
消費者金融の審査が不安……。審査基準はどうなっているの?
消費者金融に申し込む際は、審査に通るか不安だからこそ審査基準が気になるところです。
ただ、消費者金融の審査基準は非公開となっています。
審査基準を公表した上でローン商品のPRをすることは、法律で禁止されており、審査基準は推定の範囲でしかわかりません。
カードローンは審査に落ちたことも申込者の履歴として残り、以後の審査に影響するので、審査に落ちないための対策をしていきましょう。
- 審査に通りやすい消費者金融はあるか
- 消費者金融の審査基準についての知識
- 消費者金融の審査落ちにつながる要因
- 審査のなかで行われる在籍確認の詳細
- 審査通過率を公表しているおすすめの消費者金融カードローン
目次
審査に通りやすい消費者金融はない
消費者金融の審査基準は各社とも非公開のため、「審査に通りやすい消費者金融」「審査のゆるい(甘い)消費者金融」は明確になっていません。
- 〇〇を満たしていれば審査に通る
- △△が××以下だから審査には通らない
などの具体的な審査基準はわからないため、審査難易度についても断言することができません。
まずは審査に通過するために、審査基準や審査難易度に関する一般的な知識をチェックすることが重要です。
安全に借りられる業者は審査が甘いと広告が出せない
消費者金融は審査なしでお金を借りることができません。
また、貸金業法に則って貸金業が行われているため、「審査が甘いカードローン」などの広告を出すこともできません。
これは貸金業法第十六条によって、「審査が甘い」「審査基準は〇〇」など誇大広告を出すことが禁止されているからです。
第十六条 貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、貸付けの利率その他の貸付けの条件について、著しく事実に相違する表示若しくは説明をし、又は実際のものよりも著しく有利であると人を誤認させるような表示若しくは説明をしてはならない。
e-GOV法令検索「貸金業法」
したがって、審査の通りやすさや審査基準について推測こそはできても、確定的なことは何もわからないのが実情です。
審査が甘いなどの文言を掲げている業者は、闇金などの違法業者の可能性があるためご注意ください。
- 審査なし
- 誰でも審査通過
- 審査が甘い
- 無職でも審査に通る
- 〇〇なら審査通過
安全に借り入れするには、上記のような文言でPRを行っている業者からキャッシングしないようにしましょう。
違法業者から借り入れすれば、法外な利息を請求されたり、恫喝めいた方法で返済督促されたりする恐れがあります。
大手消費者金融が公表している審査通過率が目安になる
消費者金融の審査基準は公表されていませんが、審査の通りやすさ・審査難易度を確かめるなら、審査通過率(成約率)を確認しましょう。
大手消費者金融の審査通過率については、以下のデータを参考にしてみてください。
出典元:アイフル月次推移/AIFUL Monthly Data (2022/4~2023/3)
アコムマンスリーレポート2022年10月末
SMBCコンシューマーファイナンス月次営業指標
カードローン審査に落ちた履歴は6カ月間残り、以後の審査に影響するため、今すぐお金が必要な方は審査通過率をしっかりと確認しましょう。
金利が高いほど審査に通りやすい傾向がある
消費者金融は審査の甘い会社や審査基準を公表している会社はありません。
しかし、傾向としては、金利が高いほどカードローンの審査には通りやすい傾向があります。











審査基準が非公開ということはわかったけれど、審査に通りやすい消費者金融の傾向は知っておきたい
審査の甘いと言われているキャッシング会社には、いくつかの傾向があり、そのうちの一つの「金利の高さ」に目を向けておきましょう。
金利が高いほど審査に通りやすい理由は、低金利のカードローンと比べると、高金利のカードローンは新規顧客獲得しにくい傾向にあるからです。







