株式投資に興味がある方なら一度は「IPO」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
IPO投資は、株式投資の初心者でも簡単に始めることができ、さらに大きな利益を得ることも可能な非常に魅力的な株式投資と言えます!
- そもそもIPOとは?
- IPOって投資初心者でもできる?
- IPOって本当に儲かる?
本記事では以上の疑問を解消できる解説に加え、『初心者におすすめのIPO株』や『おすすめのIPO証券会社』まで完全ガイドします!
この記事さえ読めば、あなたもIPO投資を効率よく始められますので、ぜひ参考にしてみてください。
- IPO投資の銘柄は、「取扱数」「口座数」「抽選方法」に着目して選ぶことが重要
- IPO投資は、初心者にとって始めやすく、おすすめの投資形態である
- IPOに当選するためには、複数の口座を開設する必要がある。
- 取引量が多い大手の取引所は「SBI証券」「LINE証券」「楽天証券」などがある。
- その中でも「SBI証券」なら、IPO取扱数、口座数が共に国内No.1。独自の魅力的なプログラムを多数展開している。
目次
そもそもIPOってなに?
IPO投資は初心者でも簡単に始められるため、より“効率的“に利益を上げることが可能であるため近年IPOの人気が高まっています。
IPOについて
IPOとは新規株式公開あるいは株式公開(Initial Public Offering)のことを指します。
簡単に言うと、同族会社やごく少数の株主に限られていた会社の株式を、投資家に売り出すことで株式市場に上場し、誰でも取引を行えるような状態にすることを指します。
IPOの利益が出るまでの流れ
まずは、IPO投資で利益が出るまでの流れをざっくりと説明します。
手順としては主に6つのステップとなります。
- 資金準備をする
- 証券会社を選ぶ
- ネット上で情報を集める
- 応募する
- 購入する
- 上場日に初値で売却する
では、順に説明していきます。
STEP1.資金準備をする
一般的には5〜30万円が目安とされていますが、最近は無料でIPO抽選を得られる証券会社も増えてきたので、資金がない人でもより始めやすくなりました。
STEP2.証券会社を選ぶ
口座を開設するために多くの証券会社の中から選び口座を開設します。
複数の口座を開設すると抽選しやすくなります。
STEP3.ネット上で情報を集める
その企業の業績の伸びや、その会社の業種の現在、未来の調子を予想して判断したり、申し込み期間や抽選日などといったスケジュールも確認する必要があります。
STEP4.応募する
ブックビルディング期間中にブックビルディングへの参加を申し込むことで抽選に応募できるようになります。
またこの時点で前金が必要になるため、事前に資金を調達する必要があります。
STEP.5購入する
もし、抽選で当選した場合にはその株を期間中に必ず購入する必要があります。
STEP6.上場日に初値で売却する
上場日にすぐに売却することで利益を得ることができます。
しかし、その株が将来的に値上がりそうだったらすぐに売却せずにその株を保有しておくことも一つの方法です。
IPOのメリット
それでは、IPOのメリットについて説明します。
IPOのメリットは以下の5つです。
- 上場した後の初値が公募価格を上回る可能性が高い
- 購入手数料がかからないため抽選に参加しやすい
- 公募価格自体が安く設定されているため購入しやすい
- 利益が出るまでに時間がかからない
- 抽選に外れても上場後に大きくな上がりする可能性がある
上場した後の初値が公募価格を上回る可能性が高い
そもそもIPO投資で利益を上げるには、公募価格で購入した株式を企業が上場したタイミングで初値売りをすることで利益を出します。
上場前の企業は知名度や業績が低いため、公募価格が割安になっている場合が多くなっています。
なので、公募価格で売り出された株に当選するのは難しいですが、もし購入できれば低いリスクで大きな利益を得ることができます。
購入手数料がかからないため抽選に参加しやすい
IPO株は通常の株とは異なり、抽選に申し込んで当選した銘柄を購入する際には、購入に関して買付手数料は一切かかりません。
