埼玉県は、製造業が盛んな地域な上、東京をはじめとした頻繁に首都圏と取引を行っている企業が多いです。
しかし、製造業は他業種と比べて経営者の平均年齢が高く、後継者問題に直面している企業も少なくないでしょう。
特に、製造業の中小・零細企業では、資金不足による経営難などの、事業承継問題を抱えているケースもあります。
そう言った悩みを解消する手段の一つにM&Aがあるのです。
上記の様な、不安や疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
実は、埼玉県の企業は積極的な海外展開・進出に取り組んでおり、M&Aが盛んなエリアでもあります。
この記事では、特に埼玉県でのM&Aで頼りになるM&A仲介会社と埼玉県でのM&Aの現状や動向・実例とを併せて紹介します。
- 埼玉県では卸売業・小売業・製造業が盛んだが後継者問題も深刻となっている
- 埼玉県でのM&Aにおすすめの仲介会社を紹介
- M&A仲介会社にもそれぞれ特徴がある
- M&A仲介会社を選ぶ前に、自分のニーズをハッキリさせておく
- 埼玉県のM&A事例を紹介!
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目次
埼玉でのM&Aで頼りになる会社10選
こちらでは、おすすめのM&A仲介会社10社を紹介しましょう。
- TRANBI(トランビ)
- BATONZ(バトンズ)
- SPEED M&A
- 株式会社こうの経営
- 株式会社小野経営サポート
- 株式会社ウイロウベル
- パートナーズ株式会社
- 株式会社関東中央エムアンドエーセンター
- 埼玉りそな銀行
- さいたま商工会議所
埼玉のM&A仲介会社①|TRANBI(トランビ)
出典:https://www.tranbi.com/
「株式会社トランビ」が提供するM&A仲介サービスです。
埼玉県をはじめ、関東に関する案件を数多く取り扱っています。
TRANBIの案件
埼玉県に関する公開案件は69件です。(2021年7月現在)
トランビでは、案件公開の範囲を売り手自身で設定できる機能があります。
これらを利用し、自社で登録が可能です。
項目 | 案件数 |
---|---|
埼玉県に関する公開案件数 | 69件 |
交渉可能案件数 | 1,136件 |
TRANBIの利用料金
無料プラン・有料プランに分かれています。
(1)無料プラン会員
- 売り手:M&A案件の掲載、買収側との交渉・成約、成約時の追加手数料すら無料。
- 買い手:M&A案件の掲載、売却側への交渉申込、買収側のニーズ登録が無料。
(2)プレミアムプラン
買い手側の有料プランです。
売り手とM&A交渉をする際は、こちらのプランへ移行する必要があります。
3プランとも成約手数料は0円、契約期間は6ヶ月です。
月額:4,378円(税込)
対象:売却希望価格500万円以内
サービス内容
- NDA情報漏洩保険
月額:10,780円(税込)
対象:売却希望価格3,000万円万円以内
サービス内容
- NDA情報漏洩保険
- コネクトでの人材採用
月額:21,780円(税込)
対象:無制限交渉可能
サービス内容
- NDA情報漏洩保険
- コネクトでの人材採用
- M&A専門家等代理買い交渉
ここに文章
※売り手は基本的にサービス無料ですが、M&A専門家をたてると別途報酬がかかる点へ注意しましょう。
埼玉のM&A仲介会社②|BATONZ(バトンズ)
出典:https://batonz.co.jp/
「株式会社バトンズ」が提供するM&A仲介サービスです。
埼玉県に関する案件をとても多く取り扱っています。
BATONZの案件
埼玉県に関する公開案件は422件(2021年7月現在)にも上り、交渉可能案件数は5,400件以上です。
もちろん埼玉県に関する非公開案件も取り揃えているはずです。
非公開案件の紹介についてはBATONZへ聞いてみましょう。
項目 | 案件数 |
---|---|
埼玉県に関する公開案件 | 422件
※非公開案件あり |
交渉可能案件数 | 5,423件 |
BATONZの利用料金
売り手は利用料金が原則無料です。
一方、買い手は成約価額がかかります。
(1)売り手・買い手共通
登録料・マッチング料:双方無料
(2)買い手のみ該当
買い手のみ成約価額の2%(最低報酬25万円)を支払います。
買い手側のトータルコストの例は次の通りです。
- 売り手の会社:年商1億円
