
闇金の取り立てや嫌がらせが怖い!

闇金問題を弁護士に相談したいけれど費用が払えない・・・
このような悩みを抱えている方もいらっしゃることでしょう。
闇金は利用者を脅迫したり、さまざまな嫌がらせをすることで精神的に追い込み、お金を支払わせようとしてきます。
そのため、利用者が一人で対処しようとすると深刻な被害を受けてしまう可能性が非常に高いです。
万が一、闇金に手を出してしまったら、法律の専門家である弁護士に対応を任せることが最善の解決策となります。
この記事では、闇金の借金を解決するために弁護士へ相談・依頼するメリットから必要な費用、弁護士の選び方、流れなどをわかりやすく解説します。
- 闇金問題の弁護士費用は相談無料、着手金の分割払いや後払いもできる
- 闇金問題に一人で対処することは非常に危険である
- 弁護士が交渉することで闇金の取り立てが止まる可能性が高い
- 闇金問題を相談・依頼するなら闇金に強い弁護士を選ぶ必要がある
- 闇金以外の借金は債務整理で解決できる
本記事を監修した専門家

川端 克成 / 元弁護士 弁護士として約1年間5稼働。債務整理だけでなく、離婚・相続・交通事故・刑事事件などをはじめとして幅広い分野を担当。現在では、弁護士としての経験を活かしてお金の問題を解決できる記事を執筆。
目次
闇金問題の解決にかかる弁護士費用の相場
闇金問題を今すぐ弁護士に依頼して解決したいと思っても、弁護士費用が気になって進めることができない方は多いです。
しかし、闇金問題を放置すると被害が大きくなっていく可能性もあるので、すぐに解決できるように弁護士の費用相場を確認しておきましょう。
弁護士費用に関するポイントは、以下の通りです。
- 相談料は無料の事務所も多い
- 解決費用は1社につき5万円前後が相場
- 費用の分割払いや後払いも利用できる
それぞれ、詳しくみていきましょう。
相談料は無料の事務所も多い
弁護士の法律相談料は原則として有料ですが、闇金問題を含む借金問題については無料で受け付けている法律事務所も数多くあります。
無料相談を受け付けている事務所でも、無料の範囲が事務所によって異なりますので、相談前に確認しておく必要があります。
相談料無料の弁護士事務所で闇金問題を解決に導いてくれる、自身に合ったおすすめ債務整理を提案してもらいましょう。
- 初回30分のみが無料
- 初回60分まで無料
- 同一問題で3回までの相談が無料
- 何度でも相談無料
なお、有料の場合は30分につき5,000円(税別)程度が相場です。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
相談料の設定は、事務所によってさまざまに異なるのが実情です。有料の事務所でも、状況次第で柔軟に対応してくれることもあります。相談後すぐに依頼を受けた場合は相談料を無料にするケースや、相談が30分を超えても5,000円しか取らないケースなどもあります。少しでも費用を抑えるためには、有料か無料か、無料の範囲はどこまでかを事前にしっかりと確認しましょう。
解決費用は1社につき5万円前後
闇金問題の解決を弁護士に依頼するための費用は、借入先1社につき5万円前後(税別)が相場です。
弁護士費用の金額は事務所によって異なります。
そのため、闇金1社につき3~4万円のところもあれば、6~7万円のところもあります。
費目も「着手金」と呼ぶところもあれば、「手数料」と呼ぶところもあり、事務所によってさまざまです。
トータルでかかる費用の平均的な金額が、闇金1社につき5万円前後になるとお考えください。
解決費用は、原則として依頼時に一括で支払う必要があります。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
費用を少しでも抑えたい場合は、複数の事務所で無料相談を利用して見積もりをとり、比較してみるとよいでしょう。ただし、闇金問題を抱えているときには、速やかに弁護士に依頼することも大切です。複数の事務所を回る場合は、日を置かずに予約をとり、効率よく回るようにしましょう。
弁護士費用を払えないときの対処法
弁護士費用(解決費用)をすぐ払えないときは、分割払いや後払いが可能な事務所を選んで依頼しましょう。
解決費用の分割払いや後払いに応じている法律事務所も、数多くあります。
ホームページなどに「分割払い可」「後払い可」などと記載していなくても、相談すれば分割払いや後払いを認めてくれる事務所も少なくありません。
スムーズに依頼するためには、相談前に、分割払いや後払いが可能かを尋ねて確認しておいた方がよいでしょう。
なお、法テラスを利用すれば、収入や資産が一定の基準以下であれば、弁護士費用を立て替えてもらうことができます。
ただし、審査に1~2週間を要する上に、闇金問題に強い弁護士を紹介してもらえるとは限らないというデメリットもあります。
闇金問題をスムーズに解決するためには、闇金に強い弁護士を探して直接相談・依頼する方がおすすめです。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金問題に積極的に取り組んでいる弁護士は、ご相談者が費用をすぐに支払うのは難しいことを理解しています。そのため、分割払いや後払いに応じることがほとんどです。一括払いのみとしている事務所は、闇金に関する依頼を回避したいと考えている可能性があります。闇金問題で困ったときは、費用の面でも柔軟に対応してくれる事務所を選んだ方がよいでしょう。
弁護士に闇金問題を相談してから解決するまでの流れ
闇金問題を弁護士に相談し、そして解決するまでの流れは以下の通りです。
法律相談は原則として予約制となっている
多くの場合は電話で予約をとる
事務所によってはWebフォーム、メール、LINEなどで予約が可能なこともある
予約した日時に事務所で弁護士と面談する
状況を具体的に伝えて解決方法のアドバイスを受ける
