MAとは「マーケティングオートメーション(Marketing Automation)」の略です。
MAは企業のマーケティング活動で、人の手で繰り返し実施していた定型的な業務、人員を使うと膨大なコストと時間がかかってしまう複雑な処理・大量の作業を自動化する事で、効率性を高める仕組みとなっています。
このMAは、ソフトウェア・ツールが多く開発されており、このシステムを導入すれば企業のマーケティング活動が断然はかどりますが、このシステムの導入には注意点もあります。
この記事では、「MAツールの特徴や機能・おすすめのMA、MAの注意点」についてお伝えしていきます。
- MAとはビジネスの効率化をするシステム
- MAには9つの機能がある
- BtoB・BtoCに強いシステム15選を紹介
- MAを導入するメリット・デメリット・注意点と効果
- MA・SFA・CRMの違い
目次
MA(マーケティングオートメーション)ツールとは
こちらでは、MA(マーケティングオートメーション)について解説します。
マーケティング活動自動可システム
MAは、メールに加えウェブサイトの訪問者分析、キャンペーン管理、レポート作成等の機能を1つのソフトウェアへまとめ、マーケティング業務を効率化・営業とデータ共有するシステムです。
このシステムを自社が導入すれば、マーケティング業務・営業活動に多大な人員を割く必要がなくなる他、精密なデータ分析で顧客との関係強化が期待できます。
MAツールにはBtoB・BtoC向けがある
MAには、企業間取引向け(BtoB)と、消費者向けビジネス(BtoC)があります。
いずれも自社の収益につながることが目的です。
しかし、その集中領域や戦術は異なり
- BtoB→(集中領域)リード構築(戦術)見込み顧客との関係構築
- BtoC→(集中領域)ブランド構築(戦術)カスタマージャーニー(※)データ分析に基づく製品・サービス紹介
となります。
(※)カスタマージャーニー:顧客の行動を細かく分析し、課題の発見を目的としたマーケティングの考え方。
MAツールの選び方のポイントとなる主な9つの機能
こちらでは、MA(マーケティングオートメーション)で期待される9つの機能を解説します。
- リード獲得
- リード情報管理
- シナリオ設計
- スコアリング
- メール配信
- Webページ作成
- Web行動解析
- ソーシャルマーケティング
- 顧客管理システム連携
リード獲得
契約・購入にまだ至っていない見込み客を対象とするシステムです。
この見込み客を「リード」と言います。
このリードの獲得のため次のような機能が望まれます。
機能 | 内容 |
---|---|
リードジェネレーション | WebサイトやSNS、問い合わせフォーム等を用いリード獲得 |
リードナーチャリング | 見込み客に合わせ情報配信、リードの購入意欲を高める |
リードクオリフィケーション | リード分類、成約する可能性が高いリードを選定 |
MAで見込み客の事情に合わせ、成約まで持ち込む機能は充実しているのか検討する必要があります。
リード情報管理
リード獲得のため、いろいろ取り組みを行うだけではなく、見込み客に関する情報もしっかり管理できなければいけません。
BtoCの場合は、自社の提供するサービスまたは商品サイトの流入経路や来訪履歴等の管理が出来て、リードに関する精緻な分析が出来る機能も必要です。
BtoBの場合は、顧客名(企業名)・業種・住所等の基本的なデータはもちろん、過去の商談履歴、商談時の会話内容、成約確度等の商談情報や、自社と顧客との関係性といった面も管理していくことがポイントとなります。
シナリオ設計
シナリオ設計とは、特定の行動を起こした見込み顧客に対し、事前に設定した行動を返す機能のことです。
MAを利用すれば、『①誰に・②いつ・③何を・④どのように』というシナリオ設計が効率よく行えます。
例えば、Webサイトへの訪問を確認できるが、具体的な行動に移っていない人をターゲットにする場合は、
- 誰に(ターゲット・ペルソナ)→具体的な行動に移っていない人
- いつ(タイミング)→アプローチの時間帯や頻度等の決定
- 何を(クリエイティブ・コンテンツ)→商材・サービス
- どのように(アプローチ手段)→ダイレクトメール・SNS・営業等
を定めていきます。
この一連の作業を大量に、かつそれぞれのターゲットの事情に合わせ、設計を行い得る機能が求められます。
スコアリング
見込み客の属性・趣向・サイト内での行動履歴等を点数化する機能です。
この機能があれば成約につながる確率を高められます。
ダイレクトメール・SNSで商品の提案を行い、成約まで至れば対面での営業を要さずに収益があげられます。
また、受注しやすいリードを選び、営業に引き渡せることで大きな成約UPへつながることでしょう。
多様なアプローチを活用して顧客の購買意欲を高めるには、正確なスコアリングが必須と言えます。
メール配信
見込み客の興味・関心に合わせたメール内容で、かつ適切なタイミングで送信する、セグメントメールやステップメール等が該当します。
