子供の将来の教育資金は、子供の出生前または出生後から、なるべく早く積み立てておいた方が良いと言われています。
教育資金を積み立てる方法の一つに、学資保険へ加入する方法があります。
学資保険はいろいろな生命保険会社が扱っており、医療保険やがん保険で有名な「アフラック」も販売しています。
しかしアフラックでは、オーソドックスな契約内容で戻り率(返戻率)をシミュレーションすると、なんと元本割れを起こすという指摘が数多くあります。
そこでこの記事では、アフラックの学資保険「アフラックの夢みるこどもの学資保険」の特徴、気になる戻り率(返戻率)、元本割れを起こしている理由、等を紹介します。
アフラック学資保険の元本割れが気になる方は一緒に確認していきましょう。
- アフラックの学資保険はオーソドックスな契約にすると元本割れを起こす
- アフラックの学資保険が元本割れを起こす原因はマイナス金利による影響と言える
- 教育資金の準備は学資保険以外でも可能である
- 元本割れをしない学資保険も存在している
- 保険料を出来るだけまとめて支払うことで返戻率が上がる
記事監修者紹介
松葉 直隆 / 保険のプロ
大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。 その後、2016年6月より保険のドリルをはじめとする保険媒体を経て、現在はマネーグロースにて記事監修を務める。
目次
アフラックの学資保険とは?
こちらでは、アフラックの学資保険の内容そして返戻率を解説します。
アフラックの学資保険の内容
アフラックの学資保険は「アフラックの夢みるこどもの学資保険」として現在も販売中です。
学資保険の学資金と保障
「アフラックの夢みるこどもの学資保険」で受け取れる学資金は次の通りです。
- 学資一時金:子供が満14歳10カ月となった後に迎える最初の2月1日以降、一時金を給付
- 学資年金(4年間):子供が学資年金支払開始年齢時から分割して給付
学資年金支払開始年齢は、子供が18歳時と17歳時の2通りを用意しています。
また、契約者に万一のことがあった場合、主契約に「保険料払込免除特則」が付加されているので、以後の保険料の払い込みは不要となります。
契約内容
保険契約者(親)と、被保険者(子)の契約年齢範囲は、保険料払込期間によって細かく制限されています。
保険料払込期間 | 被保険者(子供)の年齢 | 契約者(男性) | 契約者(女性) |
---|---|---|---|
17歳払済 | 0歳~満7歳 | 満18歳~満50歳 | 満16歳~満50歳 |
18歳払済 | 0歳~満7歳 | 満18歳~満50歳 | 満16歳~満50歳 |
10歳払済 | 0歳~満5歳 | 満18歳~満50歳 | 満16歳~満50歳 |
アフラックの学資保険の返戻率
こちらでは例をあげて、「アフラックの夢みるこどもの学資保険」の保険料・学資金総額・戻り率(返戻率)等を算定します。
- 契約者(親):30歳
- 被保険者(子供):0歳
- 払込回数:月払
- 保険料払込期間:子10歳まで
(1)学資年金支払開始年齢:18歳
受取総額300万円 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
月払保険料 | 25,460円 | 25,420円 |
払込保険料総額 | 3,055,200円 | 3,050,400円 |
戻り率 | 98.1% | 98.3% |
(2)学資年金支払開始年齢:17歳
受取総額300万円 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
月払保険料 | 25,510円 | 25,470円 |
払込保険料総額 | 3,061,200円 | 3,056,400円 |
戻り率 | 98.0% | 98.1% |
オーソドックスな契約内容(月払方式)で積み立てた場合、戻り率(返戻率)は、保険料払込期間を子供が10歳までと短めにしても100%未満となっています。
こちらは加入の際に、よく検討しなければいけないシミュレーション結果と言えます。
アフラックの学資保険は元本割れをしている?
こちらでは、アフラックの学資保険が元本割れしている現状について解説します。
そもそも元本割れとは!?