費用の説明も受け、依頼するかどうかを検討する
依頼を決めた場合は弁護士と委任契約を結ぶ
後日に改めて依頼することも可能
金額や支払い方法は委任契約の際に協議して決める
弁護士が闇金へ受任通知を送付する
送付先がわからない場合は弁護士が闇金に電話をかける
利用者から依頼を受けて代理人となったことを通知する
取り立てや嫌がらせを止めるように警告する
受任通知の送付のみで取り立て等が止まらない場合は弁護士が闇金と交渉する
多くの場合はこれで取り立て等が止まる
闇金からの借金は返済不要
既に支払ったお金は返金請求が可能
弁護士が交渉することでお金が戻ってくることもある
闇金が取り立て等を止めない場合は弁護士が以下の措置をとる
・携帯電話の利用停止
・銀行口座の凍結
・警察への刑事告訴
ほとんどの場合はこれで取り立て等が止まる
日を置いてから闇金が利用者に連絡してくることもある
弁護士が再度、警告・交渉・法的措置を行う
早ければ依頼して即日、多くの場合は数日~1週間ほどで取り立て等が止まります。
ただ、ほとぼりが冷めたころに闇金が改めて連絡してくることも少なくないので、しばらくの間は警戒が必要です。
もし、闇金から連絡が来たら、すぐ弁護士に連絡できるようにしておきましょう。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金問題は警察に相談することも有効ですが、警察は実害が生じていなければ動いてくれないことが多いものです。弁護士は、依頼者のためにすぐ動いてくれます。ただし、闇金による暴行、脅迫、嫌がらせなどで身の危険を感じたときは、早急に警察に通報してください。
闇金問題を弁護士に相談・依頼するメリット
闇金問題を弁護士相談・依頼することで得られるメリットは、以下の通りです。
- 正しい解決方法がわかる
- 闇金との交渉を任せられる
- 闇金の取り立てが止まる可能性が高い
- お金が戻ってくることもある
以下では、それぞれのメリットを具体的にご説明します。
正しい解決方法がわかる
弁護士に相談するだけでも、闇金問題の正しい解決方法をわかりやすく教えてもらえます。
多くの方が「元金だけは返済しなければ闇金の取り立ては止まらない」といった考えをお持ちですが、この考え方は誤りです。
闇金に対しては1円も返済する必要がありませんし、返済してもいけません。
少しでも返済すると、闇金から「カモ」だと認定され、次々にお金を要求されてしまいます。
闇金は、脅せばお金を出す人をターゲットとして激しい取り立てをしてくるのです。
まずは、「闇金には返済しない」という正しい解決方法を知らなければ、闇金問題は解決できません。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金に返済する必要がないとはいっても、返済を拒否する勇気がある方は少ないでしょう。実際に返済を拒否すると、闇金から過激な取り立てや悪質な嫌がらせを受けてしまうのも事実です。だからこそ、弁護士のサポートを受けて対処することが重要です。
闇金との交渉を任せられる
弁護士は、依頼者の代理人として闇金と交渉します。
弁護士に依頼した方は、闇金と直接やりとりする必要がなくなるのです。
もし、闇金から直接の連絡があった場合には、「弁護士と話してください」と言えば足ります。
弁護士にその旨を報告すれば、すぐに弁護士が闇金に対処してくれるので安心です。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金の取り立てが怖いからといって、電話がかかってきても無視する方もいます。しかし、無視をすると悪質な嫌がらせが始まり、深刻な被害を受けてしまいます。無視し続ければ、やがて闇金が諦めることもありますが、それまでの間に公私にわたって生活が破壊されてしまいかねません。闇金を無視するのではなく、弁護士から交渉してもらう方が得策です。
闇金の取り立てが止まる可能性が高い
実際のところ、弁護士が闇金に対して警告や交渉を行えば、それだけで多くの場合は取り立てが止まります。
その理由は以下の通りです。
- お金を回収できないから
- 営業できなくなるから
- 逮捕を恐れるから
それぞれの理由について、詳しくみていきましょう。
お金を回収できないから
闇金は、弁護士に依頼した利用者からはお金を回収できないことを知っています。
一人で対応する利用者は脅されるとお金を支払いがちですが、弁護士に依頼した利用者は脅されても支払わないように指示されているからです。
そんな利用者に対して返済を請求すると、ただちに弁護士に報告され、弁護士から警告が入ります。
このような状況では、闇金にとって手間だけがかかり、実入りがありません。
闇金の目的は、言うまでもなく利用者から少しでも多くのお金をむしり取ることです。
そのため、少し脅せばお金を支払う利用者にターゲットを定めます。
弁護士に依頼した利用者のことは諦めて、他の利用者にターゲットを移すという流れで、取り立てが止まるのです。
営業できなくなるから
闇金は、弁護士の警告を無視すると営業できなくなることも知っています。
闇金の営業には、携帯電話や銀行口座が不可欠です。
しかし、不正利用が発覚すると携帯電話は利用停止となり、銀行口座は凍結されます。
弁護士は、携帯電話を利用停止にしたり、銀行口座を凍結させたりするための手続きを熟知しています。
闇金に警告しても取り立てが止まらなければ、実際に手続きを行い、その闇金が営業できないようにするのです。
そのため、多くの闇金は弁護士からの受任通知を受け取るか、警告を受けた段階で取り立てを止めます。
逮捕を恐れるから
闇金といえども、当然ながら警察に逮捕されることは恐れています。
逮捕されると営業ができなくなりますし、有罪となると収益も剥奪されるからです。
そして、利用者が一人で被害届を提出しても警察は動きにくいですが、弁護士から働きかければ警察が動きやすいということも闇金は知っています。
