「おすすめの法人デビットカードは?」「デビットカードは法人カードと何が違う?」こんな疑問を抱いている方は多いでしょう。
デビットカードは審査が必要なく、低コストで保有できるのが強みです。その反面、還元率は低い傾向にあるため、各カードをしっかり比較検討しなければ後悔のもとになります。
この記事では、おすすめの法人デビットカード5選や選び方、クレジットカードと比較した際のメリット・デメリットまで解説します。
- 年会費や還元率はカードにより異なる
- デビットカードはクレジットカードよりも限度額が大きくコストがかからない
- 口座の資金内でしか決済できないため資金繰りの柔軟性は下がる
あなたに最適な決済方法がわかり、日々の支払いをスマートに済ませられますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
法人デビットカードのおすすめ5選
カード名 | GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード | 楽天銀行 ビジネスデビットカード | 住信SBIネット銀行 法人デビットカード | りそなビジネスデビットカード | みずほビジネスデビット |
年会費 | 無料 | 1,100円 | 無料 | 1,100円 (初年度無料) | 無料 |
発行手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
還元率 | 1.0% | 1.0% | 0.8% | 0.6% | – |
国際ブランド | Visa / MasterCard | JCB | MasterCard | Visa | Visa |
スマホ決済 | PayPay | 楽天ペイ | Apple Pay Google Pay | Google Pay | なし |
1. GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード
年会費 | 無料 |
発行手数料 | 無料 |
還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Visa / MasterCard |
スマホ決済 | PayPay |
どのデビットカードにするか決めかねている方は、まずGMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカードを検討しましょう。
- 年会費無料
- キャッシュバックが最大1.5%
- Visaならビジネス優待を受けられる
GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカードは、年会費が永年無料です。発行手数料もかからないため、完全に費用ゼロで作成できます。
還元率は1.0%と高めです。
- セブンイレブン
- NewDays
- ヤマザキスペシャルパートナーショップ
- ファミリーマート
- ローソン×スリーエフ
- TOMONY
- ローソン
- ナチュラルローソン
- ファミマ!!
- ミニストップ
- 生活彩家
- ら・む~マート
- セイコーマート
- ポプラ
- アンスリー
- デイリーヤマザキ
- miniピアゴ
- Yショップ
さらに、Visaなら「Visaビジネスオファー」により、ビジネス用のパソコンや各種サービスを優待価格で利用できます。
サービス | 内容 |
---|---|
Google Workspace | 年間プランが3ドルに割引 |
Evernote | 年間プランが50%オフ |
HP Directplus | ビジネス用品が7%オフ |
還元率が高く、優待まで付帯しているため、最優先で検討したいデビットカードです。
2. 楽天銀行 ビジネスデビットカード
年会費 | 1,100円 |
発行手数料 | 無料 |
還元率 | 1.0% |
国際ブランド | JCB |
スマホ決済 | 楽天ペイ |
追加カードを多めに発行したい方は、楽天銀行ビジネスデビットカードがおすすめです。
- キャッシュバックが1.0%と高い
- 追加カードを最大9,999枚まで発行可能
- セキュリティが高い
楽天銀行ビジネスデビットカードは1,100円(税込)の年会費がかかりますが、キャッシュバックは1.0%とデビットカードの中でも高めです。
また、追加カードを最大9,999枚まで発行できるのも特徴です。1日あたりの利用限度額もないため、多くの従業員にカードを共有するのに適しています。
また、認証にはメールアドレスを用いた「ワンタイムパスワード」を採用しているため、セキュリティも高いと言えるでしょう。
3. 住信SBIネット銀行 法人デビットカード
年会費 | 無料 |
発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.8% |
国際ブランド | MasterCard |
スマホ決済 | Apple Pay Google Pay |
旅行に行く機会が多い方は、住信SBIネット銀行 法人デビットカードが最適です。
- 0.6〜0.8%のポイント還元がある