学資保険は貯蓄型保険商品の一つです。
学資保険の他には、終身保険(死亡保険)・個人年金保険・養老保険が貯蓄型の保険に該当します。
この貯蓄型保険は、将来の資金確保に役立つ商品として人気があります。
そのため、各生命保険会社は返戻率がなるべく高くなるように創意工夫して、より多くの保険利用者の獲得のため競争をしています。
この返戻率とは、学資保険では戻り率や受取率等とも呼ばれ、保険料総額に比して戻ってくるお金の割合を指します。
戻ってくるお金の割合が100%未満である場合、「元本割れ」を起こした、つまり損をしたことになるのです。
学資保険においては、契約した子供の年齢時に受け取れる学資金、保険料払込期間中に解約したとき返還される解約返戻金が該当します。
解約返戻金の場合、どんな学資保険であっても中途解約すれば、払い込んだ保険料に比してわずかなお金しか戻らないことは注意書きに明記されています。
しかしながら、払込期間が満了するまでコツコツ積み立てたのに学資金で「元本割れ」を起こすのは、契約者としてはなかなか納得できません。
学資保険では、支払った保険料よりも受け取る学資金が少なくなる場合に、元本割れと言う事になる。
学資年金支払開始ギリギリまで払込をしても
前述した例は子供が10歳まで払い込んだケースです。
学資年金支払い開始まで払い込んだ場合の保険料・学資金総額・戻り率(返戻率)等はどうなるでしょうか?
- 契約者(親):30歳
- 被保険者(子供):0歳
- 払込回数:月払
- 保険料払込期間:学資年金支払い開始年齢ぎりぎりまで
(1)学資年金支払開始年齢:18歳
受取総額300万円 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
月払保険料 | 14,430円 | 14,380円 |
払込保険料総額 | 3,116,880円 | 3,106,080円 |
戻り率 | 96.2% | 96.5% |
(2)学資年金支払開始年齢:17歳
受取総額300万円 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
月払保険料 | 15,270円 | 15,220円 |
払込保険料総額 | 3,115,080円 | 3,104,880円 |
戻り率 | 96.3% | 96.6% |
いずれの場合も、月払保険料の1回分の負担は軽減されますが、残念ながら更に戻り率は低下して96%台に落ち込んでしまいます。
保険料払込期間を長くすると余計に戻り率が低くなってしまう。
アフラックの学資保険が元本割れを起こしている理由
こちらでは、アフラックの学資保険が元本割れを起こしている理由について解説します。
マイナス金利が元凶?
日本経済はバブル崩壊による長い不況、東日本大震災をはじめとした大災害で経済は停滞、その経済を刺激するために、2016年1月から日本政府により行われ景気刺激策が「マイナス金利政策」でした。
投資が投資を呼んで経済活性化?
マイナス金利とは、政府が意図的に金利をマイナスにする政策です。
マイナス金利の導入理由は、民間銀行で余ったお金を日本銀行へ預けないようにする目的がありました。
なぜなら、日本銀行へ預けても金利が0円未満で利益を上げれないならば、民間銀行は企業への融資・有価証券の運用等に回ると政府が考えたからです。
この融資や運用が起爆剤となり、経済が活発化するだろうという目論見があったのです。
結果は大混乱!
民間銀行が日本銀行にお金を預けないで、企業への融資・有価証券の運用等に回す政策として期待されたマイナス金利でしたが、保険業界には大きな影響を及ぼします。
それは、金融機関の間で金利引下げ競争を激化させる事態となったためです。
マイナス金利によって返戻率の高さを売りにしていた貯蓄型保険は、続々と販売停止に陥りまたは保険を継続しても保険料の値上げで対応せざる得ない事態に追い詰められていきます。
この政策の導入により、金融機関の間でし烈な金利引下げ競争の契機となり、収益環境の著しい悪化を招いたとの指摘も根強く存在します。
マイナス金利の保険への影響について
こちらではマイナス金利の仕組み、そして各保険会社へどのような影響を及ぼしたか簡潔に説明します。
マイナス金利は預けたほうが利息を払う?
