事業運営を効率よく行っていくには、人事評価に掛かる膨大な時間・コストの負担を軽減したいもの。
そんな時に役立つシステムが「人事評価システム」と言う、人事評価を効率よく適正に行うための機能を有するサービスです。
とはいえ、人事評価システムは数多くの提供業者から販売されており、製品を比較するのに難航するかもしれません。
この記事では、人事評価システムの比較、おすすめの人事評価システム、人事評価システムを導入するメリット・デメリットと注意点などを解説します。
人事評価システムを比較する上でぜひ参考にしてみてください。
- 人事評価システムは人事評価に掛かる時間・コスト・労力を削減できるシステムである。
- 人事評価システムには目標・進捗管理機能だけではなく様々な機能がある。
- 人事評価システムを選ぶポイントは操作性だけではなく他のシステムとの連携も重要となる。
- 人事評価システムを導入する際には評価方法の変更の有無などを社内共有しておく必要がある。
- 人事評価システムには、クラウド型だけではなくオンプレミス型もある。
目次
おすすめの人事評価システム比較一覧表
おすすめの人事評価システムがあれば知りたいです。
こちらでは、おすすめの人事評価システムを比較の概要をご紹介いたします。
人事評価システムの特徴【比較表】
人事評価システム・提供会社 | 特徴 | 弱み | 料金 |
---|---|---|---|
HRBrain |
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過去履歴全体の集計機能等がない | 要問合せ |
スマカン |
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運用開始までに数カ月かかる場合がある | 月額料金50,000円~ |
CYDAS PEOPLE |
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機能過多になる可能性がある | 要問合せ |
タレントパレット |
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幅広い業務に対応できる分、細かい機能が少ない | 要問合せ |
カオナビ |
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ヒアリングの時間を大きく短縮できない場合がある | 要問合せ |
人事評価Navigator |
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広範囲をカバーするシステムではないので 本格的なDXには他のシステムが必要 |
人数によって異なる 要問合せ |
Talent Palette |
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項目欄が多く、初期設定が大変 | 要問合せ |
ヒトマワリ |
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360度評価やOKR評価には対応していない | 月額料金10,000円~ |
WiMS/SaaS 人事考課システム |
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権限を持っている管理者ユーザーでないと 承認や訂正、全員の勤怠を見る事が出来ない |
要問合せ |
あしたのクラウド |
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サポートをしっかり頼む場合 コスト面の負担を感じる場合もあり |
要問合せ |
HRMOSタレント マネジメント |
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人が集まらない時期は費用対効果が悪い | 要問合せ |
人財成長支援 システムモノドン |
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コンサルティングのサポートがない | 要問合せ |
MINAGINE 人事評価システム |
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初期費用は20万円、導入コンサルを含めた場合は 120万円~のコストがかかる |
