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証券口座は複数持つべき?目的別おすすめのネット証券&メリット・デメリット

証券口座は複数持つべき?

証券口座は複数作ることができ、各証券会社の特長を活かして賢く投資をする方もいます。

ただ、どの証券会社で開設したらいいのか、複数の証券口座を持つメリット・デメリットは?と疑問を持つ方もいるでしょう。

そこでこの記事では、おすすめの証券口座の組み合わせや、メリット・デメリットを紹介します。

合わせて、証券口座を複数持つ際には知っておきたい確定申告についても解説します。

証券口座 複数をざっくりいうと
  • 証券口座は複数もつと商品の選択肢が増えたり、証券会社の特長を活用できたりする
  • 投資目的に合わせて証券会社を組み合わせて利用する
  • NISA口座は複数の証券会社で作れない
  • 証券口座を複数持つ際には、確定申告や資産の管理に注意が必要
  • 複数口座をもつにはSBI証券を軸にLINE証券松井証券3社を登録しておくと便利

証券口座_複数_開設_おすすめ_LINE証券_SBI証券_松井証券

SBI証券で
口座開設してみる

※本記事で取り扱っている証券会社は、金融庁からの許可を受け関東財務局長に登録されています。

証券口座は複数持つべき?

証券口座は複数持つべき?

結論、証券口座は複数持った方が良いでしょう。

もちろん、大手ネット証券であれば、幅広い金融商品を扱っているので1社だけでも様々な取引をすることができます

例えば、大手ネット証券でも人気のSBI証券では、次のような多くの金融商品や制度を扱っています。

SBI証券で扱っている金融商品
  • 国内株式(現物、信用取引、単元未満株、IPO、ETF、REIT他)
  • 外国株式(米国株、中国株、その他7か国の株式、海外ETF)
  • ロボアドバイザー
  • 投資信託
  • 外貨建MMF
  • FX
  • 先物・オプション取引
  • CFD
  • 金・銀・プラチナ取引
  • 保険  他
SBI証券で利用できる制度
  • NISA
  • つみたてNISA
  • ジュニアNISA
  • iDeCo

