皆さんの中には昨今の不景気、そして新型コロナウイルス感染症の蔓延による経済の混乱で給与がなかなか増えず、将来に不安を抱えている人も多いことでしょう。
今のうちにコツコツお金を積み立て、将来へ備えておくことも大切であり、その方法として大いに役立つ保険商品が貯蓄型保険です。
そこでこの記事では、貯蓄型保険がおすすめな人・おすすめでない人、メリットやデメリット、おすすめ貯蓄型保険、契約の際の注意点等を解説します。
無駄な保険に加入しないためにも、あなたに貯蓄型保険が必要かどうか確かめましょう。

- 貯蓄型保険は比較的堅実な貯蓄方法と言える
- 貯蓄型保険は活用方法を間違えると損をすることもある
- 貯蓄型保険には大きく5つの種類に分けることが出来る
- 貯蓄型保険の解約返戻金には税金が掛かる場合がある
- 貯蓄型保険を選ぶ際には返戻率・目的・リスクをしっかりと確認する必要がある
目次
貯蓄型保険とは?
このベストな方法として「貯蓄型保険」の加入も一つの考え方と言えます。
こちらでは、貯蓄型保険の特徴を解説します。
- 貯蓄型保険の特徴
- 貯蓄型保険の種類
- 貯蓄型保険を比較
貯蓄型保険の特徴
貯蓄型保険とは、保険料払い込み期間までにコツコツお金を積み立て、保険満期または解約時に一時金または年金という形で受け取る保険商品です。
貯蓄型保険に共通するのは、保険料払込期間中または保険料払込期間経過後に被保険者が亡くなった場合には、死亡保障(死亡保険金、死亡給付金、死亡返還金と呼ばれる)があるところになります。
運用次第では、払い込んだ保険料総額を上回るお金が戻って来る場合もあり、定期預金の利息よりも格段に効率的な運用が可能です。
貯蓄型保険の種類
貯蓄型保険では主に次のような種類の商品が販売されています。
- 終身保険
- 個人年金保険
- 学資保険
- 養老保険
- 介護保険
終身保険
終身保険とは、いわゆる一生涯保障の死亡保険です。
死亡・高度障害状態になった場合の保険金はもちろん、中途解約しても解約返戻金という形でお金が戻ってきます。
解約返戻金で大きな利益を得られる「低解約返戻(払戻)金型終身保険」が人気となっています。
個人年金保険
個人年金保険とは、運用したお金を分割して受け取る保険商品です。
主に、受取期間が定められている確定年金・有期年金、一生涯年金を受け取れる終身年金が販売されています。
現在は「トンチン年金」という、長生きすればするほど有利になる生活保障重視型商品も登場しています。
学資保険
学資保険とは、子供の将来の教育資金を積み立てるための保険商品です。
主に大学進学の際の費用を賄う目的で加入します。
積み立てたお金は分割(4回・5回が多い)または一時金で受け取れます。
小・中・高校と進学の度に受け取れる祝金制度が用意されている商品もあります。
養老保険
養老保険とは、契約時に定めた期間まで生存していると、死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れる保険商品です。
ただし、満期保険金を受け取ると死亡保険金は受け取れません。
介護保険
介護保険とは、被保険者が要介護状態になった場合に一時金または年金形式で介護保険金を受け取れる商品です。
概ね要介護2以上の認定から受け取れる商品が多いです。
貯蓄型の介護保険(終身介護保険)なら解約の際、解約返戻金も受け取れます。
その他に、医療保険やがん保険の中にに、わずかながら貯蓄性を有する商品があります。
また、上記の保険商品は円建て・定額の形式で運用される商品ばかりでなく、外国の通貨で運用するタイプ(外貨建て)、保険料を株や債権にかえ投資信託で運用するタイプ(変額)もあります。
貯蓄型保険を比較
こちらでは、前述した5種類の貯蓄型商品を比較してみましょう。
貯蓄型商品 | 特徴 | 定期(有期) | 終身 |
---|---|---|---|
終身保険 | 一生涯保障 | × | 〇 |
個人年金保険 | 有期・終身を選べる商品が多い | 〇 | 〇 |
学資保険 | 契約者(親)の万一には保険料免除 | 〇 | × |
養老保険 | 満期保険金も死亡保険金も同額で受取 | 〇 | × |
(終身)介護保険 | 一生涯介護保障 | × | 〇 |
ご自身の将来に備えるという意味で、解約のタイミングが良ければ大きな利益を得られる終身保険、一生涯にわたり年金が受け取れる個人年金保険の終身型、要介護を想定して一生涯備えられる(終身)介護保険について、検討してみてはいかがでしょうか?
