将来のために投資をはじめたいと考える方は、その候補として投資信託を考えているケースが多いです。
投資信託は、投資初心者に向いている投資とも言われ、専門的な知識や手法も必要としないため気軽に始めることが出来ます。
しかし、投資と言うだけで難しい・怖いと言うイメージを抱く方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、投資信託の仕組み・メリット・デメリットから投資信託の種類に注意点まで、初心者にもわかりやすく解説をします。
これから、投資信託を始めたいと考える方は参考にしてみて下さい。
- 投資信託とは資産運用をプロに任せること
- 投資信託を始める際はNISA口座を開設するのがおすすめ
- 長期的な資産運用に向いている
- 少額の資金で分散投資が出来る
- 投資信託は元本保証ではない
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目次
投資信託をわかりやすく解説
これから資産運用を考えている人のなかには、投資信託をやってみようと考える方も多いと思います。
しかし、投資信託という言葉を耳にしことはあるけれども、その仕組みがわからないという方もいるかもしれません。
ここでは、投資信託をわかりやすく解説します。
投資信託とは
投資信託とは、わかりやすく言うと資産運用の専門家に投資を任せる投資方法です。
「信託」とは、「信用して委託すること」という意味であり、プロを信用して委託すると言うことになります。
つまり、自分自身で銘柄を選んだり、取引を見守る必要はありません。
投資信託では、投資を資産運用のプロにお任せするので、投資の知識のない初心者におすすめの投資方法となるのです。
少額投資から投資が出来る
投資信託は、複数の投資家からお金を集めて、大きなお金にしてから投資をする仕組みとなっています。
そのため、一人の投資金額が少なくても、複数の投資先に投資することが可能になりますします。
その事から投資信託は、少額からでも投資が可能になるのが魅力とも言えます。
また、楽天銀行などでは、100円から積み立てられる投資信託もあります。
投資信託がどのようなものか気になっている人は、ワンコインから始められる投資信託を試してみるのも良いかもしれません。
リスク分散が出来る
一度に一つの投資先に投資をすると、投資先の業績が下がったりした場合には大きく損をするリスクがあります。
しかし、複数に同時に投資をする、つまり「分散投資」をすることで、損をするリスクを減らすことが出来るのです。
投資信託では、少額からでも「分散投資」が出来る仕組みとなっているため、投資リスクの軽減が可能なのです。
投資信託とは、複数の投資家からお金を集めて、資産運用のプロが投資を行う仕組みとなっている。
少額から分散投資が可能であり、投資リスクを軽減する事が出来て、専門的な知識も必要ない初心者に向いている投資方法と言える。
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投資信託の種類はどれくらいある?
投資信託は大きく分けると7種類に分けられます。
ここでは、主な投資信託をわかりやすく簡潔に紹介します。
国内株式
日本国内の企業の株式に投資するタイプです。
国内企業に投資をするので、為替の影響はあまり受けません。
海外の株式に比べると値動きの幅もあまり大きくないので、お金を大きく増やしたいという人には向かない方法です。
しかし、値動きが小さく為替の影響を受けないので、リスクは低く堅実性が高いと言えるでしょう。
海外株式(先進国)
先進国の企業に投資するタイプです。
国外の企業ですから、為替の影響を大きく受けて値動きも国内企業より大きいです。
新興国に比べると値動きは少なめで、リスクも比較的低めですが、大きな利益を上げたいと考えている人にはおすすめの投資先となりますす。
海外株式(新興国)
新興国の企業に投資するタイプです。
値動きは先進国の海外企業よりも大きく、為替変動の影響も先進国よりも大きいです。
ハイリスク・ハイリターンの投資を考えている方におすすめの投資先となります。
国内債権
企業の発行する社債や国が発行する国債に投資するタイプです。
値動きが小さいので、リスクも低いですが、利益もそれなりに低いのが特徴です。
手堅く投資をしていきたい方におすすめのタイプでしょう。
国外債権
海外企業の社債を購入するタイプです。
国内債権に比べて、利回りが高いのが特徴です。
為替リスクがあることに注意が必要です。
不動産投資信託(REIT)
