という方も多いのではないでしょうか。
現代の労働環境では、業務の効率化と従業員の満足度を両立することが重要となってきています。
労務管理の領域は広範で複雑であり、誤った理解や適切な対応ができない場合、組織にとって大きなリスクとなります。
ハラスメント問題への対応や、グローバルな視点を持つための英語対応システムの存在など多くの側面が存在するのです。
この記事では、そのような疑問や悩みを解決するために、労務管理と勤怠管理の違い、労務管理システムの導入メリット、具体的な仕事内容、ハラスメント対策研修の役割、英語対応システムの重要性について、一つ一つ詳しく解説していきます。
- 労務管理システムとは勤怠や社会保険などの管理をしやすくするシステムである。
- 労務管理の煩雑さを解消して管理作業の効率化を図る目的がある。
- 社会保険などの申請業務なども電子申告が可能となる。
- 労務管理システムにも種類が多くあることから自社のニーズをしっかりと把握しなければいけない。
目次
労務管理と勤怠管理の違いとその影響
あなたが組織の運営に携わるなら、労務管理と勤怠管理の違いを理解することは必須です。
表面的には似ているように見えますが、役割と目的は大きく異なります。
そしてその違いこそが、組織の効率、生産性、そして従業員の満足度に深く影響を与えることとなるのです。
ここからは、労務管理と勤怠管理の基本的な違いをはじめとし、各管理職の役割や組織に及ぼす影響について詳しく解説していきます。
労務管理と勤怠管理の基本的な違い
労務管理も勤怠管理も、組織の中で重要な意味を持つ管理手法ですが、それぞれ取り組むべき課題は大きく異なります。
労務管理
労働者と企業間の労働関係を最適化するための総合的な管理を指し、具体的には採用、教育訓練、賃金、労働時間、安全衛生、福利厚生といった要素が含まれます。
労務管理の目的は、労働者の労働条件を改善し、組織の生産性を向上させることです。
勤怠管理
労働者の出勤・退勤時間、休暇、欠勤など、日々の勤怠状況管理を指します。
その目的は、正確な労働時間の記録を保持し、それに基づいて適切な給与計算を行うことです。
以上のように、労務管理と勤怠管理は、目指す目標と取り組む課題が異なります。
それぞれが適切に機能することで、組織はスムーズに運営され、生産性や従業員満足度の両立が可能です。
各管理職の役割
管理職の役割は組織運営において特に重要です。
労務管理と勤怠管理の領域では、組織全体の生産性と従業員の満足度に直結するでしょう。
労務管理における管理職の主な役割は以下の通りです。
- 者の採用
- 従業員の評価、昇進
- 職場環境の整備
その他にも組織の生産性を向上させ、労働者の能力を最大限に引き出すための教育訓練の提供や、職場環境の改善などが求められます。
一方、勤怠管理における管理職の主な役割は、労働者の勤怠状況を適切に管理し、給与計算の正確さを確保することです。
具体的には、出勤・退勤時間の管理、休暇や欠勤の管理、そしてそれに基づく正確な給与計算が求められます。
管理職は労務管理と勤怠管理の両方において、組織全体の効率と生産性を向上させ、労働者の満足度を高める役割を担います。
それぞれの役割を理解し、適切に機能することが組織強化のために必要となります。
違いが及ぼす影響
労務管理が適切に行われることで、労働者のモチベーションや生産性が向上します。
労働者が必要な教育訓練を受け職場環境が整っていると、彼らのパフォーマンスは自然と上がるでしょう。
また、職場環境が改善されると、労働者の満足度も上がり、組織へのコミットメントが高まります。
一方、勤怠管理が適切に行われると、労働者の労働時間が正確に記録され、給与計算が正確に行われます。
これにより労働者は自分がどれだけ働いたか、そしてその対価としてどれだけ受け取るべきかを明確に理解できます。
これは、組織と労働者との信頼関係を築くために重要な要素です。
労務管理と勤怠管理の違いを理解し、それぞれを適切に機能させることが重要となります。
労務管理システム導入の3つのメリット
企業の経営を円滑に行うためには、労務管理が重要な役割を果たすことを解説しましたが、現実、労務管理は人手に頼る部分が多く、時間とコストが大きくかかることがあります。
多くのコストを抱える労務管理ですが、システムにより管理することで様々な問題の解決が可能です。
ここからは、次の3つのメリットに焦点を当てて解説していきます。
- 時間とコストの効率化
- 精度と信頼性の向上
- 英語対応システムの利点
時間とコストの効率化
労務管理システムの導入により、手作業で処理していたタスクを自動化できるため大幅な時間とコストの効率化を実現できます。
例えば、システムは自動的に出勤・退勤時間を記録し、それに基づいて給与計算を行います。
