看護師の平均年収を知りたい!
看護師は平均年収が高いって聞くけど本当かな?
看護師は収入が高いとイメージされる方も多いですが、実際どうなのか気になりますよね。
結論からいうと、看護師の平均年収は高い傾向がありますが、勤務形態や年齢や施設などの違いで平均年収が低くなる可能性もあるので注意が必要です。
しかし、看護師の平均年収の中央値を知っておくことで、条件がいい求人を探すことができます。
今回は看護師の項目別平均年収とあわせて、収入を高めるポイントや条件のいい求人の探し方までご紹介するので最後までご覧ください!
目次
看護師の平均年収・月収・手取り収入はどれくらい?
看護師の平均年収は499万円、月収は34万円、手取り収入は360万円ですが、この給与が高いのか低いのかがわからないと不安ですよね。
平均年収や月収は生活に大きく関わるためチェックしておく必要があります。
以下では、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」のデータを用いて一般労働者との給与額と比較検討しながら看護師の給与額について解説していきます。
今後の生活をしていくうえでも重要なポイントなので参考にしてみてください。
平均年収は499万円
看護師の平均収入の内訳は以下の通りです。
- 平均年収:498万6,000円
- 平均月収:34万4,300円
上記の収入には夜勤手当とボーナスも含まれていますが、社会保健や所得税は差し引かれていないため実際の手取り年収や月収は上記の料金より低くなります。
しかし、国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、一般労働者の平均年収は433万円であることから看護師の収入は高いことがわかりますね。
日本は少子高齢化が進み、医療を必要とする人が増えていますが看護師不足が問題視されています。
そのため、国や政府が人材の定着を目的とした施策をおこなっていることから、看護師の収入が増えていくことに期待ができるのです。
平均手取り年収は360万円
看護師の平均手取り年収は360〜390万円です。
社会保健や所得税は差し引かれており夜勤手当とボーナスも含んでいません。
一般労働者の平均手取り年収は307万円であることから、手取り年収・月収に関しても看護師が大きく上まっていることがわかります。
看護師と一般労働者の平均年収をもとに、30年働いたと設定したと仮定すると、平均年収が1,770万円も変わってくるのです。
看護師:360(万)×30(年)=10,980万円
一般労働者:307(万)×30(年)=9,210万円
このように看護師が他の職種より稼げるのは、専門性の高い業務と国家資格を保有しているからと言えるでしょう。
看護師の給与の内訳を公開!
看護師は平均年収が高いとイメージされる方が多いですが、その背景として給与として支給される「手当」が大きく関係しています。
給与は大きく分けて以下の2種類あります。
雇用契約に基づいて毎月決まって支払われる給与を「所定内給与」と言い、一般的に基本給とされているものです。
所定内給与に該当しない給与を「所定外給与」と言い、主に手当がメインの給与になっています。
※日本看護協会の「2020年病院看護実態調査報告書」 のデータをもとに解説します。
基本給の内訳
看護師の基本給は新卒看護師の場合、大卒で208,918円、専門卒で202,289円といわれており給与の内訳は以下の通りです。
基本給
家族手当
住居手当
役職手当
交通費
資格手当
交代勤務手当
特殊勤務手当
基本給にプラスして、家族手当や住居手当などが支払われます。
手当がないと基本給の中で家賃や交通費などを支払わなければいけませんが、基本給以外に手当が支給されると生活面でも余裕を持って暮らすことが可能です。
手当の内訳
手当は月収の3〜5万円が占め、年収にする36〜60万円も変わってくることから、給与の中でもインパクトが大きいです。
入院施設がある病院などは夜勤の勤務があり「夜勤手当」が支給されるため給与が高くなる傾向があります。
超過勤務手当
休日勤務手当
深夜手当
宿日直手当
拘束手当
呼び出し手当
しかし、勤務体制により手当の金額も変わってくるので条件は必ずチェックしておく必要があります。
看護師のボーナス平均は85万円
看護師のボーナス平均は夏と冬あわせて年85万円とされており、はじめは約40万円からスタートする場合が多いです。
年齢 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
20〜24歳 | 約45.1万円 | 約38.6万円 |
25〜29歳 | 約74.6万円 | 約76.4万円 |
30〜34歳 | 約76.9万円 | 約90.4万円 |
35〜39歳 | 約86.1万円 | 約95.6万円 |
40〜44歳 | 約96.2万円 | 約110.8万円 |
45〜49歳 | 約97.7万円 | 約105.0万円 |
50〜54歳 | 約102.8万円 | 約103.2万円 |
55〜59歳 | 約107.0万円 | 約129.2万円 |
60〜64歳 | 約72.5万円 | 約106.3万円 |
65〜69歳 | 約50.6万円 | 約55.1万円 |
70歳〜 | 約36.3万円 | 約33.5万円 |
年齢を重ねるごとに毎年4,000~5,000円昇給する傾向があり、50代前後で100万円前後いくことがわかります。
規模が小さい施設やパート・時短勤務、クリニックで働いている人はボーナスが支給されないこともあるので注意が必要です。
病院の規模が大きくなるとボーナスが多くなったり、管理職などの責任あるポジションへ昇進したりした場合もボーナスアップが狙えます。
看護師の平均年収を項目別に解説!
