株式投資、仮想通貨、FXといった様々な投資を耳にすることも増えてきました。
しかし、投資を始めたいと思っていても、
などと考えている人も多いでしょう。
ロボアドバイザーは、投資知識なしで少額から始めることのできるサービスです。
この記事では、ロボアドバイザーを始めたい、ロボアドバイザーについて知りたいという人向けに、ロボアドバイザーの比較ポイント、おすすめランキング、よくある質問など詳しく解説していきます。
- ロボアドバイザーは少額から投資を始めてみたい人におすすめ
- ロボアドバイザー投資には専門的な知識は必要ない
- ほったらかし投資をしたいならWealth Naviがおすすめ
- 少しづつ勉強していきたいなら投信工房がおすすめ
目次
ロボアドバイザーとは?
ロボアドバイザーとは、投資家の代わりに資産運用を行ってくれるサービスです。
ここでは、ロボアドバイザーについて、ロボアドバイザーに向いている人の特徴について解説します。
ロボアドバイザーとは?
ロボアドバイザー(ロボアド)とは、投資家に代わって資産運用や運用の助言などをしてくれる便利なサービスです。
投資を始めたいが、仕事や家事で忙しく、あまり時間かけずに投資を始めてみたい方におすすめです。
ロボアドバイザーは、利用者に最適な資産配分の助言や資産運用を行ってくれます。
そのため、投資や金融に関する知識がない方でも、低コストかつ少額から簡単に投資を始めることができます。
ロボアドバイザーに向いている人
ロボアドバイザーに向いている人は以下のような人です。
- 仕事や育児で資産運用に時間が取れない人
- 少額から投資を始めてみたい
- 大きなリスクを負いたくない人
- 毎月一定額貯蓄している人
- 余剰資金のある人
- 長期的な資産運用をしたい人
上記に当てはまる人は、ロボアドバイザーを検討しましょう。
ロボアドバイザーの比較ポイント8選
ロボアドバイザーは様々な会社によって提供されているため、それぞれの種類によって大きく特徴が異なります。
ここでは、ロボアドバイザーを選ぶときに注目すべき8つの点について解説します。
1.投資一任型か助言型か
ロボアドバイザーには、投資一任型と投資助言があります。
・投資一任型
ロボアド | 投資先の選択・購入 資産配分の最適化 資産管理・運用(リバランス含む) |
---|---|
利用者 | 初回入金 |
・投資助言型
ロボアド | 投資先の選択・購入 資産配分の最適化 資産管理・運用(リバランス含む) |
---|---|
利用者 | 初回入金 |
投資一任型は、運用手数料というものを支払わなければいけませんが、全てをロボアドバイザーに任せられます
一方で、投資助言型はロボアドバイザーが投資先の提案、最適な資産配分の提案をしてくれますが、最終的に投資商品を決定・購入して、資産管理・運用を行うのは利用者本人です。
多少の手数料を支払ってでも全てを任せて投資したい人、投資に時間を割けない人、ほったらかしで投資をしたい人は投資一任型がおすすめです。
自分で勉強しながら投資を行なっていきたい人は投資助言型がおすすめです。
2. 運用手数料
ロボアドバイザーにかかる手数料は2つに分けられます。
①ロボアド運営会社に支払う手数料
②投資商品にかかる手数料
①ロボアド運用会社に支払う手数料
投資一任型のロボアドバイザーは、利用者の代わりに投資を全て行ってくれるのでその運営管理に対する手数料がかかります。
この運営管理手数料は預入金額の1%程度であることが多いです。
②投資商品にかかる手数料(信託報酬)
多くのロボアドバイザーは、投資信託やETFを用いて投資をします。
実は投資信託やETFなどを運用するのにも手数料がかかっていて、その手数料は自動的に引かれています。
手数料が高い場合、利益を減らすことになるので注意が必要です。
しかし、そもそもの利益が少なかったら意味がないので、手数料と共にこれまでの実績もきちんと考える必要があります。
3.実績
ロボアドバイザーのこれまでの実績は各社で大きく異なりますが、全体の年率の範囲としてはおよそ年率 -0.06~8.53%となっていてほとんどの場合、資産は増えていることがわかります。
1991年から現在(執筆2022年)に至るまでの米国指数S &P500の平均年率は約+ 9.3%です。
そして、多くのプロの投資家達でもこの指数には勝てないと言われています。
