我が国では東日本大震災や熊本地震をはじめとした地震等、天災のリスクが高まっているといわれています。
また、新型コロナウイルス感染症の大パニックで、従業員等の安否確認・健康管理措置は無視できない対策となっています。
しかし、ひとたび大災害が起これば、インターネットも通信障害等が発生、ほとんどのケースで安否の確認は難しくなるはずです。
そんな時に頼りとなるシステムこそ「安否確認システム」です。
この記事では、安否確認システムの特徴、おすすめの安否確認システム、安否確認システムの比較ポイントと選び方、活用に関する注意点等を解説します。
- 安否確認とは災害時などに従業員や従業員の安全を確認する手段である。
- 安否確認システムとは、従業員の安否確認を迅速にするためのシステムである。
- 安否確認システムを導入することで、安否確認だけではなく様々な情報を共有する事が出来る。
- 安否確認システムは、災害時だけではなく感染症の対応にも活用できるためコロナ禍でニーズが高まっている。
- 外国人労働者がいる企業では、外国語に対応した安否確認システムを導入することも必要である。
目次
安否確認システムとは?
こちらでは、安否確認システムの特徴などを解説します。
- 安否確認とは?
- 安否確認システムの特徴
- 安否確認システムの主な機能
安否確認とは?
我が国では地震や津波、台風等の自然災害が頻繁に発生します。
その他にも、事故や感染症のような予期せぬ事態が発生する可能性も常に存在します。
安否確認は、緊急事態の最中に従業員・家族・親戚・生徒・高齢者等の関係者の生存を確認、さらに安全な状態が確保されているか確かめる作業を指します。
企業が行う安否確認は、従業員(その家族も)を対象としています。
この確認方法は、電話やメール等が考えられますが、混乱状態にありながら何十人、何百人もいる従業員の安否確認を一人一人行うのは至難の業です。
安否確認システムの特徴
安否確認システムとは、前述した深刻な事態が起こった際、より確実に従業員・その家族の安否情報、状況を把握するためのシステムです。
自社で緊急連絡網・防災マニュアルを取り決めていても、普段使っている回線にアクセスが集中すると、連絡に支障の出る事態が想定されます。
そこで、安否確認に特化した安否確認システムを導入することで、災害時に迅速で繋がりやすい緊急連絡手段を確保することが可能となります。
安否確認システムの主な機能
安否確認システムの主な機能は次の通りです。
- 一斉連絡:事前登録している従業員へ一斉に安否確認
- 自動送信:災害情報に合わせ、自動的に一斉連絡する機能
- グループ設定:効率的に役員・部署・地域ごと連絡がとれるよう、個々をグループ化
- 一括登録:従業員のアカウントや連絡先を一括して登録
- 未登録者確認:未登録ユーザーをチェックできる
- 再配信:安否確認がとれるまで、再配信を繰り返す機能
- 自動集計:一斉連絡への返信の状況をリアルタイムに自動集計
- 模擬訓練:事前に計画された訓練の実施
- アカウント毎の個別ページ:メール以外からでも安否報告できる環境の整備
その他に、英語を話す従業員のために英語対応、従業員の家族の安否確認を行える機能のある安否確認システムも提供されています。
安否確認とは、災害時などに従業員とその家族の安否を確認する作業となるが、システム障害などで安否確認が遅れる可能性もある。
安否確認システムを導入することで、通常と違う回線・システムを準備しておくことで災害時などにも迅速な安否確認が可能となる。
安否確認システム15選を比較
おすすめの安否確認システムがあれば比較してみたいです。
こちらでは、おすすめの安否確認システムを一覧表で比較、更にそれぞれのシステムの機能・料金を紹介します。
おすすめの安否確認システムを比較
おすすめの安否確認システムを一覧で比較してみると次の通りです。
安否確認システム・提供会社 | 機能 | 料金 |
---|---|---|
Biz安否確認 [株式会社] NTTコミュニケーションズ |
複数の方法で安否確認を行う | ・初期費用:0円~ ・月額費用:10,000円~ |
セコム安否確認サービス [株式会社] セコム |
安否確認通知を代行で送信 | 要問い合わせ |
