消費者金融からの借り入れにはメリットもたくさんありますが、デメリットも伴うため注意が必要です。

消費者金融を利用すべきか迷う……
と悩んでいる方は、メリットとデメリットをしっかりと把握した上で検討を進めることが大切です。
デメリットについて知る際には、借り入れの上限額や信用情報についての知識を充実させることも重要になります。
本記事では、消費者金融から借り入れするデメリットを解説した上で、メリットやおすすめの消費者金融などもご紹介します。
メリット・デメリットについては十分に理解を深めた上で、消費者金融を利用するか慎重に検討していきましょう。



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目次
消費者金融のデメリットは金利が比較的高いこと
消費者金融のデメリットとして注目したい点は、金利が比較的高いことが挙げられます。
金利が高くなる分、利息の負担も増えるため、返済が大変になる可能性があることは理解しておきましょう。
例えば、年18.0%の金利のカードローンなら、1年あたり借入額の年18.0%の利息がかかる仕組みです。
ここで、消費者金融カードローンと銀行カードローンの金利相場を比較してみましょう。
消費者金融カードローン | 銀行カードローン | |
---|---|---|
金利相場 | 年3.0%~年18.0% | 年2.0%~年15.0% |
さらに、上限金利で20万円を90日間借り入れしたときの利息額を比較すると、以下のようになります。
年18.0% | 年15.0% | |
---|---|---|
利息額 | 8,876円 | 7,397円 |
比較からもわかる通り、低金利のカードローンのほうが利息負担が少なく済みます。
消費者金融は無利息期間があるカードローンなため、銀行カードローンより短期的な借り入れに向いています。