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提供業者へ見積もりを出してもらうところから始めるため、ほとんどの製品で費用等は公開されていません。
人事評価システムの機能
人事評価システム | タレントマネジメント | 360度評価 | MBO評価 | コンピテンシー評価 | OKR(目標管理) |
---|---|---|---|---|---|
HRBrain | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマカン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
CYDAS PEOPLE | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
タレントパレット | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
カオナビ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
人事評価Navigator | × | × | ○ | ○ | × |
Talent Palette | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ヒトマワリ | ○ | × | × | ○ | ○ |
WiMS/SaaS人事考課システム | × | × | ○ | ○ | ○ |
あしたのクラウド | × | ○ | ○ | ○ | × |
HRMOSタレントマネジメント | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
人財成長支援システムモノドン | × | × | ○ | ○ | × |
MINAGINE人事評価システム | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
人事評価システムとは
そんな悩みを解決してくれるのが、人事評価システムです。
こちらの章では、人事評価システムの基本についてわかりやすくご紹介いたします。
人事評価は大切だけれど
人事評価は、ご自身の会社の従業員のモチベーションを左右する極めて重要な業務と言えます。
適正な評価が行われないと人心は離れ、離職するケースも出てきます。
しかしながら、人事評価は想定外に多大な時間・コストを費やしてしまう事が考えられます。
さらに、時間・人員を割いたからと言って、公平な判断・評価ができるとは限らない難しい分野でもあります。
人事評価業務を効率化
人事評価システムとは、人事評価に付随する業務を自動化できるシステムです。
システムによって機能は様々ですが、評価表の作成などを自動化できるだけでなく、客観的なデータ分析による人事評価、目標設定やスキル管理、人事評価に関するデータの一元管理なども行えます。
コンピテンシー評価、MBO評価、360度評価等の豊富な人事評価方式に対応したサービスもあり、効率的で適正な評価が可能となる便利なシステムと言えます。
人事評価は時間もコストも掛かる作業であり、従業員のモチベーションにも関わる非常に重要な作業である。
人事評価システムでは、様々な人事評価方式に対応している点からも、効率的に適正な人事評価が期待できるシステムと言えます。
人事評価システムの主な機能
人事評価システムの主な機能を是非教えて下さい。
こちらでは、人事評価システムの主な機能を3つ取り上げます。
人事評価システムの機能①|目標・進捗管理機能
従業員本人・評価を行う上司、また人事部との間で行われる目標設定をシート等で共有する機能です。
この機能があれば、目標達成までのプロセスにおいて、達成状況・フィードバック等の進捗が管理できます。
人事評価システムの機能②|目標管理制度
「MBO」とも呼ばれています。
自社が掲げるビジョンを各従業員に浸透させ、その方向性に見合った個人目標を立て管理する仕組みです。
人事評価システムサービスのほとんどで取り入れられている機能です。
人事評価システムの機能③|多面的評価機能
「360度評価」とも呼ばれています。
対象者を囲む複数の評価者によって評価を行う方法です。
各個人の主観の影響を平準化できるのが利点です。
この評価は煩雑で膨大になるものの、人事評価システムを導入すれば作業が大幅に自動化され、人事担当者の負荷軽減につながります。
人事評価システムを導入する目的
それでは、人事評価システムを導入する目的とは何なのでしょうか。