ALSOK安否確認サービス [株式会社] 綜合警備保障 |
地震発生時システム自動起動 | ・初期費用:55,000円 ・月額費用:19,800円~ |
安否確認サービス2 [株式会社] トヨクモ |
ガラケーでの表示も最適化 | ・月額払い:6,800円~ ・年額払い:77,520円~ |
エマージェンシーコール [株式会社] インフォコム |
初動対応~事業継続対応までサポート | ・初期費用:200,000円 ・月額費用:40,000円~ |
安否コール [株式会社] アドテクニカ |
災害データを自動で高速配信 | 月額費用:5,000円~ |
e-安否 [株式会社] ラビックス |
緊急地震速報時、一斉配信 | 月額費用:0円~ |
SPIRAL安否確認サービス [株式会社] パイプドビッツ |
安否確認訓練可能 | 要問い合わせ |
オクレンジャー [株式会社] パスカル |
管理者の個人情報収集・管理は一切不要 | 要問い合わせ |
安否LifeMail [株式会社] コム・アンド・コム |
経済産業省表彰システム | ・初期費用:150,000円 ・月額費用:1人80円~ |
緊急連絡・安否確認システム [株式会社] NEC |
空メール返信で回答可 | 月額費用:12,000円~ |
Safetylink24 [株式会社] イーネットソリューションズ |
家族の安否確認機能標準装備 | ・初期費用:48,000円~ ・月額費用:9,800円~ |
パスモバイル [株式会社] NTTテレコン |
携帯サイトで情報配信 | ①パスメール・ライト ・初期費用:22,000円 ・月額費用:6,600円~ ②パスサイト ・初期費用:11,000円 ・月額費用:3,300円~ |
安否ねっと [株式会社] テンフィートライト |
みまもりカードで安否確認可 | 月額費用:3,000円~ |
安否情報システムANPIC [株式会社] アバンセシステム |
LINE連携で迅速に確認可 | 月額費用:5,130円~ |
各安否確認システムはそれぞれ特色のある機能を有しています。
料金0円~のシステムはありますが、ほとんどの製品では初期費用が掛かります。
また、問い合わせが必要な製品もあります。
Biz安否確認
出典:https://www.ntt.com/business/services/application/risk_management/anpi/lp/kw02.html
「NTTコミュニケーションズ」が提供する安否確認システムです。
自動で一斉メール送信やアプリで安否確認が出来ます。
Biz安否確認の基本機能
基本機能は次の通りです。
- 安否確認機能:安否登録が行われるまで、複数の連絡手段を使い従業員に登録依頼、登録漏れを防止
- 一斉通報機能:従業員への緊急連絡・指示、一斉配信で回答結果や返信状況を確認
- 新型インフルエンザ機能:新型インフルエンザ・新型コロナ等の発生時、従業員に状況確認
- 掲示板機能:非常時や日常の連絡に、常時連絡事項を掲載しておくことができる機能
- 認証スキップ機能:IDとPWの認証をスキップ
- リトライ機能:自動で再連絡する機能
- 個人情報非表示機能:管理者がユーザー情報のメンテナンスの際、住所、連絡先、パスワードを非表示にできる
- 上書き制限機能:管理者がユーザー情報のメンテナンスの際、住所、連絡先、パスワードを上書きできないように制限できる
料金(税抜)
基本的な料金は次の通りです。
(1)初期登録費用
プラン | 料金 |
---|---|
ライト | 0円 |
お手軽導入 | 100,000円 |
通常 | 200,000円 |
(2)月額費用
ID数10〜990で基本使用料10,000円~となります。
セコム 安否確認サービス
出典:https://www.secomtrust.net/service/ekakusin/anpi.html
「セコム株式会社」が提供する安否確認システムです。
報告の手段を専用アプリ、LINEなど複数対応が可能です。
セコム 安否確認サービスの基本機能
基本機能は次の通りです。
- 安否確認メール代行送信機能:各従業員にセコムが安否確認通知を代行で送信
- 緊急連絡網機能:緊急連絡事項を全社や指定した関係部署へ一斉送信