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ですが、消費者金融カードローンには、金利の高さ以外にも以下のようなデメリットがあります。
消費者金融のデメリットについて知る際には、総量規制などあらかじめ知っておきたいことがさまざまあります。
それぞれのデメリットについて詳細をチェックしていきましょう。
総量規制により年収の3分の1を超えた貸し付けができない
消費者金融カードローンは、「貸金業法」によって決められた総量規制により、年収の3分の1までしか借り入れができません。
総量規制とは、借りることのできる額の総額に制限を設ける、新しい規制のことです。
金融庁「貸金業法のキホン」
この新しい規制は、平成22年6月18日から実施されています。
具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入れをすることができなくなります。ただし、すでに、年収の3分の1を超える借入残高があるからといって、その超えている部分についてすぐに返済を求められるわけではありません。
総量規制は消費者が多くの債務に苦しむことなく、計画的にローンの利用ができるよう、施行されました。
消費者金融カードローンは申し込みにあたって、年収の3分の1以上の額の融資を希望すると、否応なしに審査には落ちるため注意が必要です。
また、総量規制について理解を深める際には、以下の点にも注意しましょう。
- 「年収の3分の1」は借り入れの「総額」で計算する
- 銀行カードローンは総量規制の対象外
総量規制では、貸金業者から借り入れできる金額の総額を、年収の3分の1までとしています。
また、総量規制は貸金業者からの借り入れが対象になるため、銀行カードローンは総量規制の対象外となります。
同じようにカードローンと名前がついていても、銀行カードローンは貸金業者からの借り入れには含まれません。
総量規制の対象 | 総量規制の対象外 |
---|---|
・消費者金融カードローン ・クレジットカードのキャッシング | ・銀行カードローン ・信用金庫カードローン ・クレジットカードのショッピング |
総量規制の範囲を超えないように計算をするとき、銀行カードローンからの借り入れがある方は、銀行カードローンは含まずに計算をします。
また、クレジットカードは、キャッシングのみが総量規制の対象となり、ショッピングは対象外です。
銀行カードローンは銀行カードローンで独自の審査基準に則り、収入と借入額のバランスが取れている方にしか融資しないからです。
申込者に安定した収入がないと審査に通過できない
消費者金融カードローンのデメリットの一つとしては、安定的な収入がないと審査に通過できないという点も挙げられます。
例えば、プロミスにおける申し込み可能な方の条件は以下のとおりです。
年齢18~74歳のご本人に安定した収入のある方。.
プロミス「フリーキャッシング」
※主婦・学生でもアルバイト・パートなど安定した収入のある場合はお申込いただけます。ただし、高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。また、収入が年金のみの方はお申込いただけません。
カードローンを滞りなく返済するには、安定的な収入が必要です。
そのため、例として次のような点に該当する方は、消費者金融カードローンの審査には通りません。
- 無職・求職中
- 専業主婦(主夫)
- 仕送りのみで生活している
- 単発のアルバイトのみ
「安定している」と聞くと公務員や大企業の会社員などをイメージしがちですが、そうでなければ審査に通らないということはありません。
「安定した収入=定期的に収入がある状態」を指すため、一般的に給与収入を受け取っている社会人の方であれば、収入の面では問題ないでしょう。
収入がない場合は、無職の方でもお金を借りる方法を参考にする必要があります。
また、カードローンのなかには、「楽天銀行スーパーローン」のような専業主婦でも利用できるカードローンもあります。
あくまで傾向ですが、雇用形態別に審査の通りやすさをまとめると、以下のようになります。
雇用形態 | 審査の通りやすさ |
---|---|
正社員 | 高 |
契約社員 | 中 |
派遣社員 | 中 |
パート アルバイト | 中 |
個人事業主 自営業 自由業 | 低 |
審査に通過できるか不安な方は、審査が甘いと言われているカードローンを検討してみてはいかがでしょうか?
勤務先に電話連絡がある際は会社にバレる可能性がある
消費者金融のデメリットの一つには、電話連絡がきっかけで会社にバレる可能性がある点も挙げられます。
消費者金融の審査では、在籍確認で会社に電話がある場合があるため注意が必要です。
消費者金融カードローンに申し込むと、審査の一環で、消費者金融の担当者から勤務先へ連絡があります。
ただ、連絡にあたっては、以下のようにプライバシー配慮を徹底してもらえるのが特徴です。
- 会社名は名乗らず、個人名でかけてくる
- 別の人が出て用件を聞かれても「在籍確認です」とは言わない
- 電話番号は非通知の場合が多い
日常的にいろいろなところから電話がかかってくる職場であれば、基本的に怪しまれる心配はないでしょう。
しかし以下のような方は、上記のようにプライバシーに配慮してもらったとしても、怪しまれてしまう場合があります。
- 個人宛てに電話が来ることが少ない会社に勤めている
- 仕事の立場上、自分宛てに電話をもらうことがない
例えば、顧客と一切接することのない事務職の方などは、電話が来れば不審に思われる可能性があります。
そのため、消費者金融の在籍確認では、プライバシーに配慮はしてもらえるものの、必ずバレないわけではないことは理解しておきましょう。
勤務先にバレずにお金を借りたい方は、電話による在籍確認がないカードローンがおすすめです。
なお、勤務先に怪しまれたときの対策としては、うまくごまかせる言い訳を考えておく必要があります。
- クレジットカードを申し込んだ
- ショッピングローンで買い物をした
- 銀行口座を開設したので在籍確認があった
- 身内のローンの保証人になった
消費者金融の在籍確認となると多くの方はバレたくないと感じるものですが、クレジットカードなら、まだ抵抗は少ないのではないでしょうか。
また、自分以外の人が電話に出る確率が高いときも、あらかじめ上の言い訳を使って断りを入れておくのがおすすめです。


クレジットカードを申し込んだので、私宛てに電話があるかもしれません。電話があったら、私につないでください。
といったように会社に一言伝えておけば、怪しまれる心配もありませんし、在籍確認が取れないことが原因で審査に落ちるリスクも低くなります。
借り入れにネガティブなイメージを抱かれることもある
消費者金融はいずれも法律に則って運営されている正規の貸金業者ですが、借り入れには少々ネガティブなイメージを抱かれることも少なくありません。