ここからは、看護師の平均年収を年齢、地域別といったあらゆる項目を用いて解説します。
項目別の中央値がわかると、あなたの今の状況や求人を探す時に役立つので参考にしてみてください。
- 【年齢別】看護師の平均年収
- 【性別】看護師の平均年収
- 【大卒と専門卒別】看護師の平均年収
- 【役職別】看護師の平均年収
- 【資格別】准看護師、保健師、助産師の平均年収
- 【病院の規模別】看護師の平均年収
- 【勤務先別】看護師の平均年収
- 【地域別】看護師の平均年収の差は136万円
※厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに解説しています。
【年齢別】看護師の平均年収
20代看護師の平均年収は他の職種と比べると高めです。自分で自由に使えるお金が多いため経済的にも安心でき、プライベートも十分に楽しむことができます。
30代看護師は大幅な年収アップは少ない傾向が見受けられますが、結婚や出産により勤務時間の短縮、勤務年数が減ることが関係しているでしょう。
40代看護師は平均年収も高くなる傾向がありますが、子どもがある程度大きくなり夜勤をはじめたりする人が多くなる理由があげられます。
50代の看護師はとも年収が高いのは、管理職や責任あるポジションにつくことが多いからです。
年齢 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
20〜24歳 | 約390万円 | 約373万円 |
25〜29歳 | 約459万円 | 約464万円 |
30〜34歳 | 約471万円 | 約512万円 |
35〜39歳 | 約490万円 | 約534万円 |
40〜44歳 | 約531万円 | 約560万円 |
45〜49歳 | 約540万円 | 約553万円 |
50〜54歳 | 約553万円 | 約579万円 |
55〜59歳 | 約558万円 | 約642万円 |
60〜64歳 | 約456万円 | 約571万円 |
65〜69歳 | 約417万円 | 約393万円 |
70歳〜 | 約374万円 | 約373万円 |
このようにライフワークの変化により年収の増減は多少ありますが、継続的に安定した収入が得られることがわかります。
【性別】看護師の平均年収
前述でご紹介した表から女性と男性の給与を比較すると、男性の年収の方が高いことがわかります。具体的な年収の差は以下の通りです。
20代では年収の差は10万円前後なのに対し、30代では40万円と一気に差が開いています。
女性は30代に入ると、結婚や出産により生活スタイルが大きく変化することが関係しているのです。
産休や育休の取得、夜勤のない勤務形態を選択する人が多いため、男性よりも収入が低くなってしまいます。
結婚や出産で一度辞めても、資格があればいつでも働けるため収入面で安心できます。
【大卒と専門卒別】看護師の平均年収
大学卒の新卒平均年収は355万円で、専門学校卒の新卒平均年収は345万円です。
専門卒より多くの時間をかけて知識を習得してきたことから、大卒の方が一般的に平均年収が高く設定されているため大きなメリットの1つでしょう。
1年目の差は約10万円前後ですが、2年目以降はさらに差が出てきます。
しかし、看護師の専門学校を卒業した人は病院実習等で実践経験を積んでいるため、即戦力として期待されやすいポジションです。
さらに、認定看護師や専門看護師など専門資格を取得したり、責任あるポジションで活躍したりできれば、高収入アップに近づける可能性があります。
【役職別】看護師の平均年収
役職 | 平均年収 |
---|---|
看護部長 | 約930万円 |
看護副部長 | 約800万円 |
看護師長 | 約740万円 |
看護福祉長 | 約620万円 |
管理職につくことで平均年収も一気に上がるため、年収1000万円に近づくことがわかります。
管理職の仕事は看護業務だけではなく看護師の統括や、人材育成をするポジションでもあるので、マネジメントスキルが必要です。
看護部長になると施設の経営側として携わるため、マネジメント力や他者との交渉力、情報収に集力など高いスキルが求められます。
管理職に就くにはある程度の勤務経験年数が必要なので、以下の目安を押さえておきましょう。
- 看護主任:10年以上の臨床
- 看護師長:10年~20年の臨床+管理職経験
- 看護部長:30年以上の臨床+管理職経験
