この記事を読んでいる方は、上記のように感じているかもしれません。
受発注システムは、業務効率化はもちろん発注数の増加やペーパーレス化、周辺業務の一元管理などができるタイプもあります。
自社と取引先、双方にとって使いやすいシステムを導入することで、より良好な取引関係が確立できるでしょう。
この記事では、「受発注システムのおすすめから選び方」まで詳しく解説していきます。
- 受注側と発注側双方の導入が必要
- ペーパーレス化に繋がる
- 関連業務の一元管理も可能
- 特定の業界に特化したタイプもある
目次
おすすめの受発注システム15選を一覧表で比較
受発注システムといっても、価格や特徴など様々な違いがあるので、以下の一覧表で比較しながら、まずは目星を付けると良いでしょう。
一覧表は以下の通りです。
サービス名 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
BtoBプラットフォーム 受発注 | 問い合わせが必要 |
|
楽楽B2B | 初期費用:100,000円 月額料金:50,000円~ |
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COREC | 初期費用:無料 月額料金:980円~ |
|
CO-NECT | 問い合わせが必要 |
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MOS | 問い合わせが必要 |
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アラジンEC | 初期費用:2,000,000円 月額料金:60,000円~ |
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AnyForm OCR | 問い合わせが必要 |
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ASPIT | 問い合わせが必要 |
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マルチプラットフォームシステム | 問い合わせが必要 |
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ネクストエンジン | 初期費用:無料 月額料金:10,000円~ |
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オンデマンドMPM | 初期費用:無料 月額料金:無料~ |
|
kintone | 初期費用:無料 月額料金:780円 |
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Oracle NetSuite | 問い合わせが必要 |
|
しくみs・インボイス | 初期費用:無料 月額料金:30,000円~ |
|
Odoo | 問い合わせが必要 |
|
上記の中でも、特に「BtoBプラットフォーム 受発注」はおすすめです。
飲食業界に特化したシステムですが、過去に42,000社以上の導入実績があるので、信頼度も高いです。
自社の既存システムを活かしながら導入でき、スマホやタブレットでも操作できる手軽さも兼ね備えています。
導入コストは問い合わせが必要なので、気になる場合は見積もりを含め相談してみてはいかがでしょうか。
おすすめの受発注システム15選を徹底解説
それでは、一覧表で比較した以下の受発注システムを、1つずつ詳しく解説していきます。
BtoBプラットフォーム 受発注
出典:https://www.infomart.co.jp/asp/index.asp
BtoBプラットフォーム 受発注は、株式会社インフォマートが提供するシステムで、料金については問い合わせが必要です。
飲食業界に特化したシステムとなっており、これまで42,000社以上の導入実績があるので、多くの企業と同一IDで取引が可能です。
メニュー管理はもちろん、自動発注や給与業務関連の機能も搭載されており、スマホやタブレットでも手軽に活用できる点も魅力です。
すでに運用していた仕組みとの連携性が高く、電話やFAXなどの情報をデータ化して管理も可能です。
飲食業界でのシステム導入を検討している方には、特におすすめと言えるでしょう。
楽楽B2B
楽楽B2Bは、株式会社ネットショップ支援室が提供するシステムで初期費用は100,000円、月額料金は50,000円~となっています。