通常のケースなら民間銀行が日本銀行に預金したらお金は増えます。
一方、マイナス金利の場合は、民間銀行が日本銀行へお金を預けると逆に日本銀行へ金利を払うことになるのです。
この預けた側が利息を払うという仕組みは、金融の素人である我々からみても、いささか無理のある仕組みのように思えます。
無理とも思える仕組みで行った金融政策が保険業界に混乱を招いてしまったのは事実でしょう。
慌てた保険会社はこぞって保険商品の保険料値上げか販売停止に
マイナス金利の影響で金融庁は、標準利率を1%~0.25%へ引き下げを行いました。
標準利率とは保険会社が将来、保険利用者へ保険金を支払うため積み立てる「責任準備金」の運用利回りを指します。
標準利率の引き下げは、予定利率(保険金運用利回りの率)のダウンにつながります。
その結果、各保険会社で保険料の値上げが顕著になりました。
保険料を値上げし、受け取る学資金や解約返戻金等がそのままの金額で推移すれば、返戻率の大幅な低下となります。
このマイナス金利で保険料が上昇したことで、設定された返戻率を維持することが難しくなった学資保険等の貯蓄型保険は、返戻率が低下したまま販売または販売停止になっていったのです。
政府の金融政策である「マイナス金利政策」の影響で生命保険商品が値上がりしたが、学資金や解約返戻金などの金額が変わらなかったために、大幅に返戻率が下がったり元本割れを起こす様になった。
アフラックの学資保険でも2016年以前の契約なら大丈夫!
こちらでは、2016年以前に保険契約した学資保険の状況等を解説します。
2016年以前のアフラック学資保険は高い返戻率?
マイナス金利前に販売されていた学資保険は、どの生命保険会社も返戻率が高く、アフラックの学資保険では返戻率110%を超えるケースがありました。
しかし、マイナス金利以降は保険料の値上げにより、高い返戻率はほとんど期待できなくなっています。
マイナス金利前に加入した学資保険も、マイナス金利の影響を大きく受けてしまっているのか、とても気になるところでしょう。
契約当時のままの内容で運用
マイナス金利前に加入した学資保険ならば、契約当時の内容がいまだに有効です。
つまり、マイナス金利の影響を受けたからといって、返戻率がいきなり元本割れの事態になることはありません。
一度、契約した内容がその後の事情の変化で大きく異なってしまうと、誰も保険を信用して契約してくれなくなります。
このようなケースでは、保険会社が契約の履行をしっかり継続します。
契約者側が中途解約しない限り、契約内容が勝手に変わることはありません。
マイナス金利政策前に加入している学資保険なら影響は受けない。
保険契約は契約時の条件がずっと続いていく仕組みとなっている。
おすすめの学資保険3選
こちらでは、おすすめの学資保険を紹介します。
- 明治安田生命「つみたて学資」
- フコク生命「みらいのつばさ」
- ソニー生命「学資準備スクエア」
明治安田生命「つみたて学資」
出典:「明治安田生命つみたて学資」|明治安田生命 (meijiyasuda.co.jp)
プランは1種類しかなくシンプルなプランですが受取率は100%を超えます。
積み立てた学資金は、教育資金と満期保険金として4回に分けて受け取るスタイルとなります。
契約内容
保険契約者(親)と、被保険者(子供)の契約年齢範囲は次の通りです。
契約者等 | 契約年齢 |
---|---|
保険契約者(親) | 満18歳~満45歳 |
被保険者(子供) | 0歳~満6歳 |
子供の出生予定日の140日前から申込が可能です。
受取率等をシミュレーション
こちらでは例をあげて保険料・学資金総額・受取率等を算定します。
- 契約者(親):30歳
- 被保険者(子供):0歳
- 払込回数:月払
- 基準保険金額:75万円
受取総額300万円 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
子供15歳まで払込 | 月払保険料:15,995円
受取率:104.1% |
月払保険料:15,949円
受取率:104.4% |
子供10歳まで払込 | 月払保険料:23,640円
受取率:105.7% |
月払保険料:23,599円
受取率:105.9% |
払込期間が短いほど、また契約者は男性より女性の方が受取率のUPにつながります。
フコク生命「みらいのつばさ」
出典:フコク生命の学資保険の特設サイト「みらいのつばさ」 (fukoku-life.co.jp)
プランは、入園入学の出費にそなえるプラン「S(ステップ)型」、大学進学に重点的にそなえるプラン「J(ジャンプ)型」の2種類が用意されています。
