この記事ではご覧のような悩みや疑問を解消するためにスマホで株取引をする方法やおすすめのアプリを紹介していきます。
スマホ1台だけでも株式投資を始めることは可能です。
2024年時点、新NISA制度の開始や日経平均株価の高騰などの影響によって株を始める人は増えてきました。
参考:ネット証5社の1月口座数90万増、SBI過去最高-新NISAで|Bloomberg
ここでは初心者でも気軽に株取引ができるネット証券会社のアプリ10選とその特徴をまとめました。
また、スマホで株式投資をおこなうメリット・デメリット・やり方なども解説していますので、ぜひ最後までご覧になっていってください。
- 株式投資はスマホがあれば簡単に始められる
- 株アプリによって操作性や投資商品の種類が異なる
- スマホ株アプリは大手の証券会社がおすすめ
- 初めての株式投資は少額投資や分散投資でリスクを少なくしよう
- スマホの紛失やウイルス感染に要注意!
目次
スマホで株ができる?!株アプリを選ぶポイント
アプリストアにはネット証券会社が提供する株アプリがたくさん並んでいます。
しかし、初心者の場合は株アプリを選ぶ際に迷ってしまうかもしれませんので、ここではその選び方をまとめました。
- アプリの操作性
- 取り扱い投資商品の種類
- 情報収集機能の有無
- その他の機能の充実度
- 株価・チャートの視認性
上記5つのポイントを分かりやすく説明していきますので、参考にしてみてください。
ポイント① アプリの操作性
スマホの株アプリを選ぶときには操作性を確認することが大切です。
特に初心者の場合は注文や内容変更に必要なアクションが少ないものを選びましょう。
操作性が悪い株アプリを選んでしまうと、それだけで株取引を続けるのが面倒に感じられてしまいます。
株アプリをインストールしたら、実際の取引を始める前に以下の点をチェックしてみてください。
- スムーズにサクサク動く
- 注文画面の使い方が直感的に分かる
- 機能のレイアウトが分かりやすい
自分の中で上記の条件をクリアしていれば問題なく利用できます。
ポイント② 取り扱い投資商品の種類
株アプリをインストールする際は、事前にそのネット証券会社が取り扱っている投資商品の種類(株式や投資信託など)を確認しておきましょう。
株式には主に「日本株」「外国株」の2種類があります。
株アプリによっては日本株しか取り扱っていないことがありますので、外国株を購入したいと思っている方はあらかじめリサーチしておいてください。
また「小額から株取引を始めてみたい!」と考えている方は、1株から買える単元未満株の有無もチェックしておきましょう。
ポイント③ 情報収集機能の有無
多くの株アプリでは各企業の株価情報や経済ニュースも配信しています。
ただし、こうした情報収集機能の内容は株アプリごとに大きく異なります。
スマホでは手軽に株取引ができるものの、パソコンより情報収集力に劣るところはデメリットに感じる部分です。
とはいえ、アプリ内で経済の動向や投資している企業の最新情報を確認できれば、情報収集の手間がグッと減らせます。
また、株アプリとは別に株価の動きや最新経済ニュースを配信しているニュースアプリをインストールするというのもひとつの手です。
ポイント④ その他の機能の充実度
株アプリにはユーザーにとって便利な機能が色々と備えられており、それによって使いやすさも変わってきます。
特に便利なのは、投資している企業の情報や売値に変動があったときにプッシュ通知で知らせてくれる機能です。
プッシュ通知機能があれば、株アプリを確認する時間がないときでも株の売買タイミングを逃すことがありません。
また「アプリ内だけで取引も入出金もできる」「管理画面をカスタムできる」といった機能も重要なので、アプリを選ぶ前に使える機能の内容を理解しておきましょう。
ポイント⑤株価・チャートの視認性
株アプリを選ぶときには、とにかく視認性(=画面の見やすさ)が重要となります。
特に初心者の場合は、自分にとって画面が見やすいかどうか、必要な情報がすぐに分かるかどうかを重視してみてください。
シンプルで見やすい画面の方が株取引へのハードルが下がります。最初のうちは株取引に慣れることが大切なので、あらかじめ株アプリのインターフェースをチェックしておきましょう。
株価やチャートが見づらいと誤注文を招くことがありますので、その点も注意してください。
少額から始められる!スマホ株アプリのおすすめ人気10選を比較
ここでは以下10社の株アプリについて解説していきます。
証券会社(株アプリ) | 主な特徴 |
---|---|
SBI証券 | ・プッシュ通知機能 ・おすすめ銘柄のランキング機能 ・決算や適時開示など速報ニュース機能 |
