おすすめのネット銀行法人口座4選！比較ポイントや審査に通るコツを解説

「おすすめのネット銀行は？」「法人口座を開設するのはハードルが高い？」という疑問を持っている方も少なくないでしょう。

ネット銀行なら、メガバンク等と比べて容易に口座開設できます。しかし、審査が必要なことに変わりはないため、必要書類などをしっかり用意しておきましょう。

この記事では、おすすめのネット銀行法人口座や選び方、ネット銀行のメリット・デメリットまで詳しく解説します。

手数料やサービス内容に納得したうえで、最適な口座を選べるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。

おすすめのネット銀行法人口座4選

カード名	GMOあおぞらネット銀行	楽天銀行	住信SBIネット銀行	PayPay銀行
振込手数料	145円 月最大20回まで無料	150円〜 月最大7回まで無料	145円	160円
ATM手数料	110円 月5回まで無料	220円〜	110円	165円〜 3万円以上の場合は無料
Pay-easy	◯	◯	×	◯
口座開設日数	最短即日	2週間ほど	2週間ほど	最短即日
公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

1. GMOあおぞらネット銀行｜最大20回まで振込手数料無料

手数料を抑えたい場合は、GMOあおぞらネット銀行が最もおすすめです。

GMOあおぞらネット銀行は他行への振込手数料が145円と安く、月10回までなら無料です。GMOあおぞらネット銀行同士なら、手数料はかかりません。

さらに、口座開設から2ヶ月間は20回まで無料になります。設立1年未満の企業であれば、12ヶ月間適用されるため、コストを大きく抑えられるでしょう。

スタートアップ企業さまの応援施策として、設立1年未満の法人のお客さまには、口座開設日の翌々月以降も、設立月から12カ月間、他行宛て振込手数料が月20回まで無料でご利用いただけます。