- ポイントをマイルに交換できる
- 最大1,000万円の不正使用保険が付帯
住信SBIネット銀行 法人デビットカードは年会費無料で保有でき、発行手数料もかかりません。還元率はVisaなら0.6%、MasterCardなら0.8%と高めです。
また、他社デビットカードと違って現金ではなくポイントで還元を受けられます。ポイントはJALマイルに交換できるため、お得に旅行を楽しめるでしょう。
さらに、最大1,000万円の第3者不正使用保険が付帯しているのも魅力です。
4. りそなビジネスデビットカード
年会費 | 1,100円 (初年度無料) |
発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.6% |
国際ブランド | Visa |
スマホ決済 | Google Pay |
追加カードをお得に発行したいなら、りそなビジネスデビットカードがおすすめです。
- 年1回以上使えば年会費無料
- 0.6%のキャッシュバックを受けられる
- サブカードはデジタルカードにできる
りそなビジネスデビットカードは年会費1,100円(税込)かかりますが、年に1度でも使えばメインカード・サブカード共に無料になります。
追加カードを発行するのであれば、他の年会費無料のカードよりもお得になる可能性があります。
キャッシュバック率は0.6%と平均的ですが、現金で受け取れるため、ポイントを管理する手間はかかりません。
また、サブカードはデジタルカードにできます。そのままタッチ決済できたり、ネットショップで買い物に使えたりするので便利です。
5. みずほビジネスデビット
年会費 | 無料 |
発行手数料 | 無料 |
還元率 | – |
国際ブランド | Visa |
スマホ決済 | なし |
還元率よりも付帯サービスの充実性を重視するなら、みずほビジネスデビットがおすすめです。
- 年会費無料
- 旅行傷害保険が付帯
- ビジネス優待を受けられる
みずほビジネスデビットは年会費無料で保有でき、追加カードも無料で最大10枚まで発行できます。
デビットカードとしては珍しく保険が充実しており、最大300万円の盗難保険・最大1,000万円の海外旅行保険が付帯しています。
また、Visaビジネスオファーでは、次のような優待を受けられます。
サービス | 内容 |
---|---|
Google Workspace | 年間プランが3ドルに割引 |
Evernote | 年間プランが50%オフ |
HP Directplus | ビジネス用品が7%オフ |
他社デビットカードと違ってポイント還元は受けられませんが、その分付帯サービスが充実したカードです。
法人デビットカードとは
デビットカードは、利用すると即座に口座からお金が引き落とされるカードです。クレジットカードと似ていますが、支払いのタイミングが異なります。
クレジットカードには貸し倒れのリスクがあるので、利用には信用や継続した収入が必須です。一方、デビットカードには貸し倒れのリスクがなく、審査なしで作れます。
欠点は、還元率や付帯サービスはクレジットカードよりも劣る点です。よりお得に決済したいなら、クレジットカードを利用した方が良いでしょう。
とはいえ、何らかの理由でクレジットカードが作れない方にとって、デビットカードは心強い決済手段です。
法人デビットカードを選ぶ3つのポイント
法人デビットカードを選ぶ際は、以下の3点を押さえておきましょう。
- 年会費
- 還元率
- 発行可能枚数
1. 年会費
まずは年会費をチェックしましょう。初めてデビットカードを作成する場合、年会費無料のカードが無難です。
年会費が安くても、お得なカードはたくさんあります。例えば、GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカードは年会費無料ですが、還元率が1.0%と高めです。
なお、年会費無料は無料でも、発行手数料がかかるケースがあるため注意しましょう。
2. 還元率
次に還元率をチェックしてください。
多くのデビットカードは、決済額に対して一定割合で還元を受けられます。還元率はカードによって異なりますが、0.5〜1.0%であるケースが多いです。
参考までに、主要な法人デビットカードの還元率を比較してみましょう。
デビットカード | 還元率 |
---|---|
GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード | 1.0〜1.5% |
楽天銀行 ビジネスデビットカード | 1.0% |
住信SBIネット銀行 法人デビットカード | 0.6〜0.8% |
りそなビジネスデビットカード | 0.6% |
みずほビジネスデビット | – |
また、カードによってポイント還元か現金キャッシュバックか異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
3. 発行可能枚数
従業員にもカードを持たせるなら、発行可能枚数も重要です。デビットカードを複数枚発行すると、複数人で同じ口座を使え、経費管理の効率化につながります。