せっかく借り入れするなら、金利は抑えたい











低金利のカードローンのほうが借り入れが長引いたとき、利息の負担が少なくて助かる
カードローンに申し込む際には、上記のように考える方も多いでしょう。
例えば、次のA社とB社を比較してみると、A社のほうが傾向として審査は易しくなる場合があります。
A社 | B社 |
---|---|
金利:年3.0%~年18.0% →B社より高金利のため審査は易しくなる場合がある | 金利:年2.0%~年14.0% →A社より低金利のため審査は厳しくなる場合がある |
とはいえ、金利が高いほうが審査に通りやすいというのは、あくまで傾向です。
消費者金融の審査ではさまざまな要素を加味して融資可否が判断されるため、「金利が高ければ審査は必ず甘くなる」といった考えは持たないように気を付けましょう。
独自のスコアリングシステムで融資可否が決定される
消費者金融カードローンの審査では、会社ごとに異なる独自のスコアリングシステムで、融資可否が決定されます。
スコアリングはシステムによって行われ、点数の付け方は消費者金融によって異なります。
消費者金融カードローンのスコアリングに関わる主な要素は、以下のとおりです。
- 年齢
- 家族構成
- 居住形態
- 居住年数
- 職業
- 年収
- 雇用形態
- 勤務先の規模
- 勤続年数
- 勤務先における役職
- 現在の借り入れ件数
- 現在の借り入れ額
- 信用情報(ローンやクレジットカードなどの利用履歴)
上記のように非常に多くの要素で一人ひとりの返済能力をスコア化し、融資の可否を判断する仕組みです。
当然ながら、スコアリングの基準は内容は審査基準にかかわるため、各社とも公表は行っていません。
ただ、傾向としては、例えば以下に当てはまるほうが点数が高く、審査に通りやすくなることは推測できます。
- 年収が高い
- 勤続年数が長い
- 持ち家に住んでいる
- 現在どこからも借り入れしていない
カードローンの借り入れには信用が高いことが重要です。
収入が高く安定している方や家賃やローンの支出がない方などのほうが、信用が高く、返済が遅れるリスクは低いと考えられます。
一方、収入が低くて不安定な職業に就いている方などは、信用が低く、返済が遅れるリスクがあると判断されやすいです。
消費者金融の審査落ちにつながる要因
消費者金融で審査落ちにつながる要因には、主に以下のことが関係しています。
- 返済能力
- 信用情報
- 申込条件
- 他社の借入件数と借入金額
- 虚偽の申告
- 在籍確認











返済能力って具体的にどういうこと?







信用情報って何のことを指すの?
消費者金融カードローンに初めて申し込む方は、そもそもわからないことも多いかもしれません。
それぞれの意味や重要性を解説しつつ、消費者金融カードローンの審査落ちにつながる要因を理解していきましょう。
審査落ちにつながる要因や仕組みを知れば、結果的に消費者金融カードローン審査基準についても理解が深まります。
安定した返済能力が求められる
消費者金融で審査に落ちるときは、返済能力が要因の一つとして関係していることが多いです。
具体的に、返済能力とは「日々の生活を維持をしつつ、返済のためにどれだけお金を充てられるか」を示したものです。
また、返済能力は、それぞれの収入や借入状況などによって変わってきます。
例えば、以下の2つのケースを比較してみましょう。
ケース1 | ケース2 |
---|---|
30代会社員 年収:1,000万円 現在の借入額:300万円 | 30代会社員 年収:700万円 現在の借入額:0円 |
一見すると、年収の高いケース1のほうが返済能力は高いように見えますが、ケース1はすでに300万円の借り入れがあることが注目ポイントです。
かなり多額の借り入れがある状態のため、多くの消費者金融は新たな貸し付けには慎重になるでしょう。











