法人売買とは?売買の方法やメリット・デメリットや相場まで解説!

かつては『悪』の象徴のような手法と揶揄された法人売買ですが、現在では中小企業の後継者問題の解消や資金調達手段新規事業開拓のための有益な手法として注目されています。

後継者がいなくて事業継続に対して不安を感じています。
新規事業を考えていますが、コストと労力を考えると二の足を踏んでしまいます。

こう言った不安を抱いている方にこそ、法人売買(M&A)を検討するべきと言えます。

しかし、国内・海外ともに認知された法人売買(M&A)は、もちろんメリットもデメリットもあります。

この記事では、法人売買(M&A)のメリット・デメリットおすすめの法人の売却・買収専門のマッチングサイト等について解説します。

「法人売買」をザックリ言うと
  •  法人売買には3つの種類がある
  • 法人売買には双方にメリット・デメリットが複数ある
  • 法人売買には3つの注意点がある
  • 法人が不動産を売却する際の税金や費用の紹介

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法人売買とは?

法人売買とは?

私は小さな会社を経営していますが、法人売買(M&A)を真剣に検討しています。
昔は随分警戒された手法ですが、今は当たり前のように法人売買(M&A)が行われていますね。
法人売買(M&A)の特徴を改めて教えて欲しいです。

こちらでは、法人売買(M&A)の特徴と種類について解説をします。

法人売買(M&A)はこんな手法

法人売買_手法

法人売買(M&A)とは、2つ以上の企業を一つの企業へ統合、または企業が他の企業の株式や事業を買い取る手法です。

1980年代・90年代はかなり評判の悪い手法であり、法人売買(M&A)は「ハゲタカ」という悪名を付けられる等、買収を受ける企業や国民から嫌われていました。

しかし、最近では自ら望んで売却をしたい企業も出てきています。

また、買収したい企業は売り手の希望をしっかり聞いて、円満に交渉成立させるという流れとなっています。

法人売買(M&A)の種類

法人売買_M&A_3種類

各ケースによって法人売買(M&A)は次のような手法で行われます。

法人売買の種類
  • 合併
  • 買収
  • 会社分割

合併

まさしく売り手と買い手が1つの会社になるM&Aです。

合併には【新設合併】【吸収合併】があります。

合併 新設合併 吸収合併
特徴 売り手と買い手が新設会社に統合 売り手が買い手に吸収される
リスク

・企業体制が変動

・双方の従業員や取引先へ負担も

・従業員は買収した会社のルールに混乱も

・取引先の反発懸念

買収

買い手が売り手の会社または事業を買い取る手法です。

【株式譲渡】【株式交換】【事業譲渡】があります。

いずれの方法でも、売り手は存続します。

買収 特徴 備考
株式譲渡 ・株式所有権移動で会社の支配権を買い手に移す

・対価は現金

比較的手続きが簡単
株式交換

・子会社から取得する株式に関し自社の株式を割り当て

・対価は株式

未上場株式は現金化が難しいことも
事業譲渡 ・事業全部または一部を買い手へ売却

・対価は現金

個別に譲渡契約を締結する必要

会社の買収について、詳しく知りたい方はこちら

会社買収の方法について徹底解説|メリット・デメリットについてもご紹介

会社分割

売り手の複数ある事業を切り離し、買い手へ引き渡す手法です。

【新設分割】【吸収分割】があります。

会社分割 新設分割 吸収分割
特徴 買い手へ事業の全部または一部を継承 事業の全部または一部を買い手へ吸収
効果 新設会社設立 売り手存続

M&A仲介、法人売買ならM&Aアドバイザー

M&Aアドバイザー

M&Aに興味はあるが具体的なことが分からず困っている…
黒字経営なのにも関わらず、事業継承者がおらず悩んでいる…
会社を売却すると、従業員はどうなってしまうのか…