- メールアドレスクリーニング機能:メールアドレス登録の促進へつなげる
- グループ管理機能:グループ各社の安否確認結果を閲覧
- 地図表示機能:GPS機能を利用し、報告者の現在位置と報告内容を表示
料金
要問合せ
ALSOK 安否確認サービス
出典:https://www.alsok.co.jp/corporate/service/safety_confirm.html
「綜合警備保障株式会社」が提供する安否確認システムです。
あらかじめ設定した震度以上の地震発生時、安否確認メールを自動送信します。
ALSOK 安否確認サービスの基本機能
基本機能は次の通りです。
- 安否確認メール:震度5弱~の地震発生時システムが自動起動、対象従業員へ自動配信
- 緊急連絡メール:自然災害以外の緊急時に任意のメッセージを一斉配信
- 自動再送信:応答が無かった従業員に対して再度メールを送信
- 情報配信サービス:メールアドレスに、気象、災害情報を配信
- 社内掲示板機能:文面や画像を投稿して情報提供・共有が可能
料金(税込)
基本的な料金は次の通りです。
項目 | 料金 |
---|---|
初期費用 | 55,000円 |
基本サービス料金 | 19,800円(100名まで)~ |
安否確認サービス2
出典:https://anpi.toyokumo.co.jp/
「トヨクモ株式会社」が提供する安否確認システムです。
気象庁の災害警報に連動して自動で安否確認連絡を実施し、自動集計を行う事で状況もわかりやすく出来て、掲示板を利用することで双方で情報共有が可能となります。
安否確認サービス2の基本機能
基本機能は次の通りです。
- 自動一斉送信:気象庁の情報に連動し一斉送信(ライトプランでは本機能なし)
- 自動集計:従業員の返信を自動集計
- 手動・絞り込み送信:手動または対象を絞り送信可能
- 管理者への通知:主計表へダイレクトログイン
- 掲示板:スレッドはいくつでも作成可
- メッセージ:書き込み通知機能あり
- マイページURL:QRコード化等で簡単アクセス
- 登録状況の確認:通知先を登録しているかチェック可
- 通知先のエラー判定:定期的にメンテナンス通知を送信
- 設問フォーム:設問数・回答の選択肢をいくつでも追加・登録
料金(税込)
初期費用は0円です。
4種類のプランに分かれてます。
プラン | 料金 |
---|---|
ライト | ・月額払い:6,800円~ ・年額払い:77,520円~ |
プレミア | ・月額払い:8,800円~ ・年額払い:100,320円~ |
ファミリー | ・月額払い:10,800円~ ・年額払い:123,120円~ |
エンタープライズ | ・月額払い:14,800円~ ・年額払い:168,720円~ |
エマージェンシーコール
「インフォコム株式会社」が提供する安否確認システムです。
連絡がつくまで最大100回まで繰り返し発信され、安否確認の回答率100%にこだわった独自の機能を有しています。
エマージェンシーコールの基本機能
基本機能は次の通りです。
- 豊富な連絡手段:各従業員の緊急時の連絡先情報を10連絡先まで登録、繰り返し発信の回数は最大100回まで設定
- スマートデバイス向けアプリ:スマートフォンやタブレットから安否回答や安否集計
- 回答状況確認:役職者等あらかじめ設定した権限に応じ、従業員の安否回答状況を確認
- 英語対応:英語を話す従業員用に英語画面を用意
- 家族向け伝言サービス:従業員の家族の安否を確認
- 未登録対策:未登録者に対し登録を促す
- 間違いメール対策:間違いメール登録者の一覧を簡単にダウンロード
料金(税抜)
基本的な料金は次の通りです。
項目 | 料金 |
---|---|
初期費用 | 200,000円 |
月額費用 | 40,000円(100名まで)~ |
安否コール
出典:https://www.anpi-system.net/
「株式会社アドテクニカ」が提供する安否確認システムです。
災害情報は該当する188のエリアから設定し、震度は1~7まで管理画面より自由に変更可能です。
安否コールの基本機能
基本機能は次の通りです。
- 自動メール配信:地震・津波に対応、震度1~7まで設定、全国188区分よりエリアを選択可能