毎月の返済額が多いせいで、返済が遅れそう…
といったように、返済が遅れて貸し倒れになるリスクが高いからです。
一方、ケース2は、ケース1より年収は低いものの、現在の借入額は0円です。
消費者金融に申し込んだときの希望借入額によっては、ケース1よりも返済能力は高いと判断される可能性があります。
なお、それぞれの返済能力は前述したスコアリングの要素も含めて、総合的に判断される仕組みです。
- 希望の借入額
- 現在の借入状況
- 年収
- 職業
総量規制によって借り入れは年収の3分の1までに制限される
返済能力について知る上で理解しておきたいことの一つに、貸金業法における借り入れが年収の3分の1までに制限される「総量規制」があります。
過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。
日本貸金業協会「1 お借入れは年収の3分の1までです」
総量規制があるため、消費者金融の審査では、現在の借入状況と希望する借入額において年収とのバランスをチェックされます。
先ほどの例の、年収1,000万円ですでに300万円の貸金業者からの借り入れがあるパターンで考えてみましょう。
この場合、すでに年収の3分の1近くまで借り入れがあるため、新規での借り入れの審査には通らない可能性が高いです。
一方、年収700万円で借り入れ0円の場合は、年収の3分の1(=230万円ほど)までなら、貸金業者からの借り入れは可能と考えられます。
参考として、年収別の借入総額の目安をチェックしておきましょう。
年収 | 貸金業者からの借入上限額 |
---|---|
200万円 | 66万円 |
300万円 | 100万円 |
400万円 | 133万円 |
500万円 | 166万円 |
600万円 | 200万円 |
700万円 | 233万円 |
800万円 | 266万円 |
900万円 | 300万円 |
1,000万円 | 333万円 |
なお、総量規制は貸金業者からの借り入れにのみ適用されるため、銀行カードローンや信用金庫からの借り入れは総量規制の対象外となります。
消費者金融カードローン | 銀行カードローン | |
---|---|---|
適用法律 | 貸金業法 | 銀行法 |
総量規制 | 対象 | 対象外 |
借入額の上限 | 年収の3分の1 | 法律上は上限なし |
ただ、銀行カードローンや信用金庫からは、法律による制限がないからといって、自由かつ無限に借り入れできるわけではないためご注意ください。
いずれにしても、返済能力はカードローンの審査において非常に重要な要素の一つです。
特に、消費者金融は総量規制の仕組みも理解した上で、返済能力的に問題のない希望額を設定して申し込むようにしましょう。
過去の申し込みや返済などは信用情報に一定期間記録されている
消費者金融の審査基準には「信用情報」も大きく関係しているため、信用情報に問題があると、審査に落ちる要因になります。
信用情報は、信用情報機関と呼ばれる第三者機関によって管理されているのが特徴です。
各消費者金融は信用情報機関に加盟し、機関を通じて顧客の信用情報をチェックします。
信用情報を管理する信用情報機関の種類は、以下の3つになります。
機関名 | 主な加盟事業者 |
---|---|
株式会社シー・アイ・シー (通称:CIC) | ・消費者金融 ・クレジットカード会社 ・信販会社 ・保証会社 |
株式会社日本信用情報機構 (通称;JICC) | ・消費者金融 ・クレジットカード会社 ・信販会社 ・保証会社 |
全国銀行個人信用情報センター (通称:KSC) | ・銀行 ・信用金庫 ・労働金庫 ・農業組合 |
第三者機関を通じて信用情報を共有し合うのは、金融商品の犯罪利用、消費者の過度な借り入れなどを防止するためです。
信用情報に記録される主な情報は、以下のものが挙げられます。
- 申込履歴(申込日・申し込みにあたって入力した本人の情報など)
- 契約内容(ローンやクレジットカードなどの契約商品、契約額、契約日など)
- 支払い情報(支払い履歴、延滞の有無など)
信用情報には、自分自身のローンやクレジットカードの申し込み・利用履歴が非常に細かく登録される仕組みです。
それぞれの信用情報については、消費者金融のスコアリング審査の段階でチェックが入るため、問題がある方は審査NGとなります。
審査に影響する信用情報の問題
それでは「信用情報に問題がある」とはどのような状態を指すのでしょうか。
- 長期的な滞納の履歴がある
- 過去に債務整理を行っている
- 不正などの理由で強制解約になった履歴がある
- 立て続けに複数の会社に申し込んでいる
信用情報に問題がある状態は、いわゆる「ブラックリスト」の状態です。
上記のような事故情報が記録されている方は、信用情報に問題があると判断され、消費者金融カードローンの審査には落ちる可能性が高まります。
特に長期滞納や債務整理の履歴があると、滞納のリスクが高いと判断されるため、消費者金融の審査にはほぼ100%通りません。
債務整理の種類は以下の3つがあります。
手続きの種類 | 特徴 | 減額度合い |
---|---|---|
任意整理 | 債権者と交渉し、主に利息分をカットする | 主に利息分 |
個人再生 | 債権者と交渉し、借金を大幅に減額する | 最大で10分の1 |
自己破産 | 可能な限り財産の没収を行い、借金を全額免除する | 全額免除 |
また、立て続けに複数の会社に申し込んでいる方が審査に落ちやすいのは、「金欠で、お金に困っている」と判断されやすいためです。
「複数社に申し込まなければならないほど困っている」と見られれば、滞納などのトラブルを起こす恐れがあると判断される要因になります。
信用情報に記録されている各履歴は、以下のように一定期間保管される仕組みです。
情報 | 保管期間 |
---|---|
申込情報 | 6か月 |
長期的な滞納 | 5年 |
強制解約 | 5年 |
債務整理 | 5年~10年 |
時間が経過して情報が抹消されない限り、滞納や債務整理などの事故情報を持っている方は、消費者金融の審査には通らないと考えられます。
滞納が始まった日や債務整理の手続きを行った日から起算するわけではないため、誤認識のないように気をつけてください。
消費者金融カードローンの審査に通るためには、原則として信用情報には問題のない状態で申し込むことが大切です。
各社が設けている申込条件に当てはまらないと審査に通過できない
消費者金融の審査に落ちる要因には、申込条件も関係していると言えるでしょう。
各消費者金融は審査基準こそは公表していないものの、「申し込みできる方」の条件はカードローンの商品概要に定められています。
例として、アイフルの申込条件をチェックしていきましょう。
貸付対象者
満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方※なお、お取引中に満70歳になられた時点で新たなご融資を停止させていただきます。
アイフル「キャッシングローン」
アイフルでは20歳以上でなければ申し込みはできません。
さらに、取引中に70歳に達すると新たな融資は受けられないため、自動的に申し込み可能な年齢も69歳までになることがわかります。
また、定期的な収入と返済能力があることも必須条件です。
そのため、消費者金融の審査に通るためには、一般的に仕事をしていて、年齢制限の条件を満たすことが必須です。
他社カードローンの借入件数と借入金額からも返済能力を判断される
審査に落ちる要因の一つには、カードローンの他社借入の件数や金額が関係していることも考えられます。
他社からの借り入れがすでにある状態だと、返済能力を下げる原因になるからです。







