株の投資先を選ぶなら、日本株だけでなく米国株も魅力的な選択肢です。
米国株は日本株に比べて、圧倒的な成長率を誇ります。
この記事では、米国株のメリットやデメリット、おすすめ銘柄や証券会社ごとの特徴まで詳しく解説していきます。
是非参考にしてください。
- 世界的大企業に投資して資金を何十倍にも増やせる可能性がある
- 1株ずつ購入が可能なので少額から投資できる
- 米国株は日本株に比べて長期的かつ高い成長が期待できる
- 株主優待がない代わりに配当金が高く年4回もらえる
- 為替変動や売買手数料の影響による損失のリスクがあるため注意が必要
- 米国株を取引するならサービスが充実しているSBI証券がおすすめ
\米国株投資におすすめ/
もくじ
米国株とは?
米国株投資をするためには、米国株というものについて知る必要があります。
米国株は、成長株や高配当が多くおすすめの株です。
この章では、米国株とはどういうものなのかということについて解説していきます。
米国株とは?
米国株(アメリカ株)とは、アメリカ合衆国で取引されている株式のことを指します。
アメリカ合衆国は現在世界最大の経済大国であり、米国株式市場ではパフォーマンスの実績があります。
平成の30年間を検証したところ、日経平均が低迷するなか、米国株式を代表するダウ平均は約12倍に上昇しています。
この日本株にはない大きな成長率が米国株の魅力となっています。
米国株式市場について
米国の主な株式市場には、ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)があります。
※この2つの市場を合わせると、2021年5月末現在、時価総額ベースで約45兆8,103億ドル。
米国株式市場の魅力は、日本株式市場にはない金融商品の充実さです。
中国やブラジルのADRをはじめ、BRICsの大手企業などの海外企業も上場しています。
米国市場に上場している企業を見ると、アップル、アルファベット、アマゾンなど世界の時価総額トップ10に入る、世界的な一流企業がそろっています。
出典:水戸証券株式会社
米国株のおすすめ個別銘柄5選
続いて、米国株のおすすめ個別銘柄についても見ていきましょう。
安定性や配当の高さなどから、いくつか銘柄をピックアップしました。
- Apple
- Amazon
- Coca-Cola
- AT&T
- IBM
Apple
Appleは誰もが知っている世界的大企業で、2018年には米国企業初の時価総額1兆ドル超えを達成しました。
日本でも人気のあるiPhoneやMacなどの製品のほか、Apple Musicなどのサブスクリプションサービスでも収益を大きく伸ばしています。
2007年に初代iPhoneが発表されてから14年で株価は47倍にまでなっています。
スティーブ・ジョブズのカリスマ性が注目を集めていたAppleですが、CEOがティム・クックになってからも株価は上昇を続けています。
2021年第1四半期の決算は1114億ドル、日本円で約11兆6200億円で過去最高の業績を叩き出すなど今後の成長性にも大いに期待できます。
Amazon
Amazonは言わずと知れた世界最大のEC(電子商取引)企業です。
ネットショッピング、クラウドサービス、動画配信サービスという3つの柱を持ち、近年はクラウドシステムAWS(アマゾンウェブサービス)の提供も始めたことでさらに利益を伸ばしています。
株価は2001年の5.5ドルから2021年には3,700ドルにまで達しており、20年で670倍の成長です。
株を購入した時点からの株価の上昇分がそのまま利益になるため、イメージとしてはFXのように差益を狙っていくことになる点は押さえておきましょう。
もっとも、無配銘柄はデメリットばかりではなく、Amazonは投資家から募った資金を新たな分野への投資に充てています。