消費者金融ってなんだか怖い…
と感じている方は、実際に多いでしょう。
消費者金融から借り入れしていると周りに知られれば、以下のようにマイナスな印象を持たれる可能性があります。
- お金に困っている
- トラブルを抱えている
- 悪いつながりがある
- 訳ありの人
もちろん、繰り返しになりますが、自分自身が消費者金融に対してマイナスなイメージを持つ必要はありません。
しかし、世間一般から見た印象は、ネガティブになりがちなのも事実なため、借り入れする際にはデメリットの一つとして受け入れる必要があります。
消費者金融からの借り入れが周囲にバレたくない方は、バレずにお金を借りることができる方法を検討してみてはいかがでしょうか?
他のローンの審査に影響を及ぼすこともある
消費者金融から借り入れするデメリットの一つには、ほかのローン審査に影響を与える可能性があることも挙げられます。
消費者金融から借り入れがあると、別の会社でローンを新規契約する際に、やや不利になる可能性があるということです。
次のポイントをチェックしていきましょう。
- 利用限度額や借入先の数
- 返済の延期や遅延が原因で信用情報に問題
利用限度額や借入先の数
消費者金融から借り入れする際には、利用限度額と借入先の数に注意が必要です。
理由は以下の2つがあります。
- 総量規制の問題
- 返済能力が下がる
先ほども触れてきたように、消費者金融からの借り入れは、総量規制の影響を受けます。
貸金業者からは、総量規制があるため、総額で年収の3分の1までしか借り入れができません。
また、借入額・借入先が多いことは、総量規制の範囲内だったとしても、そもそも返済能力を下げる要因になるのが特徴です。







返済先が多いので、毎月の返済負担が多くて大変…
となれば、返済が遅れるリスクは高まるため、消費者金融の審査においても貸し付けにリスクのある人と判断されやすくなります。
消費者金融からの借入額や借入件数が増えれば増えるほど、新規でのローン審査では、不利になりやすいことを覚えておきましょう。
返済の延期や遅延が原因で信用情報に問題
消費者金融から借り入れするときは、返済の延滞・遅延が原因で「信用情報」に影響が出ることも多いです。
ローンの審査では信用情報のチェックが入るため、信用情報に問題があると、審査には落ちやすくなるのが特徴です。
信用情報に問題がある状態とは、具体的には次のような状態を指します。
- 長期的な返済遅延
- 代位弁済(保証会社が遅延金を立て替え払いすること)
- 債務整理(借金額を一部カットしたり全額免除したりする法的手続きのこと)
- 強制解約
これらの事故情報が信用情報に記録されていると、キャッシングの審査が甘い会社のローン審査にも通らないと考えましょう。
なぜなら、金融事故を起こした方に貸し付けするのは、消費者金融にとって大きなリスクになるからです。
なお、信用情報は「信用情報機関」と呼ばれる第三者機関を通じて、他社のものでもわかる仕組みになっています。
信用情報機関の種類は3つあります。
機関名 | 加盟事業者の例 |
---|---|
CIC (株式会社シー・アイ・シー) | 消費者金融 クレジットカード会社 信販会社など |
JICC (株式会社日本信用情報機構) | 消費者金融 クレジットカード会社 信販会社など |
KSC (全国銀行個人信用情報センター) | 銀行 信用金庫 労働金庫など |
借入先や借入額が多くなれば返済遅延のリスクも高まるため、それによって信用情報に傷をつけないよう注意する必要があります。
長期滞納や債務整理などで傷が付くと、ローン審査には長い間通らなくなることが考えられます。
消費者金融から借り入れする際には、別のローン審査に影響を与えないよう、過度な借り入れは極力避けましょう。
消費者金融の借り換えローンやおまとめローンにもデメリットはある
消費者金融カードローンの借り換えややおまとめローンにも、デメリットはいくつか伴うため注意が必要です。
おまとめローン・借り換えローンは、ローンの利息額や毎月の返済額軽減のために借り入れができるローン商品になります。
おまとめローン | 複数社からの借り入れを一本化する |
---|---|
借り換えローン | 金利や返済額の面でより有利な条件の借り換える |
いずれも負担軽減につながるという点ではメリットがありますが、以下のデメリットにもあらかじめ目を向けておきましょう。
- 借り換えローンはより高い信用度が求められる
- おまとめローンは借り直しができない
借り換えローンはより高い信用度が求められる
借り換えローンの借り入れには、高い信用度が求められるため、実は審査通過は簡単ではありません。