毎月の返済が家計を圧迫していて、生活が厳しい…
多くの額を借り入れている方は、毎月の返済負担が大きくなり、返済を延滞することになりかねません。
滞納のリスクを抱えている方に対して審査が厳しくなるのは、消費者金融にとってはリスク回避のため当然のことでしょう。
また、消費者金融からの借り入れには、そもそも総量規制が影響してくることも忘れてはなりません。
総量規制は、消費者が多くの債務に苦しまないようにする目的で設けられた決まりになります。
つまり、「年収の3分の1」という数字は、最低限の生活維持を圧迫せずに返済していける債務の額ととらえられるでしょう。
すでに借り入れがある状態で消費者金融カードローンへ申し込む方は、審査通過のためにも、できる限り次のことを意識しましょう。
- 借入額・借入件数を少しでも減らしてから申し込む
- 新規申込の希望額は少なめに設定する
また借入額や借入件数が多いことは、おまとめローンやカードローンの借り換えの審査においても不利になるため注意が必要です。
おまとめローン | 複数社からの借り入れを一本化する目的で借り入れするローン |
---|---|
借り換えローン | 金利や返済額の面でより有利な条件の借り換える目的のローン |
いずれのローンも、利息や毎月の返済額の負担軽減を目的としています。
しかし、おまとめローンや借り換えローンはすでに債務を抱えている方を対象としているため、そもそも審査は厳しくなりやすいのです。
借り入れ0件・0円の方と比べると、今後安定的に返済していけるかという返済能力については、慎重にチェックされるのは当然でしょう。
ちなみに、おまとめローンは借り換えローンでは総量規制の例外貸し付けにあたるため、例外的に年収の3分の1以上の貸し付けが可能になります。
複数の借入れを一本化する、いわゆる「おまとめローン」は、法令が規定する一定の条件を満たせば、「顧客に一方的有利となる借換え」として総量規制の「例外貸付け」に該当し、貸金業者から年収の3分の1を超えて利用できる場合があります。
日本貸金業協会「2 総量規制にかかわらず、お借入れできる貸付けの契約があります」
借り入れが多い方は、その分返済能力が下がり、審査では不利になりやすいことを覚えておきましょう。
申し込みでは故意でも虚偽の申告は避ける
消費者金融の審査に落ちる要因には、虚偽の申告が関係しているケースも挙げられるでしょう。
虚偽の申告があった状態とは、つまり嘘の情報を申告して申し込んだことを指します。
- 年収をかなり多めに見積もった
- 架空の会社を勤務先として申告した
- 過去の勤務先を申告した
- 年齢を偽って申し込んだ
- 借り入れがあるにもかかわらず、他社の借入額を0円で申告した
- 本人確認書類や収入証明書を偽造した
これらような虚偽の申告があると、審査にはほぼ100%通らないと言えます。







