生命保険へ加入する場合、気になるのは他の世帯がどれくらいの保険料を負担して、どんな生命保険へ加入しているかでしょう。
この各世帯の加入傾向や保険料の平均等の統計は、生命保険文化センターがまとめている「生命保険に関する全国実態調査」でチェックできます。
この記事では、生命保険に関する全国実態調査を基に、世代別の月間保険料の平均・各世帯で加入している保険の種類を分析と、おすすめの生命保険の紹介も併せてします。
- 生命保険の平均月額保険料は1世帯あたり約3万円
- 生命保険の平均加入件数は1世帯あたり4件
- 日本では約9割の人が生命保険に加入している
- 世代別・ライフステージ別で加入する保険に大差は無い
- 男女別では男性の方が支払う保険料が数千円高いが加入する保険に大差は無い
- 生命保険は定期的に見直すのが無難と言える
記事監修者紹介
松葉 直隆 / 保険のプロ
大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。 その後、2016年6月より保険のドリルをはじめとする保険媒体を経て、現在はマネーグロースにて記事監修を務める。
目次
【世代別】生命保険に毎月いくら払っている?
こちらでは、世代別の平均月間保険料を見ていきましょう。
全体の世帯加入状況と平均保険料
新型コロナウイルス感染症で先の見えない現状、物価の上昇で混沌とした国内・海外情勢を反映してか、生命保険の世帯加入状況は90%近い高い割合を示しています。
なお、表中の「全生保」とは、生命保険会社の保険(かんぽ生命を含む)、簡易保険、JA、県民共済・生協等をすべて含んだものです。
項目 | 全生保 |
---|---|
世帯加入率 | 89.8% |
1世帯あたりの保険加入件数 | 3.9件 |
普通死亡保険金額 | 2,255万円 |
年間払込保険料 | 37.1万円 |
月間払込保険料 | 3.1万円 |
※生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する 全国実態調査」(2021年12月)を参考に作成。
全世帯を対象とした場合には、1世帯あたりの保険加入件数は約4件、毎月払い込む保険料は約31,000円となっています。
世代別の月額保険料
それでは世代別(世帯主)に分けて、毎月払い込んでいる保険料を見てみましょう。
各世代 | 平均年間保険料 | 平均月間保険料 |
---|---|---|
29歳以下 | 約12.0万円 | 約1.0万円 |
30歳~39歳 | 約19.5万円 | 約1.6万円 |
40歳~49歳 | 約16.5万円 | 約1.4万円 |
50歳~59歳 | 約19.5万円 | 約1.6万円 |
60歳~69歳 | 約20.5万円 | 約1.7万円 |
70歳~79歳 | 約21.0万円 | 約1.8万円 |
80歳~ | 約26.0万円 | 約2.1万円 |
※生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する 全国実態調査」の、「直近加入契約(民保)の年間払込保険料」を参考に作成。
なお、各世代間で加入している保険の種類の割合は次の通りです。
各世代 | 終身保険 | 医療保険 | その他 | 合計 |
---|---|---|---|---|
29歳以下 | 31.1% | 26.7% | 42.2% | 100% |
30歳~39歳 | 22.5% | 24.8% | 52.7% | 100% |
40歳~49歳 | 27.5% | 27.5% | 45.0% | 100% |
50歳~59歳 | 27.5% | 23.7% | 48.8% | 100% |
60歳~69歳 | 31.8% | 25.8% | 42.4% | 100% |
70歳~79歳 | 31.6% | 33.1% | 35.3% | 100% |
80歳~ | 26.3% | 43.2% | 30.5% | 100% |
※生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する 全国実態調査」の、「直近加入契約(民保)の保険種類」を参考に作成。
全世代とも「終身保険」「医療保険」の加入割合が圧倒的に多く、シェア率は30歳~39歳を除き50%を超えています。
全世代で見ると、約9割の方が何かしらの保険に入っていて、月々の保険料平均は約3万円となっている。
また、30歳~39歳の世代以外は、終身保険と医療保険の加入率が高くなっている。
【ライフステージ別】生命保険に毎月いくら払っている?