企業間取引における受発注業務の効率化でき、発注側において75,000社以上の導入実績があります。
特に中小企業を中心に導入されており、取引先ごとに掛け率や商品や決済方法など、細かい設定が可能です。
また、毎回社員が手入力で受注処理をすると時間もミスも増えてしまいますが、楽楽B2Bは受注業務の自動化ができるため、大幅な業務改善ができます。
初期費用はある程度かかりますが、気になる方は検討してみてはいかがでしょうか。
COREC
CORECは、株式会社ラクーンコマースが提供するシステムで初期費用は無料、月額料金は980円~となっています。
飲食や建築、ファッションや雑貨販売まで幅広い業界で利用されており、50,000社以上の導入実績があります。
受発注データの確認や出荷処理、発注書や注文書の作成に送付、発注データの管理など豊富な機能を搭載しています。
Webページにバナーやリンクを貼るだけで、手軽にWeb受注を始められる点も魅力です。
クラウド型のサービスで費用コストも低いので、気になる場合は小規模から導入してみると良いでしょう。
CO-NECT
CO-NECTは、CO-NECT株式会社が提供するシステムで、料金については問い合わせが必要です。
すでに25,000社以上の導入実績があり、継続率も99%以上と非常に高いため、システムの安定感や操作性、信頼度の高さが伺えます。
発注者側が注文リンクを作成して、受注側がリンクを受取り注文できるシンプルな仕組みを採用しており、パソコンはもちろん、スマホでも使いやすい操作性も魅力です。
取引先に合わせて商品や単価の変更が可能で、出荷状況の確認や管理、見積書の発行など必要な機能は網羅しています。
無料トライアルも実施しているので、気軽に導入してみると良いでしょう。
MOS
MOSは、株式会社アクロスソリューションズが提供するシステムで、具体的な料金は問い合わせが必要です。
パソコンはもちろん、モバイル端末での使いやすさに力を入れているシステムで、スマホやタブレットからJANコードを読み込み発注もできます。
また、発注の傾向を分析して、発注頻度の高い商品を上位表示してくれるなど、ユーザーに合わせて進化してくれる点も魅力でしょう。
一方で、自社専用のシステム構築をしてくれますが、それでいてカスタマイズ性が高いです。
外部システムとの連携も柔軟に対応できるので、安心して導入できるでしょう。
アラジンEC
アラジンECは、株式会社 アイルが提供するシステムで初期費用は2,000,000円で、月額料金は60,000円~となっています。
多くの業態に対応できる柔軟さのあるシステムで、これまで5,000社以上の導入実績があります。
手作業だと入力ミスが多くなってしまう発注を、Web化して業務効率化が図れるだけでなく、スマホやタブレットから手軽に発注できる点も特徴です。
初期費用は大きくかかりますが、BtoB専用のECサイトを作り、Web受発注システムを構築したい方にはおすすめです。
AnyForm OCR
出典:https://www.hammock.jp/anyform/
AnyForm OCRは、株式会社ハンモックが提供するシステムで、具体的な料金については問い合わせが必要です。
受発注システムとしての直接的な機能というよりも、主に送られてきた発注書や請求書の入力などを、OCRで自動読み取りができるシステムと言えます。
手入力だと入力ミスや時間ばかり取られてしまいますが、AnyForm OCRは識字率も高いと定評があるので安心して効率化が図れます。
取得したデータは、受発注システムにcsvデータとして反映も可能です。
主に、書類の入力業務を効率化したい方におすすめと言えるでしょう。
ASPIT
ASPITは、株式会社アスピットが提供するシステムで初期費用は10,000円、月額料金は問い合わせが必要です。
飲食業界に特化したシステムで、これまで5,000店舗以上で導入されています。
受発注業務だけでなく売上管理や勤怠管理、棚卸管理など経営に不可欠なあらゆる業務を一元管理できます。
また、1店舗からの導入もできますが、商品や取引先情報のマスタ管理も可能なので、100店舗にも及ぶチェーン店でも問題なく運用できます。
スマホやタブレット操作にも対応しているので、使いやすさも抜群でしょう。
マルチプラットフォームシステム
出典:https://www.ozaxitlab.jp/products_search/list002/item_1
マルチプラットフォームシステムは、オザックス株式会社が提供するシステムで、料金については問い合わせが必要です。