不動産投資信託(REIT)は、複数の投資家から集めたお金で不動産を所有して、不動産収益を上げながら利益を分配する投資方法です。
投資先が、株式などの有価証券ではなく不動産となり、物件の賃料などから利益を得ます。
一般的な投資信託と同様に、不動産運用のプロが運用を行い、高利回りでインフレに強いことから近年人気が高まっています。
また、少額から投資をすることが出来る事から、少額で不動産投資をしてみたい人にもおすすめです。
バランスファンド
バランスファンドは、国内債権・国外債権・国内株式・外国株式など、資産を複数の投資先に分けて運用する方法となります。
値動きの違ういくつかの種類に分けて分散投資を行うことで、為替変動などのリスクに備えることを目的とされています。
分散投資を行う事でリスクが軽減できることから、バランスファンドを選ぶ人も多いです。
しかしバランスファンドは、手数料が高めに設定されている事がデメリットとなります。
投資信託と行っても、大きく7つに分けることが出来て、それぞれに特徴が異なるため、自分に合った投資方法を見つけなければいけない。
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投資信託の運用スタイルとは
投資信託には、インデックス型とアクティブ型という2つの運用スタイルがあります。
ここでは、それぞれの特徴を少し解説します。
インデックス型
インデックス型とは、東証株価指数や日経平均株価を目安(ベンチマーク)にして投資をする方法です。
日経平均と同じくらいの、平均的な利益をあげることを目標に運用していく方法です。
インデックス型には、以下のようなメリットがあります。
- 手数料が安い
- 長期運用の成績が良い
- 基準価格が分かりやすい
誰もが知っている日経平均などが基準目安となるので、わかりやすいと言うメリットがあります。
また、手数料が安いことが良いところも大きなメリットと言えるでしょう。
その事から、初心者にはインデックス型をおすすめする投資家も多いです。
日経平均などを目安に安定した運用が出来る事から、長期投資での利益があげやすいのも特徴です。
手堅く利益が出ることから、インデックス型を選ぶ人も増えています。
アクティブ型
アクティブ型は、東証株価指数や日経平均株価の目安(ベンチマーク)を上回る運用を目指す方法です。
市場の平均を上回る運用を目指していますから、大きな利益を得られる可能性がありますが、大きく損失が出ることもあります。
インデックス型に比べると不安定な投資型と言える事から、初心者には少し勇気のいる投資かもしれません。
また、アクティブ型はインデックス型に比べて手数料が高めなのがデメリットです。
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投資信託のメリットとは
投資信託には、以下のような特徴があります。
- プロが自分に代わって投資運用してくれる
- 100円からの超低コストで投資を始められる
- グループ一体型の投資で分散投資をするため、リスクが低くなる
上記も十分にメリットと言えますが、投資信託のメリットはこれだけではありません。
ここでは、投資信託のメリットについてわかりやすく解説をしていきます。
感情に左右されず積み立てができる
一般的に個人で投資をする場合、相場状況によっては自分の感情が邪魔する事があります。
特に初心者の場合では、どのタイミングで購入するべきなのかの判断がつかず、消極的になってしまうケースが多いでしょう。
そういったケースに陥るのを防ぐには、投資信託の積立投資を利用するのがおすすめです。
投資信託の積立投資では、設定した金額を毎月自動で購入してくれます。
つまり、逐一相場を確認して、いつ買うかを悩まなくてよくなるということであり、もちろん感情も関係ありません。
初心者の方は、特に感情で動きがちなので、そういった面でも投資信託は心強い味方となってくれるでしょう。
個人では難しい外国銘柄や先物にも投資できる
成長率の期待度の高さから、先物取引や国内銘柄だけでなく外国銘柄についても購入したいと考える方は多いでしょう。
しかし、国も違えばその規則についても異なるものです。
そのため、個人で外国銘柄や先物取引をしたいのであれば、こういった違いについても知識をつけなくてはいけません。
一方の投資信託では、プロの方に運用をお願いするのが基本となることから、この点について当然知識が不要となります。
これは、時間的なコストカットや労力面でもコストカットができる点を考えても、かなり大きなメリットとなるでしょう。