実際のところ、闇金の被害者が自分で刑事告訴をしても、なかなか受理してもらえないことがよくあります。
しかし、弁護士が的確に刑事告訴をすればスムーズに受理されることも多いものです。
警察は、刑事告訴を受理すると捜査を行わなければなりません。
そのため、闇金が弁護士の警告を無視してまで取り立てを強行することはほとんどないのです。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金は通常、足がつかないようにするために、第三者名義の携帯電話や銀行口座を使用して営業しています。そのほとんどは、返済できなくなった利用者から提供させたものです。その時点で不正利用に該当し、犯罪も成立しています。ですので、弁護士に依頼すれば、ほぼ確実に利用停止や凍結、刑事告訴の手続きをとることが可能です。
お金が戻ってくることもある
闇金に返済する必要がないということは、先ほどご説明しました。
すでに一部でも返済してしまった場合、そのお金は闇金の不当利得となるため、法律上は返還を請求できます。
(不当利得の返還義務)
出典元:民法
第七百三条 法律上の原因なく他人の財産又は労務によって利益を受け、そのために他人に損失を及ぼした者(以下この章において「受益者」という。)は、その利益の存する限度において、これを返還する義務を負う。
(悪意の受益者の返還義務等)
第七百四条 悪意の受益者は、その受けた利益に利息を付して返還しなければならない。この場合において、なお損害があるときは、その賠償の責任を負う。
闇金は暴利を伴う貸付契約が無効であり、法律上の返済請求権がないことを承知で利用者からお金をむしり取っています。
利用者が返済したお金は、闇金が「法律上の原因」がないのに受け取ったことになりますので、利用者は利息付きで返還請求ができるのです。
闇金との返金交渉も、弁護士が代行します。
依頼者は待っているだけで取り立てが止まるだけでなく、闇金に支払ったお金が戻ってくることもあるのです。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
以前は弁護士が介入すれば素直にお金を返す闇金も少なくありませんでした。しかし、近年の闇金は足がつかないように手口を巧妙化させていることもあり、お金を取り戻せるケースは少なくなっています。弁護士に依頼して取り立てや嫌がらせが止まれば、成功とお考えください。
闇金問題を放置するとどうなる?
闇金の被害者の中には、弁護士費用の負担が気になるなどの理由で、弁護士への依頼を躊躇する方も少なくありません。
しかし、闇金問題を放置すると、以下のように深刻な被害を受ける可能性が非常に高いです。
- 厳しい取り立てが続く
- 莫大なお金をむしり取られる
- 周囲にも取り立てが及び社会生活が破壊される
- ネットで個人情報を拡散される
- さまざまな嫌がらせをされる
- 犯罪行為の手伝いを強要される
一人で抱え込まず、まずは無料相談で弁護士のアドバイスを受けてみることをおすすめします。
ここからは、それぞれのリスクについて詳しくご説明します。
厳しい取り立てが続く
闇金への返済が1日でも遅れると、厳しい取り立てが始まります。
脅迫的な言葉遣いで罵られ、支払いを強要されることもあります。
一般的には、闇金が利用者の自宅や職場に取り立てに来て居座ったり、暴力を振るったりすることはほとんどありません。
しかし、脅迫的な電話やメールが立て続けに送られてきます。
1日に100件を超える着信が来ることも珍しくありません。
利用者が返済するまで、厳しく執拗な取り立てが続きます。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
消費者金融など正規の貸金業者は、脅迫的な取り立ては行いません。法律で禁止されているからという理由もありますが、正規の貸金業者は法的手続きで債権を回収できるので、借主を脅迫する必要がないのです。それに対して、闇金には法律上の返済請求権がないからこそ、利用者を脅迫してお金を支払わせようとします。脅しに屈して支払うと「カモ」と認定されてしまいますので、怖くても返済してはいけません。
莫大なお金をむしり取られる
闇金は法外な金利を要求してきますので、脅しに屈して支払いに応じると莫大なお金をむしり取られることになります。
金利は業者によって異なりますが、トイチ(10日で1割)、トサン(10日で3割)、トゴ(10日で5割)といった金利が設定されることが多いです。
利息制限法の上限金利(法定金利)と比べれば、闇金の金利がどれほど悪質な暴利であるかが理解できるでしょう。
トイチ | トサン | トゴ | 法定金利(借入額10万円未満の場合) | |
---|---|---|---|---|
10日あたりの利率 | 10% | 30% | 50% | 0.5479% |
年利に換算 | 365% | 1,095% | 1,825% | 20% |
闇金への返済が遅れると「元金+利息」に金利をかけられるため、複利式に利息が膨らんでしまうことにも注意しなければなりません。
例えば、闇金からトサンで5万円を借りたとしましょう。
初回の利息は貸付金から天引きされることがほとんどなので、実質的には3万5,000円しか借りられません。
この借金を返済できなければ、以下のように、1か月後には返済額が受取額の2倍以上に膨らんでしまいます。
経過日数 | 返済額 |
---|---|
10日後 | 50,000円 |
20日後 | 65,000円 |
30日後 | 84,500円 |
返済期日に完済できない場合には、利息だけを支払えば許してもらえることもあります。
その場合は、10日ごとに1万5,000円を支払うにもかかわらず、元金は一切減りません。
真面目に返済すればするほど、莫大なお金をむしり取られるということがご理解いただけることでしょう。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