主に購買業務の効率化を意識したシステムで、一般的にな商品から商材まで扱えます。
企業内にて部署ごとに取引や管理をしていた情報を、Webカタログという形で一括管理して発注対応できる点が特徴です。
また自動発注機能など受発注業務におけるだけでなく、棚卸業務の効率化にも対応しており、外部システムとの連携性も高いので、会社全体の業務改善が期待できるでしょう。
ネクストエンジン
ネクストエンジンは、Hamee株式会社が提供するシステムで初期費用は無料、月額料金は10,000円~となっています。
ネットショップに特化したシステムで、これまで4,700社以上の導入実績があります。
Amazonや楽天など大手プラットフォームとのデータ連携ができ、受注メールやcsvデータなど、様々なデータの自動取り込みが可能です。
必要な機能だけを状況に合わせて導入でき、従量課金制を採用しているので、できるだけコストを抑えながら運用したい方に最適でしょう。
オンデマンドMPM
出典:https://www.kinkos.co.jp/biz/solutions/digital-solution/dx-solutions/
オンデマンドMPMは、キンコーズ・ジャパン株式会社が提供するシステムで、初期費用と月額料金共に0円から始められます。
販促物の管理に特化したシステムで、ECサイトのような分かりやすい画面で簡単操作で管理できる点が特徴です。
オプションで様々な機能を追加でき、発注数やその上限数はもちろん、利用者権限や上代・下代設定なども可能です。
非常に低コストで導入でき、利用ユーザー数も無制限なので、気になる方は気軽に導入してみると良いでしょう。
kintone
出典:https://kintone.cybozu.co.jp/purpose/ordering.html
kintoneは、サイボウズ株式会社が提供するシステムで初期費用は無料で、月額料金は780円となっています。
100種類以上のサービスと連携でき、カスタマイズ性の高さが特徴のシステムです。
受発注業務はもちろん、請求書の作成や備品補充の発注、クラウドサービスの手続きなども自動化できるため、業務全体の効率化が期待できます。
また、データをリアルタイムに集計してレポートを作成してくれる機能もあるので、状況に合わせた適切な戦略が練りやすいです。
低コストで導入できるので、小規模から試してみると良いでしょう。
Oracle NetSuite
出典:https://www.netsuite.co.jp/resource/glossary/hanbai-2.shtml
Oracle NetSuiteは、日本オラクル株式会社が提供するシステムで、料金は問い合わせが必要です。
受発注業務を筆頭に、経営管理や原価管理など経営に必要な様々な機能を搭載したパッケージです。
受注において、取引先ごとに細かく商品を設定でき、各種情報も自動で取り込む機能も搭載されています。
検索機能も充実しているので、まだ納品が終わっていない受注残データなどもすぐに呼び出せます。
あらゆる業務に対応できる高機能な機能が搭載されているので、業務全般の効率化を図りたい場合におすすめです。
しくみs・インボイス
しくみs・インボイスは、合同会社ナソリが提供するシステムで初期費用は無料、月額料金は30,000円~となっています。
受発注管理はもちろん、帳簿作成や集計・収支管理までカバーできるので、名前の通り業務全般の仕組み化が可能です。
また、利用者に対して細かく権限の設定ができる点や直感的な操作性など、運用のしやすさも高いと定評があります。
どの従業員でも扱いやすいシステムを探している方に、特におすすめと言えるでしょう。
Odoo
Odooは、株式会社Pro-SPIREが提供するシステムで、海外で多くの導入実績があるため、、料金についてはドル表記になっています。
具体的な金額については、問い合わせが必要ですが、多言語・多通貨に対応しているので、海外の取引先や海外に支社を持つ場合でも安心して導入できます。
また、受発注業務はもちろん、CRMやメールマーケティングなど幅広い機能を搭載しており、必要に応じて導入できる点も魅力です。
そのため、コストを最低限に抑えながら、自社に必要なシステムだけでシステム構築したい場合におすすめです。
新しい機能も日々開発されているので、常に最新のシステムで運用できるでしょう。
受発注システムとは
受発注システムとは、お互いにシステムを導入することで、商品の発注や管理、納品書や請求書の発行など、あらゆる業務の効率化が図れるアシストツールです。