こちらでは、ライフステージ別の平均月間保険料などを見ていきましょう。
ライフステージ別の月額保険料
ライフステージ別の平均保険料は次の通りです。
ライフステージ別 | 平均年間保険料 | 平均月間保険料 |
---|---|---|
夫婦のみ(40歳未満) | 約13.4万円 | 約1.1万円 |
夫婦のみ(40~59歳) | 約24.4万円 | 約2.0万円 |
末子乳児 | 約21.4万円 | 約1.8万円 |
末子保育園児・幼稚園児 | 約17.7万円 | 約1.5万円 |
末子小・中学生 | 約15.2万円 | 約1.3万円 |
末子高校・短大・大学生 | 約16.0万円 | 約1.3万円 |
末子就学終了 | 約18.5万円 | 約1.5万円 |
高齢夫婦有職(60歳以上) | 約22.1万円 | 約1.8万円 |
高齢夫婦無職(60歳以上) | 約21.6万円 | 約1.8万円 |
その他 | 約21.3万円 | 約1.8万円 |
※生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する 全国実態調査」の、「直近加入契約(民保)の年間払込保険料」を参考に作成。
ライフステージ別の保険種類の割合
ライフステージ別では、加入中の保険種類がやや特徴的な割合となっています。
ライフステージ別 | 1位 | 2位 | 3位 | 保険その他 |
---|---|---|---|---|
夫婦のみ(40歳未満) | 終身保険
34.3% |
定期付終身保険
17.1% |
医療保険・がん保険
14.3% |
34.3% |
夫婦のみ(40~59歳) | 終身保険
29.6% |
医療保険
21.1% |
定期保険・がん保険
12.7% |
36.6% |
末子乳児 | 終身保険
29.6% |
医療保険
22.4% |
こども保険
10.2% |
37.8% |
末子保育園児・幼稚園児 | 医療保険
27.7% |
終身保険
19.4% |
こども保険
9.7% |
43.2% |
末子小・中学生 | 医療保険
29.7% |
終身保険
25.0% |
がん保険
12.0% |
33.3% |
末子高校・短大・大学生 | 医療保険
33.6% |
終身保険
24.8% |
定期保険
15.9% |
25.7% |
末子就学終了 | 終身保険
30.6% |
医療保険
27.1% |
がん保険
8.1% |
34.2% |
高齢夫婦有職(60歳以上) | 終身保険
33.1% |
医療保険
25.0% |
がん保険
16.2% |
25.7% |
高齢夫婦無職(60歳以上) | 医療保険
38.0% |
終身保険
22.5% |
がん保険
16.9% |
22.6% |
その他 | 終身保険
32.3% |
医療保険
22.6% |
がん保険
12.8% |
32.3% |
※生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する 全国実態調査」の、「直近加入契約(民保)の保険種類」を参考に作成。
表を見てもわかるとおり、終身保険・医療保険が1位・2位を独占というわけでは無く、夫婦のみ(40歳未満)では定期付終身保険が2位となっています。
定期付終身保険は、終身保険をベースに一定期間にわたり、定期保険も加えて死亡保障を手厚くするという保険です。
こちらは、契約者(被保険者)が万一の事態となっても、保険金による配偶者の生活保障を一定期間にわたり重点的に厚くしたいという意図が覗えます。
また、末子乳児・末子保育園児・幼稚園児のいる世帯では、こども保険のシェアが第3位となっています。
こども保険への加入は、もちろん子供の万一に備えての対応と言えます。
高齢夫婦有職(60歳以上)・高齢夫婦無職(60歳以上)世帯の場合には、がん保険のシェアが16%を超えています。
こちらは、がんの発症が身近なリスクとして認識され、がん治療への備えを充実させようという意図が考えられます。
ライフステージによって保険へのニーズは変わり、配偶者のためなのか、子供のためなのか、残された遺族のためなのかなど「誰のために加入するのか」と言う事が重要となる。
【男女別】生命保険に毎月いくら払っている?
