アクセンチュアは有名なコンサルティングファームですから、入社したいと考えている方も多いと思います。
そして、実際に働くとなると年収など給料の情報も気になりますよね。
そこで、この記事ではアクセンチュアの年収について詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
- アクセンチュアの平均年収は867万円
- アクセンチュアは年俸制で成果主義
- アクセンチュアで年収を上げるコツはビジネスコンサルタントとして入社することなど
- アクセンチュアの福利厚生は従業員株式購入プランなど
- アクセンチュアに転職するならビズリーチなどを利用するのがおすすめ
目次
アクセンチュアとは?
アクセンチュアは企業に助言を行う総合系コンサルティングファームのひとつです。
総合系コンサルティングファームとは、戦略立案から実行まで幅広い範囲でコンサルティングサービスを提供する会社のことです。
そんなアクセンチュアは就活でも非常に人気のある会社です。
ここからは、アクセンチュアについて以下の項目について詳しく見ていきましょう。
社風
アクセンチュアの社風を象徴する言葉に「Think straight talk straight」があります。
これは、誰が相手でも摩擦を恐れず、正直に語る姿勢を表した言葉です。
実力主義の会社ではあるため、時には厳しい指摘が入ることもありますが、その分、多くの成長を得られると評判です。
以前はかなりハードワークな会社でしたが、近年では改革が進み、働き方に柔軟性を持たせられるようになっています。
強み
アクセンチュアの強みとして挙げられるのは、IT・テクノロジーへの順応の速さです。
最新技術を積極的に活用することで、顧客に対してもスピード感を持って対応することが可能です。
また、世界でも最大級のコンサルティングファームであるため、大きなプロジェクトにかかわれる機会や、海外で働けるチャンスも多くあります。
会社概要
アクセンチュアの会社概要は以下のようになっています。
会社名 | アクセンチュア |
---|---|
本社所在地 | 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR |
設立 | 1995年 |
資本金 | 350百万円 |
代表者 | 代表取締役社長 江川 昌史 |
アクセンチュアの年収の基本情報
この見出しでは、アクセンチュアの年収について、以下の項目に分けて見ていきましょう。
初任給
アクセンチュアは年俸制の会社であるため、初任給も年収の額で提示されます。
アクセンチュアの具体的な初任給の額は以下のようになっています。
戦略コンサルタント | 5,509,000円 |
---|---|
デジタルコンサルタント/ビジネスコンサルタント | 4,300,000円 |
ソリューション・エンジニア | 3,238,000円(首都圏採用) 2,852,000円(北海道・札幌、福島・会津若松採用) |
初任給は年収によって大きく異なりますが、総じて高い水準にあると言えます。
特に戦略コンサルタント職の場合、初任給を月収に換算すると約45万円であり、これに残業代がつきます。
この初任給の額は日本ではトップレベルと言えるでしょう。
ちなみに、初任給は他の外資系コンサルティングファームと比べるとやや低めですが、その分、アクセンチュアは新卒を育成する環境が整っています。
平均年収
就活口コミサービスのopenworkのデータをもとにすると、アクセンチュアの平均年収は867万円になっています。
「意外と高くない」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、平均年収の年齢別の分布を見れば、その理由がわかるでしょう。
25歳 | 579万円 |
---|---|
30歳 | 741万円 |
35歳 | 949万円 |
40歳 | 1160万円 |
45歳 | 1334万円 |
50歳 | 1472万円 |
867万円という数値は35歳の年収よりも低くなっています。
アクセンチュアをはじめとするコンサルティングファームには「Up or Out」という、一定の年齢になって成果を出せないと会社をさらなければならないという厳しい決まりがあります。
そのため、年次が上がるほど会社に残るのは難しくなっており、アクセンチュアに勤務している人は若い人が多いのです。
そもそも、25歳で579万円という数値は他の業界から見ればとんでもなく高い値と言えるでしょう。
総合的に見ると、アクセンチュアの平均年収は極めて高いと言えるのではないでしょうか。
【役職・職種別】アクセンチュアの年収
アクセンチュアでは以下の役職や職種によって給料が異なります。
アナリストの年収
