『タレントマネジメントシステム』という言葉に聞き覚えのある方も多くいるのではないでしょうか。
聞いたことはあるけど、詳しい内容についてはよく分からないという方のために、今回の記事では、タレントマネジメントに関する以下の疑問などについてお答えしていきます。
- タレントマネジメントシステムってなに?
- タレントマネジメントシステムのメリット・デメリットは?
- おすすめのタレントマネジメントシステムは?
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目次
タレントマネジメントシステムとは
タレントマネジメントシステムとは、
- 個人情報・個性
- スキル
- 才能
などの従業員に関する情報(タレント)を集約し、全社的に共有することで人材育成や適正配置に役立てる人事部向け管理サービスのひとつです。
人事管理などの業務を効率化する「人事システム」と混同されがちですが、人事システムは勤怠管理や給与管理などあくまで「人事管理」のものであるのに対して、タレントマネジメントシステムは従業員のスキルや個性などの情報を基に、戦略的な人材育成や配置を行うシステムです。
このように、人事システムとタレントマネジメントシステムでは扱う情報や目的が大きく異なります。
では、タレントマネジメントはなぜ注目されてきているのでしょうか。次章で解説していきます。
タレントマネジメントが注目される理由
そもそもタレントマネジメントとは、従業員の個人情報や能力・スキルなどをデータ化し、一元管理・分析して、人材育成や人材配置を戦略的に行うことで、経営戦略に役立てるマネジメント手法のことです。
タレントマネジメントが注目される理由として挙げられるのは大きく分けて以下の3点です。
- 環境の変化が激しい現代社会への適応
- 経済のグローバル化
- 雇用形態の多様化
環境の変化が激しい現代社会への適応
現代社会は、新規参入や価値観の変化など環境の変化が非常に激しくなっています。
従来に比べて、ひとつのビジネスを継続できる時間が短くなっていることから、参入市場でのシェア率が高くても安心できません。
そのため、環境の変化に柔軟に対応できる人材が求められ、タレントマネジメントが必要になってくるのです。
経済のグローバル化
経済のグローバル化は日に日に進み、多くの企業が海外向けの商品やサービスを展開しています。
そこで求められるのが、世界で必要とされる小日にゃアイデアを生み出せる人材です。そのような人材を発掘するためにも、タレントマネジメントは多くの企業で用いられています。
雇用形態の多様化
現状、終身雇用制度の崩壊により、雇用形態が多様化され、技能やノウハウの蓄積が難しくなっています。
そのため、企業の長期的な成長のためには、企業に合った優秀な人材を適所に配置することが求められています。それを達成するためにもタレントマネジメントは必要とされています。
タレントマネジメントシステムのメリット
タレントマネジメントシステムには以下の4つのメリットがあります。
- 適材適所の人事配置
- 効果的な人材育成
- 必要な人材が可視化される
- 社内のモチベーション維持・向上
それぞれについて詳しく解説していきます。
適材適所の人事配置
タレントマネジメントシステムを用いることで、従業員一人一人の能力やスキルが明確になり、その能力を十分に発揮できるポジションや業務への配置が可能になります。
また、従業員のデータは一元管理されているため、退職者が出た場合も、迅速に新たな人材を配置することが可能です。
このように適切な人材配置を行うことで、企業全体のパフォーマンスアップが期待できます。
効果的な人材育成
タレントマネジメントシステムが導入されることで、従業員の才能や能力、スキルなどがデータとして集約され、データを基に客観的に個人を評価できるようになります。
そのため、個人の能力を基に、企業の組織の中でどのような役割を担ってもらうべきか、長期的な視点で効果的な人材育成ができるようになります。
このように、個人に合った教育を実施することで、優秀な人材の早期育成に繋がります。
必要な人材が可視化される
業務ごとに適した人材を配置していると、業務に適している人材が社内にいないということもあり得ます。
そこで、タレントマネジメントシステムを用いることで、どのような人材が必要なのかが可視化されます。
採用する人材に求める能力のが明確化されることで、採用活動の円滑化にもつながります。
社内のモチベーション維持・向上
社内のモチベーション維持・向上に繋がる点もタレントマネジメントシステムのメリットの一つです。
従業員のデータを集約し一元管理することで、能力やスキルから個人に合った客観的なアドバイスをすることができます。
また、個人の能力を最大限発揮できる環境に配置することで、離職率の低下にもつながります。
タレントマネジメントシステムのデメリット
タレントマネジメントシステムには、メリットだけでなくデメリットも存在します。
ここでは以下3つのデメリットについて解説していきます。
- 多大なコストがかかる
- 社内浸透までの労力がかかる
- うまく運用できない場合がある
多大なコストがかかる