こちらでは、人事評価システムを導入する4つの目的について解説します。
業務の効率化
先述した通り、人事評価システムを導入しないと人事評価は多くの時間・コストを伴う煩雑な作業となります。
人事担当はエクセルや紙面のアンケート等で、いちいちアンケート集計・手入力で対応しなければいけません。
たとえ、ご自身の会社が中小企業で大企業に比べて社員の数が少なくとも、人事管理担当者のスキルへの依存の他、従業員数が増えれば、管理にかかる手間が増大します。
人間の操作ミスが出るリスクも増えることでしょう。
人事評価の効率性・正確性を高めるため、人事評価システムを導入する必要があるのです。
データの一元管理
人事評価システムは、労務管理や勤怠管理など多くのシステムと連携できるため、人事データベースとしても使えます。
従業員の個人情報、職務経歴、異動履歴、これまでの評価結果、スキルなどはそれぞれ別のシステムで管理されている場合が多いのが現状です。
従業員一人の情報を探し出すにも名簿や給与システム、評価シートなどが複数箇所に散在していては、非常に手間がかかるでしょう。
人事評価システムを利用することで、データを一元管理でき、必要な時に即座にデータを活用することが可能です。
データを検索する手間・時間も節約でき、作業の効率化にもつながります。
公平な評価による従業員満足度の向上
人事評価システムを活用すれば、評価基準やほかの従業員のスキルが可視化され、従来よりも公平で透明性の高い評価が可能です。
人事評価の過程や基準が明確でないと、従業員が評価に対して不満を抱き、離職してしまうおそれがあります。
さらに、親近感や先入観による人事評価エラーが生じないよう、フィードバックや面談で評価の根拠などの共有が求められます。
人事評価システムを導入することで、従業員の納得度は高まり、従業員満足度の向上につながるでしょう。
戦略的な人材配置の実現
人事評価システムではデータを集約できるので、適した部署やプロジェクトへの配置の際に役立ちます。
人事異動に際しては従業員のスキルはもちろん、これまでの仕事ぶりや実績も考慮しなければなりません。
また大企業においては、グループ各社も含めた組織全体の人材把握が可能となり、最適な人材配置を横断的に行える点も大きなメリットといえます。
人事評価システムの選び方ポイント
人事評価システムのサービス・製品を選ぶコツがあれば知りたいです。
こちらでは、人事評価システムの選び方を3つ紹介します。
人事評価システムの選び方①|操作性
適正な人事評価をするには、各従業員・部署等に関する膨大な項目を入力しなければいけません。
この膨大な項目を簡単に設定できる操作性の有無が選定ポイントです。
人事考課表の作成には、多岐にわたる評価項目が必要不可欠です。
煩雑な部分は自動化で対応できるかチェックしてみましょう。
人事評価システムは大量の情報を扱うので、見やすいインターフェースも必要不可欠です。
多くの情報を整理し、一目で把握できるシンプルなインターフェースを基準として選ぶのもポイントです。
また、評価項目・評価基準の変更等へ柔軟に対応できるシステムも検討しましょう。
大量のデータを扱うことから、操作性が良くてシンプルなインターフェースなシステムを選ぶのがポイント言える。
人事評価システムの選び方②|シームレスな管理業務
導入を検討している人事評価システムが、他のシステムと連携が可能か否かも選定ポイントです。
勤怠管理、日報管理、会計システム等と連携し、データをやり取りすればシームレスな管理業務が行えます。
また、人事評価システムと給与計算・休暇管理と連動させると、人事に関する業務も人事評価システムで一元化し行えます。
ドキュメント管理機能を備えたシステムなら、人事に関する書類の管理・バックアップも一つのプラットフォームで管理できます。
このような便利機能があれば、作業時間の短縮にもつながります。
人事評価システムだけではなく、勤怠管理システムなど、すでに導入しているシステムとの連携が出来るかも大きなポイントとなる。
人事評価システムの選び方③|人事異動への対応
社内の従業員はずっと業務を固定化されたまま、定年まで業務に従事するわけではありません。
組織変更もあれば人事異動もおこなわれるはずです。
これらの変更・移動に対応できる柔軟性の有無が選定ポイントです。
従業員のデータ登録・管理のしやすさの他、部署統廃合・人事異動の際、データを素早く変更・移動させられるのは重要な機能です。
異動先で新たに従業員データを登録する必要があるのか、それともこれまで蓄積されてきたデータを移行して対応できるか確認してみましょう。