これにより、管理職は時間を大幅に節約できるでしょう。
手作業による労務管理はヒューマンエラーが起こりやすく、企業の財政やコンプライアンス等に悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、労務管理システムを導入すると、自動化されたプロセスによりヒューマンエラーを大幅に減少させ、企業は不必要なコスト削減が可能です。
以上のように、労務管理システムの導入により、組織は効率的に運営され、生産性と利益性が向上する可能性があります。
精度と信頼性の向上
労務管理システムの導入はデータを一元的に管理し、ヒューマンエラーを減らすことで管理の精度と信頼性を大幅に向上させます。
各部門や管理者がそれぞれ別々のデータを持つことなく、最新の情報がすぐに共有され、従業員も企業も必要な情報にすぐにアクセス可能となり正確で最新のものであると信頼できます。
また、データの一元管理は、労務関連の決定をより明確かつ迅速に行うことが可能です。
必要な情報がすぐに利用可能であるため、管理者は迅速かつ的確な決定が可能となります。
以上のように、労務管理システムの導入は、管理の精度と信頼性の大幅は向上が可能です。
組織の生産性向上だけでなく、従業員の信頼と満足度向上にも寄与します。
英語対応システムのメリット
現代のグローバルなビジネス環境では、国境を越えて活動する機会が一般的になっています。
英語対応の労務管理システムは、海外拠点の管理や多国籍の従業員の管理において非常に有用です。
英語対応システムのメリットは、国際的なコミュニケーションの円滑化です。
英語対応の労務管理システムを導入することで、国内外の従業員や部門間での情報共有がスムーズになります。
特に多国籍企業では、各国の拠点や従業員が同一の情報を共有し、一致した理解を持つことが重要です。
英語対応システムなら、言語の壁を越えて情報の効率的な共有が可能になります。
また、英語対応システムは、多様な文化背景を持つ従業員の管理を助けます。
各国の労働法規や文化的な違いを考慮に入れ管理できるため、適切な労務管理が可能です。
以上のようなメリットからグローバル人財市場では、有利な立場で才能の獲得が可能です。
国際的なビジネス環境で働く従業員にとって、自分の母語で情報を得られるというのは大きなメリットです。
これにより、従業員の満足度とロイヤルティを向上させ、優秀な才能を確保し続けることができます。
おすすめの労務管理システム18選
こちらでは、おすすめの労務管理システムを紹介します。
- freee人事労務
- リモート産業保健
- HRBrain労務管理
- タレントパレット
- CYDAS PEOPLE
- ジンジャー人事労務（社保手続き）
- クラウドハウス労務
- SmartHR
- ジョブカン労務HR
- オフィスステーション
- 総務人事奉行クラウド
- sai*reco（サイレコ）
- ARROW
- DirectHR
- Gozal
- e-AMANO人事届出サービス
- COMPANY
- MINAGINE就業管理
freee人事労務
出典：https://www.freee.co.jp/hr/
「freee株式会社」が提供する労務管理システムです。
労務業務を一本化、労務の根本的なミス・作業時間を大幅に削減します。
無料お試しサービスも用意されています。
freee人事労務の機能
主な機能は次の通りです
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 給与計算 | 保険料や所得税を自動計算 |
| 給与明細 | 勤怠データからWEB明細を自動作成 |
| 勤怠管理 | 入力や集計はどこからでも可 |
| 年末調整 | ステップに沿って答えるだけで書類作成 |
| 従業員管理 | 入退社情報や、扶養家族等の情報管理 |
| 有給休暇管理 | 算定基礎届、労働保険の年度更新等 |
| 法定三帳簿 | 賃金台帳・出勤簿・労働者名簿の自動作成 |
| マイナンバー管理 | クラウド上で厳重に管理 |
| 入退社管理 | 従業員情報の収集 |
| 打刻 | フレックス・裁量労働制等、複雑な勤怠も可能 |
| ワークフロー | 勤怠の申請の自動チェック機能 |
料金プラン
4つのプランに分かれます。(料金税抜)
- ミニマムプラン：年額23,760円～、月額2,200円〜
- ベーシック：年額47,760円～、月額4,480円〜
- プロフェッショナル：年額96,960円～、月額9,280円〜
- エンタープライズ：要相談
リモート産業保健
出典：https://sanchie.net/
株式会社がエス・エム・エスが提供する労務管理システムです。