- 成約:4,000万円
支援専門家のサポート | 買い手側負担 |
---|---|
無し | 手数料:80万円(成約価額の2%) |
有り |
・手数料:80万円(成約価額の2%) ・支援専門家手数料:200万円(※) →合計280万円 |
(※)各M&A支援専門家への手数料はそれぞれ異なります。なお、売り手も支援専門家をたてることはできますが別途費用がかかります。
埼玉のM&A仲介会社③|SPEED M&A
出典:https://speed-ma.com/
「株式会社アイデアルパートナーズ」が提供するM&A仲介サービスです。
埼玉県をはじめ関東のM&A案件が目立ちます。
SPEED M&Aの案件
埼玉県に関する公開案件は37件です。(2021年7月現在)
もちろん埼玉県に関する非公開案件は揃っているはずです。
非公開案件の紹介についてはSPEED M&Aへ聞いてみましょう。
項目 | 案件数 |
---|---|
埼玉県に関する公開案件数 | 37件
※非公開案件あり |
交渉可能案件数 | 1,200件以上 |
SPEED M&Aの利用料金
売り手は原則サービス無料なので有利です。
買い手側は成約手数料を支払うことになります。
(1)売り手
着手金・中間報酬・成約時の手数料はもちろん、次のサービスも全て無料です。
- 会員登録
- マッチング
- 売却相談
- 企業価値算定
(2)買い手
買い手は成約時の手数料を支払います。
下表をご覧ください。
成約手数料 | 金額・料率 |
---|---|
最低成功報酬 | 20万円 |
3,000万円以下の部分 | 5% |
3,000万円超~1億円以下の部分 | 3% |
1億円超の部分 | 1.5% |
成約時手数料例は次の通りです。
3,000万円×5%+2,300万円×3%=219万円
手数料は219万円となります。
埼玉のM&A仲介会社④|株式会社こうの経営
出典:https://www.kono-keiei.com/
「こうの経営グループ」が運営し、M&A仲介も含めた税務会計・経営支援等を行うサービスが行われています。
M&A仲介専門ではありませんが、40年以上にわたり埼玉県の加須・行田地域に密着した事業を展開する業者です。
株式会社こうの経営の経営支援サービス
下記の様なサービスが提供されています。
資金繰り/借入支援:クライアントの経営危機に対し、銀行からの借入返済をアドバイスする
実抜計画(経営再建・経営改善計画):実現可能性の高い抜本的な経営再建のアドバイスをする
事業再生:借入等の負債が財産超過した場合のアドバイスを行う
もちろんですが、事業承継/M&Aのサービスも行っています。
事業承継/M&Aは、しっかりとプランニング、後継者にスムーズな引き継ぎを行うコツもアドバイスします。
また、自社株式の相続・遺贈等の法律面、相続・贈与・財産評価といった税務面の手続きもサポートされます。
株式会社こうの経営の利用料金
株式会社こうの経営の利用料金は非公表となっています。
相談の際に株式会社こうの経営へご確認下さい。
埼玉のM&A仲介会社⑤|株式会社小野経営サポート
出典:https://www.onokei.com/
埼玉県さいたま市北区に本社のあるM&A仲介会社です。
M&Aの他、経営相談にも対応しています。
M&A相談~クロージングまでサポートしてくれます。
株式会社小野経営サポートの案件
埼玉県に関する公開案件は14件です。(2021年7月現在)
もちろん埼玉県に関する限定公開案件は揃っているはずです。
限定公開案件を閲覧したい場合は、株式会社小野経営サポート・ホームページにて新規会員登録を行います。
項目 | 案件数 |
---|---|
埼玉県に関する公開案件数 | 14件
※限定公開案件あり |
株式会社小野経営サポートの利用料金
支払う料金は成功報酬制です。
下表を参考にしてください。
取引価格等 | 報酬料率 |
---|---|
5億円以下の部分 | 5% |
5億円超~10億円以下の部分 | 4% |
10億円超~50億円以下の部分 | 3% |
50億円超~100億円以下の部分 | 2% |
100億円超の部分 | 1% |
埼玉のM&A仲介会社⑥|株式会社ウイロウベル
出典:http://www.willowbell.jp/
埼玉県さいたま市北区に拠点のある経営・不動産コンサルティング会社です。
M&Aの他、教育・研修事業や経営総合サポート等にも対応しています。