現在の借入額と同じ額を借りて借り換えるだけなのに、審査が厳しいのはなぜ?
と感じる方も多いでしょう。
カードローンの借り換えがおすすめな方は、すでに借り入れがあって返済負担を軽くしたい方です。
つまりは返済能力が低い可能性がある方を対象としています。
特に、借入額が多ければその分貸し倒れにつながるリスクも高まるため、消費者金融が貸し付けに慎重になります。
そのため、信用度の高い方、すでに借り入れがあっても返済能力が高いと判断できる方しか、借り換えローンの審査には通過できません。
- 総量規制の観点から見ても十分にゆとりがある
- 一度も返済に遅れたことがない
- 勤続年数が長く、持ち家に住んでいる
※上記はあくまで推定できる「例」のため、上記に当てはまれば必ず審査に通過できるわけではありません。
借り換えローンは確かに負担軽減につながるメリットがありますが、高い信用度が必要なことは、注意点として認識しておきましょう。
おまとめローンは借り直しができない
おまとめローンも複数の借り入れを一本化できるため大きなメリットがありますが、借り直しができないというデメリットが伴います。
そのため、返済途中で、空いた枠の分を新規で融資してもらうことなどはできません。
今後、借り直し・追加融資が必要になるかもしれないという方には、おまとめローンがおすすめです。
消費者金融のメリットは最短即日に融資を受けられること
消費者金融から借り入れする際にはデメリットに注意しなければなりませんが、実際には、メリットもたくさんあります。
特に、消費者金融のメリットとして注目しておきたいのは、最短で即日融資が可能なカードローンであることです。
消費者金融カードローンと銀行カードローンの、融資速度を比較してみましょう。
消費者金融カードローン | 銀行カードローン | |
---|---|---|
融資スピード | 最短20分 | 最短翌営業日 |






今日中に借り入れして振り込まないと間に合わない!
と困っている方には、消費者金融カードローンがおすすめなので積極的に検討したいところです。
また、消費者金融には、以下のようなメリットもあります。
借りたお金は自由に使うことができる
消費者金融カードローンで借り入れしたお金の用途は、原則として自由です。
- 生活費
- 趣味・娯楽費
- 教育費
- 医療費
- 旅行費
- 交際費
- 冠婚葬祭費用など
消費者金融から借りたお金は資金使途に制限がなく、上記のように自由に利用することができます。
日常生活を送るなかで、今すぐにでもお金が必要になるシーンはさまざまあるものです。







急にまとまったお金が必要になったけど、すぐに用意できない…
といったように困ることは少なくないでしょう。
消費者金融カードローンは、日常のあらゆる金欠のシーンを改善することができます。
借り入れに担保や保証人が不要
消費者金融カードローンは、無担保・保証人不要で借り入れが可能です。
借り入れにあたっては、家や土地を担保に入れたり、身内に保証人になってもらったりする必要はありません。
担保や保証人が不要ということは、家族や職場に内緒した状態でも借り入れができます。
借り入れから返済まで24時間スマホ完結する
消費者金融の申し込み手続きは、24時間スマホ完結が可能なため、とてもスムーズかつスピーディーです。
例として、アイフルのスマホ完結申込の流れを見てみましょう。
- スマホアプリorブラウザから申し込み
- スマホアプリで必要書類を提出
- メールもしくは電話で審査結果通知
- カードレスで契約
- スマホアプリで借り入れ手続き
上の流れなら、家から一歩も外に出ない状態でも契約・借り入れができます。
スマホアプリからなら、インターネット振込などの方法ですぐに融資してもらえる点が魅力です。
一方、銀行カードローンは、来店や書類郵送などの手続きが必要になる場合があります。
無利息期間を活用すると利息を節約することができる
消費者金融カードローンには、多くの場合、30日ほどの無利息期間が付いてきます。
無利息期間中は利息0円のため、もし無利息期間中に借り入れたお金を完済できれば、利息は一切かかりません。
例えば、銀行カードローンは消費者金融よりも低金利ですが、無利息期間は基本的に付いてきません。
そのため、借入期間によっては、銀行カードローンより消費者金融カードローンのほうが利息を節約して借り入れすることができます。







1か月後のボーナス支給日まで、一時的にお金を借りたい
といったようにすぐに完済できる見込みのある方は、無利息期間のある消費者金融のカードローンがおすすめです。
銀行カードローンよりも返済の自由度が高い
消費者金融には、返済において銀行カードローンよりも自由度が高いというメリットもあります。
まずは、消費者金融カードローンと銀行カードローンで、一般的に選べる返済方法を比較してみましょう。
消費者金融カードローン | ・口座振替 ・銀行振込 ・ATM ・スマホATM ・店舗窓口 |
---|---|
銀行カードローン | ・口座振替 ・ATM |
※会社によって対応している返済方法は異なります。
消費者金融はさまざまな返済方法に対応しているため、自身の都合に合わせて返済できる点が魅力です。
特に、カードレスでも返済可能なのは、大きなメリットになるでしょう。
消費者金融で一度でも借りると危ないは昔の話