また、第2子がいる場合、保険料のお得になる「兄弟割引」が利用できます。
契約内容
保険契約者(親)と、被保険者(子供)の契約年齢範囲は次の通りです。
契約者等 | 契約年齢 |
---|---|
保険契約者(親) | 要問合せ |
被保険者(子供) | 0歳~7歳 |
子供の出生予定日の140日前から申込が可能です。
受取率等をシミュレーション
こちらでは例をあげて、各プランの保険料・学資金総額・受取率等を算定します。
- 契約者(親):30歳
- 被保険者(子供):0歳
- 払込回数:月払
- 満期保険金額:150万円
S(ステップ)型
(1)契約者が男性
受取総額315万円 | 金額 | 兄弟割引あり |
---|---|---|
子供11歳まで払込 | 月払保険料:22,779円
保険料払込総額:3,006,828円 受取率:104.7% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-19,800円 受取率:+0.7ポイント |
子供14歳まで払込 | 月払保険料:18,196円
保険料払込総額:3,056,928円 受取率:103.0% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-25,200円 受取率:+0.9ポイント |
子供17歳まで払込 | 月払保険料:15,255円
保険料払込総額:3,112,020円 受取率:101.2% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-30,600円 受取率:+1.0ポイント |
(2)契約者が女性
受取総額315万円 | 金額 | 兄弟割引あり |
---|---|---|
子供11歳まで払込 | 月払保険料:22,735円
保険料払込総額:3,001,020円 受取率:104.9% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-19,800円 受取率:+0.6ポイント |
子供14歳まで払込 | 月払保険料:18,150円
保険料払込総額:3,049,200円 受取率:103.3% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-25,200円 受取率:+0.7ポイント |
子供17歳まで払込 | 月払保険料:15,204円
保険料払込総額:3,101,616円 受取率:101.5% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-30,600円 受取率:+1.0ポイント |
こちらも払込期間が短いほど、また契約者は男性より女性の方が受取率のUPにつながります。
J(ジャンプ)型
(1)契約者が男性
受取総額300万円 | 金額 | 兄弟割引あり |
---|---|---|
子供11歳まで払込 | 月払保険料:21,531円
保険料払込総額:2,842,092円 受取率:105.5% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-19,800円 受取率:+0.7ポイント |
子供14歳まで払込 | 月払保険料:17,200円
保険料払込総額:2,889,600円 受取率:103.8% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-25,200円 受取率:+0.9ポイント |
子供17歳まで払込 | 月払保険料:14,421円
保険料払込総額:2,941,884円 受取率:101.9% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-30,600円 受取率:+1.0ポイント |
(2)契約者が女性
受取総額300万円 | 金額 | 兄弟割引あり |
---|---|---|
子供11歳まで払込 | 月払保険料:21,490円
保険料払込総額:2,836,680円 受取率:105.7% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-19,800円 受取率:+0.7ポイント |
子供14歳まで払込 | 月払保険料:17,157円
保険料払込総額:2,882,376円 受取率:104.0% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-25,200円 受取率:+0.9ポイント |