こちらでは、男女別での平均月間保険料などを見ていきましょう。
若干男性の方が保険料は高め
性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
平均年間保険料 | 約19.2万円 | 約16.0万円 |
平均月間保険料 | 約1.6万円 | 約1.3万円 |
※生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する 全国実態調査」の、「直近加入契約(民保)の年間払込保険料」を参考に作成。
年間で3万程度、月間では3,000円程度、男性の方が女性より保険料を多く払い込んでいることがわかります。
加入中の保険種類
性別による加入中の保険の割合は、双方とも同じ保険種類で際立った差異はありません。
性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1位 | 終身保険・医療保険
27.3% |
終身保険
32.3% |
2位 | がん保険
10.5% |
医療保険
24.4% |
3位 | 定期保険
8.6% |
がん保険
11.0% |
※生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する 全国実態調査」の、「直近加入契約(民保)の保険種類」を参考に作成。
男性の場合、終身保険・医療保険こそ同率1位ですが、加入上位の保険の種類も女性と変わりはなく割合もさほど変わりません。
男性の場合の方が支払う保険料は少し高くなるが、加入している保険種類や保険料平均では男女差はそこまでない。
男性の保険料が少し高いのは、一家の収入の柱になっているケースが多いからと言える。
生命保険料は家計のどれくらいを占める?
こちらでは、世帯年収別の保険料が家計に占める割合を解説します。
世帯年収別 | 年間保険料平均 | 家計に占める割合 |
---|---|---|
200万円未満 | 約13.4万円 | 約6.7%(年収199万円の場合) |
200~300万円未満 | 約20.1万円 | 約6.7%~約10.0% |
300~400万円未満 | 約14.9万円 | 約3.7%~約4.9% |
400~500万円未満 | 約18.2万円 | 約3.6%~約4.5% |
500~600万円未満 | 約16.8万円 | 約2.8%~約3.3% |
600~700万円未満 | 約18.3万円 | 約2.6%~約3.1% |
700~1000万円未満 | 約21.3万円 | 約2.1%~約3.0% |
1000万円~ | 約23.0万円 | 約2.3%(年収1000万円の場合) |
※生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する 全国実態調査」の、「直近加入契約(民保)の年間払込保険料」を参考に作成。
年間の保険料は、概ね家計の2%~7%程度を占めているようです。
他に生活費等が掛かる以上、各世帯で負担可能な年間保険料は13万円~23万円程度となっています。
生命保険は保険料よりも保障内容で決めるべき?
こちらでは、保障内容についてもチェックが大切なことを解説します。
まずはどんな保障があればよいか考える
例えば、医療保険の場合は「どのような形で保障されたいのか」についてまず考えてみましょう。
1日入院したら一気に一時金がもらえる短期入院保障が充実した商品を選びたいのか、それとも長期入院に備えられ100日以上の連続入院が保障されたり日数制限すら無制限となる商品を選びたいのかを慎重に検討するべきです。
そして、理想の商品が見つかったらどんな保障金額を設定すれば、ご自身の許容できる保険料になるのかを調整してみましょう。
最初から保険料の安さにこだわると、ご自身の希望する保障が受けられない事態も考えられます。
結果的に終身タイプの商品が安くなることも
一生涯の保障を約束された保険が終身タイプの商品であり、終身保険・終身医療保険が該当します。
中途解約しない限り保障が継続するので保険料は割と高めです。
一方、一定期間の保障が約束された保険は定期タイプと呼ばれ、定期保険・定期医療保険が該当します。