これだけ多くの商品を扱っているので、投資するのに不自由は感じません。

このように一つの大手証券会社に口座があれば問題ないように思いますが、多くの人は複数の証券会社に口座を作っています

その理由は、自分の投資目的に適した商品が大手1社では賄えないためです。

証券会社ごとに得意なジャンルが異なります。

複数の証券会社の口座を持っていれば、自分の投資目的に適した投資環境を構築することが出来ると言うメリットがあります。

証券口座を複数もつ6つのメリット

証券_口座_複数_メリット

証券口座を複数持つと商品の選択肢が増えたり、それぞれの証券会社の強みを有効に使えるなどのメリットがあります。

ここでは、次の6つのメリットについて解説します。

それでは、詳しくみてきましょう。

購入できる商品の選択肢が増える

証券口座を複数作ることで、購入できる金融商品の選択肢が広がります

各証券会社ごとに取り扱っている商品の種類や数などが違うためです。

金融商品には、投資信託債券外国株式IPOなど数多くの種類があります。

どの商品に投資をするのか、投資したい商品の取引条件で違いがあるかなど、多くの選択肢の中で自分に適した証券会社を選ぶ事ができます。

また、金融商品の幅が広がることで、今まで関心の無かった投資に興味が湧くなど投資機会が拡大するなどのメリットもあります。

IPOの当選確率が上がる

IPOとは、新規に証券取引所に上場する「新規株式公開」のことです。

新規上場株は上場後、初値売却によって高い確率で利益がでるため、どの証券会社でもIPOの抽選倍率は高くなっていて当選しにくいという特徴があります。

証券口座_複数_当選確率_メリット_IPO_チャンス

IPOは、それぞれの証券会社ごとに株数が割り当てられる事から、複数の証券会社から申し込めば自ずと当選確率を上げることが出来るのです。

また、IPOの抽選方法は、以下のように各証券会社ごとに異なります。

IPOの抽選方法
  • 完全平等抽選
  • 資金量調達
  • ポイント抽選

そのため、抽選方法が有利な証券口座を複数持つことで、より当選確率を上げることが可能です。

資産分散でリスクヘッジになる

ネット証券の取引では、滅多にないことですが、証券会社側のサーバー回線ダウンなどで一時的に取引ができなくなることもあります。

また、中小の証券会社では、会社が倒産してしまったり、大手と統合して業務内容が大きく変わってしまったりという可能性もあります。

そんな時、複数の口座をもっていれば、どこかの証券会社で万が一のことが起こっても、安全に投資を継続することが出来るので、リスクヘッジになります。

システムトラブル時に対処しやすい

複数の証券口座をもっていると、システムトラブルに対応しやすくなります。

1つの証券口座が使えなくなっても、別の証券口座で取引できるケースがあるからです。

コロナショックみたいな大きな出来事が起こると、取引が活発になります。

負荷がかかってシステムがダウンしたときには、複数の証券口座があると便利です。

家族で複数口座をもつと優待がもらいやすい

家族で複数の証券口座をもった場合、優待がもらいやすくなるメリットもあります。

たとえば100株で株主優待をもらえるケースを考えてみましょう。

1人で400株をもっていた場合、1人分の優待をもらえます。

しかし、その人には配偶者と祖父母がいて、それぞれが証券口座をもって100株ずつ保有すれば、4人分の優待がもらえることに。

どちらも400株もっている状況ですが、複数の証券口座を使えばもらえる優待が4倍になるので、お得になります。

証券会社ごとのメリットを活用できる

証券会社はそれぞれ、独自の取引ツールや情報提供サービスなどがあります。

複数の証券会社で口座を持つことで、1つの証券会社で得た情報を他の証券会社での取引にも役に立たせることも出来ます。

チャット分析はこの証券会社、情報収集はこの証券会社、などと使い分けるのもおすすめです。

証券口座を複数もつ3つのデメリット

証券口座を複数もつデメリット3つ

証券口座を複数持つ場合、メリットだけではなくいくつかのデメリットもあります。

特に資金管理や確定申告などについては要注意です。

ここでは、以下の3つのデメリットについて解説します。

では、それぞれ詳しくみていきましょう。

資金管理の難易度が上がる

複数の証券口座をもつと、損失がでても、他の口座で利益がでれば損失を相殺することができるため、分散投資は損失リスクが少ない理想的な投資方法です。

ただ、あまり投資資金が無い場合は、複数の口座に資金を投入できず、興味ある銘柄があっても、資金が足りずに買えないというようなことも起こり得ます。

資金が少額の場合は、複数口座にするよりも多少のリスクを取って集中投資をした方が良い場合もあります

複数口座を使う場合は次のようなことを常に考えておかなければなりません。

複数口座を使う場合に考えておくこと
  • それぞれの口座にいくら入金するか?
  • それぞれの口座でどの金融商品・銘柄に投資するか?
  • それぞれの口座でどこまでリスクを取るか?

