クレジットカードでお金を借りる方法はある?注意点や借りられないときの対処法

クレジットカードでお金を借りる方法

クレジットカードでお金を借りることはできる?

クレジットカードでお金を借りるのとカードローンは何が違う?

クレジットカードを利用して借り入れする際には、人によってさまざまな不安や疑問があるでしょう。

一般的にクレジットカードといえば、買い物をするときに利用するイメージが強いものです。

借り入れをするにあたっては、「クレジットカードで借り入れってどういうこと?」と戸惑うことも多くなります。

ポイント

トラブルなくクレジットカードでお金を借りるには、キャッシングについてしっかりと理解を深める必要があります。

そこで今回は、クレジットカードでお金を借りる方法「キャッシング」について詳しく解説していきます。

カードローンとの違いやキャッシング利用時の注意点などにも目を向けたうえで、失敗のないキャッシング利用を心がけましょう。

この記事でわかること
  • クレジットカードでもキャッシング枠を利用するとお金を借りられる
  • クレジットカードのキャッシングとカードローンは即日性や金利に違いがある
  • キャッシング枠が付与されているクレジットカードがあればコンビニで現金を引き出せる
  • これからキャッシング審査に申し込む場合はカードローンのほうが融資まで早い可能性がある

クレジットカードでお金を借りる方法はある?

クレジットカードでお金を借りる方法のことを、「キャッシング」といいます。

キャッシングとは?

クレジットカードに付帯するサービスの一つです。クレジットカード会社から、キャッシング枠の範囲内で現金を融資してもらうことができます。

キャッシングのサービスが付いているクレジットカードでは、必要に応じて現金の借り入れが可能です。

クレジットカードのショッピングとキャッシングの違いは?

キャッシングを利用する際には、上のように疑問を抱く方も多いでしょう。

ショッピングとは?

クレジットカードの基本機能で、後払いの方式で買い物ができるサービスです。ショッピング枠の範囲内で、好きな買い物や旅行、固定費の支払いなどができます。

ショッピングはあくまで買い物をするときに利用するもので、キャッシングは現金を借りるときに利用するものです。

クレジットカードのキャッシング機能の特徴や基本的な利用方法については、さらに詳しく掘り下げていきます。

キャッシング機能を使うと現金を引き出すことができる

クレジットカードのキャッシングを利用すれば、コンビニATMでお金を借りることもできます。

一般的な銀行口座から預金を引き出すのではなく、引き出した分だけクレジットカードからお金を借りるかたちになるのが特徴です。

キャッシング機能を利用するときの流れ(ATMを利用する場合)
  1. ATMにクレジットカードを挿入する
  2. キャッシング(または引き出しなど)のメニューを選ぶ
  3. 借りたい額を入力する
  4. お金をATMから受け取る

上記のような流れでお金が借りられるため、クレジットカードにキャッシング機能があると、急な出費があった際にも便利に利用できます。

最近では、クレジットカードと提携している金融機関・コンビニATMも多いため、ATMは全国各地のものが利用可能です。

ポイント

特にコンビニでキャッシング可能なクレジットカードであれば、24時間365日いつでも借り入れができるため、さまざまな場面で役立つでしょう。

また、キャッシングの借入方法はATMだけでなく、インターネット振込などを利用することもできます

インターネット振込の場合は、クレジットカードのマイページサービスなどから借り入れの申し込みをし、自身の銀行口座へ直接振り込んでもらう流れです。

クレジットカードのキャッシングで早めに借り入れしたい…

と困っているときも、最近は即時振込反映の銀行が増えているため、便利に活用できるでしょう。

そしてキャッシングで借り入れしたお金は、ショッピングの支払い日(引き落とし日)に、ショッピング利用分とあわせて返済する流れになります。

クレジットカードでお金を借りることとカードローンの違い

大手消費者金融の看板

キャッシングもカードローンも同じものに思えるけど、何が違うの?

キャッシングとカードローンなら、どちらがお得に利用できる?