利用者に完済させないようにすることも、闇金によくある手口です。完済しようとすると「完済手数料がかかる」「事務所に来て手続きをしてもらわなければならない」などと理不尽な要求をするのです。完済させずに利息の支払いを継続させて、骨の髄までしゃぶろうとする魂胆です。闇金に対して真面目に返済しようとしても、良いことはひとつもありません。
周囲にも取り立てが及び社会生活が破壊される
利用者を脅しても支払いが得られなければ、闇金は利用者の家族、親戚、友人・知人、職場にまで連絡してきます。
周囲の第三者に対して返済を迫ることもあれば、「○○さんが借りたお金を返してくれない」と触れ回ることもあります。
このように周囲の人たちに迷惑がかかると、家庭内では離婚問題に発展したり、職場では退職に追い込まれたりすることもあるでしょう。
闇金に手を出したばかりに、社会生活が破壊されてしまうといっても過言ではありません。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金に借入を申し込むと、審査と称して家族、親戚、知り合い、職場などの連絡先を聞き出されます。それは審査のためではなく、滞納したときに嫌がらせをするためです。闇金は第三者にまで嫌がらせをして利用者を精神的に追い込み、何としてでもお金を支払わせるように最初から仕組んでいるのです。
ネットで個人情報を拡散される
近年の闇金は、返済できない利用者の個人情報をSNSなどで拡散するという嫌がらせをすることが多くなっています。
ネット上で実名を晒されて誹謗中傷された利用者は名誉を毀損され、深刻なダメージを受けてしまいます。
誹謗中傷の書き込みを削除する法的手段はありますが、多大な労力とコストを要するのが実情です。
闇金は、腹いせでこのような嫌がらせをしているわけではありません。
個人情報を晒されたくなかったら金を払え!
書き込みを削除して欲しければ金を払え!
このような目的で、戦略的に嫌がらせをしているのです。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金が投稿した書き込みを削除できたとしても、広く拡散されてしまった後ではすべてを削除することは非常に困難となります。したがって、闇金に手を出してしまったときは、少しでも早く弁護士のサポートを受けて、適切に対処する必要があります。
さまざまな嫌がらせをされる
その他にも、闇金はさまざまな嫌がらせをしてくることがあります。
以下の嫌がらせ行為は以前から闇金が行ってきた典型的なものですが、現在でも行われるケースが少なくありません。
- 大量の出前やデリバリーを注文される
- 自宅に救急車や消防車を呼ばれる
- 家の前で大声を出される
- 自宅の玄関や壁に貼り紙をされる
- 動物の死骸や糞などを郵便受けに投函される
あらゆる手段を使って利用者を精神的に追い込んで、何としてでもお金を支払わせようとするのが闇金の手口です。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金から嫌がらせをされると、普通は恐怖で震え上がってしまうことでしょう。ですが、お金を支払わせるための戦略であることを知っていれば、少し冷静になれるのではないでしょうか。重大なダメージを受ける前に、弁護士に相談するなどして対処しましょう。
犯罪行為の手伝いを強要される
闇金は取り立てや嫌がらせによって強行的にお金を要求するだけでなく、犯罪行為の手伝いを持ちかけてくることもあります。
利用者が指示に従えば借金をチャラにしたり、利息を免除したりするという提案です。
主に、以下のような犯罪行為を指示されます。
- 携帯電話やスマートフォンの譲渡
- 銀行口座の譲渡
- 特殊詐欺のかけ子、受け子、出し子など
- 薬物など違法な物品の運び屋
闇金から指示された行為が違法だとは知らずに行ったとしても、警察に発覚すると逮捕されることがあるので注意しなければなりません。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金から脅されてやむを得ず違法行為をしたのだから罪は軽いだろう、という考え方は通用しません。組織的な犯罪は重罰化されている傾向があるので、一発で懲役の実刑が科せられる可能性も十分にあります。絶対に闇金の言いなりになってはいけません。
闇金が「弁護士に相談しても意味ない」と言う理由
闇金が取り立てなどの際に、利用者に対して「弁護士に相談しても意味ない」と言うことがよくあります。
実際には、弁護士に相談することが最善の解決方法です。
それにもかかわらず闇金が「意味ない」と言うのは、以下の理由があるからです。
- 最初から法律を無視しているから
- 弁護士の介入を恐れているから
それぞれ、わかりやすくご説明します。
最初から法律を無視しているから
闇金は最初から法律を無視した違法業者なので、利用者が弁護士に相談しても取り立てはやめないというのが1つめの理由です。
この点、正規の貸金業者は、弁護士や司法書士に依頼した債務者に対して直接請求することが貸金業法で禁じられています。
それに対して、闇金はもともと法律を守るつもりなどありません。
そのため、利用者が弁護士に相談・依頼した後も「どこまでも取り立ててやる」と脅してくるのです。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
法律を無視する闇金に対して、理屈は通用しないということを知るべきです。利用者がご自身で闇金と交渉しても、文字通り「意味がない」ことがほとんどです。だからこそ、弁護士を立てて対処しましょう。
弁護士の介入を恐れているから
闇金は、実は利用者が弁護士に相談・依頼することを恐れています。
先ほどもご説明した通り、弁護士が介入するとお金を回収できなくなったり、営業できなくなったり、逮捕されたりするというリスクが生じます。