このようにお悩みの経営者の方も多いのではないでしょうか。

M&Aアドバイザーの特徴

M&Aアドバイザーの特徴

M&Aアドバイザーには、以下のような特徴があります。

M&Aアドバイザーの特徴
  1.  完全成功報酬型
  2. マッチングのスピードが早い
  3. 安心のサポート体制
  4. 着手金無料

完全成功報酬型

M&Aアドバイザーでは、中間金や月間報酬などのM&Aの途中でかかる報酬を一切いただいておりません。

例え、M&Aが成約しなかった場合でも、無駄に支払う報酬などはございません。

そのため、安心してご利用いただくことが可能です。

マッチングのスピードが早い

弊社では、日本でもトップレベル規模の金融サイトを運営しています。

そのため、プラットフォームを活かした譲渡企業・譲受企業双方の即時マッチングが可能となっています。

安心のサポート体制

事業M&Aの仲介を行っているため、M&Aマッチングサービスなどと異なり、譲渡までしっかりアドバイザーがサポート致します。

着手金無料

中間金や月間報酬に加えて、着手金も無料となっております。

そのため、M&A成約に至るまで報酬はいただきません。

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法人売買のメリット

法人売買のメリット

いろいろな法人売買(M&A)の手法があるみたいなので、ケースによって最適な手法を選ばなければいけませんね。
法人売買(M&A)を行うメリットについて教えてもらいたいです。

