- 貯金をしたいとは思うけど、いつも挫折してしまう
- 何から手を付けたら良いかわからない
- 低収入でも貯金できるコツを知りたい
などでお悩みではありませんか?
そもそも収入が低いと、毎月の支出でほとんどが飛んでいってしまうため、そこからさらに貯金に回すお金を捻出することは、難しく感じてしまいます。
しかし、収入にかかわらず貯金することは可能です。
ポイントは、“お金が貯まる仕組みづくり”。やる気や意識と関係なく、半強制的にお金が貯まる流れを作ってしまうのです。
本記事では、貯金ができない理由や貯金を続けていくコツ、節約術をメインにご紹介したいと思います。
目次
コツを知る前に!貯金ができない人に見られる6つの共通点
そもそも、貯金ができない人とできる人の違いは何なのでしょう?
ここでは、貯金ができない人に見られる6つの共通点をお伝えします。自分にも当てはまるものがないか、日頃の生活を振り返りながらチェックしていってください。
①余った分を貯金しようと考えている
貯金ができない人は「給料が入ったら、まず必要なものや欲しいものを買って、余った分を貯金に回そう」と考えているパターンが多いです。
これでは、いつまで経ってもお金を貯めることはできません。誰しも、お金があると使ってしまうからです。
どんなに「今月◯万円は手を付けずに取っておこう」と考えていても、衝動買いしてしまったり、うっかり浪費してしまったり、ということは絶対に起こります。
そうではなく、給与や売上の入金があったら、できればその日のうちに、貯金したい金額分をあらかじめ先取りしておくのです。
先取りをしておくことで、浪費するにもそもそも手を着けるお金がありませんし、「手元に残った分で何とかやりくりしていくしかない」という、生活の工夫や節約に対するモチベーションにもつながります。
②コンビニを利用することが多い
ジュースやお菓子など、ちょっとした買い物であればコンビニを利用する人は多いでしょう。
たしかにコンビニは店舗数も多く、手軽に利用できて便利です。昼休みや会社帰りにコンビニに寄ることが日課になっているという人もいます。
しかし、コンビニは誘惑の宝庫。
ジュース1本だけ買うつもりで入り、
スナック菓子と雑誌を買ってしまった。
公共料金の支払だけ済ませるつもりだったが、
レジ横の揚げ物も買ってしまった。
ATMを利用した際に、
新商品のスイーツとコーヒーを買ってしまった……。
誰しも身に覚えがありますよね。
このように、コンビニに行くと「ついで買い」が増えてしまいます。
「ちょっと」のつもりが数百円、数千円となり、毎月の出費で見ると万単位に膨れ上がります。
コンビニ代を貯金していれば、一体年間でいくらになるのか考えてみましょう。

③衝動買いが多い
買い物をする際、「どのお店で」「何を」買うか決めてから出かけていますか?
貯金ができない人は、計画的な買い物をしていません。
目的もなくお店へ行き、目についたものを買う。
あるいは、目的はあったものの他にも気になったものがあり、結局どちらも買ってしまう。これではなかなか貯金はできませんよね。
買い物に行く際は、スマホのメモ帳にでも構いません、買うものリストを書き出しておきましょう。
買うものが明らかであれば、行く必要のないコーナーに足が向いてしまうことも減ります。
④細かいお金を馬鹿にする
貯金ができない人ほど、1円や10円といった細かなお金を軽視する傾向があります。
1円や10円くらいなら損しても良いや
数円の差でケチケチ節約するなんて馬鹿らしい
一銭を笑う者は一銭に泣く、ということわざがあるように、わずかな金額を馬鹿にする人は、わずかな金額のために泣くことになります。
1円や10円も、積もり積もれば大金です。「これくらいいいや」と考える気持ちを改めましょう。
⑤固定費を見直そうとしない
支出には、「固定費」と「変動費」の2種類あります。
次の段落で詳しくお伝えしますが、簡単に言えば、
- 固定費……毎月決まって出て行くお金(住居費、保険料、スマホ代など)
- 変動費……出ていく金額が月によって変わるお金(食費、日用品費、交際費など)
です。
毎月の節約がうまくいかない人は、変動費から手を付けることが多いです。
しかし、着目すべきは固定費のほうです。
なぜなら、固定費を見直したほうが、節約効果は高いからです。
たとえば月々のスマホ通信費に1万円かけているところを、格安SIMに乗り換えるなどして3,000円以下に収めることができれば、毎月7,000円は確実に浮きます。年間にして8万4,000円です。
固定費は、一度見直すことで、それ以降ずっと費用を抑えられるという点もメリットです。

⑥無駄遣いをゼロにしようとする
「貯金しよう」「節約しよう」と思っても失敗してしまうのは、続かないからです。
なぜ続かないかというと、無理な目標を立ててしまっているからです。
無駄遣いや浪費をゼロにする!と決めてしまうことも、無理な目標の一種です。
たしかに、毎月買いたいものばかり買い、タバコやお酒といった嗜好品にかける費用が家計を圧迫しているのであれば、見直す必要があります。
そうかと言っていきなりゼロにしてしまっては逆効果です。反動でさらに衝動買いしてしまうことも考えられるからです。
お金の使い方について潔癖になりすぎるのもNGです。
- 「毎月◯円までなら無駄遣いしても良い」
- 「毎月この範囲内であればタバコを買っても良い」
というように、自分にとっての“息抜き費用”ともいえる金額は、確保しておきましょう。
貯金のコツはお金が貯まる仕組みづくり
貯金を続けていくコツは、やる気だと考えている人もいます。
「1年後に100万円貯めるぞ!」「今月は無駄遣いを徹底的に省くぞ!」もちろんこういった心構えも大切ですが、気分が乗らない日が続くと、結局挫折してしまいます。
重要なことは、挫折することなく、継続できる仕組みづくりです。
具体的な方法を、5つのステップでお伝えしていきます。
Step1.家計簿をつける
自分が毎月、何にどれだけお金を使っているかを把握できていますか?
