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FXのレバレッジが10倍は危険?規制されると何が起きる?ロスカットされないための基礎知識

FXのレバレッジが10倍は危険?

「レバレッジが10倍に規制されるって本当?」「10倍に規制されたらどうなるの?」

2017年9月に金融庁からFXの最大レバレッジが10倍に規制されると報道がありました。

その後、2022年現在までレバレッジの引き下げは行われてはいませんが、どうしてなのか気になりますね。

また、いつ最大レバレッジが10倍になるのかも心配です。

この記事では、レバレッジが最大10倍になった時のメリットやデメリット、10倍でもうまく取引できるコツなどをご紹介します。

「FX 10倍」をざっくりいうと
  • 金融庁がFXのレバレッジ最大10倍引き下げを検討
  • FX倍率10倍規制に各FX会社が猛反対
  • FX10倍になると利益率が上がる!?
  • FX倍率10倍になると資金調達が大変に!
  • FX倍率10倍でもうまく取引するには証拠金は多めがコツ!
  • メイン・サブ口座ともにおすすめなのはGMOクリック証券

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FX最大倍率10倍規制は本当にされるのか?もし規制された場合の対処法はどうすればよいのかについて理解を深めておきましょう!

※本記事では、金融庁からの認可を受け財務局に登録済かつ金融先物取引業協会に加入しているFX口座のみを紹介しています。

FXの倍率最大10倍引き下げ規制について

金融庁が、FXの最大レバレッジ倍率を現在の25倍から10倍に引き下げると報道されてからもう4年が経ちました。

ここでは以下の2点についてみていきましょう。

FXの倍率最大10倍引き下げ規制について
  • 金融庁がレバレッジの規制強化に乗り出した理由
  • いつから最大レバレッジ10倍になるのか?

についてそれぞれ詳しく解説していきます。

金融庁がレバレッジの規制強化に乗り出した理由

2017年9月、国内のFXレバレッジが25倍から10倍までに引き下げを金融庁が検討しているという「レバレッジ規制」の報道が流れました。

ではこのタイミングでどうして金融庁はレバレッジの規制強化に乗り出したのでしょう?

レバレッジが高くなれば、為替が急変し、入金済みの証拠金を上回る損が出た場合には、追加の証拠金を業者に支払わなくてはならなくなり、消費者のリスクが高まります。

つまり、レバレッジが高くなればなるほど、ギャンブル性が上がり、相場を読む力や取引スキルが伴っていなければ、大きな損失を出すリスクも上がります。

このように、ハイレバレッジによる投資家の損失を保護する観点から、金融庁は今回レバレッジの引き下げを考えています

ただ、FX会社でもロスカットなどで大きな損失を被らないような対策もしており、投資家やFX会社はレバレッジの引き下げに対し猛反対をしています。

2022年11月現在では、まだレバレッジの引き下げは実行されておらず、この先噂どおりレバレッジの引き下げが行われるかどうかはいまだ不透明な状態です。

レバレッジの引き下げが行われるかは不透明です。

いつから最大レバレッジ10倍になるのか

2017年9月に各メディアが金融庁がレバレッジ10倍以下への規制を検討というニュースを報じました。

金融庁のレバレッジ規制の動きは既に始まっていて、2017年2月にはFX法人口座のレバレッジ規制が実施されています。

では、今回のレバレッジ最大10倍への引き下げ規制はいつ実施されるのでしょうか?

2018年に有識者討論会が開かれましたが、その時は多くのFX業者の猛反対により、レバレッジ10倍への規制は見送りになりました。

ただ、この見送りも「厳格化かつ適正なストレステストを行う」という条件付きでの見送りで、FX業界ではハイレバレッジによる損失利子区に対し、しっかりと対応していくことが実質上義務づけられた格好です。