貯蓄型保険には5種類の保険があり、基本的には死亡保障となるが将来の介護に備えたり、子供の学費に備えたりなど目的別に選ぶ保険が異なる。
貯蓄型保険のメリット
貯蓄型保険へ加入するメリットを教えて下さい。
こちらでは、貯蓄型保険の2つのメリットについて解説をします。
将来の生活資金として大いに活用
ご自身がリタイアした後、その後の生活に事足りるくらいの退職金や公的年金が受け取れるとは限りません。
不足分は貯金やパート等をして賄う事態も考えられます。
貯蓄型保険へ現役時代から加入し、積み立て運用していれば、老後の生活資金をカバーすることに役立ちます。
保険料が無駄にならない
定期保険や貯蓄性のない介護保険は、保険期間が満了したり給付条件に該当したりしなければ、保障を受ける事はありません。
このような保険商品は「掛け捨て型」と呼ばれ、払込保険料は安いものの、使用する機会を逸すると払い損となる場合がほとんどです。
貯蓄型なら中途解約する場合、最低でも払い込んだ保険料の何割かは戻ります。
つまり、払い込んだ保険料全てが無駄になることはありません。
貯蓄型保険は老後資金の準備などに活用するのに向いている。
また、掛け捨てではないため、大きく損をすることは考えにくい。
貯蓄型保険のデメリット
貯蓄型保険へ加入する際に、確認するべき点を教えて下さい。
こちらでは、貯蓄型保険の2つのデメリットについて解説をします。
保険料が思わぬ負担になる
貯蓄型保険は払い込んだ保険料が無駄にならないものの、掛け捨て型商品と比較して毎月支払う保険料は割高となります。
この負担が家計を圧迫するリスクも想定されます。
その負担が重ければ解約しても良いのですが、解約の時期によっては解約返戻金は僅かしか戻らないケースがあります。
そのため、焦っていきなり解約せず、まずは保険担当者に窮状を報告し、保険料の猶予や減額を相談してみましょう。
担当者が保険料軽減への協力や、良いアドバイスを提供する等、何らかの対応が期待できます。
インフレに対応できない商品が多い
貯蓄型保険は、円建て・定額タイプがほとんどです。
貯蓄型保険の商品は、契約時に受け取れる金額が決まる事から、契約者にとっては将来受け取れる一時金や年金額がわかり安心できることでしょう。
しかし、保険料払込・運用期間中に物価が急上昇し、インフレーションが発生すると、受け取る金額が固定されたままなので、受け取っても生活資金の足りなくなる事態が考えられます。
貯蓄型保険と言われる保険商品は、一般的に掛け捨て保険と言われる定期保険と比べると保険料は高く設定されている事と、保険料払込期間中に解約をすると確実に損をする。
また、長期間の契約となるためインフレリスクが伴う。
おすすめの貯蓄型保険5選を紹介!