審査に通りたいので、年収を多めに申告しておこう











実は無職だけど、審査に通らなそうだから、過去の勤務先を入力しておこう
といったように審査対策として虚偽の申告をする方は一定数います。
しかし、消費者金融の審査は厳しく内容をチェックするため、多くの場合はバレてしまてしまうでしょう。
そして虚偽の申告がバレれば、さまざまなリスクにつながる恐れがあります。
- 犯罪利用を疑われて通報される恐れがある
- 契約後にバレれば強制解約になる可能性が高い
犯罪利用を疑われれば、最終的には自分自身が罪に問われる可能性も出てくるでしょう。
またバレずに契約できたとしても、のちにバレれば、その時点で強制解約となる可能性が高いです。
アリバイ会社の利用などもNGのため、消費者金融の審査に通るには、虚偽の申告は行わないようにすることが大切です。
審査で必ず行われる在籍確認には対応しないといけない
消費者金融の審査では、在籍確認が要因となって審査に落ちるケースもあります。
在籍確認は原則として、消費者金融の審査では必須です。











〇〇と申しますが、△△様(申込者の名前)をはいらっしゃいますか
といったように、在籍確認では、消費者金融の電話オペレーターが勤務先へ電話をかけてくる流れです。
自分自身が電話に出れば在籍確認は基本的にOKですが、以下のようなケースでは、在籍確認NGになることがあります。
- 電話に誰も出ない・通じない
- 別の人が出て「そんな人は居ない」と回答した
- 在籍確認をごまかそうとしたため、オペレーターとの会話が嚙み合わなかった
消費者金融の在籍確認は一度しかチャンスがないわけではありませんが、何度も不通の状態が続くと、審査落ちにつながるため要注意です。
また、自分以外の従業員が電話に出たときは、以下のようにOKのパターンとNGのパターンがあるため気をつけてください。
OK | NG |
---|---|
「今は席を外している」 「今日はお休み」などの回答 →在籍していることはわかるため | 「個人につなぐことはできない」 「答えられない」などの回答 →在籍しているか不透明なため |
不安な場合は、確実に自信で電話に出られるよう備えることが一番でしょう。
また、職場に対して在籍確認の電話をごまかそうとして、オペレーターとの電話が嚙み合わないケースにも要注意です。







〇〇と申しますが、△△様はいらっしゃいますか







〇〇さん、先日はありがとうございました!すみませんが今少々立て込んでおりまして、改めてこちらからご連絡いたしますので…
といったように内容をごまかすような話し方をすると、「在籍確認が取れた」とは判断してもらえない可能性があります。
在籍確認を職場に怪しまれないか不安な方は、「今の電話、誰から?」と聞かれたときのための言い訳を考えておきましょう。
- 名刺を渡したので、営業の電話だった
- クレジットカードの在籍確認
- ショッピングローンの在籍確認
- 身内がローンを組んだので、その保証人になった
クレジットカードやショッピングローンなどを言い訳にすれば、カードローンと素直に伝えるよりは抵抗感が少ないでしょう。
また、ごまかすために家族や取引先などを装ってもらうことは、消費者金融側には相談できないためご注意ください。
在籍確認は返済能力の証明として重要なステップになるため、確認が取れず審査落ちにつながることはしっかりと回避していきましょう。
消費者金融へ申し込む際には、最低限以下の6つの基準を満たしておきましょう。
- 安定した返済能力
- 問題がない信用情報
- 各消費者金融が設けている申込条件を満たしている
- 他社カードローンの借入件数や借入金額を減らす
- 正確な情報で申し込む
- 在籍確認に対応する
これらの審査で見られるポイントを押さえてから、消費者金融へ申し込むと審査に落ちにくいです。
消費者金融の審査にある在籍確認は土日に実施してもらえる
消費者金融のなかでも特に大手消費者金融は、土日も審査対応を行っているため、土日でも即日融資を受けることもできます。