セグメントメールは顧客・会員を条件分けした上で、細かくターゲティングを行い送付するメールのことです。
一方、自社が定めた順番・配信頻度に基づき、特定の購読者へ自動的に送信される一連の複数のメルマガのことです。
これらのメールが効果を発揮するには、やはり顧客・会員等がどんな商材・サービスを望んでいるか、正確に把握する必要があります。
Webページ作成
Webページ自体は自社で、もちろん作成が可能なはずです。
しかし、Webマーケティング戦略につながるサイトの理想的な形とならなければ、なかなか収益が上がらず、自社を知ってもらう程度にとどまります。
MA提供会社で、自社のビジョンや社風、抱える課題を確実に見極め、具体的なWebサイトによるマーケティング戦略を提示してくれるサービスがあるかも選ぶポイントです。
Web行動解析
Webページの作成だけではなく、Webサイトの表示を顧客ごとに最適化できるかも重要なポイントです。
顧客が容易に自身が求める商材・サービスを発見できれば、成約までつながる可能性は高いです。
そのため、サイトへの流入元・閲覧履歴のチェックを行い、優先して表示する項目を自動に選べる機能があればとても有利です。
ソーシャルマーケティング
こちらでは、ソーシャルメディアであるFacebook・Twitter・Instagram・LINE・YouTube等を利用したマーケティング手法です。
ソーシャルメディアを効果的に活用をして、利用するユーザーが次も見たい・知りたいと思わすことが出来れば、継続的に投稿のチェックはもとより、新商品・新サービス等の情報を積極的に受け取り成約にこぎつけることも可能です。
MAで、これらソーシャルメディアに、自動投稿・予約投稿し作業効率化が図れるかどうかも選ぶポイントです。
顧客管理システム連携
自社の既存の顧客管理システムと連携できるかどうかも選ぶポイントです。
この連携が難しいと、導入したMAを効果的に活用できません。
MAの申込前に、窓口に自社の顧客管理システムと連携が可能かどうか確認することも必要です。
自社が以前より培ってきた顧客情報も、うまく活かせるMAの導入が望まれます。
BtoBに強いMAツール8選を比較
BtoBとは、企業が企業に向け商品・サービス提供のための取引を指します。
こちらでは、BtoBに強い、おすすめのMAサービスを8つ比較してみましょう。
MAサービス | 費用 | 特徴 |
---|---|---|
Pardot | ・初期費用:要確認 ・月額料金:150,000円~ |
SalesForceと連携すると商談管理までカバー |
List Finder | ・初期費用:100,000円 ・月額料金:39,800円~ |
配信レポートが充実・セールスも活用できるUI |
MAJIN | ・初期費用:要確認 ・月額料金:100,000円~ |
独自開発機能「シナリオキャンバス」が便利 |
b→dash | 要確認 | SQLを使わずに、誰でも簡単にGUIでデータを扱える |
HubSpot | ・初期費用:0円 ・月額料金:6,000円~ |
初めてインバウンドマーケティングを行う企業向け |
マルケト | 要確認 | 定期的にマーケターと情報交換が可能 |
Kairos3 | ・初期費用:10,000円 ・月額料金:15,000円~ |
マニュアル一体型で直感的にわかる画面設計 |
SATORI | ・初期費用:300,000円 ・月額料金:148,000円 |
リードジェネレーションに強く、豊富なデータ連携オプション |
Pardot
出典:https://www.salesforce.com/jp/products/pardot/overview/
「株式会社セールスフォース・ドットコム」の提供するMAツールです。
Pardotなら、ユーザーのWebサイトの閲覧状況を把握できる「Webサイトトラッキング」、顧客のWebサイトの閲覧状況・送付したメールの開封状況をチェックできる「スコアリング、グレーディング」、ユーザーに対してカスタマージャーニーを設計、最適だと考えられる接点を用意・管理する「エンゲージメントスタジオ」等を利用できます。
Sales CloudやMarketing Cloud等、Salesforceが提供するツールとの連携し、データを統合的に管理することもできます。
プラン | 月額料金 |
---|---|
Growth(マーケティングオートメーション) | 150,000円/月 |
Plus(マーケティングオートメーション+アナリティクス) | 300,000円/月 |
List Finder
出典:https://promote.list-finder.jp
「株式会社Innovation & Co.」の提供するMAツールです。
List Finderは毎月費用が3万円台~とリーズナブルで、小規模の会社でも無理なく導入可能です。
初期費用は10万円です。
基本となるアクセス解析に加え、フォーム作成、PDF解析機能等も行えます。
ライトプランでは基本ツール、スタンダードプランはセミナーページ作成・企業属性付与・PDF閲覧解析・フォーム作成の機能が追加されます。