ハラスメント・メンタルヘルスなどの健康面の労務管理を得意としています。
労働安全衛生法の義務に関する業務を全面的にサポートし、労務にかかる作業コストの大幅削減が期待できます。
産業医・産業看護職の2名体制で企業の健康管理に対応します。
リモート産業保健の機能
主な機能は次の通りです
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 従業員ストレスの一元管理 | 従業員の状態を数値化したものダッシュボードで管理 |
| 電話健康相談サービス | 健康・育児・メンタルヘルスなどの健康問題に、有資格者がいつでも電話対応 |
| Web健康相談サービス | 身体の症状や健康に関する相談に24時間365日Web対応 |
| ハラスメント相談窓口サービス | 匿名での各種ハラスメントの相談に電話・Web対応 |
| オンライン研修機能 | 医療職が監修・作成した内容で研修を提供 |
| 健康経営優良法人取得サポート | 「健康経営優良法人」の取得に関するアドバイスや提案等のサポート |
| 記録作成支援 | 産業看護職が労働安全衛生法義務に必要な各種報告書を作成 |
料金プラン
初期費用は50,000円(税別)〜で、月額料金は30,000円(税別)～からとなっています。
HRBrain労務管理
出典：https://www.hrbrain.jp/
HRBrain労務管理は、株式会社HRBrainが提供する労務管理システムです。
人事労務業務のペーパーレス化・効率化し、人材データの一元管理までワンストップで実現しています。
また、累計導入社数 2,000社以上もあり、サービス品質No.1を獲得しているので、安心して導入が可能です。
HRBrain労務管理の特徴
・入退社手続きから年末調整など煩雑な労務手続きを効率化しペーパレス化も実現
・従業員から直接必要情報を回収しデータの一元管理を実現
・顧客満足度No.1のサポート体制導入後の設定をカスタマーサクセスが支援
HRBrain労務管理の機能
主な機能は次の通りです
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 入社手続き | 入社手続きに必要な書類を従業員の入力情報から自動作成 |
| 退社手続き | 社会保険資格喪失届などの退社手続きに必要な書類を自動作成 |
| 年末調整 | 年末調整に必要な書類作成をHRBrain上で完結 |
| 社員名簿 | 従業員から提出された情報をクラウド上に一元管理 |
| 法定三帳簿 | 賃金台帳・出勤簿・労働者名簿の自動作成 |
| マイナンバー管理 | マイナンバーの収集・管理にも対応、データのエクスポートも可能 |
| 電子申請 | 主要な電子申請手続きをHRBrainから可能に |
料金プラン
要問合せ
タレントパレット
出典：https://www.talent-palette.com/
タレントパレットとは、プラスアルファ・コンサルティングが提供しているクラウドサービスです。
労務管理はもちろん、人事評価やタレントマネジメント機能も備わっているので、様々なシーンで活躍するでしょう。
タレントパレットの機能
主な機能は次の通りです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 入退社手続き | 入社手続きや身上届など様々な申請を一括運用 |
| 承認フロー | 承認フローで様々な種類の身上届の運用が可能 |
| 労務属性管理 | 現在登録されている通勤経路や交通費、扶養情報などの労務属性を権限の範囲内でいつでも瞬時に確認することができる |
料金プラン
要問合せ
CYDAS PEOPLE
「株式会社サイダス」が開発・提供しています。
社員一人ひとりがシステムを使用することで「働きがい」を感じながら社員のキャリア希望やスキル、経験が「見える化」され、人事戦略に活用できるタレントマネジメントシステムです。
従業員の数や目的に応じて、必要な機能をカスタマイズできるのも魅力で、業種や会社規模を問わず、多くの企業に導入されています。
また、「利用満足度の高いタレントマネジメントシステムNo.1※」にも選ばれている実績があります。※日本トレンドリサーチ調べ
CYDAS PEOPLEの機能
次の機能が揃っています。
- 基本機能：人材データ、組織管理・組織図、人材検索・リスト、マイページ
- 評価・育成・キャリアプラン：MBO・コンピテンシー評価、360度評価、1on1サポート、評価フィードバック、バリュー評価、育成プラン作成、スキルチェック、ジョブポスティング、キャリア開発
- 分析・シミュレーション：ピープルアナリティクス、人材シミュレーション、ハイパフォーマー分析、人材リスト自動更新、ISO対応ダッシュボード