出典：GMOあおぞらネット銀行公式

また、スマホの動画撮影で本人確認すれば、最短即日で口座開設できます。手数料が優秀で申し込みも簡単ですので、最優先で検討したい法人口座です。

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2. 楽天銀行｜預金金利が最大0.1%と高い

預金金利で選ぶなら、楽天銀行が最適です。

楽天銀行の普通預金金利は、通常0.02%です。しかし、楽天証券とマネーブリッジすれば金利が0.1%までアップするため、多くの利息を受け取れます。

振込手数料は月3回まで無料です。さらに、海外送金のコストが低いのも特徴で、234カ国68通貨を1,000円から送金できます。

海外に口座を持つ取引先がいても、楽天銀行ならコストを抑えてやりとりできるでしょう。

3. 住信SBIネット銀行｜融資や補助金などのサポートが豊富

融資や補助金に関するサポートを受けたいなら、住信SBIネット銀行を選びましょう。

住信SBIネット銀行のビジネスローン「dayta」は、限度額が最高3,000万円と他行より高めです。さらに、担保や保証人は必要ありません。

公的支援を探せるコンサルティングサービスも実施しており、事業内容などを入力すれば、受給できる助成金の種類・金額を簡単に調べられます。

また、法人口座専用アプリの存在も魅力です。

残高や明細、入出金などの確認はすべてアプリで行えます。さらに、アプリだけでATM出金ができるため、常にキャッシュカードを持ち歩く必要がありません。

4. PayPay銀行｜当日中に口座開設できる

スピーディに口座開設したいなら、PayPay銀行もおすすめです。

PayPay銀行なら、ネットからの申し込みで最短当日中に口座開設ができます。申し込みには、開業届などの事業実態確認書類が必須です。

振込手数料に関しては、口座開設の翌々月までは月10回まで無料になります。ただし、他行宛・PayPay銀行宛でそれぞれ5回までです。

また、変わった特徴として、最大3,000件の振込を一括で行えます。CSVデータをアップロードするだけなので、取引先が多い方はぜひ活用しましょう。

ネット銀行の法人口座を選ぶ3つのポイント

ネット銀行の法人口座を選ぶ際は、次の3点が重要です。

1. 各種手数料

手数料は、各銀行の大きな差別化点となります。法人口座を利用するときにかかる手数料は、主に次の2つです。

• 振込手数料
• ネットバンキング

振込手数料は、ネット銀行の中でも差があります。特にGMOあおぞらネット銀行が優秀で、手数料が安いうえに、月最大20回まで無料になります。

一方、ネットバンキングの手数料はネット銀行なら基本的に無料です。ただし、メガバンク等で口座開設する際は、ネットバンキングの手数料にも注目しておきましょう。

2. 審査の難易度

口座の作りやすさも重要です。法人口座の開設には審査があり、基準を満たしていないと口座開設できません。

特に、開業直後は審査落ちしやすいため注意しましょう。審査基準をチェックするなら、申込条件を見るのが最も簡単な方法です。

• 年齢
• 必要な書類
• 固定電話の有無
• ホームページの有無

申込条件が多い、または複数の書類提出を求められる銀行は、審査も厳しいと考えられます。

ネット銀行の審査に関しては、こちらの記事をご覧ください。

3. 口座開設までの時間

今すぐ口座が必要な場合、口座開設にかかる時間もチェックしておきましょう。

法人口座は開設までに時間がかかります。ネット銀行はメガバンクや信用金庫よりは早く口座開設できますが、審査スピードは口座によりけりです。

GMOあおぞらネット銀行やPayPay銀行なら、なんと最短当日中に口座開設が完了します。

ネット銀行で法人口座を作る4つのメリット

ネット銀行の法人口座は、他の金融機関と比べて次のようなメリットがあります。

1. 月額料金がない

ネット銀行は口座維持にコストがかからないのが魅力です。

法人口座は、維持手数料がかかることもあります。みずほ銀行などのメガバンクなら維持手数料無料ですが、ネットバンキングの利用に月額費用が発生します。

ネット銀行なら、口座維持手数料・ネットバンキング手数料などの月額料金がかかりません。長期的に見ると、大きなコスト削減になるでしょう。

2. 振込手数料が安い

ネット銀行なら、振込手数料もあまりかかりません。

多くの銀行は、他行への振込には手数料が発生します。取引先が自分と違う銀行を使っている場合、毎月コストがかかってしまいます。

参考までに、GMOあおぞらネット銀行とメガバンクの手数料を比較してみましょう。

GMOあおぞらネット銀行と三井住友銀行を比較すると、月に10回振込を行った場合の手数料差は1,650円です。長期的に見れば、より大きな差になるでしょう。

3. 24時間取引できる

ネット銀行なら、早朝や深夜でも取引可能です。

銀行は営業時間が決まっており、時間内に手続きしないと反映が翌営業になってしまいます。例えば、みずほ銀行の営業時間は月～金曜日の8:45～18:00までです。