例えば飲食店で導入した場合、発注者はこれまで専用のシートや担当者への電話などで商品を仕入れていましたが、システム上で手軽に仕入れられるようになります。
受注側としても、電話応対する必要がなくなり、大量の納品書や請求書の発行業務がシステム上で行えるようになります。
同じシステムを導入する制限はありますが、両社にとって業務の効率化が図れるので、より良好な関係が作れるようになるでしょう。
受発注システムの基本的な機能
受発注システムは、基本的に受注側と発注側それぞれに対して適応した機能が搭載されています。
この項目では、受注側と発注側の基本的な機能について解説します。
受注側
受注側の基本的な機能は以下の通りです。
- 受注アラート
- 在庫管理
- 出荷管理
- 顧客管理
- 納品書・請求書の発行
- CSV・PDFのデータ出力
他にもシステムによっては、取引先ごとに商品や単価を細かく設定できたり、自動レポート機能などが搭載されています。
導入前にどの機能が他と違うのかは、しっかりと確認しておくと良いでしょう。
発注側
発注側の主な機能は以下の通りです。
- 発注内容のコピー
- 発注状況の確認
- リマインド設定
- 発注先管理
- 発注書・伝票の発行
- CSV・PDFのデータ出力
- 発注レポート
上記に加えて、取引先から送られてきたリンクを押すだけで、専用の発注画面にアクセスできサクッと発注できる機能もあります。
また、発注履歴から良く発注するものを上位表示してくれるタイプもあるので、導入前に操作性も含めて細かく確認しておきましょう。
受発注システムのメリット
この項目では、以下の内容に沿って受発注システムの導入メリットについて解説します。
業務効率アップと作業負担の軽減
受発注システムでは発注者が内容を確定させると、自動的に受注側にも内容が入力されます。
そのため、送られてきた内容を再度販売管理システムやExcelに入力する手間がなくなるので、業務の効率化が期待できます。
従来の方法だと電話やFAXによる発注がメインでしたが、FAXで注文した後にちゃんと送信できているか、取引先に再度電話するなど無駄な手間も多くありました。
しかし、システムを導入すれば電話やFAXは不要になるので、一気に業務効率化ができるでしょう。
顧客満足度が上がる
従来の電話やFAXでの受発注の場合、どちらかの都合の良い時間帯に送ることになります。
例えば、受注側が注文したいタイミングで発注担当者に電話をしたりFAXをする訳ですが、担当者が会議や出張中などで応対できないことも良くあります。
会議中の電話や忙しいタイミングのFAXなどが続くと、発注側が一方的に負担を抱えることになってしまいます。
一方で、システムを導入すれば両社が好きなタイミングで応対できるので、ストレスフリーにより顧客満足度があがり、良好な関係性を作りやすくなるでしょう。
人為的ミスの削減
受発注の際、電話だと状況によっては聞き取りにくくい場合があり、メールやFAXだと誤入力のリスクがあります。
誤入力のまま発注が完了してしまうと、不必要なものが届き経費が無駄になってしまいます。
一方で、システムを導入すれば誤認識によるミスが最低限に抑えられます。
基本的に、発注側で入力した情報は受注側に自動入力されるので、人為的ミスを大幅に減らせるでしょう。
受発注機会の増加
電話で注文する場合は担当者の空いている時間まで待つ必要がありますし、FAXだといつでも送れますが、伝票を書いたり書類管理をしたりと、工程が多く時間がかかります。
一方で、受発注システムであればいつでも発注が可能で、無駄な書類管理も不要なため、大量発注であってもわずかな時間で済ませられます。
相手の時間を気にせず取引できるので、受発注機会の増加が期待できるでしょう。
受発注内容をリアルタイムで把握できる
受発注内容は紙ベースでやっている場合、その都度ファイルを開いて状況を確認する必要があります。
Excel管理であっても、情報が更新されていな懸念があるため、どれが最新の状態なのか中々把握できないこともあります。
一方で、受発注システムであれば管理画面内で発注内容から金額、個数や担当者などが最新の情報として確認できます。
また、1つの店舗ないだけでなく自社全体で情報の共有ができるため、リアルタイムで適切な戦略を立てたり分析にも役立てるでしょう。
月次決算の早期化
受発注システムでは、常に最新の状態を保てるので、紙ベースのような請求書や納品書の照らし合わせなどが不要になります。
その結果、月次決済をスムーズに済ませられるようになります。