既存のEC市場やクラウド市場の拡大も今後急速に進んでいくことが予想されるので、配当金にはこだわらないが成長性が高い企業に投資したい、という方におすすめです。
Coca-Cola
Coca-Cola(コカ・コーラ)も世界的に知られている飲料メーカーです。
59年連続増配という歴史・実績を持っており、配当利回りも3%近くあるため高いリターンが見込めます。
また、先進国向けの健康志向に合わせた商品開発や新興国の需要拡大などもあり、今後も安定した成長が期待できる企業です。
爆発的な成長よりも、堅実さを重視したい方や長期保有による配当金増加を狙いたい方に最適といえるでしょう。
AT&T
アメリカ最大手の通信事業会社であるAT&Tも魅力のある投資先です。
AT&Tは36年間連続増配を行ってきた実績があります。
残念ながら2021年になって連続増配は途切れてしまいましたが、配当利回りはS&P500の中でも最大の7%と高い水準です。
長期保有による利益を狙うインカムゲイン主体の投資でなら、有力な選択肢となるでしょう。
IBM
IBMは1911年の設立以来、企業や公的機関に向けたコンピュータ・ソフトウェア提供を行っています。
クラウドサービスやAI事業など、今後の発展が予想される分野に力を入れているため、成長性に期待が持てる点が最も大きな魅力です。
さらに配当利回りも4.5%前後と高めに設定されており、株主還元の意識が強いこともIBMの強みといえます。
また、26年連続で増配を行っているのでインカムゲインによる運用にも期待が持てます。
長期保有を前提に考えているなら選択肢に入れる価値は十分にあるでしょう。
米国株投資におすすめの証券会社5選
それでは実際に米国株投資を始めたいと思った時、どの証券会社を選べば良いのでしょうか。
ここでは、米国株の投資におすすめの証券会社を5つ紹介していきます。
- SBI証券
- LINE証券
- マネックス証券
- DMM株
- PayPay証券
米国株・ETFの取扱銘柄数や手数料、証券会社ごとの特徴をまとめていきます。
SBI証券
出典:【SBI証券】ネット証券口座開設数No.1|SBI証券 (sbisec.co.jp)
米国株取扱銘柄数 | 5,135銘柄 |
---|---|
ETF取扱銘柄数 | 371銘柄 |
最低取引額 | 1株 |
取引手数料 | 約定代金の0.495% |
為替手数料 | 1ドルにつき25銭 |
※銘柄数は2022/3/23調査時点のものです。
SBI証券は口座開設数1位の証券会社で、主要証券会社の中でもトップクラスの取扱銘柄数を誇ります。
また、IPOスピードキャッチで、IPOを予定している企業の細かな情報がいち早く手に入ります。
さらに、取引手数料・為替手数料ともに業界最低水準でコストが抑えられるというメリットもあります。
迷った場合は総合力のあるSBI証券を選びましょう。
- 米国株の銘柄数が5000を超えている
- IPOスピードキャッチというサービス
- 米国株関連の情報発信も充実
- 総合力が高く、国内株も含め長期で使える
\ 米国株をはじめるなら /
LINE証券
銘柄 | 株式CFD(国内株40銘柄、外国株60銘柄) 指数CFD(29銘柄) 商品CFD(6銘柄) バラエティCFD(9銘柄) |
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レバレッジ | 株式CFD:5倍 指数CFD:10倍 商品CFD:20倍 バラエティCFD:5倍 |
取引手数料 | 無料 |
キャンペーン | 商品デビュー応援キャンペーン:現金1,000円プレゼント |
サイト | LINE証券公式サイト |
LINE証券のCFDは米国株を少額から始めることができます!