消費者金融はやばいからやめとけ






消費者金融は一度でも借りると終わり
消費者金融については上のようにさまざまな噂がありますが、「一度でも借りると危ない」「怪しい」などの実態は、以前の話です。
以前は貸金業について法整備が今ほど厳格ではなかったこともあり、確かに、一部の消費者金融を巡ってはさまざまなトラブルがありました。
- 高い金利で貸し付けを行う
- 十分な審査を行わずに多くの額を貸し付ける
- 利用者の日常生活を脅かすような取り立てを行う
- 「審査が甘い」などの誇大広告を出す
- 反社会的勢力とのつながりをちらつかせる
いわゆる「サラリーマン金融(サラ金)」と呼ばれていた時代には、上のようなトラブルもゼロではありませんでした。
そのため消費者金融と聞くとデメリットばかりで危険なイメージを持つ方も多いですが、現在は利用すること自体には、何も問題はありません。
闇金は貸金業へ登録していない
そもそも注意すべきは、消費者金融ではなく、闇金です。
貸金業を行うには公的に届け出を行い、登録番号を付与してもらう必要がありますが、闇金は登録を行っていません。
そのため、闇金は法律を完全に無視した貸し付けを行い、トラブル・犯罪の温床になっています。
例えばアイフルの場合は、公式サイトの下部に登録番号の記載があるのが特徴です。
登録番号:近畿財務局長(14)第00218号
アイフル
しかし、闇金には登録番号の記載はありません。
もしくは、架空の番号が記載されています。
登録番号のある正規業者かどうかは、金融庁の業者検索サービスで確認が可能なため、不安な場合は必ず確認を取るようにしましょう。
貸金業者は貸金業法に則って貸し付けを行っている
消費者金融などの貸金業者は、貸金業法に則って貸し付けを行っているため、違法業者ではありません。
「貸金業法」は、消費者や事業者の皆さまに貸付けを行う貸金業者に関する規制などを定めた法律です。多重債務問題の解決と安心して利用できる貸金市場の構築を目指し、2006年12月に抜本改正され、段階的に施行後、2010年6月に完全施行されました。
日本貸金業協会「貸金業法について」
皆さまが安心してお借入れできる環境が整えられています。
日本では、貸金業法に則って貸し付けを行う業者にのみ、貸金業を行うことが許されています。
貸金業法にはさまざまな決まりがあるため、いくつか決まりをピックアップしてみましょう。
- 総量規制(借り入れは年収の3分の1まで)
- 総量規制の例外貸し付け(おまとめローンなど負担軽減を目的とした貸し付けは総量規制の例外にあたる)
- 収入証明に関する決まり(特定の条件に該当する方は、借り入れにあたって収入証明書の提出が必要)
- 信用情報機関に関する決まり(借り入れすると、履歴が信用情報機関に登録される)
- 上限金利(借入金額に応じて、利息は年15%~年20%が上限になる)
- 誇大広告の禁止(審査が甘いなどの誇大広告は禁止されている)
貸金業法は、消費者一人ひとりが安全に借り入れできるように、さまざまなルールを設けているのが特徴です。
したがって、貸金業法に則って貸金業を行っている業者は、安全に利用できることがわかります。
消費者金融を利用している人は老若男女問わずさまざま
消費者金融を利用している方は、年齢・性別・職種問わずさまざまです。
ここで、日本貸金業協会とアイフルのデータを参考に、利用者の年齢・男女比・資金使途・職種をチェックしていきましょう。
年齢の割合は以下のとおりです。
年代 | 割合 |
---|---|
20代以下 | 16.0% |
30代 | 19.1% |
40代 | 24.8% |
50代 | 20.9% |
60代以上 | 19.2% |
出典元:日本貸金業協会「資⾦需要者等の現状と動向に関する調査結果報告」
続いて男女比をチェックしてみましょう。
性別 | 割合 |
---|---|
男性 | 63.5% |
女性 | 36.5% |
出典元:日本貸金業協会「資⾦需要者等の現状と動向に関する調査結果報告」
利用者の職種の割合は、以下のようになっています。
職種 | 割合 |
---|---|
正社員 | 61.8% |
パート・アルバイト | 22.4% |
社長・代表者 | 7.6% |
嘱託 | 5.2% |
期間契約・派遣 | 3.0% |
出典元:アイフル公式「キャッシングを使う人ってどんな人?年齢や性別、理由など具体的なデータを紹介!」
最後に、資金使途のデータをチェックしてみましょう。
資金使途 | 割合 |
---|---|
趣味・娯楽費 | 41.7% |
食費 | 17.0% |
外食等の遊興費 | 14.5% |
家賃の支払い(住宅ローンの返済を除く) | 11.8% |
衣料費 | 10.4% |
自動車の購入費 | 10.1% |
住宅ローン等の返済資金不足の補填 | 8.5% |
納税・納付などの支払い | 8.2% |
医療費 | 7.3% |
住宅のリフォーム費 | 7.0% |
ギャンブル | 6.6% |
冠婚葬祭費 | 6.3% |
水道・高熱費 | 5.6% |
授業料、保育料、給食費等の学校関連費 | 5.5% |
通信費 | 4.6% |
学習教材等の教育関係費 | 3.4% |
資格試験・受験勉強のための予備校等受講料 | 1.7% |
資格試験・学校等の受験費 | 1.5% |
その他 | 2.9% |
出典元:日本貸金業協会「資金需要者等の現状と動向に関する調査結果報告」
消費者金融利用者の口コミを紹介
消費者金融を実際に利用した方の口コミをご紹介します。
口コミ評価は、主に口コミ評判サイトの「みん評」から抜粋しています。