株式会社ウイロウベルのサービス
経営システムの構築や安定経営のノウハウ、社内の意識改革と体質の強化、顧客の信用と営業力の強化など、総合コンサルティングを実施しております。
M&Aは、事業承継のサービスの一つなので、経営総合サポートの選択肢として、アドバイス等を求めることが可能です。
株式会社ウイロウベルの利用料金
株式会社ウイロウベルの利用料金は非公表となっています。
相談の際に株式会社ウイロウベルへご確認下さい。
埼玉のM&A仲介会社⑦|パートナーズ株式会社
出典:https://partner2.jp/
埼玉県草加市にある企画・開発・運営サービス会社です。
2012年よりM&A仲介サービスの提供を開始し、「M&A ブローカー.JP」を解説しています。
パートナーズ株式会社のサービス
M&A案件流通プラットフォームサービスである「M&A ブローカー.JP」を提供し、M&A事業者によるM&A事業者のための、中小企業・非上場企業特化型サービスを展開しています。
仲介事業者・監査事業者へ中小企業・非上場企業の友好的M&A事案・事業承継事案・事業譲渡事案を紹介しています。
パートナーズ株式会社の利用料金
パートナーズ株式会社の利用料金は非公表となっています。
相談の際にパートナーズ株式会社へご確認下さい。
埼玉のM&A仲介会社⑧|株式会社関東中央エムアンドエーセンター
出典:http://www.mmg.co.jp/fzcmmg/index.html
埼玉県で熊谷市の「くまがや事務所」・さいたま市大宮区の「さいたま事務所」の2店舗を構えるM&A仲介会社です。
エムアンドエーセンターのサービス
無料相談で経営者の抱える不安を聴き、関連する税務、法務、財務、経営あらゆる角度から総合的に現状分析を行います。
抽出された問題点の解決のため、資産評価、事業継承、企業再生、M&Aの等に関するアドバイスを行います。
実現性の高い計画書をエムアンドエーセンター側と相談しつつ決定、コンサルティング契約を締結します。
その後、計画書通りにM&A等を実施していきます。
相談者の抱える不安を聞き取る事で、様々な角度から問題点を炙り出してからM&Aなどの解決策を提案してくれる。
エムアンドエーセンターの利用料金
エムアンドエーセンターの利用料金は非公表となっています。
相談の際にエムアンドエーセンターへご確認下さい。
埼玉のM&A仲介会社⑨|埼玉りそな銀行
出典:https://www.saitamaresona.co.jp/
埼玉りそな銀行でもM&Aサービスが利用できます。
りそなグループのネットワークを利用し、最適なM&Aの交渉相手を探すことができます。
埼玉りそなのM&Aサービス説明
主に次のようなサポートが得られます。
- 全国支店網による情報提供
- 依頼者のニーズに合う提携候補企業の探索
- 提携候補企業との各種情報の連絡、面談の調整・助言
- 提携候補企業の各種資料提供
- 企業評価に係るアドバイス
- 提携スキーム策定に関するアドバイス
- 相手方候補企業との条件の調整等、交渉に関するアドバイス
- 契約書事項の調整・調印立ち会い・契約実行フォロー
埼玉りそなの利用料金
埼玉りそなの利用料金は非公表となっています。
相談の際に埼玉りそな銀行へご確認下さい。
埼玉のM&A仲介会社⑩|さいたま商工会議所
出典:http://www.saitamacci.or.jp/
さいたま市浦和区にある、さいたま商工会議所の「埼玉県事業承継・引継ぎ支援センター」で、M&Aの相談やサポートを行ってくれます。
埼玉県事業承継・引継ぎ支援センターのサービス説明
主に次のようなサポートが得られます。
- 親族への承継
- 役員・従業員への承継
- 第三者への承継(M&A)のほか
- 経営者保証(借入金)の解除等
相談予約はメール・FAXまたは郵送で行います。
相談申込書はこちらでダウンロードが可能です。
予約登録後は、専門家が面談の内容や持参資料を基に事業実態の把握や具体的な課題の抽出して、経営者の意向を聴きつつアドバイスや情報提供・支援機関の紹介を行います。
埼玉県事業承継・引継ぎ支援センターの利用料金
埼玉県事業承継・引継ぎ支援センターの利用料金は相談無料です。
埼玉県事業承継・引継ぎ支援センターから紹介してもらった仲介業者を利用する場合には報酬が掛かってしまいます。
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埼玉県の主な産業は?
