郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる6つの方法|自動貸付けの申込方法から注意点まで解説

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郵便局でお金を借りられる?
ゆうちょ銀行ではどんな方法でお金を借りられるのだろう?

郵便局(ゆうちょ銀行)は全国各地に設置されているため、利用者が多いことが特徴です。

実際に、2022年3月末にはゆうちょ銀行の通常貯金口座数は約1億2,000万口座と多くの方がゆうちょの銀行口座を保有していることがわかります。

銀行の口座は合計で97.6%とほぼ全員が保有。「ゆうちょ銀行」は78.3%。最もよく利用する金融機関は「銀行」
(75.0%)、「ゆうちょ銀行」(16.2%)となっている。

引用:一般社団法人 全国銀行協会

郵便配達の業務以外に金融業務も行っており、郵便局(ゆうちょ銀行)からお金を借りることも可能です。

「消費者金融から借りるのは不安」という方でも、郵便局(ゆうちょ銀行)であれば安心感を持って利用できるのではないでしょうか。

ここでは、郵便局(ゆうちょ銀行)からお金を借りる方法について解説します。

※参考元:ゆうちょ銀行「ゆうちょ銀行の強み」

この記事でわかること
  • 郵便局(ゆうちょ銀行)からお金を借りる方法は6つある
  • 国債等担保自動貸付けと財産形成貯金担保貸付けは新規受付が終了している
  • 郵便局(ゆうちょ銀行)の自動貸付は審査なしで借りられる
  • 自動貸付は通帳もしくはキャッシュカードから借り入れられる
  • JP BANKカードは即日融資に向いていない
  • キャッシュカードからお金を借りる「したく」は新規受付が終了している

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マネーグロース – カードローン部門

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、貸金業務取扱主任者を取得。メガバンクにて勤務後、金融情報について自身の経験や取材・電話調査から情報を執筆するWebライターとして活動。

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郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる6つの方法を公開

ゆうちょ銀行が提供している公式サービス

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる方法は全部で6種類あります。

借入方法担保
貯金担保自動貸付け担保定期貯金・担保定額貯金
口座貸越サービス無担保
JP BANKカードのキャッシング無担保
かんぽ生命の契約者貸付制度解約返戻金
国債等担保自動貸付け国債(ゆうちょ銀行もしくは郵便局で購入)
財産形成貯金担保貸付け財形定額貯金・財形年金定額貯金・財形住宅定額貯金

ゆうちょ銀行では担保が必要な自動貸付けや、無担保で利用できるキャッシングなどがあります。

それぞれの特徴を理解した上で、利用できる借入方法を選ぶことが重要です。

各借入方法の担保や特徴をそれぞれ確認していきましょう。

貯金担保自動貸付け

ゆうちょ銀行の公式アプリ

貯金担保自動貸付けは、ゆうちょ銀行の総合口座に預け入れている「担保定期貯金」「担保定額貯金」を担保にしてお金を借りるサービスです。

そのため、審査なしでお金を借りることができます。

通常貯金の残高以上の額を引き出そうとすると、不足分が自動的に貸し付けられる仕組みになっています。

貯金担保自動貸付けのサービス内容は、以下の表の通りです。

担保担保定期貯金・担保定額貯金
貸付上限額預入金額の90%以内(最大300万円まで)
貸付期間貸し付けの日から2年
貸付回数制限なし
貸付金利・担保定額貯金を担保にする場合:返済時の約定金利(%)+0.25%
・担保定期預金を担保にする場合:預入時の約定金利(%)+0.5%
利子の計算方法1年を365日として日割計算

預入金額が少ない方は借り入れできる金額が少なくなるため、国からお金を借りる方法を検討してみると希望の金額を借りることもできます。

貯金担保自動貸付けは、貸付金額と貸付利子に相当する額を通常貯金に預け入れることで自動的に返済されます。

また、貸付期間の2年の間であれば返済回数や1回あたりの返済金額に制限がありません。

毎月コツコツと返済したり、ボーナスの支給に合わせてまとめて返済したりと、自身のタイミングで返済できる点がメリットです。

担保になる「担保定期貯金」「担保定額貯金」がある場合は、カードローンを利用できない高齢者がお金を借りることができる方法の一つでもある貯金担保自動貸付けの利用を検討してみましょう。