こちらでは、法人売買(M&A)のメリットを売り手・買い手に分けて解説します。

売り手のメリット|自社の成長・雇用の維持・後継者問題解消等

法人売買_売り手のメリット

売り手側はやはり行き詰った経営の打開策として、法人売買(M&A)が役立ちます。

経営者にとっては借入金を回収の他、経営者保証や担保提供(自ら担保とした土地・建物等)の解除が期待できます。

また、自社を売却した利益で多額の創業者利益が確保できます。

もちろん、これだけのメリットでは単なる経営者の私利私欲の満足や免責、と捉えられてします。

その他にもいろいろメリットがあります。

売り手の3つのメリット
  • 経営資源の利用
  • 従業員の雇用の維持・充実
  • 後継者問題・事業承継問題の解決

経営資源の利用

売り手としては経営が順調でも、更なる事業拡大を目指し資金が必要となるかもしれません。

そんな時に、あえて買い手の傘下に入ることで、経営資源をうまく利用して自社を成長させる効果が期待できます

従業員の雇用の維持・充実

自らは経営を傾けた責任をとって引退するが、従業員を退職させるのは忍びないと感じたら、法人売買(M&A)を利用することも良い方法です。

従業員の雇用の継続や待遇改善も期待できます

後継者問題・事業承継問題の解決

中小企業では、経営者であるご自身の後を子供が継ぐという流れは昔からありました。

しかし、現在では事業を親族が継がないこともあれば、従業員にも経営センスの優れた人材がおらず、後継者問題に悩む経営者は多いはずです。

法人売買(M&A)をするならば、事業を承継したい買い手があらわれれば、顧客へのサービス・従業員の雇用も維持され安心です。

買い手のメリット|事業やサービス拡大・優秀な人材等を一括採用等

法人売買_M&A_買い手のメリット

以前は経営的に弱った企業をハゲタカのようにたかり、食い物にする手法とみられていました。

しかし今では、売り手を傘下とし業務に資金提供をしながら、効率よく事業拡大ができる手法と評価されています。

買い手の2つのメリット
  • 新事業や新サービスの立ち上げ
  • 優秀な人材等を一括採用

新事業や新サービスの立ち上げ

買い手から見れば、自社の業務外の新規事業の立ち上げには相当の労力、手間暇がかかります。

しかし、新規・拡大したい事業へ精通した売り手を傘下に引き入れれば、費やす時間・手間を節約できます

短期間で事業拡大が期待でき、大きな競争力の獲得につながります。

優秀な人材等を一括採用

新規事業や事業拡大を行うのが自社の成長戦略の一つとは言え、人材が揃わなければ思うように業務は進みません。

そんな時に売り手の優秀な人材を一気に採用できれば、いちいち採用募集などせずに即戦力が得られます

もっとも、法人売買(M&A)の雇用条件の維持またはそれ以上の好条件でなければ、買収された側の従業員の心は離れてしまいます。

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法人売買のデメリット

法人売買のデメリット

法人売買(M&A)は売り手側・買い手側にも、メリットとなる効果があるようです。
法人売買(M&A)を行う際のリスク等を是非教えて下さい。

こちらでは、法人売買(M&A)のデメリットを売り手・買い手に分けて解説します。

売り手のデメリット|逆に雇用環境が悪化、反感も

法人売買_M&A_売り手_デメリット

買い手に売却されるとしても、その存在はしっかり認めてもらいたいところですが、経営統合の際のトラブルは大きなリスクとなります。

売り手の2つのデメリット
  • 売り手側の雇用環境悪化
  • 業績あがらず従業員解雇も

売り手側の雇用環境悪化

経営者間で法人売買(M&A)が成立しても、売り手側の雇用環境が以前より悪化しては、従業員のストレスが増すばかりです。

買収された側の従業員の意思を無視した隷属的な扱いとなれば、その心は離れてしまいます。

他社に引き抜かれる等、人材の流出が起きる可能性もあります

業績あがらず従業員解雇も

法人売買(M&A)でシナジー効果を得られれば良いのですが、予想した効果が得られず、経営の停滞・悪化するような事態になれば、従業員は解雇される事態もあり得ます

大きなシナジー効果が得られるかどうかは、各従業員の努力次第と言えます。

しかし、国内・海外の経済市場の動向に影響されることも多々あります。

買い手のデメリット|M&A成立後に巨額の負債発覚・業績悪化等

法人売買_M&A_買い手_デメリット

この売り手と法人売買(M&A)の交渉をしたいと願い出て、交渉が成立したのは良いのものの、その後の対応のまずさでシナジー効果どころか大損失を被るケースもありえます。

買い手の2つのデメリット
  • デューデリジェンスを怠ると
  • 企業文化の無視は業績悪化のモト

デューデリジェンスを怠ると

デューデリジェンスとは、M&Aを実施する際の売り手の価値やリスク等の調査のことです。

どんなに売り手を気に入っても、事前にデューデリジェンスを行い、安全性の確認ができてからM&A買収を実施しましょう。

調査作業を怠ってしまうと交渉の際、全く話題に上らなかった簿外債務をはじめとした隠れた債務が発覚、後日トラブルとなるケースもあります。

このトラブルがM&A後に問題化すると、買い手は大きな不利益を被るおそれがあります

企業文化の無視は業績悪化のモト

経営統合を行う際、2つの組織が1つとなるのは、そう簡単なことではありません。

買収した方(買い手)も、買収された方(売り手)も企業文化は違います。

そのため、買い手の方の企業文化・方針のゴリ押しでは、経営上の混乱を招きやすくなります。

統合準備で支障が出ては、システム障害のような物理的トラブル業務上の人為的ミスが頻発するかもしれません。

そうなれば買収された側との対立が表面化事態が収拾できないと会社の信用低下、顧客離れ・業績悪化を招くおそれがあります

法人売買のデメリットであるM&A後の業績悪化や、デューデリジェンスがしっかりとできるか不安な経営者の方も多いのではないでしょうか。

せっかく法人売買まで上手く進んだとしても、M&Aをしたことでかえって業績が悪くなってしまったら元も子もありません。

そこでおすすめなのが、M&A仲介会社を利用した法人売買です。

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法人売買で知っておくべき3つの注意点

法人売買で知っておくべき3つの注意点

法人売買(M&A)は売り手側・買い手側にとって、リスクを伴う事態もあり得るということですか。
法人売買(M&A)を行う際、売り手・買い手に共通する注意点を教えて欲しいです。