社内の異動などに対応できるシステムかどうかも、人事評価システムを選ぶ上で重要なポイントとなる。
【徹底比較】おすすめの人事評価システム13選
一覧表にあった人事評価システムの特徴を知りたいです。
こちらでは、おすすめの人事評価システムの詳細を紹介します。
HRBrain
出典:https://www.hrbrain.co.jp/
「株式会社HRBrain」が運用しています。
人材データの一元管理からタレントマネジメントまで対応できる便利なシステムです。
人材データの管理・分析・活用を通して戦略的な人事の意思決定を支えるクラウドサービスとなっています。
HRBrainの機能
次の機能が揃っています。
- 人事評価の効率化:催促や集計の作業もワンクリックで対応、評価データの活用・分析が可能で人件費コントロール・離職予兆の分析も実現
- 人材データの一元管理:分析や活用を前提とした全人材データの一元管理、人材データを自由にソート、条件を満たす対象者のリスト化も可能
- 人員配置の最適化:人材データをクロス集計し、客観的なデータをもとに最適な異動・配置が可能
- 人材の把握と活性化:評価基準を見える化し、コミュニケーションの質的改善にも繋がる
- 離職防止定着率アップ:社員のコンディション推移も可視化、社員の危険信号を早期に把握する
- ポテンシャル人材の把握・分析:管理職候補等のフラグ付けも自由自在、複数の検索軸での社員の絞り込みも可能
- 1on1ミーティング:人事担当者が部下に聞いてほしいことやテーマを、事前にシートへ記入・共有することが可能
- 管理職・リーダー育成:「評価スコア×上司満足度調査」データをクロス集計、優秀マネージャーを見える化、育成計画の方向性が明確になる
料金
要問合せ
スマカン
出典:https://smartcompany.jp/
「株式会社スマカン」が運用しています。
自由な形で人材情報を一元管理可能なので、従業員が多くなりがちな大企業にもおすすめです。
また、各種データ・タレントも分析可能なため戦略的な人事活動を目指せます。
スマカンの機能
次の機能が揃っています。
- 人材に関わるあらゆる情報をわかりやすいダッシュボードで一元管理可能
- MBOやOKRも一元管理できるため、人事の運用支援となる
- 各種データ・タレントを分析し、人事戦略に応用できる
- 使いやすいインターフェースと万全のセキュリティで安心して利用できる
- アンケート機能など、便利機能も充実
- カスタマイズも可能であり、大企業にもおすすめ
- 官公庁・公共のシステムに特化可能
料金
月額50,000円~
CYDAS PEOPLE
「株式会社サイダス」が開発・提供しています。
社員一人ひとりがシステムを使用することで「働きがい」を感じながら社員のキャリア希望やスキル、経験が「見える化」され、人事戦略に活用できるタレントマネジメントシステムです。
従業員の数や目的に応じて、必要な機能をカスタマイズできるのも魅力で、業種や会社規模を問わず、多くの企業に導入されています。
また、「利用満足度の高いタレントマネジメントシステムNo.1※」にも選ばれている実績があります。※日本トレンドリサーチ調べ
CYDAS PEOPLEの機能
次の機能が揃っています。
- 基本機能:人材データ、組織管理・組織図、人材検索・リスト、マイページ
- 評価・育成・キャリアプラン:MBO・コンピテンシー評価、360度評価、1on1サポート、評価フィードバック、バリュー評価、育成プラン作成、スキルチェック、ジョブポスティング、キャリア開発
- 分析・シミュレーション:ピープルアナリティクス、人材シミュレーション、ハイパフォーマー分析、人材リスト自動更新、ISO対応ダッシュボード
- 効率化:各種申請のフロー化、給与明細配信、勤怠・給与連携、社内FAQ、成果日報、人材検索モバイルアプリ
- 組織づくり:サンクスカード、読書サポート、アンケート
料金
要問合せ
タレントパレット
出典:https://www.talent-palette.com/
タレントパレットは、プラスアルファ・コンサルティングが提供しているジン評価システムです。
パソコンやスマホで簡単操作できるので、人事評価の負担を軽減します。
また、運用している評価シートを簡単にシステム化することも可能です。
タレントパレットの機能
次の機能が揃っています。
- 人事評価の負担を軽減:スマホやパソコンでの操作により、無駄な入力などをなくすことができる
- 評価をシステム化:運用している評価シートを簡単にシステム化することが可能