アナリストの年収はopenworkのデータによると平均568万円です。
アナリストは一番職位が低いこともあり、年収はアクセンチュアの中では控えめになっています。
なお、アナリストは一般的な企業でいう、いわゆる平社員のような立ち位置で、新卒か第二新卒で入社する場合にはこの職位からスタートします。
コンサルタントの年収
コンサルタントの年収はopenworkのデータによると平均902万円です。
コンサルタントはアナリストの次の職位で、社員の中でもコンサルタントは特に多いです。
また、中途入社の場合には、コンサルタントがスタートのことが多いです。
コンサルタントとして結果を出せなかった場合、4~5年ほど同じ職位にとどまることが多く、他部署に異動になる場合もあるようです。
一方で、成果を出せた場合には、2年程度で次の職位にランクアップできます。
マネージャーの年収
マネージャーの年収はopenworkのデータによると平均1060万円です。
マネージャーはいわゆる管理職で、部下を持つ立場になります。
アクセンチュアに入社しても、マネージャーになれずに退職する場合もありますが、なれた場合にはいよいよ1000万円超えの年収を実現できます。
シニアマネージャーの年収
シニアマネージャーの年収は1200~1500万円程度と言われています。
シニアマネージャーになれる人は限られるため、openworkには十分な年収データがなく、推定値になっています。
シニアマネージャーは日系企業で言うところの、課長と次長の間くらいのポジションになります。
マネージングディレクターの年収
マネージングディレクターの年収は2000万円以上と言われています。
マネージングディレクターはかなりの実力がないとなれません。
アクセンチュアの従業員では一番職位が高いのは、マネージングディレクターになります。
エンジニア・SE職の年収
エンジニア・SE職の年収はopenworkのデータによると平均616万円です。
エンジニアというと社会から求められていて、給料も高いイメージがあります。
世間一般と比べると平均616万円という年収は高いですが、コンサルタントと比べると低い水準になっているようです。
アクセンチュアの給与制度
アクセンチュアの給与制度の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
年俸制
アクセンチュアの給与制度としてまず挙げられるのは、年俸制であることです。
年俸制とは、1年単位で給与を算出する報酬体系です。
とはいえ、給料をもらえるのが年1回というわけではなく、年俸が1ヶ月毎に分割されて支払われます。
年俸制は成果主義と相性が良いため、コンサルティングファームでもよく採用されています。
賞与or残業代
アクセンチュアの給与制度としては、賞与か残業代がもらえることが挙げられます。
アクセンチュアの場合、マネージャー以上かマネージャー未満かで給料体系が異なります。
アナリストやコンサルタントの場合には、年俸に加えて、残業代を得ることができます。
ただ、アクセンチュアは働き方改革を進めていて、月40時間以上の残業はできません。
なお、賞与はもらえません。
また、マネージャー以上の役職の場合には、残業代はもらえなくなる代わりに、賞与がもらえるようになります。
成果主義
アクセンチュアの給与制度としては、成果主義であることも挙げられます。
年俸制であることもあり、給料の改定は年1回で、給料は実力によって大きく変動するようです。
そのため、成果を出せば若くても高い給料を目指せますが、成果が出せないと給料が下がる場合もあります。
毎年給料が上昇する
アクセンチュアの給与制度としては、毎年給料が上昇することも挙げられます。
アクセンチュアでは、基本的に毎年給料が上昇するようなシステムになっています。
ただ、「Up or Out」の風潮はあるため、アクセンチュアに長く在籍できるかは実力次第な部分があります。
アクセンチュアで年収を上げる3つのコツ
アクセンチュアで年収を上げるコツは主に以下の3つです。
コツ①:ビジネスコンサルタントとして入社する
アクセンチュアで年収を上げるコツとしてまず挙げられるのは、ビジネスコンサルタントとして入社することです。
ビジネスコンサルタントで入社したほうが評価が厳しくなく、キャリアについても有利だからです。
アクセンチュアには、以下の4つの領域があります。
- デジタル
- テクノロジー
- ビジネス
- ストラテジー
ビジネスコンサルタント職として入社した場合、テクノロジー部門で入社する場合よりも1つ上のキャリアレベルとしてスタートすることになります。
コツ②:最低限の英語力を身につける
アクセンチュアで年収を上げるコツとしては、最低限の英語力を身につけることも挙げられます。