おすすめの貯蓄型保険商品を教えて下さい。
こちらでは「終身保険」「個人年金保険」「学資保険」「養老保険」「介護保険」に分けて、おすすめ保険商品を紹介します。
- おすすめ終身保険「終身保険RISE(ライズ)」
- おすすめ個人年金保険「ながいき物語」
- おすすめ学資保険「つみたて学資」
- おすすめ養老保険「米ドル建養老保険」
- おすすめ介護保険「長生き支援終身」
おすすめ終身保険「終身保険RISE(ライズ)」
出典:https://www.orixlife.co.jp/life/rise/pdf/rise_pamphlet.pdf
オリックス生命が提供する低解約払戻型の終身保険(死亡保険)です。
また、このタイプの終身保険は、保険料の払込期間に解約しても、わずかな解約払戻金(解約返戻金)しか戻りません。
しかし、払込期間が終了すると、その直後から急激に解約払戻(解約返戻)率が上昇する仕組みとなっています。
死亡保障ではありますが、中途解約して大きな利益をあげることが強みの保険商品といます。
保険料の払込期間や据置期間をうまく調整し、タイミングを見計らい解約すれば、解約払戻率はケースによって120%まで達して大きな利益を得ることができます。
保障内容
死亡・高度障害状態となった場合に次の保険金が下ります。
保障 | 内容 |
---|---|
死亡保険金 | 被保険者が死亡した場合、死亡保険金が受取人に下りる |
高度障害保険金 | 被保険者が高度障害状態となった場合、基本的に本人へ保険金が下りる |
契約内容
契約内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 15歳~75歳 |
保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 年払済:10年・15年・20年
歳払済:50歳・55歳・60歳・65歳・70歳・75歳・80歳 終身払 |
保険料払込回数 | 月払・半年払・年払 |
保険料払込方法 | 口座振替またはクレジットカード払 |
払戻率(返戻率)
こちらでは事例を挙げて、払込保険料累計額、解約払戻金(解約返戻金)額、払戻率(返戻率)をシミュレーションします。
- 契約者(被保険者):30歳男性
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:60歳払済
- 低解約払戻期間:60歳
- 保険金額:1,000万円
- 月払保険料:21,640円
経過年数(年齢) | 払込保険料累計額 | 解約払戻金額 | 払戻率(%) |
---|---|---|---|
5年(35歳) | 1,298,400円 | 874,800円 | 67.3% |
10年(40歳) | 2,596,800円 | 1,875,900円 | 72.2% |
30年(60歳) | 5,193,600円 | 3,874,300円 | 74.5% |
払込期間経過直後 | 7,790,400円 | 8,603,700円 | 110.4% |
40年(70歳) | 7,790,400円 | 9,054,600円 | 116.2% |
50年(80歳) | 7,790,400円 | 9,462,400円 | 121.4% |
60歳で払込期間満了直前の時点では払戻率74.5%ですが、払込期間満了直後から払戻率は110.4%に急上昇します。
おすすめ個人年金保険「ながいき物語」
出典:https://www.dai-ichi-life.co.jp/examine/lineup/products/nagaiki_monogatari/index.html
第一生命が提供する生存保障重視型の円建て・定額個人年金です。
また、このタイプの個人年金保険は「トンチン年金」とも呼ばれています。
年金受取人(被保険者)が亡くなった場合の死亡返還金の割合を低く抑える分、生きている内に受け取れる個人年金額を充実させた商品です。
こちらの商品は、終身・有期年金いずれも選べます。
終身タイプを選べば、長生きすればするほど大きな利益が得られます。
返還率(受取率)はケースによって160%まで達し、とても円建て・定額タイプの商品とは思えないような高い返還率を誇ります。
保障内容
柔軟な資産運用が可能です。
保障 | 内容 |
---|---|
年金 | 契約時、終身年金または5年・10年・15年の確定年金を選択 |
死亡返還金 | 年金受取人が年金受取開始前に死亡した時、遺族へ保険料累計額7割を返還 |
契約内容
契約内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
年金受取方法 | 終身年金・確定年金(5年・10年・15年) |
契約可能年齢 | 50歳~80歳まで |
年金受取開始年齢 | 60歳~90歳まで |
保険料払込回数 | 月払・年払 |
保険料払込方法 | 口座振替 |
払込回数は年払が選べます。
高い返還率(受取率)を希望する方々はこちらを選択した方が良いでしょう。
返還率(受取率)
こちらでは、事例を挙げて返還率(受取率)をシミュレーションしてみましょう。
10年保証期間付終身年金を月払で契約した場合
男性
契約者 | 55歳の場合 | 65歳の場合 |
---|---|---|
月額保険料 | 54,000円 | 81,000円 |
払込総額 | 9,720,000円 | 9,720,000円 |
年金開始年齢 | 70歳 | 75歳 |
年金総額が払込保険料を上回る年齢 | 89歳 | 91歳 |
100歳での受取総額 | 15,552,000円 | 15,425,640円 |
100歳での返還率 | 160.0% | 158.7% |