- 効率化：各種申請のフロー化、給与明細配信、勤怠・給与連携、社内FAQ、成果日報、人材検索モバイルアプリ
- 組織づくり：サンクスカード、読書サポート、アンケート
料金
要問合せ
ジンジャー人事労務（社保手続き）
出典：https://hcm-jinjer.com/roumu/
「jinjer株式会社」が提供する人事労務管理システムです。
企業のニーズに合わせて複数のプロダクトを組み合わせすることができます。
サポートも充実しており、まさかの事態にも迅速な対応が期待できます。
プロダクトごとに料金が異なります。(1人あたりのサービス料金)
- ジンジャー人事労務：500円～
- ジンジャー人事労務（社保手続き）：800円～
- ジンジャー人事労務（サーベイ）：800円～
- ジンジャー人事労務（雇用契約）：700円～
- ジンジャー給与：500円～
- ジンジャー経費：500円～
- ジンジャー勤怠：400円～
- ジンジャーワークフロー：300円～
利用料金は従量課金制となります。
大規模企業様(1,000名目安)のご利用料金は、別途お見積りを発行します。
クラウドハウス労務
出典：https://jp.cloud-house.com/
「株式会社Techouse」が提供する労務管理システムです。
全ての人事労務をペーパーレス化し、複雑な業務を簡潔に進めることができます。
セミオーダー型のクラウド業務⽀援サービスです。
専門のスタッフが詳しくサービス内容を説明してくれます。
主要機能は次の通りです。
- 入社手続き自動化：煩雑な入社手続きを電子化・自動化
- 雇用契約の電子化：締結・回収・管理の煩雑だった雇用関係がシステム上で完結
- 社員からの申請承認：申請業務の一元管理
- 社員情報の一元管理：入退社手続き、従業員からの身上変更等の管理
- 人事データの活用：入社・離職者等の情報も確認可
- 年末調整電子化：年末調整がシステム化され、スマートフォンやPCで簡単作業
なお、料金は無料相談の際に見積もりを行います。
SmartHR
出典：https://smarthr.jp/
「株式会社SmartHR」が提供する労務管理システムです。
登録社数40,000社以上、利用企業の従業員数は2名〜数万名規模と、どんな事業規模の企業にもマッチする労務管理システムが提供されています。
入社手続き・雇用契約もペーパーレスでカンタンに入力できます。
個人情報を従業員から直接入力してもらうので労務管理の担当者の負担も大幅に減ります。
SmartHRの機能
多様な機能が用意されています。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 人事情報の管理・活用 | ・従業員リスト、プロフィール ・申請・承認機能、履歴機能 ・CSVインポート、CSVエクスポート ・家族情報の管理 等 |
| 対応手続き | ・雇用契約 ・入社の手続き、退職の手続き ・扶養の追加、扶養の削除 ・住所変更、氏名変更 ・算定基礎・労働保険の年度更新 ・年末調整 等 |
| 明細の発行・配布 | ・給与、賞与明細発行 ・源泉徴収票の発行 |
| 電子申請 | 〇 |
| アカウント管理 | 〇 ※メールアドレス・社員番号・マルチログイン |
| マイナンバー | 〇 |
| 外部サービス連携 | 〇 ※MFクラウド給与、KING OF TIME、Slack、ChatWork等 |
| カスタマイズ | 〇 |
| 対応健保 | ・全国健康保険協会(協会けんぽ) ・関東ITソフトウェア健保 ・東京都情報サービス産業健保(TJK)等 |
| 多言語化対応 | 英語、中国語、韓国語、ベトナム語 |
料金プラン
15日間無料キャンペーンを行っています。
人事・労務手続きに必要な機能だけを備えた0円プランも用意されています。
基本的な料金プランはプロフェッショナルプラン、スタンダードプラン、スモールプランの3つですが、いずれも非開示となっています。
ジョブカン労務HR
出典：https://lms.jobcan.ne.jp/
「株式会社DONUTS」が提供する労務管理システムです。
シリーズ累計導入12万社を突破し人気となっています。
従業員情報はクラウドで一元管理、社会保険・労働保険の手続きは帳表作成～提出までサポートしてくれます。
ジョブカン労務HRの機能
主な機能は次の通りです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 手続きの自動化・効率化の機能 | ・従業員へのデータの入力依頼 ・帳票自動作成 ・Todoリスト ・手続きの進捗管理 等 |
