上記のような不安を感じる方々は多いのではないでしょうか?
その不安へ備えるため、子供の健康や生活環境の『万一の事態』を金銭的にサポートするのが「子供保険」です。
子供保険を扱う生命保険会社・共済は多くなり、バラエティ豊かな商品が販売されています。
この記事では、子供保険の特徴、おすすめの子供保険、子供保険の必要性や注意点等について解説します。
- 子供保険とは子供の病気やケガだけではなく損害賠償にも備えられる保険である
- 子供保険と学資保険では少し性質が異なる
- 子供保険は子供のための保障であり親のもしもは別に備える必要がある
- 子供に関する保険は共済商品が多く共済商品で充分備えられる
- 子供の医療費には公的な助成制度が充実している
記事監修者紹介
松葉 直隆 / 保険のプロ
大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。 その後、2016年6月より保険のドリルをはじめとする保険媒体を経て、現在はマネーグロースにて記事監修を務める。
目次
子供保険の基本情報とは?
そんな時に加入を検討するべきなのが「子供保険」です。
こちらでは、子供保険について解説します。
- 子供保険の特徴
- 子供保険への加入目的
- 子供保険への加入時期
子供保険の特徴
子供保険の大きな特徴は下記の様な、子供を取り巻く様々なアクシデント等をトータルでサポートする商品です。
- 病気やケガ・万が一のリスクを保障
- 子供が他人にケガをさせたり財物を壊したりした場合の賠償サポート
- 扶養者の万一の事態に金銭的サポートが受けられる
子供保険は保険会社なら「こども保険」等、共済の場合は「こども共済」等とネーミングされています。
しかし、いずれの場合も基本的なサポート内容に大きな違いはありません。
最近では、新型コロナウイルス感染症で入院・治療した場合のサポートを明記する商品が増えています。
また、子供がSNSで誹謗中傷を受けた、いじめを受け教員の対応も役に立たず自宅へ引きこもる状況となった等、子供の人格権侵害への救済もサポート対象になる頼もしい商品が登場しています。
子供保険への加入目的
子供保険への加入目的は、子供の健康・生命に関するアクシデントへの金銭的な備えを厚くするためとなります。
例えば、子供の病気やケガなら公的な医療保険を利用できますが、適用範囲は保険診療に限られます。
つまり、差額ベッド代(有料の病室)や、保険診療外の治療法を利用する場合、ご家庭の自己負担となってしまいます。
子供保険で入院・手術サポートが受けられるなら、これらの自己負担分を賄うことも可能です。
また、子供は元気でも、扶養者が事故や病気で死亡した際に、一定期間にわたり子供の養育費を賄えるよう備えられる方法の一つとして加入すると言う目的もあります。
子供保険への加入時期
子供保険の加入時期は、商品によって大幅に差があります。
子供の出生予定日の140日前から加入できる商品もあれば、子供が17歳と高校卒業前までに加入できる商品まで様々です。
子供保険を選ぶ際、なるべく子供の出生間もない内から加入を決めた方が良いでしょう。
その分、子供や扶養者に万一の事態があっても、金銭的サポートを受けられる機会が増えることになります。
保険加入前の子供に関するアクシデント等がおきても、こちらは保険サポート対象外となってしまいます。
なるべく早めの加入が無難です。
子供保険は、子供の病気やケガの保障・賠償責任への備え・親のもしもに備えるなどが加入目的となり、加入するならば修正前から申し込める商品もあるため、早めに加入しておくのが無難と言える。
子供保険の必要性について子供が抱える3つのリスク
こちらでは、子供が抱える3つのリスクについて解説します。
- 病気やケガ・後遺症のリスク
- 他人にケガをさせてしまうリスク
- 人格権侵害等のリスク
病気やケガ・後遺症のリスク
子供は大人ほど免疫力が高くなく、成長期でどんどん背も高くなるのでケガをしやすい傾向があります。