といったように、キャッシングについて理解を深める際には、カードローンとの違いについて困ることも多いです。

お金を借りる際には、少しでもお得感やメリットの多さを重視したいところでしょう。

キャッシングとカードローンの違いをチェックする際には、最終的にどちらにメリットがあるのかも整理していきたいものです。

キャッシングとカードローンの違いについて

現金の融資サービスとしては、キャッシングもカードローンもどちらも同じものです。キャッシングを利用した場合でも、カードローンを利用した場合でも、お金を借りることはできます。

しかし、キャッシングとカードローンには、以下のようにサービスや金利の面で、大きな違いがあるのが特徴です。

クレジットカードカードローン
ショッピング機能ありなし
即日性低い高い
実質年率高い会社による
借入限度額低い高い
海外キャッシングサービスありなし

カードローンは融資専用のサービスになるため、ショッピング機能がないことは理解しておきましょう。

また、海外キャッシングサービスについては、クレジットカードのキャッシングならではのメリットです。

海外旅行・海外出張に出かけた際には、必要に応じて、海外でキャッシングすることも可能です。

即日性や実質年率、借入限度額についての詳細は、以下をチェックしていきましょう。

即日性は最短即日融資に対応した消費者金融カードローンが優れている

クレジットカードのキャッシングでは、残念ながら即日融資を受けることが難しい傾向にあります。

まったくできないわけではありませんが、即日キャッシング利用OKのクレジットカードは、かなり少ないです。

クレジットカードでは審査なしでお金を借りることができません。

そのため、クレジットカードでキャッシング機能を付ける際には、審査が必要になります。

審査には数日時間がかかることが多く、土日祝日は審査対応不可の場合も多いです。

そのため今すぐお金が必要な方には、クレジットカードのキャッシングは向いていない可能性があります。

一方で、カードローンは即日性に優れているのが特徴です。

審査速度
クレジットカード遅い(数日程度)
消費者金融カードローン早い(最短即日)
銀行カードローン遅い(数日程度)

消費者金融カードローンはスピーディーに審査を行ってくれるため、早ければ申し込みから20分前後で借り入れができます。

対して、銀行カードローンはクレジットカードのキャッシングと同様に、審査に時間がかかることが多いためご注意ください。

即日でお金を借り入れしたい方は、消費者金融カードローンがおすすめです。

実質年率と借入限度額は銀行カードローンが優れている

クレジットカードのキャッシングとカードローンは、実質年率や借入限度額の面でも、大きな違いがあるといえるでしょう。

まずは実質年率(金利)についてチェックしていきます。

実質年率とは?

借入金額の利息やもろもろの手数料などをあわせて計算した、実質上の金利のことです。金利とは、借入金額や借入日数に応じてかかる利息の割合(%)を示したものになります。

実質年率は、基本的に年〇%の表記で設定されています。

例えば、年18%の実質年率なら、1年あたり借入金額の18%が利息としてかかる仕組みです(細かい日数は日割り計算)。

ここでクレジットカードのキャッシングとカードローンの、実質年率の相場を比較してみましょう。

  • 銀行カードローン:年3.0%~15.0%
  • 消費者金融カードローン:年3.0%~18.0%
  • クレジットカードのキャッシング:年18.0%

このように比較してみると、クレジットカードのキャッシングの実質年率は、高めであることがわかります。

実質年率が高ければ、その分、返済にあたって上乗せされる利息の額は増える仕組みです。

利息負担を抑えてお金を借りるなら、低金利なカードローンの利用を検討しましょう。

ポイント

実質年率の高さは、クレジットカードのキャッシングを利用する上で注意したいデメリットの一つといえるでしょう。

続いて、借入限度額の違いについても具体的に比較していきます。

借入限度額は会社によって異なりますが、傾向として限度額は以下のような相場で設定されているのが特徴です。

利用限度額
クレジットカード50~100万円
消費者金融カードローン1万円〜800万円
銀行カードローン10万円〜800万円

消費者金融カードローンや銀行カードローンと比べると、クレジットカードのキャッシングは利用限度額が少なめです。

100万円を借りる300万円を借りるなどできるだけ多くの額を借り入れしたい方よりは、趣味・娯楽に充てるお金を借りたいという人に向いていると言えます。

実際にキャッシングを利用したことがある男女100人に調査を行ったところ、キャッシング機能を利用した理由として趣味・娯楽が1番多い結果となりました。

参照:キャッシングを利用したことがある人のアンケート調査

高額な借入には向いていませんが、借り過ぎに注意して利用できるという利点もあるといえるでしょう。利用限度額(キャッシング枠)が少なければ、多くの額を借りて返済に困るリスクも低くなります。

