられるのです。
相続時の生命保険の死亡保険金は、法定相続人ごとに500万円の非課税枠がありますから、非課税枠分だけ保険契約を複数に分割するという技も行えるのです。
起業した時の法人契約の生命保険が、最後は経営者の相続人のお役に立つという、数十年かけたストーリーの完成です。
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