投資一任型の場合、全てを任せられるわけですから、完全放置で年率-0.06~8.53%はとても魅力的なリターンだといえます。
4.NISA対応しているか
(NISAとは)
2014年から開始された非課税制度。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をして、売却した際に得た利益や配当には約20%の税金がかかります。
NISAを用いることで毎年一定額の非課税枠が与えられます。
主に一般NISAと積み立てNISAに分けられます。
・一般NISA 株式・投資信託等を年間120万円まで購入でき、最大5年間非課税
・積み立てNISA 投資信託を年間40万円まで購入でき、最大20年間非課税
ロボアドバイザーの中には、NISAに対応しているものがあります。
(表)NISAに対応しているロボアドバイザー
投資一任型 | WealthNavi |
---|---|
投資助言型 | 投信工房 |
SMBCロボアドバイザー |
5.自動積み立て機能
日常生活で仕事や家事などが忙しい人は、毎月口座に入金するのが面倒くさいですよね。
そんな人には、自動積み立て機能があるロボアドバイザーがおすすめです。
自動積み立て機能とは、毎月自動的に口座から引き落として積み立て投資をしてくれる機能です。
自動積み立て機能を活用することで完全にほったらかしで積み立て投資をすることができます。
6.投資対象
ロボアドバイザーは、各社扱っている投資商品が異なります。
投資対象は海外ETF(上場投資信託)や国内投資信託、個別日本株式があります。
長期投資をするなら、海外ETFや国内投資信託を扱っているロボアドバイザーがおすすめです。
7.節税機能の有無
自動的に節税をして、リターンの最大化をしてくれるロボアドバイザーもあります。
株式投資を行ったときに生じる利益には税金がかかります。
税金は利益を減らす一因になりうるので、なるべく少なくしたいですよね。
8.最低投資額
最低投資額とは、口座を開設した後に、口座に入金しなければいけない最少の金額です。
各自無理のない範囲で、最低投資額を決めましょう。
一般的に投資一任型の方が投資助言型よりも最低投資額が多いです。
ロボアドバイザー比較一覧表
ロボアドバイザー | 種類 | 最低投資額 | 手数料 | 節税機能 | NISA対応の有無 | 自動積み立て機能 | 投資対象 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
WealthNavi | 投資一任型 | 10万円 | 3000万円まで 1.1%(税込) 3000万円から 0.55%(税込) |
あり | 対応 | あり | 海外ETF |
SUSTEN | 投資一任型 | 10万円 | 利益に対して 1.1/6~1.1/9(税込) |
あり | 非対応 | あり | 株式、債券、通貨 |
THEO+docomo | 投資一任型 | 1万円 | 0.715%~1.10%(税込) | あり | 非対応 | あり | 海外ETF |
ダイワファンドラップONLINE | 投資一任型 | 1万円 | 契約資産の1.1%(税込) | あり | 非対応 | あり | 株式、債券、REIT |
FOLIO ROBO PRO | 投資一任型 | 10万円 | ~3000万円年率1.1%(税込) 3000万円〜年率0.55%(税込) |
なし | 非対応 | なし | 海外ETF |
Wealth Wing | 投資一任型 | 15万円 | 情報利用料330円 運用額の0.99% 売却額の1.0% (税込) |
なし | 非対応 | あり | 日本株式 |
楽ラップ | 投資一任型 | 10万円 | 0.715% (税込) |
なし | 非対応 | あり | 投資信託 |
ザ・ハイブリッド | 投資一任型 | 1万円 | 年率0.96%~1.00%程度(税込) | なし | 非対応 | あり | 株式、
ハイイールド債 |
投信工房 | 投資助言型 | 100円 | 0.38%(税込) | なし | 対応 | あり | 投資信託 |
SMBCアドバイザー | 投資助言型 | 1万円 | 1.007%(税込) | なし | 対応 | あり | 株式、債券、REIT |
マネックスアドバイザー | 投資助言型 | 5万円 | 0.3%(税込) | なし | 非対応 | あり | 国内ETF |