他にも、日本看護協会の資格「認定看護管理者」といった役職に必要な資格を習得するのも昇進・年収アップのポイントです。
【資格別】准看護師、保健師、助産師の平均年収
准看護師 | 保健師 | 助産師 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 406.7万円 | 480.7万円 | 553.9万円 |
平均月収 | 28.7万円 | 32.4万円 | 38.8万円 |
平均ボーナス(年間) | 62.7万円 | 92.1万円 | 88.8万円 |
准看護師と看護師の平均年収を比較すると90万円前後変わってくるため、生活面でも大きな違いがみられるでしょう。
収入面で安心したい方は看護師の資格習得する方がいいです。
さらに、准看護師より保健師や助産師といった資格があった方が高収入につなります。
選べる求人数も多くなるため就職・転職に困らないことも大きなメリットです。
女性看護師の場合、助産師資格を取得することで男性看護師以上の平均年収が期待できます。
今後のキャリアアップや収入アップを希望している方は資格習得にチャレンジしてきましょう。
【病院の規模別】看護師の平均年収
大規模な病院と小規模な病院の平均年収の差は約101万円で、1か月の給与額で平均すると約5.3万円の違いがみられます。
看護師の平均年収は病院の規模の大きさによっても変わってきます。
施設の人数や労働時間の違いで給与にも差が出てくるので、どれくらい異なるのか以下で確認しておきましょう。
平均年収 | 月の労働時間 | 残業時間 | |
---|---|---|---|
10~99人ほどの規模が小さい施設 | 約440万円 | 162時間 | 5時間程度 |
1,000人以上の規模が大きい施設 | 約541万円 | 158時間 | 8時間程度 |
大規模な病院は人員も多く勤務時間が少ない傾向がありますが、救急対応などで拘束時間が伸びる可能性があり身体的な負担が大きくなってしまいます。
一方、小規模な病院は入院施設を設けていないため、大規模な病院と比べると夜勤がなく平均年収が低いです。
【勤務先別】看護師の平均年収
勤務する病院や診療科によっても看護師の平均年収が変わってきますが、勤務別に分けると以下の選択肢があります。
救急救命病棟はもっとも平均年収が高く、イレギュラーな対応が多く長時間勤務が増えることがあげられます。
大学病院の看護師は最先端・専門性の高い医療・看護に携わるため給料が高めです。
国公立の大学病院よりも私大の附属病院のほうが収入が高いケースが多くあります。
大型総合病院は入院施設等もあるため夜勤手当が収入に大きく影響しています。
クリニックや介護護施設は病院での勤務に比べると夜勤がなかったり、医療行為の頻度が減るので平均年収は低めです。
【地域別】看護師の平均年収の差は136万円
看護師の平均年収がもっとも高い青森県は540.5万円で、もっとも低い大分県は405万円です。
このように勤務地域の違いで136万円もの年収が変わってきます。
東京や大阪などの首都圏や人口が少ない地域では、看護師不足の施設が多いことから求人数が多く給与も高めです。
一方、四国や九州といった地域では給与が低い傾向にありますが、施設の規模や経営状態によっては変わるので1つの目安と捉えておく方がいいでしょう。
順位(位) | 都道府県 | 平均年収 |
---|---|---|
1 | 青森 | 540.5万円 |
2 | 岐阜 | 530.4万円 |
3 | 神奈川 | 521.8万円 |
4 | 東京 | 519.1万円 |
5 | 埼玉 | 516.0万円 |
6 | 秋田 | 515.4万円 |
7 | 富山 | 515.3万円 |
8 | 静岡 | 513.9万円 |
9 | 石川 | 513.3万円 |
10 | 愛知 | 510.4万円 |
11 | 京都 | 506.8万円 |
12 | 福井 | 504.6万円 |
13 | 茨城 | 504.5万円 |
14 | 徳島 | 504.3万円 |
15 | 奈良 | 504.2万円 |
16 | 山梨 | 501.9万円 |
17 | 兵庫 | 501.2万円 |
18 | 大阪 | 498.4万円 |
19 | 鳥取 | 496.7万円 |
20 | 栃木 | 496.6万円 |
21 | 千葉 | 496.5万円 |
22 | 和歌山 | 495.6万円 |
23 | 宮城 | 495.5万円 |