子供が病気やケガ・後遺症となる最大の原因は「学校での集団教育」です。
日本の教育は欧米のような個性を重視する教育と異なり、「集団についていかなければならない」、「みんな勉強も運動も平均を満たさなければいけない」という、行き過ぎた集団主義が根強く残っています。
そのため、クラス制度を強要するあまり、インフルエンザ等の感染症に集団感染するリスクがとても高いです。
最近では、「新型コロナウイルス感染症」の爆発的感染で夥しい新規感染者がでる中、残念ながら依然として子供を学校に登校させる集団教育が行われています。
日本が集団教育を改めない限り、感染症への感染リスク、部活動や体育での大けが、これらに伴う深刻な後遺症のリスクは、絶えず子供が抱えるリスクと言えます。
他人にケガをさせてしまうリスク
自転車の事故などによって子供が他人にケガをさせてしまうこともあれば、悪戯で他人の財物を破損してしまったり、悪気はなくても他人の財物を破損させてしまったりする事も考えられます。
子供が元気に遊ぶことは良い事ですが、昔みたいに大らかに怒ってくれるけれど許してくれる大人が少なくなり、すぐに弁償を要求したりなど、賠償問題になるケースも多くなってきています。
子供は、大人では思いつかないような行動をする事が多く、また、子供の賠償責任は扶養者である親に掛かってきます。
数万円の賠償額で済めば良いですが、数百万円・数千万円などの賠償額になるケースも大いにあります。
子供は、こう言ったリスクもあると言うことも知っておきましょう。
人格権侵害等のリスク
代表的なのは学校での『いじめ』です。
日本の教育では集団主義に馴染まない児童、発達障害を持ち自身ではどうすることもできない児童に対する、言葉の暴力・殴るける等の暴力が後を絶ちません。
残念ながら「いじめられる方にも問題がある」と、教員側が取り合わないケースも多いです。
学校側の無責任な対応へ絶望した子達の中には、引きこもりとなったり、自ら命をたったり、中にはいじめが直接の原因で死亡する痛ましい事例もあります。
さらに現在ではインターネット環境の整備されたことで、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)による誹謗中傷も新たな問題となっています。
子供が抱えるリスクには、学校での集団行動による感染症や病気・ケガのリスクもあれば、他人への賠償リスクや人権侵害に関するリスクまで、子供にも様々なリスクがある。
おすすめの子供保険3選
こちらでは、個性的な子供保険・こども共済を3商品紹介します。
- JA共済「こども共済」
- こくみん共済(全労済)「こども保障タイプ・満期金付きタイプ」
- 全国学生保障援助会「幼稚園・小学校総合保険(学生あんしんパスポート)」
JA共済「こども共済」
出典:https://shiryo.ja-kyosai.or.jp/kodomo/lp01.html
JA共済が提供する商品です。
こども共済は、学資保険的なタイプと、子供の死亡・後遺障害に備える保障を重視したタイプに分けられます。
- 学資応援隊:学資金の給付率(受取率)を重視し、教育資金のための積立が主な目的
- にじ・えがお:子の死亡・後遺障害に、手厚い共済金を保障するのが主な目的
なお、学資応援隊でも子供の万一の保障はある程度設定され、にじ・えがおの場合には入学祝金等の学資金が受け取れます。
加入者(親など)は、教育資金のための積立を重視するか、子供の死亡・後遺障害への備えを重視するかで選ぶタイプが違ってきます。
契約年齢範囲はそれぞれ次の通りです。
加入者等 | 加入年齢 |
---|---|
加入者 | 18歳~75歳 |
被保険者(子) | 学資応援隊:0歳~12歳
にじ・えがお:0歳~11歳 |
えがお以外、出生予定日の140日前から加入ができます。
学資応援隊
教育資金のための積立を重視する場合に選びます。
学資応援隊では、学資金をどのように受け取るのかと給付率(受取率)を説明します。
学資金の受取年齢・回数
0歳契約で共済掛金払込期間18歳までという契約の場合、次のような形で受け取ります。