そのため、実際の公募価格に自分が購入したい数の購入株をかけた額の資金だけで株式を購入できるので口座と資金さえ用意できれば誰でも簡単に投資を始めることができます。
ですが、上場後に株式を売却する場合は通常の株と同様に売買手数料が発生するので注意が必要です。
公募価格自体が安く設定されているため購入しやすい
企業にとって上場することはとても大きなイベントであることには違いありません。
初値が公募価格を超え、高値が付いた場合には企業にとって大きなイメージ向上に繋がり、その後の企業の株価にも影響を与えます。
しかし、全ての企業が上場した後にうまくいくとは限りません。
中には初値が公募価格を下回る企業も出てきます。
そのような企業は、投資家や社会的にもマイナスのイメージのレッテルが貼られる可能性が高くなります。
そのため、企業はそのような事態を避けようとするため、あらかじめ最初から公募価格を安くするので、購入しやすくなります。
利益が出るまでに時間がかからない点
IPO株は抽選に申し込んでからそのIPO株が実際に上場するまでの期間が約2週間程度であるため、儲けが出るまでに時間がかからないというのは大きな魅力です。
通常の株の投資形態でも短期投資がありますが、大きな利益が期待できなかったり、取引コストがかかったりするのでIPO投資は短期間かつ大きな利益を上げられるという点で非常に魅力的であると言えます。
抽選に外れても上場後に大きく値上がりする可能性がある
多くのIPO株を初値売りすることがベストですが、当選することは非常に難しいです。
しかし、IPO上場後も大きな株価上昇を狙うことができるので諦めるのは非常にもったいないと言えます。
全てのIPO株が値上がりするとは限りませんが、抽選に外れたからだと言って、簡単に諦めないことが大切です。
IPOのデメリット
IPO投資はメリットも多いですが、もちろんデメリットもあります。
主なデメリットとしては、以下のものになります。
- 人気のIPOha簡単には当選しない
- IPO当選後の購入辞退により制限を受ける可能性がある
- 必ずしも利益が出るとは限らない
人気のIPOは簡単には当選しない
人気のIPO銘柄は一般的に株数が少なく、その上人気の銘柄は申し込みも殺到するので抽選に当選する確率は低くなります。
IPOの当選後の購入辞退により制限を受ける可能性がある
IPOに当選したが購入しないと、翌日から一ヶ月にかけてオンライントレードができなくなったり(例:SMBC日興証券)といった利用制限が課せられるようになります。
そのため、証券会社のIPOの仕組みを事前に学んでおく必要があります。
必ずしも利益が出るとは限らない
IPO投資は利益が出る確率が高いため、人気の株式投資であるが必ずしも利益が出るとは限りません。
初値が公募価格を下回る可能性は決して0ではないので、損失する可能性ももちろんあります。
そのため、事前に情報を集める必要があります。
IPOの種類について
ここでは様々なIPOの取引市場とその特徴を説明します。
- 東証1部・2部
- マザーズ
- JASDAQ
以上の3つが主なIPOの取引市場であり、以下で詳しく説明します。
まずIPOをはじめとした株の取引は株式市場で行われており、
・本則市場(東証一部・東証二部)
・新興市場(東証マザーズ・JASDAOなど)
国内市場は東京・名古屋・札幌・福岡の4箇所で取引が行われています。
東証一部・二部
国内外を代表とする大・中小企業が上場し、全体の4つの中でも中心の株式市場です。
マザーズ
近い将来に本則市場へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。
特に高い成長可能性がある会社が上場しているのが特徴です。
JASDAQ
基本的にはマザーズと同じであるが、JASDAQは2部構成になっています。
JASDAQスタンダードは主に事業の拡大が見込まれる企業が対象であり、JASDAQグロースは将来の成長の可能性に富んだ企業が対象です。
IPOのおすすめの証券会社
まず、IPO株に当選するには証券会社の口座を開設することが必要になります。
口座を開設する上で重視する点は「IPOの当たりやすさ」です。
その上で特に①IPO取扱数 ②口座開設数 ③ IPO抽選方法の3点が非常に