女性
契約者 | 55歳の場合 | 65歳の場合 |
---|---|---|
月額保険料 | 54,000円 | 82,000円 |
払込総額 | 9,720,000円 | 9,840,000円 |
年金開始年齢 | 70歳 | 75歳 |
年金総額が払込保険料を上回る年齢 | 94歳 | 95歳 |
100歳での受取総額 | 12,519,360円 | 12,427,440円 |
100歳での返還率 | 128.8% | 126.6% |
おすすめ学資保険「つみたて学資」
出典:https://www.meijiyasuda.co.jp/find2/light/list/tumitategakushi/index.html
明治安田生命が提供する学資保険です。
受け取れる学資金は分割して受け取ることになります。
一括で払い込むと、かなり高い受取率が期待できます。
また、契約者が万一の事態になっても、保険料の払い込みは免除され、契約時に決めた受取年齢で問題なく教育資金・満期保険金が受け取れます。
保障内容
被保険者(子)が万一の時も保障が受けられます。
保障 | 内容 |
---|---|
教育資金・満期保険金 | 積み立てたお金を分割して受け取り |
死亡給付金 | 保険料払込期間終了後、保険期間中に被保険者死亡の場合 |
契約内容
契約内容は次の通りです。
項目 | 契約年齢 |
---|---|
保険契約者(親) | 満18歳~満45歳 |
被保険者(子) | 0歳~満6歳 |
保険料払込期間 | 15歳まで |
保険料払込回数 | 月払・年払・一括払込(全期前納) |
被保険者(子)の出生予定日の140日前から申込が可能です。
受取方法
分割して受け取る方法の1種類だけです。
受取は次のような形となります。
被保険者(子)の年齢 | 受け取り回数 |
---|---|
18歳 | 1回目教育資金 |
19歳 | 2回目教育資金 |
20歳 | 3回目教育資金 |
21歳 | 満期保険金 |
返戻率
具体的な事例を挙げて、返戻率をシミュレーションしてみましょう。
なお、教育資金(基準保険金額)が70万円以上に設定すると、高額割引が適用され受取率は上昇します。
- 受取総額:300万円(基準保険金額75万円)
- 保険契約者(親):30歳
- 被保険者(子):0歳
保険契約者が男性の場合
保険料払込期間 | 保険料 | 受取率 |
---|---|---|
15歳まで | 月額15,995円
(総額:2,879,100円) |
104.1% |
10歳まで | 月額23,640円
(総額:2,836,800円) |
105.7% |
一括 | 2,751,781円 | 109.0% |
保険契約者が女性の場合
保険料払込期間 | 保険料 | 受取率 |
---|---|---|
15歳まで | 月額15,949円
(総額:2,870,820円) |
104.4% |
10歳まで | 月額23,599円
(総額:2,831,880円) |
105.9% |
一括(全期前納) | 2,747,023円 | 109.2% |
おすすめ養老保険「米ドル建養老保険」
出典:https://www.sonylife.co.jp/examine/lineup/list/endowment/ex05/
ソニー生命が提供する養老保険です。
こちらは円建てではなく、アメリカ・ドルで運用することになります。
運用成績が良ければ、被保険者の死亡または満期前に解約しても、高い解約返戻率が期待できます。
保障内容
死亡・高度障害状態となった場合、そして保険期間満了時に次の保険金が下ります。
保障 | 内容 |
---|---|
死亡保険金 | 被保険者が死亡した場合、死亡保険金が受取人に下りる |
高度障害保険金 | 被保険者が高度障害状態となった場合、基本的に本人へ保険金が下りる |
満期保険金 | 被保険者が保険期間満了時まで生存した場合、本人へ保険金が下りる |
契約内容
契約内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 0歳~78歳まで |
保険料払込回数 | 月払・半年払・年払 |
保険料払込方法 | 口座振替 |
解約返戻率・保険金額
具体的な事例を挙げて、解約返戻率・保険金額をシミュレーションしてみましょう。
為替変動の影響で次のように解約返戻率はもちろん、保険金額も大きな影響を受けます。
- 契約者(被保険者):35歳男性
- 保険期間:60歳満期
- 保険料払込期間:60歳まで
- 月払保険料:306.50米ドル
- 保険金額:100,000米ドル
為替レートが1米ドル=100円で一定の場合
経過年数 | 払込保険料累計額 | 解約返戻金・返戻率 | 保険金 |
---|---|---|---|
5年 | 1,839,000円 | 1,407,000円
返戻率:76.5% |
10,000,000円 |
10年 | 3,678,000円 | 3,342,000円
返戻率:90.9% |
10,000,000円 |
15年 | 5,517,000円 | 5,301,000円
返戻率:96.1% |
10,000,000円 |
20年 | 7,356,000円 | 7,497,000円
返戻率:102.0% |
10,000,000円 |
25年 | 9,195,000円 | 10,000,000円
返戻率:109.0% |
10,000,000円 |
円安の場合
為替レートを初年度1米ドル=100円とし、保険年度ごと50銭ずつ上昇すると仮定すれば次の通りです。
経過年数 | 払込保険料累計額 | 解約返戻金・返戻率 | 保険金 |