被保険者(子)の年齢 | 受け取れる学資金 |
---|---|
18歳 | 第1回学資金(共済金額:20%) |
19歳 | 第2回学資金(共済金額:20%) |
20歳 | 第3回学資金(共済金額:20%) |
21歳 | 第4回学資金(共済金額:20%) |
22歳 | 満期共済金(共済金額:20%) |
給付率(返戻率)
具体的な事例を挙げて、受け取るお金と給付率(返戻率)をシミュレーションします。
契約例:大学プラン(学資金受取開始年齢18歳)
- 共済者:30歳(父)
- 被共済者:0歳(男子)
- 共済金額(受取総額):300万円
共済掛金終了年齢と給付率(返戻率)は次の通りです。
払込終了年齢/掛金・給付率 | 掛金 | 給付率 |
---|---|---|
18歳 | 月払:14,127円
年払:162,441円 |
月払:98.3%
年払:102.6% |
15歳 | 月払:16,695円
年払:191,985円 |
月払:99.8%
年払:104.1% |
12歳 | 月払:20,559円
年払:236,412円 |
月払:101.3%
年払:105.7% |
掛金の払込期間中に、不運にも子供が後遺障害状態となったとき、教育資金として設定した共済金額分が受け取れます。
年払では多額のお金を一気に支払うこととなりますが、給付率は大きくUPします。
なお、払込終了年齢が高いほど給付率は下がっていきます。
小学卒業までに払い終える方法を選ぶ方が無難です。
にじ・えがお
子供の死亡・後遺障害への備えを重視する場合に選びます。
こちらでは、入学祝金をどのように受け取るのか、受け取れる災害・病気共済金額を説明します。
入学祝金の受取年齢・回数
0歳契約の場合、祝金を受け取るスケジュールは次の通りです。
被保険者(子)の年齢 | 受け取れる祝金・満期保険金 |
---|---|
3歳 | 第1回入学祝金(共済金額5%) |
5歳 | 第2回入学祝金(共済金額10%) |
11歳 | 第3回入学祝金(共済金額10%) |
14歳 | 第4回入学祝金(共済金額20%) |
17歳 | 第5回入学祝金(共済金額30%) |
22歳 | 満期共済金(共済金額25%) |
にじ・えがお共に万一のサポートをより手厚くした内容ですが、入学祝金として教育資金が受け取れます。
災害・病気で万一の時の保障
子供の死亡・後遺障害状態の保障金額、掛かる保険料はそれぞれ次の通りです。(0歳加入・22歳満期の場合)
[にじ]
①災害・病気共済金
0歳男児の場合は次のような共済金額が受け取れます。
- 共済金額300万円(養育年金特則)
- 災害給付特約200万円
死亡・後遺障害 | 災害 | 病気 |
---|---|---|
0歳~22歳 | 500万円 | 300万円 |
②掛金
加入者年齢 | 男性(父親) | 女性(母親) |
---|---|---|
20歳 | 月払:13,727円
年払:157,839円 |
月払:13,208円
年払:151,881円 |
30歳 | 月払:14,330円
年払:164,775円 |
月払:13,607円
年払:156,471円 |
40歳 | 月払:16,208円
年払:186,408円 |
月払:14,564円
年払:167,478円 |
[えがお]
0歳男児の場合は次のような共済金額が受け取れます。
- 共済金額300万円(共済金割増支払特則・養育年金特則)
- 災害給付特約200万円
①災害・病気共済金
死亡・後遺障害 | 災害 | 病気 |
---|---|---|
0歳~5歳 | 500万円 | 300万円 |
6歳~14歳 | 1,100万円 | 900万円 |
15歳~22歳 | 1,700万円 | 1,500万円 |
子供の万一の保障金額は最大1,700万円までと、高額な保障が受け取れます。
子供の年齢が上がるほど、保障金額は増えていきます。
②掛金
加入者年齢 | 男性(父親) | 女性(母親) |