重要であり、今回はこの3点に留意しておすすめの証券会社を紹介したいと思います。
1.SBI証券
- IPO取扱数・口座数がともに業界最大数
- IPOチャレンジを活用できる
- 25歳以下現物手数料実質0円プログラム
- 当選後にキャンセルしてもペナルティがない
IPO取扱数:85社(2020年) 口座数:600万
IPO抽選方法:30%完全抽選|15%※IPOチャレンジ|5%裁量配分
※IPOチャレンジとは新規上場株式のブックビルディングの抽選・配分に外れた回数に応じてポイントが加算されるSBI証券独自のサービスです。
・IPOチャレンジを活用できる
IPOチャレンジポイントはIPOに申し込んで外れた際に1ポイント獲得すルことができます。
つまり、IPOに外れる度にポイントが貯まっていくシステムなので理論上は必ず当たるようになっています。
また、ポイントには有効期限がないため自分の使いたい時に使うことができるのも大きな利点です。
・25歳以下現物手数料実質0円プログラム
SBI証券独自のプログラムで、25歳以下(未成年口座も対象)の国内株式現物手数料がキャッシュバックにより実質0円になるプログラム(上限なし)を有効に活用することができます。
20歳未満:月額1万円までキャッシュバック
20〜25歳:全額キャッシュバック
・当選後にキャンセルしてもペナルティがない
通常、IPOに当選した後に購入をキャンセルすると多くの場合はペナルティがありますが、SBI証券にはペナルティがないため、一旦IPOに応募してみて、当たってから購入を考えることも可能です。
SBI証券は案件が多いため、当選後にさらに収益の期待できるような案件が入ってくる場合があります。
その際に、前に当選した株の購入をキャンセルし、さらに利益を上げれるような株に資金を投入することができるのも一つの大きなメリットです。
2.LINE証券
- 始まったばかりのサービスであるため競合相手が少ない
- 野村證券の委託による配分が期待できる
- LINEを通して簡単に取引を行うことができる
- 平日21時まで取引が可能である
IPO取扱数:0社(2020年)口座数:50万人
IPO抽選方法:100%完全抽選
・野村証券の委託による配分が期待できる
LINE証券は野村ホールディングスが出資している会社なので、IPOの際に野村證券が主幹事の場合は、野村証券からの委託による配分から利益をあげることができます。
・LINEを通して簡単に取引を行うことができるIPO
LINEを通じて、新しくIPO銘柄が追加された時や、抽選の開始時間に加え、抽選の結果もLINEに情報が届くので簡単かつスムーズにIPO取引を行うことができます。
・平日21時まで取引が可能である
LINE証券は平日は21時まで取引が可能であるため、昼間が忙しくて取引できない人でも夜には取引ができるところが利点です。
3.松井証券
- 100年以上の歴史がある
- 運用サポートツールが豊富
- 夜間17:00〜23:59も取引が可能
- 電話窓口のサポートも充実
- 1日の現物取引金額50万円以下で手数料無料
IPO取扱数:56社 口座数:136万
IPO抽選方法:100%完全抽選(銘柄ごとに申込数上限あり)
松井証券は、100年以上の歴史がある、老舗の証券会社です。
その魅力は手数料の安さで、1日に合計50万円までの取引なら、何回取引しても0円になります。
また、25歳以下の方は、なんと金額に上限がなく手数料が0円です。
米国株や中国株などの外国株を扱っていないことがデメリットですが、つみたてNISAやiDeCoなどの積立投資は問題なくできるので、初心者の方にもおすすめです。
IPO株の抽選確率を上げるコツ
そんなIPO株ですが、以下の方法を実践するだけで当選確率を大きく上げることができます。
- 複数の証券口座を保有する
- 口座開設数が少ない証券会社から申し込む
- 主幹実績が多い証券会社の口座を保有する
それでは詳しく解説していきます。
複数の証券口座を保有する
IPO株は証券会社ごとに枚数が割り当てられるので、複数の証券会社からそれぞれ申し込めば、IPO当選確率を上げることができます。