- フィードバック機能:組織やプロジェクトに沿って承認者設定、評価フィードバックまで対応、評価入力~フィードバックまでクラウド化し、煩雑な評価運用作業を削減
- 直感的な甘辛調査:評価結果をもとにドラッグアンドドロップで甘辛調整を実施
- 昇給のシミュレーション:評価結果を活用して自社制度にもとづいた昇給昇格シミュレーションまでワンストップで対応
料金
要問合せ
カオナビ
出典:https://www.kaonavi.jp/
「株式会社カオナビ」が運用しています。
顔写真が並ぶ画面で、ご自身の企業組織を可視化、人材情報の一元化を行う人事評価システムとなっています。
カオナビの機能
次の機能が揃っています。
- 人材情報の一元化・見える化:条件で細かく権限設定ができ人事制度に合わせて使用可
- 人事業務の効率化:属データをもとに自動で組織図を生成
- 経営の意思決定支援:入社年度/年齢・評価結果・適性検査等のデータを組み合わせ、事業の貢献度が高い人材を明確化
- 評価運用の効率化:ドラッグ&ドロップするだけで簡単に評価シートを作成
- 採用のミスマッチ・ハイパフォーマー分析:各採用管理ツールと連携、現場配属時のオンボーディングや、採用のフィードバックに役立てる
- 人材配置・要員シミュレーション:配置検討会議で人材の配置を実際に動かし、議論をして、シミュレーション結果をデータに保存
- スキル管理・人材育成:保有資格・経験年数のスキル情報をグラフで確認が可能
- モチベーション分析・離職分析:定期的なパルスサーベイを実施、各個人・所属の結果や推移を蓄積
- ES調査・エンゲージメント向上:エニアグラムを利用し、診断結果で各社員に適した職務を見える化
料金
要問合せ
人事評価Navigator
出典:https://hyoka-navi.nkgr.co.jp/
「株式会社日本経営」が運用しています。
人事評価Navigatorの機能
次の機能が揃っています。
- 人事評価のシステム化:評価表の配布、集計が自動で行われる
- ダッシュボード機能:人材配置のマネジメントに役立つ
- わかりやすいUI:従業員側、管理者側ともに使いやすく満足度が高い
- クラウドサーバー:クラウド上ですべてのデータを保管できるため、紛失や盗難の危険性が低い
- 高度なセキュリティ性:万全のシステム保守と秘密保持体制で情報漏洩の心配もなし
- 素早い対応力:最速10営業日前後でシステム構築が可能
料金
要問合せ
Talent Palette
出典:https://www.talent-palette.com/
「株式会社プラスアルファ・コンサルティング」が運用しています。
人事評価の他、各従業員の配置や育成、採用、離職防止までを分析・対応できる人事評価システムです。
Talent Paletteの機能
次の機能が揃っています。
- 人事情報の一元化・見える化:人材活用に関する仮説を検証、幹部候補、後継者人材を発掘も可
- 人事評価のシステム化:MBO(目標管理)、コンピテンシー評価、多面評価(360度評価)等、複数の評価シートを運用可能
- 人材の最適配置/組織診断:人材の異動の影響度を分析、戦略的なローテーション人事も可能
- 人材育成:スキルチェックシートの回答を時系列に蓄積、社員の成長を見える化
- 人材情報分析:在籍者の人物像と比較し、採用ミスマッチ分析が可能
- モチベーション向上:テキストマイニング技術で離職の危険がある社員を自動で抽出
- 離職防止:人事異動前後のモチベーションを変化を比較、従業員の離職の兆候をいち早く検知
- 戦略人事・経営判断サポート:KPIを設定し、経営が支援すべき部門を見える化
- テレワークでの人材活用:在宅勤務時も、よりリアルにメンバーの状況をモニタリング可
料金
要問合せ
ヒトマワリ
出典:https://www.hitomawari.jp/
「株式会社Touch&Links」が運用しています。
評価シートの配布→入力→回収→集計の進捗が、従業員単位で直感的に確認できるシステムを備えています。
面談フロー管理はもちろん、従業員へのアンケート実施可能です。
ヒトマワリの機能
次の機能が揃っています。
- 人材データベース機能:従業員情報を一元管理、最新情報に更新され見える化
- 採用管理機能:流入経路からの応募数、内定数等の応募者情報を一元化管理、面接や説明会の調整も可能
- BI機能:人員の基本推移・人材構成推移・勤怠推移・グレード・給与推移・離職分析等6分野に分けて様々な分析が可能