>> 自動貸付けへ申し込みする流れを確認する

口座貸越サービス

口座貸越サービスは貯金担保自動貸付けと同様に、通常貯金の残高以上の額を引き出そうとしたときに自動で融資を受けられるサービスです。

10万円〜30万円の資金を10万円単位で借り入れることができ、担保や保証人も必要ありません。

口座貸越サービスの内容は以下の表の通りです。

担保・連帯保証人不要
申込条件・日本国籍を有する方または永住許可等を受けている外国人の方
・満20歳以上70歳以下の方
・ゆうちょ銀行の通常貯金を保有している方
・安定した収入があり、継続して取引が見込まれる方
・ゆうちょ銀行所定の保証会社(ゆうちょローンセンター株式会社)の保証を受けられる方
借入金の使い途自由(事業性資金を除く)
貸付上限額10万円以上30万円以内(10万円単位)
審査の結果によって希望する借入上限額より減額する場合がある
金利の種類変動金利
貸付金利年14.0%
利子の計算方法1年を365日とする日割計算

50万円を借りるという方は、他の借入方法を検討する必要があります。

口座貸越サービスで借りたお金は、以下の2つの返済方法で返済します。

口座貸越サービスの返済方法
  • 約定返済
  • 随時返済

約定返済は毎月8日(休業日は翌営業日)に返済用口座から約定返済額(1万円)が自動で引き落とされて返済する仕組みです。

一方の随時返済は、ゆうちょATMで返済用口座から好きなタイミングで任意の金額を返済できる仕組みです。

基本的に毎月8日に約定返済を行い、余裕があるときに随時返済でまとめて返済することができます。

ただし、随時返済を行った場合でも、別途約定返済が必要になるため注意が必要です。

また、口座貸越サービスは無担保で利用できるサービスですが、貯金担保自動貸付けが利用可能な場合はそちらが優先される点も気を付けましょう。

>>口座貸越サービスの注意点を確認する

JP BANKカード(クレジットカード)からキャッシング

ゆうちょ銀行のクレジットカード「JP BANKカード」を持っている方は、キャッシング機能の利用で借り入れることもできます。

キャッシング機能はクレジットカードでお金を借りる機能で、利用枠内であれば銀行やコンビニATMからお金を借りることができます。

JP BANKカードの基本的な特徴は、以下の表の通りです。

年会費初年度年会費無料(ゴールドカードは年会費11,000円)
翌年度以降は年会費1,375円(年1回の利用で年会費無料)
国際ブランドVISA・Mastercard・JCB
申込条件VISA・Mastercard:高校生を除く満18歳以上の方
JCB:満18歳以上で本人または配偶者に安定収入がある方、または高校生を除く満18歳以上の学生の方
キャッシング利用枠一般カード・ALenteの場合:10万円〜30万円
ゴールドカードの場合:10万円〜50万円
貸付金利年15.0%(実質年率)
返済方法リボルビング払いまたは一括払い
返済期間・回数最長2年8ヵ月・32回
担保不要