- アプリ通知:アプリによるプッシュ通知へ対応
- GPSマップ機能:取得した位置情報をMAP上で可視化
- 自動集計:安否情報を集計し、統計データで一覧表示
- 家族安否確認:従業員の家族も安否コールを登録可
- アンケート機能:アンケートの質問と回答を無制限で作成
- 掲示板:複数のグループごとに無制限で掲示板を作成可
- メール手動配信:指定したメンバーに配信し、復旧対応へ利用
料金(税抜)
企業の規模ごとに料金は異なります。
各プラン | 月額費用 |
---|---|
~50名プラン | 5,000円~ |
100名プラン~ | 15,000円~ |
システム連携(大規模企業向け) | 30,000円~ |
e-安否
「株式会社ラビックス」が提供する安否確認システムです。
緊急地震速報と連動し、地震と同時に安否メールを自動配信します。
e-安否の基本機能
基本機能は次の通りです。
- 緊急地震速報:緊急地震速報をキャッチし一斉配信
- GPS位置情報報告:安否メールの回答と同時に位置情報も報告
- メール配信:緊急または平時にも安否メールを自動配信
- 回答:回答画面より現状を報告
- 組織図:従業員を組織図で視覚的に管理
- 連絡手段:掲示板を利用し、初動対応連絡
- サーバー・セキュリティ:e安否でやり取りされる情報はすべてSSL暗号化
- 対応デバイス:身近にあるデバイスですぐさま回答
料金(税込)
基本的な料金は次の通りです。
プラン | 月額利用料 |
---|---|
ライト | 0円~ |
プロ | 11,000円~ |
SPIRAL安否確認サービス
出典:https://www.pi-pe.co.jp/lp/emergency/
「株式会社パイプドビッツ」が提供する安否確認システムです。
災害時に管理者・従業員が、安否を迅速かつ確実に把握するための安否確認訓練への対応も可能です。
SPIRAL安否確認サービスの基本機能
基本機能は次の通りです。
- 安否確認:災害/緊急時に安否確認連絡を手動配信や、未回答者のみに再送、訓練メールを送信することも可能です。送信したメールがエラーの場合、原因を分析・適切な対応ができます。
- 集計・確認:集計結果をPCに加えスマートフォンからも確認でき、役職別の回答状況・部署別の回答状況を一覧で確認できます。訓練結果のみ集計し運用改善に活用も可能です。
料金
要問合せ
オクレンジャー
「株式会社パスカル」が提供する安否確認システムです。
安否確認システム、緊急連絡網の他に従業員への日常の連絡、ストレスチェックによる健康管理まで広い範囲で活用できます。
地震自動配信機能は「震度〇から配信」と調整可能です。
オクレンジャーの基本機能
基本機能は次の通りです。
- 手動配信機能:安否確認~日常連絡までメッセージを作成配信
- 地震自動配信機能:気象庁から発表された地震情報が合致すると、自動で安否確認を配信
- アプリ受信:専用アプリで、安定したメッセージ受信、安否回答がスムーズ
- メール受信:URLをクリックでメッセージ確認と安否回答が円滑
- 自動集計機能:回答結果に基づき、回答人数はもちろん回答別人数等が自動集計
- 掲示板:自由に投稿できる掲示板、情報共有の場として有効
料金
要問合せ
安否LifeMail
出典:https://www.project-com.com/lifemail/index.html
「株式会社コム・アンド・コム」が提供する安否確認システムです。
経済産業省表彰システムで、LINE・Twitter・Facebookとも連携可能です。
安否LifeMailの基本機能
基本機能は次の通りです。
- 自動安否確認:地震が発生したとき、または津波が到達したとき一斉に安否確認メールを自動配信
- 自動集計:返信内容を自動で集計して表示
- 安否確認再送:手動再送機能
- 代理回答:管理者が利用者の代わりに回答を登録
- 訓練メール:社内での防災に関する意識の向上に寄与
- 業務連絡:テレワーク中の一斉連絡やアンケート等に利用可
- 新型インフルエンザ状況確認:新型コロナウイルスの対策や状況確認にも利用可
- 利用者メンテナンス:管理者が利用者の追加・修正・検索・削除可