弁護士に相談してほしくないからこそ、「弁護士に相談しても意味ない」と言って脅しているに過ぎません。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
利用者から依頼を受けた弁護士が闇金から脅迫を受けることも、多々あります。ヤミ金への対応になれていない弁護士に依頼すると、弁護士が脅迫に屈してしまい、何も解決できないことになりかねません。闇金問題を解決するためには、闇金に強い弁護士に相談することが大切です。
闇金以外にも借金があるときの解決方法
闇金に手を出してしまう方のほとんどは、他にも消費者金融などからの借金を抱えているものです。
そんなときの解決方法は、以下の通りです。
- まずは闇金問題を解決することが先決
- その後に債務整理を検討する
- 弁護士に依頼すれば取り立てが全面的に止まる
以下で、順を追って解説していきます。
まずは闇金問題を解決することが先決
闇金と正規の貸金業者との両方から借金をしている場合は、先に闇金問題を解決すべきです。
なぜなら、闇金からの借金を抱えたままでは債務整理に支障をきたす可能性が高いからです。
何よりも、闇金による取り立てや嫌がらせ行為を止めなければ、落ち着いて債務整理の手続きをすることも難しいでしょう。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金に強い弁護士に依頼すれば、弁護士が正しい手順で対処するので、安心して任せることができます。一人で悩まず、弁護士に相談しましょう。
その後に債務整理を検討する
正規の貸金業者からの借金は、債務整理で解決できます。
闇金問題を解決した後に、落ち着いて債務整理を行いましょう。
債務整理には、主に以下の3種類の手続きがあります。
ご自身の状況に合った手続きを選んで行えば、必ず借金問題は解決できます。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
ご相談者が任意整理を希望するケースでも、客観的に見て個人再生または自己破産が必要な場合が多々あります。逆に、ご本人が自己破産しかないと考えていても、任意整理または個人再生で解決可能なケースも少なくありません。最適な債務整理を選ぶためには、専門的な知識が要求されます。まずは弁護士からアドバイスを受けて検討することをおすすめします。
弁護士に依頼すれば取り立てが全面的に止まる
実際に債務整理を行う際には、弁護士に依頼すれば受任通知が送付されますので、数日のうちに取り立てが全面的に止まります。
貸金業法で、弁護士や司法書士からの受任通知を受け取った貸金業者は、債務者に対して直接返済を請求することが禁止されているからです。
正規の貸金業者は法律を守りますので、確実に取り立てが止まります。
全面的に取り立てが止まった状態で落ち着きを取り戻し、債務整理をして経済的更生を図ることができるようになるでしょう。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
受任通知が債権者に届いた後は、返済も止まります。以後、基本的に債務整理手続きが終了するまで返済する必要はありません。闇金問題と借金問題を弁護士に依頼することで、一息つくことができます。
闇金問題の相談先は弁護士と司法書士のどちらが良い?
闇金問題については、弁護士だけでなく司法書士にも相談・依頼できます。
相談先を選ぶ際、弁護士と司法書士のどちらが良いということは基本的にありません。
闇金に強い弁護士または司法書士を選ぶことが重要です。
弁護士よりも司法書士の方が、若干安い費用で利用できる傾向はあるかもしれませんが、ほぼ同程度の費用がかかります。
費用は事務所によって異なりますので、弁護士事務所よりも費用が高い司法書士事務所もあります。
一概に司法書士の方が低料金だとはいえませんので、闇金問題の解決を得意としているかどうかで専門家を選ぶようにしましょう。
ただし、司法書士は1社あたり140万円を超える問題は取り扱えないという制限があります。
闇金問題の場合は貸付金が低額なので、1社あたり140万円という制限はあまり問題となりません。
もし、140万円を超える返済を要求する闇金がいる場合には、弁護士に相談・依頼することになります。

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著者の川端 克成さんのコメント
闇金問題に積極的に取り組んでいる弁護士・司法書士は、あまり多くないのが実情です。闇金問題を解決するためには、特有のノウハウと精神力が要求されますので、闇金に強い弁護士または司法書士を探して相談することが非常に重要となります。
闇金問題を相談する弁護士・司法書士の選び方
闇金問題を相談する際には、以下のポイントに注意して弁護士・司法書士を選びましょう。
- 闇金問題の解決実績が豊富にあるか
- 解決費用が明確で適正か
- すぐに動いてくれるか
それぞれ、具体的にご説明します。
闇金問題の解決実績が豊富にあるか
闇金問題の解決実績が豊富な弁護士・司法書士は、解決するための知識やノウハウを豊富に有していますので、安心して相談できます。
弁護士・司法書士といえども、得意分野・不得意分野が必ずあるものです。
闇金問題への対処が不得意であったり、実績が少なかったりする弁護士・司法書士に相談しても、有益なアドバイスが得られない可能性があります。
依頼を受けてもらえたとしても、納得のいく結果が得られるとは限らないことに注意しなければなりません。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
債務整理の実績が豊富な弁護士・司法書士でも、闇金問題の解決実績が豊富にあるとは限りません。依頼する前に、闇金に強い弁護士・司法書士かどうかを必ず確認するようにしましょう。