24 | 滋賀 | 495.3万円 |
25 | 広島 | 493.6万円 |
26 | 山口 | 492.0万円 |
27 | 新潟 | 490.1万円 |
28 | 北海道 | 485.5万円 |
29 | 長崎 | 482.3万円 |
30 | 島根 | 476.4万円 |
31 | 長野 | 476.2万円 |
32 | 三重 | 473.8万円 |
33 | 香川 | 468.1万円 |
34 | 岩手 | 466.6万円 |
35 | 福岡 | 463.3万円 |
36 | 山形 | 460.0万円 |
37 | 岡山 | 458.7万円 |
38 | 福島 | 457.1万円 |
39 | 宮崎 | 454.9万円 |
40 | 沖縄 | 453.8万円 |
41 | 佐賀 | 451.1万円 |
42 | 群馬 | 445.6万円 |
43 | 愛媛 | 444.3万円 |
44 | 鹿児島 | 444.0万円 |
45 | 高知 | 440.7万円 |
46 | 熊本 | 424.4万円 |
47 | 大分 | 405.0万円 |
診療報酬や介護報酬は全国でほぼ同じ基準で決められていますが、地域ごとに年収や月収の相場にあわせて設定しているので平均年収が異なります。
高い収入を希望している人は、地域から病院を探す方法も検討してみてください。
他の職種と比べた時の看護師の平均年収は高い?
医療関連以外の職種の平均年収と比較すると、あまり高くはありません。
しかし、女性の職業の中では年収の高い職業であることがわかると安心ですね。
順位(位) | 職業 | 平均年収 | 平均月収 | 平均ボーナス |
---|---|---|---|---|
1 | 航空機操縦士 | 約1,725万円 | 約123万円 | 約252万円 |
2 | 医師 | 約1,440万円 | 約110万円 | 約118万円 |
3 | 大学教授(高専含む) | 約1,073万円 | 約65万円 | 約288万円 |
4 | 公認会計士・税理士 | 約958万円 | 約57万円 | 約274万円 |
5 | 法務従事者 | 約879万円 | 約65万円 | 約101万円 |
6 | 大学准教授(高専含む | 約875万円 | 約54万円 | 約54万円 |
7 | 歯科医師 | 約788万円 | 約59万円 | 約74万円 |
8 | 小・中学校教員 | 約714万円 | 約45万円 | 約176万円 |
9 | システムコンサルタント・設計者 | 約690万円 | 約44万円 | 約162万円 |
10 | 高等学校教員 | 約681万円 | 約43万円 | 約163万円 |
11 | 著述家・記者・編集者 | 約674万円 | 約45万円 | 約129万円 |
12 | 研究者 | 約660万円 | 約42万円 | 約160万円 |
13 | 鉄道運転従事者 | 約653万円 | 約41万円 | 約160万円 |
14 | 獣医師 | 約631万円 | 約46万円 | 約82万円 |
15 | 薬剤師 | 約565万円 | 約39万円 | 約92万円 |
16 | 診療放射線技師 | 約549万円 | 約37万円 | 約101万円 |
17 | 航空機客室乗務員 | 約526万円 | 約31万円 | 約153万円 |
18 | 臨床検査技師 | 約493万円 | 約33万円 | 約100万円 |
19 | 看護師 | 約492万円 | 約34万円 | 約86万円 |
20 | 庶務・人事事務員 | 約460万円 | 約31万円 | 約91万円 |


看護師で働くメリット3つ
看護師は給与面だけでなく、ワークライフバランスや仕事にやりがいを得ることができます。
選ぶ仕事によって人生の充実度も変わってくるでしょう。
以下では、看護師として働く3つのメリットをご紹介するのでイメージしてみてくださいね。
安定した収入が得られる
他の職種と違い、政治や景気といった環境の変化に左右されず安定した収入が得ることが可能です。
さらに、少子高齢化が進む日本では医療や介護の必要性が今後さらに高まっていくため、収入アップにも期待ができます。
妊娠や出産といったライフイベントの関係で一度看護師をやめても、専門資格を保有していれば働きやすい点もメリットです。
引っ越しがあっても全国各地に病院があるから仕事探しに悩まないのは嬉しいポイント。
仕事探しや収入面に関しても不安軽減できるのは大きなメリットでしょう。