- エリア設定:配信地域の登録エリアは最大20エリアまで登録可能
- CSV一括登録:CSVファイルを使って、利用者・管理者・所属階層の設定を一括登録
料金(税抜)
基本的な料金は次の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
初期費用 | 150,000円~ |
月額費用 | 80円~ |
緊急連絡・安否確認システム
出典:https://jpn.nec.com/anpi/index.html
「日本電気株式会社」が提供する安否確認システムです。
震度5弱以上の地震発生地域に登録している従業員を対象として自動配信します。
返答は空メール返信またはスマホアプリからの回答でOKです。
緊急連絡・安否確認システムの基本機能
基本機能は次の通りです。
- 安否確認発動:パソコン・スマートフォン・携帯電話から安否確認を発動
- 安否状況回答:メールアドレスをクリックし、空メール返信で簡単回答
- 安否状況回答:スマホアプリで回答可能
- 送信状況確認:送信状況をパソコン・スマートフォン・携帯電話からチェック
- 回答状況確認:安否状況を二次対応に活用
- 一斉メール配信:全組織・各部門単位、地域単位で一斉メール送信可
料金
初期費用は0円、月々のサービス利用料は12,000円(100名以下)~となります。
Safetylink24
出典:https://www.safetylink24.jp/feature/
「株式会社イーネットソリューションズ」が提供する安否確認システムです。
従業員(ユーザ))1人に対して、6人までの家族登録が可能です。
Safetylink24の基本機能
基本機能は次の通りです。
- 安否状況登録:本人・家族の登録状況を参照することが可能
- 安否状況確認:回答状況を一覧表示で確認
- 自動リトライ機能:回答があるまで、送信のリトライを繰り返す
- メッセージ自動配信:地震情報内の震度速報と連動し、メール自動配信
- メール配信結果レポート:メール配信の成否レポートを閲覧可
- 掲示板機能:メッセージのやり取りを共有
- 代理回答機能:管理者がユーザーの状況を、ユーザーに代わって回答
- 個人情報管理:各従業員は連絡先とするメールアドレスを最大6つまで登録可能
- グループ情報管理:柔軟なグループ設計が可能
料金(税抜)
初期費用は48,000円~で、月額費用9,800円(100人以下の場合)~となります。
パスモバイル
出典:https://www.ntt-tc.co.jp/service/mail/passmobile.html
「NTTテレコン株式会社」が提供する安否確認システムです。
携帯メール配信「パスメール・ライト」、携帯サイト「パスサイト」2つのサービスが提供されています。
パスモバイルの基本機能
基本機能は次の通りです。
- パスメール・ライト:安否状況の確認はもちろん、帰宅指示、自宅待機、出社(登校)時間変更等の連絡事項をメールで一斉配信できます。また集客・販売促進ツールとして、メールマガジンやクーポン等、 集客・販売促進を目的としたメールの一斉配信も可能です。
- パスサイト:メール会員にしかアクセスできないサイトから、安否確認・緊急連絡を目的とした運用ができるサービスです。またアクセス数を集計し、集客・販売促進を目的とした施策に対し、どの程度の反響があったか等もチェックできます。
料金(税込)
基本的な料金は次の通りです。
(1)パスメール・ライト
項目 | 費用 |
---|---|
初期費用 | 22,000円 |
月額基本料金 | 6,600円~ |
(2)パスサイト
項目 | 費用 |
---|---|
初期費用 | 11,000円 |
月額基本料金 | 3,300円~ |
安否ねっと
「株式会社テンフィートライト」が提供する安否確認システムです。
登録安否情報は、オフィシャル(従業員等)・家族へ同時に知らせることが出来ます。
安否ねっとの基本機能
基本機能は次の通りです。
- 安否登録:安否情報は、従業員等・家族グループへ同時に送信
- 安否確認:従業員等は青タブ、家族はオレンジタブに安否表示
- メッセージ送受信:グループメンバー間でメッセージの送受信が可能