こちらでは、埼玉県の主な産業とその現状について解説します。
埼玉県の主な産業
埼玉県の国内総生産は23兆4,311億円と高く、世界で40位前後の国に相当する経済規模を有しています。(出典:埼玉県「埼玉県の産業と雇用のすがた」令和2年度版)
県内の事業所数(民営・非農林漁業)は、239,966事業所であり、東京、大阪、愛知、神奈川に次ぎ全国第5位となっています。(2020年度)
その中でも、卸売業・小売業(56,852事業所・構成比23.7%)が最も多くあり、製造業も全国シェア5.9%と非常に高い割合となっています。
埼玉の国内総線数は世界でも40位前後に相当する経済規模を誇る。
事業の内容としては、卸売業・小売業・製造業が多くある地域である。
埼玉の深刻な倒産件数が表面化
目覚ましい発展の反面で倒産件数も目立っています。
前述した埼玉県「埼玉県の産業と雇用のすがた」によれば、県内の企業倒産件数(負債総額1,000万円以上/令和1年)は、329件(前年比8.9%減)で全国ワースト7位となっています。
負債総額は、582億8,200万円(前年比27.9%減)で全国ワースト5位でした。
企業存続のためには、やはりM&Aを真剣に検討するべきです。
埼玉県では倒産数・負債総額共に、非常に深刻な状態と言える。
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埼玉県のM&Aの現状と動向
こちらでは、埼玉県のM&Aの現状と動向について解説します。
埼玉県のM&A成約数
2020年1月以降の埼玉県の企業(譲渡した会社の所在地を基準)におけるM&A成約数は24件です。
帝国データバンクの調査では、埼玉県の後継者不在率は67.6%と高い割合となっています。
ただし、後継者不在は埼玉県だけに限っての問題でなく、日本全国の中小企業に共通する悩みとも言えます。
埼玉県の後継者不在率は67.6%と非常に高い割合になっている。
後継者不在はどの業種が深刻?
埼玉県では、卸売業・小売業・製造業の割合が高いです。
そのことから、必然的に上記の3業種の後継者不在が深刻な状況と言えるでしょう。
後継者不在等を理由としたM&Aが、これらの産業で今後顕著になる可能性は高いです。
卸売業・小売業・製造業の3業種の後継者不足によるM&Aが盛んになる可能性が高い。
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埼玉県のM&Aの実績
こちらでは、M&A仲介会社を利用した埼玉県のM&A実例を4つ紹介しましょう。
- 事業承継のためのM&Aの実例
- 株式譲渡によるM&Aの実例
- 資本提携によるM&Aの実例
- 株式の一部譲渡によるM&Aの実例
事業承継のためのM&A実例
埼玉県川口市にある「セントラルグループ」が、香川県観音寺市にある「みそ製造販売のイヅツみそ」を事業承継した事例です。
- 売り手:イヅツみそ(売上約1億5,000万円・2018年)→理由:後継者不在
- 買い手:セントラルグループ(売上約410億円・2021年)→理由:事業拡大
M&A目的・背景
「イヅツみそ」は、白味噌を主力として、四国や関西の大手スーパー・百貨店向けに販売していました。
四国では、シェア3割を占めていましたが、後継者不在を懸念して事業承継先を探していました。
「セントラルグループ」は、もともと1871年に麦味噌の醸造会社として創業し、1960年に醸造を中止し卸売専業となりました。
その後、ディーラー事業に参入しています。
もともと同業者だった「セントラルグループ」は、事業拡大のため「イヅツみそ」にアプローチし交渉を開始します。
スキーム・成果
その後、「イヅツみそ」と「セントラルグループ」は、交渉の結果、「セントラルグループ」が「イヅツみそ」を買収することで決着します。
「セントラルグループ」は事業拡大に成功し、「イヅツみそ」は「セントラルグループ」の食料品卸「田中徳兵衛商店(埼玉県川口市)」の営業力を生かして関東の飲食店を中心に販路開拓しています。
↓事業承継について詳しく知りたい方はこちら
事業承継とは?初心者向けのわかりやすいM&Aの仕方とパターン、成功事例と失敗事例を徹底解説!