部所が多く、在籍確認が出来ず個人での確認出来ない為他の方法ないかと聞いた所、無理だと言われた。ネットで書かれてる在籍確認なしの必要書類でも無理と言われた。
他に、元々声が高いせいか、本人じゃないと疑われた。
20分も電話でごちゃごちゃ。
新人なのか、どもるし、待たせるし、女だと疑われて気分が悪かった



どうしてもその日のうちに現金が必要だったので、アイフルに融資の依頼をしました。同僚がここから借入れをしていると教えてくれたのでネットで申し込みをしたのですが、とても簡単で初めてでもすぐに手続きができました。審査に要した時間は1時間ほどで、在籍確認の際は個人名で会社に電話をしてくれたので良かったです。周りの人に知られずに、自分が希望した5万円を借りることができました。
初めての利用の場合は契約日翌日から30日間にわたり無利息で借りられるようになっていて、うれしかったです。
実際の口コミには、対応に関しての酷評が見られましたが、借り入れをしたことに対する悪い評価はほとんど確認できませんでした。
また、なかには大手消費者ならではの「審査スピード」や「無利息期間」に驚いている口コミも確認することができました。
消費者金融を利用しても住宅ローンは組むことができる
消費者金融で借りると住宅ローンが組めなくなるという話もありますが、結論からいうと、借り入れがあっても住宅ローンは組めます。
これは住宅ローンが総量規制の「除外貸付け」に該当するからです。
重要なのは、住宅ローンで貸し付けを行っても問題ないと判断されるための返済能力があるか、という点です。
返済能力があると判断に至れば、消費者金融からの借り入れがあっても住宅ローンの審査には通ります。
しかし、住宅ローン審査に消費者金融からの借り入れがまったく影響しないわけではありません。
主に次のようなケースに該当する方は、消費者金融からの借り入れが原因で、住宅ローンの審査に落ちる可能性があります。
- 総量規制の範囲ギリギリまで借り入れしている
- 消費者金融の返済に遅れたことがある
- 消費者金融利用中に強制解約になったことがある
住宅ローンでは何千万にも上るお金を貸し付けするため、審査にあたってはさまざまな要素をチェックし、返済能力の有無を確認します。
上記のようなケースは返済能力があるとは言い難いため、審査では大幅に不利になると言えるでしょう。
とはいえ、消費者金融を一度でも利用すれば住宅ローンが組めなくなるという認識自体は誤りです。
貸金業登録されている大手消費者金融を比較
消費者金融を安全に利用する場合、貸金業登録されている正規の業者をピックアップした上で、比較検討を進めていきましょう。
貸金業者登録されているおすすめの大手消費者金融は、次の4社があります。
それぞれの消費者金融の特徴やおすすめポイントなどを紹介していきます。
アイフルは最短20分と業界トップクラスの融資速度