---|---|---|---|
5年 | 1,857,396円 | 1,435,140円
返戻率:77.3% |
10,200,000円 |
10年 | 3,760,764円 | 3,492,390円
返戻率:92.9% |
10,450,000円 |
15年 | 5,710,116円 | 5,672,070円
返戻率:99.3% |
10,700,000円 |
20年 | 7,705,440円 | 8,209,215円
返戻率:106.5% |
10,950,000円 |
25年 | 9,746,736円 | 11,200,000円
返戻率:115.0% |
11,200,000円 |
一方、円高になれば元本割れを起こす危険性もあります。
必ずしも大きな利益が得られるわけではない点に気を付けましょう。
おすすめ介護保険「長生き支援終身」
出典:https://www.tmn-anshin.co.jp/kojin/goods_shibou/nagaiki/
東京海上日動あんしん生命が提供する低解約払戻型の終身介護保険です。
要介護2以上で介護保険金を受け取れ、要介護と認定されず死亡または高度障害状態となっても保険金が下ります。
介護保険に掛け捨て型はありますが、こちらは貯蓄型介護保険であり、解約すれば解約返戻金も受け取れます。
保障内容
要介護2以上または死亡・高度障害状態となった場合、次の保険金が下ります。
また、祝金制度もあります。
保障 | 内容 |
---|---|
介護保険金 | 要介護2以上で一時金、10年間にわたり年金としても受取可 |
死亡保険金 | 被保険者が死亡した場合、死亡保険金が受取人に下りる |
高度障害保険金 | 被保険者が高度障害状態となった場合、基本的に本人へ保険金が下りる |
健康祝金 | 「70歳・75歳・80歳」または「80歳・85歳・90歳」いずれかで3回受取 |
契約内容
契約内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 満15歳~満50歳 |
保険期間 | 終身 |
保険料払込回数 | 月払・年払 |
保険料払込方法 | 口座振替またはクレジットカード払 |
受取例
具体的な事例を挙げて、解約返戻率・保険金額をシミュレーションしてみましょう。
健康祝金が、どれ位受け取れるかも試算します。
- 契約者(被保険者):30歳男性
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:60歳まで
- 健康祝金支払対象年齢:80歳・85歳・90歳
- 月々の保険料:14,750円
(1)保険料払込期間・期間経過後
要介護2以上、死亡、高度障害状態いずれか→500万円
(2)保険料払込期間満了直後(60歳時)に解約した場合
項目 | 金額・解約返戻率 |
---|---|
保険料払込総額 | 531万円 |
解約返戻金 | 約478万円 |
解約返戻率 | 約90% |
解約返戻率を上げたいなら、さらに据え置く必要があります。
なお、保険料払込期間中に解約する場合は、最高でも解約返戻率70%に抑えられます。
(3)健康祝金をもらう場合
健康祝金では設定した保険金額の30%が受け取れます。
年齢 | 健康祝金額 |
---|---|
80歳時 | 25万円(保険金額の5%) |
85歳時 | 25万円(保険金額の5%) |
90歳時 | 100万円(保険金額の20%) |
貯蓄型保険の選び方
紹介してもらった5商品それぞれ返戻率が高い。
こちらでは、貯蓄型保険を選ぶ3つのポイントを解説します。
- 返戻率に注目
- 貯蓄目的に注目
- 運用のリスクを許容できるかに注目
返戻率に注目
やはり戻って来るお金がどの位多くなるのか、なるべく同じ条件で複数の貯蓄型保険を比較してみましょう。
ただし返戻率は、払込期間・払込方法(月払・年払)・加入年齢でも変わってきます。
保険担当者等に見積もりを依頼し、最もご自身にとって有利な貯蓄型保険を選びましょう。
貯蓄目的に注目
例えば、ご自身が単身生活者で以後も「家族を持つ予定は無い」と考えている人も多いことでしょう。
このような方々は、死亡保障が充実した終身保険へ入るより、死亡保障は薄いものの日々の生活保障に厚い生活保障重視型の個人年金保険に入った方がお得です。
ご自身の貯蓄目的を、ご自身のライフスタイルや現状に合わせて検討してみる必要があります。
運用のリスクを許容できるかに注目
各貯蓄型保険は、それぞれ特徴が異なり、その長所・短所も違います。
例えば、大きな利益を得られるチャンスがある変額(投資信託で運用)タイプの商品の場合、為替リスクの影響で大損失を被る事態も考えられます。
市場経済には、単純な好不況で判断できない不確定な要素(戦争、大災害、パンデミック、クーデター、大規模テロ等)が存在します。
好景気でどんなに経済が活性化していても、予測不能な事態でいきなり経済が大混乱を起こす事態もあり得るのです。
この様なリスクも踏まえ、変額タイプの商品でハイリスクがあってもハイリターンを狙うべきか、堅実運用だがインフレのリスクもある円建て・定額タイプの商品を選ぶべきか、まずは冷静に考えてみましょう。
貯蓄型保険を選ぶ際には、返戻率・目的・リスクをしっかりと比較・把握しなければいけない。
貯蓄型保険の注意点
こちらでは、貯蓄型保険へ加入する前に注意するべき点を解説します。
お金を受け取ったら税金がかかる
自分で保険料を出して運用したんだから、自分が受け取る場合は当然全て自分の物と言う訳ではありません。
受け取る解約返戻金や年金等は課税対象となります。
しっかりと申告・納税すべきなのに、放置している場合は税務署からペナルティを受けます。
どんな税金がかかる?