プレミアムプランでは、更にSalesforce連携・シナリオ設定も可能です。
プラン | 月額料金 |
---|---|
ライト | 39,800円/月 |
スタンダード | 59,800円/月 |
プレミアム | 79,800円/月 |
※初期費用:100,000円
MAJIN
出典:https://ma-jin.jp/
「株式会社ジーニー」の提供するMAツールです。
MAJINは運用しやすいMAツールで、独自開発機能「シナリオキャンバス」を利用すれば、シナリオ作成~運用まで全ての業務を1つの画面で操作できます。
プランは月額10万円のみですが、企業IP分析やAPI、スタートダッシュサポート等のオプション機能・コンサルティングサービスを契約に追加できます。
プラン | 料金 |
---|---|
スタンダードプラン | 100,000円/月 |
他、追加サービスは次の通りです。
- Webプッシュ:1万円
- ポップアップ:3万円
- スタートダッシュサポート:20万円
なお、初期費用・SMS・API・企業IP分析・コンサルティングサービスは要問い合わせとなります。
b→dash
出典:https://bdash-marketing.com/
「株式会社フロムスクラッチ」の提供するMAツールです。
業界初のデータ統合テクノロジーである「Data Palette(データパレット)」が最大の強みです。
データアナリストが25万時間以上をかけて蓄積してきた、110超の業種の13万テーブル分の統合ナレッジをGUIに”昇華”させた技術が利用できます。
このデータパレットがあれば、SQLなどのプログラミングの知識がなくても、自由にデータを処理・加工・活用できます。
なお、初期費用や月額料金は非公開です。
HubSpot
出典:https://www.hubspot.jp/
HubSpot社認定パートナーである「株式会社パンセ」の提供するMAツールです。
ユーザーの興味に応じたコンテンツの出し分けやA/Bテスト等は、特別な知識は必要なく誰でも簡単に実施できます。
初めてインバウンドマーケティングを行う企業向けに、月額料金6,000円という破格の低料金プランも用意しています。
プラン | 月額料金 |
---|---|
Starter | 6,000円/月 |
Professional | 96,000円/月 |
Enterprise | 384,000円/月 |
※初期費用0円
マルケト
出典:https://jp.marketo.com/
「アドビ株式会社」の提供するMAツールです。
マルケトなら大量のアクティビティやイベントの記録やトラッキング、実行を処理することが可能です。
1日に数百万件のアクティビティが処理できるよう構築されているアプリケーションで、必要に応じて容易に規模を拡大することができます。
また、ツールだけのつながりだけでなく、700社以上のパートナーと連携で、定期的なマーケティング戦略立案者との情報交換も可能です。
ユーザー分科会を開催しているので、初めて導入する企業も安心です。
なお、初期費用や月額料金は要確認です。
Kairos3
出典:https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation
「カイロスマーケティング株式会社」の提供するMAツールです。
マニュアル一体型で直感的にわかる画面設計となっています。
専門的な知識がなくても使えるので、初めての運用でも十分に対応できます。
Webサイトに計測タグを埋め込めば、即日利用も可能です。
プラン別の料金体系ではなく、保有リード数・月間PV数・月間メール送信数で月額料金が変わります。
初期費用は1万円です。
月額費用(税別) | 月額料金 |
---|---|
15,000円/月 | ・保有リード数:〜100件 ・月間PV数:〜5,000PV ・月間メール送信数:〜1,500通 |
22,000円/月 | ・保有リード数:〜1,000件 ・月間PV数:〜15,000PV ・月間メール送信数:〜15,000通 |
34,000円/月 | ・保有リード数:〜3,000件 ・月間PV数:〜45,000PV ・月間メール送信数:〜45,000通 |
※初期費用は10,000円
SATORI
出典:https://satori.marketing/
「SATORI株式会社」の提供するMAツールです。
「純国産MAツール」として2015年9月にサービスを開始し、2021年1月には導入実績が1,000社を突破しています。
リードジェネレーションに強く、データ連携オプションにより、名刺管理ツール、各種CRMツールとの連携ニーズにも対応可能です。
初期費用 | 月額費用 |
---|---|
300,000円 | 148,000円/月 |
BtoCに強いMAツール7選を比較
BtoCとは、企業が一般消費者に向け商品・サービス提供のための取引を指します。
こちらでは、BtoCに強い、おすすめMAサービスを7つ比較してみましょう。
MAサービス | 費用 | 特徴 |
---|---|---|