- 安否連絡カード:携帯端末を持っていない子供・高齢者へ「みまもりカード」を用意、保護してくれた方の協力で安否確認
- グループメンバーのユーザ登録・削除:管理者がユーザ登録・削除できる
- グループメンバーの集計・保存:安否情報を集計し、一覧を表示
- メッセージ一斉送信:集計したメンバーに対し、一斉にメッセージ送信
料金(税抜)
初期費用は0円、月額料金は3,000円(30名以下)~となります。
安否情報システムANPIC
「株式会社アバンセシステム」が提供する安否確認システムです。
静岡大学・静岡県立大学とアバンセシステムが共同開発した産学連携のシステムです。
安否情報システムANPICの基本機能
基本機能は次の通りです。
- スマホアプリ:安否確認や管理者からの連絡等が可能
- LINE連携:ANPICからの通知をLINEのメッセージでも受け取ることが可能
- アンケート:質問内容や、選択肢は自由に設定
- 送信状況:メールが受信できないユーザーを把握
- 代理報告:管理者が代理で安否報告可
- 自動メール送信:自動で安否確認メールを配信
- マスタ連携:既存の人事システムや学務システムとANPICをデータ連携可
料金(税抜)
現在キャンペーン中で初期費用は0円です。
年払いプランの運用費は61,560円(1ヶ月:5,130円)~となります。
安否確認システムの比較ポイントと選び方
こちらでは、5つの安否確認システムの選定ポイントについて解説します。
- 自社のニーズに合った機能か?
- 使いやすさ
- 多彩な連絡手段
- サーバーセンターが複数
- 安心できる稼働実績
自社のニーズに合った機能か?
従業員の人数が多い場合等は、「一斉送信」「自動集計」のような機能が不可欠なはずです。
しかし、従業員が数人程度で手動で送信を行っても足りる場合は、無理に一斉送信等の機能は必要ありません。
なお、従業員に外国人が多い企業ならば、外国語対応の安否確認システムを選ぶべきです。
このように、自社の事情に合った製品を比較し選定することが大切です。
使いやすさ
運用管理に高度の専門性を要するシステムなら、いざという事態になった時に役に立たないケースもあり得ます。
直感的に操作可能なシステムが求められます。
この様な使いやすさも比較もポイントです。
多様な連絡手段
メールだけで安否確認を行う場合は、いざというとき操作が難しいケースも想定されます。
そのため、電話・アプリ通知等ができるか否かも確認するべきです。
サーバーセンターが複数
サーバーセンターが1つまたは一定の地域に集中していると、その地域で災害等が起こりシステムがダウンすると、安否確認も難しくなります。
リスク分散のために、複数箇所にサーバーセンターを設置している提供業者なら安心です。
安心できる稼働実績
実際の東日本大地震、熊本地震等の大きな災害に遭っても、問題なく通信できていた提供業者なら安心です。
それだけ回線の質が高いと言えるからです。
このような実績はホームページやCM等で明示されている場合がありますので、こちらも選定ポイントと言えます。
従業員の人数や外国人労働者の有無など、自社のニーズに合ったシステム選びが重要になる。
また、複数のサーバーを使用しているなど、実績がしっかりとしたシステムを選ぶことも重要なポイントになる。
安否確認システムを導入する目的と重要性
こちらでは、安否確認システムを導入する3つの目的を紹介します。
- 緊急時における情報収集
- 情報共有
- 平時の管理等
緊急時における情報収集
前述した来たように、安否確認システムを導入する最大の目的は緊急時における情報収集です。
従業員やその家族の「ケガの有無」「出社の可否」等、状況を迅速に確認するためです。
状況に合わせ迅速な指示、未返信者への対応等を的確に行うことがとても重要です。
情報共有
安否確認後は、被災の現状や現在対応が可能な従業員・部署等を把握・共有することが重要です。
出社が可能な従業員・難しい従業員にグループ分けし、今後の対応を掲示板等で表示して一刻も早い復旧へ繋げます。
平時の管理等
地震や津波のほどの緊急事態ではないにしても、現在「新型コロナウイルス感染症」が国内・海外でパンデミックを引き起こしています。