それ以降、レバレッジの引き下げは行われてはいませんが、いつまた金融庁が引き下げを実施するかは今のところ、正直誰も予想できません

いつ金融庁がレバレッジ上限引き下げを行うかはいまだに未定です。

今後、再検討が行われる可能性は十分考えられるため、今から対策をとっておきましょう。

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FXの倍率10倍規制が見送られている理由

FXの倍率10倍規制は今のところ実施されていません。

ここではその理由3つについてみていきましょう。

FXの倍率10倍規制が見送られている理由
  • FX業界が衰退する可能性があるため
  • 各FX会社が反対したため
  • FXがゴルディロックス相場のため

ではひとつずつ詳しく解説していきます。

FX業界が衰退する可能性があるため

最近では、FX以外の仮想通貨も流行しており、もしレバレッジの倍率が引き下げられた場合、仮想通貨にトレーダーが流れてしまい、FXトレーダーの人口が大きく減少してしまう可能性があります。

結果として、為替業界自体が影響を及ぼしかねず、FX業界で生き残るのは「取引所取引」のみになることも考えられます。

このように取引所取引のみが税制優遇を受けられる事態になった場合、国内FX市場は大幅に衰退してしまい、納税額が減ることが懸念されます。

金融庁としても納税額が減ることは避けたいので、現在のところレバレッジ10倍への引き下げを見送っているのかもしれません。

レバレッジ上限が下がるとFXの旨味が少なくなってしまいます。

各FX会社が反対したため

金融庁は、2010年にレバレッジ上限を50倍にし、2011年にはさらに25倍に引き下げるなど段階的に規制を強化してきました。

これにより、トレーダーのFX離れを引き起こし、FX会社も大きなダメージを負うことになりました

そもそも、FXの最大の魅力は「少ない投資で大きな取引が楽しめる」ことで、レバレッジ引き下げによってさらにFX離れが起こることはFX会社にとっても、大きな打撃をうむことになります。

そこで、今回の「10倍に引き下げ」に関してはセントラル短期FXの社長、GMOクリック証券の社長、SBI証券の取締役などがこぞって猛反対をしたため、現在のところレバレッジ規制は見送られています。

FXがゴルディロックス相場のため

最近のFX相場は、ゴルディロックス相場と言われており、ポラリティー(資産価値の変動の激しさを表すパラメータ)が低く押さえられています。

つまり、FX市場は大変バランスよく安定した相場になっているため、大きな不足金が発生することもなく、金融庁としても、今、この状態でレバレッジを10倍に引き下げて、FX会社からの税収を減らす理由はないでしょう。

ゴルディロックス相場とは…
過熱しすぎでなく、かといって閑散でもない適度な相場のこと。
「適温相場」ともいいます。英国の有名な童話「3匹のくま」に出てくる「熱くもなく冷たくもないスープ」を例えたもので、主人公の少女の名前「Goldilocks」に由来しています。

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FXの倍率10倍にするメリット

FX倍率が10倍になった場合のメリットは以下の3つです。

FXの倍率10倍にするメリット
  • 利益率が高い
  • 低リスク
  • ロスカットが起こりづらい

それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう。

利益率が高い

FXでレバレッジが10倍の場合、FX口座内にある投資資金の10倍の金額の取引が可能です。

では、実際にどのような利益がでるのか?を具体的に解説しましょう。

例えば、100万円の証拠金がFX口座にある場合

100万円の10倍の1,000万円の取引が可能になります。

1ドル100円だとした場合、1,000万円相当の10万ドルを購入できます。

そこで、10円の変動があった場合、10円の変動率×10万ドル=100万円の利益がでる計算になります。

つまり、レバレッジ10倍の取引では証拠金100万円で100万円の利益が出る場合もあり、その場合利益率は100%という極めて高い利益率を確保することができるのです。

低リスク

レバレッジが25倍から10倍に引き下げられた場合、当然損失リスクも少なくなります。

例えば、100万円の証拠金でレバレッジ10倍で10万ドルを購入したとします。

1円下がってしまった場合、レバレッジ10倍であれば10万円の損失にはなりますが、その損失率は資金100万円の10%にとどまり、その後十分に回復可能です。

ところが、レバレッジ25倍の場合では、25万円の損失となり、損失率は25%と上がってしまいます。

つまり、レバレッジ倍率10倍では損失による借金を負うリスクが低くなり、低リスクで運用することが可能になります。

レバレッジが25倍の時に比べてリスクの低い運用をすることができます。

ロスカットが起こりづらい

ロスカットとは、FX会社が投資家の保護を目的に、FX口座内の証拠金がある一定率を下回った場合にさらなる損失を避けるために保有ポジションを強制的に決済することをいいます。