いちかぶチャレンジコースなら米国株が0.1株単位でAmason株でも証拠金が約7,022円から取引可能です。
また、現在、商品デビュー応援キャンペーンを実施しており、現金1,000円をプレゼント中です。
マネックス証券
出典:はじめての方へ-マネックス証券のメリット | マネックス証券 (monex.co.jp)
米国株取扱銘柄数 | 4,559銘柄 |
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ETF取扱銘柄数 | 350銘柄 |
最低取引額 | 1株 |
取引手数料 | 約定代金の0.495% |
為替手数料 | 1ドルにつき25銭(買付時は無料) |
※銘柄数は2022/3/23調査時点のものです。
マネックス証券は取引ツールが充実している点が魅力です。
米国株専用取引ツール「トレードステーション」や、銘柄スクリーニング・ランキングアプリ「USマーケットナビ」など便利なツールが揃っています。
さらに、マネックス証券では逆指値注文、トレールストップ注文、OCO注文、連続注文もできます。
様々な注文方式があることで、取引に活かすことができます。
DMM株
米国株取扱銘柄数 | 1,627銘柄 |
---|---|
ETF取扱銘柄数 | 185銘柄 |
最低取引額 | 1株 |
取引手数料 | 無料 |
為替手数料 | 1ドルにつき25銭 |
※銘柄数は2022/3/23調査時点のものです。
DMM株は取引手数料が0円に設定されていることが最大の特徴です。
また、保有している米国株を信用取引の担保として使うことも可能です。
長期保有のために持っている米国株を短期投資に活用することもできるなど利便性に優れています。
PayPay証券
出典:PayPay証券 | スマホ証券(日本株・米国株・投資信託) (paypay-sec.co.jp)
米国株取扱銘柄数 | 150銘柄 |
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ETF取扱銘柄数 | 32銘柄 |
最低取引額 | 1,000円 |
取引手数料 | 約定代金に対して日本株は0.5~1.0%、 米国株は0.5%~0.7%のスプレッドが発生 |
為替手数料 | 1ドルにつき35銭 |
※銘柄数は2022/3/23調査時点のものです。
PayPay証券の最大の魅力は最低取引額1,000円という少額投資が可能な点です。
米国株が1株から購入可能とはいっても、中には数万円以上するような銘柄もあります。
しかしPayPay証券なら1,000円から投資できるので、ハードルは非常に低くなります。
ただし、取扱銘柄数の多さは証券会社選びの重要なポイントですので他の証券会社とも十分に比較をしましょう。
- 1000円からの投資ができる
- 24時間いつでも取引可能
- スマホアプリでの簡単な操作
- 初心者向けのわかりやすいアプリ
おすすめ米国ETF
それでは、おすすめの米国ETFも紹介していきましょう。
ETFがわからないという方は下記をご覧ください。
ETFは「Exchange Traded Fund(上場投資信託)」のことで、S&P500指数やNYダウなどの株価指数と連動することを目標に多数の銘柄で構成されています。
米国ETFは株式市場に上場していて売買できる投資信託を指します。
個別銘柄は1つの銘柄に集中投資するため株価の変動によるリスクを被りやすくなりますが、ETFなら構成銘柄が複数なのでリスクを分散しながら投資を行うことが可能です。
またETFは上場されているため、投資信託と違って株式市場でいつでも売買できるという特徴もあります。
さらに、米国ETFは手数料にあたる経費率が一般的な投資信託と比べて低めに設定されています。
コストが低い分、運用利益を上げやすくなるというメリットがあるのです。
S&P500に連動するETF
S&P500連動ETFなら、以下の3種類がおすすめです。
- SPDR S&P500ETF(SPY)
- SPDRポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF(SPYD)
- iシェアーズ・コアS&P500 ETF(IVV)
「SPDR S&P500ETF(SPY)」はS&P500連動ETFのうち、米国で最も古く人気のある銘柄です。
流動性が高く売買しやすいという特徴もあるため、堅実な選択肢といえます。
「SPDRポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF(SPYD)」は、S&P500の中から高配当利回りの上位80銘柄で構成されています。
ハイリスクハイリターンな選択肢でしょう。
「iシェアーズ・コアS&P500 ETF(IVV)」はリスク分散に優れる米国ETFです。
S&P500との連動を目指すことにより、500銘柄への分散投資と同等の成績が期待できます。
NYダウの構成30銘柄に対してS&P500は500銘柄なので、低リスクを重視したい方におすすめです。
NYダウに連動するETF
NYダウ連動の米国ETFなら、以下の2つが有力です。
- 1546 NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信