保険料の負担も保険金・解約返戻金の受け取りもご自身の場合は「所得税」が課されます。
次のような計算方法で税金が計算できます。
満期保険金・解約返戻金は一時所得に該当
一時所得の計算式は次の通りです。
一時所得=[(満期保険金・解約払戻金-正味払込保険料)-特別控除額(50万円)]×1/2
特別控除額の枠内で運用益が収まれば納税の必要はありません。
年金は雑所得に該当
雑所得の計算式は次の通りです。
雑所得=総収入金額-必要経費
貯蓄型保険の解約返戻金は、金額によって課税対象となる。
貯蓄型保険をおすすめ出来る人
こちらでは、貯蓄型保険が向いている人を解説します。
ある程度余裕資金のある人
貯蓄型保険で効率的な運用を目指すなら、やはり満期になるまで継続して積み立てることが出来るほどの資金力がある人が最適です。
毎月安定した収入がある給与所得者や、既に定期預金で貯蓄していたものの、更にそのお金を貯蓄型保険で運用したい人は、加入しても保険料の負担は重荷にならないはずです。
また、会社を早期退職した人等は、ある程度まとまった退職金が得られたはずです。
それを一括払いで貯蓄型保険に加入して運用したり、数回程度の払込回数で払い終え運用したりすれば、その分、返戻率は高くなります。
総合的な判断ができる人
外貨建て商品や変額商品は、高い返戻率になるからと、リスクを良く把握せずに加入して運用に失敗し大損失を出したケースは少なくありません。
メリットばかりに目を向けず、ご自身が注目する貯蓄型保険商品にどんなリスクが考えられるかを、多角的に分析できる人が貯蓄型保険に向いている人と言えます。
リスクを十分確認した上で、どの位の払込期間を設け、払込方法はどのようにするか等、中長期的なプランを構想できる人なら安心です。
一定の資産があるか安定した収入がある人は、貯蓄型の保険に加入しても保険料を払い続けられると言えるでしょう。
また、リスクもしっかりと考えられれば、なお良いと言えるでしょう。
貯蓄型保険をおすすめ出来ない人
こちらでは、貯蓄型保険に向いていない人を解説します。
若い人は不向き?