土日中に消費者金融に申し込んで借り入れしたいけど、土日は会社が休み…
と困ったときは、電話連絡による在籍確認がないカードローンを検討すると良いでしょう。
在籍確認を書類提出へ変更することで土日に借り入れできる
土日に借り入れしたい方で、土日中に在籍確認を取ることが難しい方は、以下の方法を実践しましょう。
- 電話での在籍確認を行っていない消費者金融に申し込む
- 在籍確認を書類提出などの方法に代替可能な消費者金融に申し込む
近年では、電話での在籍確認を実施しない消費者金融も増えているため、土日であっても書類提出による在籍確認をすることでお金を借りることができます。
在籍確認は消費者金融の審査において必須のため、実質的には、在籍確認は提出書類をチェックすることで行っていると考えられます。
大手消費者金融の在籍確認の対応状況をチェックしてみましょう。
会社名 | 在籍確認の対応状況 |
---|---|
アイフル | 原則として実施なし |
プロミス | 原則として実施なし |
アコム | 原則として実施なし |
SMBCモビット | 原則として実施なし (Web完結申込のみ) |
レイク | 難しい場合は書類提出での確認に相談可能 |
「原則として在籍確認を実施しない」と公表しているのは、アイフル・プロミス・アコム・SMBCモビット(WEB完結のみ)です。
レイクの在籍確認は、対応がどうしても難しい方のみ、書類提出での確認に相談可能としています。
土日中に在籍確認を済ませて借り入れしたい方は、上記を参考に、申し込みやすい消費者金融を見つけてみましょう。
ただし以下の点には、あらかじめ注意しておく必要があります。
- あくまで「原則として」のため、確認が必要になる場合もある
- 書類提出の場合は収入証明書などの書類が必要
人によって収入や職業、年齢や家族構成などの属性は異なるため、場合によっては電話での在籍確認も必要になるということです。
収入証明書が必要になるときは、すぐに用意できない書類も多いため、事前に準備したうえで申し込むことをおすすめします。
在籍確認があるタイミングは本審査
消費者金融の在籍確認が実施されるタイミングは、原則として本審査のタイミングが多いです。
消費者金融の審査は、一般的に以下のような流れで進みます。
- 申し込み
- 仮審査(システムでのスコアリング審査)
- 本審査(人力での詳細確認)
- 契約
審査は通常2段階で行われ、仮審査に通過すると、本審査が始まる流れです。
スコアリング審査はシステムによってほぼオートで行われるため、在籍確認は実施されません。
また、在籍確認の際には事前に「お勤め先にお電話させていただきます」と連絡があることが多いです。
そのため、仮審査を通過すれば、まず電話などで連絡があり、在籍確認へと移っていく流れになるでしょう。
在籍確認NGで審査に落ちないためには、時間帯指定の相談も積極的に考えておきましょう。
消費者金融の審査には「本人確認書類」の提出が求められる
消費者金融の審査では、本人確認書類の提出が必要になります。
- 犯罪・不正利用を防ぐため
- 年齢確認のため
カードローンは多額のお金が絡む商品のため、犯罪に利用されるケースは決して珍しくありません。
本人確認書類の提出は必須となっており、身元がはっきりしている方にしか、貸し付けは行われないようになっています。
また、消費者金融カードローンの申し込みには、年齢制限があります(アイフルであれば、20歳~69歳)。
申込条件の年齢を満たすかどうかの確認も兼ねているため、本人確認書類の提出は必須なのです。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード
- パスポート
- 在留カード
- 特別永住者証明書
有効な本人確認書類は消費者金融によって異なるため、詳細は各社の申込要項をよく確認しましょう。
借入金額によっては収入証明書の提出が求められる
消費者金融の審査は、収入証明書の提出が求められる場合もあります。
ただ、申込者全員ではないため、収入証明書が必要になるケースは事前に確認しておきましょう。
- 利用限度額が50万円を超える
- ほかの貸金業者からの借り入れも含めた総額が100万円を超える
- 審査において提出が必要と判断された
50万円よりも多くの額の融資を希望する方は、収入証明書の提出は必須になります。
また、すでにほかの貸金業者から借り入れがあり、新規での申込金額と現在の借入額の合計が100万円を超える方も同様です。
アイフルを例に、有効な収入証明書の種類をチェックしてみましょう。
- 源泉徴収票
- 給与明細書
- 確定申告書
- 住民税決定通知書・納税通知書
- 所得(課税)証明書
- 年金証書・年金通知書
アイフルで収入証明書を提出するときは、上記のいずれかの書類が必要になります。
それぞれの書類の注意点や入手方法などは以下を参考にしてください。
書類 | 注意点など |
---|---|
源泉徴収票 | 前年分(=直近のもの)が必要で、毎年12月~1月に交付されます。 紛失した場合は、勤務先の経理部・総務部などへ相談しましょう。 |
給与明細書 | 直近2か月分が必要です。 勤務先の名前が記載されている必要があります。 |
確定申告書 | 毎年2月~3月の時期に、納税の申告を行った証明の書類です。 前年分(=直近のもの)が必要になります。 税務署の収受印があることが必須条件です。 |
住民税決定通知書 納税通知書 | 住民税決定通知書は毎年6月頃に、納税通知書は4月~7月に、自治体から交付されます。 当年度分が必要です。 |
所得(課税)証明書 | 自治体の役場で発行手続きが可能で、当年度分が必要です。 |
年金証書 年金通知書 | 日本年金機構にて毎年6月頃に交付される書類で、当年度分が必要です。 |
本人確認書類も収入証明書も、Web(アプリ)経由で提出する場合は、カメラでの撮影が必要になります。
審査落ちを防ぐためには、提出にあたって以下の点を必ずチェックするようにしましょう。
- 鮮明に写っているか
- 見切れている箇所はないか
- 必要のない個人情報が写っていないか
きれいに写っていないと確認が取れないため、スムーズに審査を通過することはできなくなります。
消費者金融の審査で書類を提出するときは、しっかりときれいに撮影するようにしましょう。
また、マイナンバーカードにおける個人番号(マイナンバー)などは、よりデリケートな個人情報にあたります。
一般的には写りこまないように提出する必要があるため、提出の際には注意しましょう。
審査通過率を公表しているおすすめ消費者金融を比較
消費者金融の審査に通過するには、審査通過率をチェックした上で申し込むことがおすすめです。
審査基準は非公開ですが、審査の通りやすさを重視して消費者金融に申し込むなら、各社が公表している審査通過率は非常に参考になります。
審査通過率を公表しているおすすめの消費者金融は、次の3社です。
いずれの消費者金融も会社として高い知名度を誇り、無利息期間を実施しているカードローンです。
初めて申し込む方におすすめの消費者金融です。
それぞれの消費者金融の特徴やおすすめポイントなどを理解した上で、自身に合った会社を見極めてみてください。
融資の速さを重視する方はアイフル