マネージャーに昇格する時に、TOEICが650点以上であることが必須条件になっているからです。
ただ、マネージャー職になるとこれまでついていた残業代がつかなくなります。
そのため、マネージャー職に昇格すると一時的に給料が下がる場合はあるので注意しましょう。
コツ③:成果を出す
アクセンチュアで年収を上げるコツとしては、成果を出すことも挙げられます。
結局のところ、これがすべてと言えるでしょう。
上で紹介したコツも大事ですが、成果がついてこなければ結局給料を上げることはできません。
大きな成果を出せれば、非常にまれではありますが、職位を1つスキップして昇格することも可能です。
反対に成果を出せなければいずれ社内にはいられなくなってしまいます。
アクセンチュアの年収に関する口コミ
これまでアクセンチュアの年収について詳細に述べてきましたが、実際にアクセンチュアで働いていた人は年収についてどのように感じているのでしょうか。
この見出しでは、openworkでアクセンチュアの年収に関する口コミをまとめてみました。
給与制度:
スタッフ層は年俸に加え、残業代、家賃補助が出る。ボーナスも一応あるが、無いに等しい額。
プロモーションすれば年俸が上がる。評価制度:
年に一度の評価会議で、プロジェクトの上司と、people leadと呼ばれるプロジェクトとは関係なく個人のキャリアサポートを行う上司が個人のパフォーマンスをアピールし、それをもとに評価が決定する。
よって、people leadに対して自分がどれだけの成果を出しているかを伝える必要がある。
その年のdemandにも依るが、著しい活躍が認められればスキップでのプロモーションもある。
給与制度:
コンサルティング本部は各クラスごとに3〜4つのレベル分けがされており、どのレベルかで基本級が決まる。加えて、前年度の評価に応じたボーナスがつく。スタッフレベルは残業代と家賃補助あり。また、確定拠出年金制度があり、給与の何%かを自動で積み立てている。積み立ての上限金額を超えると給与に上乗せされる。評価制度:
コンサルティング本部はプロモーション、同じクラスで2レベルアップ、1レベルアップ、レベルそのままの4段階で評価。そのままのレベルだと給与が上がらない。それとは別の軸でボーナスの増額対象かどうかを決める。
給与制度:
年一回の評価で昇給が決まる。アナリスト→コンサルタント、コンサルタント→マネジャーのタイミングの昇級幅が大きい。マネジャーからは年収が1000万を超える。評価制度:
プロジェクトで一緒に働く上司とは別に、同じ部署に所属する別の上司がキャリアカウンセラーとしてつき、四半期ごと程度の頻度で様子を確認する。また、年一回の評価会議では、それらの報告とプロジェクト上司のインプットを元に年次評価が決められる。部署内で昇進する人数は決まっているため、自らキャリアカウンセラーに対してアピールする機会を作り、評価会議で推してもらえるようにすることが大事。
給与制度:
基本給:キャリアレベルによる
残業代:別途支給
住宅手当:スタッフは毎月3万円、マネージャー以上は支給されない。
テクノロジー本部は給与が低く設定されているため、毎年一定のボーナスがある。しかし、全員もらえるわけではない。毎年平均30万円程度。業績が良いときは、特別ボーナスを支給するときもある。評価制度:
毎年基本給は平均数パーセントアップするが、多くはない。レベルアップする時に基本給もグッと上がる。マネージャーからは1000万強。
給与制度:
基本的にキャリアレベルに応じる。
例えば私はコンサルタント(CL9)だが、残業代なしの年収は750万程度である。
残業単価はそれなりに高い(約4500円/時間)で月20時間残業すれば月額9万円程度となる計算だが、近年は残業が認められない傾向のため懐事情は寂しい。
プロジェクトによりけりだが、きちんと残業代が貰えるクライアント・上司に付けるかは運次第。評価制度:
不透明であると感じる。評価基準は上司(スーパーバイザー、キャリアカウンセラー)の所感による。
一般的にはチャージャビリティ(稼働率)が汎用的な指標であり、チャージャブルなプロジェクトに就かないと評価は下がってしまうこともある。
アクセンチュアの年収を同業他社と比較
この見出しでは、アクセンチュアの年収を同業他社と比較していきたいと思います。
openworkのデータをもとに、アクセンチュアの平均年収を大手のコンサルティングファームと比較すると、以下のようになります。
平均年収 | |
---|---|
アクセンチュア | 867万円 |
マッキンゼー・アンド・カンパニー | 1216万円 |
BCG | 1353万円 |
デロイトトーマツコンサルティング | 922万円 |
PwCコンサルティング | 926万円 |
ベイン・アンド・カンパニー | 1113万円 |
アクセンチュアの福利厚生