保険満期があるので保険料は低額ですが、自動更新可能な商品もあり、ずっと更新し続けると保険料がどんどん上がっていきます。
気が付いた時には終身タイプの保険商品で継続した方が安上がりだったというケースもありますので、保険見直しはこまめに行いましょう。
保険選びの基本は月々の保険料ではなく、保険の中身と自分のニーズが合っているかを確認する事であり、まずは自分のニーズを把握することから始めること。
また、月々の保険料よりも支払う総額を確認する必要もある。
生命保険の保険料を安くする方法
こちらでは、保険料を安くするコツを紹介します。
- 定期タイプの商品で様子を見る
- 無駄な特約は付加しない
- 払込回数を工夫する
定期タイプの商品で様子を見る
定期タイプの保険は保険満期があるので、終身タイプの保険より保険料は1/2~1/3程度割安です。
まずは、定期タイプの保険で様子を見つつ、保障を継続すれば保険料負担は抑えられます。
保障内容は終身タイプの保険とあまり変わらないので、安心してまさかの事態に備えられます。
無駄な特約は付加しない
主契約だけで契約するならまだしも、役に立つかどうか十分に検討しないまま、特約をどんどん追加すると保険料負担はかなり重くなります。
最近の保険商品では、契約後、自由に特約を追加できる商品もあります。
まずは基本保障だけで契約して、事後に特約の保障も必要なら追加するという方法も良いでしょう。
払込回数を工夫する
保険料の払込方法は月払の他、半年払や年払が出来る商品もあります。
半年払(年2回払)や年払(年1回払)は、払込回数が非常に少なく設定されています。
その分、1回に払い込む保険料は大きくなりますが、払い込む保険料総額は月払よりもかなり抑えられます。
このように払込回数を少なくする方法も有効です。
若い間は、一定期間の保障である定期保険に加入するのも保険料を抑えるポイントとなるが、特に医療保険の場合は健康状態が悪くなると新たに医療保険に加入できなくなる可能性があることも留意しておく必要がある。
その他では、必要な保障だけにして保険料は出来るだけまとめて支払うことで、総支払保険料も抑えることも出来る。
生命保険選びの注意点
こちらでは、保険選びの注意点について解説します。
保険の放置は禁物
ご自身の理想の生命保険へ加入できたからといって、すっかり油断し放置するのは避けましょう。
ご自身の年齢が高くなる内に、重視するべき保障が出てきたり、知らぬ間に契約終了となったりするケースもあります。
定期的に保険の見直しを行い、本当に現時点で自身が必要とする保障なのか否かよく検討しましょう。
まさかの引き受け拒否の場合は
ご自身が加入したい保険へ申し込んだにも関わらす、健康面で加入を拒否される事態も想定されます。
しかし、別の保険へ申込をすれば問題なく加入できることもあります。
申込条件は各生命保険会社によってバラバラです。
1社から引き受けを拒否されたからといってガッカリせず、他の保険商品にチャレンジした方が賢明です。
なお、告知項目が3つ程度で加入しやすい「引受基準緩和型保険」もあるので、保険加入を諦める必要は全くありません。
保険に加入した後も定期的に保険の内容と実情を確認する必要がある。
また、医療保険の健康面の審査は各社基準が異なるため、一社がダメでも他社なら加入できる場合もある。
おすすめの生命保険4選
こちらでは、先ほど指摘した各世帯で保険加入割合の高い「終身保険」「医療保険」を2商品ずつ紹介いたします。
おすすめ終身保険
おすすめ終身保険は「アクサダイレクトの終身保険」「RISE(ライズ)」の2商品を紹介します。
アクサダイレクトの終身保険
出典:アクサダイレクト生命の終身死亡保険 | 特長・ポイントを解説 (axa-direct-life.co.jp)
アクサダイレクト生命の販売する終身保険です。
各世代や各ライフステージ・性別で見た加入保険では、終身保険が圧倒的なシェアを誇っています。
ということは、終身保険が初めて加入する保険商品である人も多いことでしょう。
アクサダイレクトの終身保険ならば、保障内容がシンプルで単純に被保険者が死亡した際に、残された家族の生活保障を主な目的として加入することができます。
保障内容
保障はシンプルですが、細かな保険金額の設定が可能です。