アイフルはスムーズな審査・融資を重視する方におすすめの消費者金融カードローンです。
- 最短20分で融資可能
- 電話での在籍確認なし&カードレスで利用可能なため周囲にバレにくい
- 多くの方に支持されている実績あり
※申込状況によっては希望に添いかねます
アイフルでは最短20分で融資が可能なため、急いでいる方にはぴったりのカードローンです。
もともと審査の対応はスピーディーですが、Web申し込み後に電話で相談すれば、優先的に審査を行ってもらえる場合があります。
アイフルのお急ぎ対応の流れは以下のとおりです。
- Web申し込み
- 申込完了メール到着
- フリーダイヤルへ優先審査の相談
- 審査結果の連絡
- 契約&借り入れ
Web申し込みを済ませたら、まずは申込完了メールの到着を確認しましょう。
その後はフリーダイヤルへ申込完了メールが届いた旨を伝えれば、優先的に審査を行ってもらえます。
※ただし時間帯や混雑状況により、優先審査ができない場合もあるためご注意ください。











〇〇費の入金締切が今日なので、すぐに借り入れできないと間に合わない…
と困っているときは、アイフルへの申し込みを積極的に検討してみましょう。
また、アイフルの在籍確認は、勤務先への電話連絡を実施していないので、バレにくさの面でもメリットの多いカードローンです。
- 原則として電話による在籍確認は実施なし
- カードレスで利用可能
- 郵送物なしの設定も可能
アイフルは原則として在籍確認もなく、カードレスでの契約も可能なため、ローンカードの受け取りは不要です。
またアイフルは、価格.comのカードローンカテゴリにおいて、2021年下半期の人気ランキングで1位を獲得した実績があるのが特徴です。
知名度も十分なため、多くの方に支持されていることがわかるでしょう。
初めて消費者金融を利用する方でも、安心して借り入れできる点が魅力です。
会社名 | アイフル株式会社 |
---|---|
金利 | 年3.0%~年18.0% |
借入可能額 | 800万円 |
融資対象者 | 20歳~69歳の安定した収入のある方 |
審査スピード | 最短20分※申込状況によっては希望に添いかねます |
融資スピード | 最短20分※申込状況によっては希望に添いかねます |
無利息期間 | 契約日翌日から30日間 |
少しでも低金利で借り入れしたい方はプロミス