ロボアドバイザーおすすめランキング
当サイトでは、投資一任型と投資助言型の2つについてそれぞれにランキングをつけました。
〈投資一任型〉
1.WealthNavi
- NISA対応の「おまかせNISA」という機能があり、利益に税金がかからない
- 自動積み立て機能もあるため、仕事や家事などで忙しく口座に毎月一定額入金するのが面倒くさい人や忘れそうな人にも非常におすすめ
- 節税機能もあるため、一定の範囲内で利益に税金はかからない
- 初心者で知識ゼロの人でも難しいことは自動でお任せで、完全にほったらかしで投資をすることができる
WealthNaviは、比較ポイントでも触れたようにNISA対応していている「おまかせNISA」という機能があり、利益に税金がかかりません。
また、自動積み立て機能もあるため、仕事や家事などで忙しく口座に毎月一定額入金するのが面倒くさい人や忘れそうな人にも非常におすすめです。
節税機能もあるため、一定の範囲内で利益に税金はかかりません。
もちろんこれも自動的にロボアドバイザーがやってくれます。
WealthNaviでは、初心者で知識ゼロの人でも難しいことは自動でお任せで、完全にほったらかしで投資をすることができます。
2.SUSTEN
- 業界初のフェアな料金体系になっている
- 利益が出るまで手数料がかからない
- 入金から出金までの手続きなど全てがスマホ一つで完結する
- デリバティブや機械学習術などを駆使し、最先端の分散投資を実現する進化し続ける自動運用システム
SUSTENは業界初のフェアな料金体系になっています。
一般的な投資一任型のロボアドバイザーでは、運用により利益がでていてもでていなくても、預け入れ費用の中から一定の割合で運営管理手数料が引かれます。
しかし、SUSTENは利益が出るまで手数料がかかりません。
また、SUSTENは全て入金から出金までの手続きなど全てがスマホ一つで完結します。
さらに、SUSTENは個人投資家にハードルが高いデリバティブや機械学習術などを駆使し、最先端の分散投資を実現する進化し続ける自動運用システムを用いています。
3.THEO+docomo
- 自動節税機能がついているため知識がなくても節税することができ、リターンを最大化することができる
- 運用額が多いと手数料がお得になる
- 資産運用額に応じてdポイントを貯めることもできる
THEO+docomoでは、自動節税機能がついているため知識がなくても節税することができ、リターンを最大化することができます。
また、運用額が多いと手数料がお得になることも特徴の一つです。
THEO+docomoの手数料は0.715〜1.10%です。
1000万円以上の運用で最小0.715%で運用できるので、運用額が多いほど手数料がお得になります。
さらに、THEO+docomoなら資産運用額に応じてdポイントを貯めることもできます。
例えば、500万円で運用していて、ドコモ回線を利用している人は年間で9000ポイントのdポイントをもらうことができます。
4.ダイワファンドラップONLINE
- 大和証券により運営
- 預かり残高2.4兆円、国内シェア23.0%
- 自動積み立て機能
ダイワファンドラップは大和証券により運営されています。
ダイワファンドラップでは、預かり残高2.4兆円、国内シェア23.0%を誇っています。
また、ダイワファンドラップには自動積み立て機能があります。
長期投資と自動積み立ては非常に相性が良く、完全放置でもリターンを得られます。
5.FOLIO ROBO PRO
- 2022年1月末までの実績は+約32.38%
- 3ヶ月以上運用している人の99%の通算損益がプラス
- 自動積み立て機能
- マンスリーレポートといって毎月相場の動きや投資戦略を公表
2020年1月15日にサービス開始したROBO PROはAIを搭載していて、将来予測に基づく適切なリバランスを行い、2022年1月末までの実績は+約32.38%となっています。
ROBO PROは長期投資で優れた結果をあげており、ROBO PROで3ヶ月以上運用している人の99%の通算損益がプラスになっています。
また、ROBO PROには自動積み立て機能があるため、完全放置で長期積み立て投資を行うことができます。
ROBO PROはマンスリーレポートといって毎月相場の動きや投資戦略を公表しています。
これらを学べることもROBO PROの長所と言えます。