- 死亡・高度障害保険金(基本設定):被保険者が病気や災害で死亡・高度障害状態になれば、200万円~4,000万円(100万円単位で設定可)が受け取れます。
- リビング・ニーズ保険金(特約):被保険者が医師から余命6ヵ月以内と判断された際、死亡保険金の全部または一部が生存中に受け取れる特約です。オプションとして付加しても保険料はかかりません。
保険料例
こちらでは例をあげて、月払保険料がどの位になるか見てみましょう。
- 保険金額:1,000万円
- リビング・ニーズ保険金:付帯
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 11,850円 | 10,400円 |
30歳 | 14,620円 | 12,620円 |
40歳 | 18,870円 | 15,820円 |
50歳 | 25,630円 | 20,700円 |
契約内容
アクサダイレクトの終身保険の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:満20歳~満69歳
- 保険金額:200万円~4,000万円(100万円単位で設定可)
- 保険料払込期間:終身払
- 払込回数:月払
アクサダイレクトの終身保険の注意点
アクサダイレクトの終身保険は、終身払のみの払い込み方法しかありません。
そのため、短期払(年払済・歳払済)で払い込む保険料よりも月払保険料は割安となります。
ただし、終身払は一生涯払い込む方法です。
返戻率の高くなるような運用ができず、解約返戻金は受け取れるものの、ほとんどの場合に元本割れを起こしています。
終身払のみしか選べない以上、一生涯の死亡・高度障害保障は約束されていますが、資産運用への利用が難しいことに注意しましょう。
アクサダイレクトの終身保険の活用法
一方、アクサダイレクトの終身保険は、毎月の保険料が低額で無理なく保障継続ができます。
確実に受取人へ保険金が支払われ、残された家族の生活保障としての役割は十分果たせることでしょう。
そのため、資産運用目的での加入ではなく、終身保険の本来の役割である確実な保障を受ける目的で加入するなら、アクサダイレクトの終身保険は最適な商品と言えます。
終身払いしか出来ないシンプルな保障の終身死亡保険であるため、資産運用ではなく保障目的で加入するのにお勧めの終身保険である。
終身保険「RISE(ライズ)」
出典:終身保険RISE[ライズ]|オリックス生命保険株式会社 (orixlife.co.jp)
終身保険「RISE(ライズ)」はオリックス生命の低解約払戻型(低解約返戻金型)終身保険です。
一生涯にわたる死亡・高度障害保障を備えられるほか、タイミングを見計らい中途解約すれば、多額の解約返戻金を得ることが期待できる死亡保険です。
死亡・高度障害保障・老後の生活資金の確保・ご家庭の急な出費など、将来考えられ得る金銭的なニーズへ柔軟に備えたい人向きの終身保険と言えます。
保障内容
保障は次の通りです。
- 死亡・高度障害保険金(基本設定):被保険者が病気や災害で死亡・高度障害状態になれば、200万円~5,000万円(100万円単位で設定可)が受け取れます。
- リビング・ニーズ保険金(特約):余命6か月以内と判断されたとき、6か月間の指定保険金額に対応する利息・保険料相当額を差引いた金額が受け取れます。主契約に自動付帯されています。
- 介護前払保険金:保険料払込期間経過後に被保険者の年齢が満65歳以上、約款所定の要介護状態となったとき、指定保険金額から保険金前払となる期間相当の利息を差引いた金額が受け取れます。主契約に自動付帯されています。
契約内容
契約内容は次の通りです。
- 加入可能年齢:15歳~75歳
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:(年払済)10年・15年・20年 (歳払済)50歳・55歳・60歳・65歳・70歳・75歳・80歳 終身払
- 払込回数:月払・半年払・年払
払戻率(返戻率)をシミュレーション
例をあげて、払込保険料累計額・解約払戻金額・払戻率(返戻率)をシミュレーションします。
- 契約者:30歳男性
- 保険金額:1,000万円
- 低解約払戻期間・保険料払込期間:60歳