プロミスは、少しでも低金利で借り入れしたい方におすすめの消費者金融カードローンです。
- 上限の金利が年17.8%のため利息負担を減らせる
- 電話による在籍確認は原則としてなし
- 創立60年の歴史と実績あり
プロミスは、ほかの大手消費者金融と比べると、上限の金利が少し低く設定されている点が大きな特徴になります。
会社名 | 金利 |
---|---|
プロミス | 年4.5%~年17.8% |
アイフル | 年3.0%~年18.0% |
アコム | 年3.0%~年18.0% |
一般的にカードローンは、初回や少額での契約の際には、いずれの会社でも上限の金利が設定されることが多いです。











長く借り入れすることになりそうだから、金利は少しでも低いところが良い
と考えている方にとっては、プロミスは積極的に選ぶべき消費者金融と言えるでしょう。
またプロミスでは、電話での在籍確認は原則的に実施されないため、在籍確認を回避したい方にもおすすめ度は高いです。
プロミスは創立60年を迎える歴史の長い消費者金融でもあるため、安心して借り入れができるでしょう。
会社名 | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
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金利 | 年4.5%~年17.8% |
借入可能額 | 500万円 |
融資対象者 | 18歳~74歳の安定した収入のある方 |
審査スピード | 最短15秒 ※事前審査の時間です |
融資スピード | 最短25分 |
無利息期間 | 借入日翌日から30日間 |
初めての方で申し込みやすさを重視するならアコム


申し込みやすさを重視してカードローンを選びたい方には、アコムがおすすめです。
- 初めての方にもおすすめのカードローンとして人気
- 全国各地にある無人契約機での契約も可能
- クレジットカードの発行も可能
アコムは、カードローンのランキングにおいて、以下の3部門で1位を獲得しています。
- 初めての方におすすめ
- 即日ほしい人向け
- 手続きがわかりやすい
※株式会社ショッパーズアイが2021年に実施したインターネット調査による
また、アコムのカードローンでは初めて利用する方に向けて、30日間利息0円のキャンペーンも実施されています。
手続きはWebや電話などさまざまな方法がありますが、アコムでは全国各地に設置されている無人契約機(むじんくん)の利用も可能です。
- 全国各地にあるため利用しやすい
- 案内に従って契約できるため初めての方でもわかりやすい
- ローンカードが必要な方はすぐにカードの受け取りが可能
※ただしすぐに借り入れしたい方は、アコムの公式サイトからWeb完結で申し込むのがおすすめです(最短30分で融資可能)。
アコムの専用のスマホアプリでは、カードローンの借り入れ・返済の管理だけでなく、クレジットカードの管理もできます。
会社名 | アコム株式会社 |
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金利 | 年3.0%~年18.0% |
借入可能額 | 800万円 |
融資対象者 | 20歳以上の安定した収入のある方 |
審査スピード | 最短30分 |
融資スピード | 最短30分 |
無利息期間 | 契約日翌日から30日間 |
まとめ
消費者金融の審査基準は非公開のため、まずは審査について十分な知識をつけることが重要になります。
- スコアリング審査
- 返済能力
- 信用情報
- 総量規制
- ブラックリスト
主に上記の点には十分に理解を深めたうえで、消費者金融カードローンに申し込むようにしましょう。
また審査に通りやすいカードローンに申し込むなら、各社の審査通過率(成約率)を参考にするのも重要になります。
消費者金融における審査の基礎知識やおすすめの消費者金融をチェックして、トラブルなく審査通過を目指しましょう。
- 消費者金融の審査基準は非公開
- 審査に通りやすい消費者金融はない
- 消費者金融の審査落ちの要因には返済能力や信用情報などが関係している
- 審査通過率を公表しているおすすめの消費者金融をチェックして申し込もう


宮野茉莉子
1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士、証券外務員一種、中学高校社会科教員免許