解決費用が明確で適正か
弁護士・司法書士に依頼する際には、解決費用がいくらかかるのかを確認することも重要なポイントです。
解決費用が高すぎたり、料金が不明確なまま依頼したりすると、闇金問題を解決できたとしても費用をめぐってトラブルとなるおそれがあります。
費用負担が重すぎて、債務整理に支障をきたすことにもなりかねません。
信頼できる弁護士・司法書士なら、適正な料金体系を備えており、相談時に費用を明確に説明するはずです。
費用に関する説明がわかりにくい弁護士・司法書士に依頼するのは、考えものです。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
解決費用の分割払いや後払いを希望する場合は、依頼前に申し出て協議し、支払い可能なプランで契約しましょう。いったん取り決めた後に無断で支払いを滞らせると、弁護士・司法書士との信頼関係が破壊され、辞任される可能性が高いのでご注意ください。
すぐに動いてくれるか
闇金問題では、利用者の身の安全を守るために、依頼後すぐに動いてくれる弁護士・司法書に依頼することが大切です。
闇金以外の借金問題でも、依頼を受けた当日に受任通知を発送し、早急に取り立てを止めることが重要です。
多忙な弁護士・司法書士や、闇金問題に慣れていない弁護士・司法書士は、すぐに動いてくれない可能性もあります。
依頼後にすぐ動いてくれるかどうかという点も、相談時に確認するようにしましょう。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金に強い弁護士・司法書士に依頼すれば、その場で闇金各社に電話をかけて警告し、ただちに問題の大半を解決してくれることもあります。闇金問題については特に、どの弁護士・司法書士に依頼するかによって結果が大きく左右されることがあるのです。
闇金問題の解決実績が豊富な弁護士・司法書士の探し方
闇金に強い弁護士・司法書士の選び方がわかったら、次はどうやって探せばよいのかが気になることでしょう。
闇金問題の解決実績が豊富な弁護士・司法書士を探すコツは、以下の通りです。
- インターネットで検索する
- 知人に紹介してもらう
- 弁護士会や法テラスに相談する
それぞれ、具体的にご説明します。
インターネットで検索する
最もおすすめの探し方は、闇金問題の解決実績が豊富な弁護士・司法書士をインターネットで検索して見つけることです。
昨今は、弁護士や司法書士がホームページなどで情報発信していたり、ポータルサイトなどで紹介されていることも多くあります。
解決実績や相談実績が掲載されていることもあるので、まずは広く検索して情報を見てみましょう。
実績が数字で掲載されていなくても、ホームページに闇金に関するコラムなどを多数掲載している事務所は、闇金問題に力を入れていると考えられます。
気になる弁護士や司法書士の事務所が見つかったら、問い合わせるか無料相談を利用するなどして、実績を確認するとよいでしょう。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
インターネットで情報発信をしていなくても、闇金に強い弁護士・司法書士はいます。しかし、やみくもに問い合わせたり、相談したりすることは効率が悪いので、まずはインターネットで検索することをおすすめします。
知人に紹介してもらう
弁護士や司法書士とつながりのある知人がいる場合には、その方から紹介してもらうと安心して相談できるでしょう。
紹介してもらった弁護士・司法書士が闇金に強いとは限りませんが、闇金に強い弁護士・司法書士をさらに紹介してもらえる可能性もあります。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
知人の紹介で弁護士・司法書士に相談すれば、解決費用を割安にしてもらえることもあります。ただし、くれぐれも闇金に強い弁護士・司法書士かどうかを確認した上で依頼するようにしましょう。弁護士・司法書士に自信がないから費用を割安にするということもよくあるので、注意が必要です。
弁護士会や法テラスに相談する
弁護士を紹介してもらう方法としては、弁護士会や法テラスに法律相談を申し込むことも考えられます。
ただし、弁護士会や法テラスでは、原則として弁護士を選べないことに注意しなければなりません。
闇金に強い弁護士を紹介してもらえる可能性は高くないのが実情です。
担当の弁護士が闇金問題に詳しくない場合は、闇金に強い弁護士を紹介してもらえないかを尋ねてみましょう。
場合によっては、知り合いの弁護士を紹介してもらえることもあります。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
弁護士会や法テラスでは、法律相談を即日利用できるとも限りません。闇金問題への対処はスピードも重要なので、インターネットで見つけた弁護士・司法書士に直接相談することがベストです。
闇金問題の解決におすすめの弁護士・司法書士事務所5選
ここでは闇金による借金問題を解決に導いてくれる弁護士・司法書士事務所をご紹介します。
それぞれ相談料や着手金のような費用や、相談のしやすさが異なるので事前に確認していきましょう。
はたの法務事務所は相談料や着手金が無料でコストを抑えられる

- 着手金が無料なので、最低限のコストで借金問題に取り組める
- 報酬金の分割払いできるため毎月の返済負担が少ない
- 特に過払い金や任意整理の実績や評価が高い
はたの法務事務所は、コストを抑えて債務整理手続きができることで当サイトでも人気No1の法務事務所です。
全国どこでも出張相談ができるほか、過払金調査費用も無料・初期費用となる着手金も無料と手厚いサポートが特徴と言えます。
とにかくコストを抑えて債務整理がしたい方や、初めての債務整理でコストが不安な方もおすすめです。
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▼はたの法務事務所の基本情報