| 対応手続き | ・入社の手続き、退職の手続き ・扶養の追加、扶養の削除 ・住所変更、氏名変更産休の手続 ・年末調整 等 |
| 従業員情報管理 | ・従業員への情報入力依頼 ・従業員情報項目カスタマイズ ・人事情報履歴管理 ・マイナンバー収集・管理 ・従業員在留資格管理 ・アラート機能、メモ機能 ・労働者名簿作成 等 |
| タレントマネジメント | ・従業員一覧 ・従業員検索 ・従業員通知(安否確認・人事異動通知等) |
| ストレスチェック | ・一括調査フォーム送信 ・実施状況管理 ・権限編集 ・集団分析 |
料金プラン
次のプランに分かれます。(料金税抜)
- 無料プラン：0円
- 有料プラン：ユーザー1名月額400円～※月額最低利用料金は2,000円～
- 大規模(500名目安)の企業：要相談
オフィスステーション
出典：https://www.officestation.jp/
「株式会社エフアンドエム」が提供する労務管理システムです。
企業のニーズに合わせて、必要な機能だけアラカルト導入が可能なサービスとなっています。
6つのシステムが選べます。(登録料：110,000円税込)
従業員1人あたりの料金はそれぞれ次の通りです。
| オフィスステーション | 内容 | 料金 |
|---|---|---|
| 労務 | 労務手続きがクライドで完結 | 月額440円～ |
| 年末調整 | 年末調整の効率化 | 年額550円～ |
| 給与明細 | 給与・賞与明細をWEB配布 | 月額一律1,100円～ |
| 有給管理 | 有給休暇を取得ミス軽減 | 月額110円～ |
| マイナンバー | 収集・運用・廃棄を一元管理 | 月額3,300円～ |
| 労務ライト | 無料のe-Gov連携ツール | 0円 |
バージョンアップ費用はいずれも無料です。
また、無料トライアルも実施しています。
総務人事奉行クラウド
出典：https://www.obc.co.jp/bugyo-cloud/jinji
「株式会社オービックビジネスコンサルタント」が提供する労務管理システムです。
他社システムやExcel等から簡単にデータ移行することができます。
業務に精通した専任のオペレーターが、奉行クラウドの操作方法～業務に合わせた運用方法を提案してくれます。
初期費用0円からはじめられ、企業成長に合わせていつでも拡張できるサービスとなっています。
| システム | 主な機能 | 料金(税抜) |
|---|---|---|
| ｉＥ(従業員20名まで) | ・組織管理 ・社員管理 ・人事異動 ・規定文書 ・管理帳票 ・メニュー権限 ・社員権限 ・プログラム自動更新 ・サポートサービス |
・月額6,000円〜 ・年額72,000円〜 |
| ｉＡ(従業員50名まで) | ｉＥの全機能 | ・初期費用50,000円 ・月額10,000円〜 ・年額120,000円〜 |
| ｉＢ(従業員100名まで) | ｉＥの全機能 | ・初期費用60,000円 ・月額16,700円〜 ・年額200,000円〜 |
| ｉＳ(従業員300名まで) ※ｉＡ＋多角的分析機能 |
ｉＥの全機能 | ・初期費用70,000円 ・月額23,400円〜 ・年額280,000円〜 |
| ｉＳ(従業員1,000名まで) ※基本機能＋社員数拡張 |
・ｉＥの全機能 ・社員数拡張パック700名追加 |
・初期費用70,000円 ・月額93,400円〜 ・年額1,120,000円〜 |
また、30日間無料お試しも実施しています。
sai*reco(サイレコ)
出典：https://saireco.jp/
「株式会社アクティブアンドカンパニー」が提供する労務管理システムです。
申請・給与明細等は電子化で業務の効率化が図られています。
人事情報はクラウド上で一元管理されており、異動・出向が多い企業でも安心のシステムです。
なお無料体験版も用意されています。
サイレコの機能
主な機能は次の通りです。
- 組織全体管理：子会社・グループ会社の情報管理
- 組織図：組織構成管理、シミュレーション可
- 従業員管理：履歴書情報、人事評価結果、等を管理
- 組織構成の履歴検索
- 評価機能：評価シート配布・回収・保管
- 利用者設定：従業員情報、施策等の閲覧・修正
- 申請承認管理：ワークフローによる申請承認の管理
- 給与明細：給与明細、源泉徴収票、社員台帳を帳票で表示
- タイムライン：自分、部下の修正・更新情報を一覧で確認
- 権限管理：情報へのアクセス権を細く設定
- 情報入力：情報を一括してインポート、エクスポート
- 分析：2次元による表形式での分析（集計）
利用料金
基本的に次の費用がかかります。
- システム導入費：初回のみ400,000円
- システム利用費：月額22,000円～