子供17歳まで払込 | 月払保険料:14,371円
保険料払込総額:2,931,684円 受取率:102.3% |
月払保険料:-150円
保険料払込総額:-30,600円 受取率:+1.1ポイント |
大学進学・4年間の学資金受取に重点を置いたプランのため、積み立てたお金の据置期間が長く、その分S(ステップ)型より受取率が高くなる傾向にあります。
ソニー生命「学資準備スクエア」
出典:学資保険のことなら学資金準備スクエア|ソニー生命保険 (sonylife.co.jp)
学資準備スクエアでは、中学校・高校・大学入学前に学資金を受け取るタイプ(I型)、進学資金として一括で受け取るタイプ(II型)、大学等の進学~卒業まで分割して受け取るタイプ(III型)と、多様に受け取るタイプが選べます。
契約内容
保険契約者(親)と、被保険者(子供)の契約年齢範囲は次の通りです。
契約者等 | 契約年齢 |
---|---|
保険契約者(親) | 男性:18~61歳
女性:16~69歳 |
被保険者(子供) | 0歳~3歳 |
子供の出生予定日の140日前(III型のみ91日以内)から申込が可能です。
返戻率等をシミュレーション
こちらでは例をあげて、各プランの保険料・学資金総額・返戻率等を算定します。
- 契約者(親):30歳
- 被保険者(子供):0歳
- 払込回数:月払
- 保険料払込期間:子10歳まで
(1)I型
受取総額288万円 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
月払保険料 | 23,868円 | 23,832円 |
払込保険料総額 | 2,864,160円 | 2,859,840円 |
返戻率 | 約100.5% | 約100.7% |
(2)II型
受取総額300万円 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
月払保険料 | 24,150円 | 24,120円 |
払込保険料総額 | 2,898,000円 | 2,894,400円 |
返戻率 | 約103.5% | 約103.6% |
(3)III型
受取総額300万円 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
月払保険料 | 23,682円 | 23,640円 |
払込保険料総額 | 2,841,840円 | 2,836,800円 |
返戻率 | 約105.5% | 約105.7% |
契約者が男女とも、III型の返戻率が最も高くなっています。
学資保険を選ぶ上での注意点
こちらでは、学資保険を選ぶ上での注意点について解説します。
返戻率の高い学資保険が無条件で良い保険とは限らない
学資保険の返戻率はマイナス金利以降に、かなり下がってしまった商品も多いです。
しかし、まるで別次元のような返戻率を誇る学資保険も存在します。
日本経済がだめなら外国経済で運用する!
日本円で運用する円建て・定額タイプの保険と比較し、圧倒的に高い返戻率が期待できる学資保険も販売されています。
それが「外貨建てタイプ」の学資保険です。
円建て・定額タイプの保険はあくまで日本円で運用するので、経済が不調である以上、高い返戻率はあまり期待できません。
しかし、経済好調な外国の契約通貨で運用するなら、大幅な返戻率UPが期待できます。
外貨建てタイプの学資保険はわずかに存在
終身保険や個人年金保険や養老保険は、外貨建てで運用する商品が多いです。
学資保険でも、外貨建ての保険がわずかながら販売されており、運用成績が良ければ120~130%に上る高い返戻率を期待できます。
これならば、主に大学の授業料を賄う目的で受け取る学資金額へ、更に大きな利益がプラスされます。
返戻率が低い学資保険とは一線を画す保険商品といえます。
しかし大きなリターンには大きなリスクも
外貨建てタイプの学資保険の場合、為替変動の影響を大きく受けます。
例えば、契約通貨発行国の景気が良く、順調に運用されたとしても、学資金を日本円で受け取る段階になったとき、急激な円高が進めば大損失を被る事態も考えられます。
為替リスクを避けるためには、少なくとも受取時には外貨で受け取った方が良いでしょう。
しかし、学資金として国内の大学への進学費用・授業料を支払う場合は、結局日本円へ交換する必要が出てきます。
日本円で運用する学資保険よりも、商品数は少ないが外貨建ての学資保険や外貨建て保険を活用することで、学資保険よりも多くの資金を準備することが出来るが、為替リスクなどには注意が必要となる。
意外に柔軟性が無い?