6.Wealth Wing
- ANAマイルが貯まる
- 投資対象は日本株だけ
- 日本株のみに絞る高度な運用戦略を行うことで、高いリターンを見込める
Wealth Wingでは、運用をするごとにANAマイルが貯まります。
運用開始後6ヶ月までは年率1%、それ以降は年率0.1%でマイルが貯まっていきます。
また、Wealth Wingの投資対象は日本株だけになっています。
投資対象を分散させすぎず、日本株のみに絞る高度な運用戦略を行うことで、高いリターンを見込むことができます。
7.楽ラップ
- 手数料を「固定報酬型」と「成功報酬併用型」から選べる
- 下落ショック軽減機能がある
楽ラップでは、手数料を「固定報酬型」と「成功報酬併用型」から選ぶことができます。
固定報酬型は利益に関係なく運用残高の最大年率0.715%、成功報酬併用型は運用残高の最大年率0.605%と運用益の5.5%から選ぶことができます。
楽ラップには、市場の値動きが激しくなった時に、投資比率を下げリスクを減らす下落ショック軽減機能があります。
この機能によって市場の急落や暴落を回避できる可能性があるので、長期投資に向いていると言えます。
8.ザ・ハイブリッド(フィディリティ証券)
- ハイブリッド・ロボアドバイザー
- ロボアドバイザーの中では珍しいアクティブ運用を行う
- フィディリティの運用部門が運用を行う
ザ・ハイブリッドでは、ハイブリッド・ロボアドバイザーというものを採用していて、独自のアルゴリズムによって自動的に最適なポートフォリオを作成するだけではなく、フィディリティの運用の専門家チームが監修することで隙のない運用を実現しています。
また、ロボアドバイザーの中では珍しくアクティブ運用を行います。
フィディリティの運用部門がアセットクラスごとにアクティブ運用商品を選び組み合わせ運用します。
〈投資助言型〉
1.投信工房
- コストは最大年率0.34%(税込0.37%)の信託報酬のみ,業界最安値
- 松井証券のコールセンターも利用できる
- 100円から始められる
投信工房は松井証券が運営しているロボアドバイザーです。
世界中のプロ投資家が利用している理論を元にして、ポートフォリオを提案してくれるので、初心者の方でも世界中のプロと同レベルの投資が可能です。
また、投信工房のコストは最大年率0.34%(税込0.37%)の信託報酬のみで、業界最安値となっています。
他の代表的な投資助言型のロボアドバイザーであるSMART FOLIO、SBI-ファンドロボはコストが2.1%、3.1%です。
投信工房の利用者は、松井証券のコールセンターも利用することができるので、わからないことがあればプロのオペレーターに質問することもできます。
さらに投信工房では100円から積み立てできるので、少額から始めてみたい方にはぜひおすすめです。
2.SMBCロボアドバイザー
- 1000円から始められる
- NISAやiDeCoに対応している
SMBCロボアドバイザーでは、積み立て投資が1000円から始めることができるので、少額から始めたい方にもおすすめです。
また投資助言型のロボアドバイザーのため、購入時手数料はかかりません。
さらに、NISAやiDeCoに対応している点もおすすめな点です。
3.マネックスアドバイザー
- 運用している国内ETFを預けて、年率0.10%以上利息をもらうことができる
- 自分の考えも取り入れた運用が可能
マネックスアドバイザーで貸株サービスを利用して、運用している国内ETFをマネックス証券に預けると、年率0.10%以上利息をもらうことができます。
マネックスアドバイザーでは、利用者の考えもポートフォリオに組み込むことができます。
一般的なロボアドバイザーと異なり、自分の考えも取り入れた資産運用が可能です。
ロボアドバイザーの始め方
当サイトでは、WealthNaviを具体例として、ロボアドバイザーの始め方を分かりやすく一から解説するので、ぜひ一緒に始めてみて下さい。
1.無料診断を受ける
まずは、WealthNavi公式サイトへアクセスして、無料診断ボタンをクリックします。
WealthNaviは、たった6つの質問に答えるだけであなたに最適な運用プランを提案してくれます。
また、提案された運用プランが自らの方針と合わずに、修正したい場合は自分で調整することも可能です。
2.メールアドレスを登録する