- 1679 Simple-X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信
「1546 NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信」は国内資産運用会社である野村アセットマネジメントが運用しています。
国内会社の管理によるNYダウ連動ETFの中では純資産総額が最も高いため、投資家の人気が高いことがうかがえます。
一方、「1679 Simple-X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信」は国内資産運用会社のNYダウ連動ETFとしては最も老舗です。
歴史と実績、信頼を重視したい場合に選択肢に入ってくるでしょう。
ナスダックに連動するETF
ナスダック連動ETFでは以下の3種類がおすすめです。
- インベスコ QQQ ETF(QQQ)
- NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
「インベスコ QQQ ETF(QQQ)」はナスダックに連動する投資成果を目指す米国ETFです。
銘柄にApple、マイクロソフト、Amazon、Facebook、IntelといったIT系企業が多数含まれているため、今後の成長に期待できる投資先といえます。
「NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信」はナスダックの3,000を超える銘柄の中から、金融以外で時価総額・流動性が最も高い100銘柄程度を厳選した米国ETFです。
パフォーマンスを重視するなら有力な選択肢になるでしょう。
「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は、非常に優秀な運用実績を誇る米国ETFです。
直近1年間の利回りは35.81%、3年間の平均利回りで見ても26.61%となっています。
投資家からの評判や人気も年々高くなってきている注目の投資対象です。
米国株の買い方
ここからは、米国株の買い方について簡単に説明をしていきます。
- 証券会社に口座を開設する
- 日本円を米ドルに両替をする
- 購入する銘柄を探す
- 購入したい銘柄を購入する
証券会社に口座を開設する
株式投資をする際には、証券会社の口座を開設する必要があります。
また、米国株を購入する場合は通常口座とは別に、外国株取引用の口座を開設する必要があります。
外国株の取引に長けている証券会社や、各種手数料の安い証券会社など、証券会社によっても特徴が異なりますので、証券会社の特徴をしっかりと確認するようにしましょう。
日本円を米ドルに両替をする
証券会社の口座を開設したら、口座にお金を入金します。
入金は日本円で行う場合が多く、口座に入金後に米ドルなどの外貨へ両替をする必要があります。
両替時には、手数料などが掛かりますので、両替時の手数料が安い証券会社を選ぶのもポイントとなります。
購入する銘柄を探す
鋼材開設・入金まで終わると、次は実際に購入するまでの工程となります。
まずは、米国株の銘柄を検索することから始まります。
目当ての銘柄がある場合でも、株価や値動きなどを一応確認しておくのも良いと言えるでしょう。
米国株と言っても、日本株のように多くの銘柄がありますので、業種別などで色々な銘柄を見ておくと良いでしょう。
購入したい銘柄を購入する
購入する銘柄が決まったら、買い注文を入れるようにしましょう。
買い注文は指値・成行で行う事になりますので、基本的には日本株と同じと言えるでしょう。
米国株を買うと言っても、証券口座を新たに作成すること・米ドルに両替すること以外は基本的に日本株と同じと言えます。
米国株のおすすめの選び方
米国株に興味が出てきたけれど、どのような銘柄を選べば良いのかわからないと言う方も多いと思います。
そこで、ここでは米国株のおすすめの選び方について解説をしていきます。
個別銘柄のおすすめの選び方
米国株の個別銘柄を選ぶ際には、成長性や配当金を確認するようにしましょう。
米国株でも国内株でも基本的には選び方は同じであり、その企業・業種の成長性をしっかりと確認する事が重要なポイントとなります。
また、配当金の有無も確認するようにしましょう。
高配当の銘柄であれば、保有し続けるだけで配当金が受け取れることから、ある程度のリスク回避は可能と言えるでしょう。
また配当が無い銘柄であれば、値動きをしっかりと確認して利益が出たらしっかりと売却できるようにしておきましょう。
ETFのおすすめの選び方
ETFのおすすめの選び方は、配当や分売金の有無・流動性・運用コスト・解離性という4つのポイントを重視しましょう。
ETFには、いくつもの商品があるため、配当や分配金・値動きの流動性・運用コスト・解離性という部分に関しては、商品によって大きく異なる部分と言えます。
そのため、商品内容をしっかりと確認する事が重要となりますが、出来るだけ配当や分配金のある商品を選ぶことで利益も出しやすくなるでしょう。
値動きの流動性に関しては、堅実な運用をしようと思う場合には値動きの少ない商品を、ハイリスク・ハイリターンを狙うなら値動きのある商品を選ぶのも良いでしょう。