月次決算は経営面において非常に重要で、特に精確なデータ集計が求められます。
システムを導入すれば早期化だけでなく、信頼度の高いデータを元に月次決算を行える点もメリットと言えるでしょう。
ペーパーレス化が期待できる
受発注システムでは、紙ベースの請求書や納品書の作成が不要になるので、ペーパーレス化を進められます。
紙で納品書などを作成する場合、破れたり紛失したり字が読みにくかったりと何かと不便なことが多くあります。
過去の書類を探す際も、大量の書類の中から目的の1枚を見つけなくてはなりません。
ですが、システムを導入すればこれらの手間が一切無くなるので、業務効率化はもちろん、紛失にデータ漏えいなどのリスクも抑えられるでしょう。
受発注システムのデメリット
導入に失敗しないためにも、受発注システムのデメリットについても理解しておく必要があります。
なのでこの項目では、以下のポイントに沿ってデメリットにつちえ解説します。
受注側と発注側の連携が必要
受発注システムは、受注側と発注側両社がシステムを導入しないと機能しません。
しかし、会社の体制によってはネットを使った管理が難しい場合や、上長からの導入許可が下りずに、連携できないケースもあるでしょう。
なので、導入する前には両社にて問題なく運用できるかを、しっかりと確認しておく必要があるでしょう。
浸透するまでに時間がかかる
受発注システムは、パソコンもしくはスマホなどのタブレットで操作することになります。
若い世代は比較的順応できますが、従業員の年齢層が高い場合、慣れるまでに時間がかかり、精神的な面からも逆に効率が悪くなるケースもあります。
デバイスの操作は問題なくても、複雑な受発注システムの場合は、上手く活用できるまでにさらに時間が必要となります。
そのため、運用前にはマニュアルやフォローチームを作成して、バックアップ体制を整えておくと良いでしょう。
受発注の仕組みが煩雑化する可能性がある
基本的に受発注システムを導入すれば、紙ベースで作業していたころより効率化が期待できます。
ですが、従業員にとって扱いにくいシステムであったり、高機能がゆえに操作が難しく会社内で使いこなせなくなるケースも十分あります。
なので、まずは社内のITリテラシーをしっかりと把握して、十分に扱えると判断したシステムを導入する必要があります。
上手く運用できるか確認するため、まずは部分的に導入して試してみるのも良いでしょう。
発注側の発注リスク
受発注システムを導入することで、発注作業が頻度やフローが逆に鈍ってしまう可能性があります。
というのも、導入したシステムの操作が複雑であったり、取引先が導入を渋ったりすることで、これまで通りの流れで発注が難しくなってしまいます。
受発注システムは両社が導入する必要があるので、一方の会社の負担が増える形で無理やり導入しては関係性が悪くなってしまいます。
なので、双方で扱いやすいシステムを導入して、これまで以上の取引が出来るよう配慮する必要があるでしょう。
受発注システムを選ぶポイント
受発注システムは多くのサービスがありますが、上手く運用するためには自社に合ったシステムを導入する必要があります。
そのため、この項目では以下のポイントに沿って選び方をご紹介します。
業界にマッチしているか
受発注システムの中には幅広い業態に対応したタイプもあれば、飲食業界や建築業界など、特定の業界に特化したタイプもあります。
業界によって受発注時に必要な機能やフローが違うので、快適かつ効果的に運用するためには、自社の業界にシステムがマッチしているかは重要です。
また、自社の成長や戦略変更に合わせたカスタマイズができるかどうかも、導入前に確認しておくと良いでしょう。
取引先の導入しやすさ
受発注システムは、自社だけでなく取引先にも導入してもらって、初めて運用がスタートできます。
なので、自社の扱いやすさだけでなく、取引先のことも配慮しながらシステムを選定する必要があります。
具体的には導入コストや操作性、受発注情報の共有のしやすさ、導入を認可してもらいやすくなるような実績があるかどうかなど多肢に渡ります。
取引先と相談しながら、お互いにとってメリットのあるシステムを選ぶように心がけましょう。
スマホ対応の有無
効率アップのために受発注システムを導入したにも関わらず、自社のパソコンでしか作業できないというのは本末転倒です。
自社パソコンはもちろん、スマホやタブレットでどこでもアクセスできるシステムであれば、移動中や待ち時間などスキマ時間を使って手軽に業務を進められます。
必ずしもスマホ対応でなければならないという訳ではありませんが、効率アップに重きを置くのであれば必須と言えるでしょう。