b→dash | 要確認 | SQLを使わずに、誰でも簡単にGUIでデータを扱える |
Salesforce | 要確認 | 各クラウド機能を自由に組み合わせ化 |
ライバルマーケティング | 要確認 | ABテストで、より高い成約率が期待 |
MOTENASU | ・初期費用:300,000円 ・月額料金:100,000円~ |
画期的なプロモーション・ミックス手法を実現 |
Adobe Campaign | 要確認 | 各キャンペーンを展開、測定、自動化 |
MAJIN | ・初期費用:要確認 ・月額料金:100,000円~ |
独自のAIスコアリングで、媒体の評価分析・成果を可視化 |
Probance | ・初期費用:500,000円 ・月額料金:180,000円~ |
基本的な8つのシナリオがプリセット |
b→dash
出典:https://bdash-marketing.com/
「株式会社フロムスクラッチ」の提供するMAツールです。
前述したBtoBのみならずBtoCにもおすすめのMAツールです。
デザイン性の高い操作画面で、プログラミング知識がなくても自由にデータを処理・加工・活用可能できます。
なお、初期費用や月額料金は非公開です。
Salesforce
出典:https://www.salesforce.com/jp/
「NECソリューションイノベータ」の提供するMAツールです。
さまざまな業種・業態、会社規模に合わせて利用可能なクラウド型の営業支援システムとなっています。
顧客を一元管理し、営業活動や商談管理、売上予測までできる「セールスクラウド」、さまざまなチャネルを利用したOne to Oneマーケティングを可能にする「マーケティングクラウド」、クラウド型の社内SNSツールで、部門を超えた情報共有を促進する「チャター機能」等を自由に組み合わせて活用可能です。
なお、初期費用や月額料金は非公開です。
ライバルマーケティング
出典:https://delight-solutions.co.jp/services/competitor/
「株式会社ディライトソリューションズ」の提供するMAツールです。
競合企業のWEBサイトの訪問者をターゲティングし、競合他社が顧客データを収集・広告に費用をかけるほど、自社サイトの訪問数・成約数がアップする仕組みを取っています。
また、広告の効果の高さを繰り返し検証し理想の広告に近づけるテストである、「ABテスト」を行い、より高い成約率が期待できます。
なお、初期費用や月額料金は非公開です。
MOTENASU
出典:https://motenasu.info/
「株式会社FID」の提供するMAツールです。
MOTENASUを利用すれば、オン(オンライン=デジタル)のプロモーション施策と、オフ(オフライン=アナログ)のプロモーション施策を、顧客のアクションに応じ効果的に融合できます。
この融合で、顧客の購買アクションを着実に引き出すという、画期的なプロモーション・ミックス手法が実現できます。
基本プランは無く、リード登録件数で月額料金は異なります。
リード登録件数 | 月額料金 |
---|---|
50,000件 | 100,000円/月 |
60,000件 | 120,000円/月 |
70,000件 | 140,000円/月 |
※初期費用は300,000円
Adobe Campaign
出典:https://business.adobe.com/jp/products/campaign/adobe-campaign.html
「アドビ株式会社」の提供するMAツールです。
あらゆるチャネルをまたぐキャンペーンを展開、測定、自動化してマーケティングチャネルを連携させます。
異なるシステムやデバイス、チャネルから顧客データを集約し、ひとつのプロファイルにまとめ顧客に合わせ、適切なキャンペーンをタイミングよく提供できるシステムとなっています。
その他、メールマーケティング・コンサルティング・コーチング等、手厚いサポートが受けられます。
なお、初期費用や月額料金は非公開です。
MAJIN
出典:https://ma-jin.jp/
「株式会社ジーニー」の提供するMAツールです。
前述したBtoBのみならずBtoCにもおすすめのMAツールです。
メールやプッシュ通知、SNSそしてポップアップといった複数チャネルを通し、意欲の高いリードに向け、効率的なアプローチやナーチャリングが可能です。
さらに独自のAIスコアリングで、媒体ごとの評価分析・成果の可視化ができます。
プラン | 料金 |
---|---|
スタンダードプラン | 100,000円/月 |
他、追加サービスは次の通りです。
- Webプッシュ:1万円
- ポップアップ:3万円
- スタートダッシュサポート:20万円
なお、初期費用・SMS・API・企業IP分析・コンサルティングサービスは要問い合わせとなります。
Probance
出典:https://www.probance.jp/
「株式会社ブレインパッド」の提供するMAツールです。
プロバンスは最適なタイミングでお客様にメッセージを届けるMAツールです。