こちらでは、売り手・買い手に共通する3つの注意点をとりあげましょう。

法人売買の3つの注意点
  1. 法人売買の『成立』は『成功』と違う
  2. 法人売買(M&A)専門サービスの活用を
  3. 法人売買(M&A)成立後も肝心

法人売買の注意点①|法人売買の『成立』は『成功』と違う

法人売買_M&A_注意点

法人売買(M&A)の交渉を続け、買い手・売り手が最終契約書を取り交わせば成功というわけではありません。

最近の法人売買(M&A)の件数は次の通りです。

法人売買(M&A) 件数
2018年 3,591件
2019年 4,088件
2020年 3,730件

出典:2020年のM&A回顧(2020年1-12月の日本企業のM&A動向

2019年には法人売買(M&A)の件数が4,000件を突破、その後も増加すると言われていました。

しかし、2020年に発生した「新型コロナウイルス感染症」による、国内・海外経済の大パニックで件数が低下しています。

新型コロナウイルス感染症の鎮静化で再び増加すると予測されています。

ただし、表の「件数=成功」とは断言できません。

例えば

  • M&A成約時に想定されたシナジー効果があったか
  • 計画通りに円滑な経営統合が行われたか
  • 業績拡大・企業価値の向上

各企業が描いた目標を実現できたのか、その成否によって「成功」と判断されます。

この成功の判断は、公的機関や民間研究機関が統計で示すことは難しいことでしょう。

過去のM&A企業のアンケート結果等をみるならば、概ねM&A成功率は3割~4割程度と言われています。

やはり十分な成果や満足を得られない割合の方が多いです。

このようなデータも参考にしつつ、どのような法人売買(M&A)を目指すか良く検討しましょう。

法人売買の注意点②|法人売買(M&A)専門サービスの活用

法人売買_M&A_注意点_M&A専門サービス

法人売買(M&A)は、その手法の豊富さはもちろん、売却希望の企業は魅力を買収する側にアピールし、買収する側は冷静な調査と交渉が求められます。

しかし、売り手・買い手とも法人売買(M&A)未経験者では、なかなか円滑に交渉を進めることが難しいかもしれません。

また、売り手・買い手のいずれかが法人売買(M&A)を経験していれば、交渉力にも差が出てきます。

そのため、法人売買(M&A)未経験者は、法人売買(M&A)専門家の助力を必要とするべきでしょう。

法人売買(M&A)の専門家

法人売買(M&A)には、その仲介を行う専門業者が存在します。

また金融機関にはM&A専門担当部署がありますし、士業でも数はそう多く無いものの、M&Aに詳しい弁護士・税理士・会計士がいます。

これらの法人売買(M&A)専門家をたてて、売り手・買い手がウィウィンの関係を目指し、円滑な交渉を行っていきたいものです。

法人売買(M&A)専門サービスも様々

金融機関のM&A担当者は部署異動がないので、より法人売買(M&A)の専門サービスを期待するなら、法人売買(M&A)の仲介業者を選ぶべきでしょう。

法人売買(M&A)に長年携わった経験・ノウハウは、交渉成立に大きな役割を担うはずです。

ただし

  • 仲介業者ではあるものの、買い手・売り手のマッチングサイトを運営だけに力を入れている
  • 初期相談~成約まで当事者をアドバイスする

上記の様な仲介業者も多くあります。

サービスの特徴をよく理解しつつ、自社のニーズに合う専門業者を見つけましょう。

M&Aの専門家について詳しく気になる方はこちら

M&Aの専門家とは?失敗しないM&A専門家の選び方から注意点まで徹底解説!

法人売買の注意点③|法人売買(M&A)成立後も肝心

法人売買_M&A_注意点_成立後肝心

前述したように法人売買(M&A)が成立しても、その後のまずい対応で当事者のトラブルや大損失を出す事態も考えられます。

そのため、経営統合の段階に入った後も、サポートしてくれる法人売買(M&A)の専門業者を選んでおいた方が無難です。

いざと言う時に、相互の調整のための有益なアドバイスが得られることでしょう。

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法人売買におすすめのM&A会社5選

法人売買におすすめのサイト5選

法人の売却・買収を決断したからには、必ず交渉を成功させたいです。
やはり、売り手・買い手当事者だけではなく、法人の売却・買収の専門家をたてたいですね。
法人の売却・買収の専門に扱うサイトをまずはチェックしたいです。

こちらでは、5つの法人の売却・買収専門のマッチングサイトを紹介します。

日本M&Aセンター

法人売買 日本M&Aセンター

出典:https://www.nihon-ma.co.jp/

「株式会社日本M&Aセンター」が運営する、法人の売却・買収専門のマッチング・サービスです。

全国の公認会計士・税理士による共同出資で1991年に創設された企業です。

日本M&Aセンターでは、法人の売却・買収の経験豊富なコンサルタントの他に、士業専門家が多数在籍します。

その他、1,700の士業事務所と連携し、各業界のM&A案件の成立に力を入れています。

MEMO
  • 日本M&AセンターのM&A案件数
  • 日本M&Aセンターのデータ
  • 日本M&Aセンターの料金

日本M&AセンターのM&A案件数

2021年3月時点の案件数は次の通りです。

項目 案件数
Web公開可能案件数 195件
M&A売却・事業承継案件数 約1,450件

Web上に掲載されていない非公開案件はかなり多いです。

気になる方々は日本M&Aセンターへ問い合わせましょう。

日本M&Aセンターのデータ

日本M&Aセンターの実績等は次の通りです。

日本M&Aセンター 内容
M&Aの傾向 完全独立仲介
得意業種 M&A支援・事業承継
対応地域 日本国内・海外
年間成約支援数 914件
成約実績累計 6,500件超
士業専門家 30名
コンサルタント 470名以上