PayPay証券 | ・PayPayマネー対応 ・1,000円から日米株や投資信託などの購入可能 ・銘柄選びから注文まで最短3タップ |
マネックス証券 | ・指紋認証、顔認証でのログイン機能 ・視認性が高い資産管理画面 ・最新経済ニュースを一覧表示 |
岡三オンライン証券 (岡三カブスマホ) | ・高機能リアルタイムチャート ・多彩なランキング機能 ・アラート機能 |
松井証券 (株touch) | ・最短0秒で株価ボード自動更新 ・ワンタップで注文完了「スピード注文機能」 ・約定プッシュ通知機能 |
楽天証券 (楽天 iSPEED) | ・オリジナル投資情報画面の作成可能 ・最大2,000銘柄のお気に入り登録機能 ・カスタマイズできるチャート分析機能 |
DMM.com証券 (DMM株) | ・かんたんモードとノーマルモードを選択 ・最新株チャートを最大4画面表示 ・アプリ内で口座開設が可能 |
大和コネクト証券 | ・ランキング&注目銘柄ピックアップ機能 ・単元未満株(ひな株)の売買機能 ・操作性と視認性に特化した初心者向けアプリ |
GMOクリック証券 (GMOクリック株) | ・最大1,000銘柄のウォッチリスト機能 ・重要情報のお知らせ「おまかせ通知」 ・チャート上から直接注文 |
auカブコム証券 (auカブコム証券株アプリ) | ・総資産や投資成績が一目でわかるデザイン ・国内株、米国株、投信の切り替えが簡単 ・カスタマイズ可能なプッシュ通知機能 |
各アプリを提供しているのは国内ユーザー数が多い証券会社となっていますので、合わせて口座開設を検討してみてください。
SBI証券
SBI証券は個人投資家からの人気が非常に高い証券会社で、利用者数は国内最多1,000万口座以上となっています。
また、国内株式の個人取引シェアナンバーワンを誇る大手証券会社だけあって、提供している株アプリの使いやすさもトップクラスです。
スマホに最適化された快適な操作性や銘柄の探しやすさ、ニュース配信の豊富さなどは初心者にとってもありがたい部分です。
取り扱っている投資商品の種類も豊富なので、どのアプリを選んで良いか分からない方はSBI証券の株アプリを使ってみてください。
SBI証券は100円から投資信託商品を購入することも可能であり、少額から投資を始めたい方にもおすすめです。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | 〇 |
投資信託 | 〇 (かんたん積立アプリ) |
NISA | 〇 |
iDeCo | 〇 |
PayPay証券
PayPay証券の株アプリでは、1,000円から日本株・米国株・投資信託の購入が可能です。
PayPay証券が指定する銀行口座を連携させれば、証券口座に入金せずとも銀行口座から直接送金して株の購入ができる「おいたまま買付」というサービスを利用できます。
そのほか、アプリ内ではETFを含む米国株や投資信託の積立もできるようになっていますので、少しずつ投資資産を増やしていきたい方におすすめです。
なお、米国株であれば基本的に24時間取引できるため、日中忙しい場合でも株投資に挑めます。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | 〇 |
投資信託 | 〇 |
NISA | 〇 |
iDeCo | × |
\ PayPayで100円から始められる/
マネックス証券
マネックス証券では自社が提供する投資SNSと株取引機能を組み合わせたスマホアプリ(ferci)を用意しています。
また、株取引・投資信託・NISA積立などをメインとした「マネックス証券アプリ」もあるので、自分にとって使いやすいものを選べるところは大きなメリットです。
マネックス証券アプリは顔認証・指紋認証機能が搭載されているため、万が一スマホを失くしたときも安心です。
保有する株式・投資信託・債券などを管理する画面も見やすく、初心者におすすめの株アプリと言えるでしょう。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | 〇 |
投資信託 | 〇 |
NISA | 〇 |
iDeCo | 〇 |
岡三オンライン証券(岡三カブスマホ)
岡三オンライン証券が提供する「岡三カブスマホ」の特徴は、リアルタイムチャートが確認できる機能に加えて高性能なチャート分析機能が搭載されているところです。
移動平均線やボリンジャーバンド、RSIといったインジケーターが使えるため、デイトレードをしたい方におすすめの株アプリとなっています。
9種類の「ランキング機能」や「アラート機能」など多彩な機能性を持つところも魅力的な部分です。