個人投資家として独り立ちをする準備ができる
個人的に投資をするのであれば、それなりの知識が必要となります。
そういった知識がなければ、触れてはいけない相場などを見抜くことができずに、大きな損をしてしまうこともあるでしょう。
とはいっても、本などで勉強した程度の知識では足りません。
実践して得られた知識こそ、本当に役立つスキルなのです。
投資信託では、プロの方に運用をお願いしするので、勉強の傍ら少額投資をしながらプロのノウハウに触れることができます。
もし個人投資家として独り立ちしたいのであれば、投資信託を踏み台代わりにしてみても良いかもしれません。
投資信託では、プロに運用をして貰うため専門的な知識も要らず、資産運用の仕方も覚えられるというメリットがある。
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投資信託のデメリットとは
ここでは、投資信託のデメリットについてもわかりやすく解説をします。
元本割れを起こす可能性がある
全ての投資に言えることですが、投資信託でも元本割れすることがあります。
比較的リスクの低い投資信託でも、投資をしている以上リスクがあることは理解しておきましょう。
勘違いをされる方も多いのですが、預けたお金は元本保証ではなく投資資金となります。
その事から、運用実績次第では増えることもあれば減ることもあります。
銀行預金などとは異なりますので、注意しておきましょう。
手数料が掛かる
投資信託には通常、購入金額の1%~3%の手数料が掛かります。
100万円の投資信託を買うときに掛かる手数料を2%とすると、投資信託を買うための手数料は2万円になります。
また、購入手数料以外にも、投資信託を持っている期間中はずっと信託報酬が発生します。
簡単に言うと、資産運用をプロに任せているのだから、資産運用をしてくれているプロに報酬を払わなければいけないと言うことです。
その他、投資信託を解約する際にも手数料の発生する商品もありますので、投資信託を始める際には各種手数料がいくら掛かるのか確認するようにしましょう。
投資信託には、売買手数料だけではなく運用している全期間で信託報酬を支払うことになる。
自分の勉強にならないことも
株式投資の場合は、投資における全ての判断を自分で行うことになります。
自己責任で株を買う訳ですから、ほとんどの人は必死で勉強することになると思います。
自分で判断して投資をすれば、失敗するリスクも高いですが、それ相応の経験や知識は残ります。
学んだ事が、今後の投資に活かせるかもしれません。
しかし、投資信託の場合は資産運用をプロにおまかせしますので、投資先や投資理由を細かく把握する事が出来ないというデメリットが発生します。
失敗した場合も、なぜ失敗したのか解らないままになることもあるでしょう。
投資信託は、プロにおまかせ出来る点では安心なのですが、短期間で多くの経験が欲しい人にとっては物足りないかもしれません。
そういった方は「ETF(上場投資信託)」という、投資信託と株式投資を合わせたような投資方法もおすすめです。
投資信託の始め方をわかりやすく解説
投資信託を始めたくても、始め方を知らなければ何も出来ません。
ここでは、投資信託の始め方を2ステップでわかりやすく紹介します。
投資信託を買うための口座を開設
まずは、投資信託を買うために必要な口座を開設します。
投資信託は、証券会社だけではなく銀行でも販売されているため、証券会社または銀行のどちらかの口座を開設しましょう。
また、銀行口座を開設する際には、ネットバンキングの利用が出来る様にしておくと、様々な振り込みをする際に便利です。
口座を開設する金融機関は、投資したいと思っている投資信託を取り扱っている金融機関を選ぶと良いでしょう。
開設した口座に入金をする
口座が開設できれば、投資信託を購入するための費用を入金しましょう。
証券会社の口座は、無条件で振込手数料が無料や提携銀行なら手数料が無料など、会社によって振込手数料の条件も変わりますので、注意しておきましょう。
また、出来るだけ投資信託を買うためのギリギリの費用ではなく、少し余裕を持ってお金を入れておくのもおすすめです。
投資信託を購入する
口座開設・入金と終えれば、お目当ての投資信託の購入となります。
購入仕方には以下の2種類があります。
- スポット購入:買いたい時にまとまった金額を購入
- 積立投資:積立しながら購入
少額から始めたい人やリスクを減らしたい人は、買い足しできる積立投資がおすすめです。
安くなっている時にまとまって購入したい人は、スポット購入がおすすめです。