日本M&Aセンターが売り手・買い手の交渉を仲介する場合は、双方の利益を仲介する「完全独立仲介」のスタイルをとります。

特に買い手側からみれば、売り手に有利な交渉を行わない分、交渉成立までの調整を行い易いと感じることでしょう。

また、M&Aで土地・建物が移転する場合は、司法書士等の士業専門家がいるので、登記手続き等をわざわざ外注する必要もありません。

日本M&Aセンターでは、M&A成約時に成功報酬を受領する仕組みです。

日本M&Aセンターの料金

売買金額 報酬料率
5億円以下の部分 5%
5億円超~10億円以下の部分 4%
10億円超~50億円以下の部分 3%
50億円超~100億円以下の部分 2%
100億円超の部分 1%

成約時の手数料例は次の通りです。

(例)売却価額17億円の成約の場合

5億円×5%+(10億円-5億円)×4%+(17億円-10億円)×3%=手数料6,600万円

TRANBI

法人売買 TRANBI

出典:https://www.tranbi.com/

「株式会社トランビ」が運営する、法人の売却・買収専門のマッチング・サービスです。

成約手数料0円という点が特徴的な仲介会社で、2016年に設立されました。

売り手は金本的に無料でマッチング・サービスを利用できます。

登録料等をあまりかけたくない売り手にはありがたいシステムです。

MEMO
  • TRANBIのM&A案件数
  • TRANBIのデータ
  • TRANBIのの料金

TRANBIのM&A案件数

2021年5月時点の案件数は次の通りです。

項目 案件数
Web公開可能案件数 非公開
交渉可能案件数 1,309件

TRANBIのデータ

TRANBIのデータは次の通りです。

日本M&Aセンター 内容
M&Aの傾向 直接交渉
対応地域 日本国内・海外
累計案件数 7,562件

TRANBIはマッチング・サービスに特化し、TRANBI側が積極的に仲介することはありません

M&Aの直接交渉に不安があるなら、M&A専門家をたてる必要があります。

TRANBIのの料金

無料プランとプレミアムプラン(有料)があります。

(1)無料プラン会員

売り手側のサービス内容
  • M&A案件の掲載
  • 買い手との交渉・成約
  • 成約時の追加手数料無
買い手側のサービス内容
  • M&A案件の閲覧
  • 売り手への交渉申込み
  • 買いニーズの登録

買い手の場合、売り手からの返信閲覧時にプレミアムプランへの移行します。

(2)プレミアムプラン(有料)

M&A交渉に臨む買い手は、売却希望価格によって3つのプランを利用できます(全て契約期間は6ヶ月)。

3つのプランとも成約手数料0円です。

売却希望価格の上限が高くなるほど、月額料金は大きくなります。

その他、M&A以外にも人材・アライアンスマッチング機能も利用できるプランとなっています。

①ベーシック:売却希望価格500万円以内の案件のみ交渉可

ベーシック 金額・サービス
月額(税込) 4,378円
付帯サービス NDA情報漏洩保険

②ビジネス:売却希望価格3,000万円以内の案件のみ交渉可

ビジネス 金額・サービス
月額(税込) 10,780円
付帯サービス ・NDA情報漏洩保険

・人材採用可能

③エンタープライズ:売却希望価格無制限交渉可

エンタープライズ 金額・サービス
月額(税込) 21,780
付帯サービス ・NDA情報漏洩保険

・人材採用可能

・M&A専門家等の代理買い交渉

M&Aプラス

法人売買 M&Aプラス

出典:https://ma-plus.com/

「デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリ」が運営する法人の売却・買収専門のマッチング・サービスです。