もちろん最新経済ニュースもチェックできますので、まさに株投資のオールインワンアプリと言えるでしょう。
短期投資・長期投資の両方に適したアプリとなっているため、自分の目的に合わせて利用してみてください。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | 〇 |
投資信託 | 〇 |
NISA | 〇 |
iDeCo | 〇 |
松井証券(株touch)
「株touch」は松井証券が配信をしている株アプリで、その名の通りワンタッチで注文できる快適な操作性が魅力です。
大手の証券会社ならではの豊富な情報量が強みとなっており、初心者からベテラン投資家まで幅広い層に愛用されています。
松井証券では25歳以下を対象とした株式取引手数料を無料にするサービスを実施しています。
26歳以上であっても、1日の約定代金が50万円以下であれば手数料が無料になるなど、ユーザーに親切なサービスが豊富に提供されているのが嬉しいポイントです。
なお、株touchには投資信託の取引機能がないため、投資信託を目的とする方は松井証券の「投信アプリ」をインストールしてください。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | 〇 |
投資信託 | 〇 (投信アプリ) |
NISA | 〇 |
iDeCo | 〇 |
楽天証券(楽天 iSPEED)
楽天証券の「iSPEED」はチャート分析機能やニュース配信画面を自分好みにカスタマイズできる株アプリです。
取り扱っている投資商品は3,000銘柄を超えていて、日本株・米国株以外にもCFD取引が可能となっています。
各銘柄の画面では市況情報・サマリー・チャート・板情報・株主優待情報・最新ファンダメンタルなどが確認できます。また、現在の売買動向が表示されるのも便利な点です。
なお、以前は単元未満株の購入ができませんでしたが、現在はアプリでも1株から投資ができるようになっています。
ただし、投資信託に関してはウェブサイトからの購入となりますので、その点は留意しておきましょう。
楽天証券は楽天系列のサービス(楽天銀行や楽天ポイントなど)と連携することでお得な特典を受けられるため、すでに楽天ユーザーの方にはおすすめです。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | 〇 |
投資信託 | × |
NISA | 〇 |
iDeCo | 〇 |
DMM.com証券(DMM株)
DMM株のスマホアプリは、株式取引手数料の安さを魅力としています。
日本株の手数料は業界最安巣準で、米国株の取引手数料は驚異の0円です。
また、日本株・米国株とも取り扱い銘柄が豊富で、様々な企業に対する投資ができます。
DMM株のスマホアプリでは投資信託やつみたてNISA、iDeCoなどの取り扱いがありません。とはいえ、株式投資用の機能は非常に充実しているため、株取引をメインとする方なら問題なく利用できるでしょう。
スマホアプリ内では動向が気になる銘柄や自分が気に入っている銘柄を最大2,000銘柄まで登録できます。
さらに一目均衡表やMACDなどのインジケーターを使ったチャート分析もできますので、株の短期売買をおこなう方にはおすすめです。
DMM株は手数料が安く気軽に始められるので、投資初心者からも人気があります。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | × |
投資信託 | × |
NISA | × |
iDeCo | × |
大和コネクト証券
大和コネクト証券が提供をする株アプリはとにかく初心者向けの設計となっていて、画面の見やすさや操作のしやすさは業界トップクラスです。
また、dポイントやPontaポイントなどを使って投資することが可能で、さらに毎月のクレカ積立にも対応しています。
アプリ内では現物取引(単元株)やひな株(単元未満株)に加えて、米国株式の「ひな株USA」や「まいにち投信」などの注文ができます。
なお、大和コネクト証券の株アプリにはNISA初心者のために質問に回答するだけで自分に合った株式銘柄を教えてくれる機能も搭載されています。
毎月「手数料無料クーポン」が10枚発行(年間120枚)されるので、コストを抑えながら投資できるところも魅力的です。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | 〇 |
投資信託 | 〇 |
NISA | 〇 |
iDeCo | 〇 |
GMOクリック証券(GMOクリック株)
GMOクリック証券では日本株・米国株に対応したアプリ「GMOクリック株」を提供しています。