運用プランが確定したら、口座開設を申し込みましょう。
メールアドレスを入力しユーザー登録をします。
メールアドレスを入力後、そのアドレス宛に認証コードが送られてくるため、その認証コードを入力します。
認証コードを入力したら、次はパスワードを設定します。
3.個人情報を入力する
次に、電話番号、職業、年齢、金融機関などの個人情報を入力します。
入力が確認して、確認事項を全て確認したら登録ボタンをクリックします。
4.本人確認書類を提出する
次に、本人確認書類をアップロードします。
「マイナンバーカード」または「運転免許証+個人番号通知カード」のいずれかを選択し、アップロードします。
口座開設は以上で終了です。
続いて、口座開設後に実際にWealth Naviを使って投資を始める手順を紹介します。
5.運用プランを確定する
口座開設後、まずは運用プランを確定しましょう。
口座開設前に受けた診断と同じ「リスク許容度診断」というものを受けて、自分にぴったりの資産運用を見つけましょう。
6.初期投資資金を入金する
運用プランを決定したら、さっそく口座に最初に投資する金額を入金します。
WealthNaviの場合、初期投資資金は最低でも10万円必要です。
7.自動積み立ての設定を行う
最後に、自動積み立てをWealthNaviにお任せしたい人は、自動積み立ての設定をする必要があります。
自動積み立てのコースは、以下の4種類あります。
・月1回定額
・月5回定額
・複数回定額
・カスタム以上で、WealthNaviを利用しさっそく資産運用を開始することができます。
ロボアドバイザーのメリット
当サイトでロボアドバイザーをおすすめするのには、それだけのメリットがあるからです。どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
- 知識なしで投資ができる
- 投資一任型のサービスの中では手数料、初期投資額が低め
- 少額からでも始められる
- スマホだけで簡単に投資できる
1.知識なしで投資ができる
ロボアドバイザーは、AIや投資のプロの専門家による分析で、利用者一人一人にぴったりの資産運用方法を提案、または実際に運用をしてくれます。
自分で投資をするには時間がない人、投資に関する知識が全くない人でも簡単に始めることができ、プロと遜色ないほどのリターンを得ることができます。
2.投資一任型のサービスの中では手数料、初期投資額が低め
以前より投資一任型のサービスには「ファンドラップ」というものがありました。
「ファンドラップ」は、簡単にいうとロボアドバイザーの対人版というべきもので、顧客に合った運用手法を専門家にお任せできるというサービスです。
ロボアドバイザーでは、これまで「ファンドラップ」で人間が行ってきた仕事をAIが代わりに行うので、その分手数料などを抑えることができます。
また、ファンドラップは初期投資額が300万円からがほとんどなので、最低100円から始めることができるロボアドバイザーは比較的簡単に始められます。
3.少額からでも始められる
ロボアドバイザーでは、投資一任型は1万円からのものもあり、投資助言型に関しては100円から始められるものもあります。
個別株式への投資は、数万円〜数十万円必要になる場合があります。
したがって、ロボアドバイザーは比較的少額からでも始めることができるので、とりあえず投資を初めてみたい人におすすめです。
4.スマホだけで簡単に投資できる
トレードするには、たくさんのモニターに囲まれてチャートを見ないといけないというイメージがあると思いますが、実はロボアドバイザーで資産運用を行うにはスマホ一台で十分です。
ロボアドバイザーのデメリット
ロボアドバイザーにも当然デメリットはあります。
本章では、ロボアドバイザーのデメリットもつつみ隠さず解説していきます。
- 投資による元本割れのリスクがある
- 資産運用に関する知識がつきにくい
- 短期での利益は見込みにくい
1.投資による元本割れのリスクがある
ロボアドバイザーは、投資という性質上元本割れが起こることもあります。
しかし、ロボアドバイザーは利用者ひとりひとりに合ったリスクを取って資産運用を行うため、初心者がいきなり投資を始める場合よりも元本割れのリスクは低いと考えられます。
2.資産運用に関する知識がつきにくい
特に、投資一任型のロボアドバイザーであれば完全にロボアドバイザーに資産運用をお任せすることになってしまうので、資産運用に関する知識がつきにくいのは事実です。