気が付けば限度額いっぱい借りてしまい、返済できなくなってしまった…

といったように借り過ぎる状況を防いで計画的に利用できるため、借り入れを自制できるか心配な方や初めての借り入れで不安な方にはおすすめです。

クレジットカードでお金を借りられないときの対処方法

クレジットカードでキャッシングができるといざというときに便利ですが、場合によってはキャッシングが利用できないこともあります。

もともと持っていたクレジットカードでキャッシングしたかったのに、なぜか利用できない…

と困ったときは、以下の対処法を実践してみましょう。

クレジットカードでキャッシングできないときの対処法
  • キャッシング機能が付帯していないと別途申し込む必要がある
  • ショッピングの利用でキャッシングできない方は増額
  • 年収の3分の1を超えた借り入れは総量規制の対象外のカードローン

キャッシング機能が付帯していない場合はキャッシング審査が必要

キャッシング機能はそもそもクレジットカードに付帯していなければ利用することはできません。

クレジットカードがあれば、必ずしもすぐにキャッシングが利用できるわけではないため、キャッシングを利用してお金を借りたいときは注意しましょう。

クレジットカードにキャッシング機能が付いていない2つのケース
  • もともとキャッシング利用不可のクレジットカード
  • キャッシングサービスはあるが、つけていない

もともと、キャッシング機能の用意がないクレジットカードを持っている場合、キャッシングを利用したいならカードを新たに作る必要があります。

また、キャッシングサービス自体はあるものの、つけていないというケースもあるでしょう。

クレジットカードの新規契約にあたっては、自身で希望しない限り、キャッシングはついてこない場合も多いです。

そのため、クレジットカード機能が付帯していない場合は、別途申し込む必要があります。

キャッシング機能の新規申込方法
  • 会員サービスのキャッシングメニューから、申し込みを選択
  • 勤務先・年収・借入の有無などの必要事項を入力
  • 申込後は審査通過後に利用できる

※上記は一般論のため、詳しい申込手順はクレジットカードによって異なります。

クレジットカードのキャッシングでは、審査回答に数日かかることも多いため、申込後は審査通過の連絡があったあとから借り入れが可能です。

すぐにお金を用意する必要がある方は、他の今すぐお金が欲しい方向けの方法を確認する必要があります。

ポイント

借り入れできるようになるまで時間がかかることを見越して、クレジットカードのキャッシングを利用したいと思ったら、できる限り早めに申し込むのが望ましいでしょう。

なお、会員サービスの操作が難しいときや方法がわからないときなどは、電話問い合わせなどでも申し込みできる場合があります。

持っているクレジットカードに、キャッシング機能を付けたい!

となったときは、審査完了までにしばらく時間がかかることを理解した上で、できる限り早めに申し込むことをおすすめします。

ショッピングの利用でキャッシングできない方は増額

クレジットカードのキャッシングが利用できないときは、ショッピングの利用残高が影響していることもあるため注意が必要です。

クレジットカードのキャッシング枠は、ショッピング枠から独立して設けられているパターンと、ショッピング枠内に設けられているパターンがあります。

ショッピング枠内にキャッシング枠がある場合は、ショッピングを限度額ぎりぎりまで利用していると、キャッシングは利用できなくなります。

その場合は、まず利用枠増額の申し込みをしましょう。

クレジットカードの利用枠増額の申込方法
  1. 会員サービスから増額申込を選択
  2. 勤務先・年収・借入の有無などの必要事項を入力
  3. 増額の可否について審査結果の連絡が来る
  4. 審査通過後に利用枠が増える

増額審査についても、審査完了までには数日かかる場合があります。

原則として、即日で増額できることは少ないため、なるべく早めに増額の申し込み手続きは済ませたいところです。

しかし人によっては、急いでいて、増額審査の結果を待っていられないケースもあるでしょう。

今日中に借り入れして、〇〇の入金をしなければならない

今日中に新しく借り入れしたいけれど、今日は日曜日…

と困っているときは、代替手段として、即日で利用可能な消費者金融カードローンを利用するという方法もあります。

ポイント

消費者金融カードローンであれば、審査がスムーズにいけば、曜日問わず最短即日で借り入れできるのが利点です。

ショッピングの利用が影響してキャッシングできないときは、増額申し込みや消費者金融カードローンの利用を積極的に検討していきましょう。

消費者金融カードローンであれば、土日祝日にもお金を借りることができます。

年収の3分の1を超えた借り入れは総量規制の対象外のカードローン

クレジットカードのキャッシングが利用できないときは、貸金業法で定められている「総量規制」が影響していることもあります。

総量規制とは?