投資信託と単元未満株の取引はできませんが、株取引に特化した機能が数多く実装されているので非常に便利です。
GMOクリック証券は長年の運営により培われたFXやCFD取引のノウハウを株取引に落とし込んでいます。チャートの分析機能(分析パターン切り替え可)や自動通知機能の性能に優れていて、初心者でも使いやすいところが魅力的です。
なお、GMOクリック証券の株アプリは新NISA制度に対応しています。
パソコンとほぼ同等の機能性とNISA対応を重視する方にはおすすめです。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | × |
投資信託 | × |
NISA | 〇 |
iDeCo | 〇 |
\ 最大55万円キャッシュバック /
auカブコム証券(auカブコム証券株アプリ)
auカブコム証券のスマホアプリは日本株・米国株・投資信託に対応していて、単元未満株の積立もできる仕様となっています。
投資信託の積立支払いに「au PAYカード(クレジット)」を使うとPontaポイントが還元されるため非常にお得です。
クレカ積立は毎月100円~50,000円までとなっています。還元率は決済額の1%です。
auカブコム証券の株アプリは視認性と操作性に優れていますので、初心者でもすぐに使い方が分かります。
また、自分が買いたい銘柄が決まっていれば、検索画面からすぐに注文を実行できるためとても便利です。
国内株式 | 〇 |
外国株式 | 〇 |
単元未満株 | 〇 |
投資信託 | 〇 |
NISA | 〇 |
iDeCo | 〇 |
\ 合計最大10,000Pontaポイントプレゼント※ /
キャンペーンの詳細
※適用には条件があります。詳しくは公式ページのキャンペーン詳細をご覧ください。
株価情報の収集に役立つおすすめアプリ
ここでは株価情報を収集するのに役立つアプリを2つ紹介していきます。
ネット証券が提供する株アプリだけでは十分な情報を集められない場合、より精度の高い分析をするために最新のニュースを取得したいといった場合はサポート的に以下のアプリを使ってみてください。
日本経済新聞電子版・経済ニュースアプリ
「日本経済新聞 電子版経済ニュースアプリ」は専門性の高い経済ニュースをいち早く取得できるアプリです。
株価は複合的な要因によって値動きを進めるため、様々な情報を素早くキャッチすることが重要となります。
そうした経済ニュースを確認して投資に役立てるためには、ニュースアプリの利用がマストと言えるでしょう。
テーマ別(ITや自動車など)に最新ニュースを検索できるので、自分が買う株式に関連した情報をスムーズに取得できます。
株取引用アプリの情報収集機能が不足していると感じた場合には、こちらの「日本経済新聞 電子版経済ニュースアプリ」を活用してみてください。
SBI証券・米国株アプリ
米国株の情報収集には「SBI証券 米国株アプリ」がおすすめです。
こちらのアプリでは米国企業の決算速報がいち早く確認できます。
もちろん情報は日本語に翻訳されていますので、英語ができない方でも問題ありません。
米国企業の決算情報が最短数分、最大でも30分以内に取得できるため、トレンドを逃さず注文がおこなえます。
また、アプリ内では各種インジケーターを使って米国株チャートの分析も可能なので、分析用ツールとしても利用できるアプリです。
スマホで株式投資するなら少額からがおすすめ!少額投資のメリットを紹介
ここからはスマホでの株投資をおすすめする理由や少額投資のメリットを紹介していきます。
なお、少額投資の主なメリットは以下の通りです。
- 株価が下がったときの損失が少ない
- 分散投資をすることができる
- 余剰資金だけで投資を始められる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
株価が下がったときの損失が少ない
株式投資を始める前にまず頭に入れておきたいのが、株式投資には常にリスクが付いて回るということです。
購入した投資商品の売値が大暴落したり、企業が倒産したりすれば、最悪の場合投資したお金が一切返ってこないということもあり得るのです。
株取引には元本を失うリスクがあります。(元本とは自分が入金したお金のこと)
高額投資をすれば大きな利益を得られる可能性はありますが、大きな損失を被る可能性も同じだけあります。
そのため、初心者の人はリスクの少ない少額投資から始めてみて、徐々に株式投資に慣れていくのがおすすめです。
株式投資の流れや売却のタイミングなどを掴めていないまま高額投資をするのはリスクが高過ぎるので、最初は少額投資に留めておきましょう。
分散投資をすることができる
分散投資とは、複数の企業に投資をすることでリスクを分散させる投資方法です。