しかし、AIやプロの投資家が作るロボアドバイザーのポートフォリオを見て勉強することはできます。
仕事や家事が忙しくて、一から投資を勉強している暇なんかない という方もロボアドバイザーのつくるポートフォリオを見て学ぶことで、短時間で効率よく資産運用について学ぶことができます。
3.短期での利益は見込みにくい
ほとんどのロボアドバイザーは、長期的な資産運用を目的にしてリスクを回避するため、短期間での利益は見込みにくいです。
しかし、投資の基本は「長期・分散・積み立て」です。
短期での利益が見込めなくても、気長に待ち、資産運用を行うことが、効率よく利益を伸ばすための秘訣です。
ロボアドバイザーと投資信託の違い
ロボアドバイザーと投資信託の違いについて質問されることがよくあります。
確かに、どちらも外部に投資を任せているので同じように感じますよね。
しかし、実は明確な違いがあります。
本章ではそのような疑問を解決していきます。
- 投資商品としての違い
- 投資での手間の違い
- リスクの違い
- コストの違い
1.投資商品としての違い
投資信託への投資では、それぞれの投資家が自分自身で投資する投資信託を選び投資します。
一方、ロボアドは顧客に合った最適な投資信託やETFを自動的に選択して購入してくれます。
主な投資対象が、投資信託やETFであるという点に関しては同じです。
異なる点は、投資信託は投資家が自分で投資対象を決定するのに対して、ロボアドでは全てをAIや投資の専門家が利用者の代わりに行ってくれることです。
2.投資での手間の違い
通常、投資信託を行う場合、一つの投資信託に全ての資金を投資するようなことはしません。
あくまでも投資の原則は「長期・分散・積み立て」だからです。
したがって、投資信託を自分で行う場合、さまざまな投資信託やETFを一定の比率を保って保有する必要があります。
例えば、国内株式、海外株式、国内債券、海外債券を2対3対1対1で保有するなどを決めて、それぞれの株式が上昇・下落などして比率が変わってしまった場合などには、再び保有比率が2対3対1対1無なるように調整しなければなりません。(リバランス)
一方でロボアドバイザーを利用する場合、一人一人のリスク許容度に合わせて、AIや投資の専門家が保有比率を決めてくれたり、比率の調整(リバランス)などを行ってくれます。
3.リスクの違い
投資信託では、自分の判断で商品のリスクを評価してどの投資信託を購入するか決めなければいけません。
一方ロボアドバイザーでは、診断によってそれぞれの利用者が取れるリスクを評価して、そのリスクに応じて投資商品を選んでくれます。
ロボアドバイザーは世界中のプロ投資家も使っている最先端の投資理論を元にして、顧客一人一人に合った最適なポートフォリオを考えます。
また、ビッグデータや市場データなどから、市場の下落、急変などを予測して、自動的にリスクの低いポートフォリオに構成し直してくれるタイプのロボアドバイザーもあります。
4.コストの違い
ロボアドバイザーと投資信託の運用コストを比較すると
投資信託 | ロボアドバイザー | |
購入手数料 | 手数料なしが多い | 一般的にかからない
かかる場合は1~3% |
運用手数料 | 預入資産の1%程度 | インデックス型 0.1~0.5%程度 アクティブ型 0.5~3%程度 |
インデックス型は全て購入手数料がかからないので
インデックス型の投資信託を選べば、ロボアドバイザーよりも低コストで運用することができます。
ロボアドバイザーに関するQ&A
- ロボアドバイザーとは何?
- 仮想通貨(暗号資産)、インデックス投資、ロボアドバイザーはどれがおすすめ?
- 投資信託とETFの違いは?
- NISAとはどんな制度?(NISAとは)
- 最低投資金額は何円から?
- 全部自動でやってくれるの?
- ロボアドバイザーはおすすめしないと聞いた
本章では、ロボアドバイザーについてよくある質問について答えていきます。
ロボアドバイザーとは何?
ロボアドバイザー(ロボアド)とは、資産運用のアドバイスや実際の資産運用を投資家の代わりに行ってくれるサービスです。
具体的には、それぞれの利用者のリスク許容度に最適なポートフォリオを提案、運用してくれます。
仮想通貨(暗号資産)、インデックス投資、ロボアドバイザーはどれがおすすめ?