ワークライフバランスを保ちながら働ける
看護師はワークライフバランスを保ちながら働けるのも魅力です。
入院施設がある病院では夜勤の勤務があるため、小さい子どもがいるご家庭は現実的な働き方ではないでしょう。
働き方が多様化している現代では、看護師の資格を活かして病院施設以外で働く方法もあります。
子どもが成長した段階で夜勤勤務を取りいれると収入アップも見込めます。
やりがいを感じる
ヒトの健康や命に関わる職業のため責任はありますが、その分やりがいを感じることができるのは医療領域の仕事ならではのメリットです。
亡くなられた患者さんのご家族から
「ありがとう」
「〇〇さんみたいな看護師がいてくれてよかった」
と感謝の言葉をいただいた時は、看護師になって良かったと感じる瞬間でしょう。
さらに、できる限りのケアやサポートをして患者さんが元気に退院する姿を見れた時は、何にも変えられない嬉しさを体験できます。
看護師で平均年収を高める6つの方法
平均年収が高い看護師ですが、平均年収を高める6つの方法があります。
収入アップ目指している方はぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。
管理職に就く
主任看護師・看護師長・看護部長といった役職や管理職に就くと、基本給が上がり役職手当が支給されるため給与アップが可能です。
看護に携わる時間は減り、業務改善や管理、職場環境の整備がメインの仕事になります。
求められる知識やスキルは多くなるので、以下の資格を習得しておくといいでしょう。
・認定看護師
ある特定の看護分野において、より質が高い看護を実践できる看護師として認定された資格
・専門看護師
複雑な看護問題を持つ個人やその家族、および集団に対して水準の高い看護ケアを提供できる看護師として認定された資格
・ケアマネージャー
介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるようにケアプランを設計できるスペシャリストである資格
昇進すると収入アップはもちろん、キャリアアップにもつながり自分自身にとっても大きな成長を感じることができます。
経験加算制度を導入している病院で働く
看護師の求人を探す際には、条件に「経験加算」を導入している病院施設などを探して応募してみてください。
経験加算制度とは、業務の経験年数に応じて給与に差を付ける手法です。
例えば、新卒看護師と20年の実務経験がある看護師とでは、スキルや対応できる業務内容に違いがあります。
経験年数が上がるつれて給与が高くなると、仕事へのモチベーションアップにつながり良い効果をもたらすのです。
勤務手当が高い職場で働く
看護師の平均年収には夜勤手当が収入アップのカギを握っており、3交代と2交代制の夜勤手当の平均相場は次の通りです。
夜勤手当は金額設定に明確に定められたルールはありません。
労働基準法第37条では「午後10時から午前5時の間は通常勤務の25%増」という規則はあります。
そのため、規則に定められた以上の金額を設定してもいいので病院施設によって支給額に差があるのです。
高い収入を希望している方は、2交代夜勤制度を取り入れている病院施設を中心に探してみてください。
規模が大きい病院で働く
病床数が多い大規模な病院は、給与水準が高い傾向があります。
住居手当や夜勤手当も希望が小さい病院より高く設定されているケースが多く、経済的な安定を求めている方にとって働くメリットです。
人事の評価やキャリアアップ制度が整っているのが理由としてあげられます。
また、病床数の他に急性期領域では療養施設と比べて給与が高めに設定されています。
民間企業が運営する病院施設では事業売上が高い場合には、その分給与も高く支給されるケースがあります。
しかし、経営状態が悪ければ給与やボーナス削減になるケースもあるので注意が必要です。
救急医療や集中治療室といった職場で働く
ER(救急救命病棟)やICU(集中治療室)は専門的な医療技術が求められる診療科のため、「危険手当」「特殊業務手当」といった手当がつきます。
危険をともなう業務に携わるので身体的・精神的な負担が大きい特殊な仕事を行う看護師に支給される手当のこと。
例えば、ERでは病状が急変する可能性が高く常に緊張・集中する環境での業務はストレスが伴います。
ICUでは、医療機器を使用しながら患者さんの状態を常にチェックし、身体の状態にあわせながら対応する必要があるのです。