- 組織シミュレーション機能:人を動かすと組織の何がどう変わるのか一目瞭然にわかる
- 評価・ワークフロー・アンケート:評価の他、面談フロー管理、ES調査等も実施可
料金(税抜)
導入費用は0円です。
プラン毎の料金は次の通りです。
- スタンダードプラン:月額料金60,000円~(採用管理機能・人材DB機能・BI分析機能)
- スタートプラン:月額料金10,000円~(採用管理機能・人材DB機能)
WiMS/SaaS人事考課システム
出典:https://wims-saas.solty.co.jp/products/jinjikouka.html
「株式会社ソリューション・アンド・テクノロジー」が運用しています。
人評価データの傾向分析が可能で、考課評価値の偏りの他、法則性の可視化、評価グループの偏在を直感的に把握します。
WiMS/SaaS人事考課システムの機能
次の機能が揃っています。
- 各評価制度に対応:ジョブ型評価、コンピテンシー評価に利用可能
- ナレッジ・導入実績に即したテンプレート提供:データ活用戦略をサポート
- 業務効率化:人事考課の運用プロセスをWebベースで自動化、人事部の作業負担を軽減
- 評価分布・傾向分析・ハイパフォーマー分析:グラフ、チャート形式で蓄積したデータの分析が可能
- 目標管理・資格取得申請:目標に対する定性的な成果・定量評価を入力、新たに取得した資格・免許の登録も可能
- 一覧照会・過去結果参照による考課点の調整:考課結果を一覧で照会、考課傾向値を見ながら、極端に偏った考課結果を訂正可能
- 集計・評定値算出を自動化:指定の集計方法に基づき、最終評定結果を自動計算
- 面談サポート機能・PDF出力:面談を行い、シート内容の修正が可能
- アンケート機能:職場希望シートとして従業員の最適配置・ES向上に繋げる
- 人事給与システム・社員照会・勤務管理との連携:人事・給与システムに連携することで、給与や処遇を適切に反映
料金
要問合せ
あしたのクラウド
出典:https://cloud.ashita-team.com/
「株式会社あしたのチーム」が運用しています。
目標設定、評価、査定、給与確定までの運用を一元管理、入力した目標に対しAIによる自動添削機能はユニークです。
あしたのクラウドの機能
次の機能が揃っています。
- 社員情報管理:クラウド管理で社内の人材情報を一元管理します。いつでもどこでも作業ができるので、テレワークでも安心して管理可能
- 目標設定と評価:評価シートの配布、未提出者への注意喚起等、負荷の高い業務を効率化
- 更に評価シートの「AI目標添削機能」で、工数をかけず具体的な目標設定が可能
- 給与の査定と確定:評価データ・社員情報が一つになっており、査定時の給与決定もスムーズ
- さらに「給与シミュレーション機能」で、次期の人件費の変動予測も可能
- 次期の目標設定と組織作り:適切な評価と人件費の管理ができ、次期組織の決定も円滑に対応可能
- 組織図を作成してのシミュレーションや、作成した組織図を未来の日付で予約登録もできる
料金
要問合せ
HRMOSタレントマネジメント
出典:https://hrmos.co/hr/
「株式会社ビズリーチ」が運用しています。
評価シートをクラウド上で配布・回収し、目標進捗や提出状況をすぐに把握可能です。
業務の効率化のみならず、評価プロセスの明確化・透明化も図れます。
なお、採用管理クラウド「HRMOS採用」と連携し、従業員採用~入社後どの位活躍したのかを一気に確認し、積極的な戦略的人事も実現できます。
HRMOSタレントマネジメントの機能
次の機能が揃っています。
- 従業員データベース:従業員情報を一元管理、情報の閲覧・編集権限付与が行える
- 組織情報管理:人・組織の変遷を正確に記録
- 分析レポート:人織構成や従業員情報等の経営指標に関する情報を可視化
- データ更新ワークフロー:従業員自身がマイページで修正した内容の承認で最新情報に更新
- 目標設定:設定された期間内の目標の入力・編集・提出、進捗の更新が可能
- 目標・評価シートカスタマイズ:MBO、OKR、コンピテンシーなどの評価方法に対応
- 目標・評価管理:目標・評価の提出状況を可視化
- 組織目標設定:個人・各組織の目標を設定し、組織ツリーベース上で閲覧
- 組織診断サーベイ:従業員の声を見える化
料金
要問合せ
人財成長支援システムモノドン
出典:https://www.kuzilla.co.jp/product/jinzai_seityou_monodon
「株式会社くじらシステム開発」が運用しています。