タレントマネジメントシステムを導入するには、規模によって異なりますが、自社サーバにソフトウェアをインストールして利用するオンプレミス型だと数百万~数千万円ほどの高額な費用がかかります。
クラウド型であれば、オンプレミス型に比べて初期費用は抑えられますが、それなりに費用がかかります。
また、導入コストだけでなく、システムを運用するにあたっての維持コストもかかるので留意しておきましょう。
社内浸透までの労力がかかる
タレントマネジメントシステムは、従業員自身が情報を入力する必要があります。その際に、タレントマネジメントシステムの意図や効果について、従業員が理解していないと、誤った情報を入力してしまう場合があります。
また、実際に従業員の情報を収集して運用を始めても、効果が出なかった場合は、浸透にさらに時間がかかってしまいます。
そのため、導入の際にはシステム導入の意図や効果を事前に共有してから、導入するのが良いでしょう。
うまく運用できない場合がある
タレントマネジメントシステムは人事戦略に役立つシステムであり、多くの便利な機能が搭載されています。
ですが、それらの機能を使いこなせないと、コストの無駄となってしまう場合があります。
タレントマネジメントシステムは便利なシステムですが、本当に使いこなせるのかどうかを検討した上で導入を決めると良いでしょう。
タレントマネジメントシステムの上手な選び方
タレントマネジメントシステムは、自社に必要な機能を持ったシステムを選ぶことで、最大限の力を発揮します。
そこで、タレントマネジメントシステムの上手な選び方について解説していきます。
- 初期費用や運用コストはいくらか
- 自社に必要な機能は備わっているのか
- 自社が使っているシステムとスムーズに連携ができるか
- サポート体制は整っているか
初期費用や運用コストはいくらか
当然ですが、タレントマネジメントシステムは導入と運用のコストがかかります。
プランや利用人数などによって料金が変化する場合が多いので、導入前に見積もりを確認しておくことをおすすめします。
なお、導入後の見積金額については、サービスの問い合わせフォームから出すことができるので、上手に活用しましょう。
自社に必要な機能は備わっているのか
タレントマネジメントシステムに搭載されている機能は、製品により様々です。例えば、以下のような機能が搭載されています。
- 人材管理データベース(スキル・経験・資格など)
- キャリア管理機能
- 要因管理機能
- 人事評価機能
- 診断機能
- 分析機能など
製品によって搭載されている機能の内容は違うので、自社に必要な機能が備わっている製品を選ぶことをおすすめします。
そのため導入前には、自社が実現したいことを明確化することで、タレントマネジメントシステムに求める機能を把握しておくと良いでしょう。
自社が使っているシステムとスムーズに連携ができるか
タレントマネジメントシステムは、初期費用と運用コストを考えると、かなりの費用がかかります。
費用を無駄にしないためにも、自社で運用している人事システムとの連携がスムーズにできるかを確認しておきましょう。
連携できないシステムを導入してしまった場合、導入時の負担が大きくなり、最悪の場合失敗に終わり、費用を無駄にしてしまう恐れもあります。
サポート体制は整っているか
タレントマネジメントは専門的な管理手法であり、それに伴った知識が必要となります。
自社のタレントマネジメントに対する知識が不十分な場合は、サポート体制が整っているかどうかもチェックしましょう。
導入前だけでなく、導入後も継続的にサポートを受けられるかも、システムを有効的に活用するためには必要な指標です。
タレントマネジメントシステムおすすめ5選
では、当サイトがおすすめするタレントマネジメントシステムをご紹介します。
カオナビ
出典:https://www.kaonavi.jp/
カオナビは、従業員の情報を顔写真付きで見ることができるタレントマネジメントシステムです。
顔写真と情報を照合することで、従業員の顔と名前が一致しないという、企業上の課題を解決してくれます。
以下のプランから、自社に合った最適なプランを選ぶことができる点も魅力です。
- データベースプラン
- パフォーマンスプラン
- ストラテジープラン
2000社以上の導入実績と蓄積されたノウハウから成るサポート体制も手厚く、人気のタレントマネジメントシステムです。
- 顔写真付きで従業員の情報を管理
- 3種類のプランから、自社に合った最適なプランを選べる
- 2000社以上の導入実績と蓄積されたノウハウ
料金の目安 | 初期費用 | 無料トライアル |
---|---|---|
要問い合せ | 0円 | 〇 |
- サービス名:カオナビ
- 提携会社:株式会社カオナビ
- URL:https://www.kaonavi.jp/
HRBrain
出典:https://www.hrbrain.jp/
HRBrainは、人事評価や人材管理からタレントマネジメントまで幅広い分野に対応しているクラウドサービスです。
テンプレート画面を個別にカスタマイズすることも可能で、PC操作が苦手な方でも簡単に利用することができます。