---|---|---|
20歳 | 月払:14,555円
年払:167,379円 |
月払:14,036円
年払:161,418円 |
30歳 | 月払:15,158円
年払:174,312円 |
月払:14,438円
年払:166,008円 |
40歳 | 月払:17,039円
年払:195,942円 |
月払:15,392円
年払:177,015円 |
こくみん共済(全労済)「こども保障タイプ・満期金付きタイプ」
出典:https://www.zenrosai.coop/kyousai/kokumin/kodomo/mankikin.html
こくみん共済(全労済)が提供する商品です。
子供の総合保障をベースに、子供の教育資金の積立サポートがオプションして付帯できます。
- こども保障タイプ:子供の入院・通院・手術治療から、子供・扶養者の死亡・重度障害のサポートが主な目的
- 満期金付きタイプ:教育資金の準備に使える「満期金」を付帯でき、50万円または100万円から選べる
なお、満期金付きタイプは単独での加入はできず、こども保障タイプに追加する形で契約します。
契約年齢範囲はそれぞれ次の通りです。
タイプ | 子供の加入可能年齢 |
---|---|
こども保障タイプ | 0歳~満17歳 |
満期金付きタイプ | 0歳~満14歳 |
こども保障タイプ
子供の病気・ケガの治療や、子供と扶養者の死亡・重度障がい状態をサポートする商品です。
月々の掛金の年齢は一律1,200円となります。
こども保障タイプの保障は次の通りです。
- 入院共済金:交通事故・ 不慮の事故・病気等で入院した時、日額5,000円が1日目~最高365日分までサポート
- 入院時諸費用サポート共済金:日額5,000円が入院共済金が受け取れる場合プラス
- 骨折等諸費用サポート共済金:交通事故・不慮の事故で骨折等をした際5万円が受け取れる
- 新手術共済金:入院中の手術なら5万円、外来なら2.5万円が受け取れる
- 放射線治療共済金:放射線治療を受けたとき60日に1回を限度として受け取れる
- 通院共済金:通院が必要なとき日額2,000円が1日目~最高90日分まで受け取れる
- 扶養者(事故・病気)死亡共済金:親等の万一の際に交通事故・不慮の事故等なら300万円、病気等(免責1年)なら10万円が受け取れる
- 死亡・重度障害共済金:交通事故・不慮の事故等なら200万円、病気等なら100万円が受け取れる
- 障害共済金:交通事故・不慮の事故等で身体障害を負った時、4万円~90万円が受け取れる
任意で追加する特約として、法律上の損害賠償責任を負った場合、最高1億円まで保障される「個人賠償プラス」も用意されています。
満期金付きタイプ
こども保障タイプに、教育資金の準備に使える「満期金」を付帯できるオプションです。
満期金は50万円または100万円の2種類があり、満期金を受け取る年齢も選択できます。
なお、子供が死亡・重度の障がいが残ったときも、死亡・重度障害共済金として受け取れます。
中学準備コース・高校準備コース・大学準備コースの3コースが用意され、それぞれ毎月払い込む掛金が異なります。
50万円型:加入年齢0歳の場合
コース | 月払掛金 |
---|---|
中学準備コース | 満11歳:3,745円
満12歳:3,430円 |
高校準備コース | 満14歳:2,935円
満15歳:2,735円 |
大学準備コース | 満17歳:2,410円
満12歳:2,275円 |
100万円型:加入年齢0歳の場合
コース | 月払掛金 |
---|---|
中学準備コース | 満11歳:7,490円
満12歳:6,860円 |
高校準備コース | 満14歳:5,870円
満15歳:5,470円 |
大学準備コース | 満17歳:4,820円
満12歳:4,550円 |
全国学生保障援助会「幼稚園・小学校総合保険(学生あんしんパスポート)」
出典:http://zengaku.or.jp/insurance/
