証券口座は複数作るべき?メリット・デメリット比較&複数使いにおすすめのネット証券ランキング

証券口座の複数持ちにおすすめの証券会社は?
複数口座を持つときに気を付けることは??

投資をはじめると、各証券会社ごとの特徴が分かってきます。

そうなってくると、どことどこの口座を持てば効率よく利益を出せるのか気になりますよね。

それぞれの証券会社の強みを活かして賢く投資をしたいと思う方もいるでしょう。

この記事では、

証券口座を複数もつ場合のメリット・デメリットはもちろん、確定申告についてなど詳しく解説していきます。

「証券口座 複数」をざっくりいうと
  • 証券口座は複数もつと商品の選択肢がぐっと増える
  • 複数口座をもつことでIPO当選確率が上がる
  • 複数口座をもつと確定申告が必要となることがある
  • 複数口座をもつにはSBI証券を軸にLINE証券松井証券3社を登録しておくと便利
  • NISA口座は複数の証券会社で作れない
  • まずはSBI証券がおすすめ証券口座_複数_開設_おすすめ_LINE証券_SBI証券_松井証券

SBI証券で
口座開設してみる

証券口座は複数持つべき?

証券口座は複数持つべき?

結論、証券口座は複数持った方が良いでしょう。

もちろん、大手ネット証券であれば、幅広い金融商品を扱っているので1社だけでも様々な取引をすることができます

例えば、大手ネット証券でも人気のSBI証券では、次のような多くの金融商品や制度を扱っています。

SBI証券で扱っている金融商品
  • 国内株式(現物、信用取引、単元未満株、IPO、ETF、REIT他)
  • 外国株式(米国株、中国株、その他7か国の株式、海外ETF)
  • ロボアドバイザー
  • 投資信託
  • 外貨建MMF
  • FX
  • 先物・オプション取引
  • CFD
  • 金・銀・プラチナ取引
  • 保険  他
SBI証券で利用できる制度
  • NISA
  • つみたてNISA
  • ジュニアNISA
  • iDeCo

これだけ多くの商品を扱っているので、投資するのに不自由は感じません。

ただ、このように一つの大手証券会社に口座があれば問題ないように思いますが、多くの人は複数の証券会社に口座を作っています。

その理由は、自分の投資目的に適した商品が大手1社では賄えないためです。

証券会社ごとに得意なジャンルが異なります。

自分の投資目的に適した投資環境を複数の証券会社であれば構築することができるため、証券口座を複数持つメリットがあるのです。

証券口座を複数もつメリット5つ

証券_口座_複数_メリット

証券口座を複数もつと商品の選択肢が増えたりそれぞれの証券会社の強みを有効に使えるなどのメリットがあります。

ここでは、次の5つのメリットについて解説します。

それでは、詳しくみてきましょう。

購入できる商品の選択肢が増える

証券口座_商品_選択肢_メリット

証券口座を複数作ることで、購入できる金融商品の選択肢が広がります

各証券会社ごとに取り扱っている商品の種類や数などが違うためです。

金融商品には投資信託や債券、外国株式、IPOなど数多くの種類があり、どの商品に投資をするのか?投資したい商品の取引条件で違いがあるかなど、多くの選択肢の中で自分に適した証券会社を選ぶ事ができます。