FX取引の場合、証拠金以上の取引ができるため、相場の状況によっては大きな損失を被り、証拠金を超えた損失が発生することがあります。

ロスカットはFX会社がシステムにより強制的に取引を終了させるので、最低限の資金を温存することができます

レバレッジが10倍であれば、1日の最大変動額から考えて、このようなロスカットが決済される確率は極めて低く、安心してトレードすることが可能です。

レバレッジ25倍の時に比べてロスカットされにくくなります。

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FXの倍率10倍にするデメリット

FXの倍率が10倍になった時のデメリットについてみていきましょう。

FXの倍率10倍にするデメリット
  • 倍率25倍と比べて多くの資金が必要
  • 倍率1倍と比べてリスクが高い

それではそれぞれについて詳しく解説していきます。

倍率25倍と比べて多くの資金が必要

FXの最大の魅力は、個人投資家にとって少ない資金ではじめられて、大きく稼げるというところです。

もし、レバレッジが10倍に引き下げになった場合、今までよりも多くの証拠金が必要になります

たとえば、25倍のレバレッジであれば100万円の投資をするには4万円の資金で取引が可能ですが、10倍になると資金が10万円必要になってしまいます。

これは、FXの少ない投資で大きな取引ができるという魅力が損なわれることになり、特に少ない資金で運用している個人投資家のFX離れが加速する原因になるかもしれません。

倍率1倍と比べてリスクが高い

FX取引ではレバレッジで実際の手元資金(証拠金)の数倍の取引が可能になります。

これを分かりやすく説明すると、倍率が1倍であれば、1米ドル=100円の場合、証拠金10万円で10万円分、1,000ドルの取引ができます。

たとえば、90円でドルを売った場合、10円×1,000ドル=10,000円の損失で済みますが、もし、10倍だとすると10円×10,000ドル=100,000円の損失を出してしまいます。

その差は9万円にもなってしまいます。

このように、レバレッジが高ければ、当然利益も大きくなりますが、損失も大きくなるというリスクもあるため、倍率1倍に比べ、レバレッジが10倍になればそれなりのリスクを覚悟しておく必要があるでしょう。

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FXの倍率10倍でうまく取引するコツ

FXの最大倍率が10倍になった時でも、上手く取引きすることは可能なのでしょうか?

倍率10倍でもうまく取引するコツは次の3つです。

FXの倍率10倍でうまく取引するコツ
  • ロスカットラインを定めておく
  • 証拠金を多めに預ける
  • 相場を正しく分析する

この3つについて、詳しくみてきましょう。

ロスカットラインを定めておく

ロスカットライン」とは証拠金額が損失の拡大によりロスカットされる水準の事です。

たとえば、証拠金が50万円、ロスカットラインが72,000円の場合、損失の拡大でFX口座の証拠金額が72,000円に達した時点でロスカットされます。

このロスカットされるまで、428,000円の余裕があり、1ドル換算14.26円の円高・円安迄耐えられる計算です。

FX倍率が10倍で上手く取引をするには、このロスカットラインをあらかじめ設定しておくことをおすすめします。

ロスカットラインを設定しておくことで、最大のレバレッジで取引していても、不測の事態で急に相場が動いても安心して取引でき、損失を最小限に抑えることが可能になります。