対して、ひとつの企業に自己資金のすべてを投じる方法を「集中投資」と呼びます。
集中投資をすれば企業の株価が上がったときに大きな利益を獲得できますが、下がったときの損失額が大きいためリスクは高くなります。
仮に自己資金が5万円の場合、5つの企業に1万円ずつ投資していればリスクが5等分されます。
どれかひとつの企業への投資が失敗したとしても他の株式で損失分を補填できる可能性があるということです。
複数の企業への少額投資であれば株で大失敗する確率が減りますので、ぜひ参考にしてみてください。
余剰資金だけで投資を始められる
投資をする上で重要なのは「仮になくなっても生活に困らない分のお金で投資をおこなう」ということです。
自身の貯蓄的に余剰分の資金であれば、株取引に失敗しても借金をするような目に遭いません。
「余剰資金で投資をする=少額からの投資」には、借金リスクの回避といった役割やメリットもあります。
投資はあくまでも資産運用方法のひとつです。当然リスクを伴うため、生活に必要なお金や貯蓄を切り崩してまでするものではありません。
よくある失敗例として「無理して高額投資をしてしまい、貯金がかなり減ってしまった」というものがあります。
こうした失敗を避けるためにもまずは少額から株を購入し、その後も余剰資金の範囲内で無理なく少しずつ投資をしていきましょう。
スマホで株式投資するときのデメリット
スマホで株投資をするデメリットは以下の通りです。
- アプリではできない取引・銘柄もある
- 通信環境によっては売買できない・速度が遅れる
- 画面が小さいためPCより操作性・視認性は劣る
初めて株アプリを利用する方は、こちらの内容をご覧になっておいてください。
アプリではできない取引・銘柄もある
ネット証券会社の株アプリでは株式投資や投資信託など大半の取引をおこなえますが、ネット証券会社やアプリによっては一部商品が購入できないケースもあります。
例えばNISAやiDeCoなどは、証券口座の開設手続きとは別の事前準備が必要になってくるため、アプリではなくブラウザ上から手続きを進めなければいけないことが多いです。
ただ、アプリ内で手続きできない取引はあるものの、いずれもスマホのブラウザ上から対応可能となっています。
アプリ内で投資信託・単元未満株の購入ができなくても、スマホのブラウザ上から買えるといったパターンも多々あります。
基本的に「パソコンでしかできない取引」というのは多くないので安心してください。
とはいえ、事前に株アプリ内で購入できる商品を確認しておくことは重要です。
通信環境によっては売買できない・速度が遅れる
スマホの回線は場所によって不安定になったり繋がりにくくなったりしますので、株の売買がしたいのに注文ができないことも起こり得ます。
また、通信速度に制限が掛かり、取引に遅れが生じてしまうという状況になる可能性もゼロではありません。
株アプリ自体の通信量は少ないものの、状況によっては通信回線の悪さで上手く取引が進められないことがあるため気を付けましょう。
こうしたリスクを回避するために、株取引を始めるなら「スマホの通信プランを見直す」「通信強度の高い回線を用意する」などの対策を立てておいてください。
画面が小さいためPCより操作性・視認性は劣る
スマホの画面はパソコンよりも小さいため、どうしても操作性や視認性が劣ってしまいます。
例えばスマホ画面から指値注文を出す場合、金額の入力が遅くなることや数字の打ち間違いなど、不便さを感じるときがあるかもしれません。
また、株価のチャート分析をおこなう際にも、やはりパソコンより見づらさを感じてしまいます。
スマホで株取引をする利点は「外出先でも注文できる」「突発的な値動きに対応できる」といった部分です。こうしたメリットとデメリットを理解した上でアプリでの株式投資を始めましょう。
スマホでの株取引を始めるやり方を6ステップで解説
スマホでの株式投資を始める方法はとても簡単です。
証券口座の開設から株式の売却まで、スマホ株のやり方を一つずつ順を追って解説していきます。
- 証券口座を開設する
- スマホアプリをインストールする
- 銘柄を選択する
- 数量や預かり区分を選ぶ
- 選択した銘柄を購入する
- 保有している株式を売却する
ステップ① 証券口座を開設する
まず初めに、株式投資の取引を行う上で欠かせない証券口座を開設します。
基本的に証券口座の開設はスマホだけでも行えて、早ければ即日口座開設が可能なところもあります。
スマホからの証券口座開設には以下のものが必要です。
- メールアドレス
- マイナンバーカード(通知カード)
- 金融機関の口座
- 本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)