- 最短20分という速さで融資が可能
- 審査優先の相談ができる
- 在籍確認なし&カードレスでバレにくい
※申込状況によっては希望に添いかねます。
アイフルは短い時間で融資が可能な消費者金融のため、急いでいる方におすすめです。
融資スピードは最短20分のため、業界トップクラスの速さとなっています。
アイフルでは以下の流れで審査優先の相談もできるため、審査の速さに期待できる点も魅力です。
- Web経由で申し込み
- 申込完了メールを受け取る
- 電話で申込完了メール到着の旨を伝えたうえで、審査優先の相談をする
- 審査結果の通知
- 契約・借り入れ
混雑状況により優先が難しい場合もありますが、アイフルは、急ぎで融資を希望する方にはメリットの多い消費者金融と言えるでしょう。
また、アイフルの在籍確認は原則として勤務先への電話連絡が実施されないため、バレにくさの面でもメリットがあります。
金利 | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
借入可能額 | 800万円 |
融資対象者 | 20歳~69歳の安定した収入のある方 |
審査スピード | 最短20分※申込状況によっては希望に添いかねます。 |
融資スピード | 最短20分※申込状況によっては希望に添いかねます。 |
無利息期間 | 30日間 |
会社名 | アイフル株式会社 |
登録番号 | 近畿財務局長(14)第00218号 |
プロミスは消費者金融のなかでも利息を抑えることもできる


- 上限の金利が年17.8%のため利息負担を抑えられる
- 事前審査では最短15秒で結果がわかる
- 電話での在籍確認は原則として実施なし
プロミスは、消費者金融を利用するにあたって、少しでも利息負担を抑えたい方におすすめのカードローンです。
プロミスの金利は年4.5%~年17.8%のため、上限金利が他社と比べると低くなっています。
プロミス | 消費者金融の相場 | |
---|---|---|
金利 | 年4.5%~年17.8% | 年3.0%~年18.0% |
また、プロミスでは原則的に電話での在籍確認も行われないため、審査にあたって在籍確認が不安な方にもおすすめです。
金利 | 年4.5%~年17.8% |
---|---|
借入可能額 | 500万円 |
融資対象者 | 18歳~74歳の安定した収入のある方 |
審査スピード | 最短25分 |
融資スピード | 最短25分 |
無利息期間 | 30日間 |
会社名 | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
登録番号 | 関東財務局長(14)第00615号 |
アコムは郵送物がなく電話連絡もないのでバレにくい


- 手続きがわかりやすいカードローンとして人気
- 郵送物・電話連絡なしで借入可能なためバレにくい
- クレジットカード(ACマスターカード)の契約も可能
アコムは郵送物なし・電話連絡なしで契約・借り入れができるため、家族や職場にバレたくない方におすすめの消費者金融です。
郵送物・電話連絡なしなら、審査もスムーズに済むため、最短30分で審査・融資が可能になります。
また、アコムは手続きが分かりやすいカードローンとしても人気があるため、初めて消費者金融を利用する方にもおすすめです。
またアコムではクレジットカードの発行も行っているため、希望する方は、カードローンとあわせてクレジットカードの契約もできます。
専用アプリを利用すればカードローンとクレジットカード両方の管理ができるため、非常に便利です。
金利 | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
借入可能額 | 800万円 |
融資対象者 | 成人以上の安定した収入のある方 |
審査スピード | 最短30分 |
融資スピード | 最短30分 |
無利息期間 | 30日間 |
会社名 | アコム株式会社 |
登録番号 | 関東財務局長(14)第00022号 |
SMBCモビットはTポイントと連携することでお得に利用できる


- WEB完結申込なら郵送物・電話連絡なしでスムーズに契約可能
- Tポイントと連携することでお得に利用できる
- SMBCグループの消費者金融のため安心感がある
SMBCモビットは、WEB完結でスムーズに契約したい方や、家族や職場バレを防ぎたい方におすすめの消費者金融カードローンです。
SMBCモビットではWEB完結申込を選ぶことで、郵送物・電話連絡なしで審査してもらうことができます。
WEB完結申込の条件は次のとおりです(両方の条件を満たす必要あり)。
- 三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行のいずれかの口座を持っている
- 社会保険証もしくは組合保険証を持っている
一般的に仕事をしている社会人の方であれば、SMBCモビットのWEB完結申込の条件には当てはまるでしょう。
また、SMBCモビットはTポイントと提携しているため、返済にあたってポイントを貯めたり利用したりすることもできます。
金利 | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
借入可能額 | 800万円 |
融資対象者 | 20歳~74歳の安定した収入のある方 |
審査スピード | 最短15秒 ※簡易審査の時間です |
融資スピード | 最短30分 |
無利息期間 | ー |
会社名 | 株式会社SMBCモビット |
登録番号 | 関東財務局長(8)第01239号 |
消費者金融の注意点は計画的に利用・返済する必要があること
消費者金融を利用する際には、計画的に利用・返済ができるよう、十分に注意する必要があります。