利用費は利用する従業員数によって変わってきます。
まずは窓口でお見積もりの相談を行いましょう。
ARROW
出典：https://www.arrow-payment.com/
「株式会社S&A」が提供する労務管理システムです。
機能は非常にシンプルで小規模の企業・店舗経営向けのサービスと言えます。
ARROWの機能
主な機能は次の通りです。
- シフト勤怠管理：月別カレンダーと日時チャートでマクロな全体把握～ミクロな詳細状況まで管理
- シフト登録・編集機能：状況把握が一目瞭然で、勤務依頼の打診も無駄がなくスムーズに可能
- タイムカード打刻アプリケーション：勤務開始と終了のワンタッチ切替えでスピーディな打刻
- 自動フォーマット化：給与・賞与の計算と明細書出力までが自動化
料金プラン
3つのプランから選ぶことができます。(料金税抜)
- Aプラン(従業員〜10人)：月額1,980円～
- Bプラン(中規模企業向け)：月額3,980円～
- Cプラン(事業規模問わず)：月額4,980円～(キャンペーン中：月額3,980円～)
DirectHR
出典：https://directhr.jp/
「株式会社エムケイシステム」が提供する労務管理システムです。
社会保険労務士の業務支援システムとして活用されてきた「社労夢シリーズ」を企業向けにアレンジしたサービスです。
DirectHRの機能
主要機能は次の通りです。
- 公文書配付&受取：離職票・労災通知書等の公文書をWEBで受け渡し
- 申請機能：編集機能：従業員が会社にPC・スマホで、入社、氏名変更、育休な等の申請
- 外部連携API：様々な電子申請に対応
- マイナンバー対応：メール招待で従業員から収集、収集状況も一目でわかる
- スマートフォン対応
料金プラン
10名様までの利用なら全て無料です。
11名~500名様までの利用で1名につき400円(税抜)
501名様以上のご利用は要問合せとなります。
Gozal
出典：https://gozal.cc/
「株式会社BEC」が提供する労務管理システムです。
2,000社以上の企業から利用されています。
給与計算では自由に式を作ることができます。
また、労務に強い専門のGozalスタッフが、24時間体制でサポートするので、労務管理・操作に不安な方も、安心してサービスを利用できます。
Gozalの機能
主要機能は次の通りです。
- 多彩な勤怠集計項目：会社の勤怠ルールに適応した勤怠管理が可能
- 自由な給与計算式設定：新しい手当を追加するときにも、簡単設定で自動化
- オンライン明細発行：給与明細を従業員にオンラインで送付
料金プラン(税抜)
無料トライアルも用意されています。
- 月額プラン：月額700円×従業員数
- 年額プラン：月額590円(年間一括払いの月額換算額)×従業員数
e-AMANO人事届出サービス
出典：https://www.tis.amano.co.jp/e-amano/
「アマノ株式会社」が提供する労務管理システムです。
入社手続き時の従業員情報はもちろん、給与明細の管理、年末調整の各種控除申告書もパソコン・スマホで作成できます。
e-AMANOの機能
主要機能は次の通りです。
- 入社手続き：申告書を電子データとして自動作成
- 雇用契約書：人事システムで作成した雇用契約データを取り込み、契約書を自動作成
- 年末調整：各種給与システムに連携可能
- WEB明細：給与ソフトで計算したデータをCSVで取り込み、給与・賞与明細をWEB公開
- マイナポータル：算定基礎届を電子申請可能
- e-Gov電子申請：電子証明書の取得だけで、社会保険の電子申請も可能
- 給与システム連携：各種データを取り込み、電子申請可
- マイナンバー管理：マイナンバーデータを連携可
料金プラン
初期費用は無料で、月次費用(税抜)は9,000～となっています。
1001名以上の大企業の場合は別途お見積りとなります。
申込みから30日、無償試用期間が設定されています。
COMPANY
出典：https://www.works-hi.co.jp/
「株式会社Works Human Intelligence」が提供する労務管理システムです。
継続利用率98％、10年超利用ユーザーは600法人グループを誇ります。
現在、日本の大手約1,200法人グループが導入している大手法人向け・統合型に特化したサービスです。
Pilot Consulting Service
新しくパッケージを検討する利用希望者に向けて、豊富な業務知識とノウハウをのもと、業務分析・要件策定・パッケージ適合調査(Fit＆Gap)までを支援するコンサルティングサービスです。
Professional Service