また、金融商品の幅が広がることで、今まで関心の無かった投資に興味が湧くなど投資機会が拡大するなどのメリットもあります。

IPOの当選確率が上がる

証券口座_複数_当選確率_メリット_IPO_チャンス

IPOとは新規に証券取引所に上場する「新規株式公開」のことです。

新規上場株は上場後、初値売却によって高い確率で利益がでるため、どの証券会社でもIPOの抽選倍率は高くなっていて当選しにくいという特徴があります。

複数の証券口座を持っている場合は、それぞれの証券会社ごとに株数が割り当てられるため、複数の証券会社から申し込めばおのずと当選確率を上げることができます

また、IPOの抽選方法は、

  • 完全平等抽選
  • 資金量調達
  • ポイント抽選

など各証券会社ごとに異なるため、抽選方法が有利な証券口座を複数持つことで、より当選確率を上げることが可能です。

資産分散でリスクヘッジになる

ネット証券の取引では、滅多にないことですが、証券会社側のサーバー回線ダウンなどで一時的に取引ができなくなることもあります。

また、中小の証券会社では、会社が倒産してしまったり、大手と統合して業務内容が大きく変わってしまったりという可能性もあります。

そんな時、複数の口座をもっていれば、どこかの証券会社で万が一のことが起こっても、安全に投資を継続することができリスクヘッジになります。

システムトラブル時に対処しやすい

複数の証券口座をもっていると、システムトラブルに対応しやすくなります。

1つの証券口座が使えなくなっても、別の証券口座で取引できるケースがあるからです。

コロナショックみたいな大きな出来事が起こると、取引が活発になります。

負荷がかかってシステムがダウンしたときには、複数の証券口座があると便利です。

家族で複数口座をもつと優待がもらいやすい

家族で複数の証券口座をもった場合、優待がもらいやすくなるメリットもあります。

たとえば100株で株主優待をもらえるケースを考えてみましょう。

1人で400株をもっていた場合、1人分の優待をもらえます。

ですが、その人には配偶者と祖父母がいて、それぞれが証券口座をもって100株ずつ保有すれば4人分の優待がもらえることに。

どちらも400株もっている状況ですが、複数の証券口座を使えばもらえる優待が4倍になるので、お得になります。

証券口座を複数もつデメリット3つ

証券口座を複数もつデメリット3つ

証券口座を複数持つ場合、メリットだけではなくいくつかのデメリットもあります。

特に資金管理や確定申告などについては要注意です。

ここでは、以下の3つのデメリットについて解説します。

では、それぞれ詳しくみていきましょう。

資金管理の難易度が上がる

複数の証券口座をもつと、一つの口座で損失がでても、他の口座で利益がでれば損失を相殺することができ、分散投資は損失リスクが少ない理想的な投資方法です。

ただあまり投資資金が無い場合は、複数の口座に資金を投入できず、興味ある銘柄があっても、資金が足りずに買えないというようなことも起こり得ます。

資金が少額の場合は、複数口座にするよりも多少のリスクを取って集中投資をした方が、良い場合もあります。

複数口座を使う場合は次のようなことを常に考えておかなければなりません。

  • それぞれの口座にいくら入金するか?
  • それぞれの口座でどの金融商品・銘柄に投資するか?
  • それぞれの口座でどこまでリスクを取るか?

このように、複数口座を持つ場合は、資金の持ち方や使い分けなどの難易度が上がってしまいます

確定申告が必要となる場合がある

通常、1つの証券口座を(特定口座・源泉徴収あり)を持っている場合、自動的に源泉徴収が行われるため、確定申告の必要はありません

また、複数の口座(特定口座・源泉徴収あり)の場合も、利益が出た場合も正しく課税されるため問題はありません。

ただ、複数の口座を持っていて、ある口座では利益が出て、別の口座では損失が出ると言った場合があります。

この場合には利益の金額によっては税金の払いすぎになるケースがあり、払い過ぎた税金の還付のために、確定申告(損益通算)をする必要があります

このように、複数口座の場合、1つの証券口座だけの運用に比べて、税金面でも、管理が複雑で面倒になります。

投資資金が分散してしまう

投資を始めたばかりの初心者などでは、投資資金が少額であることも多いと思います。

少額の投資資金の場合は、証券口座を複数もつことで資金の割り振りが発生し、投資資金が分散してしまいます

資金が少ないと、買いたい銘柄があっても買う事が出来なかったり、そのため、いちいち資金の移動をしなければならなかったりと、資金管理が面倒になります。

少額の資金の場合は、あえて資金を分散させるより、むしろ資金を集中させることが良い場合もあります。

証券口座開設の流れをおさらい

ここで証券口座の開設の流れについて確認していきます。
参考: 日本証券業協会 投資の時間

口座開設は、

STEP.1
店舗・インターネット・電話で口座開設申込書を請求する
 
STEP.2
申込書に必要事項を記入・署名・捺印、必要書類と合わせて提出
STEP.3
審査を完了後、口座開設
 
 