このように、複数口座を持つ場合は、資金の持ち方や使い分けなどの難易度が上がってしまいます

確定申告が必要となる場合がある

通常、1つの証券口座を(特定口座・源泉徴収あり)を持っている場合、自動的に源泉徴収が行われるため確定申告の必要はありません

また、複数の口座(特定口座・源泉徴収あり)の場合も、利益が出た場合も正しく課税されるため問題はありません。

ただ、複数の口座を持っていて、ある口座では利益が出て、別の口座では損失が出ると言った場合があります。

MEMO
この場合には利益の金額によっては税金の払いすぎになるケースがあり、払い過ぎた税金の還付のために、確定申告(損益通算)をする必要があります。

このように、複数口座の場合、1つの証券口座だけの運用に比べて、税金面でも、管理が複雑で面倒になります。

投資資金が分散してしまう

投資を始めたばかりの初心者などでは、投資資金が少額であることも多いと思います。

少額の投資資金の場合は、証券口座を複数もつことで資金の割り振りが発生して投資資金が分散してしまいます

資金が少ない場合には、買いたい銘柄の購入資金が足らずに、いちいち資金の移動をしなければならないなど資金管理が面倒になります。

少額の資金の場合は、あえて資金を分散させるより、むしろ資金を集中させることが良い場合もあります。

【目的別】複数の証券口座の組み合わせ方

【目的別】複数の証券口座の組み合わせ方

複数の証券会社の口座を作る際に、どのような組み合わせ方をすれば良いのか迷う方もいると思います。

ここでは、以下のような目的別に、先ほど紹介した証券会社を基に、おすすめの組み合わせ方を紹介します。

IPOを重視する場合

IPOを重視するのであれば、SBI証券SMBC日興證券を組み合わせると良いと思います。

SBI証券は、IPOの実績が高い事が最大のメリットと言えるでしょう。

SMBC日興證券は、主幹事数No.1と言う事もあり、IPO割り当ても非常に高い事から、SBI証券と共に口座を持っておくと良いでしょう。

証券会社 ポイント
SBI証券 ・IPOの実績が高い
SMBC日興証券 ・主幹事数No.1でIPO割り当てが高い
マネックス証券 ・平等な当選確率で購入のチャンスがある

手数料の安さを重視する場合

手数料の安さを重視するのであれば、SBI証券松井証券GMOクリック証券の3つから組み合わせると良いでしょう。

上記の3つの証券会社では、1日における約定額が30万円までは手数料が0円になります。

何度も取引をすると言う方であれば、1日の約定額による手数料もしっかりと確認して起きましょう。

証券会社 ポイント
SBI証券 ・現物・信用取引の手数料100万円まで無料
松井証券 ・25歳以下であれば、現物株式取引の手数料が全て無料
GMOクリック証券 ・1日約定プランと1約定ごとプランから自分の投資スタイルに合わせて選べる

主要証券会社における取引手数料比較一覧表

証券会社名 1回約定ごとの料金 1日における約定額ごとの料金
5万円まで 10万円まで 20万円まで 30万円まで 5万円まで 10万円まで 20万円まで 30万円まで
SBI証券 55円 99円 115円 275円 0円 0円 0円 0円
楽天証券 55円 99円 115円 275円 0円 0円 110円 261円
松井証券 1回約定ごとの料金体系なし 0円 0円 0円 0円
岡三オンライン証券 108円 108円 220円 385円 0円 0円 0円 0円
DMM株 55円 88円 106円 198円 1日における約定ごとの料金体系なし
マネックス証券 55円 99円 115円 275円 550円 550円 550円 550円
GMOクリック証券 50円 (税込) 90円 (税込) 100円 (税込) 260円 (税込) 0円 0円 0円 0円
SBIネオトレード証券 50円 88円 100円 198円 0円 0円 0円 0円
auカブコム証券 99円 99円 198円 275円 1日における約定ごとの料金体系なし

外国株・米国株投資をしたい場合

外国株は日本に比べ高配当であるなどのメリットがあります。

取扱い銘柄数の多い証券会社を選ぶことがおすすめです。

SBI証券やマネックス証券では、中国株など米国株以外の外国株式があるのも注目のポイントです。

外国株おすすめネット証券会社 ポイント
SBI証券 ・米国株の銘柄数が5,000を超えている
マネックス証券 ・買付時の米国株為替手数料が無料
LINE証券(CFD) ・米国株が少額で始められる

少額投資をする場合

少額投資をする方であれば、LINE証券などの単元未満株の扱いがある証券会社と、手数料の安い証券会社を組み合わせるのがおすすめと言えます。

LINE証券では、1株単位から株式投資が可能なことがメリットとして挙げられることから、少額投資におすすめの証券会社と言えるでしょう。

単元未満株の扱いのある証券会社の中から、手数料の安さを比較することもポイントです。

証券会社 ポイント
LINE証券 ・1株数100円から購入可能の「いちかぶ」
SBI証券 ・単元未満株の「S株」
auカブコム証券 ・「プレミアム積立プチ株」というサービスがある

複数持ちにおすすめの証券口座5選

証券_口座_複数_おすすめネット証券

ネット証券会社の中で、ぜひ用途に応じて複数口座を作っておきたい5社を紹介します。

下記以外のネット証券を検討している方はこちらを参照してください。

複数持つときにおすすめの証券口座5選

それぞれの特徴につて、みていきましょう。

SBI証券

証券_口座_複数_SBI証券

SBI証券の特徴
  • 国内株式個人取引シェアNo.1
  • IPO取扱銘柄数No.1
  • ネット手数料が最安値
  • 豊富な商品群
  • 初心者におすすめ
SBI証券は、ネット証券の中でも最大手でIPOをはじめ、取り扱い商品群が多いのが特徴です。