複数の口座を開設することでそれぞれの証券会社が提供している独自の魅力的なサービスを利用することができたり、取引手数料がお得になるなどのメリットがあります。
口座開設数が少ない証券会社から申し込む
口座を開設するときに口座開設数が少ない証券会社から申し込むことでより、IPOの当選確率を高めることができます。
まだ、誕生したばかりの証券会社などはライバルが少ないため特に当選確率を高めることができます。
LINE証券、DMM株、GMOクリック証券などは口座数が少ないため特に穴場です。
主幹事実績が多い証券会社の口座を保有する
これはIPO株を各証券会社に割り当てる時に、主幹事証券は80%以上の株式を割り当てられることが多いためです。
主幹事証券はIPO取引の中心的な仕事を担う証券会社のことであり、そのためIPO株の割当が多いため、当選確率を上げることができます。
IPO投資を行う上での注意点
ここまでIPO株の多くの魅力を説明してきましたが、もちろん投資するにあたって注意しなければいけないこともあります。
- IPO銘柄への過度な期待
- IPO株は絶対に初値で売る必要があるわけではない
- どこの証券会社で申し込んでも同じだという勘違い
- 投資初心者はIPO株を購入することができない
IPO銘柄への過度な期待
IPOには高い値上がりが期待でき、IPO銘柄も証券取引所の審査をクリアしているため、安心できる部分は多いです。
しかし、投資において絶対と言い切れることはなく、値下がるリスクは十分にあるため必ず自分で購入するIPO銘柄は調べておくことが大切です。
IPO株は絶対に初値で売る必要がある
IPO株に抽選して、公募価格でIPO株を購入することができた場合、多くは初値の時点で売却して大きな利益を上げます。
しかし、絶対に売る必要は決してありません。
もし、その株が将来的に見込めそうな株であったら売却せずに長期保有し、値上がりが見込めるタイミングで売却するのも一つの方法であると言えます。
どこの証券会社でIPO株を申し込んでも同じである
IPOに当選するためには抽選に参加する必要があり、そのためには証券会社に申し込みをする必要があります。
その際、証券会社によって抽選方法や、IPO株の配分数量が大きく異なるため、抽選の申込みは多くの配分のある証券会社で行うのが重要です。
また、ネット証券は多くの証券会社が平等抽選を行っているため、より初心者が当たる確率を高めることができます。
投資初心者はIPO株を購入することができない
IPO投資は上場前の株を公募価格で購入するため、まだ株式投資をしたことがないという一般の人はこれらを購入できないと勘違いしている人がいますが、一般の人でも証券会社で口座を開設すれば誰でもIPO株を購入することができます。
IPOの関してよくある質問
ブックビルディングとは何か
ブックビルディングとは新規公開株の公開価格を決める方式の一つです。
公開前に引受証券会社が価格帯を決め、投資家がその価格帯の範囲内で購入希望の価格と数量を申告します。
その後、それを反映した公開価格が決められた後に需要が多い場合は抽選で投資家に売り渡されるシステムのことを指します。
補欠当選とは何か
補欠当選とは当選した購入者から購入辞退または、権利の放棄があった場合に購入できる権利のことです。
補欠当選した購入者の中で購入申し込みを行った人を対象にもう一度厳正な抽選を行い、繰り上げ当選が確定します。
IPO投資は始めやすく初心者におすすめ
- IPO投資の銘柄は、「取扱数」「口座数」「抽選方法」に着目して選ぶことが重要
- IPO投資は、初心者にとって始めやすく、おすすめの投資形態である
- IPOに当選するためには、複数の口座を開設する必要がある。
- 取引量が多い大手の取引所は「SBI証券」「LINE証券」「楽天証券」などがある。
- その中でも「SBI証券」なら、IPO取扱数、口座数が共に国内No.1。独自の魅力的なプログラムを多数展開している。
以上のようにこのサイトではIPO投資行う上でのメリットやデメリット、おすすめの証券会社、IPO投資の注意点などを詳しく説明してきました。
この記事を読んでわかるようにIPO投資は初心者でも簡単にかつローリスクで始められる魅力的な投資ですので、投資に興味がある方はぜひIPO投資を始めてみてはいかがでしょうか!