利用中の利用のユーザー企業向けに、設定・検証作業を代替して行い作業工数不足の解消が図られる「ユーザー作業支援サービス」、集団研修の形でしっかり機能知識をレクチャーする「WorksBusinessCollege」、他システムとのインターフェイス(IF)プログラムを代わって開発する「IF開発サービス」、現状課題分析・業務改善のグランドデザインから実行支援までを提案する「ビジネスコンサルティングサービス」が提供されます。
人事・給与計算アウトソーシングサービス
COMPANYスキル・人事給与スキルを併せ持つ、Works Human Intelligenceの100%出資会社によるサービスが提供されます。
なお、当労務管理システムの料金は要問合せです。
MINAGINE就業管理
出典：https://minagine.jp/
「株式会社ミナジン」が提供する労務管理システムです。
労働基準監督署推奨フォーマット・アラート通知機能で、従業員の労働管理が適正に行える管理システムです。
MINAGINEの機能
主要機能は次の通りです。
- タイムカード：MINAGINE上でタイムカードを管理
- 打刻：スマホ・タブレット端末等から出退勤を打刻し、勤務実績を報告
- 出勤予定(勤務表)の作成：システム上で勤務表を作成することが可能
- 残業申請：時間外勤務や、深夜残業の申請をシステム上で可能
- 有給(休暇)申請：有給休暇や特別休暇などの休暇申請をシステム上で可能
- 給与ソフト連携：弥生給与・給与奉行等の給与ソフトと連携が可能
料金プラン
初期費用は無料で月額利用料30,000円～となっています。(1〜30名の場合)
無料で試してみることも可能です。
労務管理の実践：具体的な仕事内容とその価値
労務管理のメリットを理解した上で、実務にどのようにして落とし込むのかが非常に重要です。
具体的な労務管理の内容から、管理職の役割、そしてその全てが組織にもたらす価値について詳しく見ていきましょう。
一般的な労務管理の業務内容
労務管理は、従業員と企業の間の関係を調整し、生産性と従業員満足度を最大化するための広範で複雑な業務を包括します。
以下に、その主な業務内容をいくつか紹介します。
- 採用と人材獲得: 労務管理の一部として、適切な人材を見つけ採用しオンボーディングするプロセスがあります。これには、職務内容の定義、求人広告の作成、面接の実施、選考プロセスの管理などが含まれます。
- 給与と福利厚生の管理: 労務管理者は給与・ボーナス、福利厚生などのコンペンセーションとベネフィットの計画を担当します。これには、給与の公平性を確保し、労働市場と競争力を保つための戦略的な設定も含まれます。
- パフォーマンスの評価と管理: 労務管理の重要な部分は、パフォーマンスの評価と管理です。これは、目標設定、フィードバック、パフォーマンスレビューの実施、能力開発のための支援などを含みます。
- 労働法の遵守: 労働法は地域や国によって大きく異なりますが、労務管理者はこれらの法律を理解し、遵守する責任があります。健康と安全、雇用機会均等、時間外労働、休暇、プライバシーなどの規制を把握し、遵守することが含まれます。
以上のように、労務管理は企業運営における重要な役割を果たします。
これらの業務を効果的に遂行することで、従業員の満足度を高め、生産性を向上させ、企業の法令遵守の徹底が可能です。
管理職の具体的な役割
労務管理は組織全体を対象とした役割の一方、管理職が担う特定の役割も含みます。
以下に管理職の主な労務管理について紹介します。
- リーダーシップ: 管理職は部下を指導し、チームを統率する役割があります。目標を設定し、適切なパフォーマンスを維持しつつ、問題が発生したときに対処する能力が求められます。さらに、潜在的なリーダーを見つけ育成することも重要な役割です。
- コミュニケーション: 管理職は従業員と経営陣を結ぶ重要な架け橋です。企業の方針、目標、結果等の情報を部下に伝える一方で、部下の意見や懸念を上層部に伝える役割も重要です。
- コンフリクトマネジメント: 仕事上の対立や摩擦が発生したときには、管理職がその解決にあたります。問題の調査、関係者との会話、解決策の提案と実行が含まれます。
- パフォーマンス管理: 管理職は、従業員のパフォーマンスを評価し、必要に応じて改善を促す役割です。これはフィードバックの提供、評価会議の実施、成果目標の設定などを含みます。
- 人材育成: 管理職は、部下の成長を促すための教育や訓練の機会を提供する役割も担っています。これは、新しいスキルの習得や既存スキルの強化を促すための教育プログラムの設計と実施を含みます。
以上のように、管理職は労務管理の実施において組織全体の目標達成や従業員の満足度向上に対する重要な責任を担っています。