学資保険は、主に子供の大学進学の費用を賄うための保険商品です。
もちろん、契約時に設定した子供の年齢で学資金の受取が開始されます。
この学資金の受取は、大学に合格しようと不合格となっていようと、結果に関係なく給付されます。
そのため、子供が不合格となった場合、受け取った学資金を予備校の受講料に回しても構いません。
また、受け取る学資金を数年にわたり据え置くことが出来る商品もあります。
長期の据え置きはできない
ただし、据え置き期間は概ね5・6年が限界です。
その後は学資金を受け取る必要が出てきます。
もしも、子供が大学に進学せず就職した場合、積み立てた学資金の役割を果たせなくなります。
このようなケースでは、就職祝金として子供に与え今度は自分で管理させることや、別の保険(死亡保険や医療保険等)に加入し直す際の保険料として活用して、子供の万一をサポートする備えにするのも良い方法です。
子供の人生は子供自身のもの
学資保険へ加入したからといって、子供が希望通りの進路へ進むとは限りません。
学校生活に挫折もすれば、なかなか立ち直れない事態に陥ることもあります。
また、学歴に抵抗を示し、就職してしまうこともあるでしょう。
親の意図した道へ子供が進まなくても、子供の将来の資金として積み立てた以上、受け取った学資金は子供のために利用することが大切です。
学資保険は学資金を受け取るタイミングが決まっているため、学資金以外の活用方法が限られてくる。
子供の進学状況なども考えて、学費以外の活用を考えておくのも必要と言える。
【学資保険の相談なら】おすすめの無料保険相談3選
保険選びで誰かに相談したい・専門家のアドバイスが欲しいと言う方も多いでしょう。
そのような方には、保険見直しラボなどの無料の保険相談サービスをおすすめしています。
ここからは、記事監修を務める保険のプロもおすすめの無料保険相談サービスを紹介します。
- 仕事などの都合で店舗の営業時間に間に合わない
- 妊娠中や小さな子供が居て遠出が難しい
- 直近にならないと予定がわからない
- 近くに店舗型の相談所がない
- 調べるのが面倒
平均業界歴11.8年のFP |
|
保険の知識が豊富なFPが2,000名以上 | 相談員全員がFP資格取得者 |
それでは、おすすめの保険相談をご紹介いたしましょう。
保険見直しラボ|全国どこでも訪問相談が可能
保険相談の中でも、利用者の口コミが最も良いのが保険見直しラボです。
- 取扱保険会社約36社と保険を比較するには十分な量
- 経験歴の長いベテラン相談員が多数在籍しているので、保険のトレンドや保険料を抑えるノウハウを知っている
- 相談員全員がすべての保険を取り扱える(これが意外と珍しいんです)
保険見直しラボは、全国に約70拠点展開している国内最大級の訪問型保険代理店。
平均業界歴12年以上のベテランファイナンシャルプランナーが来てくれます!
取扱保険会社数は36社と、保険を広く比較するには十分の量です。
他社にはない保険見直しラボの特徴は、会社として強引な保険勧誘をしないと宣言をしていること。
相談だけしたいのに保険加入を勧められそうで怖いという方こそ利用してみてください。
保険代理店では定番のプレゼントキャンペーンですが、保険見直しラボでは以下のプレゼントがもらえます。
【保険見直しラボの無料相談の流れ】
保険見直しラボは、自宅、勤務先など都合の良い場所まで相談員が来てくれます。
保険の見直しに関するアドバイスはもちろん、加入を検討している保険の診断もしてくれます。
保険に関する知識がない方でも、保険の基礎からしっかり話してくれるので安心です。
一人一人の希望やライフプランに合わせて複数社の保険商品の中から、比較検討して最適な保険の提案をしてもらえます。
保険見直しラボ 利用者の口コミ
以前、保険ショップで相談しましたが、提案内容に納得がいかず、ネットで他の保険相談ができるサービスを探しました。
色々な比較サイトを見てみましたが、業界歴の平均がここまで長いところはなく、ベテランに相談したいと思い、申込みすることに決めました。
結果は保障もしっかりしている上に保険料も安く大満足でした。
ご紹介された方は、以前外資系金融機関出身で、保険の知識はもちろんですが、保険以外の知識も豊富な方で今回の保険見直しだけではなく、今後ともお付き合いしたいと思っております。
出典:保険見直しラボ
保険ライフ|保険相談+iDeCo・NISAなどの相談
- 保険ライフは保険相談+iDeCo・NISAなどの相談も対応している
- 運営会社は保険代理店では珍しい上場企業(ブロードマインド)