投資初心者には、ロボアドバイザーがおすすめ仮想通貨は、価格の変動が非常に激しく、初心者の投資対象としては不向きです。
仮想通貨への投資は慎重に行いましょう。
インデックス型の投資信託はインデックスに連動するように運用されているので、どちらもほとんど同じです。
したがって、インデックス投資とロボアドバイザーについては、全章で述べた投資信託とロボアドバイザーの比較とほぼ同様の結果となります。
以上より、初心者の方はロボアドバイザーから投資を始めてみるのがおすすめです。
投資信託とETFの違いは?
投資信託もETFもどちらも投資信託であるという点では同じです。
主な違いは、上場しているか上場していないかです。
つまり、証券取引所を通じて取引できるのか取引できないのかの違いです。
投資信託は、上場しておらず、銀行や証券会社といった金融機関の窓口で購入します。
投資信託では、注文を出した当日には金額が公表されず、注文した翌営業日に公表されます。
一方、ETFは上場投資信託とも呼ばれ、株式のように証券会社を通じて、買い注文や売り注文を出します。
価格は、市場にてリアルタイムで変動していて、指値注文と成行注文どちらもすることができます。
投資信託とETFはどちらが優れているなど、優劣がつけられるものではありません。
それぞれの資産運用の方針で選択したり、組み合わせたり考えるのがいいでしょう。
NISAとはどんな制度?(NISAとは)
2014年から開始された非課税制度。通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をして、売却した際に得た利益や配当には約20%の税金がかかります。
NISAを用いることで毎年一定額の非課税枠が与えられる。
主に一般NISAと積み立てNISAに分けられる。
・一般NISA 株式・投資信託等を年間120万円まで購入でき、最大5年間非課税
・積み立てNISA 投資信託を年間40万円まで購入でき、最大20年間非課税
最低投資金額は何円から?
最低投資金額は、投資一任型の方が投資助言型のものよりも高い傾向にあります。
多くの投資一任型の会社の最低投資金額は、1万円〜10万円前後です。
投資助言型の投信工房では、100円から始めることができます。
全部自動でやってくれるの?
投資一任型のロボアドバイザーは、利用者のリスク許容度に応じて最適なポートフォリオを作成、運用、さらには保有比率の調整(リバランス)までも自動でやってくれます。
また、節税機能、NISA枠を有効活用、自動積み立てなどをしてくれるロボアドバイザーもあります。
ロボアドバイザーはおすすめしないと聞いた
ロボアドバイザーはその優れた実績から近年普及が進んできていますが、確かにおすすめできない人が一定数いることも事実です。
以下、ロボアドバイザーをおすすめできない人の特徴です。
・短期で利益を得たい人
ロボアドバイザーは、長期的なリターンを目的として、利用者の取れるリスクに合わせた運用をするので、短期的にマイナスリターンになる可能性はあります。
よって、短期的に利益を得たい人には、ロボアドバイザーは向かない可能性があります。
・元本割れが怖い人
投資という性質上、元本割れが起こる可能性はあり得ます。
投資というのは、なくなっても困らない余剰資金で行うものです。
元本割れが怖い人は、ロボアドバイザーだけでなく投資自体向かないかもしれません。
ロボアドバイザーに関するまとめ
ここまでロボアドバイザーに関する様々な情報を記してきましたが、まとめると以下の通りです。
- 投資一任型は知識ゼロでもほったらかし投資が可能
- 投資助言型ならプロの投資法で投資をできる
- 投資一任型ならWealthNaviがおすすめ
①完全お任せ投資
②NISA対応
③節税機能
④自動積み立て機能 - 投資助言型なら投信工房がおすすめ
①プロと同レベルの投資を助言
②100円から始められる
③投資信託の購入手数料が全て無料
ロボアドバイザーの魅力はなんといっても初心者でも少額から始められることでき、比較的楽に高いリターンを得られる可能性があることです。
ロボアドバイザーは各社様々な特徴があるので、比較した上で自分に合ったロボアドバイザーを選んで、投資を始めてみましょう。
どうしても自分で決められない場合は、評価の高いWealthNaviを使ってみましょう。