株式譲渡によるM&Aの実例
埼玉県さいたま市北区に本社を構える「株式会社一蔵」は、大阪府大阪市東淀川区にある「株式会社京都きもの学院」の、全株式を取得し完全子会社化した事例です。
- 売り手:株式会社京都きもの学院(売上約10億1,900万円・2016年)→理由:資金確保・経営の立て直し
- 買い手:株式会社一蔵→理由:事業強化
M&A目的・背景
「株式会社京都きもの学院」は、関西地区において88 教室を展開、100名を超えるベテラン講師陣による、初心者~着付けのプロを目指すカリキュラムで、知名度が高い着物着付け教室でした。
しかし、昨今の和服離れ等による経営状態を改善するため、買収してくれる買い手を探していました。
一方、「一蔵」は、和装事業、ウエディング事業を展開、和装事業では関東地区を中心に全国64店舗があります。
和服の販売、レンタル、着付けに加え、着物の着方教室の運営等を行い他社との差別化を図っています。
より一層の事業強化のため、「京都きもの学院」に目を付けます。
スキーム・成果
「京都きもの学院」と「一蔵」は、交渉の結果、「一蔵」が「京都きもの学院」の全株式を取得して子会社化することを決定しました。(金額11億9,000万円)
「京都きもの学院」は、潤沢な資金確保が出来ました。
「一蔵」は、自社商品・サービスの提供、運営する着方教室の「着物を着て楽しむ」イベント等のノウハウ、「京都きもの学院」のカリキュラムの相互活用でシナジー効果を得ることができました。
↓株式譲渡について詳しく知りたいな方はこちら
株式譲渡ではどのような税金がかかる? 計算方法や税金の種類・節税のコツまで徹底解説!
資本提携によるM&Aの実例
埼玉県本庄市を本社とする「株式会社カインズ」は、大阪府大阪市にある「大都」と資本提携した事例です。
- 売り手:株式会社大都→理由:事業強化
- 買い手:株式会社カインズ(売上約4,410億円・2020年)→理由:事業強化
M&A目的・背景
「大都」は、DIYカルチャー創造事業を行っていましたが、事業強化をはかるべく提携してくれる買い手を探していました。
一方、「カインズ」はホームセンターチェーンの経営し、店舗数は206店以上を誇るホームセンター業界第2位の大手です。
こちらも、より一層の事業強化のため交渉相手を探していました。
スキーム・成果
「大都」と「カインズ」は、交渉の結果、資本提携することで合意に達しました。
「カインズ」の高家正行副社長が非常勤取締役に就任しています。
その後、共同での商品仕入れ・販売・売場連動などの取り組みを実行しており、関係性を深化させています。
現在では、リアル・ネット双方での顧客接点の拡大、コミュニティの創出、情報発信力を活かした施策の共同推進、プライベート・ブランド商品の共同開発などに力をいれています。
株式の一部譲渡によるM&Aの実例
埼玉県所沢市にある西武ホールディングス「西武鉄道」が、神奈川県横浜市にある「株式会社横浜アリーナ」の株式を一部取得して子会社化した事例です。
- 売り手:株式会社横浜アリーナ→理由:事業強化
- 買い手:西武鉄道(売上約:1,486億円単体・2019年)→理由:事業強化
M&A目的・背景
「株式会社横浜アリーナ」は、キリンの傘下でしたが、事業強化を図るため株式の譲渡先を探していました。
一方、「西武鉄道」は、M&A交渉前から横浜アリーナの株式16.8%を保有し、横浜アリーナの株式比率を増やすことについて検討していました。
スキーム・成果
「横浜アリーナ」と「西武鉄道」は、交渉の結果、株式の一部譲渡への合意に達しました。