また、証券会社で口座を開設するには以下の4点が必要になります。

マイナンバー確認書類
本人確認書類
印鑑
金融機関口座

開設の際には、証券会社の公式サイトや資料をしっかりと確認したうえで手続きを進めていくようにしましょう。

これから資産運用を考えている方はこちらを参考にしてください。

複数持ちにおすすめの証券口座5選

証券_口座_複数_おすすめネット証券

ネット証券会社の中で、ぜひ用途に応じて複数口座を作っておきたい5社を紹介します。

下記以外のネット証券を検討している方はこちらを参照してください。
ネット証券会社のおすすめ比較ランキング10選|初心者向け口座はこれ

複数持つときにおすすめの証券口座5選

それぞれの特徴につて、みていきましょう。

SBI証券

証券_口座_複数_SBI証券

SBI証券の特徴
  • 国内株式個人取引シェアNo.1
  • IPO取扱銘柄数No.1
  • ネット手数料が最安値
  • 豊富な商品群
  • 初心者におすすめ
SBI証券は、ネット証券の中でも最大手でIPOをはじめ、取り扱い商品群が多いのが特徴です。

また、取引手数料も業界最安値で約定プラン、定額プランの2つがあり、好きな方を選ぶことができます

  • スタンダードプラン:1回の注文ごとに手数料が決まる
  • アクティブプラン:1日の取引合計額で手数料が決まる

アクティブプランに関しては、1日100万円まで取引手数料0円で、これはネット証券最安です。

どこの証券に登録するか迷っている方は、SBI証券で口座を開けば間違いないでしょう。

SBI証券で
口座開設してみる

取引手数料 【現物取引・1約定制】
・〜5万円:55円
・〜10万円:99円
・〜20万円:115円
・〜50万円:275円
・〜100万円:535円
・〜150万円:640円
・〜3000万円:1013円
【現物取引・1日定額制】
・〜100万円:0円
・〜200万円:1238円
・〜300万円:1691円
※300万円以降は、100万円増加ごとに295円ずつ増加
NISA
つみたてNISA
iDeCo
米国株 ◯(約4000銘柄)
中国株 ◯(約1400銘柄)
IPO実績 37社(2020年)
取引ツール(PC) ・HYPER SBI
・CFD(クリック株365)取引サイト
スマホアプリ ・SBI証券 株アプリ
・SBI証券 米国株アプリ
・かんたん積立アプリ
・HYPER FXアプリ
・HYPER 先物・オプションアプリ
・取引所CFD アプリ

SBI証券のリアルな評判・口コミ。手数料や口座開設方法まとめ

LINE証券

証券_口座_複数_LINE証券

LINE証券の特徴
  • いつも使っているLINEアプリで取引できる
  • 1株単位で株が売買できる
  • LINE Payから入金・出金できる
  • LINEポイントで投資できる
  • 売買手数料の安さは業界トップクラス

LINE証券は、SNSサービスの最大手LINEグループと国内証券最大手の野村證券グループが開設した新しいネット証券です。

取引は簡単で今つかっているLINEを使い、注文から売却まで全てLINEアプリ内で完結するので、新たに独自のアプリをインストールしたりする必要はありません。

また、LINE証券には「いちかぶ」という、有名企業に1株数百円から投資できるシステムがあり、投資が初めての方でも安心して使い始めることができます。

他で証券口座を持っている方でも、2つ目3つ目の口座としてLINE証券を使うのも選択肢として良いでしょう。

LINE証券で
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取引手数料 【現物取引・1約定制】
・〜5万円:55円
・〜10万円:99円
・〜20万円:115円
・〜50万円:275円
・〜100万円:535円
・〜150万円:640円
・〜3000万円:1013円
・3000万円〜:1070円
NISA ×
つみたてNISA ×
iDeCo
米国株 ×
中国株 ×
IPO実績 2021年5月末よりIPOスタート
スマホアプリ ・LINE