また、取引手数料も業界最安値で約定プラン、定額プランの2つがあり、好きな方を選ぶことができます。

SBI証券の選べるプラン
  • スタンダードプラン:1回の注文ごとに手数料が決まる
  • アクティブプラン:1日の取引合計額で手数料が決まる

アクティブプランに関しては、1日100万円まで取引手数料0円で、これはネット証券最安です。

どこの証券に登録するか迷っている方は、SBI証券で口座を開けば間違いないでしょう。

SBI証券で
口座開設してみる

取引手数料 【現物取引・1約定制】
・〜5万円:55円
・〜10万円:99円
・〜20万円:115円
・〜50万円:275円
・〜100万円:535円
・〜150万円:640円
・〜3000万円:1013円
【現物取引・1日定額制】
・〜100万円:0円
・〜200万円:1238円
・〜300万円:1691円
※300万円以降は、100万円増加ごとに295円ずつ増加
NISA
つみたてNISA
iDeCo
米国株 ◯(約4000銘柄)
中国株 ◯(約1400銘柄)
IPO実績 37社(2020年)
取引ツール(PC) ・HYPER SBI
・CFD(クリック株365)取引サイト
スマホアプリ ・SBI証券 株アプリ
・SBI証券 米国株アプリ
・かんたん積立アプリ
・HYPER FXアプリ
・HYPER 先物・オプションアプリ
・取引所CFD アプリ

LINE証券

証券_口座_複数_LINE証券

LINE証券の特徴
  • いつも使っているLINEアプリで取引できる
  • 1株単位で株が売買できる
  • LINE Payから入金・出金できる
  • LINEポイントで投資できる
  • 売買手数料の安さは業界トップクラス

LINE証券は、SNSサービスの最大手LINEグループと国内証券最大手の野村證券グループが開設した新しいネット証券です。

取引は簡単で今つかっているLINEを使い、注文から売却まで全てLINEアプリ内で完結するので、新たに独自のアプリをインストールしたりする必要はありません。

また、LINE証券には「いちかぶ」という、有名企業に1株数百円から投資できるシステムがあり、投資が初めての方でも安心して使い始めることができます。

他で証券口座を持っている方でも、2つ目3つ目の口座としてLINE証券を使うのも選択肢として良いでしょう。

LINE証券で
口座開設してみる

取引手数料 【現物取引・1約定制】
・〜5万円:55円
・〜10万円:99円
・〜20万円:115円
・〜50万円:275円
・〜100万円:535円
・〜150万円:640円
・〜3000万円:1013円
・3000万円〜:1070円
NISA ×
つみたてNISA ×
iDeCo
米国株 ×
中国株 ×
IPO実績 2021年5月末よりIPOスタート
スマホアプリ ・LINE

松井証券

証券_口座_複数_松井証券

松井証券の特徴
  • 料金体系がシンプルで少額取引のコストが安い
  • 使いやすく、情報も集められる取引ツール
  • 対応品質が優れている

松井証券料金体系がわかりやすく、使いやすいため、40代~50代のトレーダーにも人気。

100年以上の歴史をもつ証券会社ですが、業界初のサービスをはじめるなど、顧客思いの姿勢が垣間見えます。

サポートデスクの対応も素晴らしく、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)の窓口格付けで9年連続の三つ星をとっていることも大きな魅力。

使やすい取引ツールも株初心者にとって嬉しいポイントとなるでしょう!