クレジットカードのキャッシングはATMから現金を引き出す仕組みなので、利用明細を見られなければ周囲に借り入れがバレないというメリットがあります。

また、無担保で借りることができる点もキャッシングの魅力です。

ただし、キャッシング機能の利用には審査が必要であり、場合によっては希望する額の融資を受けられない可能性があります。

また、JP BANKカードを申し込んでから手元に届くまでは1週間以上かかるケースが多く、今すぐお金が必要な方には向いていません。

「すぐにお金を借りたい」「今日中にお金が必要」という方は、即日融資に対応しているおすすめ消費者金融のカードローンを利用しましょう。

>>JP BANKカードは即日融資に不向きな理由を確認する

かんぽ生命の契約者貸付制度

郵便局のポスト

郵便局(かんぽ生命)で生命保険に加入している場合は、契約者貸付制度を利用してお金を借りることもできます。

契約者貸付制度は契約中の積立型保険の解約返戻金を担保にすることで、生命保険でお金を借りることができる制度のことです。

契約者貸付制度を利用できるのは解約返戻金を受け取れる終身保険や学資保険などであり、定期保険や終身年金保険などの商品は利用できません。

かんぽ生命の契約者貸付制度の特徴は、以下の表の通りです。

利用条件解約返戻金がある保険を郵便局(かんぽ生命)で契約している方
貸付利率貸付期間中:年2.50%〜年6.00%(加入時期によって異なる)
貸付期間経過後:年2.5625%〜年6.3600%
貸付上限額解約返戻金の一定の範囲内(借り入れられる金額はマイページから確認できる)

契約者貸付制度は解約返戻金を担保にしてお金を借りる制度であるため、利用の際に審査は行われません。

また、金利は貸付期間中なら最大で年6.0%と低く設定されており、返済の負担が小さい点もメリットです。

ただし、返済しないまま1年が経過すると利率が上がり、さらに1年が経過すると返済の代わりに保険金額が減額される点に注意が必要です。

万が一に備えて加入している保険の保障内容が手薄になってしまうリスクがあるため、契約者貸付制度を利用する際は計画的に返済しましょう。

>>契約者貸付制度の注意点を確認する

国債等担保自動貸付け

郵便局やゆうちょ銀行で購入した国債がある場合、国債を担保にしてお金を借りることができます。

国債等担保自動貸付けで担保にできる国債は以下の2種類です。

担保にできる国債
  • 利付国債
  • 個人向け国債

上記のいずれかの国債を郵便局やゆうちょ銀行で購入している場合は、国債等担保自動貸付けを利用できます。

国債等担保自動貸付けの基本的な特徴は、以下の表の通りです。

担保利付国債、個人向け国債
貸付上限額担保の80%以内(最大200万円まで)
貸付利率借入時の預入期間1年の定期預金の約定利率(%)+1.70%

国債等担保自動貸付けは、貯金担保自動貸付けと同様に通常貯金の残高よりも多い額を引き出したときに自動で融資を受けられます。

貸付額が総合通帳口座の残高にマイナスに表示される仕組みです。

返済する際は、貸付金額と貸付利子に相当する額を通常貯金に預け入れることで自動的に返済されます。

ただし、国債等担保自動貸付けは2019年3月29日をもって新規申し込みの受付が終了しています。

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りたい場合は、国債等担保自動貸付け以外の方法を検討しましょう。

財産形成貯金担保貸付け

財産形成貯金担保貸付けは、財形定額貯金や財形年金定額貯金などの商品を担保に入れてお金を借りる仕組みです。

ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口で手続きをすることで、お金を借りることができます。

財産形成貯金担保貸付けの基本的な特徴は、以下の表の通りです。

担保財形定額貯金・財形年金定額貯金・財形住宅定額貯金
貸付上限額預入金額に利子を加えた額の90%以内(一つの契約につき300万円まで)
貸付期間貸し付けの日から2年
貸付利率返済時の約定利率(%)+0.25%

財産形成貯金担保貸付けでは、貸付期間内(2年)に貸付金額と貸付利子に相当する額を郵便局・ゆうちょ銀行の貯金窓口で返済します。

融資額は1,000円から選ぶことができ、返済回数も1回〜4回から選択可能です。

ただし、財産形成貯金担保貸付けは2019年3月29日をもって新規申し込みの受付を終了しています。

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りたい方は、財産形成貯金担保貸付け以外の方法を選びましょう。