- 最大50の保険会社から比較提案してもらえる
- 金融知識豊富のプロのFPが 2,000名以上在籍。相談内容に合わせて利用者に最適なFPを紹介
- 外出不要のオンライン保険相談にも対応
- 保険相談は何度でも無料で利用できる
保険ライフは、お客様満足度95%・相談件数10万件以上と非常に人気で実績のある無料保険相談です。
保険ライフの最大の特徴としては、最大50社の保険会社から比較検討出来る事です。
またマネーセミナーの講師陣も全国に多く在籍しており、保険以外の資産運用(老後資金・教育資金)の相談も 無料で対応してくれます。
- お客様満足度95%・相談件数10万件以上
- 取扱会社数が業界最大級の50社以上
- 保険の知識が豊富なFP数2,000人以上
保険ライフでは不満があれば、担当者を変更できる「ストップコール制度」もありますのでぜひ活用しましょう。
保険ライフのキャンペーンで、保険相談すると全員に1,000円分の電子ギフト(スターバックス・ドトール・ミスタードーナッツ・大手コンビニ・ウーバーイーツ等で使用可能)がもらえます。
無料で利用でき、今ならプレゼントも貰えるので、ぜひ保険ライフで保険相談してみましょう。
保険ライフの無料相談は、以下の通りで約1分ほどで完了します。
保険ライフのスタッフが、WEBフォーム上での記入していた内容から最適なFPをマッチングしてくれます。
保険ライフのFPは、2,000名以上在籍しており、相談満足度も95%と非常に高評価です。
金融知識が豊富で保険選びで実績のあるFPがあなたの悩みを解決してくれます。
自宅やカフェ、オンラインと好きな場所で保険相談することが可能です。
保険だけでなく、お金に関する将来の不安なども相談できるので積極的に相談しましょう。
料金 | 無料 |
---|---|
店舗数 | 20店舗 |
取り扱う保険の種類 | 生命保険、医療保険、がん保険、学資保険 個人年金保険、自動車保険、火災保険、地震保険など |
取り扱い保険会社数 | 50社以上 |
受付時間 | 24時間・365日 |
オンライン相談 | 可能 |
保険は難しいので、オンライン相談だと理解できるか不安でした。
しかし、担当の方は保険の仕組みからわかりやすい説明をしていただきました。
自分たちに本当に必要な保障や、求めている商品を押し売りされることなく、自分で選択することができました。
出典:保険ライフ
保険は難しいので、オンライン相談だと理解できるか不安でした。イチから丁寧にお話してくださり、とてもわかりやすかったです。
不安に思うことがないほど、十分な説明や提案が安心して相談できました。
第一印象や接客態度もとても良かったです。
出典:保険ライフ
ほけんのぜんぶ|FP資格取得率100%
ほけんのぜんぶは、札幌、仙台、埼玉、東京、神奈川、金沢、名古屋、京都、大阪、兵庫、広島、愛媛、福岡、沖縄など26か所に拠点があり、全国どこでもFPの派遣が可能な保険代理店です。
- 全国どこでも足を運んでくれる(離島を除く)
- 41社の保険会社の商品を扱い、商品を一気に比較できる
- FPの資格取得率が100%
ほけんのぜんぶの最大の特徴として、在籍している相談員の100%が国家資格であるFPの資格を所持しているという点です。
ほけんのぜんぶは比較的新しいサービスなので、口コミや実績は保険見直しラボには及びませんが、お金に関する相談には定評があります。
ほけんのぜんぶでは以下のプレゼントがもらえます。
ほけんのぜんぶ 利用者の口コミ
よく分からなかった保険のしくみや内容が納得のいくものに
皆入っているからと、何となく加入した保険でしたが、毎月結構な額を払っていることに気付き本当に必要なのか、また、自分の加入している保険のことがいまいちよく分からないと思っていました。
そんな時にネットでほけんのぜんぶのサイトを見つけて相談してみようと利用しました。
実際に相談した方は、物腰が柔らかく、FPの方も経験豊富な感じで、分からないことにも丁寧に説明していただき、やっと保険のことが理解した気持ちになりました。
結果、今後のことを考えて別の保険の方がいいかもと思い、紹介していただいたプランに加入しました。大満足です。
もっと早く知っていたら良かったと思います。
保険の専門家が厳選した無料の保険相談についてご紹介しました。
無料の保険相談について、より詳細に解説した記事もあるのでぜひ確認してみましょう。
アフラックの学資保険によくある質問
こちらでは、アフラックの学資保険に関する質問に関して解説をします。
保険料払込免除の条件とは?