松井証券で
口座開設してみる

マネックス証券

マネックス証券の特徴
  • 格安の取引手数料
  • マネックスポイントでお得に取引できる
  • 豊富な取引ツール
  • オリジナルレポートなどのマーケット情報が充実
  • サポート体制が整えられている

マネックス証券取扱商品が魅力的で、取引ツールの機能性が高いことで人気。

「しっかりと分析したい」、「素早く注文したい」など、いろんなトレーダーのニーズを叶えてくれます。

オリジナルの投資情報も多いので、右も左もわからない初心者をサポートしてくれるでしょう。

取引手数料はSBI証券などに劣るものの低めに抑えられており、10万円以下の取引手数料なら99円(税込)と、安め。

取引に応じてマネックスポイントをもらえる点も長所。

マネックス証券で
口座開設してみる

IG証券 CFD

IG証券の特徴
  • 株式をCFDで取引できる
  • ハイレバレッジ取引ができる
  • FXやバイナリーオプション取引も可能
IG証券は、米国株など約12,000銘柄の株式CFDや約40銘柄の株価指数CFD、160銘柄のノックアウト・オプション、21銘柄のバイナリーオプション、101銘柄のFX、商品CFDなどの取引ができます。

CFD(Contract for Difference)は差金決済取引のことです。

買い・売り両方から入ることができ、資金効率を高めるレバレッジ取引ができます。

アナリストレポートやIGアカデミー、マーケットニュース、IGTV、取引戦略レポートなど、投資に役立つ情報も豊富です。

銘柄が多い証券会社で取引したい方やCFD取引に興味がある方におすすめです。

IG証券の概要
米国ETF手数料 片道手数料:2.2セント/1株
オンライン取引最低手数料:16.5ドル
電話取引最低手数料:27.5ドル
ETF取扱銘柄 日本、米国
外国株
米国株、欧州株など ※CFD
国内株 現物取引手数料
片道手数料:0.055%
オンライン取引最低手数料:110円
電話取引手数料:1,100円
投資信託銘柄数
IPO実績
NISA
なし
つみたてNISA
なし
iDeCo
なし
口座開設までの期間
最短2日

IG証券で口座開設してみる

証券口座を複数開設したときの確定申告

証券_口座_複数_確定申告が必要

複数の口座を持って株式投資をする場合には、確定申告についても知っておく必要があります。

確定申告が必要となる主な状況

複数の証券口座を開設した場合、確定申告が必要となる主な状況は以下の通りです。

確定申告の詳しい記事をお探しの方はこちらを参考にしてください。

複数の証券口座を持ち、確定申告が必要となる主な状況
  • 一般口座だけ
  • 一般口座・源泉徴収なしの特定口座
  • 一般口座・源泉徴収ありの特定口座
  • 一般口座・源泉徴収なしの特定口座・源泉徴収ありの特定口座
  • 源泉徴収なしの特定口座だけ
  • 源泉徴収なしの特定口座・源泉徴収ありの特定口座
  • 源泉徴収ありの特定口座でいずれかの口座に損失を抱えた場合

複数の証券口座を持つ場合、口座の種類を統一しておくと、管理がしやすくなります。

この点をふまえ、確定申告をスムーズにこなせるよう、複数の証券口座を有効活用しましょう。

一般口座は損益計算・確定申告が必要な証券口座

一般口座は、自分自身で損益計算をして確定申告をしなければいけない証券口座です。

特定口座やNISA口座の手続きをしていなければ一般口座となります。

現状、一般口座を使うメリットはほぼありません。

※2010年12月31日までは、「みなし取得費の特例」があり、譲渡損益の計算時に有利になるケースがありました。

特定口座は、源泉徴収あり・源泉徴収なしの2タイプ

特定口座は以下の2種類です。

特定口座の種類
  • 源泉徴収ありの特定口座
  • 源泉徴収なしの特定口座

源泉徴収ありの特定口座は、確定申告が不要な証券口座です。

源泉徴収ありの特定口座を開設すると、証券会社が以下の処理をしてくれます

源泉徴収ありの特定口座における証券会社の対応内容
  • 特定口座年間取引報告書の作成(売却損益の計算)
  • 税金の計算
  • 税金の徴収

このように源泉徴収ありの特定口座を使えば、確定申告が不要となります。

その一方で複数の口座を保有し、他の証券口座で損失があった場合には他の証券口座との損益通算ができないため、損する可能性があります。

年間損益がマイナスの場合、確定申告をしなければ損失の繰越控除などが適用されない点にも要注意。

源泉徴収なしの特定口座は、確定申告が必要な口座です。

ただ、証券会社が特定口座年間取引報告書は作成してくれるので、確定申告時の手間暇を大幅にカットできます。

損益通算をするには自分で確定申告が必要

年間の取引合計がマイナスになった場合には、損益通算や繰越控除をすると、節税しやすくなります

損益通算・繰越控除の意味については、以下をご覧くださいね。

損益通算・繰越控除とは
  • 損益通算:赤字になった所得をプラスになった他の所得と総裁すること
  • 繰越控除:損益通算をした結果、所得のマイナスが残った場合、残りの損失額を翌年以降に繰り越すこと