郵便局(ゆうちょ銀行)の自動貸付けへ申し込みする流れ

ゆうちょ銀行で借りたお金

郵便局からお金を借りる「貯金担保自動貸付け」「国債等担保自動貸付け」「財産形成貯金担保貸付け」は、利用するにあたり以下の手順で手続きを行う必要があります。

貯金担保自動貸付けに申し込む流れ
  1. 必要書類を準備する
  2. ゆうちょ銀行の窓口で手続きを行う
  3. 通帳もしくはキャッシュカードで借り入れる

自動貸付けは申込手続きが完了したら、いつでも好きなときに借りられるようになります。

申し込みの流れを理解しておき、好きなタイミングで借りられるように準備しておくことが重要です。

ここでは、貯金担保自動貸付けに申し込む流れについて以下の点を解説します。

自動貸付けは審査なしでお金を借りられる

郵便局(ゆうちょ銀行)の貯金担保自動貸付けは、審査なしでお金を借りることができます。

なぜなら、貯金担保自動貸付けでは定期貯金や定額貯金を担保に入れているためです。

例えば、消費者金融や銀行などのカードローンは、無担保である代わりに本人の返済能力を確認しています。

継続的に安定した収入がないと「返済能力が低い」と判断されてしまい、審査に通らなくなってしまいます。

本人に収入がない無職や専業主婦の方、アルバイトや自営業者で収入が安定していない方などは無担保ローンの審査に通らない可能性が高いです。

しかし、ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けは定期貯金・定額貯金を担保に入れており、返済が滞ったときには担保の定期貯金・定額貯金から弁済されます。

つまり、消費者金融や銀行のカードローンの審査に通りにくい専業主婦や無職がお金を借りることができます。

「無担保ローンの審査に通らない」「担保にできる定期貯金・定額貯金がある」という方は、貯金担保自動貸付けに申し込みましょう。

ゆうちょ銀行の営業時間内に窓口で手続きを行う

郵便局の実店舗

貯金担保自動貸付けは、ゆうちょ銀行の営業時間内に貯金窓口に来店して申込手続きを進める必要があります。

Webや書類の郵送などでは手続きができないため注意が必要です。

ゆうちょ銀行の貯金窓口の営業時間は、以下の表の通りです。

平日9:00〜16:00
土日祝休み

貯金窓口は平日の9:00〜16:00しか開いておらず、夜間や休日に貯金担保自動貸付けを申し込むことはできません。

大きい郵便局であれば土日祝日が開いている場合がありますが、貯金窓口が開いていないケースがほとんどです。

事前に最寄りにある郵便局(ゆうちょ銀行)の貯金窓口の営業時間を確認しておきましょう。

また上記の営業時間内に貯金窓口に行けない場合は、消費者金融のカードローンに申し込むことをおすすめします。

Web完結で24時間いつでも申し込める消費者金融のおすすめカードローンを選んで、申込手続きをしましょう。

自動貸付けの申し込みに必要な書類

貯金担保自動貸付けに申し込む際は、以下の書類を持って貯金窓口に行きましょう。

自動貸付けの申し込みに必要な書類
  • 総合口座通帳
  • お届け印
  • 本人確認書類

貯金担保自動貸付けを利用するためには、総合口座通帳に担保となる定期貯金・定額貯金を預け入れておく必要があるため、事前に準備しておきましょう。

また、代理人に手続きを委任する場合は、別途委任状が必要となる点に注意が必要です。

ゆうちょ銀行の申込手続きに利用できる本人確認書類には、主に以下の書類があります。

顔写真付きの公的書類・運転免許証
・運転経歴証明書(平成24年4月1日以降交付のもの)
・マイナンバーカード
・旅券(パスポート)・乗員手帳
・在留カード
・療育手帳
・戦傷病者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・身体障害者手帳
顔写真のない公的書類・各種保険証
・国民年金手帳
・児童扶養手当証書
・特別児童扶養手当証書
・母子健康手帳(母および子に限る)