またETFには、運用コストも掛かってきますので、長期間で運用する場合には運用コストを重視しなければいけません。
そして解離性に関しては、商品の運用性を図る上で欠かせないポイントとなります。
現在の価格と移動平均値の乖離が少ない商品が安定していると言えるので、投資先にはおすすめと言えるでしょう。
おすすめネット証券会社の比較一覧表
ネット証券会社名 | 特徴 | 公式サイト |
SBI証券
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・取引手数料が無料!国内株式個人取引シェアNo.1 ・月100円からコツコツ積立投資ができる | SBI証券公式 |
LINE証券
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松井証券
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楽天証券
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SBIネオトレード証券
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DMM株
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・米国株式の取扱手数料が無料 ・メール・電話・LINEのサポートがある | DMM株公式 |
マネックス証券
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・米国株の取扱銘柄数が業界No.1 ・ワン株なら1株から取引できる | マネックス証券公式 |
GMOクリック証券
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・初心者でも簡単にスマホで取引ができる ・賃株サービスで金利収入をゲットできる | GMOクリック証券公式 |
auカブコム証券
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・1日100万円まで手数料無料 ・オンラインセミナーが毎週ある | auカブコム証券公式 |
SMBC日興証券
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・IPOの取扱銘柄が豊富 ・AIのポートフォリオ診断を受けられる | SMBC日興証券公式 |
米国株投資に向いた証券会社の選び方
まず、米国株投資に向いた証券会社を選ぶポイントでおすすめなのは3つあります。
1つずつ詳しく解説していきます。
取引手数料で選ぶ
証券会社を選ぶ1つ目のポイントは取引手数料です。
一般的に、証券会社は約定代金の0.495%を取引手数料として設定しています。
割合0.459%のとき
約定代金が10万円で取引手数料は495円
同じ取引を10回行えば取引手数料だけでも5,000円近くなるので、取引コストとして見逃せません。
少しでも利益を伸ばし、米国株で儲けようと思うなら取引手数料の安さも重要な要素として抑えておくべきでしょう。
DMM株のように米国株の取引手数料を無料としている証券会社もあるため、事前に比較検討しておきましょう。
取扱銘柄数で選ぶ
証券会社選びの2つ目のポイントとして押さえておきたいのが取扱銘柄数の多さです。
米国株式銘柄の取扱数は証券会社によって異なるため、どの証券会社を選ぶかで投資できる選択肢も変わってきます。
また、個別銘柄とは別に「おすすめ米国ETF」で紹介しているETF銘柄の取扱があることも重要です。
ETF銘柄の取扱があれば複数企業に分散投資が可能なので、個別銘柄のみに集中的に投資するよりもリスクを抑えることができます。
損益が為替変動に左右される投資ではリスク分散が非常に重要になるため、ETF銘柄の取扱数も確認しておきましょう。
注文方法で選ぶ
証券会社を選ぶ際の3つ目のポイントは注文方法の種類です。
米国株投資だと選択できる注文方法が限られていることも少なくありません。
- 指値注文
- 成行注文
これら2つの注文方法は基本的にどの証券会社でも利用できます。
しかしFXのように多彩な注文方法は用意されていないことも多く、どの証券会社を選ぶか次第で使える注文方法が限られてしまいます。
指値注文・成行注文のほかに米国株投資で利用できる注文方法としては、
- 逆指値注文
- トレールストップ
などが挙げられます。
それぞれの注文方法の概要は以下の通りです。
注文方法 | 詳細 |
---|---|
指値注文 | 価格を指定して売買する注文方法 買い注文なら指定価格以下の相手と、 売り注文なら指定価格以上の相手と売買が成立する |
成行注文 | 価格を指定せずに売買する注文方法 売り注文なら最も高い価格の相手と、 買い注文なら最も安い価格の相手と売買が成立する |
逆指値注文 | 価格を指定して売買する注文方法 あらかじめ設定した条件を満たした場合に自動的に注文が行われる |
トレールストップ | 株価の変動幅に合わせて逆指値注文の価格を リアルタイムで追従(トレール)し、自動修正していく注文方法 |