身体的にも精神的にも大きな負担になってしまうので、ERやICUなどの専門領域の看護師は他の診療科より収入が高く設定されています。
専門領域の職場は規模の大きな病院であることが多く、看護師のスペシャリストとして必要なスキルも同時に身に付けることができるので、キャリアアップの実現が可能です。
美容外科や美容クリニックで働く
脱毛やフェイシャルなどの施術を行う美容外科や美容クリニックは給与高めに設定されています。
給与が高く設定されている背景として「自由診療」であることが理由です。
自由診療は一般病院のように公的な医療保険が適用せずに医療技術や薬剤による治療をおこないます。
施設によってはノルマを達成できたら、基本給にプラスして報酬が支払われる「インセンティブ制度」を取り入れています。
個人の成績によって収入アップにつながりますが、プレッシャーにも感じてしまう方もいるでしょう。
自分の取り組み次第で給与が増えるとモチベーションになるという人であれば、年収アップを実現できるメリットの1つです。
平均年収が高い「できる看護師」の特徴3つ
平均年収が高い看護師の特徴を押さえておくと、「仕事ができる!」と同僚・上司はもちろん人事からも高い評価を得られるでしょう。
「できる看護師」になるためにも、どのような特徴があるのか押さえておきましょう。
幅広い業務に対応できる
急変時の対応をする救急救命病棟(ER)や手術室といった専門性の高い分野から外来診察の補助まで、幅広く対応できる看護師は頼られる人材です。
仕事の段取りをスピーディーにこなせる
正確に処置ができる
厚生労働省が紹介する「看護職員に求められる資質・能力」のなかに記載されているように、指示通りに動くのではなく、一人で自立・自律して考え判断する能力が必要です。
例えば、入院する患者さんに療養計画や施設の説明をしながら、既往歴の確認とカルテに記載するこいったことができれば効率的です。
このように臨機応変に対応できる看護師は、ボーナスや昇給幅を決める人事考課にも高く評価されるため昇進も早く高収入を得ることができるでしょう。
仕事の取り組む姿勢が評価されている
できる看護師は処置だけではなく、患者さんや医療スタッフとのコミュニケーションもうまく図れる特徴があります。
複数の患者さんとコミュニケーションを図るのは簡単なことではありません。
しかし、優しく丁寧に接していることで良好な関係を築くことができ信頼できる存在になるでしょう。
スキルや経験だけでなく仕事への取り組みも評価されると管理職への昇進などにつなががる可能性は高くなります。
注意点は上司の能力や職場の状態が影響することもあるので、普段から医療スタッフとも良好な関係を構築しておくことは大切です。
就職・転職がうまくいっている
看護師への就職や他の施設への転職は、年収アップを実現できるチャンスでもあるので求人探しは重要なポイントです。
看護に特化しているため求人が中心なので収入が高い求人や希望にあった条件の施設を探しやすい特徴があります。
条件のいい案件はすぐに埋まってしまうため、こまめにチェックしておくことが大切です。
求人探しと同じタイミングで、自己分析などをおこない志望動機や面接などで自分をアピールできるように以下の点を考えておきましょう。
経験
領域や診療科、業務内容、取り扱ったことがある疾患名など
志望理由
施設の理念、特定の領域で有名であること、教育制度など
今後のキャリアについて
特定の領域での経験を積みたい、訪問看護を経験したいなど
看護師の平均年収を上げる求人探しのポイント4つ
看護師の平均年収が高いことがわかったけど、条件がいい求人がみつからない!とお悩みの方向けに、看護師の平均年収を上げる求人探しのポイント4つご紹介します。
経営状態がいい施設
経営状態の良いクリニック、民間の病院施設、訪問看護ステーションは比較的に給与が高い職場が多いです。
勤務先にもよりますが、夏冬で3ヶ月分の賞与が出た後に3月に決算手当としてさらに賞与が支給されるケースもあります。
民間施設は国や地方で運営されている病院施設と異なり、経営状態によって基本給や賞与を高めに設定できるのです。
経営状態を調べる方法として次の2つのポイントがあるので、求人を探す際にはチェックしてみてください。
・口コミサイトで病院の評判をチェック
・ボーナスの支給実績や回数
上記のポイントを調べることで、ボーナスが支払われず年収が下がったという失敗を防ぐことにつながります。