柔軟なカスタマイズ性を持つ人事評価システムとなっています。
ご自身の企業の業種・業務に合わせ、セミオーダーのシステムとして利用できます。
人財成長支援システムモノドンの機能
次の機能が揃っています。
- 社内の各部署の考課状況・進捗をリアルタイムで把握可能
- 人事考課シートの配布や回収、確認連絡などの手間も不要
- スマートフォンやタブレットにも対応し、外出先からでも従業員は考課入力や自己評価を行うことができる
- 各従業員が個人目標・自己評価も設定可能
- 過去の履歴を参照、他の社員と比較が容易なため、自社にとって適切な目標設定、公正・公平な考課を迅速に実施できる
- 人財成長支援、人材育成やスキルアップにつなげる機能を多数搭載し、目標を開示することで各従業員のやる気を引き出す
- 先輩や上司など周囲からアドバイスの機会が増え、社員のコミュニケーションを活性化できる
料金
要問合せ
MINAGINE人事評価システム
出典:https://minagine.jp/jinji-system/
「株式会社ミナジン」が運用しています。
クラウドで一元化し人事評価の業務負荷を大幅に軽減、また、定量的な数値目標・定性的な行動目標による評価で人材育成を促進します。
MINAGINE人事評価システムの機能
次の機能が揃っています。
- 評価項目をカスタマイズ可:各従業員の成長や組織変更に合わせ、評価項目をカスタマイズで可能
- 導入後、評価項目はもちろん異動・組織変更にもスムーズに対応可能
- 一元ストック:メンバーのシートをクラウドに保管し、過去の目標シートを簡単に検索できます。
- 作業効率を上げ、無駄な時間に役立つ
- 進捗管理の可視化:進捗管理の可視化で煩雑な進捗管理も大幅に削減し、目標・評価記入も漏れなく管理できる
- 評価結果を相対化:評価結果をCSV出力可能、部署・評価者による評価の偏りを整え、全体の評価スコアを調整、相対化することが可能
料金
利用料金は次の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
初期費用 | 200,000円~ |
月額費用(基本料金) | 10,000円/月(1〜30名) |
月額費用(人数課金) | 300円/月(31名〜) |
人事評価システムを導入するメリット・デメリット
人そこで、事評価システムを導入するメリットと確認しておくべき点を教えて下さい。
こちらでは、人事評価システムを導入するメリットとデメリットを解説します。
人事評価システムを導入するメリット
人事評価システムを導入すれば、評価項目を詳細に設定する事が出来るので、より公正で平等な評価が可能となります。
その事から、従業員によりよいインセンティブを与えられる機会が増えます。
また、自社のビジョンを明確化して共有、実現するためのミッションは評価データを参考に設定できます。
その他、複雑な人事評価業務を自動化できる点もメリットです。
人事評価システムを導入すれば、多岐にわたる評価項目の設定・集計・分析までを容易に実施できます。
評価項目を詳細に設定出来る事から公正な評価が出来る上に、作業効率の向上により人事評価に掛かる時間を短縮することも出来る。
人事評価システムによって作成された人事考課表は、人の手で作られてきたものより精度が高く、従業員の貢献度の正確な視覚化はもとより、作成時間の短縮にも繋がるはずです。
- 評価項目を細かく設定することができ、より公正な評価に繋がる
- 複雑で煩雑な人事評価業務を自動化できる
- 人事評価の多くの項目を設定・集計・分析まで簡単にできる
- 人事評価のクオリティが上がる
人事評価システムを導入するデメリット
人事評価システムを導入するための手間が掛かる点はデメリットです。
人事評価の指標自体が不明瞭なら、適正に人事評価する効用は得られません。
明確な目標設定・人事評価者のスキルが条件と言えます。
また、従業員はロボットではなく、感情をもった人間です。
評価をすることで序列が出来て、評価が低い人にとっては、たとえその評価が適切であったとしても不満要素となります。
システムの導入までに時間が掛かることが大きなデメリットと言える。
また、人事評価に関する指標が不明瞭になり従業員の不満要素になり得る可能性もある。
評価が低い従業員・低い評価を受けまいと焦る従業員は、評価のUP・DOWNに囚われてしまう危険性があります。
評価を気にするあまり、評価される仕事しかしなくなる事態が想定されます。
このような事態が悪循環となり、従業員全体のモチベーション低下・生産性の低下へつながるリスクもあるのです。