事務所名 | はたの法務事務所 |
---|---|
業態 | 司法書士法人 |
電話番号 | 0120-732-023 |
対応業務 | 任意整理 過払金請求 個人再生(書類作成) 自己破産(書類作成) |
匿名相談 | 可能 |
▼はたの法務事務所の初期費用
初回相談料 | 0円 |
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初期費用 | 着手金・過払金調査費用:0円 法律相談料:0円 出張相談費用:0円 |
▼はたの法務事務所の費用
任意整理 | 1社 22,000円〜 |
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過払金成功報酬 | 14.08%〜 |
自己破産 | 330,000円 |
民事再生 | 385,000円 |
渋谷法務総合事務所は経験豊富な司法書士が所属している

- 相談料は無料で利用できる
- 経験豊富なベテラン司法書士が在籍している
- 土日祝日であっても対応してくれるので安心感がある
渋谷法務総合事務所はキャリア35年以上のベテラン司法書士が在籍している司法書士事務所です。
債務整理で豊富な実績があり、相談者に寄り添いながら丁寧に最適な解説策を提案してくれることが評価されています。
相談料は無料で利用することができ、債務整理問題を相談しやすい環境が整っています。
渋谷法務総合事務所は予約をすることで、土日対応もしてくれるので平日忙しい方でも利用可能です。
相談をするにあたり、連絡先など入力する必要がありますが、秘密保持を厳守していることからも安心感を持って相談できます。
東京ロータス法律事務所は債務整理の実績が豊富

- 1万件以上の相談実績があるので経験豊富な弁護士に相談したい方におすすめ
- 債務整理の相談は何度でも無料!
- 弁護士事務所の中でもトップクラスの料金体系なのでコストが心配な方も安心
- ただし、債務整理不可とされる闇金からの借り入れの場合はお断りする場合がある
東京ロータス法律事務所は、債務整理が得意な料金最安値クラスの法律事務所です。
特に任意整理は一番安く設定されており、通常では5~10万円程度かかるところ、東京ロータス法律事務所は45,000円(税別)ほどです。
さらに、東京ロータス法律事務所は、過払金に関しての相談であれば何度でも無料相談可能です。
悩みがある方は一度、東京ロータス法律事務所の無料相談を利用してみるのがおすすめです。
最近では「初回相談のみ無料」とする法律事務所も多くありますが、通常、弁護士との相談は30分で5000円程度という料金設定がされています。
\まずは無料相談!/
▼東京ロータス法律事務所の基本情報
事務所名 | 東京ロータス法律事務所 |
---|---|
業態 | 弁護士法人 |
電話番号 | 0120-316-715 |
対応業務 | 任意整理 過払金請求 個人再生(書類作成) 自己破産(書類作成) 身近な法律問題全般等 |
匿名相談 | 可能 |
▼東京ロータス法律事務所の初期費用
初回相談料 | 0円 |
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初期費用 | 着手金・過払金調査費用:事案ごと 法律相談料:0円 出張相談費用:0円 |
▼東京ロータス法律事務所の費用
任意整理 | 22,000円/件~ |
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過払金成功報酬 | 20%~ |
自己破産 | 200,000円 |
民事再生 | 300,000円 |
ひばり法律事務所は何度でも無料で相談に乗ってくれる

- 分割払いで余裕を持った支払いに対応している
- 無料かつ匿名で相談に乗ってくれるので安心して利用できる
- 女性専用相談窓口もある
ひばり法律事務所は借金問題について無料相談したい方に向いている弁護士事務所です。
ひばり法律事務所は相談費用が無料で、あなたの借金問題を解決するための何度でも相談に乗ってくれます。
依頼費用や着手金は分割して支払うことができるので、返済負担を軽減することが可能です。
ひばり法律事務所では25年の実績がある東京大学法学部卒の弁護士があなたの悩みを解決します。
全国どこからでも依頼・相談することができ、相談予約フォームから24時間受付可能な点も嬉しいポイントです。
\まずは無料相談!/
▼ひばり法律事務所の基本情報
事務所名 | ひばり法律事務所 |
---|---|
業態 | 弁護士法人 |
電話番号 | 050-3189-0296 |
対応業務 | 任意整理 個人再生 自己破産 過払い金請求 |
匿名相談 | 可能 |
▼ひばり法律事務所の初期費用
初回相談料 | 0円 |
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初期費用 | 着手金:20,000円/1社(任意整理の場合) 過払金調査費用:0円 法律相談料:0円 出張相談費用:0円 |
▼ひばり法律事務所の費用
任意整理 | 20,000円/件~ |
---|---|
過払金成功報酬 | 20%~ |
自己破産 | 200,000円〜 |
民事再生 | 200,000円〜 |
弁護士以外で闇金問題を相談できる窓口
弁護士以外にも、以下の窓口で闇金問題を相談することが可能です。状況に応じて利用してみるとよいでしょう。
- 警察
- 国民生活センター、消費生活センター
- 法テラス
- 司法書士
それぞれの窓口について、相談できる内容などを解説します。
警察
警察は闇金の検挙に力を入れているので、困ったときは相談に乗ってもらえます。
相談したその場で警察が闇金に電話をかけて警告し、それで取り立てが止まることもあります。