貯蓄型保険へ加入する場合、年齢が若いほど保険料は安くなりますが、入社したばかりの新社会人が将来に不安を感じて慌てて加入する必要はありません。
20代の方々は概ね給与が安く、無理をして貯蓄型保険に加入すると、保険料負担が生活の重荷となり継続が難しくなる事態も考えられます。
そんな時は、給与が高くなる30代後半や40代以降で、貯蓄型保険を検討した方が良いでしょう。
20代の頃より毎月の保険料は高くなりますが、年払等で払込回数を工夫すれば、払い込む保険料総額を抑えられます。
また、特に個人年金保険の中には、50歳から申込を受け付けている保険商品が豊富にあります。
たとえ30代・40代の時に貯蓄型保険へ入る機会を逸していても、中高年になってから十分将来の生活資金へ備えられるので安心してください。
他の方法を利益をあげている人
ご自身が、株取引や投資信託で利益をあげられているなら、わざわざ貯蓄型保険へ入る必要はありません。
iDeCoやNISA等、投資信託を利用した商品も登場しています。
そちらに魅力を感じたら、貯蓄型保険の検討は次回に回しても良いでしょう。
これらに投資して得られた運用益を、将来の生活資金として貯蓄したり、再投資したりすれば問題ありません。
ただし「たまたま投資で上手くいっているが、いつ損失を被るかわからない」と不安を感じているのなら、その運用益を今度は円建て・定額タイプの貯蓄型保険で運用する方法も良いでしょう。
円建て・定額タイプの貯蓄型保険ならば、為替変動等の影響は受けず、円高不況に強い一面があります。
また、日本の高度経済成長期のような急激な物価高騰は、現在のところ起きていません。
ハイリスク・ハイリターンを伴う投資等で、大きな運用益を得たら、今度はその分を堅実に蓄型保険で運用するという方法へ切り替えるのも安全な対策と言えます。
30代や40代から貯蓄型保険に加入しても実は早い方であり、多くの方は定年退職の数年前から老後資金を気にする傾向にあるため、50代以降に加入できる保険も多くなってきている。
また、投資などで運用益を出していても、リスクが気になる方は貯蓄型保険を活用しても良いと言える。
保険代理店を味方につければ保険選びは簡単になる!
保険は特徴が様々なことや条件によって返戻率が大きく異なることから、一人一人適切な保険が異なります。
必要な時に必要な金額を用意するためにも、ファイナンシャルプランナーと相談して適切な保険を見つけるのがおすすめです。
保険代理店を使うことで中立な立場からアドバイスもらうことができます!
なぜ保険代理店を使ったほうがいいの?
保険に入りたいなら直接保険会社に行けばいいのに、なぜ保険代理店が存在し、利用する人が増えているのでしょうか。
- FPに相談しながら複数の保険を見比べることができる
- 二重に保障されている部分などを見つけてもらえる
- 何度でも無料で相談可能
FPに相談しながら複数の保険を見比べることができる
生命保険だけでも全国に約40社の保険会社があり、それぞれの会社に10~50個の保険商品を扱っているため、最大2,000個の保険商品の中から自分に合った保険を選ぶことになります。
保険を見比べるために保険会社に足を運んでも、勿論その保険会社は他社の保険のことは紹介してくれません。
気になる会社に1社ずつ足を運ぶ手間を省いてくれるのが保険代理店なのです。
さらに、保険代理店ではFP(ファイナンシャルプランナー)が直接相談に乗ってくれるため、複数の保険の比較に加えて家計に関するアドバイスまでもらうことが出来ます!
一人一人に適した保険アドバイスがもらえる
膨大な数ある保険商品に複数加入する場合、二重の保障がされている、保障が抜けてしまっているなどの事態が発生していることがあります。
これらの問題点を発見し、あなたにとって本当に必要なものを教えてくれます。
何度でも無料で相談可能
前述のような、保険の見直しに対して手厚いサポートをしてくれる保険代理店ですが、なんといくら相談しても無料なのです!
「新しい保険に入ることを考えている」「ライフステージが変わったため、保険を見直したい」などとお考えの方は、ぜひ気軽に一度保険代理店を利用してみることをおすすめします。
おすすめ保険相談サービス
保険相談検討者
保険相談窓口がどういったサービスなのか詳しく見ていきましょう。
保険相談サービスは以下の項目に当てはまる方々にぴったり寄り添ってくれます。
- 仕事などの都合で店舗の営業時間に間に合わない
- 妊娠中や小さな子供が居て遠出が難しい
- 直近にならないと予定がわからない
- 近くに店舗型の相談所がない
- 調べるのが面倒
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それでは、ランキング形式でおすすめの代理店をご紹介いたしましょう。
おすすめ相談窓口1位 保険見直しラボ
保険相談の中でも、利用者の口コミが良いのが保険見直しラボです。
- 取扱保険会社約34社と保険を比較するには十分な量
- 経験歴の長いベテラン相談員が多数在籍しているので、保険のトレンドや保険料を抑えるノウハウを知っている
- 相談員全員がすべての保険を取り扱える(これが意外と珍しいんです…!)
保険見直しラボは、全国に約70拠点展開している国内最大級の訪問型保険代理店。
平均業界歴12年以上のベテランファイナンシャルプランナーが来てくれます!