UI・UXデザインを採用しているので、操作性も非常に分かりやすく、多くの人から支持されている製品です。
- 人事評価からタレントマネジメントまで幅広い分野をカバー
- 画面を自由にカスタマイズすることも可能
- UI・UXデザインで操作性が非常に良い
料金の目安 | 初期費用 | 無料トライアル |
---|---|---|
要問い合せ | 要問い合せ | 〇 |
- サービス名:HRBrain
- 提携会社:株式会社HRBrain
- URL:https://www.hrbrain.jp/
sai*reco
出典:https://www.aand.co.jp/lp/saireco/
sai*recoは、過去や現在の人事情報を一元管理し、提携業務を自動化できるクラウド型人事管理システムです。
具体的には、社内申請の自動化や給与明細の電子化などが実現可能で、人事業務を効率化させることで、浮いた時間で別の業務に取り掛かることができます。
組織全体管理や評価機能など多くの機能が搭載されており、特に人事関連の業務の効率化を目指している企業におすすめです。
- 過去や現在の人事情報を一元管理
- 組織全体管理や評価機能など多くの機能が搭載
- 人事関連業務の効率化に最適
料金の目安 | 初期費用 | 無料トライアル |
---|---|---|
18000円~/月 | 400000円 | 〇 |
- サービス名:sai*reco
- 提携会社:株式会社アクティブアンドカンパニー
- URL:https://www.aand.co.jp/lp/saireco/
スキルナビ
出典:https://www.101s.co.jp/
スキルナビは、ノーカスタマイズでも使いやすいタレントマネジメントシステムです。
96%の企業がノーカスタマイズで利用しており、ノーカスタマイズでもデータ管理や評価管理など、標準機能でカバーできる範囲が非常に広いため、カスタマイズが不要となっています。
また、洗練されたデータベース構造が強みで、柔軟性の高い分析が可能となっています。
- ノーカスタマイズで利用可能
- 標準機能で幅広い範囲をカバー
- 洗練されたデータベース構造で柔軟な分析が可能
料金の目安 | 初期費用 | 無料トライアル |
---|---|---|
要問い合せ | 0円 | 〇 |
- サービス名:スキルナビ
- 提携会社:株式会社ワン・オー・ワン
- URL:https://www.101s.co.jp/
あしたのクラウド
出典:https://cloud.ashita-team.com/
あしたのクラウドは、導入企業が3500社を超える、人気タレントマネジメントシステムです。
人事業務の効率化はもちろん、評価業務においてAIによる自動添削機能を活用することで、客観的な評価を実現することができます。
また、サポート体制も非常に充実しており、導入や運用だけでなく、組織構造改革のコンサルティングを受けることも可能です。
3500社以上の導入実績があるので、信頼感の高い製品となっています。
- 導入企業は3500社以上!
- AIによる自動添削機能で客観的な評価が可能
- 非常に手厚いサポート体制
料金の目安 | 初期費用 | 無料トライアル |
---|---|---|
60000円~ | 300000円~ | 〇 |
- サービス名:あしたのクラウド
- 提携会社:株式会社あしたのチーム
- URL:https://cloud.ashita-team.com/
タレントマネジメントシステムに関するよくある質問
タレントマネジメントシステムとは?
タレントマネジメントシステムとは、従業員に関するタレント(スキル・能力・経歴など)を集約し、全社的に共有することで人材育成や適正配置に役立てる人事部向け管理サービスの一つです。
タレントマネジメントシステムのメリット・デメリットは?
タレントマネジメントシステムのメリットは、適材適所への人事配置、効果的な人材育成などが挙げられます。
一方デメリットとしては、多大なコストがかかる、社内浸透までの労力がかかるなどが挙げられます。
タレントマネジメントシステムではどんな機能が使える?
タレントマネジメントシステムでは、人材管理データベース(スキル・経験・資格など)、キャリア管理機能、要因管理機能など様々な機能が使えます。製品によって搭載機能は異なるので、自社に必要な機能を明確化した上で、導入すると良いでしょう。
おすすめのタレントマネジメントシステムは?
おすすめのタレントマネジメントシステムは、「カオナビ」です。
顔写真つきで従業員データを見ることができ、新入社員の目標管理やスキル管理なども簡単に行うことができます。
まとめ
今回はタレントマネジメントについて詳しく解説してきました。
タレントマネジメントシステムは、搭載された有用な機能を活用することで、戦略的な人材配置や人材育成を行うシステムです。
しかし、うまく活用することができないと、多大な費用が無駄になってしまう恐れがあります。
そのため導入前には、自社に必要な機能を明確化する、従業員にシステム導入の目的や効果について説明しておくなど、システムの効力を最大限発揮できるようにしておくとよいでしょう。