全国学生保障援助会が窓口になる商品となり引受保険会社は損害保険ジャパンとなります。
「学生あんしんパスポート」シリーズの幼稚園児・小学生向けの総合保険となり、その他に中学生・高校生向け、大学生・専門学校生向けの商品もあります。
子供が日本国内・国外を問わず、万一他人にケガを負わせたり他人の財物を壊したりした等の法律上の損害賠償責任を負った時に保険金が支払われます。
その他、病気・ケガの入院サポートはもちろん、扶養者が死亡または重度後遺障害を負った場合、育英費用がサポートされます。
また、オプションでいじめ等による法的トラブル解決のための特約を付加でき、いじめに関する法的解決を図るためのサポートもあります。
プランはプレミアムプラン、安心プラン、節約プランの3種類があります。
プレミアムプラン
育英費用保険金、入院・手術サポートが特に手厚いプランです。
補償内容
基本補償・オプションは次の通りです。
補償 | 内容 |
---|---|
個人賠償責任保険金額 |
国内:無制限 日本国外:1億円 ※自己負担額は0円 国内のみ:示談交渉サービスセット |
育英費用保険金 | 一括600万円 |
死亡・後遺障害保険金 | 100万円 |
入院保険金(ケガ・疾病) | 1日につき3,000円 |
通院保険金(ケガ・疾病退院後) | 1日につき2,000円 |
手術保険金(ケガ・疾病) |
入院中:30,000円 外来:15,000円 |
携行品損害保険金額 |
15万円 ※自己負担額(1事故):3,000円 |
任意で次の特約が付帯できます。
補償 | 内容 |
---|---|
法律相談費用保険金 | 保険期間1年間につき5万円まで
※自己負担額:1,000円 |
育英費用保険金 | 保険期間1年間につき100万円まで
※自己負担割合:10% |
子供がいじめに遭い登校拒否の状態、ストーカー行為をされた、SNS上での侮辱やプライバシーを暴かれるような誹謗中傷を受けた、電車等で胸や下半身を触られる痴漢被害等、人格権侵害に対応したサポートです。
保険期間・掛金
掛金は保険期間分の一括払いとなります。
プレミアムプラン(ケガ・病気+いじめ等対応サポート)の掛金は次の通りです。
保険期間 | 掛金 |
---|---|
1年間 | 21,370円 |
2年間 | 37,390円 |
3年間 | 53,350円 |
4年間 | 69,300円 |
5年間 | 85,330円 |
6年間 | 95,990円 |
安心プラン
個人賠償責任保険金額、死亡・後遺障害保険金が特に手厚いプランです。
補償内容
基本補償・オプションは次の通りです。
補償 | 内容 |
---|---|
個人賠償責任保険金額 |
国内:無制限 日本国外:1億円 ※自己負担額は0円 国内のみ:示談交渉サービスセット |
育英費用保険金 | 一括360万円 |
死亡・後遺障害保険金 | 100万円 |
入院保険金(ケガ・疾病) | 1日につき2,200円 |
通院保険金(ケガ・疾病退院後) | 1日につき1,400円 |
手術保険金(ケガ・疾病) |
入院中:22,000円 外来:11,000円 |
携行品損害保険金額 |
10万円 ※自己負担額(1事故):3,000円 |
任意で次の特約が付帯できます。
補償 | 内容 |
---|---|
法律相談費用保険金 | 保険期間1年間につき5万円まで
※自己負担額:1,000円 |
育英費用保険金 | 保険期間1年間につき100万円まで
※自己負担割合:10% |
保険期間・掛金
掛金は保険期間分の一括払いとなります。
安心プラン(ケガ・病気+いじめ等対応サポート)の掛金は次の通りです。
保険期間 | 掛金 |
---|---|
1年間 | 16,450円 |
2年間 | 28,760円 |
3年間 | 41,040円 |
4年間 | 53,310円 |
5年間 | 65,640円 |
6年間 | 73,830円 |
節約プラン
携行品損害保険金額を外した分、掛金の安いプランです。
格安プランではありますが、個人賠償責任保険金額はプレミア・安心プランと同額です。