発行可能枚数は、デビットカードによって異なります。例えば、楽天銀行 ビジネスデビットカードなら最大9,999枚作れるので、従業員が多い場合におすすめです。
法人デビットカードの5つのメリット
決済手段を法人カードではなくデビットカードにすると、次のような利点があります。
- 審査なしで発行できる
- 限度額が大きい
- 年会費が安い傾向にある
- 振込手数料が優遇されることがある
- キャッシュカードと一体型で使える
1. 審査なしで発行できる
クレジットカードと比べた最大の利点は、審査なしで作成できることです。
クレジットカードに審査が必要な理由として、返済能力のない人にカードを発行すると、支払えなくなってカード会社が損失を被ってしまうリスクがあるためです。
デビットカードは使った分がすぐ引き落とされるので、貸し倒れになるリスクはなく、誰でも発行できます。
例えば、開業したばかりだったり赤字決算が続いていたりしてクレジットカードを作れない方にもおすすめです。
2. 限度額が大きい
デビットカードは限度額が大きい傾向にあります。
クレジットカードの場合、作成直後は限度額が100万円程度に設定されるケースが多いです。個人ならともかく、法人にとってはやや心許ない金額でしょう。
一方で、デビットカードなら1日当たり数十万〜数百万円ほど使えるため、より大きなお金を扱えます。
ただし、クレジットカードと違い、口座に入っているお金の範囲内でしか利用できないため注意しましょう。
3. 年会費が安い傾向にある
デビットカードは維持にあまりお金がかかりません。
法人カードは、基本的に年会費だけで数千円から数万円程度かかります。一方、デビットカードなら年会費は無料、または格安のものがほとんどです。
あまりコストをかけたくない方は、デビットカードの方が向いています。
4. 振込手数料が優遇されることがある
デビットカードなら、発行元の銀行で手数料がお得になることがあります。
例えば、住信SBIネット銀行デビットカードなら、振込手数料は月10回まで無料です。振込には数百円かかるので、長期的に見れば大きなコスト削減につながります。
手数料を考えると、普段使っている銀行のデビットカードを最初に検討すると良いでしょう。
5. キャッシュカードと一体型で使える
デビットカードはキャッシュカードと一体型も選べます。
一体型なら、キャッシュカードを持ち歩く必要がなく、決済と入出金を両立できます。財布の中がかさばらないので、ミニマリストには嬉しいポイントです。
法人デビットカードの3つのデメリット
デビットカードはクレジットカードと比べ、次のような欠点もあります。
- 資金繰りがしにくい
- 還元率や付帯サービスで劣る
- 引き落とし口座の変更ができない
1. 資金繰りがしにくい
デビットカードは後払いができない上に、キャッシング機能も付帯していないので、現金が足りないシチュエーションであまり役立ちません。
資金繰りにゆとりを持たせたい場合は、クレジットカードの方が適しています。
例えば、セゾンプラチナビジネスアメックスなら最長で56日間の猶予があるので、資金繰りが苦しい時期でも乗り切れるでしょう。
\ 誰もが認める法人最強カード /
2. 還元率や付帯サービスで劣る
デビットカードはあまり還元を受けられません。
クレジットカードの多くは、還元率が高かったり旅行で役立つサービスが付帯されていたりします。一方、デビットカードは還元率が低く、付帯サービスも少ない傾向にあります。
キャンペーンを利用して大量にポイントを貯めたり、旅行をお得に楽しんだりしたいなら、クレジットカードの方が良いでしょう。
例えば、三井住友カード ビジネスオーナーズは還元率が最大1.5%と高めです。旅行保険やビジネス関連の優待もあるため、ぜひ申し込みをご検討ください。
3. 引き落とし口座の変更ができない
デビットカードは口座の変更ができません。デビットカードは、あくまで口座を便利に利用するための付帯サービスの一部に位置付けられるためです。
引き落とし口座を変更する場合、新たにデビットカードを作り直す必要があるため面倒です。
今使っている口座を乗り換える可能性がある場合は、クレジットカードを使う方が良いでしょう。次項でおすすめの法人カードを紹介します。
法人デビットカード以外でおすすめの法人カード3選
カード名 | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | NTTファイナンスBizカードレギュラー | セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード |
年会費 | 無料 | 無料 | 22,000円 (初年度無料) |
発行手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
還元率 | 0.5〜1.5%※ | 1.0〜2.0% | 0.5〜1.0% |
国際ブランド | Visa | VISA | AMEX |