このコロナ禍における従業員の健康管理を目的として、このシステムを導入する必要性は高いです。
安否確認システムの場合、現在の体温や諸症状の有無を毎日定時に、アンケート・質問を行い、その回答結果により二次連絡をするというように、効果的な情報収集・共有が可能となります。
災害時の情報収集や現状の確認などが主な活用方法となるが、コロナ禍においての従業員及び家族の健康管理にも活用できるため、コロナ禍でのニーズが高まっている。
安否確認システムの導入コスト
コストはどれ位になるのでしょうか。
こちらでは、安否確認システムの費用の目安を解説します。
製品ごとに千差万別
安否確認システム提供業者が設定する料金は各社ともバラバラです。
初期費用が必要なもの、不要なものと分かれています。
月額料金体系は月額固定や従量制がとられる等、機能の充実ぶりやユーザー数で大きく費用は違ってきます。
コストの目安
無料プランはありますが、説明してきたように、初期費用の場合は50,000円~100,000万円程度の製品が多いです。
また、月額料金は数千円~数万円程度となっています。
初期費用・月額料金双方がかかる場合、導入時に15万円~20万円程度のコストは掛かると想定しておいた方が良いです。
導入コストは選ぶシステムによって異なりますが、目安としては導入時に15万円~20万円ほど、ランニングコストに数千円から数万円程度を準備しておく必要はある。
安否確認システムの導入事例
、確かに自社は導入するべき企業と言えます。
こちらでは、安否確認システムの導入事例を2つ取り上げます。
モータ事業大手A社
2018年大阪府北部地震の際、当時のルールに従い安否確認を行いましたが、非常に時間が掛かってしまい危機感を募らせました。
迅速な安否確認体制が課題となりました。
[安否確認システム導入後]従業員の個人情報(E-mailアドレス、電話番号)を取得が不要で、アプリのダウンロード・登録だけで利用可能、更に自社のニーズへ合わせたカスタマイズが出来ることで安否確認体制の強化につながりました。
→地震を想定した安否確認訓練でスムーズな送信・返答ができ、更に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種希望調査、在宅勤務調査等への活用に役立つ
輸送機械器具製造業B
東日本大震災の際、サプライチェーンの仕入先が被災し供給が途絶えるという事態に遭い、生産を停止する等の混乱が生じました。
仕入先の被災状況を迅速、正確に把握する体制づくりの検討・導入が課題となりました。
[安否確認システム導入後]仕入先の回答内容を逐次ダウンロードして処理でき、マルチデバイス対応、通知手段として電子メール以外にアプリが使えるようになり、万一の体制整備を強固に出来ました。
→抜き打ちで地震が起きたと仮定した通知・回答訓練を行い、従業員の対応力も格段にUP
安否確認システムの活用に関する注意点
安否確認システム利用の際に、気を付けるべき点があれば是非教えて下さい。
こちらでは、安否確認システムを利用する際の注意点を2つ紹介します。
研修・訓練は必要
いかに安否確認システムが簡単な操作でも、いざという事態になれば、混乱状態の中で安否の返答まで時間が掛かる恐れもあります。
普段から社内研修で安否確認のルールや操作方法を周知させ、避難訓練等を実施し、安否確認メールを配信・回答を行い、流れを理解しておくことが大切です。
多様な通信手段を考慮
安否確認システムだけ導入しても、いかなる事態でも、正常に起動し送信やチェックが出来るとは限りません。
メールや電話はもちろん、アプリやLINE・Twitterまで総動員して、多様な通信手段を事前に検討しておきましょう。
災害時でもしっかりとシステムを使えるように、日頃から訓練をしておくことが重要となり、安否確認システムだけに頼るのでなく他の方法も用意しておくと良い。
安否確認システム比較のまとめ
安否確認システムを導入していれば、自社の役員や従業員、その家族まで迅速で効率的な安否確認が可能となります。
しかし、災害時、絶対にシステムが繋がるという訳ではないので、予備の通信手段の検討も行っておいた方が無難です。
また、安否確認システムにも様々な特徴がありますので、自社の環境に合ったシステムを選べる様にしておきましょう。