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初心者が投資信託を選ぶときのポイント
ここからは、初心者の方向けに投資信託の選び方をわかりやすく解説します。
販売手数料の安いファンドを選ぶ
初心者は、手数料の安いファンドを選びましょう。
出来れば、「ノーロード」と言われる、手数料無料のファンドがおすすめです。
ノーロードの商品は、SBI証券などが扱っています。
また、同じ投資信託の商品であったとしても、販売会社によって販売手数料は異なるものです。
実際に選ぶ際は多少面倒もありますが、しっかりと調べるようにしましょう。
分配金の有無を確認する
分配金は、基本的に資産運用が上手くいった利益分が分配されます。
投資信託では、分配金のある商品とない商品の2種類が存在します。
分配金のある商品では、毎月や毎年など決まったタイミングで分配金が支払われますが、資産を大きく増やすことは難しくなります。
一方で、分配金のない商品は、運用益をそのまま元本に加えて複利効率を上げる仕組みとなるため、大きく資産を増やせる可能性があります。
定期的に分配金を受け取りたいのか、元本を大きく増やしたいのかによって選ぶ商品が異なりますので、自分に合った方を選ぶようにしましょう。
信託報酬が安いものを選ぶ
信託報酬は、「運用管理費用」「管理手数料」とも呼ばれ、運用してくれる会社に支払う手数料のことです。
当たり前の事ですが、信託報酬が安いほうが利益は高くなりますので、信託報酬の安いところを選びましょう。
ただし運用実績が良い場合では、多少報酬が高くともトータル利益を増えますので、一概に「安いところが良い」とは言い切れない部分でもあります。
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初心者におすすめの投資信託ランキング
次に、初心者におすすめできる投資信託のランキングをまとめてみました。
投資信託は、提供する会社も多く、また比較する項目もそれなりに多いので、自身に合っているものを探すのは一苦労です。
ここで紹介する投資信託のランキングを上手く活用して、あなたが始めやすいものから挑戦してみみましょう。
1位:セゾン投信
出典:積立NISA(つみたてNISA)・積立投資ならセゾン投信 (saison-am.co.jp)
セゾン投信では、「口座開設料無料」「販売手数料無料」で、余計なコストが掛からずに投資を始めることが出来ます。
月々5,000円からで、1,000円単位の積立て投資もあるので初心者でもスタートするハードルは低いの特徴です。
2位:たわらノーロード
出典:たわらノーロード|アセットマネジメントOne (am-one.co.jp)
たわらノーロードの一番の特徴は、購入時の手数料が無料なため、低コストで投資信託が始められます。
ロボアドバイザーである「CAPTEN One」が、自分にあった投資方法をアドバイスしてくれますので、初心者の方でも迷うことなく開始できるでしょう。
3位:楽天証券 ポイント投資
出典:ポイント投資 | ポイントプログラム | サービス案内 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
楽天証券のポイント投資は、楽天ポイントで投資信託が始められます。
100円分のポイントから投資が可能であり、少額で気軽に始めてみたい人にはおすすめです。
ロボアドバイザーである「ロボのぶくん」が相談に乗ってくれるので、楽しく投資信託を始めることが出来るでしょう。
銀行の投資信託
多くの銀行でも投資信託を扱っています。
初心者の方は、普段利用している銀行の投資信託を使ってみても良いかもしれません。
既にある口座のお金を使って売買する事が出来るので、口座開設などの手間が省けます。
また、普段から取引のある銀行なら、相談もしやすいでしょう。
次回足を運んだ際にでも、銀行の方に投資信託について聞いてみると、それもまた勉強になります。
投資信託は初心者でも手軽に始められる投資
資産運用をしてみたいけれど、何から始めたらよいかわからない人や、まとまった資金がない人にとって、投資信託は手軽に始められる投資です。
初心者が投資信託を始めるときは、元本割れリスクや為替リスクには注意しておきましょう。
投資信託には、販売手数料や信託報酬など、株式投資とは異なるコストも掛かりますが、専門知識も必要なく少額から手軽に始めることも出来ます。
投資をして資産運用をする方も増えていますので、投資の興味のある方は、比較的安全と言われる投資信託から投資を始めてみましょう。