付帯保険 | 海外旅行保険 | 国内旅行保険 海外旅行保険 ショッピング保険 | 国内旅行保険 海外旅行保険 ショッピング保険 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※対象の三井住友カードと2枚持ち且つ対象のご利用をすることが条件です。
1. 三井住友カード ビジネスオーナーズ
年会費 | 無料 |
発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5〜1.5% |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
付帯保険 | 海外旅行保険 |
審査への通りやすさを考慮するなら、三井住友カード ビジネスオーナーズがおすすめです。
- 還元率が最大1.5%と高い
- 設立3年未満でも作成できる
- 最高2,000万円の海外旅行保険が付帯
三井住友カード ビジネスオーナーズは年会費無料で作成できる上に、最大還元率1.5%※の高還元カードです。還元率アップの対象は次の通りです。
- Amazonでの支払い
- 対象となる道路事業者でのETC利用
- ANA・JAL直接購入分の航空券での支払い
設立3年未満でも申し込みでき、決算書や登記簿謄本などの書類も必要ないため、誰でも気軽に申し込みできます。
さらに、最大2,000万円の海外旅行保険が付帯しているのも魅力です。
※対象の三井住友カードと2枚持ち且つ対象のご利用をすることが条件です。
2. NTTファイナンスBizカードレギュラー
年会費 | 無料 |
発行手数料 | 無料 |
還元率 | 1.0〜2.0% |
国際ブランド | VISA |
付帯保険 | 国内旅行保険 海外旅行保険 ショッピング保険 |
還元率の高さを求めるなら、NTTファイナンスBizカードレギュラーがおすすめです。
- 年会費が無料
- 基礎還元率1.0%と高い
- 最高2,0000万円の国内外旅行保険が付帯
NTTファイナンスBizカードレギュラーは年会費無料で基礎還元率1.0%と、非常にコスパの高いカードです。どこで使ってもポイントを貯めやすいのが魅力です。
付帯サービスはあまり多くないですが、最高2,000万円の国内外旅行保険が付帯しています。旅行先でも、安心してポイントを貯められるでしょう。
ただし、入会には登記事項証明書が必要になるなど、多少手間がかかる点に注意しましょう。
\ 年会費永年無料! /
3. セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 | 22,000円 (初年度無料) |
発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5〜1.0% |
国際ブランド | AMEX |
付帯保険 | 国内旅行保険 海外旅行保険 ショッピング保険 |
納税などで一時的に支出が増えたり、取引先からの入金が遅れたりして資金繰りが苦しい場面では、セゾンプラチナビジネスアメックスが役立ちます、
- 最長56日間の支払猶予がある
- 利用可能額を一時的に増やせる
- 国内外のラウンジが無料
セゾンプラチナビジネスアメックスでは、利用から支払いまで最長56日間の猶予があります。また、利用可能額の一時的な増額も可能です。
さらに、国内外のラウンジ無料、コンシェルジュサービスなど旅行に役立つサービスも多数付帯しています。出張が多くても、経費を抑えられるでしょう。
ただし、年会費が22,000円(税込)と高額です。年会費に見合ったサービスかどうか考えてから、申し込みをご検討ください。
\ 誰もが認める法人最強カード /
法人デビットカードに関するQ&A
- デビットカードは学生でも作れる?
- 作成可能です。
デビットカードはクレジットカードと違って社会的信用を必要としないため、収入がない、または少ない学生でも利用できます。
ただし、カードによって作成条件は異なるため、あらかじめ確認したうえで申し込みましょう。
- デビットカードは信用ブラックでも作れる?
- 作成可能です。
デビットカードは信用力がなくても、問題なく作成できます。
滞納や債務整理などの履歴があり、なかなかクレジットカードの審査に落ちてしまう方は、デビットカードを作るのがおすすめです。
- デビットカードより法人カードの方がお得?
- 基本的に法人カードの方がお得です。
デビットカードは、クレジットカードよりも還元率が低く、付帯サービスも少ない傾向にあるためです。
しかし、年会費が安い、限度額が大きいなどのメリットも存在します。したがって、お得さ以外を求めるなら十分利便性の高い決済手段だと言えるでしょう。
まとめ
デビットカードはクレジットカードと異なり、信用力のない方でも問題なく作成できます。また、全体的に年会費が安いのも魅力です
その分、還元率や付帯サービスにはあまり期待できないことに留意したうえで利用をご検討ください。
デビットカードを選ぶ際は、年会費や還元率だけでなく、付帯サービスにも注目しましょう。
- 年会費や還元率はカードにより異なる
- デビットカードはクレジットカードよりも限度額が大きくコストがかからない
- 口座の資金内でしか決済できないため資金繰りの柔軟性は下がる