操作性の高さ
受発注システムは搭載機能だけでなく、操作性も重要です。
せっかく導入したのに、自社の社員では扱いにくい操作性では、逆に効率が悪くなってしまいます。
失敗を防ぐためにも、無料トライアルが実施されている場合は積極的に活用すると良いです。
もし無料トライアルが無い場合は、小規模から試験的に導入して、実際の操作性を確かめてみると良いでしょう。
サポート体制
受発注システムによってサポート体制は異なりますが、導入前だけでなく導入後も対応してくれるサービスがおすすめです。
導入前のサポートでは自社の現状や改善点などを共有し、自社に合ったプランで導入できるよう相談できます。
一方で、導入後のサポートでは実際に導入してから分かる課題やトラブルに対して、的確にアドバイスをしてくれるので、自社の成長に繋がります。
サポート体制が整っているシステムの方が安心して運用できるので、できれば導入前後で対応してくれるサービスを選びましょう。
受発注システムのタイプ
受発注システムを選ぶうえで、大まかなタイプを理解しておくとより自社に最適なシステム導入が可能です。
この項目では、以下の通りに受発注システムのタイプについて解説します。
利用企業数が多いタイプ
受発注システムは、両社が導入して運用することになりますが、導入実績が多いとそれだけ導入へのハードルは下がります。
例えば、BtoBプラットフォーム 受発注や楽楽B2Bは、40,000社以上の導入実績があるので、すでに運用している企業も多くスムーズな受発注が行いやすいです。
お互いの負担をできるだけ下げるためにも、すでに利用している企業数が多いシステムを選ぶというのも良いでしょう。
カスタマイズの高いタイプ
受発注システムの中には、利用したい機能だけを選択して搭載したり、自社システムとの連携性が高いなど、カスタマイズしやすいタイプがあります。
自社に限らず、取引先にも独自の規則やルールがありますが、カスタマイズ性が低いと痒い所に手が届かずに扱いにくさを感じてしまいます。
そのため、柔軟性を重視するのであれば、カスタマイズ性の高いシステムを選択すると良いでしょう。
関連業務も効率化できるタイプ
受発注システムの中には、受発注業務だけでなく経営管理や給与管理など、様々な関連業務の効率アップが図れるタイプもあります。
1つのシステムを導入すれば、会社全体の業務を効率化できるだけでなくシステム上で一元管理ができるので、データの共有や分析、運用がしやすくなります。
多機能になるので、操作性や使いこなせるかという問題は予めクリアしておく必要はありますが、上手く運用できれば企業の成長に大きく貢献してくれるでしょう。
受発注システムの導入がおすすめなケース
この項目では、以下の内容に沿って受発注システムの導入がおすすめなケースをご紹介します。
複数店舗を運営している場合
店舗数が1つや2つであれば、自社で作成したシートやExcelで受発注を管理できますが、10点店舗以上になると煩雑化して情報共有も不透明になりがちです。
そんな場合は、受発注システムを導入すればシステム上で全ての店舗の情報を共有し、分析や戦略の立案にも役立たせることができるでしょう。
取引先の数が多い場合
取引先が増えると、それだけ請求書や納品書など書類の作成や管理が複雑になり、従業員への負担も大きくなります。
一方で、受発注システムであれば取引先が多くても、システム上で請求書などをまとめて管理でき、必要な書類もすぐに参照できます。
そのため、取引先が多い場合はシステムを導入することで、物理的にも精神的にも負担を減らせるでしょう。
書類管理業務を改善したい場合
取引先が多いケースでもお伝えしましたが、受発注システムを導入すればシステム上で書類の管理と運用ができます。
紙ベースで業務をしていると、手入力ゆえにミスがあったり、保管場所の確保や紛失のリスクも出てきます。
書類業務が多くなればなるほど、システムを導入することで、ヒューマンエラーを減らせるのでおすすめです。
受発注システムを導入して効果的に業務効率化を図ろう
受発注システムは、受注側と発注側の双方が導入して初めて運用できます。
そのため、自社に最適なシステムだけでなく、取引先にとっても扱いやすいタイプを選定する必要があるでしょう。
一方で、システムを導入することで業務効率化だけでなく、人為的ミスの防止やペーパーレス化なども期待できます。
中には無料トライアルを展開しているサービスもあるので、サポートと相談しながら小規模から導入してみて、最適なシステムを見つけましょう。