LINE証券は初心者におすすめ?評判やメリット・デメリットまとめ

松井証券

証券_口座_複数_松井証券

松井証券の特徴
  • 料金体系がシンプル少額取引のコストが安い
  • 使いやすく、情報も集められる取引ツール
  • 対応品質が優れている

松井証券料金体系がわかりやすく、使いやすいため、40代~50代のトレーダーにも人気。

100年以上の歴史をもつ証券会社ですが、業界初のサービスをはじめるなど、顧客思いの姿勢が垣間見えます。

サポートデスクの対応も素晴らしく、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)の窓口格付けで9年連続の三つ星をとっていることも大きな魅力。

使やすい取引ツールも株初心者にとって嬉しいポイントとなるでしょう!

松井証券で
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松井証券の評判は悪い?メリット・デメリットを徹底解説

楽天証券

証券_口座_複数_楽天証券

楽天証券の特徴
  • 楽天ポイントで投資ができる
  • 楽天ポイントはNISAにも使える
  • 取引ツールやスマホアプリが充実
  • 国内株式の夜間取引(17:00〜23:59)が可能
  • 楽天カードのクレジット決済で積立すると、ポイントが貯まる

楽天証券は、楽天ポイントを貯めたり、ポイントを使って取引することができます

また、初心者向けのキャンペーンが豊富で、口座開設や新規取引など投資を始めるだけで楽天ポイントが付与されることもあり、初心者にとって使いやすい証券会社です。

また、楽天証券の現物取引は、手数料に2つのプランがあり、自分に合ったプランを選択することが可能です。

  • 超割コース:1回の注文金額ごとに手数料が決まる
  • いちにち定額コース:1日の取引合計額で注文が決まる

「いちにち定額コース」は、1日100万円までの取引手数料が0円になり、SBI証券同様、業界最安値を誇ります

楽天証券で
口座開設してみる

取引手数料 【現物取引・1約定制】
・〜5万円:55円
・〜10万円:99円
・〜20万円:115円
・〜50万円:275円
・〜100万円:535円
・〜150万円:640円
・〜3000万円:1013円
【現物取引・1日定額制】
・〜100万円:0円
・〜200万円:2200円
・〜300万円:3300円
※以降は、100万円増加ごとに1100円を追加。
※現物取引と信用取引を合算した1日の合計取引金額で取引手数料が決まる。
NISA
つみたてNISA
iDeCo
米国株 ◯(約3700銘柄)
中国株 ◯(約900銘柄)
IPO実績 12社(2020年)
取引ツール(PC) ・MARKET SPEED Ⅱ
・MARKET SPEED
・MARKET SPEED for Mac
・MARKET SPEED FX
・楽天MT4
スマホアプリ ・iSPEED
・iSPEED for iPad
・iSPEED FX
・iSPEED 先物OP

楽天証券の口コミ&評判!初心者にもわかりやすく丸ごと解説

マネックス証券

証券_口座_複数_マネックス証券

マネックス証券の特徴
  • 格安の取引手数料
  • マネックスポイントでお得に取引できる
  • 豊富な取引ツール
  • オリジナルレポートなどのマーケット情報が充実
  • サポート体制が整えられている

マネックス証券取扱商品が魅力的で、取引ツールの機能性が高いことで人気。

「しっかりと分析したい」、「素早く注文したい」など、いろんなトレーダーのニーズを叶えてくれます。

オリジナルの投資情報も多いので、右も左もわからない初心者をサポートしてくれるでしょう。

取引手数料はSBI証券などに劣るものの低めに抑えられており、10万円以下の取引手数料なら100円と、安め。

取引に応じてマネックスポイントをもらえる点も長所。

マネックス証券で
口座開設してみる

マネックス証券の評判・口コミ|米国株やIPOに強いって本当?