お金の流れを把握するもっとも確かな方法は、家計簿をつけることです。
「家計簿なんて面倒くさいなあ…」と家計簿をつける習慣がない人にとっては、ハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、現在は手軽につけられるスマホの家計簿アプリが多数出ています。たとえば「Zaim」や「レシーピ!」のように、レシートを撮影するだけで、自動で家計簿をつけてくれるものもあります。
「Zaim」はクレジットカード連携にも対応しています。
クレジットカード明細を見ながら、「家計簿に転記して…」という手間も不要です。
少なくとも3ヶ月以上家計簿をつけてみて、お金の流れを把握しましょう。
Step2.具体的な目標を立てる
貯金の目標は決めていますか?
いつまでに、いくら、何のためにお金を貯めるのかということです。
闇雲に「とりあえず、いっぱい貯金したい!多ければ多いほど良い!」では、毎月いくら天引きして、いくら節約したらいいのかも分かりません。
たとえば、以下のような目標を立ててみてもいいでしょう。
- 1年後に海外旅行したいので50万円貯める!
- 3年後の結婚式のために100万円貯める!
- 10年後に大学生になる子供の学資として300万円貯める!
このように目標を立てることで、貯金ペースが明確になります。
Step3.月々の貯金額を決定する
目標を立てたら、月々の貯金額を決定します。
単純に「目標金額÷期日までの月数」の割り算でOKです。
先ほどの例で行くと、以下のように月々の貯金額を決定できます。
■ 1年後に海外旅行したいので50万円貯める!
→ 月々4万2,000円の貯金で目標達成。
■ 3年後の結婚式のために100万円貯める!
→ 毎年33万円、月々に換算して2万7,500円ずつ貯金すれば目標達成。
■ 10年後に大学生になる子供の学資として300万円貯める!
→ 毎年30万円、月々に換算して2万5,000円ずつ貯金すれば目標達成。
ボーナス月は繰り上げて貯蓄ができる、という場合であっても、まずは「だいたいこれくらい」と、目安が把握できれば良いです。
もしこの段階で「どう考えても無理……」という状況であれば(たとえば手取り20万に対し、月々18万の貯蓄が必要になる、など)、目標を先延ばしにするか、収入を増やす手段を考えなくてはなりません。
月々の貯金額を算出することで、「そもそも実現可能かどうか」ということと、「月々いくら貯金する必要があるか」の2点がはっきりしました。
Step4.固定費と変動費を分けて考える
Step1.の家計簿をつけることで、お金の流れを掴みましょうとお伝えしました。
出て行くお金には「固定費」と「変動費」の2種類があります。
- 固定費……毎月決まって出て行くお金(住居費、保険料、スマホ代など)
- 変動費……出ていく金額が月によって変わるお金(食費、日用品費、交際費など)
この内、日々の生活で節約できるのは変動費です。
ただし、すでにお伝えしているように、固定費の内容を見直し、抑えられる部分を抑えることも大切です。
- 固定費……費用を見直す部分
- 変動費……日々の生活で節約する部分

Step5.「貯蓄用」と「普段遣い用」の口座を2つ作る
いよいよ、貯金のコツである仕組み化づくりの部分です。
もし現在1つの銀行口座しか持っておらず、給与の振込先も生活費も貯蓄も同じ口座を使っているのであれば、もう1つ新たに口座開設しましょう。
それぞれの口座の役割は、以下のとおりです。
■ 普段遣い用の口座
固定費、変動費などの生活の引き落とし専用
■ 貯蓄用の口座
給与から先取りして毎月の貯金額を入れる専用
給与受け取りも、普段遣い用の口座に設定します。
ちなみに、新たに開設する口座は、ネットバンキングの口座がおすすめです。
手数料が安く、ネット上で完結できるサービスが多い点が魅力です。最近では、大手都市銀行や地銀でも、スマホアプリやネットサービスが充実しています。
給与支払いや入金があったら、
- 「普段遣い用口座」から、毎月の貯金額を「貯蓄用口座」に入金する
- 「普段遣い用口座」に残った金額で生活する
たったこの2点です。
まず、貯めたいお金を差し引き、残ったお金で暮らすようにします。
貯金のコツは節約術にあり!すぐ実践できる節約術
貯金できる仕組みづくりが整ったら、毎月かかる費用を節約していくことも考えましょう。
実践しやすく、効果が高いものを3つご紹介します。
節約①格安スマホに乗り換える
最近では利用している人の数も随分増えてきましたが、
解約手数料がかかるから…
2年縛りがあるから…