「西武鉄道」は、横浜アリーナの株式63.0%に上昇させて、横浜アリーナを子会社としました。
「西武ホールディングス」は、横浜アリーナ周辺に配するグループの「新横浜プリンスホテル」等と連携を強化し、新横浜エリアの事業基盤を強化しています。
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埼玉県でM&Aの仲介を依頼する際におすすめの選び方3選
こちらでは、M&Aを希望する企業のニーズにより、M&A仲介業者を選ぶコツについて解説します。
- 大手の仲介会社
- 地元に根付いている仲介会社
- 地方銀行・商工会議所
大手の仲介会社
主に東京を中心に手広くM&A事業を展開しているM&A仲介業者が多いです。
いわゆる企業経営の全般をコンサルティングする会社というよりは、M&A専門の仲介会社が多くなっています。
取り扱う規模も日本全国かつ全業種にわたるケースが多いです。
日本全国に視野を広げ、M&Aを希望する売り手・買い手に最適といえます。
また、下記の様に非常に個性豊かな会社が多いです。
- 中小企業を専門に扱う仲介会社
- M&Aマッチングに特化しサポートは基本行わない仲介会社
- 相談~クロージングまで1人または一つのチームがフルサポートする仲介会社
まずは、自社がM&Aに臨む際、どんなサービスを必要とするか確認して、依頼するM&A仲介業者を冷静に検討しましょう。
M&Aを専門とする仲介会社が多く、基本的に日本全国の企業が対象となっている。
サービス内容は、会社によって異なるので、サービス内容の見極めは必須となる。
地元に根付いている仲介会社
地域密着型のM&A仲介業者は、どちらかといえばM&A専門の仲介会社は多く無く、経営全般のコンサルティングを提供する会社が多いです。
例えば、相談してきた方々が相続問題、経営不振の打開策を模索している場合、解決策のオプションとして他社への事業承継やM&Aを提案するケースが想定されます。
もちろん、M&Aを扱っている経営コンサルタント会社なら、最初からM&Aの依頼をしても構いません。
自社と同地域のM&A相手を探しているなら、良く地域を知る地域密着型の仲介会社の方が、大手より適切な相手を紹介してくれることも期待できます。
ただし、地域密着型の仲介会社の場合、全国規模でM&Aのマッチングを行っていない点は注意しましょう。
M&A専門では無く、経営全般をコンサルティングするケースが多く、M&Aや事業承継は解決策の一つでしか無い。
同地域でのM&Aには向いているが、全国的なM&Aには不向きである。
地方銀行・商工会議所
ご自身の会社が日頃からお世話になっている、自社と同じエリアの地方銀行・商工会議所へM&Aの相談をしてみるのも良いでしょう。
地方銀行・商工会議所では、M&A専用の窓口を開設している場合もあります。
まずは、そちらで相談をしてM&Aとは何かを一から教えてもらいたい方々に最適です。
地方銀行・商工会議所によっては、M&Aの相手方の紹介の他、地域のM&Aを仲介している企業も紹介してくれます。
M&Aがなかなかピンと来ない経営者は、まず地方銀行・商工会議所の窓口スタッフと話し合ってみた方が安心することでしょう。
自社と同地域でのM&Aに最適であり、M&Aの基本から教えてくれるなど、親身な対応が期待できる。
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M&A案件の探し方
こちらでは、M&A案件の効果的な探し方のコツを2つ解説します。
M&Aマッチング・サイトが大流行り?