指値注文や成行注文はシンプルで使いやすい注文方法ですが、複雑な条件は設定できずかゆいところに手が届かないこともしばしばあります。
その点、逆指値注文やトレールストップは条件を細かく指定できるため利便性が高いです。
特に逆指値注文が使えればチャートに張りついていなくても自動的に損切り注文を入れることができ、損失を最小限に抑えられます。
\ 逆指値注文もできる /
米国株投資のメリット
米国株投資を始めるにあたって、どんなメリットがあるのかを確認しておきましょう。
メリットとして挙げられるのは以下の3つです。
1株から買うことができる
米国株投資を行う大きなメリットは1株から買える手軽さです。
日本株は各銘柄100株が購入時の最低単位として定められているため、株価1,000円の銘柄でも購入には最低10万円が必要です。
証券会社の中には1株から買える単元未満のサービスを提供しているところもありますが、まだまだ少ないのが現状です。
一方、米国株はAppleやAmazon、IBMなどの世界的大企業でも1株数万円程度から買うことができるためハードルが非常に低いです。
もちろん、1株でも議決権があります。
多額の資金が必要というイメージが強い株投資ですが、米国株なら少額から取り組めるので投資初心者にもおすすめできます。
長期的に値上がりする可能性が高い
長期的に見て値上がりする可能性が高いことも米国株投資のメリットです。
日本の日経平均株価・日経225とアメリカ主要企業の株価連動指数・S&P500を比較すると、成長率はS&P500の方がはるかに高くなっています。
しかし、S&P500は長期的に見て右肩上がりを続けています。
リーマンショックが起きた2008年頃には大幅下落したものの、2021年現在の価格は2008年当時の実に5倍以上です。
日本株への投資だとあまり大きなリターンが見込めなかった方も、成長性の高い米国株で利益を上げられる可能性は大いにあります。
高頻度で高い配当金が分配される
米国株のメリットには、配当金によるリターンが大きい点も挙げられます。
日本企業は株主に対して株主優待で還元を行いますが、米国株は日本株と違い何株持っても原則として株主優待はありません。
そこで米国企業は株主還元を重視しているため日本企業に比べて配当金が高く、さらに受け取れる頻度も高いという特徴があります。
米国企業の配当金支払い回数は基本的に年4回、3ヶ月に一度です。
日本株は決算後の1回か、多くても中間決済後を含めた2回なので米国企業の配当金支払い頻度は日本企業の2~4倍です。
株主優待よりも現金によるリターンが欲しい、という場合は米国株を選ぶメリットが大きいといえます。
米国株投資のデメリット
米国株には日本株にない様々なメリットがある一方で、米国株にしかないデメリット・注意点も存在します。
注意点・デメリットは以下の2つです。
それぞれ詳しく説明していきます。
為替リスクがある
最も注意したいのが為替リスクによる損失です。
日本株は当然日本円で購入しますが、米国株の場合は為替レートに応じて日本円を米ドルにした上で購入することになります。
ここで重要なのは株価の値動きと為替の値動きは別物だということです。
このように、株価が値上がりしていても為替レートが下がっていたら利益にならないこともあります。
もし米国株が値上がりしたタイミングで為替レートが下がっていたら、円貨決済ではなく外貨決済で売却しましょう。
外貨決済で売却して米ドルとして所有しておき、為替レートが上昇した時点で日本円にすることで損失を抑えることができます。
売買手数料は高め
米国株は日本株と比較すると売買手数料が高いことにも注意しましょう。
「取引手数料で選ぶ」で解説したように、米国株取引の手数料は0.495%が一般的です。
しかし日本株の場合は、定額制だと100万円まで無料となっていたり、100万円1注文で535円など売買手数料が非常に低く設定されています。
そのため、もし100万円分の株を買うとしたら、
- 米国株:2,200円
- 日本株:535円
このように1,000円以上の差が出てしまうわけです。
米国株は配当金によるリターンが大きいので、売買手数料だけで利益の得やすさを比べることはできません。
ですが日本株と同じ感覚で取引していると売買手数料がかさんでしまうため、常に手数料分は把握しておきましょう。
おすすめ米国株について|まとめ
米国株投資は長期的な成長性の高さが期待できるため、少額から取り組み始めても将来大きな金額のリターンになる可能性があります。
また、株主優待を用意している日本株と違って高配当利回りの銘柄が多く、サービスよりも直接的な還元が欲しい方におすすめです。
米国ETFを使ってリスクを抑えながら投資することも可能なので、為替リスクなどを十分に理解した上で利益を積み重ねていきましょう。
- 世界的大企業に投資して資金を何十倍にも増やせる可能性がある
- 1株ずつ購入が可能なので少額から投資できる
- 米国株は日本株に比べて長期的かつ高い成長が期待できる
- 株主優待がない代わりに配当金が高く年4回もらえる
- 為替変動や売買手数料の影響による損失のリスクがある
- 米国株を取引するなら銘柄数の多いSBI証券がおすすめ