「貸金業者からの借入総額は年収の3分の1まで」と定めている、貸金業法の決まりです。

総量規制でいう「貸金業者からの借り入れ」には、クレジットカードのキャッシングも含まれます。

そのため、年収の3分の1を超えてキャッシングを利用しているときは、少なくともキャッシングでは、新たな借り入れはできなくなります。

総量規制対象・クレジットカードのキャッシング
・消費者金融カードローン
総量規制対象外・クレジットカードのショッピング
・銀行カードローン

上記のように、総量規制ではキャッシングだけでなく消費者金融カードローンの借り入れも対象です。

キャッシングや消費者金融カードローンでお金を借りるときは、総量規制の範囲を超えないように注意する必要があります。

そして、総量規制を超えた借り入れを希望する場合は、総量規制対象外のカードローンを利用するのが対処法になるでしょう。

銀行カードローンは総量規制とは関係がないため、法律上は規制なく借り入れができます。

ただ、近年は銀行カードローンも審査の厳格化が進んでいるため、実際のところは無制限に借りるのは難しいといえるでしょう。

ポイント

銀行カードローンには規制がないからこそ、一人ひとりが借り過ぎの状況に陥らないよう、独自の審査基準で厳しく審査を行います。

審査にあたっては年収や勤務先などの情報を細かくチェックし、計画的に利用できるかどうかを判断していくのです。

総量規制を気にせずに借り入れしたいからといって、銀行カードローンは簡単に利用できるわけではないことは、覚えておきましょう。

総量規制は一人ひとりが多くの債務に苦しまないように施行された決まりです。

クレジットカードのキャッシングが総量規制の関係で利用できないのなら、それ以上は利用しない方向で対策を考えることが望ましいでしょう。

クレジットカードでお金を借りると翌月1回払いやリボ払いで返済できる

クレジットカードのキャッシングでは、お金を借りたあとに、以下の2つのパターンで返済ができます。

  • 翌月一回払い
  • リボ払い

一回払いはその名のとおり、借り入れした金額を翌月に一括で支払う方法です。

一方でリボ払いは、利用額にかかわらず、毎月決まった額を返済していく方式になります。

まずは、翌月一回払いのメリットをチェックしていきましょう。

翌月一括払いのメリット
  • 支払いが分かれないため管理しやすい
  • 利息の負担を抑えられる
  • 借り入れの感覚がマヒしにくい

一括払いは、利息を含めた金額を一括で支払うため、金額がわかりやすく管理に困らない点がメリットになります。

また、一括払いの場合は長く借り入れしない分、利息の負担を抑えられる点も大きなメリットになるでしょう。

一括払いであれば、「キャッシングで借り入れをした」という感覚がマヒしにくいのが特徴です。

リボ払いは毎月の返済額が定額で、一括払いよりも少なくなる分、多くのお金を借りているという感覚がマヒしやすいのが注意点になります。

しかし、クレジットカードのキャッシングの一括払いには、次のようなデメリットもあります。

翌月一括払いのデメリット
  • 支払いが高額になりやすい
  • 高額になればなるほど滞納のリスクも高まる

多くのお金を借りた場合は、翌月一括払いでは、支払いがかなり高額になることがあるため注意が必要です。

高額になればなるほど、滞納のリスクも高まるため、計画的な利用はしっかりと心がけていきましょう。

続いて、リボ払いのメリットを整理すると、以下のようになります。

リボ払いのメリット
  • 毎月の負担額が少なくなる
  • 返済額は毎月一定額のため把握しやすい

クレジットカードのキャッシングにおけるリボ払いは、一括払いと比べると、毎月の負担額を抑えられるのが利点です。

また、リボ払いで毎月一定額を返済していくため、一括払いほどシンプルではないものの、やはり金額は把握しやすいといえます。

お金の管理が楽になるため、キャッシングの返済が滞る心配なども少なくなるでしょう。

しかし、以下のようなデメリットには十分にご注意ください。

リボ払いのデメリット
  • 利息の負担が増える
  • 借入額が大きいことがマヒしやすい
  • 返済がなかなか終わらない

キャッシングで負担する利息は、借入額と借入日数によって変化するため、借入期間が長くなるリボ払いでは負担が大きくなるのが特徴です。

そのため、利息を節約して借り入れしたいときは、キャッシングのリボ払いはできる限り避けるようにしましょう。

また先ほども触れたように、リボ払いは、多くの額を借り入れしているという感覚がマヒしやすい傾向にあります。