プロバンスならば顧客データはもとより、購買履歴、クーポン利用履歴等を収集、社内データの取得・統合に大きな役割を担います。
顧客ごとのアクセスしやすい曜日・時間帯、興味がありそうな商品カテゴリ等の予測・コミュニケーションプランを作成に役立ちます。
なお、STARTプランは基本的な8つのシナリオがプリセットされ、特にMAを初めて導入する企業へ最適です。
プラン | 月額料金 |
---|---|
START | 180,000円/月~ |
PRO | 375,000円/月~ |
※初期費用は500,000円・初期導入コンサルティング費用は要確認です。
MAツールを比較するメリット・デメリット
こちらでは、MAを比較するメリット・デメリットについて解説します。
MAを比較するメリット
MAツールなら、さまざまなマーケティング業務を一元管理でき、顧客一人ひとりのニーズに沿ったアプローチをかけるこもできます。
しかし、MAツールを導入したい企業は、大企業から小規模の企業まで様々です。
どんな規模・業種にも対応できる万能ツールはやはり存在しません。
そのため、
- 小規模の企業ではじめてMAを導入しても十分扱えるツールなのか
- 自社でマーケティングを扱う人材が揃いより高度なMAツールを利用してもOKか
など、各企業で事情は異なります。
複数のMAを比較する事で、自社の求める機能が期待できる理想のツールを発見できるはずです。
MAを比較するデメリット
自社の求める機能が期待できる理想のMAツールを発見し、当初は良く活用していたものの、その後の事情の変化で活用する頻度が低下することも考えられます。
導入したのは良いものの、現在ではMAツールを単に、顧客への一斉メール送信にしか活用しないというケースも見られます。
そのため、MAツールが現状に合っているか、定期に把握しつつ他社または他のプランと十分比較検討しましょう。
自社の現状に見合ったMAツール・プランがあれば、新たに乗り換えることも検討するべきです。
MA・SFA・CRMの違いを比較
こちらでは、MA・SFA・CRMの特徴を比較してみましょう。
どれも企業の営業戦略には不可欠なシステム
SFA・CRMの特徴は次の通りです。
SFA
正確には「Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)」と呼びます。
こちらは、営業業務を可視化・効率化する営業支援システムです。
SFAの目的は、マンパワーばかりに頼った営業活動で起こりがちな機会損失を抑え、リード・案件を管理しながら、最終的に営業利益の最大化を目指します。
CRM
正確には「Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)」と呼びます。
こちらは、顧客情報をデータベース化、多様な角度から分析し顧客との関係性を向上させるシステムです。
顧客との関係維持やアップセルに役立ちます。
MA・SFA・CRMは連携が可能
3つそれぞれの役割は異なりますが、連携させれば大きな成果が期待できます。
ツールの順番はMA→SFA→CRMとなります。
表で見てみましょう。
活用の流れ | 内容 |
---|---|
MA | リード獲得 |
SFA | 営業活動・受注 |
CRM | 受注・リピート化 |
なお、各社の提供するMAツールは、SFA・CRMと合わせて提供している場合がほとんどです。
MAを導入する際の注意点と効果
こちらでは、MAの導入により期待できる効果・注意点を解説します。
当然、収益UPが期待できる
前述してきたように、リード獲得や顧客の趣向が視覚化され、更なる営業戦略の展開、業績のUPが見込めます。
導入当社はMAに関してコンサルティングを受けつつ、使用方法やコツを学んでいくべきでしょう。
大手が使っているからと同じツールを使うと
大手も導入しているリードスコアリング機能やナーチャリング機能などの、ハイスペックが売りのMAツールを導入しても、自社で同様の効果が見込めるかと言えば難しい面もあるでしょう。
MAツールを導入した企業の中では、各機能を活用に手間と時間がかかり、設定があまりに面倒で、使える人材がいないという困惑する声も聞かれます。
そのため、無理にハイスペックなMAツールはいきなり導入せず、まず少人数マーケティングチームにとって使い勝手の良いシンプルなプランを選びましょう。
何より、シンプルなプランなら低価格で利用できるので、はじめてMAツールを導入した企業でも安心して対応できることでしょう。
おすすめのMAツール徹底比較|まとめ
MAツールは企業にとって頼りとなるシステムです。
しかし、各企業によって求める機能はそれぞれ異なります。
また、行っているビジネスモデルによっても、選ぶMAは異なってきます。
BtoBに強いのか、BtoCに強いのかも、しっかりと調べましょう。
各社のMAツールの内容をよく吟味し、自社に合ったものを選び導入するようにしましょう。
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