- 印鑑(※不要な場合もある)
マイナンバーカードや本人確認書類などは、スマホで写真を撮影してそのままアップロードするだけでOKです。
印鑑については、ネット証券などオンライン申込で完結するタイプの証券口座は不要なケースが多いのですが、念のため用意しておくと安心です。
ステップ② スマホアプリをインストールする
証券口座の開設が無事に終わったら、登録したメールアドレス宛にお知らせが届きます。
ログイン情報などが確認できたら、スマホアプリをインストールして証券口座にログインをしてみましょう。
ログイン後に証券口座への入金が完了すれば、いつでも投資の取引を始められます。
ステップ③ 銘柄を選択する
次に、実際に購入する株式の銘柄を選んでいきます。
どれにするのか迷ったときは、「日本株と外国株のどちらにするか」「どの業界の株式を購入するか」など考えながら少しずつ絞り込んでいきましょう。
他にも配当金(インカムゲイン)や株主優待を得られる銘柄を選んでみたり、有名な大手の企業から選んでみたり、人気ランキングの上位から選んでみるなど、選び方は様々です。
ステップ④ 数量や預かり区分などを選ぶ
次に、実際に株式を購入する手続きに進んでいきます。
購入の際には、数量や預かり区分など色々と選択しなければならない項目があるので、あらかじめどうするか決めておくとスムーズに進みます。
株式購入の際に選択する主な項目は以下の通りです。
- 株の数量
- 注文方法(指値注文または成行注文)
- 預かり区分(一般または特定)
「指値注文」というのは、購入した株式が指定した利益に達すると自動で売却される注文方法で、「成行注文」は、売却のタイミングを自分で自由に決めることのできる注文方法です。
預かり区分については、税金が自動で源泉徴収される「特定口座」を登録している場合は「特定」を選びましょう。
ステップ⑤ 選択した銘柄を購入する
注文方法などの選択が完了したら、実際に株式を購入します。
注文確定の前に確認画面が出てくるので、間違いがないかきちんとチェックしましょう。
約定成立した後の購入取り消しというのは基本的にはできないので注意してください。
ステップ⑥ 保有している株式を売却する
保有している株式を売却し、利益を確定させれば株式投資の取引は全て完了となります。
スマホ株アプリは、株式の購入から売却までほとんどの手続きをアプリ内だけでおこなえる仕様になっています。
スマホで株取引するときの注意点
スマホでの株式投資は簡単に始められますが、取引を行う際には気をつけるべきポイントがいくつかあります。
ここではスマホで株取引をするときの注意点をまとめました。
- 注文を間違えないよう注意する
- スマホをなくすと情報漏洩の危険性がある
- ウイルス感染に気を付ける
それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
注文を間違えないよう注意する
スマホアプリで株取引をするときには注文を間違えないように気を付けましょう。
注文間違いでよくあるのが株式の数量の部分です。
10株を購入するつもりが間違えて100株を購入すると、その後の投資計画が狂ってしまいます。
あまりにも大きな数量ミスだと資金不足によって注文が通りませんが、残高内のミスだと注文が約定してしまいます。
そのため、慌ただしい状況だったとしても数量の確認だけは怠らないでください。
スマホをなくすと情報漏洩の危険がある
スマホで株アプリを使う上で一番怖いのが、スマホの紛失です。
株アプリは個人情報がたくさん詰まっており、IDやパスワードなどは絶対に人に知られてはいけません。
スマホをどこかに落としてしまい、それを他人に拾われて中身を見られてしまうことで情報漏洩の危険があります。
株アプリの中には指紋認証機能や顔認証機能を搭載しているものもあります。普段からスマホをなくすことが多い方は、セキュリティー性能が整っているアプリを選びましょう。
また、スマホ自体のロックを強化しておくことも大切です。
ウイルス感染に気をつける
情報漏洩関連でもうひとつ気を付けておきたいのが、スマホのウイルス感染です。
スマホがウイルス感染するということ自体が稀であるため、ウイルス対策アプリなどをインストールしていれば基本的には問題ないのですが「ウイルスに感染したかも?」と思ったときはすぐに対策を打ちましょう。
ウイルス感染の疑いがある場合、まずスマホのネットワークを完全に切断し、株アプリなど個人情報が入っているアプリを削除してください。
早めに対策を打つことで、情報漏洩の可能性を少しでも減らせます。
初心者必見!スマホで株を行う時によくある質問
最後に、株式投資の初心者の人からよくある質問に答えていきます。
- 株アプリは無料?