少し借りるだけだから、特に利息は計算しなくても大丈夫だろう
と思って管理を怠ると、返済遅延の原因になります。
例えば、アイフルの返済シミュレーションでは、借入額と金利を入力することで、返済回数や返済額が確認できます。
参考までに、年18%の金利で50万円借りたときの以下のシミュレーションをチェックしてみましょう。
借入額(元金) | 500,000円 |
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金利 | 年18.0% |
返済回数 | 58回 (=完済まで4年10か月) |
毎月の返済額 | 13,000円 最後のみ9,736円 |
利息総額 | 250,736円 |
返済総額 | 750,736円 |
消費者金融から借り入れするときは、返済シミュレーションを利用し、事前に返済計画をしっかりと把握するようにしましょう。
また消費者金融を利用する際には、次の点にも注意が必要です。
- 利用条件
- 総量規制
- 返済計画がないと返済総額が高くなりがち
利用条件を満たしていないと審査に通過することができない
消費者金融カードローンは審査なしでお金を借りることができないので、次のような利用条件を確認してから申し込みましょう。
- 安定した収入がある
- 年齢制限
消費者金融は安定的に収入のある方しか、利用はできません。
無職の方や求職中の方などは借り入れできないため、今仕事をしていないのであれば、少なくとも仕事に就いてから申し込む必要があります。
また、消費者金融カードローンの年齢制限は、会社によって異なるため、貸付条件はよく確認するようにしましょう。
※10代の方は、一般的に返済能力が低いと判断される傾向にあり、審査に通りにくいことがあるためご注意ください。
総量規制により年収の3分の1を超えて借り入れできない
総量規制に注意して申し込むことも忘れないようにしましょう。
初めて消費者金融から借り入れする方は、自身の年収の3分の1までの額を希望額に設定しましょう。
すでに借り入れがある方は、現在の借入額も含めて計算し、年収の3分の1を超えない額を希望額に設定する必要があります。
ただし、繰り返しになりますが、総量規制の範囲を超えていなければギリギリでも問題ないというわけではありません。
返済計画がないと返済総額が高くなりがち
消費者金融の返済で困らないためには、返済計画をしっかりと立てるようにしましょう。






こんなに利息額が高くなるなんて知らなかった…
と後になってから返済額の多さに戸惑うケースは少なくありません。
返済計画を立てる際には前述の返済シミュレーションが役立ちますが、ほかには、利息の計算方法についても理解しておくことをおすすめします。
例として、30万円を年18%の金利で180日間借り入れした場合で考えてみましょう。
30万円×18%÷365日×180日=26,630円
約半年間借り入れしただけで、利息は2万円以上もかかります。
まとめ
消費者金融にはメリットもさまざまありますが、安全に利用するには、やはりデメリットに目を向けることが大切です。
デメリットや注意点についての理解が少ないと、返済に困ったり金融事故のトラブルにつながったりするため注意が必要になります。
しかしながら、「消費者金融=デメリットばかり・危険・怖い」ということはありません。
事前に返済プランを十分に立てた上で、計画的に消費者金融カードローンを利用しましょう。
- 消費者金融からの借り入れで大きなデメリットになるのは金利の高さ
- その他総量規制によって年収の3分の1までしか借り入れできないなどのデメリットもある
- 借入額・借入件数が多いと他社のローン審査に影響を及ぼすこともある
- 消費者金融は貸金業法に則って運営されている正規の業者のため、危ないという認識は誤り
- 消費者金融は即日で利用できるなどのメリットもたくさんある
- 登録番号を持っているおすすめの消費者金融はアイフル・プロミス・アコム・SMBCモビット


宮野茉莉子
1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士、証券外務員一種、中学高校社会科教員免許