- 月払保険料:21,640円
経過年数(年齢) | 払込保険料累計額 | 解約払戻金額 | 払戻率(%) |
---|---|---|---|
30年(60歳) | 5,193,600円 | 3,874,300円 | 74.5% |
払込期間経過直後(60歳) | 7,790,400円 | 8,603,700円 | 110.4% |
40年(70歳) | 7,790,400円 | 9,054,600円 | 116.2% |
払込期間終了直前の場合、解約払戻率は7割程度ですが、払込期間経過直後がから急激に払戻率は上昇します。
終身保険RISE(ライズ)の注意点
払込期間中に解約しても、多くて7割程度のお金しか戻らないことがわかるはずです。
そのため、余程の急な出費以外は、払込期間中の安易な解約を避けた方が良いでしょう。
解約返戻率がどのように推移するかは、契約時に保険会社側から受け取る「保険のしおり」等に明記されています。
それらを参考に、ベストな解約のタイミングを確認しましょう。
終身保険RISE(ライズ)の活用法
終身保険RISE(ライズ)は、保険料払込期間がいろいろと選べるので、10年・15年と短期間で払い終えることも可能です。
この仕組みを利用して、通常は死亡または高度障害状態へのサポートとして契約を維持しつつ、子供の将来の教育資金(主に大学進学)や、ご家庭のまとまった出費(結婚資金や海外旅行代金等)を想定した資産運用への活用など、柔軟な備えが期待できます。
終身保険RISE(ライズ)は、低解約返戻金型終身保険であるため、死亡保障としてだけではなく資産運用としても活用することが出来るが、保険料払込期間中は支払った保険料より少ない金額の解約返戻金しかないことには注意が必要となる。
おすすめ医療保険
おすすめ医療保険は「保険組曲Best 入院重点プラン感染症プラス【10年有期】」「医療保険EVER Prime」の2商品を紹介します。
保険組曲Best 入院重点プラン感染症プラス【10年有期】
出典:【医療保険】500円からネットで申し込める|太陽生命 (taiyo-seimei.co.jp)
太陽生命の定期医療保険です。
「スマ保険」と呼ばれるインターネット専用の商品です。
ご自身の都合の良い時間にスマートフォン等から手続きが行えます。
ここ数年にわたり猛威を振るっている、「新型コロナウイルス」による入院へ対応しています。
保障内容
まとまった一時金が受け取れ、短期入院の際は非常にお得です。
- 入院一時金:日帰り入院から保障され新型コロナウイルス等の所定の感染症、スポーツ中の事故等の災害による入院で最高60万円が受け取れます。
- 先進医療給付金・先進医療支援給付金:先進医療給付金は1回の先進医療の療養で1,000万円・通算2,000万円を限度、先進医療支援給付金は先進医療給付金の10%が受け取れます。
- 保険料払込免除特約:がんや重大疾病で所定の状態に該当したとき等、以後の保険料は免除されます。
保険料例
例をあげて、月払保険料を算定してみます。
- 先進医療給付金・先進医療支援給付金:あり
- 保険料払込免除特約:あり
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,436円 | 1,768円 |
30歳 | 1,586円 | 2,133円 |
40歳 | 2,193円 | 2,119円 |
50歳 | 3,656円 | 2,718円 |
契約内容
契約は自動更新ができます。
- 契約可能年齢:18歳~75歳
- 保険期間・保険料払込期間:10年(自動更新可)
- 保険料払込方法:月払
保険組曲Best 入院重点プラン感染症プラス【10年有期】の注意点
新型コロナウイルス感染症にも対応して、家族で加入したい保険ではありますが、感染してから大慌てで申込しても、やはり引き受けは拒否されます。
この感染症が気になる場合は、感染前、迅速に申込手続きを行いましょう。
保険組曲Best 入院重点プラン感染症プラス【10年有期】の活用法
こちらの保険に加入すれば、例え新型コロナウイルス感染症となった場合には、最高60万円の一時金が受け取れます。
治療費はもちろん、ご自身や家族の生活費にも活用できます。