- パソコンがなくてもスマホだけで株取引はできる?
- 証券口座への入金はどうするの?
- 株アプリの取引に手数料は発生する?
株アプリは無料?
証券口座の開設や株アプリのインストールは全て無料となっています。
実際に投資商品を購入するまでお金を支払うことはありませんので安心してください。
パソコンがなくてもスマホだけで株取引はできる?
基本的には、パソコンを使わずスマホだけでも株の売買が可能です。
株アプリでは株式の購入からチャートのチェック、売却まで全ての取引を行えるようになっており、スマホからでも使いやすいように最適化されています。
ただし、投資商品や内容によってはアプリではなくブラウザ上から取引を進めなければならないこともあります。
その場合はスマホのブラウザ上から手続きを進めていけば問題ないので、パソコンを持っていない人でも安心してスマホで株式投資を始められます。
証券口座への入金はどうするの?
スマホ株アプリへの入金方法は主に二通りがあります。
- ネットバンキングを利用してスマホから入金をする
- 専用の口座へ振り込んで入金をする
入金が簡単に済むのはネットバンキングの利用です。
証券口座とネットバンキングをあらかじめ連携しておけば、いつでも好きなタイミングで入金手続きができます。
口座への振込は実際にATMへ行かなければならないので手間は掛かるのですが、地方銀行などほぼ全ての銀行口座に対応をしているというメリットがあります。
株アプリの取引に手数料は発生する?
株アプリで取引をすること自体に手数料は発生しませんが、取引成立による手数料が発生することがあります。
手数料の金額は証券会社や投資商品によって異なるのですが、基本的には金額が大きくなるほど手数料も高くなります。
証券会社によっては手数料が割引になるコースなども用意されているので、気になる方は各証券会社の手数料をチェックしてみてください。
スマホでも1,000円から株投資できる?
株投資にかかる費用はネット証券会社ごとに異なりますが、基本的にはスマホでも1,000円から株投資ができます。
現在、ネット証券会社が設定している株の最低購入金額はだいたい100円~1,000円です。
また、株アプリによっては毎月1,000円ずつ株の積立ができるものもあります。
スマホでの株投資は儲かる?
スマホでの株投資が儲かるかどうかは「投資家としての実力」「そのときの相場」次第と言えます。
もちろん取引が上手く成功すれば初心者でも利益を出すことは可能です。
なお「投資信託の共通KPIに関する分析(金融庁)」によれば、株式を含む「投資信託」で運用利益を出している顧客の割合は平均して7割弱となっています。
運用年数や運用金額によっても利益は変わってきますが、半分以上の方は収支がプラスになっているとのことです。
スマホだけでも株は始められる!アプリをインストールして投資を始めよう
スマホ1台しか持っていない方でも株取引は始められます。
ネット証券会社から提供されている株アプリは非常に多機能であり、基本的には注文・分析・入出金・資産管理・経済ニュースなどの機能がすべて揃っています。
そんなスマホ株アプリで投資を始めるときには「少額から投資する」「複数の企業に分散する」といったリスクケアを心掛けましょう。
なお、アプリによって操作性や視認性、取り扱っている投資商品の種類などが異なるため、インストール前にしっかりと内容を確認しておいてください。
今回紹介したのはどれも使いやすく初心者向きの株アプリとなっていますので、株取引に興味がある方はぜひ利用してみてください。