取扱保険会社数は34社と、保険を広く比較するには十分の量です。
他社にはない保険見直しラボの特徴は、会社として強引な保険勧誘をしないと宣言をしていること。
相談だけしたいのに保険加入を勧められそうで怖いという方こそ利用してみてください。
保険代理店では定番のプレゼントキャンペーンですが、保険見直しラボでは以下のプレゼントがもらえます。
【保険見直しラボの無料相談の流れ】
保険見直しラボは、自宅、勤務先など都合の良い場所まで相談員が来てくれます。
保険の見直しに関するアドバイスはもちろん、加入を検討している保険の診断もしてくれます。
保険に関する知識がない方でも、保険の基礎からしっかり話してくれるので安心です。
一人一人の希望やライフプランに合わせて複数社の保険商品の中から、比較検討して最適な保険の提案をしてもらえます。
保険見直しラボ 利用者の口コミ
以前、保険ショップで相談しましたが、
提案内容に納得がいかず、ネットで他の保険相談ができるサービスを探しました。 色々な比較サイトを見てみましたが、業界歴の平均がここまで長いところはなく、ベテランに相談したいと思い、申込みすることに決めました。
結果は保障もしっかりしている上に保険料も安く大満足でした。
ご紹介された方は、以前外資系金融機関出身で、保険の知識はもちろんですが、保険以外の知識も豊富な方で今回の保険見直しだけではなく、今後ともお付き合いしたいと思っております。
出典:保険見直しラボ
おすすめ相談窓口2位 ほけんのぜんぶ
ほけんのぜんぶは、東京、埼玉、神奈川、大阪、兵庫、京都、奈良、札幌、愛媛、岡山、仙台、静岡、沖縄に拠点があり、全国どこでもFPの派遣が可能な保険代理店です。
- 全国どこでも足を運んでくれる(離島を除く)
- 34社の保険会社の商品を扱い、商品を一気に比較できる
- FPの資格取得率が100%
ほけんのぜんぶの最大の特徴として、在籍している相談員のほぼ100%が国家資格であるFPの資格を所持しているという点です。
ほけんのぜんぶは比較的新しいサービスなので、口コミや実績は保険見直しラボには及びませんが、お金に関する相談には定評があります。
ほけんのぜんぶでは以下のプレゼントがもらえます。
ほけんのぜんぶ 利用者の口コミ
よく分からなかった保険のしくみや内容が納得のいくものに 皆入っているからと、何となく加入した保険でしたが、毎月結構な額を払っていることに気付き本当に必要なのか、また、自分の加入している保険のことがいまいちよく分からないと思っていました。
そんな時にネットでほけんのぜんぶのサイトを見つけて相談してみようと利用しました。
実際に相談した方は、物腰が柔らかく、FPの方も経験豊富な感じで、分からないことにも丁寧に説明していただき、やっと保険のことが理解した気持ちになりました。
結果、今後のことを考えて別の保険の方がいいかもと思い、紹介していただいたプランに加入しました。大満足です。
もっと早く知っていたら良かったと思います。
おすすめ相談窓口3位 保険相談ニアエル
保険相談ニアエルは保険代理店ではなく、保険代理店と保険の相談をしたいお客様をつなげるサービス(ポータルサイト)を提供している会社です。
- 当日の保険相談にも対応
- コロナの影響でWEBオンライン相談が可能に
- 店舗ごとの評判や口コミを見ることができる
保険相談ニアエルの特徴は以上の3つ。
まず、当日の保険相談が対応しているところです。
そのため、忙しい方でも予定が急に空いたときなどに予約できるため、融通が利きますね。
WEB上でいくつかの個人情報を入力するだけで予約が可能です。
また、他の利用者のクチコミを確認できる相談窓口もそう多くないでしょう。
店舗ごとの評判を確認でき、接客態度はどうだったのかやお客様の声についても見ることができます。
このように保険で迷われた場合は、保険相談サービスの利用が便利です。
貯蓄型保険おすすめのまとめ
貯蓄型保険は、契約してすぐに大きな利益をあげられなくても、着実に運用することで将来へ役立つ利益となる保険商品が多いです。
特に長寿大国となった日本では、生活保障重視型の年金保険へ大きな注目が集まるかもしれません、
各貯蓄型保険(終身保険・個人年金保険・学資保険・養老保険・介護保険)の特徴をしっかり把握し、リスクもチェックして契約するか否かを決めましょう。