大手のM&A仲介業者では、大抵自社のホームページでマッチングサイトを運営しています。
企業名は非公表ですが、売却会社または買収会社の簡単な情報・希望価格・条件等が掲載されています。
もちろん、このサイトに登録し直接交渉相手にアプローチしても良いですし、サイトを運営するM&A仲介業者から、交渉相手を紹介してもらう方法もあります。
どのような業種が掲載されているかチェックするだけでも、なかなか勉強になります。
ただし、基本的に交渉当事者同士が直接話し合いを行い仲介業者はタッチしないケースもあれば、交渉相手が決まればクロージングまでサポートしてくる業者もあります。
交渉相手が決まった後、M&A仲介業者からどんなサポートが受けられるかよく確認してから利用しましょう。
M&Aの交渉相手を見つける最も一般的な手段の一つが、仲介会社などが運営する「マッチングサイト」である。
M&A未経験者はまず地元で相談?
M&Aという用語など聞いたのは初めてで、その仕組みが上手く呑み込めない経営者の方々は、やはり地元の商工会議所への相談から始めた方が無難です。
商工会議所では、M&Aの基礎知識からM&A相手まで紹介してくれるところもあります。
その他、提携する金融機関やM&A仲介業者も紹介してくれるので、安心して案件探しのステップへ移ることができます。
M&Aを急がず、まずは信頼できる機関で話を聞いてから動きたい、という方々には最適のM&A案件の探し方といえます。
M&Aの基本からしっかりと学んでから、じっくりとM&A交渉を行いたい場合は、商工会議所の力を借りるのもおすすめと言える。
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埼玉のM&Aでよくある質問
こちらでは、M&A仲介業者を利用する際よくある質問である「サポートの範囲とは」・「どんな会社のM&A仲介もしてくるのか」の2点を取り上げます。
サポートの範囲とは?
前述したように、M&A仲介業者によっては、マッチングだけ行い原則サポートを行わないスタイル、相談~クロージングまでサポートしてくれるスタイルと様々です。
仲介を依頼した後で後悔しないために、サポート内容はきっちり確認しておきましょう。
また仮にM&Aが成立しても、成立後の売り手・買い手の事業統合の際、トラブルの発生を危惧するなら、引き続きアドバイスが受けられるか仲介業者へ聞いておきましょう。
M&A成立後も引き続きサポートを得るためには、追加料金のかかる場合がほとんどです。
しかし、穏便に事業統合のプロセスを進めたいなら、有効なアドバイスが期待できるはずです。
M&A仲介会社は、サポート内容が各社異なるため、サポート内容やM&A後のアフターフォローの有無を確認するのが重要となる。
どんな会社でもM&A仲介は可能?
当然ながら暴力団をはじめとした反社会的組織への協力は、M&A仲介会社が行うことはありません。
その他、事業実態のない会社は仲介を断れることもあります。
例えば「休眠会社」が該当します。
休眠会社とは、会社として登記されているものの、長い間にわたり運営実態がない会社のことです。
このような会社となる理由としては、一応の休眠会社とした後、チャンスがあれば事業を再開したいと経営者が考えているケースや、何らかの理由で会社を清算する手続きが滞っているというケースが考えられます。
休眠会社は、一概にM&A仲介を行わないと明言するM&A仲介業者もいますが、中には休眠会社も仲介対象とするところもある等、各社で対応が割れています。
ご自身の会社が休眠会社でM&Aを利用したい場合、まず各M&A仲介会社に仲介してもらえるか確認してみましょう。
休眠会社の場合は、M&A仲介会社に登録を断られる場合もある。
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M&A 埼玉|まとめ
埼玉県は製造業・化学工業等の第二次産業、卸売業・小売業の第三次産業の盛んな地域です。
このような業種に関する大規模なM&Aが今後も行われる可能性はあるでしょう。
M&Aを行いたい売り手・買い手は、契約成立のためM&A仲介会社の利用についても、重要な選択肢の一つとして検討するべきです。
大手の仲介会社から地元に根付いた仲介会社など、仲介会社によっても得手・不得手があり、ニーズによっても選ぶ仲介会社は異なるはずです。
まずは、ご自身がどの様な理由でM&Aを考えているのか、ニーズをしっかりと把握しておく必要があると言えるでしょう。
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