複数使うなら知っておきたい!ネット証券各社の特徴

証券_口座_複数_各社の特徴

複数のネット証券会社を利用するなら、各社の特徴を組み合わせるのが効率的です。

ネット証券口座の比較基準
  1. 手数料の安さ
  2. 申込みの早さ
  3. 商品ラインナップ
  4. 取引ツールの使いやすさ
  5. 充実した情報提供があるか

上記5つの観点におすすめのネット証券口座を確認していきましょう。

なお、5つの項目ごとの おすすめなネット証券 については、こちらの記事で詳しく解説しています。

各ネット証券の長所を深く理解できるので、ぜひ併せてご覧くださいね。

【手数料】ネット証券口座

手数料が安い証券口座はどこでしょうか。

手数料を抑えたい方は、以下の主要証券会社における手数料比較表をご覧ください。

主要証券会社における取引手数料比較一覧表

証券会社名 1回約定ごとの料金 1日における約定額ごとの料金
5万円まで 10万円まで 20万円まで 30万円まで 5万円まで 10万円まで 20万円まで 30万円まで
SBI証券 55円 99円 115円 275円 0円 0円 0円 0円
楽天証券 55円 99円 115円 275円 0円 0円 110円 261円
松井証券 1回約定ごとの料金体系なし 0円 0円 0円 0円
岡三オンライン証券 108円 108円 220円 385円 0円 0円 0円 0円
DMM株 55円 88円 106円 198円 1日における約定ごとの料金体系なし
マネックス証券 55円 99円 115円 275円 550円 550円 550円 550円
GMOクリック証券 96円 107円 107円 265円 234円 234円 234円 278円
SBIネオトレード証券 55円 88円 106円 198円 440円 440円 440円 440円
auカブコム証券 99円 99円 198円 275円 1日における約定ごとの料金体系なし

【手数料】ネット証券口座

申込スピード重視の方には、以下の証券口座がおすすめです!

申込スピード重視の方におすすめの証券会社

【商品ラインナップ】ネット証券口座

商品ラインナップから見るおすすめのネット証券口座比較ランキングTOP5は、以下の通りです。

商品ラインナップが魅力的なネット証券口座

証券口座を複数開設した際の確定申告について解説!

証券_口座_複数_確定申告が必要

複数の証券口座を開設した場合、確定申告が必要となる主な状況は以下の通りです。

確定申告の詳しい記事をお探しの方はこちらを参考にしてください。
株の確定申告はいくらから?税金の種類・節税方法・注意点などついて徹底解説

複数の証券口座を持ち、確定申告が必要となる主な状況
  1. 一般口座だけ
  2. 一般口座・源泉徴収なしの特定口座
  3. 一般口座・源泉徴収ありの特定口座
  4. 一般口座・源泉徴収なしの特定口座・源泉徴収ありの特定口座
  5. 源泉徴収なしの特定口座だけ
  6. 源泉徴収なしの特定口座・源泉徴収ありの特定口座
  7. 源泉徴収ありの特定口座でいずれかの口座に損失を抱えた場合

複数の証券口座を持つ場合、口座の種類を統一しておくと、管理がしやすくなります。

この点をふまえ、確定申告をスムーズにこなせるよう、複数の証券口座を有効活用しましょう。

証券_口座_複数_利益が出た場合の確定申告

続いて確定申告のやり方について解説していきます。

確定申告のやり方は、大きくわけて以下の2パターンです。

取引結果から見る確定申告のやり方の種類
  1. 利益が出た場合
  2. 損失が出た場合

上記2パターンの確定申告の方法について、解説します。

利益が出た場合

年間を通してトータルで勝ち越した場合には、以下の方法で確定申告をしましょう。

STEP.1
株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書を作成する
株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書は、商品・証券会社ごとの損益通算を申告するための書類です。
同じ銘柄を購入した場合には、その度に取得価額を加算・平均して計算します。
株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書に記載する項目は、以下の8点です。

株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書に記載する項目
  1. 譲渡年月日(償還日)
  2. 譲渡した投資信託の銘柄
  3. 数量(口数)
  4. 譲渡先(金融商品取引業者等)の所在地・名称等
  5. 譲渡による収入金額
  6. 取得費(取得価額)
  7. 譲渡のための委託手数料
  8. 取得年月日
なお、特定口座を開設した場合、証券会社が作成してくれる「特定口座年間取引報告書」を使いましょう。
各証券会社の合計額を計算すれば良いので、一般口座よりも手間暇を減らせます。