2001年に設立されました。

売り手・買い手双方がファイナンシャルアドバイザーをたて、交渉していくというユニークな交渉システムを採っています。

このファイナンシャルアドバイザーとは、M&A当事者のそれぞれの地域金融機関・会計事務所等のFA会員を指します。

MEMO
  • M&AプラスのM&A案件数・データ等
  • M&Aプラスの利用料金(消費税抜)

M&AプラスのM&A案件数・データ等

利用者数・実績数等は非公開となっています。

掲載は一部のみ公開しています。

M&Aプラスの利用料金(消費税抜)

M&Aプラス事務局の入会審査を通った法人のみが会員登録することができます

また、売り手・買い手とも当サイトの利用料は基本的に無料ですが、選ぶ会員プランで課金体系が異なります。

ライト会員は入会登録料が無料ではあるものの、マッチングプラットフォームの利用ができません。

(1)スタンダード会員

  • 入会登録料:20万円
  • アカウント利用料:3アカウント~1万円/月
  • FA契約発生料金:(売り手FA)無料、(買い手FA・仲介)10万円/回
譲渡金額 5,000万円未満 5,000万円~1億円未満 1億円~3億円未満 3億円~
売り手FA 無料 無料 150万円/回 300万円/回
買い手FA 50万円/回 100万円/回 200万円/回 300万円/回
仲介 50万円/回 100万円/回 350万円/回 600万円/回

(2)プロフェッショナル会員

  • 入会登録料:20万円(デロイトトーマツFAアカデミー会員:10万円)
  • アカウント利用料:1万円/月・アカウント
  • FA契約発生料金:無料
譲渡金額 5,000万円未満 5,000万円~1億円未満 1億円~3億円未満 3億円~
売り手FA 無料 無料 無料 無料
買い手FA 無料 無料 100万円/回 150万円/回
仲介 無料 無料 100万円/回 150万円/回

(3)アクティブ会員

  • 入会登録料:20万円(デロイトトーマツFAアカデミー会員:10万円)
  • アカウント利用料:5万円/月・アカウント
  • FA契約発生料金:無料
譲渡金額 5,000万円未満 5,000万円~1億円未満 1億円~3億円未満 3億円~
売り手FA 無料 無料 無料 無料
買い手FA 無料 無料 無料 無料
仲介 無料 無料 無料 無料

アカウント利用料が高くなればなるほど、FA・仲介料金が軽減されます。

FUNDBOOK

法人売買 FUNDBOOK

出典:https://fundbook.co.jp/

「株式会社FUNDBOOK」が運営する法人の売却・買収専門のマッチング・サービスです。

2017年に設立されました。

M&Aアドバイザーが、無料で初期相談~譲渡契約時の契約書のサポート等を行ってくれます。

日本全国・あらゆる業種に対応でき、最短52日という成約実績を誇ります。

とにかく、速やかな法人の売却・買収を行いたい方々に最適のマッチング・サービスです。

MEMO
  • FUNDBOOKのM&A案件数・データ等
  • FUNDBOOKの利用料金

FUNDBOOKのM&A案件数・データ等

登録案件情報・正確な実績数等は非公開となっています。

FUNDBOOKの利用料金

完全成功報酬制を採用していますが、売り手の手数料負担は買い手よりも軽減されています。

基本合意時に中間金として成功報酬の10%を、M&Aの成約時に残りの料金を支払います

売り手・買い手で、料率の基準となる「譲渡対象資産額」に違いがあります。

(1)売り手の料金・料率

譲渡対象資産額(営業権を含む) 料金・料率
5億以下の部分 2,500万円
5億円超~10億円以下の部分 4%
10億円超~50億円以下の部分 3%
50億円超~100億円以下の部分 2%
100億円超の部分 1%

(2)買い手の料金・料率

譲渡対象資産額(営業権を含む) 料金・料率
3億円以下の部分 2,500万円
3億円超~5億円以下の部分 5%
5億円超~10億円以下の部分 4%
10億円超~50億円以下の部分 3%
50億円超~100億円以下の部分 2%
100億円超の部分 1%

M&A売却額の無料見積もりサービスの『ビジトラ』では、無料見積もりだけでなくあなたの会社に合った主要M&A会社やアドバイザリーを紹介してもらうこともできます。
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株式会社中小企業M&Aサポート