労務管理とハラスメント対策研修の連携
現代の企業環境において、ハラスメントは深刻な問題となっています。
職場のハラスメントは、従業員のモラルを低下させ、生産性を損ないリテンションの問題を引き起こすだけでなく、企業のレピュテーションにも大きな打撃を与えます。
労務管理においてハラスメント対策研修もまた重要です。
これは従業員にハラスメントの認識を深め、職場でどのような影響を及ぼすかを理解させるためのものです。
さらに、ハラスメントが発生した場合の適切な行動を指導し、予防策を提示します。
労務管理とハラスメント対策研修は別々のものではなく密接に関連しています。
労務管理がハラスメント対策のポリシーや行動基準を作り出す一方で、ハラスメント対策研修はそのポリシーを具体的な行動に変換するための教育を提供します。
ハラスメント問題への対策
ハラスメント問題への対策は、企業にとって必要不可欠です。
まずはハラスメントの定義を明確にし、それが組織の価値観や行動規範に反するものであることを、しっかりと伝えることが重要です。
ハラスメントが発生した場合の手順を明確にし、報告と対応の体制を整備する必要があります。
労務管理の側面からは、ハラスメント問題への対策として従業員間の関係を良好に保つ努力が重要です。
例えば、公正な評価システムや適切な労働条件、ポジティブな職場環境の提供などが、ハラスメントを未然に防ぐ重要な要素となります。
組織内でハラスメントが発生した場合、迅速かつ適切に対応し、従業員が安心して働ける環境を維持することが重要です。
被害者のサポート、加害者への対応、ハラスメント問題の再発防止のための方策の策定などが労務管理に含まれます。
ハラスメント問題への対策は組織の課題ですが、労務管理の視点から対策を考え、適切な対応を行うことで、職場の健全な環境を維持し、従業員の満足度と生産性を高めることが可能となります。
研修の重要性
労務管理における研修は、従業員のスキルを向上させ、職場環境を改善し、組織の目標達成を支援する重要なコンテンツです。
新入社員研修、リーダーシップ研修、技術研修など、様々なテーマに対する研修を通じて、従業員は自身の役割をより深く理解し、業務を効果的に遂行するためのスキルを習得することができます。
次に、職場環境を改善し、職場の雰囲気を良好に保つ役割も果たします。
例えば、ハラスメント防止研修やダイバーシティ研修などは、職場の倫理規範を強化し、従業員間の理解を深めることに効果的です。
従業員は研修を通じて、組織のビジョンと目標に対する理解を深め、自身の役割を明確に認識します。
これにより、従業員は自己成長を達成し、組織の目標達成に向けて積極的な貢献が可能となります。
労務管理と研修の相互作用
研修が労務管理を支援し、その一方で労務管理が研修を効果的に実施するための基盤を提供するという相互作用があります。
まずは、労務管理の一環として行われる研修があります。
新規従業員のオンボーディング、リーダーシップ研修、技術研修など、労務管理はこれらの研修のスケジューリングや実施、評価といった過程を監督します。
研修に参加する従業員の選択や、研修によるパフォーマンスの変化を評価し、適切なフィードバックを提供します。
一方で、労務管理自体の質を向上させる目的で実施する研修もあります。
例えば、労務管理に関する研修を受けた管理職は、労務管理の実践において、より知識を培うことが可能でます。
また、研修は従業員の能力開発を促進し、その結果、労務管理の対象となる個々の従業員のパフォーマンスが向上します。
このように、研修と労務管理は相互に影響を与え合い、組織全体の成果を向上させる役割を果たします。
労務管理とは？まとめ
いかがでしたか？今回の記事では、労務管理について深く掘り下げ、その重要性と価値、さらにはハラスメント対策研修との連携について詳しく解説しました。
労務管理と勤怠管理の違いについて、労務管理は組織全体の人事戦略を形成する役割を果たし、管理職の責任となります。
一方、勤怠管理は日々の出勤状況の追跡や管理を意味します。
この違いは組織運営の視点から見ると大きな影響を与えます。
労務管理システムの導入のメリットについても説明しました。
システム化により時間とコストの効率化が可能になり、精度と信頼性が向上します。
さらに、英語対応システムはグローバルなビジネスに対応できるメリットをもたらします。
労務管理とハラスメント対策研修との関係について学びました。
ハラスメント対策の取り組みは組織の健全な運営に不可欠で、労務管理と研修の相互作用により、更なる改善が可能になります。
今後もこのテーマについて更に詳しく学ぶための記事を提供していきますので、ぜひチェックしてみてください。
継続は力なり、一緒に学んでいきましょう！