- そもそも導入するのに時間やコストがかかる
- 評価されやすい仕事・評価されにくい仕事が出てきてしまう
- 人事評価のされ方によってはモチベーションを欠いてしまう可能性もある
人事評価システムを導入する際の注意点
それでは、人事評価システムを導入する際に、気を付けるべき点があれば教えて欲しいです。
こちらでは、人事評価システムを導入する際の注意点を2つ紹介します。
注意点①|評価基準が変わって社内混乱
人事評価システムを導入すれば、確かにヒューマンエラーを回避でき、工数削減が期待できます。
しかし、システム導入前の評価方法を考慮しないまま、自社の効率優先で実施して、公平性にかなり欠けてしまう評価となる事態も考えられます。
そのような事の無いように、人事評価を行う際、事前に全部署で評価基準の変更点を把握してもらいましょう。
従来の評価基準からかけ離れた評価とならないよう細心の注意を払う必要があります。
注意点②|人事担当者の負担を考慮する
これまで紙面・Excel等で半手動的に人事評価をしてきた会社なら、人事評価システムの導入で現場が混乱、人事担当者の負担が増えるリスクも想定されます。
直感的に操作できる製品は多いですが、慣れるまでは時間・労力はかかるものです。
提供業者から研修・勉強会等という形で導入サポートを得られるか、導入前に担当者へ確認しておきましょう。
人事評価システムを導入するにあたり、評価方法の変更の有無をしっかりと社内共有しておく必要がある。
また、操作方法などのサポートなどの有無も確認する必要がある。
人事評価システムによくある質問
人事評価システムについてお聞きするうちに、いろいろな質問が出てきました。
こちらでは、人事評価システムに関するよくある質問を紹介します。
よくある質問①|人事評価システムの提供形態はクラウドだけ?
人事評価システムに関する製品は、圧倒的にクラウド型が多いもののオンプレミス型もあります。
それぞれのタイプの特徴は次の通りです。
クラウド型
インターネット環境があれば端末、場所を選ばずに利用可能です。
短期間で簡単に導入でき、初期費用が無料または安く抑えられます。
ただし、カスタマイズ性は低く、セキュリティも提供業者頼みとなる点に要注意です。
オンプレミス型
カスタマイズ性が高く、複雑な評価基準・独自基準にも対応できます。
自社で管理する事が出来るためセキュリティの安全性も高いです。
その一方、自社サーバーにシステムを構築する必要があり、導入コストはかなり高くなります。
いずれにも一長一短はあります。
自社にとってどちらのタイプを導入すれば有利なのか、よく検討する必要があります。
クラウド型はコストも低く気軽に導入できるがセキュリティ面に難がある。
オンプレミス型がコストは掛かるが、カスタマイズ性が高くセキュリティ面の安全性も高い。
よくある質問②|いきなり導入しても自社に合う製品かわからない
それならば、無料お試し期間が用意されている人事評価システムを利用してみましょう。
「30日間無料」というサービスが多く、その期間内に人事担当者から人事評価システムを試してもらい、操作性等についての意見を聴きます。
人事担当者から批判が多い場合、本格的な導入は見送った方が良いでしょう。
導入を見送っても、提供業者とトラブルに発展することはまずあり得ません。
自社に合うかどうか、シビアに判断し導入を検討してOKです。
無料お試し期間などを利用して、実際に使ってから導入を検討するのも良い方法と言える。
おすすめの人事評価システム|まとめ
人事評価システムを導入すれば労働力アップ、人材育成・成長サポートにも役立ち、優秀な人材を把握できます。
また、人事評価に掛かる時間やコストも削減できて業務の効率化が狙える。
しかし、システム上で評価が低かった人にとっては不満要素となり、従業員たちが評価の向上に囚われ、評価される仕事しかしなくなる弊害にも留意しましょう。
また、各人事評価システムにも特徴があるので、しっかりと比較をして自社にあった人事評価システムの導入をするようにしましょう。[/box]
- 人事評価システムは人事評価に掛かる時間・コスト・労力を削減できるシステムである。
- 人事評価システムには目標・進捗管理機能だけではなく様々な機能がある。
- 人事評価システムを選ぶポイントは操作性だけではなく他のシステムとの連携も重要となる。
- 人事評価システムを導入する際には評価方法の変更の有無などを社内共有しておく必要がある。
- 人事評価システムには、クラウド型だけではなくオンプレミス型もある。