証拠金を多めに預ける

FXで10倍のレバレッジを効かせる場合、証拠金を多めに預けることが必要になります。

その理由を少し詳しく見ていきましょう。

FXでレバレッジを効かせた取引を行う場合以下の3つが重要になります。

レバレッジを効かせた取引3つのポイント
  • 必要証拠金
  • 証拠金維持率
  • ロスカット

必要証拠金

レバレッジを効かせたポジションを維持するために担保として必要になる資金

証拠金維持率

証拠金維持率とは建玉必要証拠金に対する実効証拠金のことで、次の計算式で求められます。

「証拠金維持率(%)=純資産(その時点ですべての取引きを終了した場合の試算)÷小既婚額×100」

証拠金維持率が100%を下回ると、新規注文が発注できなくなります。

ロスカット

簡単に言うと損失の拡大を防ぐ制度のことで、基本的には必要証拠金を下回った場合に行われ、取引が停止されます。

このことで預けた証拠金を全額失ったり、追加で資金を支払わなくてもよくなります。

FX取引でレバレッジを効かせた場合、為替相場の変動により損失が発生すればその分だけ資産額が減少します。

必要証拠金しか預けていない場合は、即座に証拠金不足に陥り、ロスカットにより取引が中止されてしまう場合もあります。

そのためにも多めの資金をFX口座に預けておき、証拠金維持率を上げ、一定範囲内の為替差損に耐えられるようにしておくことがポイントになります。

相場を正しく分析する

FXで10倍のレバレッジを効かせて取引をする際には、まず相場を正しく分析しておきましょう。

相場を読み違えると、レバレッジを効かせた分大きな損失にもなりかねません。

では、FXの相場の分析方法について紹介しておきましょう。

FXの分析方法
  • ファンダメンタルズ分析
  • テクニカル分析

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ要因」とは為替相場が経済動向によって動くことです。

経済動向は為替相場にも非常に大きな影響をもたらすことが多く、「ファンダメンタルズ分析」は為替相場の分析においてとても重要なポイントになります。

経済動向を見極めるには経済指標、金融政策、要人発言で景気が上向いていれば為替相場は上昇し、景気が下向いていれば為替相場は下落します。

テクニカル分析

一方、「テクニカル要因」とは相場動向を表にして示した「チャート」上に買い時や売り時のサインが出たことにより相場が動くことをいい、チャートの動きから為替相場の動向を分析する方法を「テクニカル分析」といいます。

為替の動きは経済の動きにほかなりません。レバレッジ10倍で取引する場合は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を使い、常に正しく相場を分析しておくことが必要になります。

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FXのレバレッジが10倍に規制されるといいことも悪いこともある

いかがでしたでしょうか?

ここではFXのレバレッジが10倍に規制されると何が起きるか、その際のメリット・デメリットを紹介しました。

2017年に、FXレバレッジが25倍から10倍までに引き下げを金融庁が検討しているという「レバレッジ規制」の報道が流れてからしばらく経ち、今のところ引き下げは行われてはいませんが、いつ金融庁の判断が変わるとも限りません

倍率が10倍になった時に備えて、そのメリット・デメリットやうまく取引をするコツを知っておくことは大変役立つでしょう。

最後に、この記事の内容をまとめておきます。

FXのレバレッジが10倍に規制されると何が起きる?まとめ
  • FXのレバレッジが現在の25倍から10倍に規制されるという報道がでた
  • FX会社の強い反発がありレバレッジの見直しは見送られた
  • FX倍率10倍が見送られた原因はFX業界の衰退やゴルディロックス相場がその理由
  • FXの倍率が10倍にするメリットは利益率が上がる
  • FX倍率が10倍になると今まで以上に多くの資金が必要
  • FX10倍で上手く取引するにはロスカットラインを決め証拠金を多めに預ける

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今のところレバレッジの引き下げはされていませんが、今後、FXのレバレッジが10倍に規制される可能性はあります。

そのためにも、いつFX倍率が10倍になっても良いように、今から準備をしておきましょう

監修者情報
ひろぴー/FXコラムニスト
CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 2010年からFX取引をはじめ、2013年、アベノミクスの恩恵もあり、FX取引で資産を急激に増加、この年からFX最大ポータルサイトのZAIFXでの企画出演をはじめ、インタビューを受けるようになる。 現在は週5本のFXや仮想通貨ポータルサイトのコラム執筆、講演、ラジオのレギュラー番組を持ちつつ、自己資金の資産運用も実施している。