補償内容
基本補償・オプションは次の通りです。
補償 | 内容 |
---|---|
個人賠償責任保険金額 |
国内:無制限 日本国外:1億円 ※自己負担額は0円 国内のみ:示談交渉サービスセット |
育英費用保険金 | 一括150万円 |
死亡・後遺障害保険金 | 80万円 |
入院保険金(ケガ・疾病) | 1日につき1,200円 |
通院保険金(ケガ・疾病退院後) | 1日につき800円 |
手術保険金(ケガ・疾病) |
入院中:12,000円 外来:4,000円 |
携行品損害保険金額 | – |
任意で次の特約が付帯できます。
補償 | 内容 |
---|---|
法律相談費用保険金 | 保険期間1年間につき5万円まで
※自己負担額:1,000円 |
育英費用保険金 | 保険期間1年間につき100万円まで
※自己負担割合:10% |
保険期間・掛金
掛金は保険期間分の一括払いとなります。
節約プラン(ケガ・病気+いじめ等対応サポート)の掛金は次の通りです。
保険期間 | 掛金 |
---|---|
1年間 | 10,720円 |
2年間 | 18,690円 |
3年間 | 26,660円 |
4年間 | 34,630円 |
5年間 | 42,630円 |
6年間 | 47,970円 |
保険期間1年間の場合、毎月に直せば900円未満と非常にリーズナブルな掛金となります。
子供の保険は共済の加入で充分なのか?
こちらでは、その他に検討すべき備えを解説します。
子供だけで判断するならOK
子供保険は、どの商品も子供に関するトータル的なサポートが期待できる内容となっています。
子供のために備える保障としては、共済で足りることでしょう。
もちろん、子供保険には満期があり、一定の年齢になれば保障は受けられなくなります。
満期以降のサポートをどうするか事前に検討しておきましょう。
逆に親の保障は大丈夫か?
子供に関するトータル的なサポートは備えても、子供を養育する親(扶養者)の万一も考慮に入れなければいけません。
子供保険では、扶養者の万一の際に、子供のための育英費用等が受け取れるサポートはありますが、1,000万円以上に達するサポートを受けられる商品は多くありません。
そのため、親(扶養者)の方でも死亡保険等に加入し、残された家族の生活費を賄えるよう備えることが大切です。
子供への保障だけなら共済で足りるが、親のもしもに備えるためには収入保障保険などに加入しておくのが無難と言える。
子供保険の必要性と注意点
こちらでは、子供保険へ加入する前の注意点等を解説します。
子供の医療サポートに関して考慮する
全ての市区町村では、子供の医療費を助成するため「こども医療費助成制度」が設けられています。
こども医療費助成制度は、子供が一定の年齢になるまで、医療費の全部または一部の助成が受けられる制度です。
子供の医療サポートが心配なご家庭なら、こちらを利用して足りる感じたら、無理に子供保険へ加入する必要はありません。
しかし、この制度は保険診療外の医療サービスが対象外なので、保険診療外のサポートも受けたいなら、子供保険へ加入するか、子供の年齢でも加入可能な医療保険を検討してみましょう。
子供の養育費に関して考慮する
これまで見てきた通り、子供保険には扶養者に万一の事態が起きたとき、子供のための養育費用を受け取れる商品が多いです。
しかし、親(扶養者)が定期保険や終身保険、収入保障保険等の保険商品に加入していたら、養育費用に困窮するリスクはあまりないことでしょう。
なお、子供の教育資金が心配で、多額の学資金を運用したい場合は「学資保険」という商品も販売されています。
教育資金の積立方法を検討したいなら、学資保険への加入が最適です。
子供の医療費に関しては、保険診療内であれば公的助成制度があるが、保険診療外の治療や差額ベット代が不安なら医療保険への加入も検討する方が良い。
また、教育費の積み立てを重点的に考えるなら学資保険への加入が無難と言える。
子供保険と学資保険は違う!?