損益通算・繰越控除のやり方は、通常の確定申告に加えて、以下2点の処理をします。

STEP.1
確定申告書付表の記載
確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)に損失額・損益通算後の損失額・繰越できる損失額を書きましょう。
STEP.2
申告書第三表の記載
確定申告書付表に記載した譲渡損失額を申告書第三表に書きましょう。

なお、損益通算をする際には、その他の項目で不利益を被ることがないか確認しておきましょう。

状況によっては、扶養親族から外れたり健康保険料が増額されたりする可能性があるためです。

証券口座を複数持つ際のFAQ

証券口座を複数持つ際のFAQ

証券口座を複数持つときに、疑問に思う事もいくつかあるでしょう。

ここでは、証券口座を複数持つ際に知っておきたいFAQを紹介します。

では、早速それぞれ詳しくみていきましょう。

1つの証券会社で複数の口座を持つことは可能?

1つの証券会社では、1人につき1つしか口座を持つことができません

複数の証券会社で、NISA口座を開設できる?

最近話題のNISAですが、NISA口座は1つの証券会社でしか利用することができません

また、NISAとつみたてNISAを同時に利用することもできないため、最初の段階でNISAにするかつみたてNISAにするかをよく考えておく必要があります。

なお、ある証券会社でNISA口座を作ったが、使いづらく別の証券会社に変更したいということは可能です。

その場合、次のような手続きが必要になります。

NISA口座を変更する手続き
  1. 最初の証券会社のNISA口座を廃止する
  2. 最初の証券会社にNISA廃止の書類を発行してもらう
  3. 次に作りたい証券会社にNISA廃止書類を送り審査を受ける
  4. 新しくNISA口座を開設する

とても面倒な作業になるため、NISA口座を作る前にどの証券会社で作るか?をよく調べておくとよいでしょう。

複数の証券口座を開設することでの資金面のデメリットは?

複数の証券口座を持つ上で気を付けたいことは、口座ごとにいくら資金をいれておくかという資金面の調整です。

複数口座を持つ際には、どの商品をメインに投資するかをあらかじめ決めておく必要があります

自分が一番メインで投資したい商品を取り扱っている証券会社に多くの資金を入れておかないと、いざ、取引をしようと思った時に資金が足りないということにもなりかねません。

ただ、場合によっては、メインの口座以外でも買いたい銘柄が出てくるようなこともあり、複数口座を持つ場合には資金面での調整が常に課題になります。

特定口座はいくつ持てる?

1つの金融機関の中で、特定口座は1つしか持てません。

しかし、他の金融機関では特定口座をすでに持っていても開設することが出来ます。

証券口座を複数持って賢く投資をしよう

証券会社は複数持つべき?|まとめ

証券口座にはそれぞれ強みがあり、手数料が安かったり、米国株に強かったり、IPO銘柄が圧倒的に多かったりとそれぞれ特徴があります。

その特徴を使うためには、やはり証券口座を複数持つ方がメリットが大きいと言えるでしょう。

一方、それぞれの口座の資金管理が面倒になったり、損益通算のため確定申告の手間が増えたりというデメリットもあります。

注意すべき点を把握したうえで、複数口座のメリットの恩恵を受けられるようにするのがおすすめです。

証券口座 複数のおさらい
  • 証券口座は複数もつと商品の選択肢が増えたり、証券会社の特長を活用できたりする
  • 投資目的に合わせて証券会社を組み合わせて利用する
  • 証券口座を複数持つ際には、確定申告や資産の管理に注意が必要
  • 初心者の方にはSBI証券を軸に松井証券やLINE証券と組み合わせるのがおすすめ

SBI証券で
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