保険料払込免除は、アフラックの学資保険では特則として主契約に付帯されています。
この特則があれば万一の際は、保険料が免除された上、契約した通りに学資金も受け取れます。
保険料払込免除の条件内容
次の条件のいずれかに該当した場合、この措置が適用されます。
- 契約者が保険料払込期間中に死亡した
- 契約者が保障が始まる日以後の病気・ケガを原因として所定の高度障害状態になった
- 契約者が保障が始まる日以後に発生した不慮の事故で、180日以内に所定の身体障害状態になった
高度障害状態とは、契約者が両手足の欠損・機能不全、両目の失明、常時寝たきりで介護が必要等、回復の見込みがまず無い状態をさします。
また、不慮の事故で身体障害状態になった場合でも含まれる等、契約者の死亡以外でも対象となります。
とはいえ、死亡しなかった場合でも、非常に深刻な身体的ダメージを受けた状態が該当することになります。
もしも契約者が自殺したら
アフラックの学資保険の保障の始まる日から、何らかの事情で3年以内に契約者が自殺してしまったならば、保険料の払い込みは免除されません。
この場合、アフラック側は契約者が自殺による死亡時、保険契約も消滅したとみなし、契約者の法定相続人に保険料積立金を支払うことになります。
つまり、仮に契約者が契約後から3年以上経過後に自殺したならば、保険料の払い込みが免除される可能性があるのです。
しかし、いずれにしても自殺という行為は、ご家族に深い心の傷を負わせる結果となります。
軽率な行動はご自分の命の尊厳、何より家族のために思いとどまるべきです。
契約者の不慮の事故・高度障害状態に陥った場合には、保険料の払込が免除される
しかし、契約後3年以内の自殺は免責事項になるため、保険料払込免除の対象外となる可能性が高い。
何とか返戻率を上げたい!
元本割れを起こす可能性の高いアフラックの学資保険でも返戻率をUPさせる方法はあります。
払込回数をセーブする!
アフラックの学資保険は払込回数が月払の他、半年払・年払という方法があります。
半年払・年払は1回で払い込む保険料が大きいものの保険料総額は抑えられる特徴があります。
つまり、保険料総額は抑えられる分、返戻率がUPするわけです。
この方法は、アフラックの学資保険の他に、各生命保険会社の学資保険でも有効な方法です。
返戻率を少しでも多くUPさせるならば保険料払込期間を短くし、更に保険料払込回数をなるべく減らすことが大切です。
とはいえ、年払なら数十万円にも及ぶ保険料を払い込むことになります。
過剰な負担とならないかよく考えましょう。
全期前納はかなりお得?
生命保険会社の販売する学資保険の中には、一回で保険料全額を保険会社側に渡す方法があります。
こちらは「全期前納」と呼ばれ、単に一括払とも言われています。
この方法が利用できるなら、払い込む保険料総額は最小限度に抑えられます。
また、保険会社側に全て渡してある以上、運用は保険会社任せでOKです。
しかし、1回で保険料全額を納めるとなると一気に数百万円を支払うこととなります。
このような支払い方をして家計に大きな負担とならないか、よく検討したうえで契約した方が良いでしょう。
保険料を出来るだけまとめて支払うことで、保険料が割引されるので返戻率が上がる。
これは、どの学資保険でも同じ事である。
アフラックの学資保険まとめ
アフラックの学資保険は、契約者がまさかの時には以後の保険料免除がある事など、堅実に教育資金が積み立てられる商品です。
しかし、オーソドックスな払込方法である月払を選んでしまうと、ほとんどのケースで元本割れを起こすことに注意が必要です。
また、子供の将来の教育資金を確保する方法ならば、学資保険だけに限られるわけではありません。
比較的リスクの少ない投資信託が可能なNISA(少額投資非課税制度)や、他の生命保険(終身保険等)で積み立てる方法もあります。
まずは、ご自身や家庭に合った積み立て方法をいろいろ検討して実行してみることが大切です。