このように医療保険の給付金は、仕事などが出来ない場合の生活保障としての役割も期待できるます。
保険料に回すお金へ余裕があれば、設定給付金額をやや上げて加入するのも良い方法です。
新型コロナ感染症だけではなく、病気をしてしまってからでは加入できない。
10年有期タイプなので、更新毎に保険料が上がることには注意が必要と言える。
医療保険EVER Prime
出典:医療保険 EVER Prime:保障内容|保険・生命保険はアフラック (aflac.co.jp)
アフラック生命の終身医療保険です。
契約途中でも、保障をもっと厚くしたいなど、保険内容に不安を感じた場合には、特約の追加設定が出来る便利な保険商品です。
契約者のニーズの変化へ柔軟に対応できます。
保障内容
保険料定額タイプ、入院給付金支払限度60日型の保障を説明します。
- 疾病・災害入院給付金:日額は5,000円または10,000円が選択できます。10日以内の場合一律10日分が受け取れます。
- 三大疾病無制限入院給付金:三大疾病で所定の条件に該当した場合、疾病・災害入院給付金の支払限度日数をこえる入院が保障されます。
- 手術給付金:手術の種類によって、入院給付金日額10倍または40倍の給付金が受け取れます。
- 放射線治療給付金:放射線治療を受けた際に、1回につき入院給付金日額10倍の給付金が受け取れます。
- 疾病・災害通院給付金:入院開始日の前日または手術もしくは放射線治療を受けた日から遡って60日以内の期間、退院日の翌日または手術もしくは放射線治療を受けた日の翌日から120日以内の期間で給付金が受け取れます。
- 健康祝金:健康祝金支払判定期間中、継続10日以上の入院に対する疾病・災害入院給付金を受け取らず、3年ごとの健康祝金支払基準日に生存している時、入院給付金日額の5倍の祝金が受け取れます。この保障は外すこともできます。
- その他:女性は女性疾病入院給付金も保障に盛り込めます。また、任意で三大疾病一時金特約、総合先進医療特約等を付加できます。
保険料例
例をあげて、月払保険料を算定してみます。
- 入院・三大疾病無制限入院・通院給付金日額:5,000円
- 入院給付金支払限度:60日型
- 三大疾病保険料払込免除特約:あり
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 2,670円 | 2,940円 |
30歳 | 3,365円 | 3,570円 |
40歳 | 4,480円 | 4,310円 |
50歳 | 7,150円 | 6,065円 |
契約内容
契約は自動更新ができます。
- 契約可能年齢:0歳~満85歳
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:定額タイプ・60歳半額タイプ・65歳半額タイプ・60歳払済タイプ・65歳払済タイプ
- 保険料払込方法:月払・半年払・年払
医療保険EVER Primeの注意点
任意で特約の追加は可能ですが、特約分の保険料は追加後に掛かります。
また、追加した保障の保険料は中途付加日時点における満年齢で算定されます。
そのため、主契約の契約締結時に追加する特約保険料分より保険料は割高となります。
医療保険EVER Primeの活用法
若い20・30代の頃は基本保障のみ契約し様子を見つつ、がん等をはじめとした生活習慣病が気になる50代以降で、生活習慣病の治療サポートが厚くできる特約の追加を検討するというように、年齢に合わせた保障内容のカスタマイズも良い方法です。
特約の追加設定が可能なため、年齢やライフステージ別に補償の見直しが出来るのが魅力の医療保険と言える。
特約を追加した場合には、追加したときの年齢での保険料になる事には留意が必要と言える。
生命保険料は毎月いくら払ってるのまとめ
生命保険料の平均をみて、どれくらい各世帯が負担しているのか、どんな保険の種類を選んでいるのか、その目安は前述してきた通りです。
しかし、大切なのはご自身・ご家庭で、どんな保障を必要としているかです。
各世帯と、ご自身の世帯が、一様に同じ家族構成・家庭環境・健康状態等とはいえません。
まずは、ご自身やご家庭にとって、最も備えたい商品を検討することが最優先です。