STEP.2
その他の収入・所得の記載
確定申告をする際には、収入や所得状況もあわせて申告しなければなりません。
勤務先で年末調整をしてもらっている場合には、「給与所得の源泉徴収票」を記載すれば良いとされています。
STEP.3
所得控除額の記載
所得からマイナスできる金額(基礎控除・社会保険料控除など)を記載します。
「給与所得の源泉徴収票」の内容に間違いがなければ、同じ内容を記載すれば良いです。
STEP.4
譲渡収入・譲渡所得の記載
株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書に記載した譲渡収入・譲渡所得を別表に書きましょう。
※譲渡所得は分離課税となっているため、給与所得などの所得(綜合課税)とは別で課税されます
STEP.5
税額の計算
総合課税・分離課税別に税額を計算しましょう。
両方の税額を合算した額の2.1%が復興特別所得税です。
すでに所得税が天引きされている場合、その金額を引いた額が納税すべき金額です

上記のやり方は、確定申告の基本パターンと言えます。

トータルで負け越した場合には、上記の確定申告方法に加えて損失額を計上することに。

詳しくは、次の見出しでお伝えしますね。

損失が出た場合

年間の取引合計がマイナスになった場合には、損益通算や繰越控除をすると、節税しやすくなります

損益通算・繰越控除の意味については、以下をご覧くださいね。

MEMO
  • 損益通算:赤字になった所得をプラスになった他の所得と総裁すること
  • 繰越控除:損益通算をした結果、所得のマイナスが残った場合、残りの損失額を翌年以降に繰り越すこと

損益通算・繰越控除のやり方は、通常の確定申告に加えて、以下2点の処理をします。

STEP.1
確定申告書付表の記載
確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)に損失額・損益通算後の損失額・繰越できる損失額を書きましょう。
STEP.2
申告書第三表の記載
確定申告書付表に記載した譲渡損失額を申告書第三表に書きましょう。

なお、損益通算をする際には、その他の項目で不利益を被ることがないか確認しておきましょう。

状況によっては、扶養親族から外れたり健康保険料が増額されたりする可能性があるためです。

複数の証券口座を開設するなら抑えたい一般口座・特定口座とは?