との理由で、大手キャリアに高い通信費を払い続けている人も多いようです。
確かに、契約期間経過前の解約の際は、違約金として数千円から1万円の手数料をとられることがあります。
しかし、格安SIMに乗り換えてしまえば、毎月5,000円ものコストが下げることができるのです。
2ヶ月もすれば十分に取り戻せる範囲でしょう。
節約②生命保険や医療保険を見直す
固定費のうち、保険料も見直せる部分です。
一度見直せば節約の効果は続きますので、ぜひこの機会に、あらためて保障内容を確認していただきたいと思います。
意外と知られていませんが、公的保険にも「高額療養費制度」といって、1ヶ月に支払う医療費の上限を超えた分は後から払い戻される仕組みがあります。
自身が加入している保険が「本当に必要なものなのか」、「高額療養費制度を利用すれば事足りないか」にも注目しながら、保険の見直しは行っていきましょう。
節約③浪費枠をつくる
貯金が成功しない人の特徴でもお伝えしましたが、無駄遣いをゼロに、というのは現実的ではありません。
貯金や節約をすることが苦痛になってしまっては、貯金生活も長続きしませんし、何よりストレスが貯まります。
そこで、毎月かかる費用の仲に「浪費OK枠」をあらかじめ作っておきます。
そうすることで、罪悪感なく好きなことにお金を使えますし、結果的に、貯金生活が長続きします。
たったこれだけ!かんたんに浪費を抑える3つのコツ
せっかく固定費を見直して浪費枠も作っても、その浪費枠を超えてしまって結局貯金額が増えないということも時にはあるでしょう。
そういった人は、もともと浪費癖がある可能性があります。貯金をするためには、その浪費癖に対しても抑える仕組みを作っていきましょう。
浪費を抑える具体的なコツは、以下の3つだけです。
- クレジットカードの利用を控える
- 財布の中身は一定額だけにする
- 通販の利用を控える
では、それぞれについて詳しくみていきましょう。
コツ①クレジットカードの利用を控える
浪費癖のある人は、クレジットカードを利用していることが多いものです。
しかし、目に見えてお金を使用しているわけではないため、どうしても「分割できるし、まだ大丈夫か!」と気が緩んでしまいがちです。
これは貯金をする上では、大きな障害となります。
クレジットカードの分割払いでは、月々の支払い額を低くできますが、毎月分割払いで買い物をしていては、月を追うごとに分割金が積み重なってしまうことに注意が必要です。
このような特徴を持つ分割払いでは、いつしか月の支払額が増え、せっかく貯めた貯金を切り崩す羽目になるでしょう。
クレジットカード払いでは、ポイントなども付くので節約効果も確かにありますが、浪費癖のある人は、時に避けるべきものとなります。
クレジットカードは持ち歩かず、現金払いを鉄則としましょう。
コツ②財布の中身は一定額だけにする
貯金ができずに浪費癖のある人は、財布にたくさんのお金があると気が大きくなりがちです。
そのために、不必要なものを購入してしまうのです。その内容は、形に残らない飲食代が大半でしょう。
特にお酒の席では、浪費が加速しやすくなりますので注意が必要です。
こういった浪費を防ぐためには、1週間ごとに必要な分だけの現金を持ち歩くようにしましょう。
1日ごとだと、日に日に補充する額が増えやすくなるので、あくまでも1週間ごとに補充するようにしてください。
コツ③オンラインショッピングの利用を控える
簡単に買い物ができるオンラインショッピングですが、これも浪費癖のある人はなるべく避けた方がいいでしょう。
もちろん、買うものが決まってる上での利用なら特に問題はありません。
問題となるのは、用がないのに商品を眺めてしまうことです。
簡単に利用できる分、ほしいものが見つかると衝動買いをしてしまう可能性がグッと高くなってしまいます。
また決済方法についても、携帯料金と合算で支払えるキャリア決済があることから、余計に衝動買いを加速させてしまうでしょう。
貯金をしたい浪費家の人は、オンラインショッピングは避けるようにしてください。
貯金のコツとはお金が貯まる仕組みを作ること
いかがでしたか?ここまで、お金が貯まらない人の特徴と、貯金のコツについて、お伝えしてきました。
日々のお金の使い方を見直すことはもちろんですが、お金が貯まる仕組みを作ってしまうことで、感情面に左右されず、半強制的にお金を貯めていくことが可能だとお分かりいただけたでしょうか。
いかにストレスを溜めずに貯金生活を習慣化していくかが、お金を貯める一番のコツです。
自分に合った節約術も取り入れつつ、楽しみながら貯金を続けてくださいね。