一方、ネット銀行なら時間帯を問わず取引できます。土日でも振込が反映されるので、急ぎの場合などに役立つでしょう。

4. 口座開設までスピーディ

ネット銀行は口座開設までスピーディです。

一般的に、法人口座を作るには1週間〜1ヶ月ほどかかります。一方、ネット銀行なら早ければ即日で完了するところも珍しくありません。

開業したばかりで口座がなく、今すぐ取引先に教えなければならない場合に便利です。

ネット銀行で法人口座を作る2つのデメリット

ネット銀行は大変便利ですが、次のような欠点も存在します。

1. 窓口で相談できない

ネット銀行では、窓口での相談ができません。ネット銀行の安い手数料は、実店舗を持たないことで実現しているためです。

例えば、融資の相談をしたいときなど、対面で相談できないのは不便です。自身に寄り添った融資が行われないため、多額の融資を受けにくいことにもつながります。

資金繰りなど親身に相談に乗ってもらいたいなら、ネット銀行よりメガバンクや信用金庫の方が適していると言えるでしょう。

2. 通帳がなく履歴がわかりにくい

ネット銀行には通帳がありません。通帳がないと、過去の取引をさかのぼってみることができないため、不便に感じる可能性があります。

Web明細ならありますが、会員ページにアクセスしなければなりません。スマホやパソコンに疎い人にとっては、従来の銀行よりも扱いづらいでしょう。

また、Web明細は通帳と違って保存期間に限りがあります。ずっと保存したいなら、明細をダウンロードしておく手間がかかるのもデメリットです。

メリット・デメリットについてより詳しく吟味したい方は、こちらの記事をご覧ください。

ネット銀行法人口座の審査に通りやすくなる3つの方法

法人口座の開設には審査が必須です。予備知識なしでは審査落ちする可能性もあるため、あらかじめ対策を知っておきましょう。

1. 申込条件をよく確認する

申込前に、口座開設の条件をよく確認しましょう。法人口座によっては、次のような条件が設定されているケースがあります。

• 決算書や事業実態確認書類の提出
• 固定電話の設置

条件を満たしていないと、絶対に審査には通りません。条件や提出書類が少なく、条件を達成しやすい口座を選ぶのが良いでしょう。

2. 事業内容を説明できるよう準備する

法人口座の開設にあたっては、事業内容の説明が重要です。審査では、信頼できる事業なのか、今後も継続性があるのかチェックされます。

したがって、事業内容が不明瞭だと、信頼を得られず審査に落ちやすくなります。

対策としては、資料を用意すると有効です。SNSやホームページ、決算資料など、事業内容の説明に役立ちそうな資料はすべて活用しましょう。

3. 固定電話を設置する

どうしても審査通過が難しそうなら、固定電話を設置しましょう。

銀行によっては、固定電話がないと申し込めません。固定電話が必須でない銀行でも、連絡先がスマホの場合よりも信頼を得やすいでしょう。

固定電話は、月に1,000〜2,000円程度で設置できます。審査に落ちそうなら、今後の信頼性向上のためにも設置しておくのがおすすめです。

ネット銀行法人口座の審査に落ちた場合の選択肢3選

ネット銀行の審査に落ちてしまった場合など、他の金融機関を検討する場合は次の3つから選びましょう。

1. 都市銀行

企業としての信頼性を高めたいなら、都市銀行（メガバンク）が最適です。

メガバンクはネット銀行よりも歴史があり、多くの大企業も利用しています。取引先からすると、振込先の口座がメガバンクなら安心感があるはずです。

さらに、資金力があるので、多額の融資にも期待できます。

とはいえ、社会的信用がある分審査は厳しい傾向にあります。また、振込やネットバンキングなどの手数料が高いのもデメリットです。

2. 信用金庫

個人事業主や中小企業なら、信用金庫もおすすめです。

信用金庫は、小規模な事業主がメインターゲットになっています。したがって、対面で親身になって相談してもらいやすいのがメリットです。

また、開業直後の口座開設もしやすいでしょう。

ただし、会社規模が大きくなった場合は脱退が必要になります。具体的には、従業員300人以上、または資本金9億円以上の企業は信用金庫を利用できません。

3. ゆうちょ銀行

利便性を考慮するなら、ゆうちょ銀行も良いでしょう。

ゆうちょ銀行は知名度が高く、全国に支店やATMが設置されています。また、法人口座の開設や維持に手数料がかからないのがメリットです。

目立ったデメリットはないですが、法人口座の開設に時間がかかります。1ヶ月以上かかるケースもあるので、急ぎの場合には向きません。

ネット銀行法人口座のおすすめに関するQ&A

まとめ

ネット銀行は他の金融機関と比べ、コストがかからないのが魅力です。振込手数料は安めに設定されているうえに、口座維持やネットバンキングにも費用がかかりません。

さらに、口座開設がスピーディなのも魅力です。

ネット銀行の法人口座を選ぶ際は、手数料や口座開設スピード、申込条件の厳しさもしっかりチェックしておきましょう。