いくら利用しても支払う額は毎月定額のため、一括払いと違って総額を把握しにくく、知らず知らずのうちに浪費を重ねてしまうことも少なくありません。

キャッシング返済がなかなか終わらずストレスになることも難点の一つのため、リボ払いは慎重に利用することが大事です。

ポイント

クレジットカードによっては、一括払いを選択していた支払いも、あとから会員サービスなどでリボ払いに変更できることがあります。

たくさんの額を借りてしまったので、やっぱりリボ払いに変更したい

となったときは、クレジットカードの会員サービスでリボ変更の手続きを行うことで、翌月の返済額を抑えられます。

※クレジットカードによっては、あとからの変更はできない場合もあります。

クレジットカードのキャッシングでお金を借りるときは、返済方法についても事前に理解を深めておきましょう。

クレジットカードでお金を借りる際の注意点

クレジットカードのキャッシングで借り入れするときは、いくつか注意点やリスクを、あらかじめチェックしておくことが重要になります。

増額申請の審査はどれくらいで終わる?

キャッシングではなくクレジットカードの現金化でお金を用意するのは違法?

といったように、クレジットカードのキャッシングで借り入れをする際には、多くのことを疑問に思うはずです。

キャッシング利用における注意点を知らなければ、知らず知らずのうちに後悔につながる使い方をしてしまう可能性があります。

それではここからは、次の注意点について詳細を整理していきましょう。

クレジットカードでお金を借りるときの注意点一覧
  • キャッシング利用可能額はショッピング利用可能額に含まれる
  • キャッシング枠や増額の申請には時間がかかる
  • クレジットカードの現金化はトラブルに巻き込まれることも
  • キャッシングした翌日から利息が発生する

キャッシング利用可能額はショッピング利用可能額に含まれる

原則として、クレジットカードのキャッシング枠はショッピング枠に含まれる場合が多いです。

例えば、以下の例で考えてみましょう。

ショッピング枠100万円
キャッシング枠
※ショッピング枠内に含まれる
30万円

この場合、ショッピング枠100万円に対してキャッシング枠30万円は、ショッピング枠の100万円のなかに含まれることになります。

つまり、キャッシング枠で30万円借りる場合は、ショッピング枠で100万円を活用することができません。

キャッシング枠がショッピング枠とは別で独立しているわけではないため、利用の際には十分に注意しましょう。

まだ枠が残っているはずなのに、キャッシングが利用できない…

となったときは、クレジットカードのショッピング枠内にキャッシング枠があることが原因で、借り入れができない可能性があります。

キャッシング機能付きでクレジットカードを契約したときは、キャッシング枠はどのような扱いになるのか、契約内容をよくチェックしておきましょう。

キャッシング枠や増額の申請には時間がかかる

クレジットカードのキャッシング枠の新規申し込みや、増額の申請には、ある程度時間がかかります。

申し込み当日中にすぐに利用できるようになることは少ないため、申し込む際はあらかじめ注意しておきましょう。

ポイント

審査回答までにかかる時間の目安としては、最短で翌営業日になります。

そもそもキャッシングサービスは、クレジットカードが持つ本来のサービスではありません。

クレジットカードのキャッシングが、消費者金融カードローンのように融資専門のものよりも、サービス面で劣る傾向にあるのはこのためです。

少しでも早く借り入れしたい方は、次のような対処法を実践していくと良いでしょう。

  • 早めに申し込む
  • 新規契約の場合は即日発行可能なクレジットカードを探す
  • 消費者金融カードローンを利用する

クレジットカードの現金化はトラブルに巻き込まれることも

クレジットカードのキャッシングでお金を借りるのではなく、クレジットカードの現金化でお金を準備するのは控えましょう。

現金化にかかわると、トラブルに巻き込まれる可能性があるため十分に注意が必要です。

まずクレジットカードの現金化は、違法か違法でないかでいえば、明確に違法とはいえないのが実情になります。

しかし、これらの現金化に関しては、明確な法律違反とはなっていないのが現状です。
なぜなら、買取式であれキャッシュバック式であれ、行為そのものはただ買い物をし、不要な物を売っただけ、キャッシュバックを受けただけ、という体裁ができているからです。