引用:ゆうちょ銀行「本人確認書類一覧」

上記の書類は原本の提示が必要であり、有効期限があるものは有効期限内、有効期限がないものは発行後6ヵ月以内のものに限られます。

一般的に、貯金窓口は平日に営業しているため、土日にお金を借りる必要がある方は翌営業日まで待つ必要があります。

通帳もしくはキャッシュカードから借り入れができる

jpバンクカードの券面

貯金担保自動貸付けは、一度申込手続きを進めたら通帳やキャッシュカードで借り入れられます。

通常貯金の残高よりも多い額を引き出そうとすると、不足分が自動的に融資される仕組みです。

例えば、残高が5万円の状態で20万円を引き出そうとすると、不足分の15万円が自動で融資され、通帳には「-150,000」と表記されます。

普段通り現金を引き出すだけで借り入れが完了するため、周囲の目を気にせずに借りられる点が貯金担保自動貸付けの魅力です。

また、カードローンであれば専用のローンカードを使います。

バレずにお金を借りる場合は、ローンカードを誰にも見られないように管理する必要があります。

しかし、貯金担保自動貸付けは普段使っている通帳やキャッシュカードから借り入れができ、バレないように隠す必要もありません。

ただし、利用明細や通帳残高のマイナス表示を見られると、借り入れがバレてしまうリスクがあります。

できるだけ利用明細は処分して、通帳の中身も見られないように管理しておきましょう。

郵便局からの電話連絡や郵送物は基本的に自宅に届かない

自動貸付けサービスを利用しても、郵便局から電話連絡や郵送物が自宅に届くことはありません。

そのため、普通に利用している限りは家族にバレる心配がない点が、自動貸付けサービスのメリットです。

ただし、以下のいずれかに該当する場合は自宅に郵送物が届いてしまいます。

自宅に郵送物が届くケース
  • 返済期限までに完済していない
  • 担保にしている貯金が満期を迎えている

貯金担保自動貸付けの返済期限は2年ありますが、返済期限前にゆうちょ銀行から「返済のご案内」というハガキが郵送されます。

ハガキを家族に見られると借り入れがバレるリスクがあるため注意が必要です。

また、担保にしている定期貯金・定額貯金が満期日を知らせるハガキも郵送されます。

「返済のご案内」と同様、家族に見られると借り入れがバレてしまうかもしれません。

借り入れがバレたくない方は、返済期限や満期日までに必ず返済して家族に郵送物が見られないような対策をしておきましょう

ゆうちょ銀行からお金を借りるときの注意点

ゆうちょ銀行のATM

郵便局(ゆうちょ銀行)からお金を借りる際、以下の点に注意が必要です。

ゆうちょ銀行でお金を借りる手続きを進める前に、上記の注意点を確認しておきましょう。

自動貸付けができない理由

貯金担保自動貸付けでATMからお金を引き出そうとしても利用できない場合、以下の2つの理由が考えられます。

自動貸付けができない理由
  • 借入金額が上限に達している
  • 担保にしている定期貯金・定額貯金が満期を迎えている

貯金担保自動貸付けは、担保にしている貯金額の90%以内で最大300万円が借入上限額です。

そのため、担保の貯金額の90%以上または300万円以上の額を借り入れようとしても、自動貸付けは利用できません。

また、担保にしている定期貯金や定額貯金が満期を迎えてしまうと、預入金は通常貯金に払い戻されます。

担保が無くなってしまうため、貯金担保自動貸付けは利用できません。

貯金担保自動貸付けを利用したい場合は、担保に入れている貯金の満期がいつなのかを確認しておくことも重要です。

「自動貸付けが利用できない」という場合は、上記のいずれかの原因に該当していないかチェックしましょう。

自動貸付けは通帳の残高がマイナスに記帳される

ゆうちょの通帳アプリ

貯金担保自動貸付けを利用して通常貯金の残高以上の額を借りた場合、総合通帳口座の残高にマイナス表示されてしまいます。

通常、お金を引き出しても残高がマイナス表示されることはないため、マイナス表示を見るだけで借り入れがバレる点に注意が必要です。

通常貯金の残高を超える払戻しがあったときに、その不足分が自動的に貸し付けられます(総合口座通帳には、貸付高が「現在高(貸付高)」の欄にマイナス表示で記帳されます)。