ただし、実害が生じていない場合は動いてもらえないことが多いのが実情です。
被害届や告訴状を提出したとしても、人員不足などの理由で捜査がなかなか進まないこともよくあります。
とはいえ、身の危険を感じるような取り立てや嫌がらせを受けた場合には、警察の力が不可欠です。
ただちに110番へ通報しましょう。
それほど急を要する状況ではない場合には、都道府県警の生活安全課に相談することになります。
相談先がわからないときは、警察相談ダイヤル「#9110」に電話をかければ、最寄りの相談窓口を案内してもらえます。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
闇金の利用者本人が警察に相談して動いてもらえなくても、弁護士を通じて被害を訴えれば動いてもらえることがよくあります。警察の力を活用するためにも、弁護士に相談することが有効です。
国民生活センター、消費生活センター
全国各地に設置されている国民生活センターと消費生活センターでも、闇金に関する相談を無料で受け付けています。
専門の相談員から、基本的な解決方法についてアドバイスを受けることが可能です。
とりあえず相談してみたいという場合に利用してみるとよいでしょう。
センターから闇金に連絡してもらえることもありますが、それで解決できなかった場合は「専門家にご相談ください」ということになります。
相談先がわからないときは、消費者ホットライン「188」に電話をすれば最寄りの相談窓口を案内してもらえます。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
国民生活センターと消費生活センターでも、弁護士による無料相談を定期的に開催しています。ただし、即日相談できるとは限らないことと、担当の弁護士が闇金に強いとは限らないことに注意が必要です。
法テラス
法テラスでは民事法律扶助制度の要件を満たせば、同一問題で3回まで弁護士の無料相談を利用できます。
ただし、即日相談できるとは限らず、闇金に強い弁護士を相談してもらえるとは限らないというデメリットもあります。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
法テラスと契約している弁護士・司法書士は数多くいます。闇金に強い弁護士・司法書士が法テラスと契約している場合には、その弁護士・司法書士を通じて法テラスへの申込みが可能な場合もあります。したがって、法テラスに直接申し込むよりも、先に闇金に強い弁護士・司法書士を探すことをおすすめします。
司法書士
既にご説明してきた通り、闇金問題は司法書士に相談することも可能です。
日本司法書士会連合会が運営する司法書士総合相談センターに連絡すれば、司法書士を紹介してもらえます。
しかし、闇金に強い司法書士を見つけるためには、インターネットで検索する方が早いでしょう。

元弁護士
著者の川端 克成さんのコメント
一般的な弁護士よりも闇金に強い司法書士は数多くいます。闇金問題の相談先の候補として、司法書士はおすすめです。
闇金問題についてよくある質問
闇金問題については、さまざまな疑問や不安があることでしょう。
よくある質問にまとめてお答えするので、参考になさってください。
- 闇金にはどのような種類があるのか
- 弁護士に依頼すれば必ず闇金問題が解決するのか
- 自分で闇金問題を解決できないのか
- 家族が闇金から借金した場合はどうすればよいのか
- 闇金はなぜなくらないのか
それでは、ひとつずつお答えしていきます。
- 闇金にはどのような種類がありますか?
- 実に数多くの種類があります。
典型的な090金融の他にも、自動車金融、チケット金融、システム金融、クレジットカードの現金化業者など、バリエーションは豊富です。
最近ではソフト闇金も増えていますし、SNSなどを介する個人間融資にも闇金が紛れ込んでいます。
重要なことは、違法な金融業者には手を出さないことです。
金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで貸金業登録が確認できない業者は、違法であると判断して差し支えありません。
- 弁護士に依頼すれば必ず闇金問題を解決できますか?
- 弁護士に依頼しても、100%解決するという保証はありません。
しかし、かなりの高確率で解決できます。
闇金といえども、警察に逮捕されても構わないと考えている業者はまずいません。弁護士の警告を無視すると最終的には逮捕されるリスクが高まることを、闇金はわかっています。そのため、弁護士が介入するとほとんどの闇金は手を引くのです。
- 自分では闇金問題を解決できないのですか?
- 利用者ご自身で闇金問題を解決することも不可能とはいえません。
闇金からの請求を無視し続けて、「この利用者には何をしてもお金を取れない」と判断されれば、いずれは闇金が諦めるでしょう。
しかし、それまでの間に過激な取り立てや嫌がらせが行われますし、周囲の方々にも多大な迷惑がかかります。
そのため、一人で闇金に対処することはおすすめできません。
- 家族が闇金から借金した場合はどうすればよいですか?
- 家族が闇金から借金した場合は弁護士や司法書士への相談・依頼をすすめしましょう。
家族の方がご本人に代わって弁護士・司法書士に相談することもできます。
ただし、依頼する際には、ご本人が最低一度は弁護士・司法書士と面談する必要があります。
面談が実現すれば、弁護士・司法書士からご本人に対して解決方法を説明し、依頼をすすめます。
まとめ
闇金に手を出してしまった場合は、弁護士・司法書士に依頼して対応してもらうことが、最善の解決方法となります。
それなりの費用はかかりますが、正当な手段で闇金と手を切ることが可能です。
闇金に強い弁護士・司法書士の多くは無料相談を受け付けているので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
【著者】川端 克成