JCB「クレジットカードの現金化は違法?考えられるリスクについて」

したがって現金化を行ったことですぐに罰せられる可能性は高くありませんが、注意したいのは、以下の2つです。

  • 規約違反になるケース
  • 現金化業者とのトラブル

基本的にクレジットカードの現金化は、各社のクレジットカードの利用規約では禁止されています。

ポイント

法律違反にこそならないものの、現金化を行えば規約に違反したことになるため、強制解約や一括返済の対象となる可能性が出てくるでしょう。

いきなり一括返済を求められたり、強制解約によりカードが利用できなくなったりすれば、多くの方は困るはずです。

安全にクレジットカードを利用するには、現金化などの違反行為は避けるようにしましょう。

また、現金化について相談できる業者とかかわれば、犯罪やトラブルに巻き込まれるケースもあるため要注意です。

現金化業者はなぜ危険なのか
  • 反社会的勢力とつながっている可能性がある
  • 個人情報を悪用される恐れがある
  • 詐欺に遭うケースも多い

わざわざクレジットカードの規約違反にあたる行為を請け負う業者のため、安心できる業者とはいいがたいでしょう。

反社会的勢力とのつながりや、詐欺、個人情報の悪用など、さまざまな不安要素があるため、積極的にかかわらないほうが良いのは明らかです。

このようにクレジットカードの現金化はトラブルのもとになるため、お金が必要であれば、キャッシングやカードローンの利用を考えるようにしましょう。

キャッシングした翌日から利息が発生する

クレジットカードのキャッシングを利用すると、借り入れした翌日から利息が発生するため注意が必要です。

キャッシングで発生する利息は、以下の計算式で算出できます。

利息の計算方法

元金(円)×実質年率(%)÷365日×借入期間(日)= 利息(円)

例えば、実質年率18.0%のキャッシングで、20万円を180日間借りたときは、次のような計算で利息額を算出できます。

20万円×18.0%÷365日×180日=17,753円

利息額は17,753円になるため、返済総額は元金の20万円+利息の17,753円で、217,753円になります。

利息はいくらになるのか、キャッシングで借り入れするときは事前にしっかりと計算するようにしましょう。

各クレジットカード会社はキャッシング利用者のために、返済シミュレーションのページを用意しています。

返済シミュレーションを利用すれば、キャッシングの利息額や完済までの期間がすぐにわかるため、積極的に利用すると良いでしょう。

また、少しでも利息負担を抑えたいのであれば、クレジットカードのキャッシングではなく、無利息期間のあるカードローンを利用するのもおすすめです。

無利息期間とは?

利息が発生しない期間のことです。主に消費者金融カードローンで、初めて利用する顧客向けに実施されているキャンペーンになります。

無利息期間中は一切利息がかからないため、返済時の負担を抑えられるのが利点です。

また、無利息期間中に完済できれば利息の負担は一切なしのため、非常にお得なのは間違いないでしょう。

消費者金融カードローンに設けられている無利息期間の日数は、一般的に30日間が相場です。

参考までに、大手消費者金融カードローンの、無利息期間をチェックしておきましょう。

事業者名無利息期間の日数
アイフルのロゴ
アイフル
契約日翌日から30日間
プロミスのロゴ
プロミス
借入日翌日から30日間
アコムのロゴ
アコム
契約日翌日から30日間
レイク
レイク
契約日翌日から30日間or60日間or180日間(5万円まで)
ポイント

早めに完済できる方・少しでも利息負担を抑えたい方は、消費者金融カードローンを利用してお金を借りることも、積極的に検討していきましょう。

まとめ

クレジットカードのキャッシングでは、現金を借りることができます。

キャッシングはいざというときに便利なため、臨時出費に困らないよう、クレジットカードにはつけたいサービスの一つといえるでしょう。

しかし初めてクレジットカードのキャッシングで借り入れをする際には、さまざまな不安や疑問が伴うものです。

キャッシングに関する基礎知識や注意点、カードローンとの違いなどは、事前にしっかりと理解するようにしましょう。

正しい知識を持った上で、計画的かつ安全に借り入れ・返済することが、クレジットカードのキャッシングの利用においては重要になります。

クレジットカードでお金を借りることについてまとめると
  • クレジットカードではキャッシング機能でお金を借りることができる
  • キャッシングとカードローンの違いを理解して自分に合った方法でお金を借りよう
  • 早めにクレジットカードで借り入れするなら最短即日発行できるクレジットカードをチェックしよう
  • クレジットカードでお金を借りるときは総量規制や現金化のトラブルなどに注意
この記事の監修者

宮野茉莉子

1984年生まれ。東京女子大学卒業後、野村證券に入社。ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年よりフリーランスでライターとして活動し、マネー分野の記事を執筆している。
得意分野:金融商品、投資
資格:2級FP技能士証券外務員一種中学高校社会科教員免許