引用:ゆうちょ銀行「貯金担保自動貸付け」

例えば、借入前の残高が5万円で10万円を引き出すと不足分の5万円が融資され、通帳には「−50,000」と表示されます。

もしも家族が通帳の中身を見たら、借り入れていることがバレてしまいます。

家族にバレずにお金を借りたい方は、通帳の中身だけは見られないように厳重な管理をしておきましょう。

また、どうしても周囲に借り入れがバレたくない場合は、Webで手続きを完結させられる消費者金融のカードローンの利用がおすすめです。

JP BANKカードは即日融資に不向き

JP BANKカードのキャッシングを利用した借り入れは、基本的に即日融資に不向きです。

なぜなら、JP BANKカードは申し込んでから自宅に届くまでに約1〜2週間ほどかかるためです。

現時点でJP BANKカードを持っておらず、すぐにお金を借り入れたい方にはJP BANKカードのキャッシングはおすすめしません。

例えば、大手の消費者金融のカードローンは即日キャッシングに対応しているケースが多いです。

アイフルのロゴ
アイフル
最短18分融資※申込状況によっては希望に添いかねます
アコムのロゴ
アコム
最短20分融資※お申し込み時間や審査によりご希望に​沿えない場合がございます。
プロミスのロゴ
プロミス
最短3分融資※申込状況によっては希望に添いかねます
レイク
レイク
最短25分融資
SMBCモビットのロゴマーク
SMBCモビット
最短即日

申し込みの時間帯にもよりますが、基本的には即日融資に対応しています。

消費者金融カードローンの融資が早い理由

「すぐにお金が必要」という場合は、即日融資に対応している消費者金融のカードローンに申し込みましょう。

ただし、すでにJP BANKカードを契約していてキャッシング機能が付帯されている場合は、CD・ATMの利用ならすぐにお金を引き出せます。

キャッシング振込は申し込みから5営業日後に振り込まれるため、すぐに借りたい方はCD・ATMの利用で借り入れましょう。

借入方法によってはATMで取引できない

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる場合、借入方法によってはATMから返済できない点に注意が必要です。

貯金担保自動貸付けや国債等担保自動貸付けの場合は、ATMから借り入れや返済ができます。

しかし、財産形成貯金担保貸付けはATMから借り入れや返済はできず、貯金窓口に出向く必要があります。

貸付期間内に、貸付金額と貸付利子をゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口にてご返済いただきます。

引用:ゆうちょ銀行「財産形成貯金担保貸付け(新規受付終了)」

ほかの借入方法のようにATMから気軽に返済できるわけではない点に注意しておきましょう。

また、財産形成貯金担保貸付けの新規申込受付は2019年3月29日をもって終了しています。

ATMから返済したいのであれば、貯金担保自動貸付けを利用するか、返済方法が豊富な消費者金融のカードローンがおすすめです。

口座貸越サービスの返済金額は固定されている

口座貸越サービスの約定返済額は1万円に固定されています。

約定返済額は、1万円です。

※約定返済は、前月末時点で借入残高・利子等がある場合に発生します。

※ご返済の際の借入残高と利子等が1万円未満の場合は、借入残高と利子等の金額が返済額です。

引用:ゆうちょ銀行「口座貸越サービス」

基本的に1万円以下の金額で返済できることはないため注意が必要です。

例えば、月々の返済は2,000円程度にして、ボーナスが支給されたらまとまった額を返済したいと考える方も多いでしょう。

しかし、口座貸越サービスは毎月1万円を返済していかなければなりません。

毎月の返済額を少額に抑えたい方は、口座貸越サービス以外の借入方法を検討しましょう。

例えば、三井住友銀行カードローンの場合、返済時の借入残高が10万円以下であれば約定返済金額は2,000円です。

月々の返済額を低く抑えたい場合は、最低返済額が低く設定されている消費者金融や銀行のカードローンを利用しましょう。

契約者貸付制度は返済が滞ると保険金額が減額されるリスクがある

かんぽ生命の契約者貸付制度を利用してお金を借りる場合、返済が滞ったときに保険金額が減額されるリスクがあることに注意しましょう。

Q 貸付を受けたまま2年経過した場合は、どうなりますか?