富裕層の来院が多い自由診療
富裕層の来院が多い自由診療とは、美容クリニックや美容皮膚科、医療脱毛クリニックなどがあげられます。
保険適用外のため一般的な病院と異なり施設が自由に診療費を設定できることから費用は割高なケースが多いです。
インセンティブ制度を導入している施設が多く、仕事の取り組み次第では高収入を狙える職場であります。
さらに、一般病院での勤務と異なり、夜勤がなく営業時間が設定されているので残業も少ないので身体的負担軽減にも効果的なです。
2交代制の病院で夜勤手当が高い施設
看護師の平均年収が高いのは夜勤手当が大きく関係していますが、勤務体制の違いで手当の額にも違いがあるので求人選びは注意が必要です。
少しでも夜勤手当で収入アップを計りたいなら、2交代制の病院で夜勤手当が高い施設を探すのがポイントです。
2交代制の夜勤は一回あたりの平均手当額がほかの勤務体制と比べるともっとも高い傾向があり、夜勤手当の平均相場は次のとおりです。
3交代順夜勤:約4,500円
3交代深夜勤:約5,500円
2交代夜勤 :約10,000円
最近では、人材不足により2交代制を導入する病院や施設が増えているため、今後はさらに2交代制の求人が増えていくでしょう。
転職サイトで「非公開求人」を紹介してもらう
一般に出回っている求人より条件がいい求人を探すには、転職サイトで「非公開求人」を紹介してもらう方法がおすすめです。
一般的な求人サイトに掲載されている案件は高いのか、ブラックなのかは実際に勤務してみないとわからない部分があり不安に感じてしまう方も多いでしょう。
さらに、求人紹介だけでなく面接対策などのサポートをおこなってくれるので、求人獲得のための対策ができるのも魅力です。
転職サイトを上手く活用すると、効率よく待遇の良い求人情報を集めれることが可能なので時間を有効活用できます。
看護師の平均年収が高いとできること
平均年収が高いと生活への不安を軽減できるだけでなく、自分の好きなことに使えるお金があると人生の選択肢が広がるのは大きな魅力です。
以下では、看護師の平均年収が高いとできることについてご紹介するので、理想の将来をイメージしてみてくださいね。
エステなどで自分磨きができる
収入が高いと生活に余裕があるので、頑張っている自分へのご褒美にエステに通う看護師の方も多くいます。
仕事の疲れを癒すのはもちろん、
きれいな足になりたい
全身脱毛して肌をツルツルにしたい
と理想の自分に近づくことができるのです。
自分磨きができると自信アップにつながると色んなメイクやファッションにチャレンジでき、毎日の暮らしも楽しくなるでしょう。
海外旅行が自由にできる
海外旅行は日本では得られない経験ができるのは大きな魅力ですよね。
非日常感を味わえるのはもちろん、現地の生活や食事に触れることで、世界の文化や価値観への理解が深まり自分の成長にもつながります。
あなたも海外に飛び出し、さまざまな国の世界を体験して人生を楽しんでみてください。
両親や祖父母にプレゼントできる
これまで育ててくれた両親や祖父母に感謝の気持ちを込めて、豪華なプレゼントを渡すことができます。
旅行は宿泊費のほかに交通費もかかるので大きな費用がかかるが、収入が高いと惜しみなく支払うことが可能です。
結婚後の資金として貯蓄できる
結婚後の資金として貯蓄しておくことで、生活費の足しにできるので安心です。
結婚する際には、挙式や引越しなどで多額なお金が必要ですし、出産後には出産後はオムツやミルクなどにお金がかかります。
子どもが成長するにつれて食費や習い事などの出費が増えるため、暮らしをサポートするお金を貯めてる人も多いです。
看護師の平均年収に関するまとめ
今回は、看護師の平均年収について年齢や性別などあらゆる項目ごとにご紹介してきました。
- 平均年収は499万円
- 平均手取り年収は360万円
- 夜勤手当があるから平均年収が高い
- 収入が安定しているから安心
- 看護師の資格があれば場所を問わず働ける
- ライフバランスを保ちながら働ける
- 平均年収が高い看護師は求人探しが上手
看護師は平均年収が高い職業ではありますが、住む地域や選ぶ施設によっては平均年収が低くなってしまう可能性があります。
そのため、求人選びは慎重に検討することが大切です。
看護師求人サイトなら、一般的な求人サイトに載ってない「非公開求人」を紹介してもらえます。
条件がいい求人はすぐに締め切りになってしまうので、気になる案件があったら応募してみてくださいね!