法人売買 株式会社中小企業M&Aサポート

出典:https://www.chusho-ma-support.com/

中堅・中小企業専門の法人の売却・買収専門のマッチング・サービスです。

1999年に設立されました。

成功報酬は150万円~とてもリーズナブルな料金といえます。

こちらは売り手・買い手と直接仲介し、利害を調整しつつ成約までサポートします。

中小企業でM&A未経験の方々には最適な仲介会社です。

MEMO
  • 株式会社中小企業M&AサポートのM&A成約実績
  • 株式会社中小企業M&Aサポートの特徴
  • 株式会社中小企業M&Aサポートの利用料金

株式会社中小企業M&AサポートのM&A成約実績

成約実績は8割近くまで達し、高い成約率を誇ります。

項目 成約実績
2017年度/2018年11月末 78.3%達成
直近3カ年累計 80.74%達成

株式会社中小企業M&Aサポートの特徴

M&A専業の会社として「直接仲介のみに徹底」をモットーとしています。

項目 データ
M&Aの傾向 直接仲介
得意業種 M&A全般
対応地域 日本国内

株式会社中小企業M&Aサポートの利用料金

基本合意まで売り手は無料となります。

事前相談・料金負担は次の通りです。

(1)事前相談~基本合意時

料金体系 金額
事前相談 売り手・買い手とも無料
着手金

売り手:無料

買い手:50万円

中間金(基本合意時)

売り手:100万円

買い手:50万円

(2)成功報酬

金額 手数料(率)
1,000万円以下 150万円
3,000万円以下 250万円
6,000万円以下 350万円
1億円以下 500万円
1億円超~5億円以下の部分 5%
5億円超~10億円以下の部分 4%
10億円超~50億円以下の部分 3%
50億円超~の部分 2%

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法人が不動産を売却する時の税金や諸費用

法人が不動産を売却時の税金や諸費用

我が社の土地・建物を売却する場合は、普通の不動産売買では法人税・所得税等がかかってしまいます。
売却すれば利益が出るものの、重い税金がかかるので少々悩んでいます。

こちらでは、通常かかってしまう税金・費用、節税となる売却方法について解説しましょう。

通常通り土地・建物を売却すると

法人売買_M&A_諸費用_税金

ご自分の会社の土地・建物を通常の不動産取引で売買するならば、次の税金がかかります。

  • 法人税:売却益に対し約40%課税される
  • 所得税:法人税を控除した残額へも50%近くの所得税が課せられる
  • 消費税:建物のみに課税

さらに、不動産取引会社には仲介手数料所有権移転登記をすれば登記費用もかかります。

不動産ごとM&Aすれば税金が軽減!

法人売買_M&A_不動産ごと_軽減

税金がもったいないなら、企業の株式売買を活用して、株式・当該企業の保有する不動産を売り手から買い手へ移動させると言う方法もあります。

この方法をとると譲渡対象があくまで株式となります。

不動産もM&Aを行えば、税金は原則として株式譲渡益課税の所得税・住民税20.315%(所得税及び復興特別所得税15.315%、地方税5%)の申告分離課税となります。

なお、含み益に対し法人税・消費税等がかからず、残額は全て手取り金として残りますので、通常の不動産取引よりも節税効果に優れています。

また、株式および不動産に加え、ほとんどのケースで負債や従業員も譲渡対象です。

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売り手が気を付けるべき点も

法人売買_M&A_売り手の注意事項

節税効果があるからといって、いきなり不動産ごとM&Aを行わず、まず自社の資産の7割以上が土地等であるかどうか確認しましょう。

もしも、資産の7割以上が土地で、かつ土地を売却した年の1月1日現在、その土地の所有期間が5年以下ならば要注意です。

土地等の短期譲渡所得として、約40%の税金を課されるリスクがあります。

なぜなら、株式等の譲渡による事業形態をとっても、資産割合の多くを土地等が占めてしまうと、株式ではなく土地等の譲渡と税務署からみなされることがあるからです。

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まとめ

まとめ

法人の売却・買収は現在、少なく無い企業が取り組み大きな成果をあげているケースもあります。

しかし、無視できないデメリットも存在します。

法人売買未経験の売り手・買い手の場合、強引に当事者だけで交渉を進めることは避け、法人売買の専門家(M&A仲介会社等)のサポートのもとで手続きを進めた方が無難です。

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