A  回答

ご返済に代えて保険金額などが減額されます。

減額される保険金額は、貸付金および利息の合計額より大きくなりますので、お早めにご返済をお願いいたします。 もしご返済が難しい場合は、利息のみをご返済いただき貸付期間を延長する方法(元金同額貸付)もございます。

引用:かんぽ生命「よくあるご質問」

かんぽ生命の契約者貸付制度は貸付期間が1年であり、1年以内に返済をされない場合は貸付利率が高くなります。

さらに1年を経過しても返済されない場合、積立金(責任準備金)から貸付金と利子が差し引かれます。

本来、解約返戻金は年数を経過するごとに一定の割合で増えていく仕組みです。

しかし、途中で差し引かれることで減額される保険金額は貸付金と利息の合計額よりも大きくなるため、保険金が想定よりも大幅に減るリスクがあります。

万が一に備えた保険金が減額されてしまうと、ライフプランにも大きな影響が発生します。

契約者貸付制度を利用する際は、貸付期間内に返済するためにも事前に返済計画を立てておきましょう。

このように契約者貸付制度にはリスクもあるため、質屋でお金を借りるような自身のものを担保に借り入れする方法も検討してみることもおすすめです。

キャッシュカードからお金を借りる「したく」は新規受付終了

ゆうちょ銀行には、ここまでご紹介してきた借入方法のほかに「したく」というカードローンも存在していました。

しかし、したくは2018年10月31日をもって新規受付が終了しています。

「ゆうちょ銀行にもカードローンがあったはず」と記憶している方がいるかもしれませんが、現在は利用できないため注意が必要です。

したくは元々、ゆうちょ銀行とスルガ銀行が共同運営をしていたカードローンでした。

しかし、スルガ銀行の不正融資問題をきっかけに両行の業務提携が解消され、したくの新規受付も終了しました。

カードローンを利用したい方は、消費者金融や銀行が提供しているカードローンに申し込みましょう。

また、勤務先が労働組合に加入している場合は、カードローンよりも低金利で借り入れできるろうきんからお金を借りることもできます。

ただし、すでにしたくを契約している方は今後も引き続き利用可能です。

したくの基本的な特徴は以下の表の通りです。

申込対象者申込時の年齢が満20歳以上70歳以下で、安定した収入がある方
資金使途自由(事業性資金は除く)
借入上限額10万円〜500万円(初回は300万円まで)
契約期間1年ごとの契約更新
利率年7.0%〜14.9%
遅延損害金年利19.5%

ゆうちょのフリーローンは新規で利用できない

ゆうちょ銀行では、「パーソナルローン『夢航路』」というフリーローンを取り扱っていましたが、2019年6月28日に新規受付を終了しています。

カードローン「したく」と同様にスルガ銀行と共同で運営されていましたが、業務提携の解消により利用できなくなりました。

パーソナルローン「夢航路」には、目的別に以下の8種類が設けられていました。

プラン融資の内容
自己投資応援プラン自分自身のスキルアップのための自己投資費用を融資
教育プラン幼稚園から大学までの子供の入学・進学にかかる費用を融資
オートプラン新車、中古車の新規購入や乗り換えにかかる費用を融資
ハッピープラン結婚や出産などにかかる費用を融資
エコプラン屋上緑化や太陽光発電システムの購入などにかかる費用を融資
リフォームプラン自宅のリフォームにかかる費用を融資
不動産プラン不動産購入資金や不動産関連資金を融資
フリープラン事業資金以外でさまざまな目的に利用できるプラン

現在のゆうちょ銀行では、マイカーローンやブライダルローンなどの取り扱いがありません。

農協の組合に加入している方は、プランが豊富な農協からお金を借りることも検討してみてはいかがでしょうか。

また、「自動車を購入したい」などの明確な目的がある場合は、ほかの金融機関のマイカーローンのような目的別ローンを利用しましょう。

ただし、ゆうちょ銀行では以下の3種類の住宅ローンを取り扱っています。

ゆうちょ銀行で取り扱いのある住宅ローン
  • ゆうちょフラット35
  • ソニー銀行の住宅ローン
  • SBI新生銀行の住宅ローン

住宅の購入資金を借り入れたい場合は、上記3つの住宅ローンの利用を視野に入れてみましょう。

この記事の監修者

宮野茉莉子

1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士証券外務員一種中学高校社会科教員免許