証券_口座_複数_一般口座_特定口座

複数の証券口座を開設する際には、一般口座と特定口座の特徴を把握しておくと、スムーズ確定申告できます。

後で「しまった!」とならないよう、一般口座・特定口座の特徴をおさえておきましょう。

一般口座 = 損益計算・確定申告が必要な証券口座

一般口座は、自分自身で損益計算をして確定申告をしなければいけない証券口座です。

特定口座やNISA口座の手続きをしていなければ、一般口座となります。

現状、一般口座を使うメリットはほぼありません。

※2010年12月31日までは、「みなし取得費の特例」があり、譲渡損益の計算時に有利になるケースがありました。

特定口座は、源泉徴収あり・源泉徴収なしの2タイプ

特定口座は以下の2種類です。

特定口座の種類
  • 源泉徴収ありの特定口座
  • 源泉徴収なしの特定口座

上記2つの特定口座について、特徴を解説します。

源泉徴収ありの特定口座

源泉徴収ありの特定口座は、確定申告が不要な証券口座です。

源泉徴収ありの特定口座を開設すると、証券会社が以下の処理をしてくれます。

源泉徴収ありの特定口座における証券会社の対応内容
  • 特定口座年間取引報告書の作成(売却損益の計算)
  • 税金の計算
  • 税金の徴収

このように源泉徴収ありの特定口座を使えば、確定申告が不要となります。

その一方で複数の口座を保有し、他の証券口座で損失があった場合には損する可能性があります。

その理由は、他の証券口座との損益通算ができないからです。

年間損益がマイナスの場合、確定申告をしなければ損失の繰越控除などが適用されない点にも要注意。

また、給与所得者・年金所得者で年間20万円以下の利益の場合も気を付けなければなりません。

本来なら納税不要なのに、税金を天引きされてしまうからです。

源泉徴収なしの特定口座

源泉徴収なしの特定口座は、自分自身で確定申告しなければいけない証券口座です。

源泉徴収ありの特定口座との違いは、税金の計算・徴収がないところ。

ただし、証券会社が特定口座年間取引報告書は作成してくれるので、確定申告時の手間暇を大幅にカットできます。

証券口座を複数持つ際のFAQ

証券口座を複数持つ際のFAQ

証券口座を複数持つときに、疑問に思う事もいくつかあるでしょう。

ここでは、証券口座を複数持つ際に知っておきたいFAQを紹介します。

証券口座を複数持つ際のFAQ
  • 1つの証券会社で複数の口座を持つことは可能?
  • 複数の証券会社で、NISA口座を開設できる?
  • 複数の証券口座を開設することでの資金面のデメリットは?

では、早速それぞれ詳しくみていきましょう。

1つの証券会社で複数の口座を持つことは可能?

1つの証券会社では、1人につき1つしか口座を持つことができません

複数の証券会社で、NISA口座を開設できる?

最近話題のNISAですが、NISA口座は1つの証券会社でしか利用することができません

また、NISAとつみたてNISAを同時に利用することもできないため、最初の段階でNISAにするかつみたてNISAにするかをよく考えておく必要があります。

なお、ある証券会社でNISA口座を作ったが、使いづらく別の証券会社に変更したいということは可能です。

その場合、次のような手続きが必要になります。

  1. 最初の証券会社のNISA口座を廃止する
  2. 最初の証券会社にNISA廃止の書類を発行してもらう
  3. 次に作りたい証券会社にNISA廃止書類を送り審査を受ける
  4. 新しくNISA口座を開設する

とても面倒な作業になるため、NISA口座を作る前にどの証券会社で作るか?をよく調べておくとよいでしょう。

複数の証券口座を開設することでの資金面のデメリットは?

複数の証券口座を持つ上で気を付けたいことは、口座ごとにいくら資金をいれておくか?という資金面の調整です。

複数口座を持つメリットは、それぞれの証券会社の強みのある商品をそれぞれの口座で運用できることですが、どの商品をメインに投資するかをあらかじめ決めておく必要があります

自分が一番メインで投資したい商品を取り扱っている証券会社に多くの資金を入れておかないと、いざ、取引をしようと思った時に資金が足りないということにもなりかねません。

ただ、場合によっては、メインの口座以外でも買いたい銘柄が出てくるようなこともあり、複数口座を持つ場合には資金面での調整が常に課題になります。

証券会社は複数持つべき?|まとめ

証券会社は複数持つべき?|まとめ

証券口座を複数持つ場合のメリット・デメリットについて詳しくみてきました。

証券口座にはそれぞれ強みがあり、手数料が安かったり、米国株に強かったり、IPO銘柄が圧倒的に多かったりとそれぞれ特徴があります。

その特徴を使うためには、やはり証券口座を複数持つ方がメリットが大きいと言えるでしょう。

一方、それぞれの口座の資金管理が面倒になったり、損益通算のため確定申告の手間が増えたりというデメリットもあります。

投資をはじめたばかりの初心者の場合におすすめなのは、ネット証券最大手のSBI証券を軸に、楽天証券、LINE証券の3つを複数運用することで、ほとんどの場合不満がでることはないでしょう。

複数の証券口座を上手く使って、投資実績をどんどん伸ばしていきましょう。

「証券口座 複数」のおさらい
  • 証券口座は複数もつと商品の選択肢がぐっと増える
  • 複数口座をもつことでIPO当選確率が上がる
  • 複数口座をもつと確定申告が必要となることがある
  • 複数口座をもつにはSBI証券を軸に楽天、LINE証券3社を登録しておくと便利
  • 1つの証券会社では複数の口座をもつことはできない
  • NISA口座は複数の証券会社で作れない
  • まずはSBI証券がおすすめ

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