こちらでは、学資保険とな何か子供保険と比較してみます。
学資保険とは教育資金の積立を主目的とする商品
子供に関するサポートが期待できるという意味では子供保険と同じですが、学資保険は子供の大学進学を想定して、子供の出生前後から保険料を積み立て契約時に設定した年齢へ達したら学資金が受け取れる商品です。
つまり、学資保険は終身保険(死亡保険)、個人年金保険、養老保険等と同じ「貯蓄型保険」と呼ばれています。
運用次第では、受取率(返戻率)が非常に高くなり109%に達する場合もあるなど、払い込んだ保険料総額より多いお金が受け取れます。
ただし、資金運用だけではなく契約者(親)が死亡または高度障害状態となった時、以後の保険料が免除される措置や子供の死亡・後遺障害時に保険金が下りるなど、万一のサポートが用意されている商品も多いです。
子供保険・学資保険の比較
こちらでは子供保険・学資保険の特徴を比較してみましょう。
比較 | 子供保険 | 学資保険 |
---|---|---|
保障期間 | 一定期間 | 一定期間 |
保障対象 | ・子供の入院、手術等
・子供や扶養者の死亡、後遺障害 ・子供の法律上の賠償責任 |
子供の教育資金運用
※医療・死亡保障を特約で付加できる場合あり |
保険タイプ | 掛け捨て型
※一部、満期金が戻る場合あり |
貯蓄型
※医療・死亡保障を特約分は掛け捨て |
子供のトータル保障を重視するか、子供の教育資金の充実を図るか、ご家庭のニーズに合わせどの商品へ加入すべきかよく検討しましょう。
子供保険によくある質問
こちらでは、子供保険に関するよくある質問に関して解説します。
子供保険は掛け捨て型だけ?
子供保険は基本的に「掛け捨て型」となります。
つまり、払い込んだ保険料は戻ってこない商品です。
保険満期となるまで子供に何事もなければ、保障されないまま契約が終了します。
しかし、子供保険の中には、子供が進学時受け取れる進学祝金というリターンのある商品、オプションとして学資金受取ができる商品もあります。
しかし、この場合も学資保険のように払い込んだ保険料より、受け取る学資金が大きくなる仕組みではありません。
賠償責任補償はホントに必要?
子供に賠償責任保険を掛けていない場合、子供保険で備えることも有効な方法です。
子供保険では主契約として補償されていたり、オプションとして付加したりできます。
賠償責任保険へ加入すれば、子供が法律上の賠償請求を負った際、数億円にも上るサポートが得られます。
特に子供が成長し、自転車を利用して移動する機会が増えるはずです。
その際、歩行者に衝突し被害者が重症を負う、最悪の場合は死亡する事態も想定されます。
裁判所が下す賠償判決は、未成年だからと言ってその責任を軽減させる措置はとりません。
数千万円~1億円にも上る多額の賠償請求を下すケースも多いです。
特約でも毎月数百円で継続できる補償なので、加入しておいた方が安心できます。
子供保険は基本的に掛け捨ての保険となりますが、中には進学祝金や学資金などのリターン・積み立てが出来る保険もある。
また、賠償責任リスクに備えておくと、子供の賠償責任にも備えられるので安心出来る。
子供保険のまとめ
子供保険は、入院治療~育英費用のサポートまで揃った子供のための総合的な保険です。
子供の健康や養育費用に限らず、いじめ等に関するトラブルの法的解決をサポートする商品も登場しています。
各保険会社・共済は時代に見合った新たな子供保険をどんどん販売しています。
一方、医療保険・死亡保険は0歳から加入できる商品も多く、万一のサポートのみならこちらに加入しても良いでしょう。
また、教育資金の積立を行いたいなら、学資保険も販売されています。
これら個別の保険商品と比較して、加入する必要があるか否かを冷静に決めた方が無難です。