アクセンチュアの主な福利厚生には以下のようなものがあります。
各種社会保険完備
アクセンチュアでは各種社会保険が完備されています。
社会保険は、以下の5つの保険の総称になっています。
- 医療保険
- 年金保険
- 介護保険
- 雇用保険
- 労災保険
アクセンチュアには「アクセンチュア健康保険組合」というものがあり、ここから各種手続きをすることができます。
確定拠出型年金
アクセンチュアでは確定拠出型年金の制度もあります。
確定拠出型年金とは、自分で作れる年金のようなものです。
毎月一定の掛金を積み立て、そのお金を運用していくことで、60歳以降に積み立ててきた年金資産を受け取れます。
年金資産は一時金の形で受け取ることも可能ですし、年金形式で受け取ることもできます。
ちなみに、アクセンチュアでは給与の5%を拠出する決まりになっています。
財形貯蓄制度
財形貯蓄制度では、提携する金融機関へ給与の一部を積み立てることで、確実に貯金を増やしていくことができます。
そのため、自分で貯金を作るのが苦手な人を中心におすすめの制度となっています。
ちなみに、提携している金融機関は銀行、保険会社、証券会社などの場合があります。
出張日当
アクセンチュアには出張日当もあります。
出張で発生した諸経費を会社が負担してくれる制度です。
出張において、あらかじめ費用が確定している交通費や宿泊費は事前に申請して会社に負担してもらうことになります。
一方で、その他の雑費は事前にどのくらいかかるか予想できないため、社員が建て替え、後から精算することになります。
この時に登場するのが出張日当なのです。
通勤手当
アクセンチュアには通勤手当も用意されています。
通勤手当とは、通勤にかかる交通費を会社が負担してくれる手当のことです。
ほとんどの企業と同じように、アクセンチュアにも通勤手当があります。
ただ、新幹線や特急で出勤する場合には対象外です。
住宅手当
アクセンチュアでは住宅手当も整備されています。
アクセンチュアでは賃貸住宅に済んでいる場合、月3万円の手当を受け取れます。
この住宅手当はマネージャー以上になると支給対象外になります。
超過勤務手当
超過勤務手当とは、いわゆる残業代のことです。
アクセンチュアでは月40時間までの残業に対して残業代が支給されています。
アクセンチュアでは40時間以上の残業が禁止されているからです。
なお、マネージャー職以上では、超過勤務手当も支給されなくなります。
従業員株式購入プラン
従業員株式購入プランとは、アクセンチュアの社員が自社の株式を割引価格で購入できる制度です。
給料の10%を上限として、株式を通常の15%割引で購入することができます。
ちなみに、アクセンチュアは日本で上場しているわけではありません。
そのため、従業員株式購入プランを利用する時には、株価自体の変動はもちろんのこと、為替の変動まで考慮に入れる必要があります。
長期収入所得補償
アクセンチュアでは長期収入所得補償の制度もあります。
長期収入所得補償とは、病気やケガなどで長期間に渡って働けなくなった場合、最大5年間、収入の約60%が補償される制度です。
免責期間はあるものの、これだけの補償が受けられるのは手厚いと言えます。
アクセンチュアに転職するのにおすすめの転職エージェント3選
アクセンチュアに転職するのにおすすめの転職エージェントは主に以下の3つです。
ビズリーチ
ビジリーチは高年収の方向けの転職サービスです。
アクセンチュアは給与水準が高いですから、ハイクラス向けの転職サービスを用いるのがおすすめと言えます。
ビジリーチでは企業からスカウトを受けることができます。
一方で、自分から企業に応募することも可能になっています。
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングはコンサル専門の転職エージェントです。
ほとんどのコンサルティングファームへの応募が可能になっています。
キャリアアドバイザーも元コンサルの方が多いため、コンサルに関する知識も豊富になっています。
そして、アクシスコンサルティングではなんと、平均で3年間で転職支援を行っており、入社後も含めた支援を行ってくれます。
レバテックキャリア
レバテックキャリアはITエンジニアやデザイナーに特化した転職エージェントです。
アクセンチュアでエンジニアになりたい方におすすめできるサービスです。
自分のスキルや経験を活かして、エンジニアとして転職することができます。
アクセンチュアの年収のまとめ
アクセンチュアの年収の基本情報としては以下のようなものが挙げられます。
アクセンチュアで年収を上げるコツとしては以下のようなものが挙げられます。
アクセンチュアに転職するのにおすすめの転職エージェントとしては以下のようなものが挙げられます。